JP2023136195A - 画像形成装置及び電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常は交流電源により動作し、供給されている交流電源が直流電源に切り換わった場合であっても、破損しにくい画像形成装置を提供する。【解決手段】記録媒体上にトナー像を形成し、記録媒体上に形成されたトナー像を定着させることで記録媒体に画像を形成させる画像形成装置100であって、記録媒体上に形成されたトナー像を熱定着させるためのヒーター36と、ヒーター36の動作を制御するトライアック33と、ヒーター36への通電を制御し、互いにヒーター36に直列に接続されている第1リレー21及び第2リレー22と、ヒーター36に交流電源が供給されているか否かを判定するゼロクロス検出部182と、を備え、第1リレー21は、所定の異常が生じた場合にヒーター36への通電を遮断し、第2リレー22は、ゼロクロス検出部182によりヒーター36に交流電源が供給されていないと判定された場合に、ヒーター36への通電を遮断する。【選択図】図4

Description

本発明は、交流電源により動作する画像形成装置及び電気機器に関する。
多くの電気機器は商用電源に接続されて使用されている。これらの電気機器は、交流電源により駆動されるように構成されている。なお、電気機器において、制御部等は直流電源により動作するため、交流を一部直流に変換することも行われている。このような電気機器において、誤って直流電源が供給されると、交流電源により駆動する部品等が誤動作したり、破損したりする等の問題が生じる可能性がある。
例えば、電気供給設備に不具合が生じて、バックアップ用の電源が動作した場合、このバックアップ用の電源から供給される電力が直流電源である可能性がある。また、例えば、近年、普及している太陽光発電により得られる電源は直流であり、太陽光発電用パワーコンディショナーによって交流電源に変換して電気機器等に供給されている。この場合において、この太陽光発電用パワーコンディショナーが故障した場合は、電気機器等に直流電源が供給されることがあり得る。このような不具合が生じた場合は、交流電源により駆動する部品等が誤動作したり、破損したりする等の不具合が生じる可能性がある。
ここで、電気機器とは、電気により動作する機器であり、例えば家庭用電気機械器具(家電)や事務用機器等がある。例えば、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ、複合機等の画像形成装置も電気機器である。
この画像形成装置は、感光体ドラムにより用紙にトナー像を形成し、このトナー像を用紙に定着することで用紙上に画像を形成する装置である。定着は熱定着であり、ヒーターによりトナー像を加熱することで行われる。つまり、定着を行う定着装置はヒーターを有し、ヒーターの動作を制御することにより、定着を行う。例えば、特許文献1には熱定着制御装置が開示されている。特許文献1に開示されているように、ヒーターの動作を制御するためにトライアックを用いることが一般的に行われている。
ここで、トライアックとは、3端子の半導体スイッチング素子の一つであり、交流用のスイッチとして広く用いられている。具体的には、トライアックのゲート端子にトリガパルス電流を与えると導通され(オン状態となり)、導通された交流の半周期が終了すると遮断される(オフ状態となる)。つまり、トライアックのゲート端子にトリガパルス電流が与えられるとオン状態となり、トライアックに印加された交流電圧が0Vとなると自動的にオフ状態となる。これにより、トリガパルス電流を与えるタイミングによって、トライアックに接続された負荷の動作を容易に制御することができる。そこで、定着装置において、ヒーターにトライアックが接続されていることで、ヒーターの動作を制御することができる。
さらに、定着装置は、ヒーター(定着ローラ)の温度をサーミスタにより検出しており、ヒーターが熱暴走を起こした際にヒーターへの電流を遮断するリレーを備える。また、特許文献1には開示されていないが、定着装置が、ヒーターの温度が上昇しすぎるとヒーターへの電流供給を遮断するサーモスタットを備えていることもある。
特開平5-307340号公報
上述したように、画像形成装置における定着装置におけるヒーターの制御には、トライアックが用いられるが、画像形成装置に直流電源が供給された場合は、トライアックに印加される電圧が0Vになることがないため、トライアックがオフ状態になることがない。このため、ヒーターの動作を制御できなくなり、ヒーターには直流電圧が印加され続けることとなる。この状態が続けば、ヒーターの温度上昇が止まることがなく、異常昇温となって、各部品が破損して故障することになる。また、ヒーター等が発火する可能性もあり、重大な事故を引き起こすことも考えられる。
ここで、上述したように、定着装置は、リレー及びサーモスタット等のように、ヒーターが異常昇温した場合に、ヒーターへの通電を遮断する部品を備えているが、直流電源が供給された場合は、これら部品の接点を離そうとしても、交流電源が供給されている場合とは異なり、接点間にアーク放電が生じて溶着して切断できなくなり、短絡状態のままとなる不具合も生じる可能性がある。そのため、ヒーターへの通電を遮断できずにヒーターの温度が上昇し続け、火災等の重大な事故を引き起こす可能性もある。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、通常は交流電源により動作し、供給されている交流電源が直流電源に切り換わった場合であっても、破損しにくい画像形成装置及び電気機器を提供することである。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、記録媒体上にトナー像を形成し、前記記録媒体上に形成された前記トナー像を定着させることで前記記録媒体に画像を形成させる画像形成装置であって、前記記録媒体上に形成されたトナー像を熱定着させるためのヒーターと、前記ヒーターの動作を制御するトライアックと、前記ヒーターへの通電を制御し、互いに前記ヒーターに直列に接続されている第1通電制御部及び第2通電制御部と、前記ヒーターに交流電源が供給されているか否かを判定する通電状態判定部と、を備え、前記第1通電制御部は、所定の異常が生じた場合に前記ヒーターへの通電を遮断し、前記第2通電制御部は、前記通電状態判定部により前記ヒーターに交流電源が供給されていないと判定された場合に、前記ヒーターへの通電を遮断する、ことを特徴とする。
これにより、所定の異常が生じた場合だけでなく、ヒーターに交流電源ではなく直流電源が供給された場合もヒーターへの通電が遮断される。トライアックに、交流電源ではなく直流電源が供給された場合は、ヒーターの制御が正しく行われず、ヒーターが発熱し続けて発火する等の不具合が生じる可能性があるが、このようにヒーターに直流電源が供給された場合はヒーターへの通電が遮断されて、ヒーターが発熱し続けることがないため、発火する等の不具合が生じることを防止できる。
また、上述の画像形成装置において、交流電源を直流電源に変換して出力する整流部と、を備え、前記第2通電制御部は、前記整流部から直流電源が出力されており、かつ、前記通電状態判定部により前記ヒーターに交流電源が供給されていないと判定された場合に、前記ヒーターへの通電を遮断することとしてもよい。
これにより、整流部から直流電源が正常に出力され、かつ、ヒーターに交流電源が供給されていない場合はヒーターへの通電が遮断されるが、整流部から直流電源が正常に出力されていない場合は、第2通電制御部が動作して前記ヒーターへの通電を遮断するとは限らない。これにより、第2通電制御部の動作を制限できることから第2通電制御部の劣化を抑制することができる。また、ヒーターに交流電源ではなく直流電源が供給されるとの不具合が生じた場合には、第1通電制御部によりヒーターへの通電が遮断されることから、ヒーターが発熱し続けて発火する等の不具合が生じることも防止できる。
また、上述の画像形成装置において、前記第1通電制御部及び前記第2通電制御部は接点を有するリレーであり、前記接点を開閉することにより、前記ヒーターへの通電を制御し、前記第2通電制御部の通電遮断時における接点開放距離が、第1通電制御部の通電遮断時における接点開放距離よりも大きいこととしてもよい。
これにより、第2通電制御部は、第1通電制御部に比べてアーク放電による接点の短絡が生じにくい。このように、アーク放電による接点の短絡の生じにくさが異なる2種類の通電制御部を、ヒーターに直列に接続することにより、不具合が生じた際により確実にヒーターへの通電を遮断することができるため、ヒーターが発熱し続けて発火する等の不具合が生じることを防止できる。
また、上述の画像形成装置において、前記第2通電制御部の前記接点が開放されている場合は、操作者の操作によってのみ該接点が閉じることとしてもよい。
これにより、第2通電制御部がヒーターへの通電を遮断した後に、勝手に遮断が解除されることはなく、操作者の操作により遮断が解除される。そのため、操作者が画像形成装置を点検することなく遮断が解除されることがなく、画像形成装置に問題がある状態でヒーターへの通電がなされることがなく、ヒーターによる誤動作を防止できる。
また、上述の画像形成装置において、前記第2通電制御部は、内部に設置されていることとしてもよい。
これにより、操作者がヒーターへの通電を解除する場合には、画像形成装置の外部だけでなく、内部も点検することとなり、画像形成装置全体を点検した後に、ヒーターへの遮断が解除されることとなり、ヒーターによる誤動作を防止できる。
また、本発明の一態様に係る電気機器は、負荷と、前記負荷の動作を制御するトライアックと、を備えた電気機器であって、前記負荷への通電を制御するために、前記負荷に対して直列に接続されている第1通電制御部及び第2通電制御部と、前記負荷に交流電源が供給されているか否かを判定する通電状態判定部と、を備え、前記第1通電制御部は、所定の異常が生じた場合に前記負荷への通電を遮断し、前記第2通電制御部は、前記通電状態判定部により前記負荷に交流が供給されていないと判定された場合に、前記負荷への通電を遮断する、ことを特徴とする。
これにより、所定の異常が生じた場合だけでなく、負荷に直流電源が供給された場合も負荷への通電が遮断される。トライアックに交流電源ではなく直流電源が供給された場合は、負荷の制御が正しく行われず、負荷が誤動作し続ける等の不具合が生じる可能性があるが、このように負荷に直流電源が供給された場合は負荷への通電が遮断されて、負荷が誤動作し続けることがない。
本発明によると、通常は交流電源により動作し、供給されている交流電源が直流電源に切り換わった場合であっても、破損しにくい画像形成装置及び電気機器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成を透視的に示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における定着装置に関する回路構成を概略的に示す回路図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における定着装置のリレーの概略内部構成を透視的に示す正面図であり、オン状態を示している。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における定着装置のリレーの概略内部構成を透視的に示す正面図であり、オフ状態を示している。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における定着装置のヒーターに関する制御構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における定着装置の第2リレーの外観構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における定着装置の第2リレーの概略内部構成を透視的に示す正面図であり、オン状態を示している。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における定着装置の第2リレーの概略内部構成を透視的に示す正面図であり、オフ状態を示している。
本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成を透視的に示す正面図である。
画像形成装置100は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能を有する複合機であり、画像読取装置102によって読み取られた原稿Gの画像を外部に送信する。また、画像形成装置100は、画像読取装置102にて読み取った原稿Gの画像又は外部から受信した画像をカラー若しくは単色で用紙等のシートPに画像形成する。
画像読取部130の上側には、画像読取部130に対して開閉自在に支持された原稿送り装置160〔自動原稿搬送装置(ADF)〕が設けられている。画像読取装置102は、原稿送り装置160を備えている。原稿送り装置160は、1枚又は複数枚の原稿Gを1枚ずつ順に搬送する。画像読取装置102は、原稿送り装置160により1枚又は複数枚の原稿Gのうち1枚ずつ搬送される原稿Gを読み取る。画像読取装置102は、原稿Gを載置する原稿載置台130aと、原稿載置台130a上に載置された原稿を読み取る載置原稿読取機能とを備えている。画像形成装置100は、原稿送り装置160が開かれると、画像読取部130の上方の原稿載置台130aが開放され、原稿Gを手置きで置くことができるようになっている。また、原稿送り装置160は、原稿Gを載置する原稿載置トレイ161と、外部に排出された原稿Gを積載する原稿排出トレイ162とを備えている。画像読取装置102は、原稿送り装置160にて搬送された原稿Gを読み取る搬送原稿読取機能を備えている。原稿送り装置160は、原稿載置トレイ161に載置された原稿Gを画像読取部130における原稿読取部130b上に搬送する。画像読取部130は、走査光学系130cを走査して原稿載置台130aに載置された原稿を読み取るか又は原稿送り装置160にて搬送される原稿Gを読み取って画像データを生成する。
画像形成装置本体101は、画像転写部50、光走査装置1、中間転写ベルト装置70、2次転写装置11、定着装置12、シート搬送路S、給紙カセット18、シート排出トレイ141を備えている。
画像形成装置100では、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像、又は、単色(例えば、ブラック)を用いたモノクロ画像に応じた画像データが扱われる。
画像形成装置100の画像転写部50は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色に対応する4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdを有している。これら画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdは、それぞれ、現像装置2、感光体ドラム3、ドラムクリーニング装置4及び帯電器5を備え、これら画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdにより4種類のトナー像が形成される。つまり、現像装置2、感光体ドラム3、ドラムクリーニング装置4及び帯電器5は、4つずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ及びイエローに対応付けられている。
光走査装置1は、感光体ドラム3の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置2は、感光体ドラム3の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム3の表面にトナー像を形成する。ドラムクリーニング装置4は、感光体ドラム3の表面の残留トナーを除去及び回収する。帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させる。上述した一連の動作によって、各感光体ドラム3の表面に各色のトナー像が形成される。
中間転写ベルト装置70は、中間転写ローラ6、無端状の中間転写ベルト71、中間転写駆動ローラ72、中間転写従動ローラ73及びクリーニング装置9を備えている。中間転写ベルト71は、周回移動可能な無端状のベルトであり、中間転写駆動ローラ72及び中間転写従動ローラ73に巻きかけられている。つまり、中間転写駆動ローラ72及び中間転写従動ローラ73は、中間転写ベルト71を張架している。中間転写ローラ6は、各色に応じた4種類のトナー像を形成するようにそれぞれ4つずつ中間転写ベルト71の内側に設けられている。中間転写ローラ6は、感光体ドラム3の表面に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト71に転写する。
画像形成装置100は、各感光体ドラム3の表面に形成された各色のトナー像を順次転写して重ね合わせて、中間転写駆動ローラ72及び中間転写従動ローラ73に張架された中間転写ベルト71の表面にカラーのトナー像を形成する。クリーニング装置9は、シートPに転写されずに中間転写ベルト71の表面に残った廃トナーを除去及び回収する。
2次転写装置11は、2次転写ローラ11aと中間転写ベルト71との間に転写ニップ領域TNを形成しており、シート搬送路Sを通じて搬送されてきたシートPを転写ニップ領域TNに挟み込んで搬送する。シートPは、転写ニップ領域TNを通過する際に、中間転写ベルト71の表面のトナー像が転写されて定着装置12に搬送される。
定着装置12は、シートPを挟んで回転する定着ローラ31及び加圧ローラ32を備えている。定着装置12は、定着ローラ31及び加圧ローラ32の間にトナー像が転写されたシートPを挟み込んで加熱及び加圧し、トナー像をシートPに定着させる。具体的には、定着ローラ31の内部に熱源であるヒーター36(図3を参照)が配置されており、ヒーター36の発熱によりトナー像が転写されたシートPに接触する定着ローラ31の表面を加熱する。
給紙カセット18は、画像形成に使用するシートPを蓄積しておくためのカセットであり、光走査装置1の下側に設けられている。シートPは、ピックアップローラ16によって給紙カセット18から引き出されて、シート搬送路Sに搬送される。シート搬送路Sに搬送されたシートPは、2次転写装置11や定着装置12を経由し、排出ローラ17に搬送され、排出部140におけるシート排出トレイ141に排出される。シート搬送路Sには、搬送ローラ13、レジストローラ14及び排出ローラ17が配置されている。搬送ローラ13は、シートPの搬送を促す。レジストローラ14は、シートPを一旦停止させて、シートPの先端を揃える。レジストローラ14は、一旦停止したシートPを中間転写ベルト71上のカラートナー像のタイミングに合わせて搬送する。中間転写ベルト71上のカラートナー像は、中間転写ベルト71と2次転写ローラ11aとの間の転写ニップ領域TNでシートPに転写される。
なお、図1では、給紙カセット18が1つとされているがこれに限定されず、複数の給紙カセット18を設けた構成とし、それぞれに異なる種類のシートPを積載してもよい。
また、画像形成装置100は、シートPの表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、シートPを排出ローラ17からシート反転経路Srに逆方向に搬送する。画像形成装置100は、逆方向に搬送されたシートPの表裏を反転し、レジストローラ14に再度導く。また、画像形成装置100は、レジストローラ14に導かれたシートPを表面と同様にして裏面に画像形成し、シート排出トレイ141に搬出する。
ここで、画像形成装置100は一般的に商用電源に接続されて使用される。つまり、画像形成装置100は交流電源により駆動する。仮に、画像形成装置100に直流電源を供給した場合は、正常に駆動せず、故障等の原因になる可能性がある。
次に、図面を用いて、画像形成装置100における定着装置12の回路構成について説明する。なお、特に、定着装置12のヒーター36の制御動作について説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における定着装置に関する回路構成を概略的に示す回路図である。
図2に示すように、定着装置12には電源20から電力(電源)が供給されている。電源20は通常は交流電源であり、定着装置12における回路構成において、ヒーター36は交流電源により正常に動作するように構成されている。以下に、具体的な回路構成について説明する。
図2に示すように、定着装置12の回路構成は、第1リレー21、第2リレー22、ヒーター36、サーモスタット34及びトライアック33が直列に接続された構成である。第1リレー21及び第2リレー22は、いずれも通電を制御する機能を有している。第1リレー21及び第2リレー22の構成の詳細は後述するが、これらは、具体的には、2つの接点により構成される接点部を有し、外部からの信号により、これら接点が離間する開放状態(オフ)と、これら接点が接触する短絡状態(オン)とに切り替えが可能であり、これによって通電を制御することができる。例えば、通常は第1リレー21及び第2リレー22はオンでありヒーター36には電流が流れている。しかし、ヒーター36が異常動作を行った場合に、これら第1リレー21及び第2リレー22の少なくともいずれかをオフにすることにより、ヒーター36への通電を遮断し、ヒーター36の動作(発熱)を停止させることができる。
第1リレー21は、通常はオンとなっているが、制御部180(図4を参照)からの信号に応じてオフとなる。詳細は後述するが、定着装置12はヒーター36の温度を検出する温度センサ37(図4を参照)を有しており、温度センサ37により検出された温度が高温になりすぎて異常値であると判断した場合(所定の異常)は、制御部180から第1リレー21に、オフとするよう指示信号が出力される。
また、第2リレー22は、通常はオンとなっているが、制御部180(図4を参照)からの信号に応じてオフとなる。詳細は後述するが、ヒーター36に供給される電源が直流電源であると判定された場合は、制御部180から第2リレー22に、オフに切り替えるよう指示信号が出力される。
ヒーター36は、具体的にはランプヒーターであり、通電することにより発熱する。サーモスタット34は、ヒーター36の近傍の温度を検出しており、その温度に応じて、ヒーター36への通電を遮断する。ヒーター36が正常な動作を行っている場合はサーモスタット34が通電を遮断することはないが、ヒーター36が発熱しすぎて発火する等の不具合が生じる温度にまで温度上昇している場合は、サーモスタット34が通電を遮断するよう設定されている。
トライアック33は、ヒーター36への通電を制御して温度制御を行う。トライアック33は交流電流を制御するために用いられるスイッチング素子であり、双方向に電流を流すことが可能であり、オンとなると電流を流す。そして、流れている電流値が0となるとオフとなって電流が遮断される。したがって、トライアック33に交流電流が流れている場合には、いずれはオフとなり電流を遮断する。このため、トライアック33に直列接続されているヒーター36に交流電源を供給した状態で、トライアック33へのトリガ信号を与えるタイミングを制御することによりヒーター36への通電時間を制御することができる。また、トライアック33は流れる電流値が0になると自動的にオフとなって電流が遮断されることから、オン及びオフの両方のタイミングで信号を与える必要がなく、オンのタイミングにおいて信号を与えるだけでよい。
ただし、トライアック33に直流電流が流れている場合は、交流と異なり電流値が一定であることから電流値が0になることがないので、トライアック33にトリガ信号を与えて一旦オンになるとオフになることがなく、電流が流れ続けることとなる。つまり、ヒーター36にも電流が流れ続けることとなり、ヒーター36が発熱し続けることとなる。
次に、図を用いて、第1リレー21及び第2リレー22の構成について説明する。図3Aは、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における定着装置のリレーの概略内部構成を透視的に示す正面図であり、オン状態を示している。図3Bは、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における定着装置のリレーの概略内部構成を透視的に示す正面図であり、オフ状態を示している。
図3A及び図3Bに示すように、第1リレー21及び第2リレー22は、ほぼ同様の構成を有している。接点部23は可動接点23a及び固定接点23bを有しており、可動接点23a及び固定接点23bが当接することで第1リレー21及び第2リレー22がオンとなり(図3Aを参照)、可動接点23a及び固定接点23bが離間することで第1リレー21及び第2リレー22がオフとなる(図3Bを参照)。なお、第1リレー21及び第2リレー22は、上述したように同様の構成であることから、以下では第1リレー21の構成について説明し、第2リレー22の構成の説明を省略する。
可動接点23aは、可撓性を有する導体部27を介して端子a1と接続されている。また、固定接点23bは導体部28を介して端子a2と接続されている。固定接点23bは固定されており、可動接点23aが固定接点23bに対して移動することにより、第1リレー21においてオン・オフがなされる。
電磁石24は、端部に端子a4及び端子a3が接続されている導線が巻回されて構成されており、端子a4及び端子a3間に電流が流れることにより、励磁されて磁石として機能する。棒状の支持部27aは磁石に吸着される磁性体であり、例えば、鉄により構成されている。支持部27aの端部には可動接点23aが設置されており、支持部27a及び導体部27により可動接点23aが支えられている。支持部27aは磁石により吸着されることから、端子a4及び端子a3間に電流が流れて電磁石24が磁石として機能しているときは、支持部27aが電磁石24に引き寄せられて、可動接点23aは下方に移動し、可動接点23a及び固定接点23bが当接してオンとなる。
支持部27aの可動接点23aが設置された端部と反対側の端部は弾性体25に接続されている。なお、図3Aに示すオンの状態において、弾性体25は伸びており、支持部27aの可動接点23aが設置された端部と反対側の端部を、下方に引き下げる方向に付勢力が働いている。端子a4及び端子a3間の電流が遮断されると、電磁石24が磁石として機能せず、弾性体25が縮んで支持部27aは電磁石24から離れることとなり、可動接点23aが固定接点23bから離間してオフとなる。
ここで、図3Bに示すように、第1リレー21がオフの状態における可動接点23a及び固定接点23b間の距離である接点開放距離t1は、例えば、1mm~3mm程度である。なお、第2リレー22の接点開放距離t2は、接点開放距離t1とは異なる。具体的には、接点開放距離t2は、接点開放距離t1よりも大きく、好ましくは、接点開放距離t2は接点開放距離t1の1.1倍以上の長さである。
このように、第1リレー21の接点開放距離t1に比べて第2リレー22の接点開放距離t2の方が大きいことから、第2リレー22は第1リレー21に比べて、接点部23においてアーク放電が生じることにより接点部23が短絡して、オフが不可能となる不具合が生じにくい。
次に、画像形成装置100における定着装置12の制御動作について説明する。なお、特に、定着装置12のヒーター36の制御動作について説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における定着装置のヒーターに関する制御構成を概略的に示すブロック図である。
図4に示すように、画像形成装置100は、電源20と接続されている。電源20は、通常は交流電源を供給するが、なんらかの不具合により直流電源を供給する。電源20は、例えば、太陽光発電により得られた電力を供給する太陽光発電用パワーコンディショナーとしてもよく、不具合が生じると太陽光発電により得られた直流電源を供給する可能性がある。また、電源20は、例えば、通常は交流電源を供給し、なんらかの不具合が生じた場合に動作するバックアップ用の電源が直流電源を供給するような場合でもよい。
画像形成装置100は、画像形成装置100の各部材からの信号を受信し、各部材の動作を制御する信号を送信して画像形成装置100の動作を制御する制御部180と、画像形成装置100において直流電源により動作する部材に直流電源を供給するために、電源20からの交流電源を直流電源に変換する整流部26も備えている。なお、制御部180は、直流電源により動作することから、整流部26を介して直流電源が制御部180に供給されている。なお、以下で説明する処理部183から各部材に送信される信号も直流である。
制御部180は、整流部26から出力されている直流電源が正常な値であるか否かを判定する直流判定部181と、電源20から供給される電源が交流電源であるか否かを判定するゼロクロス検出部182と、例えばCPU、不揮発性メモリ等を用いて構成されていて、画像形成装置100の各部材の動作を制御する処理部183と、を備えている。
また、定着装置12において、ヒーター36の近傍にはサーミスタ等の温度センサ37が設置されている。温度センサ37により検出されたヒーター36近傍の温度に関する信号は、制御部180に送信されている。
また、定着装置12における、第1リレー21、第2リレー22及びトライアック33は、処理部183からの信号により制御されている。具体的には、処理部183は画像形成装置100の各機能(例えばプリンタ機能)の動作状態に応じて、トライアック33のゲート端子へのトリガ信号を送信する。これにより、ヒーター36の発熱動作が制御されて、定着ローラ31の温度を好ましい温度に調整することができ、好ましい定着動作を行うことができる。
また、上述したように、制御部180には、ヒーター36近傍の温度に関する信号が温度センサ37から送信されている。これにより、ヒーター36近傍の温度が高温になりすぎて異常値に達していると処理部183が判断した場合は、オンである第1リレー21に、オフに切り替えるよう処理部183から第1リレー21に信号を送信する。具体的には、端子a3、a4への通電を遮断して可動接点23aと固定接点23bとを離間させて(接点部23を開放)、端子a1、a2間の通電を遮断する。それにより、ヒーター36への通電が遮断され、ヒーター36の発熱が停止する。なお、第1リレー21をオフにした後に、温度センサ37からの信号により、ヒーター36近傍の温度が安全な温度まで低下したと処理部183が判定した場合は、処理部183が第1リレー21に対してオンに切り替えるように信号を送信することとしてもよい。
また、ゼロクロス検出部182は、電源20からの供給されている電源が交流電源であるか否かを判定する。具体的には、ゼロクロス検出部182は、交流電圧のゼロ地点(ゼロクロス点)の通過を検出することにより、電源20から交流電源が供給されているか否かを判定する。ゼロクロス検出部182による検出結果に基づいて、電源20から、交流電源ではなく直流電源が供給されていると判定した場合は、オンである第2リレー22に、オフに切り替えるよう処理部183から第2リレー22に信号を送信する。具体的には、端子a3、a4への通電を遮断して可動接点23aと固定接点23bとを離間させて(接点部23を開放)、端子a1、a2間の通電を遮断する。それにより、ヒーター36への通電が遮断され、ヒーター36の発熱が停止する。なお、第2リレー22をオフにした後に、ゼロクロス検出部182からの信号により、電源20から再び交流電源が供給されていると処理部183が判定した場合は、処理部183が第2リレー22に対してオンに切り替えるように信号を送信することとしてもよい。
このように、ヒーター36に直流電源が供給された場合には、第2リレー22によりヒーター36の通電を遮断することができるため、ヒーター36に直流電源が供給された場合にトライアック33が機能せずにヒーター36が異常動作することを防止することができる。
なお、直流判定部181は、整流部26から出力される直流電源が正常な値か否かを判定することで、直流電源により動作する制御部180の制御動作が正常か否かを判定している。直流判定部181により整流部26から出力される直流電源が正常な値ではないと判定された場合(制御部180の制御が無効であると判定された場合)は、ゼロクロス検出部182による検出結果によらず、処理部183は、オンである第2リレー22をオフに切り替えるよう信号を送信することがないこととしてもよい。つまり、第2リレー22によるヒーター36への通電の遮断を行わない。これにより、第2リレー22が元の状態であるオンから、オフに切り替わる動作が行われることを、整流部26から出力される直流電源が正常な値ではなく、かつ、ヒーター36に直流電源が供給された場合に、制限することができる。それにより、第2リレー22の動作回数が減少し、第2リレー22の劣化が抑制されることから、安価な第2リレー22を用いることができ、コストダウンが可能となる。なお、直流判定部181により、整流部26から出力される直流電源が正常な値であると判定されている場合に、ヒーター36に直流電源が供給された場合は、第2リレー22によりヒーター36の通電が遮断される。
ここで、上記説明では、制御部180が直流判定部181を有することとしたが、直流判定部181を有していない場合であっても、整流部26から出力される直流電源が正常な値でない場合は制御部180の制御が無効となるため、ゼロクロス検出部182による検出結果によらず、処理部183は、オンである第2リレー22をオフに切り替えるよう信号を送信することがない。そのため、第2リレー22によるヒーター36への通電の遮断が行われない。したがって、制御部180は、直流判定部181を有していない構成であってもよい。
以上、第1実施形態に係る画像形成装置100について説明した。特に定着装置12について説明したが、上述した構成とすることにより、なんらかの不具合により、電源20から直流電源が画像形成装置100に供給されたとしても、第2リレー22によりヒーター36への通電が遮断されることにより、ヒーター36が異常昇温する等の異常動作を防止することができる。また、第2リレー22だけではなく、定着装置12には、ヒーター36近傍の温度が異常となった場合にヒーター36への通電を遮断する第1リレー21も設けられていることから、ヒーター36の異常動作をより確実に阻止することができる。このように、複数の異なる要因によりヒーター36の異常状態を検出してヒーター36への通電を遮断することにより、ヒーター36の異常動作をより確実に阻止することができる。また、直流電源が通電された場合であっても、アーク放電が生じて接点部23が溶着して開放されなくなるような不具合が生じにくい。そのため、アーク放電が生じて接点部23が溶着しにくい高価なリレーを用いずとも、安価な第1リレー21及び第2リレーにより、直流電源が通電された場合の不具合を抑制できる。これにより、コストダウンを実現できる。
また、第1リレー21の接点開放距離t1に比べて、第2リレー22の接点開放距離t1は大きいことから、第2リレー22の接点部23において、直流電源が供給された場合でも、アーク放電による接点部23の溶着が生じにくく、ヒーター36への通電を遮断してヒーター36の異常動作を防止することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る画像形成装置100は、第1実施形態に係る画像形成装置100の第2リレー22の代わりに、ロッカースイッチ(シーソースイッチ)を有してオンからオフに切り替わった場合は、自動ではオンに切り替わらず、操作者が直接スイッチ部を操作することによりオンへと切り替わる第2リレー40を備える点が、第1実施形態に係る画像形成装置100とは異なり、その他の点は第1実施形態に係る画像形成装置100と同様である。以下の説明は、第1実施形態に係る画像形成装置100とは異なる点についてのみとし、その他の説明は省略する。
図面を用いて第2リレー40について説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における定着装置の第2リレーの外観構成を示す斜視図である。図6Aは、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における定着装置の第2リレーの概略内部構成を透視的に示す正面図であり、オン状態を示している。図6Bは、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における定着装置の第2リレーの概略内部構成を透視的に示す正面図であり、オフ状態を示している。
図5に示すように、第2リレー40は、ロッカースイッチであるスイッチ部41と、スイッチ部41の下部に位置する本体部42と、本体部42の底部から突出した複数の端子bと、を備えている。
スイッチ部41の両端は、操作部41a及び操作部41bであり、これらのいずれか一方を操作者が下方に押し下げることにより、他方は上方に突出することとなる。図5においては操作部41aが押し下げらており、操作部41bが上方に突出した状態である。また、操作者が操作部41bを押し下げると、操作部41aが上方に突出する。第2リレー40において、図5に示すように操作部41aが押し下げられた状態において、後述する接点部43が短絡状態(オン)であり(図6Aを参照)、反対に操作部41bが押し下げられた状態は、後述する接点部43が開放状態(オフ)である(図6Bを参照)。
図6A及び図6Bに示すように、接点部43は可動接点43a及び固定接点43bを有しており、可動接点43a及び固定接点43bが当接することで第2リレー40がオンとなり(図6Aを参照)、可動接点43a及び固定接点43bが離間することで第2リレー40がオフとなる(図6Bを参照)。なお、図6Bに示すように、第2リレー40がオフの状態における可動接点43a及び固定接点43b間の距離は接点開放距離t3である。第2リレー40の接点開放距離t3は、第1リレー21の接点開放距離t1よりも大きく、好ましくは、接点開放距離t3は接点開放距離t1の1.1倍以上の長さである。
可動接点43aは導体部47に設けられて、図示はされていないが端子bと接続されている。また、固定接点43bは導体部48に設けられて、図示はされていないが端子bと接続されている。固定接点43bは固定されており、可動接点43aが固定接点43bに対して移動することにより、オン・オフがなされる。
また、導体部47は端部において弾性体45と連結されている。図6Aにおいて弾性体45は縮んでおり、導体部47に上方に向かって付勢力を与えている。図6Bにおいて弾性体45は伸びた状態でありこの状態が通常の状態である。つまり、図6Aの状態において導体部47には上方への力が加えられている。また、導体部47(可動接点43a)は磁石に吸着される磁性体であり、例えば、鉄により構成されている。また、導体部48(固定接点43b)も磁石に吸着される磁性体であり、例えば、鉄により構成されている。
電磁石44は、図示されていないが端子b及び端子bと接続されている導線が巻回されて構成されており、これら端子b、b間に電流が流れることにより、励磁されて磁石として機能する。なお、可動接点43a、固定接点43b、及び電磁石44の導線の両端がそれぞれ接続される端子bは、互いに異なるものである。
電磁石44の端部には永久磁石46が設置されている。この永久磁石46により、電磁石44は、励磁していない状態において磁力を発しており、オンの状態において導体部48(固定接点43b)が鉄心となり、鉄片である導体部47(可動接点43a)を吸着する。つまり、操作者の操作により操作部41aが押し下げられた場合は、操作部41aの内側に配置された押下部41cにより導体部47(可動接点43a)が押し下げられて、可動接点43a及び固定接点43bが当接してオンとなり、永久磁石46の磁力により可動接点43a及び固定接点43bが当接した状態を維持する。なお、この際、可動接点43aを備える導体部47には、弾性体45により上方に向かって付勢力が働いている。
ゼロクロス検出部182において、電源20から直流電源が供給されていると判定された場合は、処理部183から第2リレー40に対して、オフに切り替わるように信号が送信される。具体的には、電磁石44の導線(端子b、b間)に電流が流れることにより、永久磁石46が電磁石44の磁力を打ち消す方向に励磁される。これにより、導体部48が導体部47を吸着する力を失うため、弾性体45の付勢力により導体部47が上方に移動するとともに操作部41aが上方に突出することとなり、可動接点43aが固定接点43bから離間してオフとなる。なお、操作部41bは下方に下がることとなる。
第2リレー40がオフになった場合は、処理部183からの信号では操作部41aが押し下げられることはない。つまり、第2リレー40がオフとなり、ヒーター36への通電を遮断した場合は、自動でオンに切り替わることがなく、ヒーター36に通電されることがない。ヒーター36に通電がなされるためには、操作者が第2リレー40を操作することが必要となる。このため、交流電源ではなく直流電源が供給されるという不具合の原因等について操作者による点検がなされる前に、第2リレー40がオンになって、ヒーター36に通電がなされることを防止することができる。
また、第2リレー40は、画像形成装置100の画像形成装置本体101の内部に設置することが好ましい。これにより、第2リレー40をオンにするためには、画像形成装置100の内部を点検することが必要となる。このため、画像形成装置100の点検をする前に第2リレー40がオンに切り替えられることを防止することができる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態及び第2実施形態は、通常は交流電源により動作する画像形成装置100において、ヒーター36に交流電源ではなく直流電源が供給された場合に、ヒーター36への通電を遮断して、発火する等の不具合を防止する構成について説明したが、画像形成装置100以外の電気機器においても同様の構成を適用することとしてもよい。なお、電気機器とは、電気により動作する機器であり、例えば家庭用電気機械器具(家電)や事務用機器等がある。
これらの電気機器において、交流電源により動作し、直流電源が供給された場合に異常動作を行う負荷を有するものについて、上記第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成とすればよい。
また、画像形成装置100において、ヒーター36以外の直流電源が供給された際に異常動作する部材について、上記第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成とすればよい。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
1 光走査装置
2 現像装置
3 感光体ドラム
4 ドラムクリーニング装置
5 帯電器
6 中間転写ローラ
9 クリーニング装置
11 2次転写装置
11a 2次転写ローラ
12 定着装置
13 搬送ローラ
14 レジストローラ
16 ピックアップローラ
17 排出ローラ
18 給紙カセット
20 電源
21 第1リレー(第1通電制御部)
22、40 第2リレー(第2通電制御部)
23、43 接点部
23a、43a 可動接点
23b、43b 固定接点
24、44 電磁石
25、45 弾性体
26 整流部
27、28、47、48 導体部
27a 支持部
31 定着ローラ
32 加圧ローラ
33 トライアック
34 サーモスタット
36 ヒーター
37 温度センサ
41 スイッチ部
41a、41b 操作部
41c 押下部
42 本体部
46 永久磁石
50 画像転写部
70 中間転写ベルト装置
71 中間転写ベルト
72 中間転写駆動ローラ
73 中間転写従動ローラ
100 画像形成装置
101 画像形成装置本体
102 画像読取装置
130 画像読取部
130a 原稿載置台
130b 原稿読取部
130c 走査光学系
141 シート排出トレイ
160 原稿送り装置
161 原稿載置トレイ
162 原稿排出トレイ
180 制御部
181 直流判定部
182 ゼロクロス検出部(通電状態判定部)
183 処理部
a1~a4、b 端子
G 原稿
P シート
Pa、Pb、Pc、Pd 画像ステーション
S シート搬送路
Sr シート反転経路
TN 転写ニップ領域
t1、t2、t3 接点開放距離

Claims (6)

  1. 記録媒体上にトナー像を形成し、前記記録媒体上に形成された前記トナー像を定着させることで前記記録媒体に画像を形成させる画像形成装置であって、
    前記記録媒体上に形成されたトナー像を熱定着させるためのヒーターと、
    前記ヒーターの動作を制御するトライアックと、
    前記ヒーターへの通電を制御し、互いに前記ヒーターに直列に接続されている第1通電制御部及び第2通電制御部と、
    前記ヒーターに交流電源が供給されているか否かを判定する通電状態判定部と、を備え、
    前記第1通電制御部は、所定の異常が生じた場合に前記ヒーターへの通電を遮断し、
    前記第2通電制御部は、前記通電状態判定部により前記ヒーターに交流電源が供給されていないと判定された場合に、前記ヒーターへの通電を遮断する、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    交流電源を直流電源に変換して出力する整流部と、を備え、
    前記第2通電制御部は、前記整流部から直流電源が出力されており、かつ、前記通電状態判定部により前記ヒーターに交流電源が供給されていないと判定された場合に、前記ヒーターへの通電を遮断する、ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記第1通電制御部及び前記第2通電制御部は接点を有するリレーであり、前記接点を開閉することにより、前記ヒーターへの通電を制御し、
    前記第2通電制御部の通電遮断時における接点開放距離が、第1通電制御部の通電遮断時における接点開放距離よりも大きい、ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置であって、
    前記第2通電制御部の前記接点が開放されている場合は、操作者の操作によってのみ該接点が閉じる、ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置であって、
    前記第2通電制御部は、内部に設置されている、ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 負荷と、前記負荷の動作を制御するトライアックと、を備えた電気機器であって、
    前記負荷への通電を制御するために、前記負荷に対して直列に接続されている第1通電制御部及び第2通電制御部と、
    前記負荷に交流電源が供給されているか否かを判定する通電状態判定部と、を備え、
    前記第1通電制御部は、所定の異常が生じた場合に前記負荷への通電を遮断し、
    前記第2通電制御部は、前記通電状態判定部により前記負荷に交流が供給されていないと判定された場合に、前記負荷への通電を遮断する、ことを特徴とする電気機器。
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