JP2023137863A - クレーン操作器具及びクレーン - Google Patents

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学史 牟田
Gakushi Muta
隆一 有田
Ryuichi Arita
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【課題】容易に操作でき、かつ手の疲労を軽減できるクレーン操作器具を提供する。【解決手段】本発明の一態様に係るクレーン操作器具1は、クレーンの操作席又はこの操作席の周囲に配され、操作者の手Hによって操作されるクレーン操作器具1であって、操作者の手Hを、指の湾曲状態で載置可能な形態を有する操作器具本体10と、上記操作器具本体10に取り付けられ、載置された操作者の手Hの指先によって操作可能な操作部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、クレーン操作器具及びクレーンに関する。
クレーンの操作席の周囲には、クレーンの旋回、ブームの伸縮等のクレーンの操作に必要なレバー、ペダル等が配置される。例えば旋回操作レバーは、一般に起伏操作レバーや操作パネル等に隣接して操作席の左前側に設けられる。また、旋回操作レバーは、前後に動かすことによってクレーンの旋回方向を操作できるものがある。
例えば、旋回操作レバーはアクセルグリップ(トリマ)を有し、またアクセルグリップの下部にパームレストを、上部に旋回ブレーキスイッチ等が取り付けられた操作部を有する。この場合、操作者はパームレストに小指外転筋を載せた上で、アクセルグリップを掴みつつ操作部を操作することが想定される。しかしながら、このように旋回操作レバーを掴むと、小指外転筋に局所的な負荷がかかるため、手の疲労につながりやすい。一方で、操作者がパームレストを掴むと、操作部を操作するために手を移動させる必要がある。
特許文献1には、作業車両の左右操向操作等を前後左右の4方向にモノレバーで操作可能とし、かつモノレバーに掌を支えるパームレストを付設した作業車両のモノレバー操縦装置が記載されている。
特開2000-148273号公報
特許文献1のモノレバー操縦装置は、速度段切換スイッチが操作パームレストの上方のグリップの先端に設けられているため、速度を切換える際に操作者の第一指を操作パームレストから離して上方に動かす必要がある。また、モノレバーを左右方向に操作する際に、操作者の肘から先を左右に動かす必要がある。したがって、手の疲労を軽減するという観点から改善の余地がある。
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、容易に操作でき、かつ手の疲労を軽減できるクレーン操作器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係るクレーン操作器具は、クレーンの操作席又はこの操作席の周囲に配され、操作者の手によって操作されるクレーン操作器具であって、操作者の手を、指の湾曲状態で載置可能な形態を有する操作器具本体と、上記操作器具本体に取り付けられ、載置された操作者の手の指先によって操作可能な操作部とを備える。
本発明の一態様に係るクレーン操作器具は、容易に操作でき、かつ手の疲労を軽減できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るクレーン操作器具がクレーンの操作席とともに配置された状態を示す側面図である。 図2は、クレーン操作器具を示す模式的平面図である。 図3は、図2のクレーン操作器具を示す模式的右側面図である。 図4は、図2のクレーン操作器具を示す模式的正面図である。 図5は、図2のクレーン操作器具を右に傾動させた状態を示す模式的正面図である。 図6は、本発明の他の一実施形態に係るクレーン操作器具を示す模式的正面図である。 図7は、図6のクレーン操作器具を右に傾動させた状態を示す模式的正面図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一態様に係るクレーン操作器具は、クレーンの操作席又はこの操作席の周囲に配され、操作者の手によって操作されるクレーン操作器具であって、操作者の手を、指の湾曲状態で載置可能な形態を有する操作器具本体と、上記操作器具本体に取り付けられ、載置された操作者の手の指先によって操作可能な操作部とを備える。
当該クレーン操作器具は、操作者の手を指の湾曲状態で載置可能であるため、操作者の手の負荷が局所化され難く、その結果、手の疲労を軽減できる。また、上記操作部は、当該クレーン操作器具に載置された操作者の手の指先によって操作可能である。すなわち、操作者が指の湾曲状態で操作器具本体を操作することができるため、手の疲労を軽減しつつ、容易に操作できる。
上記操作器具本体が、操作者の手の第一指以外のいずれかの指の第二関節よりも手首側が載置される天頂と、この天頂から前方にかけて下方に徐々に傾斜する湾曲部とを有することが好ましい。このように上記操作器具本体が上記湾曲部を有することによって、操作者の指の湾曲状態を維持しやすく、また手の疲労をより軽減できる。
上記操作部が操作者の手の第一指によって操作可能であることが好ましい。このように上記操作部が操作者の手の第一指によって操作可能であることによって、上記操作部をより容易に操作できる。
上記操作部が操作者の手の第一指によって操作可能である場合、上記操作部の下方に設けられ、上記操作器具本体の側方から突出する指載置部をさらに備えることが好ましい。このように上記操作部の下方に設けられ、上記操作器具本体の側方から突出する指載置部をさらに備えることによって、上記操作部の操作を要しない場合に上記第一指を上記指載置部に載置できるため、手の疲労をより軽減できる。
上記操作部が操作者の手の第一指によって操作可能である場合、上記操作器具本体に取り付けられ、操作者の手の第一指以外のいずれかの指の指先によって操作可能な他の操作部をさらに備えることが好ましい。このように上記第一指以外のいずれかの指によって操作可能な他の操作部をさらに備えることによって、上記操作部と上記他の操作部を同時に操作することができるため、当該クレーン操作器具を用いた操作がより容易となる。
操作のために上記操作器具本体を傾動可能に支持する傾動軸と、上記操作器具本体の傾動を検知する検知部とをさらに備え、上記傾動軸が上記操作席の座面よりも上方に設けられることが好ましい。このように、上記操作器具本体を傾動可能に支持する傾動軸と、上記操作器具本体の傾動を検知する検知部とを備えることによって、上記操作器具本体の傾動によるクレーン操作が可能となる。また、上記傾動軸が上記操作席の座面よりも上方に設けられるため、上記操作器具本体の傾動に際して操作者の手の動きを小さくできる。このため、手の疲労を軽減しつつ容易な操作が可能となる。
本発明の他の一態様に係るクレーンは、当該クレーン操作器具と、当該クレーン操作器具の操作を基に各種動作を制御するクレーン制御部とを備える。
当該クレーンは、当該クレーン操作器具の操作を基に各種動作を制御できるため、容易に操作でき、かつ手の疲労を軽減できる。
なお、本発明において、「指の湾曲状態」とは、操作器具本体に載置された操作者の手の少なくとも第一指以外の四指が曲がっている状態を意味する。「指先」とは、操作者の手の指の第一関節よりも先端側を意味する。「前後」及び「左右」は、操作席に座った操作者から見た前後及び左右をそれぞれ意味する。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[クレーン操作器具]
図1に示すように、本実施形態の当該クレーン操作器具1は、クレーンの操作席Cの左前方に配される。図示はしないが、上記クレーンは、当該クレーン操作器具の操作を基に各種動作を制御するクレーン制御部を備えている。クレーンの操作席Cに座る操作者は、左腕の肘をアームレストRに載置した状態で、左腕を前方に伸ばしている。当該クレーン操作器具1は、操作者の左手Hによって操作される。また、図2から図5に示すように、当該クレーン操作器具1は、操作者の左手Hを、指の湾曲状態で載置可能な形態を有する操作器具本体10と、操作器具本体10に取り付けられ、載置された操作者の左手Hの指先によって操作可能な第一操作部20と、上下方向に延び操作器具本体10を下方から支持する支持棒50とを備える。当該クレーン操作器具1は、例えばクレーンの旋回操作に用いることができる。
当該クレーン操作器具1は、操作器具本体10を傾動可能に支持する傾動軸60と、上記操作器具本体の傾動を検知する検知部とをさらに備える。傾動軸60は、操作席Cの座面よりも上方に設けられている。具体的には、本実施形態において、傾動軸60は、操作器具本体10の内部に配置されている。また、上記検知部も操作器具本体10の内部に配置されている(不図示)。上記検知部は上記クレーン制御部に接続されている。
<操作器具本体>
操作器具本体10は、操作者の左手Hの第一指以外のいずれかの指の第二関節よりも手首側が載置される天頂11と、天頂11から前方にかけて下方に徐々に傾斜する前湾曲部12と、天頂11から右方にかけて下方に徐々に傾斜する右湾曲部13と、天頂11から左方にかけて下方に徐々に傾斜する左湾曲部14と、前湾曲部12、右湾曲部13及び左湾曲部14に接続する下面とを有する。
前湾曲部12は、天頂11から前方にかけて湾曲しつつ下方に徐々に傾斜する。前湾曲部12には、操作者の左手Hの第一指以外の少なくとも1指の第二関節よりも先端側を配置することができる。上述のように前湾曲部12が下方に徐々に傾斜することによって、操作者は第一指以外の少なくとも1指の第二関節を曲げた状態としやすいため、操作者の指の湾曲状態を維持しやすい。
前湾曲部12は、左方かつ後方に傾斜する傾斜面を有する。換言すると、前湾曲部12は、平面視で操作器具本体10に載置された操作者の左手Hの第二指側から第五指側にかけて手首側に傾斜する傾斜面を有する。図2に示す通り、平面視でこの上記傾斜面の左右方向に対する傾斜角度をαとした場合に、傾斜角度αの下限としては、0°が好ましく、5°がより好ましい。一方、傾斜角度αの上限としては、20°が好ましく、15°がより好ましい。傾斜角度αが上記下限に満たないと、操作者の手首を自然な角度に保つことが困難となる恐れがある。逆に、傾斜角度αが上記上限を超えると、同様に操作者の手首を自然な角度に保つことが困難となる恐れがある。なお、上記傾斜面は、側面視では前方にかけて湾曲しつつ下方に徐々に傾斜する。
右湾曲部13は、天頂11から右方にかけて湾曲しつつ下方に徐々に傾斜する。右湾曲部13には、操作者の左手Hの第一指を配置することができる。このように右湾曲部13が下方に徐々に傾斜することによって、操作者は第一指の筋肉を弛緩させやすいため、操作者の左手Hの疲労を軽減しやすい。
左湾曲部14は、天頂11から左方にかけて湾曲しつつ下方に徐々に傾斜する。左湾曲部14には、操作者の左手Hの第一指以外の少なくとも1指の第二関節よりも手首側を載置できる。このように左湾曲部14が下方に徐々に傾斜することによって、操作者の手首を自然な角度に保った状態で、第一指以外の少なくとも1指の第二関節よりも手首側を左湾曲部14に載置しやすい。
左湾曲部14は、左方かつ下方に傾斜する傾斜面を有する。換言すると、左湾曲部14は、背面視で操作器具本体10に載置された操作者の左手Hの第二指側から第五指側にかけて下方に傾斜する傾斜面を有する。図4に示す通り、背面視でこの傾斜面の左右方向(水平方向)に対する傾斜角度をβとした場合に、傾斜角度βの下限としては、10°が好ましく、20°がより好ましい。一方、傾斜角度βの上限としては、50°が好ましく、40°がより好ましい。傾斜角度βが上記下限に満たないと、操作者の手首を自然な角度に保つことが困難となる恐れがある。逆に、傾斜角度βが上記上限を超えると、操作者の左手Hを操作器具本体10に載置することが困難となるおそれがある。
天頂11は、背面視で右湾曲部13の右端と左湾曲部14の左端を左右方向に結ぶ線の中心よりも右側に設けられる。換言すると、操作器具本体10の上部は、背面視で頂点が右側(操作者の左手Hの第一指側)に偏った上に凸形状である。このように天頂11が設けられることによって、例えば操作者の左手Hの第二指又は第三指の第三関節が天頂11に載置された状態とすることができる。また、これにより、操作者の左手Hの手首を自然な角度に保った状態としやすい。
天頂11は、操作席Cの座面よりも上方に設けられる。このように天頂11が操作席Cの座面よりも上方に設けられることによって、左腕を過渡に下方に傾ける必要がないため、操作者の左腕の疲労を軽減できる。また、本実施形態においては、天頂11はアームレストRの上面よりもわずかに高い位置に設けられる。このように天頂11がアームレストRの上面よりもわずかに高い位置に設けられることによって、クレーンの操作席Cに座る操作者が左腕の肘をアームレストRに載置した状態で、左手Hの指を湾曲状態として操作器具本体10に載置しやすい。つまり、指を湾曲状態としたときに掌に形成される空間に操作器具本体10が収まるように、左手Hを載置できる。また、左腕の肘から先をアームレストRに対して浮いた状態としやすく、後述する操作器具本体10の左右の傾動によるクレーン操作を行う際に、左腕とアームレストRの上面との干渉又は摩擦を回避しやすい。したがって、天頂11がアームレストRの上面よりもわずかに高い位置に設けられることによって、操作者の左腕及び左手Hの疲労をさらに軽減できる。なお、天頂11からアームレストRの上面までの上下方向の距離の上限としては、例えば8cmとできる。一方、天頂11からアームレストRの上面までの上下方向の距離の下限としては、例えば3cmとできる。
操作器具本体10は、後述する支持棒50を挿入するために、上記下面から操作器具本体10の内部にかけて上方に延びる孔部を有する。
<支持棒>
支持棒50は、上下方向に延び操作器具本体10を支持する。具体的には、支持棒50の上端は、操作器具本体10の下面から上記孔部を通って、操作器具本体10の内部に配置されている。また、支持棒50の上端には、傾動軸60が配されている。操作器具本体10は、傾動軸60を傾動軸として支持棒50の上端に傾動可能に取り付けられている。
支持棒50の上下方向長さは、天頂11が操作席Cの座面よりも上方かつアームレストRの上面よりもわずかに高い位置に配置されるように決定される。
<傾動軸>
傾動軸60は、上述の通り、操作器具本体10の内部に配置される。傾動軸60は、支持棒50を前後方向に貫通しつつ両端が操作器具本体10の内側に固定されることによって、操作器具本体10を左右に傾動可能に支持する。また、操作器具本体10の傾動は、上述の検知部によって検知される。この検知部は、例えば加速度センサーである。このように傾動軸60及び上記検知部を備えることによって、操作器具本体10の左右の傾動によるクレーン操作が可能となる。また、例えば、操作器具本体10の左側への傾動がクレーンの左旋回動作を指定することができ、かつ図5に示すように右側への傾動がクレーンの右旋回動作を指定するように構成できる。このように操作器具本体10の左右の傾動とクレーンの旋回方向を一致させることによって、直感的なクレーンの操作(以下、旋回操作ともいう)が可能となる。
傾動軸60は、操作席Cの座面よりも上方に設けられる。このように傾動軸60が操作席Cの座面よりも上方に設けられることによって、操作器具本体10の左右の傾動に際して操作者の左手Hの動きを小さくできるため、操作者の左腕の疲労を軽減しつつ容易な操作が可能となる。また、操作者の左手Hの動きを小さくできることで、操作器具本体10が操作席Cの周囲に配置された伸縮レバー等の他の操作器具に干渉することを回避しやすい。
操作器具本体10の天頂11から傾動軸60までの上下方向の距離の上限としては、8cmが好ましく、6cmがより好ましく、4cmがさらに好ましい。上記上下方向の距離が上記上限を超えると、操作器具本体10の左右の傾動に際して操作者の左手Hの動きを十分に小さくできないおそれがある。また、操作器具本体10が操作席Cの周囲に配置された他の操作器具に干渉することを回避し難くなるおそれがある。なお、上記上下方向の距離の下限としては、操作性の観点から例えば2cmとすることができる。
<操作部>
第一操作部20は、操作者の左手Hの第一指の指先によって操作可能である。第一操作部20は、右湾曲部13に配置される。このように第一操作部20が上記第一指の指先によって操作可能であることによって、第一操作部20をより容易に操作できる。また、第一操作部20が右湾曲部13に配置されることによって、操作者の左手Hの指が湾曲状態で、上記第一指を上方に動かす動作を不要としつつ第一操作部20を操作できる。
第一操作部20は、クレーンのエンジン回転数を調整するスイッチ(トリマ)である。このように第一操作部20が操作頻度の比較的高いトリマであることによって、操作者の左手Hの第一指による操作頻度が増えるため、クレーンの操作がより容易となる。
第一操作部20は、前後方向を軸方向として回転するダイヤル式のスイッチである。操作部20は、上下に回転させることによってクレーンのエンジン回転数を段階的に切り替えることができる。第一操作部20の回転軸は右湾曲部13の表面よりも内側(左側)に配置され、第一操作部20のダイヤル部分が部分的に右湾曲部13から突出している。このように第一操作部20が前後方向を軸方向として回転するダイヤル式のスイッチであることによって、操作者の左手Hの第一指を上下に動かすように操作できるため、操作者の左手Hの第一指の疲労を軽減できる。
当該クレーン操作器具1は、操作器具本体10に取り付けられ、操作者の左手Hの上記第一指以外のいずれかの指の指先によって操作可能な第二操作部30をさらに備える。第二操作部30は、前湾曲部12に配置される。このように上記指の指先によって操作可能な第二操作部30をさらに備えることによって、第一操作部20と第二操作部30を同時に操作することができるため、クレーンの操作がより容易となる。また、第二操作部30が前湾曲部12に配置されることによって、操作者の左手Hの指が湾曲状態で、上記指を上方に動かす動作を不要としつつ第二操作部30を操作できる。
第二操作部30は、平面視で操作器具本体10の天頂11を通る前後方向の仮想線に交差するように配置される。このように第二操作部30が配置されることによって、第二操作部30を操作者の左手Hの第二指及び第三指によって操作しやすい。このため、クレーンの操作がより容易となる。
第二操作部30は、左右に切替え可能なシーソー型の旋回ブレーキスイッチである。第二操作部30は、操作者の左手Hの第一指以外のいずれかの指の指先によって後方に押下されることによって、旋回ブレーキのオンとオフとを切替えることができる。
クレーンの作業においては、例えばクレーンが傾斜面上にあるときにブーム等の重量によって上部旋回体が傾斜面の下方に向かって旋回しやすい場合がある。この場合、旋回ブレーキスイッチをオフにする際に上部旋回体が意図せずに旋回することを防止する必要がある。すなわち、旋回ブレーキスイッチをオフにすると同時にエンジン回転数を上げつつ、上部旋回体が傾斜面の下方に向かって旋回する方向とは反対方向に旋回操作をするといった複合的操作が必要となる場合がある。上述のようにトリマ(第一操作部20)が右湾曲部13に配置されかつ旋回ブレーキスイッチ(第二操作部30)が前湾曲部12に配置されることによって、操作者の左手Hの第一指と第一指以外のいずれかの指とにより、トリマと旋回ブレーキスイッチを連動して操作しやすい。また、本実施形態によれば、旋回操作も上述の通り操作器具本体10を左右に傾動させるだけでよく、当該クレーン操作器具1を用いて左手Hのみで上記複合的操作を容易に行うことできる。
<指載置部>
当該クレーン操作器具1は、第一操作部20の下方に設けられ、操作器具本体10の側方から突出する指載置部40をさらに備える。本実施形態において、指載置部40は操作器具本体10の右湾曲部13から右に突出する凸部として形成される。指載置部40は、上記第一指を載置するための前後方向及び左右方向に延在する上面を有する。このように第一操作部20の下方に上記第一指を載置可能な指載置部40をさらに備えることによって、第一操作部20の操作を要しない場合に上記第一指を指載置部40に載置できるため、操作者の左手Hの疲労をより軽減できる。
<利点>
当該クレーン操作器具1は、操作者の左手Hを指の湾曲状態で載置可能であるため、操作者の左手Hの負荷が局所化され難く、その結果、左手Hの疲労を軽減できる。また、第一操作部20は、当該クレーン操作器具1に載置された操作者の左手Hの指先によって操作可能である。すなわち、操作者が指の湾曲状態で操作器具本体を操作することができるため、手の疲労を軽減しつつ、容易に操作できる。
一方で、当該クレーン操作器具1は、操作器具本体10を傾動可能に支持する傾動軸60と、操作器具本体10の傾動を検知する検知部とを備えるため、操作器具本体10の傾動によるクレーン操作が可能となる。さらに、傾動軸60が操作席Cの座面よりも上方に設けられるため、操作器具本体10の傾動に際して操作者の左手Hの動きを小さくできる。このため、左手Hの疲労を軽減しつつ容易な操作が可能となる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、検知部が操作器具本体の内部に配置されているものとしたが、本発明の構成はこれに限定されない。例えば図6及び図7に示す通り、当該クレーン操作器具200が操作器具本体の外部に検知ユニット70を備えていてもよい。以下、検知ユニット70の構成及び動作の一例を説明する。検知ユニット70は、検知部71、検知部71を支持する支持部72、上記操作器具本体の傾動を検知部71に伝える第一リンク部材73及び第二リンク部材74を有する。検知部71としては、可変抵抗、油圧リモコンバルブ等が挙げられる。支持部72は、上面の一部が解放された箱状に形成されている。支持部72は、その内部において検知部71を回転可能に支持する。上記操作器具本体を支持する支持棒は、例えば支持部72の上面に固定される。第一リンク部材73は、上端で上記操作器具本体を回転可能に保持し、支持部72の上面が解放された部分を通りつつ下方に延びる。第一リンク部材73の下端は、第二リンク部材74の一端に回転可能に連結される。第二リンク部材74は、上記操作器具本体が傾動していない状態において左右方向に延びる。第二リンク部材74の他端は、検知部71に固定される。図7に示す通り、上記操作器具本体が右に傾動すると、第一リンク部材73が第二リンク部材74の一端を押し下げることによって、第二リンク部材74が検知部71を下方向に回転させる。逆に、上記操作器具本体が左に傾動すると、第一リンク部材73が第二リンク部材74の一端を引き上げることによって、第二リンク部材74が検知部71を上方向に回転させる。すなわち、上記操作器具本体の傾動に応じて検知部71が回転することで、上記操作器具本体の傾動の向き及び大きさを検知することができる。
上記実施形態では、当該クレーン操作器具が操作者の左手で操作されるものとしたが、本発明の構成はこれに限定されない。例えば当該クレーン操作器具が右前方に配され、かつ操作者の右手で操作されてもよい。この場合、上述した当該クレーン操作器具の構成は左右反転するものとする。
上記実施形態では、操作器具本体が支持棒によって支持されるものとしたが、当該クレーン操作器具が配置される位置に応じて上記支持棒を不要とすることもできる。
上記実施形態では、前湾曲部は操作器具本体の天頂から前方にかけて湾曲しつつ下方に徐々に傾斜するものとしたが、前湾曲部は側面視で直線部分を有していてもよい。
上記実施形態では、右湾曲部は操作器具本体の天頂から右方にかけて湾曲しつつ下方に傾斜するものとしたが、右湾曲部は背面視で直線部分を有していてもよい。
操作器具本体は、側面視で長円形であってもよく、多角形であってもよい。また、操作器具本体は、背面視で長円形であってもよく、多角形であってもよい。
上記実施形態では、操作器具本体の天頂がアームレストの上面よりもわずかに高い位置に配置されるものとしたが、操作者の体格等に応じて操作器具本体の天頂の高さを調整可能とすることもできる。
上記実施形態では、傾動軸は支持棒を前後方向に貫通するものとしたが、本発明の構成はこれに限定されない。傾動軸は、例えば後方から前方に向かって上方に傾斜してもよい。このように傾動軸が後方から前方に向かって上方に傾斜することによって、操作者の手首を自然な角度に保った状態で操作器具本体を傾動させることができ、これにより操作者の手の疲労を軽減できる。なお、傾動軸を上方に傾斜させる場合、傾動軸の前後方向に対する傾斜角度の上限としては、例えば20°とすることができる。一方、傾動軸の前後方向に対する傾斜角度の下限としては、例えば5°とすることができる。
上記実施形態では、傾動軸は操作器具本体の内部に配置されるものとしたが、本発明の構成はこれに限定されない。傾動軸は、例えば操作器具本体の下方に配置されてもよい。この場合、例えば操作器具本体の下面から下方に突出する一対の支持プレートを設け、支持棒がこの一対の支持プレートの間に傾動可能に取り付けられる構成が考えられる。
上記実施形態では、傾動軸は操作器具本体を左右に傾動可能に支持するものとしたが、傾動軸は操作器具本体を前後に傾動可能に支持してもよい。また、傾動軸は操作器具本体を前後左右に傾動可能に支持する構成であってもよい。
上記実施形態では、右湾曲部にトリマが配置され、かつ前湾曲部に旋回ブレーキスイッチが配置されるものとしたが、本発明の構成はこれに限定されない。例えば前湾曲部にトリマが配置され、かつ右湾曲部に旋回ブレーキスイッチが配置される構成としてもよい。
本発明において配置されるトリマは、例えば上下方向を軸方向として回転するダイヤル式のスイッチであってもよい。また、上記トリマはダイヤル式のスイッチではなく、例えば押下する強さによってエンジン回転数を調整可能な押下式のスイッチであってもよい。
本発明において配置される旋回ブレーキスイッチは、シーソー型のスイッチではなく、例えばオンとオフとを切替え可能な押下式のスイッチであってもよい。
上記実施形態では、指載置部が第一操作部の下方から右に突出する凸部として形成されるものとしたが、指載置部は第一操作部の下方から斜め右下に突出する凸部として形成されてもよい。また、指載置部の上面は指の形状に合わせて上に凹となる湾曲面であってもよい。
指載置部には、例えばホーンスイッチ等の比較的使用頻度の低いスイッチが配置されていてもよい。この場合、上記スイッチは例えば指載置部の右側面に配置される。
本発明の一態様に係るクレーン操作器具は、容易に操作でき、かつ手の疲労を軽減できるため、クレーンの旋回操作等のための操作器具として用いることができる。
1、200 クレーン操作器具
10 操作器具本体
11 天頂
12 前湾曲部
13 右湾曲部
14 左湾曲部
20 第一操作部
30 第二操作部
40 指載置部
50 支持棒
60 傾動軸
70 検知ユニット
71 検知部
72 支持部
73 第一リンク部
74 第二リンク部
H 操作者の左手
C 操作席
R アームレスト
α 傾斜角度
β 傾斜角度

Claims (7)

  1. クレーンの操作席又はこの操作席の周囲に配され、操作者の手によって操作されるクレーン操作器具であって、
    操作者の手を、指の湾曲状態で載置可能な形態を有する操作器具本体と、
    上記操作器具本体に取り付けられ、載置された操作者の手の指先によって操作可能な操作部と
    を備えるクレーン操作器具。
  2. 上記操作器具本体が、操作者の手の第一指以外のいずれかの指の第二関節よりも手首側が載置される天頂と、この天頂から前方にかけて下方に徐々に傾斜する湾曲部とを有する請求項1に記載のクレーン操作器具。
  3. 上記操作部が操作者の手の第一指によって操作可能な請求項1又は請求項2に記載のクレーン操作器具。
  4. 上記操作部の下方に設けられ、上記操作器具本体の側方から突出する指載置部をさらに備える請求項3に記載のクレーン操作器具。
  5. 上記操作器具本体に取り付けられ、操作者の手の第一指以外のいずれかの指の指先によって操作可能な他の操作部をさらに備える請求項3又は請求項4に記載のクレーン操作器具。
  6. 操作のために上記操作器具本体を傾動可能に支持する傾動軸と、
    上記操作器具本体の傾動を検知する検知部とをさらに備え、
    上記傾動軸が上記操作席の座面よりも上方に設けられる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のクレーン操作器具。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のクレーン操作器具と、
    上記クレーン操作器具の操作を基に各種動作を制御するクレーン制御部とを備えるクレーン。

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