JP2017083046A - 冷蔵庫 - Google Patents

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道雄 福田
匡彦 渡邉
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匡彦 渡邉
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Abstract

【課題】扉が大型化並びにガラス扉化等によって大重量化してもこの大重量に抗して扉を強固に支持できる冷蔵庫の提供。【解決手段】ヒンジ部材15を固定した仕切前板28裏面の補強金具29を冷蔵庫本体の側板部前端面1aaまで延ばして、当該補強金具29の延長片部29bを冷蔵庫本体の側板部前端面1aaに前記仕切前板の端部とともに固定した構成としてある。これにより、扉荷重を支持する補強金具は扉荷重を前記仕切板とともに冷蔵庫本体の側板部でも支持するような形となり、ヒンジ取付け部分の強度が大きく向上する。したがって、扉が大型化並びにガラス扉化等によって大重量化してもヒンジ取付け部分の変形や扉下がり等を効果的に抑制できる。【選択図】図12

Description

本発明は冷蔵庫に関し、特に冷蔵庫の扉支持構成に関するものである。
一般に冷蔵庫は、断熱性を有する冷蔵庫本体内に冷蔵室、冷凍室、野菜室等を設け、これら各冷蔵室、冷凍室、野菜室等は扉によって開閉自在としてある。
そして上記扉のうち、冷蔵室を開閉する扉はヒンジによって回動自在に軸支してあり、その扉ヒンジ取付け部分には補強板を追加設置してヒンジ取付け部分の強度を向上し、ヒンジ取付け部分の変形や扉下がりを防止している(例えば、特許文献1参照)。
図16、図17は上記特許文献1に記載されている冷蔵庫の扉支持構成を示し、この冷蔵庫では、ヒンジ部材101を取り付け固定する仕切壁102前面の仕切前板103裏面に補強板104を設け、この補強板104にビス105によってヒンジ部材101を固定してある。
これにより、扉106の荷重は補強板104により支持されるようになり、ヒンジ取付け部となる仕切前板103の変形や扉下がりが軽減される、というものである。
なお、上記補強板104はその両端部104aを仕切壁102の左右端面に固定して仕切壁102に一体化することにより、仕切壁102及び仕切前板103強度を向上させている。
なお、図中107は仕切壁102の前端部に設けた断熱材である。
特開平11−14242号公報
しかしながら、最近、冷蔵庫は大型化しており、しかも品位向上の観点から扉の前板をガラス板とするようになってきていて、扉は大重量化している。
そのため、ヒンジ取付け部に加わる荷重も大きなものとなってきており、上記仕切前板103裏面に配置した補強板104を仕切壁102に固定して一体化し扉荷重を支持させるようにしただけの従来の構成では十分な支持強度が得られず、ヒンジ取付け部のさらなる強度アップに迫られていた。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、扉が大型化並びにガラス扉化等によって大重量化してもこの大重量に抗して扉を強固に支持できる冷蔵庫の提供を目的としたものである。
本発明は上記目的を達成するため、仕切前板の裏面に配置した補強金具はその端部を冷蔵庫本体の側板部前端面まで延長させて、当該補強金具の延設片部を前記冷蔵庫本体の側板部前端面に前記仕切前板の端部とともに固定した構成としてある。
これにより、扉荷重を支持する補強金具は仕切板とともに冷蔵庫本体の側板部とも一体化して当該補強金具にかかる扉荷重を支持するような形となり、ヒンジ取付け部分の強度が大きく向上する。すなわち、ヒンジ部材取付け部分は上記補強金具の延長片部の冷蔵庫本体側板部への固定による補強効果が加わってその強度が大きく向上する。したがって、扉が大重量化してもヒンジ取付け部分の変形や扉下がり等を効果的に抑制できる。
本発明は、上記構成により、扉の大型化並びにガラス扉化等があって大重量化してもヒンジ取付け部分の変形や扉下がり等を防止でき、信頼性の高い冷蔵庫とすることができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の外観斜視図 同冷蔵庫の概略縦断面図 同冷蔵庫の冷蔵庫本体を示す正面図 同冷蔵庫の冷蔵庫本体内部を示す斜視図 同冷蔵庫の上・下仕切板を示す分解斜視図 同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分を示す斜視図 同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分となる仕切板前面を示す斜視図 (a)同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分を補強する補強金具の斜視図、(b)正面図 同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分の補強金具取り付け状態を示す斜視図 同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け工程を示す説明図 同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分の正面図 同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分を示す図11のA−A断面図 同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分を示す図11のB−B断面図 同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分を示す図11のC−C断面図 同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分を示す図14D部分の斜視図 従来の冷蔵庫におけるヒンジ取付け部分の断面図 従来のヒンジ取付け部分となる仕切板の補強金具取付け部分を示す斜視図
第1の発明は、冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体内を仕切る仕切板と、前記仕切板の前面を覆う仕切前板と、前記仕切前板の前面に配置したヒンジ部材と、前記ヒンジ部材と対向する仕切前板裏面に配置した補強金具とを備え、前記ヒンジ部材は前記仕切板、補強金具とともに前記仕切板前面に固定するとともに、前記補強金具はその端部を前記冷蔵庫本体の側板部前端面まで延長させて、当該補強金具の延長片部を前記冷蔵庫本体の側板部前端面に前記仕切前板の端部とともに固定した構成としてある。
これにより、扉荷重を支持する補強金具は仕切板とともに冷蔵庫本体の側板部とも一体化して当該補強金具にかかる扉荷重を支持するような形、換言すると当該補強金具にかかる扉荷重を前記仕切板とともに冷蔵庫本体の側板部でも支持するような形となり、ヒンジ取付け部分の強度が大幅に向上する。つまり、補強金具の延長片部の冷蔵庫本体側板部への固定による補強効果が加わってヒンジ取付け部分の強度が大きく向上する。したがって、扉が大型化並びにガラス扉化等によって大重量化してもヒンジ取付け部分の変形や扉下がり等を効果的に抑制できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ヒンジ部材はその一部を更に冷蔵庫本体の側板部前端面に補強金具の延長片部及び仕切前板の端部と共に共締め固定した構成としてあ
る。
これにより、ヒンジ部材は冷蔵庫本体の側板部によっても直接支持されることになり、冷蔵庫本体側板部と仕切板の両者による支持により扉下がり等を効果的に防止することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記仕切板は上仕切板カバーと下仕切板カバーを組み合わせて構成し、前記仕切板の前面を構成する上・下各仕切板カバーの前面板同士を重合させて固定した構成としてある。
これにより、ヒンジ部材、仕切前板、補強金具を固定する仕切板の前面自体の強度を向上させることができ、ヒンジ取付け部分の強度をより向上させ、扉下がり等をより効果的に防止することができる。
第4の発明は、第1〜第4の発明において、前記仕切板は内部に発泡断熱材を充填した構成としてある。
これにより、仕切板自体の強度が発泡断熱材によって高いものとなり、ヒンジ取付け部分の強度を更に向上させることができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記仕切板はその前面板内面に補強部材を装着して発泡断熱材中に突出させた構成としてある。
これにより、仕切板の前面板部分は発泡断熱材中に突出した補強部材によってその強度が大幅に向上するので、ヒンジ取付け部分の強度は大幅に向上し、扉下がり等をより効果的に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の外観斜視図、図2は同冷蔵庫の概略縦断面図、図3は同冷蔵庫の冷蔵庫本体内部を示す正面図、図4は同冷蔵庫の冷蔵庫本体内部を示す斜視図、図5は同冷蔵庫の上・下仕切板を示す分解斜視図である。
図1〜図5において、本実施の形態における冷蔵庫の冷蔵庫本体1は、前方に開口する金属製の外箱2と、硬質樹脂製(例えばABS)の内箱3と、これら外箱2と内箱3との間に発泡充填した硬質の発泡ウレタン等の発泡断熱材4からなる。
上記冷蔵庫本体1はその左右横幅方向の寸法を大きくして大型化してあり、その内部に、冷蔵室5と、冷蔵室5の下に位置する切替室6及び切替室6に並設した製氷室7と、切替室6及び製氷室7の下部に位置する冷凍室8と、冷凍室8の下部に位置する野菜室9等の複数の貯蔵室を有する。
また、前記複数の貯蔵室のうち冷蔵室5の前面は、観音開き式の扉10(10a,10b)により開閉自在に閉塞し、切替室6及び製氷室7と冷凍室8と野菜室9の前面部は引き出し式の扉11,12,13,14によって開閉自在としてある。
上記各扉10〜14は冷蔵庫本体1と同様硬質のウレタンを発泡充填して断熱性を持たせてあり、更に意匠性を向上させるべくその前面はガラス板等の透明前板を装着して構成したガラス扉としてある。
そして、前記冷蔵室5の前面の観音開き式の扉10a,10bは、その一側端上下部分を冷蔵庫本体1に装着したヒンジ部材15によって軸支してあり、その一方の扉10aは他方の扉10bよりも大きく構成されている。
一方、冷蔵庫本体1の背面には冷却室16があり、冷気を生成する冷却器17と、冷気を各室に供給する送風ファン18とが設けてある。また、上記冷蔵庫本体1の本体天面奥部には圧縮機19が設けてあり、コンデンサ(図示せず)と、放熱用の放熱パイプ20と、キャピラリーチューブ20aと、前記した冷却器17とを順次環状に接続してなる冷凍サイクルに冷媒を封入し、冷却運転を行うように構成してある。
ここで上記冷蔵庫本体1は、仕切板21、22、23により本体内を仕切ることによって前記した冷蔵室5、切替室6及びこれに並設した製氷室7、冷凍室8、野菜室9を形成している。
上記仕切板21、22、23のうち、冷蔵室5と切替室6及びこれに並設した製氷室7との間を仕切る仕切板21は、図5に示すように、上仕切板カバー21aと下仕切板カバー21bとを組み合わせ、これらの間に冷気通路形成用のダクト部材24、25やダンパ部材26を配置して発泡ウレタン等の発泡断熱材(図示せず)を充填し構成してある。
そして、上記仕切板21の前面には霜取りヒータ装着用板27を介して仕切前板28が装着してあり、その左右両端部分に補強金具29を配置し、その前面に仕切前板28を装着して前記したヒンジ部材15をビス止め固定し、仕切板21上方に形成される冷蔵室の扉10(10a,10b)を軸支している。
以下そのヒンジ部材取付け部分の構成について図6〜図15を用いて説明する。
図6は冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分を示す斜視図、図7は同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分となる仕切板前面を示す斜視図、図8(a)は同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分を補強する補強金具の斜視図、同(b)は正面図、図9は同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分の補強金具取り付け状態を示す斜視図、図10は同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け工程を示す説明図、図11は同冷蔵庫の扉ヒンジ部材取付け部分の正面図、図12は図12のA−A断面図、図13は図12のB−B断面図、図14は図12のC−C断面図、図15は図14D部分の斜視図である。
図6〜図15において、仕切板21は前記した如く上・下各仕切板カバー21a、21bを組み合わせて構成しているが、図6、図13、図14に示すように、その前面板30は、上・下各仕切板カバー21a、21bの各前面板30a、30bを重合させて前板一体化用ビス31により一体化した形となっている。
そして、上記上・下各仕切板カバー21a、21bの各前面板30a、30bの内面には略L字状の補強板部材32を一体に共締め固定し、当該補強板部材32が上・下各仕切板カバー21a、21b間の発泡断熱材中に突出し没入した形としてある。
また、上記仕切板21の前面板30(上仕切板カバー21aの前面板30a)には、図7に示すように、補強金具取付け用ボス33およびヒンジ部材取付け用ボス34が一体形成してある。
なお、前記上・下各仕切板カバー21a、21bの前面部分には図6及び図14に示すように発泡スチロール等の断熱材35が装着してある。
一方、前記補強金具29は、図8(a)に示すように、その上下部に折り曲げ片29aが設けてあり、その前面には前記仕切板21の補強金具取付け用ボス33およびヒンジ部材取付け用ボス34に対応する金具取付け用孔36とヒンジ部材取付け用孔37が設けてある。
そして、上記補強金具29はその金具取付け用孔36とヒンジ部材取付け用孔37を仕切板21の補強金具取付け用ボス33およびヒンジ部材取付け用ボス34に合わせて仕切板21前面に設置し、金具取付け用孔36に挿通した金具取付け用ビス39を補強金具取付け用ボス33にねじ込んで図9、図12、図13に示すように仕切板21の前面に固定してある。
この時、補強金具29はその折り曲げ片29aが図8(b)に示すように上仕切板カバー21aに設けた突起38に嵌り込むことによって位置決めされ、前記金具取付け用孔36及びヒンジ部材取付け用孔37と仕切板21の補強金具取付け用ボス33およびヒンジ部材取付け用ボス34との位置合わせが行われる。
また上記補強金具29、この例では大きな扉10aを軸支する側の補強金具29は、図9、図11、図12に示すように、その端部を冷蔵庫本体1の側板部1aの側板部前端面1aaまで延ばして延長片部29bが設けてあり、この延長片部29bを前記仕切前板28の端部とともに冷蔵庫本体1の側板部前端面1aaの内側にもぐり込ませた形で前記仕切前板28の端部とともに側板部前端面1aaに共締め固定してある。
そしてこの状態で前記補強金具29を覆う如く仕切板21の前面に配置した仕切前板28の前面にヒンジ部材15を配置し、仕切板21のヒンジ部材取付け用ボス34に補強金具29のヒンジ部材取付け用孔37を介してヒンジ取付け用ビス40をねじ込んで、ヒンジ部材15、仕切前板28、補強金具29が仕切板21の前面に共締め固定してある。
更にこの実施の形態では、前記ヒンジ部材15はその扉軸支ピン15a側部分も前記した補強金具29の延長片部29b及び仕切前板28の端部とともに冷蔵庫本体1の側板部前端面1aaに共締め固定してある。
以上のように構成した冷蔵庫について、次にその作用効果について説明する。
まず、ヒンジ部材15は、図10の上から順に示すようにして冷蔵庫本体1に取り付け固定する。すなわち、まず仕切板21の前面に霜取りヒータ装着用板27を介して補強金具29を取り付け固定し、その前面に霜取り用冷媒管42を配管した後、仕切前板28を配置して、その前面からヒンジ部材15をビス止めすることによって行う。その取付け詳細は前記した通りである。
このようにして冷蔵庫本体1に取り付け固定したヒンジ部材15は、扉10aを支持して冷蔵室5を開閉自在とするが、この扉10aの荷重はヒンジ部材15を介してヒンジ部材15を取り付け固定した補強金具29にかかる。
ここで上記補強金具29はその端部に前記冷蔵庫本体1の側板部前端面1aaまで延びる延長片部29bを設け、前記補強金具29の延長片部29bを前記冷蔵庫本体1の側板部前端面1aaに前記仕切前板28の端部とともに固定しているから、補強金具29にかかる扉荷重を前記仕切板21とともに冷蔵庫本体1の側板部1aでも支持するような形となり、ヒンジ取付け部分の強度が大幅に向上する。
詳述すると、従来補強金具は仕切板21のみに固定されていて補強金具にかかる扉荷重は仕切板21のみで支持したような形となっているが、この実施の形態では、補強金具29の延長片部29bを冷蔵庫本体1の側板部前端面1aaに固定しているので、この冷蔵庫本体1の側板部前端面1aaでも扉荷重を支持するようになるのである。そして、従来も仕切板21の前面を覆う仕切前板28の端部が冷蔵庫本体1の側板部前端面1aaに固定されていたが、これだけでは不足する扉荷重の支えを前記補強金具29の側板部前端面1aaへの固定が補う形となり、ヒンジ取付け部分の強度が向上するのである。
つまり、ヒンジ部材取付け部分は上記補強金具29の延長片部29bの冷蔵庫本体側板部1aへの固定による補強効果が加わってヒンジ取付け部分の強度が大きく向上するのである。
したがって、扉10aが大型化並びにガラス扉化等によって大重量化してもヒンジ取付け部分の変形や扉下がり等を効果的に抑制できる。
特に補強金具29は仕切前板28よりも板厚を厚くしたり、本実施の形態で例示したようにその上下部に折り曲げ片29aを設けたりして、仕切前板28よりもその剛性を高めてあるので、補強金具29の側板部前端面1aaへの固定による補強効果は大きなものがあり、扉下がり等を効果的に防止することができる。
また、前記ヒンジ部材15はその一部を更に冷蔵庫本体1の側板部前端面1aaに前記補強金具29の延長片部29b及び仕切前板28の端部と共に共締め固定してあるから、ヒンジ部材15は冷蔵庫本体側板部1aによっても直接支持されることになり、冷蔵庫本体側板部1aと仕切板21の両者による支持により扉下がり等を効果的に防止することができる。
更に、前記仕切板21は上仕切板カバー21aと下仕切板カバー21bを組み合わせて構成し、前記仕切板21の前面を構成する上・下各仕切板カバー21a、21bの前面板30a、30b同士を重合させてビス止め固定した構成としてあるから、ヒンジ部材15、仕切前板28、補強金具29を固定する仕切板21の前面板30自体の強度を向上させることができる。したがって、この上・下各仕切板カバー21a、21bの前面板30a、30b同士の重合構成によってもヒンジ取付け部分の強度を向上させることができ、扉下がり等をより効果的に防止することができる。
加えて、前記仕切板21は内部に発泡断熱材を充填した構成としてあるから、仕切板21自体の強度が発泡断熱材によって高いものとなり、ヒンジ取付け部分の強度を更に向上させることができる。
更に、前記仕切板21はその前面板30内面に補強板部材32を装着してこれを発泡断熱材中に突出させた構成としてあるから、仕切板21の前面板30部分は発泡断熱材中に突出した補強板部材32によってその強度が大幅に向上する。したがって、ヒンジ取付け部分の強度は大幅に向上し、扉下がり等をより効果的に防止することができる。
以上、本発明に係る冷蔵庫について、上記実施の形態を用いて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、ヒンジ部材15はその軸支ピン15a側部分も前記した補強金具29の延長片部29b及び仕切前板28の端部とともに冷蔵庫本体1の側板部前端面1aaに共締め固定したものを例示したが、この軸支ピン15a側部分は冷蔵庫本体1の側板部前端面1aaに固定せずフリーとしていてもよいものである。
また、本実施の形態では、ヒンジ取付け部分の強度向上策の一環として、上・下仕切板カバー21a、21bの前面板30a、30b同士を重合させて固定したり、あるいは仕切板21の前面板30内面に補強板部材32を装着してこれを発泡断熱材中に突出させたりしているが、これは必要に応じて施せばよいものである。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。つまり、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上のように本発明は、扉の大型化並びにガラス扉化等があって大重量化してもヒンジ取付け部分の変形や扉下がり等を防止でき、信頼性の高い冷蔵庫とすることができ、一般用はもちろん業務用の冷蔵庫やワインクーラーにも幅広く適用できる。
1 冷蔵庫本体
1a 側板部(冷蔵庫本体側板部)
1aa 側板部前端面
1b 底板部
2 外箱
3 内箱
4 発泡断熱材
5 冷蔵室
6 切替室
7 製氷室
8 冷凍室
9 野菜室
10、10a、10b、11、12、13、14 扉
15 ヒンジ部材
16 冷却室
17 冷却器
18 送風ファン
19 圧縮機
20 放熱パイプ
20a キャピラリーチューブ
21、22、23 仕切板
21a 上仕切板カバー
21b 下仕切板カバー
24、25 ダクト部材
26 ダンパ部材
27 霜取りヒータ装着用板
28 仕切前板
29 補強金具
29a 折り曲げ片
29b 延長片部
30 前面板
30a、30b 前面板
31 前板一体化用ビス
32 補強板部材(補強部材)
33 補強金具取付け用ボス
34 ヒンジ部材取付け用ボス
35 断熱材
36 金具取付け用孔
37 ヒンジ部材取付け用孔
38 突起
39 金具取付け用ビス
40 ヒンジ取付け用ビス
41 ヒンジ取付け用補助ビス
42 霜取り用冷媒管

Claims (5)

  1. 冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体内を仕切る仕切板と、前記仕切板の前面を覆う仕切前板と、前記仕切前板の前面に配置したヒンジ部材と、前記ヒンジ部材と対向する仕切前板裏面に配置した補強金具とを備え、前記ヒンジ部材は前記仕切板、補強金具とともに前記仕切板前面に固定するとともに、前記補強金具はその端部を前記冷蔵庫本体の側板部前端面まで延長させて、当該補強金具の延長片部を前記冷蔵庫本体の側板部前端面に前記仕切前板の端部とともに固定した冷蔵庫。
  2. ヒンジ部材はその一部を更に冷蔵庫本体の側板部前端面に補強金具の延長片部及び仕切前板の端部と共に共締め固定した請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 仕切板は上仕切板カバーと下仕切板カバーを組み合わせて構成し、前記仕切板の前面を構成する上・下各仕切板カバーの前面板同士を重合させて固定した請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 仕切板は内部に発泡断熱材を充填して構成した請求項1〜3のいずれか1項記載の冷蔵庫。
  5. 仕切板はその前面板内面に補強部材を装着して発泡断熱材中に突出させた構成した請求項1〜4のいずれか1項記載の冷蔵庫。
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