JP2023136775A - オイルポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】シャフトに対してインナロータを容易に抜け止め状態に維持し得るオイルポンプを構成する。【解決手段】回転駆動力により回転可能なシャフト21と、シャフト21が挿入される貫通孔13bを有し、シャフト21と一体的に回転するインナロータ13と、シャフト21の回転駆動力をインナロータ13に伝達する嵌合部Fと、インナロータ13のシャフト21の駆動軸芯Xの方向への移動を規制する位置規制部Rとを備えている。位置規制部Rは、シャフト21の外周に形成された係合溝21Sbと、インナロータ13の貫通孔13bの内周に形成され、弾性変形して係合溝21Sbに入り込む規制爪13Tとで構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、オイルポンプに関する。
特許文献1には、電動モータの駆動力により回転するインナロータと、インナロータの外歯に咬み合う内歯を有するアウタロータと、を備えており、シャフトとインナロータとはスプライン嵌合により一体的に回転するオイルポンプが記載されている。
特開2019-196722号公報
特許文献1に記載されるオイルポンプでは、スプライン型のロータ嵌合部により駆動軸とインナロータが嵌合しており、駆動軸の一端側にモータロータを固定し、駆動軸のうちインナロータを貫通する他端側を、ポンプハウジングの第2ハウジングの第2軸受孔に支持している。
この特許文献1では、嵌合部としてスプライン型に限らず、駆動軸にDカット部を形成し、これに嵌合する貫通孔部をインナロータに形成した嵌合部も示されている。
特許文献1に記載される駆動軸は、駆動軸のうち、第2ハウジングに支持される部位が最も大径であり、モータロータが固定される部位が最も小径である。インナロータは、駆動軸のうち第2軸受孔に支持される部位とロータ嵌合部との境界に形成される段状の部位に当接することにより、駆動軸の軸方向での位置が決まるように構成されている。
ここで、ポンプの小型化を図るためシャフト(特許文献1の駆動軸)の軸端にインナロータを備える構成を考えると、例えば、シャフトにCリングを係合させる構成や、シャフトに対して径方向にピンを挿通する構成によってインナロータの抜け止めを行うことが考えられる。
しかしながら、Cリングやピンを用いる構成は、これらの部品を用いることで部品点数を増大させるだけでなく、オイルポンプの組み立て工程数が増大する等の不都合を招くことが懸念される。
このような理由からシャフトに対してインナロータを容易に抜け止め状態に維持し得るオイルポンプが求められる。
本発明に係るオイルポンプの特徴構成は、回転駆動力により回転可能なシャフトと、前記シャフトが挿入される貫通孔を有し、前記シャフトと一体的に回転するインナロータと、前記シャフトの前記回転駆動力を前記インナロータに伝達する嵌合部と、前記インナロータが前記シャフトの駆動軸芯の方向への移動を規制する位置規制部と、を備え、前記位置規制部は、前記シャフトの外周に形成された係合溝と、前記インナロータの前記貫通孔の内周に形成され、弾性変形して前記係合溝に入り込む規制爪とで構成されている点にある。
この特徴構成によると、シャフトの回転駆動力を嵌合部でインナロータに伝え、シャフトとインナロータとを一体的に回転させる。シャフトからインナロータを抜き出す方向に力が作用する場合でも、位置規制部でインナロータとの抜け止めを行える。この位置規制部が、インナロータの貫通孔の内周に形成された規制爪を弾性変形によりシャフトの外周の係合溝に入り込ませる構造であるため、インナロータの貫通孔にシャフトを挿入することにより、規制爪が係合溝に係合して抜け止め状態に達する。このため、抜け止め状態にするための別途の工程が不要で、位置規制部を形成するための部品類を用いる必要もない。
その結果、シャフトに対してインナロータを容易に抜け止め状態に維持し得るオイルポンプが構成された。
上記構成に加えた構成として、前記嵌合部が、前記シャフトの外周を直線状に形成したトルク伝達面と、前記トルク伝達面に嵌合するように前記インナロータの前記貫通孔の内周に形成された嵌合面とで構成され、前記規制爪は、前記駆動軸芯に沿う方向視と、前記駆動軸芯に直交する方向視との少なくとも一方から見たときにおいて、前記嵌合面と重複しない位置に配置されても良い。
これによると、駆動軸芯に沿う方向視で見た場合と、駆動軸芯に直交する方向視との少なくとも一方から見たときに、規制爪と嵌合面とが重複しない位置に配置されることにより、爪部と嵌合面との配置に無理がない。また、駆動軸芯に沿う規制爪の長さを長くすることができる。
上記構成に加えた構成として、前記シャフトが、本体部と、前記本体部より小径で前記貫通孔に挿入される挿通部とを有し、前記貫通孔の内径が、前記本体部の外径より小さく、前記トルク伝達面と前記係合溝とが、この順序で前記挿通部の先端側から前記本体部に向けて並んでおり、前記規制爪が、前記インナロータの内面において前記先端側から前記本体部の方向に延出するアーム体と、当該アーム体の延出端に設けられた規制係合体とで構成されても良い。
これによると、シャフトの挿通部をインナロータの貫通孔に挿通することにより、挿通部に形成したトルク伝達面と、インナロータの嵌合面とが嵌合する。また、規制爪の規制係合体が、シャフトの本体部の近傍の係合溝に係合し、抜け止め状態に達する。このように係合爪が係合溝に係合した状態で、例えば、規制爪のアーム体や規制係合体が破損した場合でも、インナロータの貫通孔の内径が、シャフトの本体部の外径より小さいため、破損により発生した破片の脱落をシャフトの大径部で抑制できる。
上記構成に加えた構成として、前記シャフトが、本体部と、前記本体部より小径で前記貫通孔に挿入される挿通部とを有し、前記駆動軸芯に直交する方向視において、前記規制爪は、前記インナロータの厚み方向の中央より前記本体部の側に配置されても良い。
これによると、規制爪のアーム体の駆動軸芯に沿う方向での長さをインナロータの厚みの1/2より長くすることがないので、シャフトの挿通部のうちインナロータの貫通孔の内面に接触する面積を拡大し、インナロータの芯ブレの抑制も可能となる。
上記構成に加えた構成として、前記規制爪が、前記シャフトの駆動軸芯を挟んで対向する位置に配置されても良い。
これによると、対向する2箇所の規制爪によって確実な抜け止めを可能にする。
上記構成に加えた構成として、前記駆動軸芯に直交する方向視において、前記規制爪の全体が、前記インナロータの厚み内に配置されても良い。
これによると、規制爪が入り込む規制溝を、駆動軸芯に直行する方向視でインナロータの厚みの領域より外方に形成することがなく、シャフトの全長の短縮も可能となる。
オイルポンプの断面図である。 シャフト、トルク伝達面等の寸法関係を示す断面図である。 トルク伝達面と嵌合面とを示す断面図である。 係合爪の拡大断面図である。 インナロータの係合面とシャフトのトルク伝達面を示す断面図である。 インナロータの係合爪とシャフトの係合溝を示す断面図である。 別実施形態(a)の位置規制部を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1には、自動車等の車両に備えられるオイルポンプAを示している。このオイルポンプAは、ポンプ部Pを収容したポンプハウジング10と、電動モータMを収容したモータハウジング20と、電動モータMを制御する制御基板31を収容した制御ハウジング30とを有している。
オイルポンプAは、姿勢に拘わらず機能するものであるが、図1に示すようにシャフト21の回転中心となる駆動軸芯Xが鉛直方向にある姿勢に対応して上下関係を説明する。尚、シャフト21の下端を先端と称することもある。
特に、このオイルポンプAは、シャフト21の下端において位置規制部Rによってインナロータ13を抜け止め状態で支持することにより、抜け止めのための部品類を必要とせず、シャフト21の全長を短縮してオイルポンプAの小型化を実現している。この位置規制部Rの詳細は後述する。
図1、図2に示すように、ポンプハウジング10は、アルミニウム製のボトムプレート11と、アルミニウム製のロータケース12とを有している。ロータケース12は下側に開放する椀状であり、この椀状の空間によってポンプ室PSが形成されている。また、ロータケース12は、シャフト21を支持する筒状の軸受部12aが形成されている。
ポンプ部Pは、図1、図5,図6に示すようにポンプ室PSに収容されたインナロータ13と、アウタロータ14とを有している。インナロータ13は、駆動軸芯Xを中心に回転自在なシャフト21と一体的に回転し、アウタロータ14は、複数の内歯部14aの一部にインナロータ13の複数の外歯部13aの一部が咬み合うことにより、インナロータ13の回転に伴ってアウタロータ14が回転する内接歯車型に構成されている。
このオイルポンプAは、シャフト21とインナロータ13とが嵌合部Fにおいて嵌合することにより、これらの一体的な回転を実現している。ボトムプレート11は、オイルをポンプ室PSに吸引する吸引ポート11aと、ポンプ室PSからオイルを送り出すポンプポート11bとが形成されている。
図1に示すように、モータハウジング20は、環状のステータ22が一体的に形成された樹脂製であり、内部空間にシャフト21と一体回転するモータロータ23が収容されている。モータハウジング20は、下側の開口部分の外周をポンプハウジング10のロータケース12の上面に接触状態で配置させている。シャフト21はモータハウジング20からポンプハウジング10に亘る領域に配置されている。
ステータ22は、磁性鋼板を積層したステータコア22aの複数のティース部の夫々に界磁コイル22bが巻回されている。モータロータ23は、磁性鋼板を積層したバックヨーク23aの外周部分に複数の永久磁石23bが埋め込まれている。このように電動モータMは、ステータ22と、モータロータ23とで構成され、バックヨーク23aにシャフト21の上端部分を圧入することによりモータロータ23とシャフト21との一体回転を実現している。
制御ハウジング30は、下方に開放する構造であり、内部に制御基板31が収容されている。この制御ハウジング30は、外部から塵埃やオイル、水等の侵入を阻止する状態でモータハウジング20の上面に固定されている。尚、電動モータMは、ブラシレスDCモータとして構成され、制御基板31は、前述した界磁コイル22bに対する通電電流を制御する。
〔ポンプ部〕
図1~図6に示すように、ロータケース12は、平面視で中央に配置される軸受部12aに対し、駆動軸芯Xと同軸芯で回転自在にシャフト21が挿通している。このロータケース12は、前述したように椀状であり、この椀状部位の内周が、駆動軸芯Xと平行姿勢で駆動軸芯Xを基準に偏心する従動軸芯Y(図5、図6を参照)を中心とする円筒面に形成されている。
ロータケース12の内部に形成される空間がポンプ室PSであり、図1~図3に示すように、ロータケース12の内周に接触する状態で、アウタロータ14がロータケース12に回転自在に収容されている。また、このアウタロータ14の内部に駆動軸芯Xを中心に回転する外歯型のインナロータ13が嵌め込まれている。インナロータ13とアウタロータ14とは樹脂で形成されている。
ポンプ部Pは、シャフト21から伝えられる駆動力によってインナロータ13が駆動軸芯Xを中心に回転し、インナロータ13の外歯部13aから内歯部14aに力が伝えられることによりアウタロータ14が従動軸芯Yを中心に回転する。インナロータ13とアウタロータ14とが回転する際には、外歯部13aと内歯部14aとの間の容積が変化する。このような容積変化を利用してオイルの給排を行えるように、ボトムプレート11のうち、容積が拡大する領域に吸引ポート11aが形成され、容積が縮小する領域にポンプポート11bが形成されている。
〔嵌合部と位置規制部〕
図1~図3に示すように、シャフト21は、全体的に駆動軸芯Xを中心とする円柱状である。図2に示すように、シャフト21は、モータロータ23が連結される上端側からロータケース12の軸受部12aに亘る挿通領域で、最も大径となる本体部21Mと、この本体部21Mの下端側(先端側)において本体部21Mより小径となる挿通部21Sとが一体的に形成されている。
本体部21Mの外径が第1径D1であり、挿通部21Sの外径が第2径D2である。インナロータ13に形成される貫通孔13bの内径DHは、第2径D2に嵌合するように第2径D2より僅かに大径である(図2では内径DHと第2径D2とが一致する径として示している)。
シャフト21の本体部21Mの外径(第1径D1)は、インナロータ13の貫通孔13bの内径DHより大きく設定されている。尚、図4に示すように、インナロータ13には位置規制部Rを構成する規制爪13Tの弾性変形を可能にする領域として凹状部13Uが径方向の外方に拡大して形成されている。シャフト21の本体部21Mの外径(第1径D1)は、図4に示すように、凹状部13Uが形成された領域に重複するように径(第1径D1)の値が設定されている。
図1~図3に示すように、シャフト21には、挿通部21Sの外周の一部を互いに平行面となるように、外周の少なくとも一部が直線状に形成されている。これに限定されないが、例えば、切り欠くことにより一対のトルク伝達面21Sa,21Saが形成されている。また、シャフト21には、一対のトルク伝達面21Sa,21Saより本体部21Mの側に第2径D2より小径となる第3径D3の係合溝21Sbが環状に形成されている。更に、 挿通部21Sの下端に面取り部21Scが環状に形成されている。
図2、図3に示すように、シャフト21の挿通部21Sは、面取り部21Scと、トルク伝達面21Saと、係合溝21Sbとが、この順序で挿通部の21Sの先端側から本体部21Mに向けて並んで形成されている。
図3、図5に示すように、インナロータ13は、貫通孔13bの内周の一部にシャフト21のトルク伝達面21Saに嵌合する一対の嵌合面13c,13cが形成されている。シャフト21に形成された一対のトルク伝達面21Sa,21Saと、インナロータ13に形成された一対の嵌合面13c,13cとで嵌合部Fが構成されている。この嵌合部Fにおいてトルク伝達面21Saと嵌合面13cとの嵌合により、シャフト21とインナロータ13との一体的な回転を実現している。
図1、図2、図4に示すように、インナロータ13には、シャフト21に形成された係合溝21Sbに弾性的に係合する一対の規制爪13T,13Tが貫通孔13bの内周に沿う領域に形成されている。このように、位置規制部Rは、シャフト21の係合溝21Sbと、この係合溝21Sbに係合するインナロータ13の規制爪13Tとで構成されている。規制爪13Tは、インナロータ13の厚み(駆動軸芯Xに沿う方向での厚み)内に全体が配置されるように寸法関係が設定されている。
一対の規制爪13T,13Tは、駆動軸芯Xを挟んで対向する位置に配置され、夫々の規制爪13Tは、図4に示すように、駆動軸芯Xに沿ってシャフト21の先端側から本体部21Mの方向延びるアーム体13Taと、アーム体13Taの延出方向での端部において係合溝21Sbのエッジ部分(係合溝21Sbとトルク伝達面21Saとの境界)に係合する規制係合体13Tbとを有している。
図2に示すように、一対のアーム体13Ta,13Taの基端は、インナロータ13の厚み方向での中央(厚みの1/2)より、シャフト21の本体部21M側に配置されている。このようにアーム体13Taの位置を決めることにより、アーム体13Taの駆動軸芯Xに沿う方向での長さを、インナロータ13の厚みの1/2より小さくしている。これにより、シャフト21の挿通部21Sの外周面と、インナロータ13の貫通孔13bの内周とが接触する面積を確保し、シャフト21に対するインナロータ13の姿勢を安定化させ芯ブレの抑制を実現している。
前述したようにインナロータ13は樹脂で形成されているため、一対の規制爪13T,13Tは、インナロータ13の成形時にインナロータ13と一体的に形成される。一対の規制爪13T,13Tは、駆動軸芯Xに沿う方向視において一対の嵌合面13c,13cから夫々が駆動軸芯Xを中心に90度外れた位置に配置されている。つまり、図5、図6に示すように、規制爪13Tは、駆動軸芯Xに沿う方向視において、嵌合面13cと重複しない位置に配置されている。
図2に示すように、駆動軸芯Xに直交する方向視においても、規制爪13Tと、嵌合面13cとが重複しない位置に配置されている。
図4、図6に示すように、インナロータ13は、貫通孔13bの内周のうち規制爪13Tより径方向外側の領域にアーム体13Taの長手方向に沿う凹状部13Uを形成することにより、挿通部21Sの挿通時におけるインナロータ13の規制爪13Tの半径外方向への弾性変形を可能にする領域を確保している。
図2に示すように、挿通部21Sのうち、駆動軸芯Xに沿う方向で係合溝21Sbと面取り部21Scを含まない嵌合領域長Lの1/2の領域にトルク伝達面21Saが形成されている。つまり、トルク伝達面21Saの駆動軸芯Xに沿う長さを領域長aとした場合、この領域長aの2倍が嵌合領域長となる。
更に、図2に示すように、規制爪13Tの駆動軸芯Xに沿う方向に延出するアーム体13Taのうち、アーム体13Taの基端位置から係合溝21Sbのエッジ部分までの長さを係合長bとした場合に、この係合長bを嵌合領域長Lから減じた値となる保持長cは、係合長bより長く(c>aの関係)なるように構成されている。これにより、トルク伝達面21Saと、インナロータ13の嵌合面13cとの嵌合性能を高めるように構成されている。
〔シャフトの挿通工程〕
図4に示すように、インナロータ13の貫通孔13bにシャフト21の挿通部21Sを挿入する工程では、一対の規制爪13T,13Tに接触する状態で、シャフト21の挿通部21Sの先端の面取り部21Scが通過し、トルク伝達面21Saと嵌合面13cとが嵌合する状態(嵌合部Fが嵌合状態)に移行させることが可能となる。
尚、嵌合部Fを嵌合状態に移行させるために、シャフト21とインナロータ13とを、駆動軸芯Xを中心に相対的に回転させる操作も必要となる。そして、トルク伝達面21Saと嵌合面13cとが嵌合状態に達した状態でシャフト21を更に挿入することにより、一対の規制爪13T,13Tの規制係合体13Tbが係合溝21Sbに嵌まり込み、係合溝21Sbのエッジ部分に係合することで抜け止め状態に達する(位置規制部Rでの位置規制状体に達する)。
〔実施形態の作用効果〕
このような構成から、オイルポンプAを組み立てる際には、インナロータ13の貫通孔13bにシャフト21の端部の挿通部21Sを挿入するという簡単な工程だけで、図2、図4に示すように、一対の規制爪13T,13Tが係合溝21Sbに係合する状態に到達させることができ、シャフト21に対してインナロータ13を抜け止め状態にできる。また、この挿入に伴いシャフト21とインナロータ13とが図3に示すように嵌合部Fで嵌合して一体回転可能な状態に達する。
このオイルポンプAは、位置規制部Rが、シャフト21に形成した係合溝21Sbと、インナロータ13に一体的に形成された一対の規制爪13T,13Tとで構成されるため、例えば、インナロータ13の抜け止めのためにCリングや、ピン等の抜け止めのため(規制のため)の工程や、抜け止めを行うための別途の部品類を用いる必要がない。
図2に示すように、インナロータ13の貫通孔13bのうち、トルク伝達面21Saを除く嵌合領域長Lにおいてシャフト21の挿通部21Sの外周面に接触させているため、インナロータ13の駆動軸芯Xを中心とした高精度の回転を実現している。
また、図2に示すように、挿通部21Sのうち、駆動軸芯Xに沿う方向で係合溝21Sbと面取り部21Scを含まない嵌合領域長Lの1/2の領域にトルク伝達面21Saが形成されている。このため、例えば、トルク伝達面21Saと、挿通部21Sの円周状の外面部分との境界部分(嵌合領域長Lの1/2の位置)を支点としてインナロータ13を駆動軸芯Xに対して傾動させるモーメントが作用する状況でもトルク伝達面21Saと挿通部21Sの円周状の外面部分とで力をバランスさせインナロータ13の姿勢の変化を抑制する。
一対の規制爪13T,13Tは、駆動軸芯Xに沿う方向視で一対の嵌合面13c,13cから夫々が周方向で互いに離間した位置にあるため、インナロータ13の貫通孔13bのうちトルク伝達面21Saが形成されている領域の駆動軸芯X方向の延長上の規制爪13T,13Tは、トルクの作用によってインナロータ13を歪ませる力が作用する状況でも、規制爪13Tに影響を及ぼすことがない。
図4に示すように、本体部21Mの下端とインナロータ13の上面との間に僅かな隙間(同図では接触状態を示している)が形成され、本体部21Mの第1径D1が、インナロータ13の貫通孔13bの内径DHより大きいため、例えば、規制爪13Tのアーム体13Taが破損した場合でも、破損部分が貫通孔13bから外部への脱落を抑制し、ポンプ部Pの作動不能に陥ることもない。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)図7に示すように、シャフト21において、インナロータ13の下端側(図7では下側)に係合溝21Sbを形成し、インナロータ13の貫通孔13bの内周のうち、下端側に規制爪13Tを形成する。この別実施形態(a)では、アーム体13Taが下端方向に延び、規制係合体13Tbがアーム体13Taの延出端に形成されることになる。
このように構成されたものであっても、インナロータ13の貫通孔13bにシャフト21の挿通部21Sを挿入することにより、規制爪13Tが係合溝21Sbに係合して抜け止め状態に達する。尚、この別実施形態(a)では、トルク伝達面21Saが挿通部21Sの略全長に亘って形成されている。
(b)単一のトルク伝達面21Saと、単一の嵌合面13cとで嵌合部Fを構成する。あるいは、3つ以上のトルク伝達面21Saと、3つ以上の嵌合面13cとで嵌合部Fを構成する。
(c)単一の規制爪13Tを用いて位置規制部Rを構成する。あるいは、3つ以上の3つ以上の規制爪13Tを用いて位置規制部Rを構成しても良い。
本発明は、オイルポンプに利用することができる。
13 インナロータ
13a 外歯部
13b 貫通孔
13c 嵌合面
13T 規制爪
13Ta アーム体
13Tb 規制係合体
14 アウタロータ
14a 内歯部
21 シャフト
21M 本体部
21S 挿通部
21Sa トルク伝達面
21Sb 係合溝
D1 第1径(本体部の外径)
DH 内径
F 嵌合部
R 位置規制部
X 駆動軸芯

Claims (6)

  1. 回転駆動力により回転可能なシャフトと、
    前記シャフトが挿入される貫通孔を有し、前記シャフトと一体的に回転するインナロータと、
    前記シャフトの前記回転駆動力を前記インナロータに伝達する嵌合部と、
    前記インナロータが前記シャフトの駆動軸芯の方向への移動を規制する位置規制部と、を備え、
    前記位置規制部は、前記シャフトの外周に形成された係合溝と、前記インナロータの前記貫通孔の内周に形成され、弾性変形して前記係合溝に入り込む規制爪とで構成されているオイルポンプ。
  2. 前記嵌合部が、前記シャフトの外周を直線状に形成したトルク伝達面と、前記トルク伝達面に嵌合するように前記インナロータの前記貫通孔の内周に形成された嵌合面とで構成され、
    前記規制爪は、前記駆動軸芯に沿う方向視と、前記駆動軸芯に直交する方向視との少なくとも一方から見たときにおいて、前記嵌合面と重複しない位置に配置されている請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 前記シャフトが、本体部と、前記本体部より小径で前記貫通孔に挿入される挿通部とを有し、
    前記貫通孔の内径が、前記本体部の外径より小さく、
    前記トルク伝達面と前記係合溝とが、この順序で前記挿通部の先端側から前記本体部に向けて並んでおり、
    前記規制爪が、前記インナロータの内面において前記先端側から前記本体部の方向に延出するアーム体と、当該アーム体の延出端に設けられた規制係合体とで構成されている請求項2に記載のオイルポンプ。
  4. 前記シャフトが、本体部と、前記本体部より小径で前記貫通孔に挿入される挿通部とを有し、
    前記駆動軸芯に直交する方向視において、前記規制爪は、前記インナロータの厚み方向の中央より前記本体部の側に配置されている請求項1~3のいずれか一項に記載のオイルポンプ。
  5. 前記規制爪が、前記シャフトの駆動軸芯を挟んで対向する位置に配置されている請求項1~4のいずれか一項に記載のオイルポンプ。
  6. 前記駆動軸芯に直交する方向視において、前記規制爪の全体が、前記インナロータの厚み内に配置されている請求項1~5のいずれか一項に記載のオイルポンプ。
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