JP2023139718A - 光電センサ、及び、受光ユニット - Google Patents

光電センサ、及び、受光ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】受光信号に含まれ得るノイズを考慮して物体の検知を精度良く行う。【解決手段】光電センサは、パルス光を投光する投光ユニットと、投光ユニットから投光されたパルス光を受光する受光ユニットとを備える。受光ユニットは、パルス光を含む光を受光し、当該受光した光に基づく受光信号を出力する受光素子と、受光信号に所定のフィルタを施すフィルタ回路と、受光の周期を予測する周期検知回路と、予測された受光のタイミングを除外した期間の少なくとも一部にオフセット取得期間を設定し、フィルタ回路から出力される受光信号の信号レベルのうちオフセット取得期間に取得された信号レベルに基づいてオフセット値を算出し、オフセット値に基づいて閾値を決定するオフセット回路と、フィルタ回路から出力される受光信号の信号レベルと閾値とを所定の周期にて比較する比較回路とを備える。【選択図】図5

Description

本開示は、光電センサ、及び、受光ユニットに関する。
所定の検知区間を隔てて互いに対向して配置された投光ユニット及び受光ユニットを含み、投光ユニットから投光された光を受光ユニットが受光できなかった場合、検知区間に物体が存在すると判断する光電センサが知られる(例えば特許文献1)。
特開2019-190861号公報
しかしながら、受光ユニットが受光した受光信号にはノイズが含まれ得るため、検知区間における物体の検知を精度良く行うためには、ノイズを考慮した制御が求められる。
本開示の目的は、受光信号に含まれ得るノイズを考慮して物体の検知を精度良く行うことができる光電センサ及び受光ユニットを提供することにある。
本開示の一態様に係る光電センサは、パルス光を投光する投光ユニットと、前記投光ユニットから投光された前記パルス光を受光する受光ユニットと、を備える光電センサであって、前記受光ユニットは、前記パルス光を含む光を受光し、当該受光した光に基づく受光信号を出力する受光素子と、前記受光信号に所定のフィルタを施すフィルタ回路と、
前記受光の周期を予測する周期検知回路と、予測された前記受光のタイミングを除外した期間の少なくとも一部にオフセット取得期間を設定し、前記フィルタ回路から出力される前記受光信号の信号レベルのうち前記オフセット取得期間に取得された前記信号レベルに基づいてオフセット値を算出し、前記オフセット値に基づいて閾値を決定するオフセット回路と、前記フィルタ回路から出力される前記受光信号の信号レベルと前記閾値とを所定の周期にて比較する比較回路と、を備える。
本開示の一態様に係る光電ユニットは、投光されるパルス光を含む光を受光し、当該受光した光に基づく受光信号を出力する受光素子と、前記受光信号に所定のフィルタを施すフィルタ回路と、前記受光の周期を予測する周期検知回路と、予測された前記受光のタイミングを除外した期間の少なくとも一部にオフセット取得期間を設定し、前記フィルタ回路から出力される前記受光信号の信号レベルのうち前記オフセット取得期間に取得された前記信号レベルに基づいてオフセット値を算出し、前記オフセット値に基づいて閾値を決定するオフセット回路と、前記フィルタ回路から出力される前記受光信号の信号レベルと前記閾値とを所定の周期にて比較する比較回路と、を備える。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又は記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示によれば、受光信号に含まれ得るノイズを考慮して物体の検知を精度良く行うことができる光電センサ及び受光ユニットを提供できる。
実施の形態1に係る光電センサの構成例を示すブロック図 パルス光群が投光される場合の受光処理の一例を説明するための図 パルス光が投光される場合の受光処理の一例を説明するための図 予測周期の算出方法を説明するための図 予測周期の初期値が設定される場合における受光期間の決定方法を説明するための図 予測周期の初期値が設定されない場合における受光期間の決定方法を説明するための図 実施の形態2に係る光電センサの構成例を示すブロック図 実施の形態2に係る閾値の補正の概要を説明するための図 実施の形態2に係るオフセット取得期間の設定方法の一例を説明するための図 実施の形態2に係るオフセット取得期間の設定方法の変形例1を説明するための図 実施の形態2に係るオフセット取得期間の設定方法の変形例2を説明するための図 実施の形態2に係るオフセット取得期間の設定方法の変形例3を説明するための図 実施の形態2に係るオフセット回路の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態2に係る初回の採用範囲を決定する処理の一例を示すフローチャート
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る光電センサ1の構成例を示すブロック図である。図2Aは、所定の数(例えば3つ)のパルス光を含むパルス光群が投光される場合の受光処理の一例を説明するための図である。図2Bは、パルス光が投光される場合の受光処理の一例を説明するための図である。
光電センサ1は、投光ユニット10と、当該投光ユニット10に対向配置される受光ユニット20とを備える。すなわち、光電センサ1は、透過型の光電センサ1である。投光ユニット10及び受光ユニット20は、透過型非同期タイプであり、同期していない。光電センサ1は、投光ユニット10からパルス光を投光し、受光ユニット20にてパルス光を受光することにより、投光ユニット10と受光ユニット20との間の空間領域(以下、物体検出領域と称する)に物体が存在するか否かを検出する。
投光ユニット10は、発振回路11、変調回路12、駆動回路13、及び、投光素子14を備える。なお、本実施の形態において回路と表現しているブロックの機能は、物理的なIC(例えばLSI(Large Scale Integrated Circuit))、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等)によって実現されてもよいし、汎用プロセッサがコンピュータプログラムを実行することによって実現されてもよい。
発振回路11は、所定周波数のクロック信号を発生する。
変調回路12は、投光素子14から投光されるパルス光が、図2Aの(a)に示す投光パターンとなるように、発振回路11から出力されるクロック信号を変調してパルス信号を出力する。すなわち、変調回路12は、所定の数(例えば3つ)のパルス光を含むパルス光群が所定の周期T0にて投光素子14から投光されるように、クロック信号を変調してパルス信号を出力する。以下、パルス光群に本来含まれるパルス光の数を、本来のパルス光数と称する。
あるいは、変調回路12は、投光素子14から投光されるパルス光が、図2Bの(a)に示す投光パターンとなるように、発振回路11から出力されるクロック信号を変調してパルス信号を出力する。すなわち、変調回路12は、1つのパルス光が所定の周期T0にて投光素子14から投光されるように、クロック信号を変調してパルス信号を出力する。
駆動回路13は、変調回路12から出力されるパルス信号に応じたパルス電流を投光素子14へ供給する。
投光素子14は、例えばLED(Light Emitting Diode)によって構成され、駆動回路13から出力されたパルス電流に応じて発光する。これにより、投光素子14から、図2Aの(a)に示すようなパルス光群、あるいは、図2Bの(a)に示すようなパルス光が、周期T0にて投光される。
受光ユニット20は、投光ユニット10から投光されたパルス光群(又はパルス光)を受光する。上述の通り、受光ユニット20は、投光ユニット10と同期用の配線によって接続されない。よって、受光ユニット20は、パルス光群(又はパルス光)が投光されるタイミング(以下、投光タイミングと称する)及び周期T0(以下、投光周期T0と称する)を、投光ユニット10から同期用の配線を通じて得ることができない。そのため、受光ユニット20は、投光ユニット10から投光された本来のパルス光群(又はパルス光)と、本来のパルス光群(又はパルス光)とは異なる外乱光とを識別し、外乱光を遮断することが求められる。そこで、以下では、投光ユニット10から情報を得ることなく、外乱光をできるだけ遮断することができる受光ユニット20について説明する。
受光ユニット20は、受光素子21、IV変換回路22、増幅回路23、AD変換回路24、フィルタ回路25、比較回路26、判定回路27、及び、周期検知回路28を備える。
受光素子21は、例えばフォトダイオードによって構成され、受光した光の受光量に応じたレベルの電気信号(電流)を出力する。受光素子21は、投光素子14から投光されたパルス光群(又はパルス光)に加えて、外乱光も受光し得る。
IV変換回路22は、受光素子21から入力された電流を電圧に変換する。IV変換回路22は、図2Aの(b)又は図2Bの(b)に示すように、電圧に変換したパルス信号(電圧信号)を出力する。
増幅回路23は、図2Aの(c)又は図2Bの(c)に示すように、IV変換回路22から入力されたパルス信号を増幅する。増幅回路23は、増幅したパルス信号を出力する。
AD変換回路24は、増幅回路23から入力されたアナログ信号(例えば第1信号)をデジタル信号(例えば第2信号)に変換して出力する。
フィルタ回路25は、AD変換回路24から入力されたパルス信号に、図2Aの「フィルタ」に示すように、(e)ハイパスフィルタ、(f)全波整流、及び、(g)ローパスフィルタを順に施す。あるいは、フィルタ回路25は、AD変換回路24から入力されたパルス信号に、図2Bに示すように、(g)ローパスフィルタを施す。以下、フィルタ回路25を通過した信号を、フィルタ後信号と称する。
ハイパスフィルタの遮断周波数は、投光されるパルス光の周波数よりも低周波のノイズを取り除くために、投光されるパルス光の周波数にあわせて設定される。
ローパスフィルタの遮断周波数は、本来のパルス信号の周波数よりも高い高周波の全波整流後の信号が遮断されるように設定されてよい。全波整流後の信号の包絡線信号の波形は、パルス数(例えばバーストの幅又は期間)によって変化する。例えば、包絡線信号の波形の幅は、周波数及びパルス数に基づいて定まる。周波数及びパルス数は独立して設定可能であってよい。ローパスフィルタは、入力された包絡線信号の波形の幅が、本来のパルス信号の周波数に対応する包絡線信号の波形の幅よりも狭い場合、入力された包絡線信号を遮断するように設定されてよい。これにより、本来のパルス光の周波数よりも高い周波数を有する外乱光を遮断することができる。
すなわち、フィルタ回路25は、本来のパルス光の周波数の信号を通過させ、本来のパルス光の周波数よりも低い周波数又は高い周波数の信号を遮断する。これにより、受光ユニット20は、本来のパルス光の周波数と異なる周波数を有する外乱光を遮断することができる。
また、図2Bに示すように、パルス光が投光される場合、ローパスフィルタの遮断周波数は、当該パルス光の周波数よりも高い周波数のパルス信号が遮断されるように設定されてよい。
比較回路26は、図2Aの(h)又は図2Bの(h)に示すように、フィルタ後信号の大きさが所定の閾値Th以上である場合にオン信号を出力し(例えば所定の大きさの信号を出力し)、フィルタ後信号の大きさが所定の閾値Th未満である場合にオフ信号を出力する(例えば信号を出力しない)。
判定回路27は、パルス光群(又はパルス光)が投光される周期ごとに、比較回路26からオン信号又はオフ信号のいずれが入力されたかを判定する。加えて、判定回路27は、図2Aの(i)又は図2Bの(i)に示すように、オン信号が所定数以上(例えば8回以上)連続して入力された場合、物体検出領域に物体が存在しないと判定し、オフ信号が所定数以上(例えば8回以上)連続して入力された場合、物体検出領域に物体が存在すると判定してよい。判定回路27は、物体検出領域に物体が存在しないと判定した場合、オン信号を出力し(例えば所定の大きさの信号を出力し)、物体検出領域に物体が存在すると判定した場合、オフ信号を出力してよい(例えば信号を出力しない)。このように、所定数以上連続して同じ種類の信号が入力された場合に、物体が存在するか否かを判定することにより、一時的な外乱光によって比較回路26から入力される信号が一時的にオン又はオフに切り替わった場合に、判定回路27が物体の検出を誤判定してしまうことを抑制できる。
周期検知回路28は、図2Aの(d)又は図2Bの(d)に示すように、本来のパルス光群(又はパルス光)が受光される周期を予測し、その予測に基づいて、AD変換回路24に受光周期及び受光期間を設定する。AD変換回路24は、受光期間中は稼働し、受光期間以外は稼働しなくてよい。これにより、受光期間以外に受光素子21が受光した外乱光を遮断することができる。例えば、上述したフィルタ回路25による遮断が難しい本来のパルス光と同じ周波数の外乱光を、受光素子21が受光期間以外に受光したとしても、AD変換回路24は稼働していないため、当該外乱光を遮断することができる。加えて、AD変換回路24は、受光期間中は稼働し、受光期間以外は稼働しないことにより、AD変換回路24の消費電流を抑制することができる。
上述したように、受光ユニット20と投光ユニット10は同期用の配線によって接続されないので、周期検知回路28は、本来のパルス光群(又はパルス光)が受光される周期(つまり受光周期)を自ら予測する。なお、予測された受光周期は、投光期間の周期である投光周期とされてよい。
次に、周期検知回路28が受光周期を予測する方法及び受光期間を決定する方法の一例について説明する。周期検知回路28は、基準検出処理41と、周期予測及びマージン制御処理42とを実行する。以下、周期検知回路28が予測した受光周期を、予測周期と称する。
図3は、予測周期の算出方法を説明するための図である。図4Aは、予測周期の初期値が設定される場合における受光期間の決定方法を説明するための図である。図4Bは、予測周期の初期値が設定されない場合における受光期間の決定方法を説明するための図である。
例えば、受光ユニット20は、次のステップS11~ステップS16の処理を行う。
(ステップS11)周期検知回路28の基準検出処理41は、図2A又は図2Bに示すように、フィルタ後信号から振幅のピークP1を検出する。そして、周期検知回路28の基準検出処理41は、そのピークP1を検出したタイミングを予測周期の開始タイミングとして、初期値の予測周期T1と初期値の受光期間RとをAD変換回路24に設定する。
(ステップS12)周期検知回路28の周期予測及びマージン制御処理42は、前回のタイミングから、基準検出処理41が次回のピークP1を検出するまでのタイミング(以下、次回のタイミングと称する)までの期間をカウントする。なお、前回のタイミングは、初回の場合、開始タイミングであってよい。
(ステップS13)周期検知回路28の周期予測及びマージン制御処理42は、ステップS12でカウントした値(以下、カウント期間と称する)と、現在の予測周期T1との差Dを算出する。なお、現在の予測周期T1は、初回の場合、初期値の予測周期T1であってよい。
(ステップS14)周期検知回路28の周期予測及びマージン制御処理42は、現在の予測周期T1とカウント期間とを平均して、次回の予測周期T1を算出する。ここで、周期検知回路28の周期予測及びマージン制御処理42は、カウント期間が予測周期T1と大きくずれている場合、当該カウント期間を平均の算出に用いないようにしてもよい。予測周期T1と大きくずれているカウント期間は、正規の信号周期ではない可能性が高いためである。
(ステップS15)周期検知回路28の周期予測及びマージン制御処理42は、次回の予測周期T1と所定のマージン期間(±ΔT)とに基づき、受光期間Rを決定する。なお、マージン期間ΔTは、以下の(式1)によって決定されてよい。
ΔT=差Dの絶対値+所定値 …(式1)
すなわち、差Dの絶対値(差分)が小さくなるほど、マージン期間ΔTは短くなり、差Dの絶対値(差分)が大きくなるほど、マージン期間ΔTは長くなってよい。
(ステップS16)周期検知回路28の周期予測及びマージン制御処理42は、決定した次回の予測周期T1(受光周期)と受光期間RをAD変換回路24に設定する。
受光ユニット20は、上述したステップS12からステップS16の処理を繰り返し実行する。これにより、予測周期T1は投光周期T0に近づき、受光期間Rは本来のパルス群信号又はパルス信号の時間幅に近づく。
なお、予測周期の初期値が設定されない場合、図4Bに示すように、ステップS11において、周期検知回路28は、最初のピークP1を検出した開始タイミングから、次回のピークP1を検出するタイミングまで、受光期間を設定してよい。そして、周期検知回路28は、開始タイミングから次回のタイミングまでの期間をカウントし、このカウントした値を、初回の予測周期T1としてよい。そして、周期検知回路28は、この初回の予測周期T1と初期値の受光期間RとをAD変換回路24に設定してよい。その後は、上述と同様、ステップS12からステップS14の処理が繰り返し実行されてよい。
また、上記のステップS11からステップS16の処理において、周期検知回路28は、図2A又は図2Bに示すように、フィルタ後信号における振幅が所定の閾値Thを超えるエッジP2を検出し、上述したピークP1に代えてエッジP2を用いてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1にて説明済みの構成要素については共通の参照番号を付し、説明を省略する場合がある。
<光電センサの構成>
図5は、実施の形態2に係る光電センサ1の構成例を示すブロック図である。図6は、実施の形態2に係る閾値の補正の概要を説明するための図である。
図5に示すように、光電センサ1は、実施の形態1と同様、投光ユニット10と、受光ユニット20とを備える。投光ユニット10は、実施の形態1と同様の構成要素(図1参照)を備える。受光ユニット20は、実施の形態1と同様の構成要素(図1参照)に加えて、オフセット回路29を備える。
受光信号にノイズが含まれる場合、図6(a)に示すように、フィルタ回路25から出力される受光信号の信号レベルは、ノイズが含まれない場合の信号レベルと比較して、全体的にずれが生じ得る。例えば、受光信号にノイズが含まれる場合、信号レベルが全体的に高くなり得る。そのため、比較回路26の閾値Thがもし固定値であるとすると、信号レベルに含まれるノイズが閾値Thを超え、比較回路26が誤ってオン信号を出力してしまう可能性がある。あるいは、本来オン信号を出力すべきにも関わらず、信号レベルが閾値Thを超えずに、比較回路26が誤ってオフ信号を出力してしまう可能性がある。つまり、比較回路26が出力するオン信号及びオフ信号の精度又は信頼性が低下し得る。そこで、実施の形態2に係る受光ユニット20は、図6(b)に示すように、信号レベルに含まれ得るノイズを考慮して比較回路26の閾値Thを補正する処理を行うオフセット回路29を備える。
<オフセット取得期間の設定>
次に、図7を参照して、オフセット取得期間の設定方法の一例を説明する。図7は、実施の形態2に係るオフセット取得期間の設定方法の一例を説明するための図である。
周期検知回路28は、例えば実施の形態1にて説明した方法によって、受光の予測周期T1(図8、図9、図10も参照)を算出することにより、図7(a)に示すように、次回の受光タイミングを予測する。以下、予測した次回の受光タイミングを、予測受光タイミングと称する。
オフセット回路29は、オフセット取得期間において、フィルタ回路25から出力される1又は複数の信号レベル90を取得する。オフセット回路29は、取得した1又は複数の信号レベルを用いてオフセット値を算出する。例えば、オフセット回路29は、取得した複数の信号レベルの平均値を、オフセット値として算出する。オフセット回路29は、算出したオフセット値に基づいて閾値Thを補正し、補正した閾値Thを比較回路26に設定する。なお、オフセット取得期間の設定方法、オフセット値の算出方法、及び、閾値Thの補正方法の具体例については後述する。
オフセット回路29は、予測受光タイミングを除外した期間の少なくとも一部に、オフセット取得期間を設定する。例えば、オフセット回路29は、図7(a)、(b)、(c)に示すように、AD変換回路24に設定された受光期間のうち、予測受光タイミングを除外した期間の少なくとも一部に、オフセット取得期間を設定する。これにより、オフセット回路29は、図7(d)に示すように、受光期間のうち、投光信号を受光しないオフセット取得期間における信号レベル90を取得できる。
なお、周期検知回路28は、実施の形態1にて説明したように、受光期間を変更してよい。オフセット回路29は、変更された受光期間に含まれるように、オフセット取得期間を変更してもよい。これにより、オフセット回路29は、受光期間の変更に応じてオフセット取得期間を設定できる。
オフセット回路29は、受光期間のうち、予測受光タイミング以前の期間の少なくとも一部に、オフセット取得期間を設定してよい。これにより、オフセット回路29は、図7(d)に示すように、受光期間のうち、投光信号を受光する以前のオフセット取得期間における信号レベル90を取得できる。
オフセット回路29は、受光期間のうち、当該受光期間の開始タイミングt1から所定期間Δt(例えば10μs)経過後のタイミングと予測受光タイミング以前との間の期間の少なくとも一部に、オフセット取得期間を設定してよい。これにより、オフセット回路29は、図7(d)に示すように、フィルタ回路25から出力される信号の立ち上がり部分を避けて、信号レベル90を取得できる。
オフセット回路29は、予測受光タイミングよりも前に、オフセット取得期間を設定してよい。例えば、オフセット回路29は、予測受光タイミングよりも、所定期間分だけ前に、オフセット取得期間を設定する。当該所定期間は、仮に予測受光タイミングと実際の受光タイミングとの間にずれが生じた場合であっても、オフセット値が影響を受けない期間であれば、どのような期間であってもよい。例えば、当該所定期間は、受光の予測周期T1の約1/2周期、約1/4周期分、又は、約3/4周期等であってよい。約1/2周期は、1/2周期を中心に所定の時間幅を有する値であってよい。約1/4周期、及び、約3/4周期についても同様である。これにより、仮に予測受光タイミングと実際の受光タイミングとの間にずれが生じた場合であっても、オフセット取得期間が実際の受光タイミングに被って設定されてしまう可能性を低減できる。
<変形例1>
次に、図8を参照して、オフセット取得期間の設定方法の変形例1を説明する。図8は、実施の形態2に係るオフセット取得期間の設定方法の変形例1を説明するための図である。
周期検知回路28は、図8(b)に示すように、AD変換回路24に、全期間を受光期間とする設定を行う。
オフセット回路29は、図8(c)に示すように、予測受光タイミングを含む所定期間を除外した期間の少なくとも一部に、オフセット取得期間を設定する。これにより、オフセット回路29は、図8(d)に示すように、投光信号を受光しないオフセット取得期間にて、信号レベル90を取得できる。
<変形例2>
次に、図9を参照して、オフセット取得期間の設定方法の変形例2を説明する。図9は、実施の形態2に係るオフセット取得期間の設定方法の変形例2を説明するための図である。
周期検知回路28は、図9(b)に示すように、AD変換回路24に対して、間欠的な受光期間を設定する。
オフセット回路29は、図9(c)に示すように、受光期間のうち、予測受光タイミング以後の期間の少なくとも一部に、オフセット取得期間を設定する。これにより、オフセット回路29は、図9(d)に示すように、受光期間のうち、投光信号を受光した以後のオフセット取得期間における信号レベル90を取得できる。
<変形例3>
次に、図10を参照して、オフセット取得期間の設定方法の変形例3を説明する。図10は、実施の形態2に係るオフセット取得期間の設定方法の変形例3を説明するための図である。
周期検知回路28は、図10(b)に示すように、AD変換回路24に対して、間欠的な受光期間を設定する。
オフセット回路29は、図10(c)に示すように、受光期間のうち、予測受光タイミング以前の期間の少なくとも一部と、予測受光タイミング以後の期間の少なくとも一部とに、オフセット取得期間を設定する。これにより、オフセット回路29は、予測受光タイミング以前のオフセット取得期間にて信号レベル90Aを取得し、予測受光タイミング以後のオフセット取得期間にて信号レベル90Bを取得する。以下、予測受光タイミング以前のオフセット取得期間にて取得した信号レベルを、前方の信号レベル90Aと称し、予測受光タイミング以後のオフセット取得期間にて取得した信号レベルを、後方の信号レベル90Bと称する。
オフセット回路29は、前方の信号レベル90Aを用いて前方のオフセット値を算出し、後方の信号レベル90Bを用いて後方のオフセット値を算出する。
オフセット回路29は、前方のオフセット値と、後方のオフセット値との差分が所定の閾値未満である場合、次の(A1)、(A2)又は(A3)のいずれか1つの処理を行う。
(A1)オフセット回路29は、前方の信号レベル90Aと後方の信号レベル90Bとの平均を算出してオフセット値とし、閾値Thの補正に使用する。
(A2)オフセット回路29は、前方のオフセット値を閾値Thの補正に使用する。
(A3)オフセット回路29は、後方のオフセット値を閾値Thの補正に使用する。
オフセット回路29は、前方のオフセット値と、後方のオフセット値との差分が所定の閾値以上である場合、次の(B1)又は(B2)のいずれか1つの処理を行う。
(B1)オフセット回路29は、前回の受光周期で用いたオフセット値を今回の閾値Thの補正に使用する。
(B2)オフセット回路29は、前方のオフセット値と後方のオフセット値のうち、前回の受光周期で用いたオフセット値に近い方を、今回の閾値Thの補正に使用する。
<オフセット回路の処理>
次に、図11を参照して、オフセット回路29の処理について詳細に説明する。図11は、実施の形態2に係るオフセット回路29の処理の一例を示すフローチャートである。
オフセット回路29は、前回のオフセット値に基づき採用範囲を決定する(S101)。オフセット値及び採用範囲の詳細については後述する。また、受光ユニット20の起動直後など、前回のオフセット値が存在しない場合の動作についても後述する。例えば、オフセット回路29は、次のように採用範囲を決定する。
(前回のオフセット値-α)≦採用範囲≦(前回のオフセット値+β)
ここで、α及びβは予め定められた値であってよい。また、αとβは、異なる値であってもよいし、同じ値であってもよい。また、(前回のオフセット値-α)は、採用範囲の下限値と、(前回のオフセット値+β)は、採用範囲の上限値と読み替えられてもよい。
オフセット回路29は、上述したいずれかの方法で設定したオフセット取得期間が開始したか否かを判定する(S102)。オフセット取得期間が開始していない場合(S102:NO)、オフセット回路29は、ステップS102の処理を繰り返す。
オフセット取得期間が開始した場合(S102:YES)、オフセット回路29は、フィルタ回路25から出力される信号レベル90を取得する(S103)。
オフセット回路29は、ステップS103で取得した信号レベル90が、ステップS101で決定した採用範囲内であるか否かを判定する(S104)。
オフセット回路29は、信号レベル90が採用範囲内である場合(S104:YES)、取得した信号レベル90を、今回の信号レベル90としてメモリに記憶し(S105)、処理をステップS107に進める。なお、メモリは、図5に図示していないが、受光ユニット20に設けられてよい。
例えば、採用範囲が「10~50」であり、オフセット取得期間にて信号レベル90を8回連続で取得する構成において、1回目に取得した信号レベル90が「34」であった場合、当該信号レベル「34」は採用範囲「10~50」に含まれるので、オフセット回路29は、1回目の信号レベル90として「34」をそのままメモリに記憶する。
オフセット回路29は、信号レベル90が採用範囲外である場合(S103:NO)、前回にメモリに記憶された信号レベル90を複製して今回の信号レベル90としてメモリに記憶し(S106)、処理をステップS107に進める。すなわち、オフセット回路29は、オフセット取得期間に取得した信号レベル90のうち採用範囲外の信号レベル90を、当該オフセット取得期間に取得した複数の信号レベル90のうち採用範囲内の少なくとも1つの信号レベル90に置換してメモリに記憶する。
例えば、オフセット取得期間の5回目に取得した信号レベル90が「41」であり、6回目に取得した信号レベル90が「62」であった場合、当該信号レベル「62」は採用範囲「10~50」から外れているので、オフセット回路29は、5回目にメモリに記憶された信号レベル「41」を複製して6回目の信号レベルとしてメモリに記憶する。さらに、7回目に取得した信号レベル90が「82」であった場合、当該信号レベル「82」は採用範囲「10~50」から外れているので、オフセット回路29は、上記の6回目に記憶された信号レベル「41」を複製して7回目の信号レベルとしてメモリに記憶する。これにより、メモリには、採用範囲内の信号レベルが記憶される。
オフセット回路29は、オフセット取得期間が終了したか否かを判定する(S107)。オフセット取得期間が終了していない場合(S107:NO)、オフセット回路29は、処理をステップS103に戻す。
オフセット取得期間が終了した場合(S107:YES)、オフセット回路29は、メモリに記憶されている分(例えば8回分)の信号レベル90の平均値を算出し、その算出した平均値をオフセット値としてメモリに記憶する(S108)。つまり、オフセット回路29は、採用範囲内の信号レベル90の平均値を算出し、オフセット値とする。このメモリに記憶されたオフセット値は、次回のステップS101の処理において、「前回のオフセット値」となる。
オフセット回路29は、オフセット値に基づいて閾値Th(つまり補正した閾値Th)を算出する(S108)。例えば、オフセット回路29は、次のように閾値Thを算出する。
閾値Th=基準値+(オフセット値×係数)
ここで、基準値及び係数は予め定められた値であってよい。
なお、オフセット回路29は、1回の受光周期内のオフセット取得期間に取得した信号レベル90を用いて算出したオフセット値を、同じ当該受光周期内に取得した受光信号に対する閾値Thの補正に使用する構成であってよい。別言すると、オフセット回路29は、1回の受光周期内のオフセット取得期間に取得した信号レベルを用いて算出したオフセット値を、異なる受光周期内に取得した受光信号に対する閾値Thの補正に使用しない構成であってよい。これにより、オフセット値が、受光信号に近い信号レベルを用いて算出されたものとなり、オフセット回路29は、現状のノイズをより反映して閾値Thを補正することができる。
また、オフセット回路29は、異なる受光期間内のオフセット取得期間に取得した信号レベル90を用いてそれぞれ算出した複数のオフセット値を用いて、閾値Thを補正する構成であってもよい。
オフセット回路29は、ステップS108で算出した閾値Thを比較回路26に設定し(S109)、処理をステップS101に戻す。
上記の処理によれば、受光信号に含まれるノイズの大きさに応じて適切な閾値Thが設定されるので、比較回路26が誤ったオン信号又はオフ信号を出力することを抑止できる。すなわち、比較回路26が出力するオン信号及びオフ信号の精度又は信頼性が向上する。
<オフセット値の算出方法の変形例>
オフセット値の算出方法は、上述した方法に限られない。例えば、オフセット値は、次の(C1)~(C6)のいずれかの方法によって算出されてもよい。
(C1)図11のステップS104において信号レベル90が採用範囲外である場合(S104:NO)、オフセット回路29は、図11のステップS106の処理に代えて、次の処理を行う。すなわち、オフセット回路29は、その採用範囲外である信号レベル90をメモリに記憶しない。つまり、オフセット回路29は、採用範囲外である信号レベル90を除外する。これにより、図11のステップS108において、図11に示す処理と同様、採用範囲内の信号レベル90にて平均値が算出され、オフセット値としてメモリに記憶される。
(C2)オフセット回路29は、図11のステップS108の処理に代えて、次の処理を行う。すなわち、オフセット回路29は、メモリに記憶された複数の信号レベル90のうちの最大の信号レベルと最小の信号レベルとの平均値を算出し、その算出した平均値をオフセット値としてメモリに記憶する。
(C3)オフセット回路29は、図11のステップS108の処理に代えて、次の処理を行う。すなわち、オフセット回路29は、メモリに記憶された複数の信号レベル90のうちの最大の信号レベルを、オフセット値としてメモリに記憶する。
(C4)オフセット回路29は、図11のステップS108の処理に代えて、次の処理を行う。すなわち、オフセット回路29は、メモリに記憶された複数の信号レベル90のうちの最小の信号レベルを、オフセット値としてメモリに記憶する。
(C5)オフセット回路29は、図11のステップS108の処理に代えて、次の処理を行う。すなわち、オフセット回路29は、メモリに記憶された複数の信号レベル90のうちの2つ以上の信号レベルの平均値を算出し、その算出した平均値をオフセット値としてメモリに記憶する。
(C6)オフセット回路29は、図11のステップS108の処理に代えて、次の処理を行う。すなわち、オフセット回路29は、メモリに記憶された複数の信号レベル90のうちの1つを、オフセット値としてメモリに記憶する。例えば、オフセット回路29は、メモリに記憶された複数の信号レベル90のうちの所定回目(例えば5回目)にメモリに記憶された信号レベルを、オフセット値としてメモリに記憶する。
<前回のオフセット値が存在しない場合>
受光ユニット20の起動直後など、図11のステップS101において、前回のオフセット値が存在しない場合、オフセット回路29は、次の(B1)又は(B2)の方法によって初回の採用範囲を決定してよい。
(B1)初回のオフセット値を予め定めておき、オフセット回路29は、初回の採用範囲を次のように決定する。
(初回のオフセット値-α0)≦初回の採用範囲≦(初回のオフセット値+β0)
ここで、α0及びβ0は予め定められた値であってよい。α0とβ0は、異なる値であってもよいし、同じ値であってもよい。α0は上記のαと同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。β0は上記のβと同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。また、(初回のオフセット値-α0)を初回の採用範囲の下限値と、(初回のオフセット値+β0)を初回の採用範囲の上限値と読み替えられてもよい。
(B2)オフセット回路29は、図11のステップS101に代えて、次の図12に示す処理を実行することにより、初回の採用範囲を決定する。図12は、実施の形態2に係る初回の採用範囲を決定する処理の一例を示すフローチャートである。なお、オフセット回路29が当該図12に示す処理を行っている間、比較回路26は、フィルタ回路25から出力される受光信号と閾値Thとを比較する処理を行わなくてよい。
オフセット回路29は、所定のタイミングで信号レベルを取得する(S201)。
オフセット回路29は、ステップS201で取得した信号レベルが予め定められた上限値以上であるか否かを判定する(S202)。
信号レベルが上限値以上である場合(S202:YES)、オフセット回路29は、上限値を信号レベルとしてメモリに記憶し(S203)、処理をステップS207に進める。
信号レベルが上限値よりも小さい場合(S202:NO)、オフセット回路29は、ステップS201で取得した信号レベルが予め定められた下限値以下であるか否かを判定する(S204)。
信号レベルが下限値以下である場合(S204:YES)、オフセット回路29は、下限値を信号レベルとしてメモリに記憶し(S205)、処理をステップS207に進める。
信号レベルが下限値よりも大きい場合(S204:NO)、すなわち信号レベルが上限値よりも小さく下限値よりも大きい場合、オフセット回路29は、ステップS201で取得した信号レベルをメモリに記憶し(S206)、処理をステップS207に進める。
オフセット回路29は、所定回数分の信号レベルを取得したか否か判定する(S207)。オフセット回路29は、所定回数分の信号レベルをまだ取得していない場合(S207:NO)、処理をステップS201に戻す。
オフセット回路29は、所定回数分の信号レベルを取得した場合(S207:YES)、メモリに記憶されている所定回数分の信号レベルの平均値を算出し、その算出した平均値を初回のオフセット値としてメモリに記憶する(S208)。
オフセット回路29は、処理を図11に示すステップS101に進める。当該ステップS101において、オフセット回路29は、ステップS208にてメモリに記憶された初回のオフセット値を、「前回のオフセット値」として採用範囲を決定する。
以上の処理により、前回のオフセット値が存在ない場合にも、採用範囲を決定することができる。
(本開示のまとめ)
本開示の内容は以下の付記のように表現することができる。
<付記1>
本開示の一態様に係る光電センサ(1)は、パルス光を投光する投光ユニット(10)と、投光ユニットから投光されたパルス光を受光する受光ユニット(20)とを備える。記受光ユニットは、パルス光を含む光を受光し、当該受光した光に基づく受光信号を出力する受光素子(21)と、受光信号に所定のフィルタを施すフィルタ回路(25)と、受光の周期を予測する周期検知回路(28)と、予測された受光のタイミングを除外した期間の少なくとも一部にオフセット取得期間を設定し、フィルタ回路から出力される受光信号の信号レベルのうちオフセット取得期間に取得された信号レベルに基づいてオフセット値を算出し、オフセット値に基づいて閾値を決定するオフセット回路(29)と、フィルタ回路から出力される受光信号の信号レベルと閾値とを所定の周期にて比較する比較回路(26)と、を備える。
これにより、オフセット回路は、受光のタイミングを除外した期間にオフセット取得期間を設定できるので、オフセット取得期間に取得した信号レベルから、ノイズを考慮した適切なオフセット値を算出できる。よって、光電センサは、ノイズを考慮した適切な閾値を比較回路に設定でき、一定の閾値を比較回路に設定する場合と比べて、物体の検知を精度良く行うことができる。
<付記2>
付記1に記載の光電センサにおいて、周期検知回路は、予測した受光の周期に基づいて受光期間を設定し、オフセット回路は、受光期間のうち、予測された受光のタイミングを除外した期間の少なくとも一部にオフセット取得期間を設定してよい。
これにより、オフセット回路は、受光期間のうち、受光のタイミングを除外した期間にオフセット取得期間を設定できるので、オフセット取得期間に取得した信号レベルから、ノイズを考慮した適切なオフセット値を算出できる。
<付記3>
付記2に記載の光電センサにおいて、周期検知回路は、予測した受光の周期に基づいて受光期間を変更し、オフセット回路は、変更された受光期間内に、オフセット取得期間を設定してよい。
これにより、オフセット回路は、受光期間の変更に応じてオフセット取得期間を設定できる。
<付記4>
付記2又は3に記載の光電センサにおいて、オフセット回路は、受光期間のうち、予測された受光のタイミング以前の期間の少なくとも一部にオフセット取得期間を設定してよい。
これにより、オフセット回路は、受光期間のうち、受光のタイミングを除外した期間にオフセット取得期間を設定できるので、オフセット取得期間に取得した信号レベルから、ノイズを考慮した適切なオフセット値を算出できる。
<付記5>
付記4に記載の光電センサにおいて、オフセット回路は、受光期間のうち、当該受光期間の開始タイミングから所定期間経過後のタイミングと予測された受光のタイミング以前との間の期間の少なくとも一部に前記オフセット取得期間を設定してよい。
これにより、オフセット回路は、受光期間のうち、受光のタイミングを除外し、かつ、受光信号の立ち上がり部分を除外した期間にオフセット取得期間を設定できるので、オフセット取得期間に取得した信号レベルから、ノイズを考慮した適切なオフセット値を算出できる。
<付記6>
付記1に記載の光電センサにおいて、オフセット回路は、予測された受光のタイミングよりも前に、オフセット取得期間を設定してよい。
これにより、オフセット回路は、仮に予測された受光のタイミングと実際の受光のタイミングとの間にずれが生じた場合であっても、オフセット取得期間が実際の受光のタイミングに被って設定されてしまう可能性を低減できる。
<付記7>
付記2に記載の光電センサにおいて、オフセット回路は、受光期間内のオフセット取得期間に取得した信号レベルに基づいて算出したオフセット値を、同じ受光期間内に取得した受光信号に対する閾値の決定に使用してよい。
これにより、オフセット値が、受光信号に近い信号レベルを用いて算出されたものとなり、オフセット回路は、現状のノイズをより反映して閾値を補正することができる。
<付記8>
付記1から7のいずれか1項に記載の光電センサにおいて、オフセット回路は、オフセット取得期間に取得した複数の信号レベルの平均値を算出し、オフセット値としてよい。
これにより、オフセット回路は、オフセット取得期間に取得した複数の信号レベルから、適切なオフセット値を算出できる。
<付記9>
本開示の一態様に係る受光ユニット(20)は、投光されるパルス光を含む光を受光し、当該受光した光に基づく受光信号を出力する受光素子(21)と、受光信号に所定のフィルタを施すフィルタ回路(25)と、受光の周期を予測する周期検知回路(28)と、予測された受光のタイミングを除外した期間の少なくとも一部にオフセット取得期間を設定し、フィルタ回路から出力される受光信号の信号レベルのうちオフセット取得期間に取得された信号レベルに基づいてオフセット値を算出し、オフセット値に基づいて閾値を決定するオフセット回路(29)と、フィルタ回路から出力される受光信号の信号レベルと閾値とを所定の周期にて比較する比較回路(26)と、を備える。
これにより、オフセット回路は、受光のタイミングを除外した期間にオフセット取得期間を設定できるので、オフセット取得期間に取得した信号レベルから、ノイズを考慮した適切なオフセット値を算出できる。よって、光電センサは、ノイズを考慮した適切な閾値を比較回路に設定でき、一定の閾値を比較回路に設定する場合と比べて、物体の検知を精度良く行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示の技術は、光を投光及び受光して物体を検知するセンサに有用である。
1 光電センサ
10 投光ユニット
11 発振回路
12 変調回路
13 駆動回路
14 投光素子
20 受光ユニット
21 受光素子
22 IV変換回路
23 増幅回路
24 AD変換回路
25 フィルタ回路
26 比較回路
27 判定回路
28 周期検知回路
29 オフセット回路
41 基準検出処理
42 周期予測及びマージン制御処理
90 信号レベル

Claims (9)

  1. パルス光を投光する投光ユニットと、前記投光ユニットから投光された前記パルス光を受光する受光ユニットと、を備える光電センサであって、
    前記受光ユニットは、
    前記パルス光を含む光を受光し、当該受光した光に基づく受光信号を出力する受光素子と、
    前記受光信号に所定のフィルタを施すフィルタ回路と、
    前記受光の周期を予測する周期検知回路と、
    予測された前記受光のタイミングを除外した期間の少なくとも一部にオフセット取得期間を設定し、前記フィルタ回路から出力される前記受光信号の信号レベルのうち前記オフセット取得期間に取得された前記信号レベルに基づいてオフセット値を算出し、前記オフセット値に基づいて閾値を決定するオフセット回路と、
    前記フィルタ回路から出力される前記受光信号の信号レベルと前記閾値とを所定の周期にて比較する比較回路と、を備える、
    光電センサ。
  2. 前記周期検知回路は、予測した前記受光の周期に基づいて受光期間を設定し、
    前記オフセット回路は、前記受光期間のうち、前記予測された前記受光のタイミングを除外した期間の少なくとも一部に前記オフセット取得期間を設定する、
    請求項1に記載の光電センサ。
  3. 前記周期検知回路は、予測した前記受光の周期に基づいて前記受光期間を変更し、
    前記オフセット回路は、変更された前記受光期間内に、前記オフセット取得期間を設定する、
    請求項2に記載の光電センサ。
  4. 前記オフセット回路は、前記受光期間のうち、前記予測された前記受光のタイミング以前の期間の少なくとも一部に前記オフセット取得期間を設定する、
    請求項2又は3に記載の光電センサ。
  5. 前記オフセット回路は、前記受光期間のうち、当該受光期間の開始タイミングから所定期間経過後のタイミングと前記予測された前記受光のタイミング以前との間の期間の少なくとも一部に前記オフセット取得期間を設定する、
    請求項4に記載の光電センサ。
  6. 前記オフセット回路は、前記予測された前記受光のタイミングよりも前に、前記オフセット取得期間を設定する、
    請求項1に記載の光電センサ。
  7. 前記オフセット回路は、前記受光期間内の前記オフセット取得期間に取得した前記信号レベルに基づいて算出した前記オフセット値を、同じ前記受光期間内に取得した前記受光信号に対する前記閾値の決定に使用する、
    請求項2に記載の光電センサ。
  8. 前記オフセット回路は、前記オフセット取得期間に取得した複数の前記信号レベルの平均値を算出し、前記オフセット値とする、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の光電センサ。
  9. 投光されるパルス光を含む光を受光し、当該受光した光に基づく受光信号を出力する受光素子と、
    前記受光信号に所定のフィルタを施すフィルタ回路と、
    前記受光の周期を予測する周期検知回路と、
    予測された前記受光のタイミングを除外した期間の少なくとも一部にオフセット取得期間を設定し、前記フィルタ回路から出力される前記受光信号の信号レベルのうち前記オフセット取得期間に取得された前記信号レベルに基づいてオフセット値を算出し、前記オフセット値に基づいて閾値を決定するオフセット回路と、
    前記フィルタ回路から出力される前記受光信号の信号レベルと前記閾値とを所定の周期にて比較する比較回路と、を備える、
    受光ユニット。
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