JP6515712B2 - 電源装置と画像形成装置及び切替リレーの異常判断方法 - Google Patents

電源装置と画像形成装置及び切替リレーの異常判断方法 Download PDF

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Description

この発明は、電源装置と画像形成装置及び切替リレーの異常判断方法に関する。
電子写真プロセスを利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ装置及びこれらを組み合わせた複合機等の画像形成装置など、商用電源から給電を受ける機器では、商用電源からのAC電力及びそれを直流化したDC電力を各負荷に供給する電源装置を搭載している。
また、このような電源装置に、商用電源による電力を蓄電する蓄電池を備え、商用電源の停電時には電力供給電源を商用電源から蓄電池に切り替えて、停電時の継続動作を可能にすることが、既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような電源装置における停電時の切替リレーの切り替えは、機器の動作によらず、負荷に大きな電流が流れているタイミングでも行われるため、切替リレーの接点が溶着して故障する可能性がある。切替リレーに溶着故障が発生した場合、停電が復帰しても電力供給電源を蓄電池から商用電源に切り替えることができず、蓄電電力が無くなるために急に電源供給が遮断されてしまい、機器の故障に至る可能性があった。
この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、上述のような電源装置において、切替リレーに溶着故障のような異常が発生した場合に、それを機器の動作に影響しない適切なタイミングで検知できるようにすることを目的とする。
この発明による電源装置は、商用電源から給電を受ける機器に搭載される電源装置であって、上記商用電源による電力を蓄電する蓄電手段と、電力供給源を上記商用電源と蓄電手段との間で切り替える切替リレーと、上記商用電源からの交流入力の有無を判断し、該交流入力が有るときは上記商用電源を電力供給源とする第一の切替状態にし、該交流入力が無くなったときは上記蓄電手段を電力供給源とする第二の切替状態にするように、上記切替リレーの切替状態を制御する切替制御手段と、上記機器の負荷状態が、給電が止まっても該機器の動作に影響を与えない耐力時間が所定時間以上ある状態であるか否かを判断する耐力時間判断手段と、上記切替リレーによって切り替えられた上記商用電源又は蓄電手段からの給電を検出する給電検出手段と、上記切替リレーが上記第二の切替状態にある期間に、上記耐力時間判断手段が上記耐力時間が上記所定時間以上ある状態であると判断した後、上記切替リレーを上記耐力時間を超えない時間だけ上記第一の切替状態に切り替え、その状態で上記給電検出手段が給電を検出した場合に、上記切替リレーに異常があると判断する異常判断手段とを備えたことを特徴とする。
この発明による電源装置は、商用電源から給電を受ける機器に搭載される電源装置において、切替リレーに溶着故障のような異常が発生した場合に、それを機器の動作に影響しない適切なタイミングで検知することができる。
この発明を実施した電源装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。 この発明による電源装置の一実施形態を示すブロック構成図である。 図2に示した電源装置による切替リレーの故障検出タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 図2に示した電源装置の制御部によるこの発明に関わる処理の流れを示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明を実施した電源装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。この図1に示す画像形成装置1は、商用電源から給電を受ける機器であり、この実施形態では、複写機能とプリンタ機能、およびファクシミリ機能等を有するデジタル複合機(「MFP」とも称す)である。そのため、装置本体に相当するプリンタユニット40上に、書き込みユニット30、画像読取装置20、および自動原稿送り装置(「ADF」と略称する)10が、順次重なって搭載されている。
さらに、この画像形成装置1は、プリンタユニット40の下部に、蓄電池として機能するキャパシタユニット50を内蔵する電源装置60を搭載している。
プリンタユニット40内の下方部には、それぞれ外部へ引き出し可能な二段の給紙カセット41A,41Bと、それに積載された用紙を一枚ずつ送り出す給紙ローラを有する給紙部42A,42Bが設けられている。さらに、その給紙部42A,42Bによって送り出された用紙を上方へ搬送する搬送部43が設けられている。
プリンタユニット40内の上方部には、矢示方向に回転する感光体ドラム44が設けられ、その外周に沿って、書き込みユニット30による書き込み位置を挟んで、回転方向の上流側に帯電器45が、下流側に現像装置46が配置されている。
そして、感光体ドラム44の下部外周面に接するように転写搬送ベルト47が配置され、その搬送方向下流側に定着装置48が設けられ、その排紙経路の外部に排紙トレイ49を備えている。
そのほかに、図示は省略しているが、給紙部42A,42B、搬送部43、感光体ドラム44、現像装置46、転写搬送ベルト47、定着装置48等の回転部をそれぞれ駆動するモータや、定着装置48の定着ヒータなどの各種負荷を備えている。また、プリンタユニット40内のそれらの各負荷を含むこの画像形成装置1全体を統括制御する制御部であるコントローラも備えている。
さらに、ファクシミリ機能を有する場合には、ファクシミリ通信部としてのモデムも備えている。
電源装置60は、商用電源から給電を受けて、上述した各負荷等及びコントローラに、交流電力又はそれを所定の直流電圧に変換して供給する。
この画像形成装置1は、操作部のアプリケーション切り替えキーにより、複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能になっている。そして、複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
この画像形成装置1による画像形成の流れを、複写モードの場合を例に図1を用いて簡単に説明する。
複写モードでは、ADF10にセットされた原稿束から、原稿が1枚ずつ順に画像読取装置20に給送され、画像読取装置20によってその画像情報が読み取られる。そして、その読み取られた画像情報が画像処理され、書き込みユニット30によって光情報に変換される。
プリンタユニット40内の感光体ドラム44は矢示方向に回転し、帯電器45によって外周面が一様に帯電された後、書き込みユニット30からの光情報で露光されて静電潜像を形成する。
この感光体ドラム44上の静電潜像が、現像装置46のトナーにより現像されてトナー像となる。そのトナー像が、搬送部43によって搬送される記録媒体である用紙(転写紙とも云う)に、感光体ドラム44と転写搬送ベルト47とのニップ部で転写される。
トナー像が転写された用紙は、転写搬送ベルト47によって定着装置48へ搬送され、その定着装置48を通過する際に加熱及び加圧されてトナー像が定着され、その後、機外の排紙トレイ49上へ排出される。
次に、この発明による電源装置の一実施形態を図2のブロック構成図によって説明する。
この図2に示す電源装置60は、商用電源6から給電を受け、一対の切替リレー62,63を介して、主電源64に交流電力を供給するとともに、スイッチング回路66を介して、前述した定着装置48内の定着ヒータ83にも交流電力を供給する。
主電源64は、供給される交流をトランスで降圧して整流・平滑し、負荷に適した所定電圧、この例では24V及び5Vの直流電圧を生成する。そして、24Vの直流を24V系負荷81に、5Vの直流を5V系負荷82及び制御部70に、それぞれ供給する。
一対の切替リレー62,63を介した交流はゼロクロス検出回路65にも入力し、その交流電圧波形のゼロクロス点を検出して、その検出信号を制御部70に入力する。
また、温度センサ84によって定着温度を検出し、その検出信号を制御部70に入力する。
制御部70は、温度センサ84によって検出される定着温度によって、定着ヒータ83に通電する位相角を決定し、ゼロクロス検出回路65によって検出されたゼロクロス点から、決定した位相角の期間だけスイッチング回路をONにするように位相制御する。それによって、定着装置の定着温度を所定の温度に維持する。
この実施形態では、そのゼロクロス検出回路65を、切替リレー62,63の溶着故障の検出用にも使用する。その詳細は後述する。
また、商用電源6からの一対の給電線間に電圧検出回路61を設け、その電圧検出信号を制御部70に入力して、商用電源6からの交流入力の有無を判断できるようにしている。これに代えて、商用電源6からの給電線の一方にカレントトランス等の電流検出回路を介挿し、その電流検出信号を制御部70に入力して、商用電源6からの交流入力の有無を判断できるようにしてもよい。
この電源装置60はまた、蓄電手段として前述したキャパシタユニット(蓄電池)50と充電器51を備え、商用電源6から給電される交流電力を充電器51によって直流化してキャパシタユニット50に蓄電する。そのキャパシタユニット50に蓄電した直流電力をインバータ52によって交流に変換し、一対の切替リレー62,63を介して、主電源64及び定着ヒータ83等に交流電力を供給できるようにしている。
一対の切替リレー62,63は、電力供給源を商用電源6と蓄電手段であるキャパシタユニット50との間で切り替える切替手段である。そして、常時は商用電源6からの交流入力によって電圧検出回路61が電圧検出信号を制御部70に入力している。そのため制御部70は商用電源6からの交流入力があると判断し、切替リレー62,63を図2に示すように可動接点が固定接点a側に接続し、商用電源6を電力供給源とする第一の切替状態に切り替えている。
停電時には、商用電源6からの交流入力が無くなるので、電圧検出回路61が電圧検出信号を出力しなくなり、それによって制御部70は交流入力が無くなったと判断、すなわち停電を検知する。その結果、制御部70が切替リレー62,63をそれぞれ可動接点が固定接点b側に接続するように切り替え制御し、蓄電手段であるキャパシタユニット50を電力供給源とする第二の切替状態する。
それによって、キャパシタユニット50に蓄電された直流電力が、インバータ52によって交流電力に変換され、切替リレー62,63を介して主電源64及び定着ヒータ83等に供給される。そのため、この電源装置60を搭載した機器である画像形成装置1が動作を継続することができる。インバータ52の動作は、制御部70によって制御される。
停電が解消して商用電源6が復帰すると、電圧検出回路61が電圧検出信号を出力して制御部70へ入力させるため、制御部70は商用電源6からの交流入力が再開したと判断し、切替リレー62,63を商用電源6を電力供給源とする第一の切替状態に切り替える。
しかし、この停電時の切替リレー62,63の切り替えは、機器の動作によらず、負荷に大きな電流が流れているタイミングでも行われるため、切替リレー62,63の接点が溶着して故障する可能性がある。切替リレーに溶着故障が発生した場合、停電が復帰しても電力供給源をキャパシタユニット(蓄電池)50から商用電源6に切り替えることができず、蓄電電力が無くなると急に電源供給が遮断されてしまい、画像形成装置1が故障に至る可能性がある。
そこで、この電源装置60は、停電によって電力供給源がキャパシタユニット(蓄電池)50に切り替わった後、切替リレー62,63の溶着故障の有無を判断する。そのため、制御部70が切替リレー62,63を商用電源6側(第一の切替状態)に一時的に切り替え、給電の有無を検知する。停電中に切替リレー62,63を第一の切替状態に切り替えた場合、正常であれば切替リレー62,63を介しての給電は検知されないはずであるが、給電が検知された場合は、切替リレー62,63が第二の切替状態に溶着していると判断できる。
そのため、制御部70が切替リレー62,63を商用電源6側(第一の切替状態)に一時的に切り替えた期間に、ゼロクロス検出回路65を給電検出手段として使用し、そのゼロクロス信号の有無によって、切替リレー62,63が正常か否かを判断する。
制御部70は、上記の期間にゼロクロス信号が入力されなければ、給電されていないので切替リレー62,63が正常と判断し、ゼロクロス信号が入力されれば、給電されているので切替リレー62,63が溶着故障していると判断する。その場合は、異常処理及び異常通知処理などを行う。
この異常判断中は、電源装置60からの各負荷への給電が一時的に停止するため、その給電停止時間が、機器の動作に影響を与えない瞬断耐圧を示す時間(これを「耐力時間」と定義する)内に収まる場合にのみ、上述の異常判断を行う。そのため、制御部70は、画像形成装置1の負荷状態が、給電が止まっても機器の動作に影響を与えない耐力時間が所定時間以上あるか否かを判断する「耐力時間判断手段」としても機能する。
前述した画像形成装置1がスリープモード等の省エネモード中は、耐力時間が長くなるので、制御部70は、画像形成装置1が省エネモード中の場合に、耐力時間が所定時間以上あると判断し、上述した異常判断処理を行う。
この電源装置60によれば、切替リレー62,63の溶着故障を予め把握することができるので、キャパシタユニット(蓄電池)50の蓄電残量が少なくなった時点でシャットダウン処理を行うことができる。そのため、急な電源遮断によって画像形成装置1が故障することを防ぐことができる。
また、切替リレー62,63が第一の切替状態に切り替わっていて、商用電源6から給電している場合でも、同様に切替リレー62,63の異常判断を行うことができる。
その場合は、画像形成装置1の負荷状態が、耐力時間が所定時間以上ある状態であると制御部70が判断した後、その耐力時間を超えない時間だけ切替リレー62,63を一時的に第二の状態に切り替える。このときインバータ52は動作を停止される。
そして、制御部70が、ゼロクロス信号の入力の有無によって切替リレー62,63の異常判断を行う。すなわち、ゼロクロス信号の入力がなければ給電されなくなったので、切替リレー62,63が正常であり、ゼロクロス信号が入力していれば給電され続けているため、切替リレー62,63が溶着故障していると判断する。
切替リレー62,63が商用電源6側に溶着故障していると、停電時に切替リレー62,63を第二の切替状態にすることができず、キャパシタユニット(蓄電池)50から給電できないので、急な電源遮断によって、画像形成装置1が故障する恐れがある。そのため、このような切替リレー62,63の溶着故障を予め把握することによって、ユーザに警告等の通知をして修理を促すことができる。
制御部70は上述のように、切替リレー62,63の切替状態を制御する切替制御手段、耐力時間が所定時間以上ある状態であるか否かを判断する耐力時間判断手段の機能を果す。さらに、制御部70は、ゼロクロス検出回路65からのゼロクロス信号の有無によって商用電源6又は蓄電手段であるキャパシタユニット50からの給電を検出する給電検出手段、および切替リレー62,63の異常を判断する異常判断手段としての機能も果たす。
これらは、この電源装置60における制御部70によるこの発明に係わる機能であるが、この制御部70は、図1に示した画像形成装置1の全体の制御も行っており、各動作モードに応じて各負荷をシーケンシャルに動作させる。この制御部70は、CPUとROM及びRAM等からなるマイクロコンピュータを備えている。
次に、図2に示した電源装置60における切替リレー62,63の故障検出タイミングについて、図3のタイミングチャートを用いて詳述する。
図3は、画像形成装置の動作状態、商用電源6からのAC入力電圧の状態に応じた切替信号(切替リレー62,63の切替状態に対応する)、インバータ52の出力状態、主電源装置への供給電力状態、及びDC負荷への電源供給状態を示している。そして、横軸に時間を、縦軸に各ポイントの活電状況を示している。
操作者の動作指示(電源スイッチON)があると、図2における商用電源6を電力供給源として主電源64が立ち上がり、画像形成装置がプリント動作を開始する(タイミングt1)。このとき、制御部70は電圧検出回路61からの電圧検出信号によって、商用電源6からの交流入力があると判断し、切替信号をローレベルにして切替リレー62,63を第一の切替状態にしている。
そして、タイミングt2で停電が発生すると、電圧検出回路61が電圧検出信号を出力しなくなるため、制御部70が停電発生と判断し、切替信号をハイレベルにする。それによって、切替リレー62,63が第二の切替状態に切り替わり、キャパシタユニット50を電力供給源として、インバータ52によって交流化された電力が主電源64へ供給される。
このとき供給電力に10ms程度の瞬断が発生するが、主電源64は、通常その程度の電力瞬断に対する耐力時間は確保しており、画像形成装置1の動作自体になんら影響を与えることはない。
さらにその後、画像形成装置1がスリープモードに移行すると、制御部70は、負荷状態が、給電が止まっても動作に影響を与えない耐力時間が所定時間以上ある状態になったと判断する。そして、切替リレー62,63をその耐力時間を超えない時間Tsの間だけ商用電源6側の第一の切替状態に戻して故障検出を行う。
ここで、スリープモード中に故障検出を実施している理由について説明する。
通常、主電源64の耐力時間は負荷の大きさによって変わり、最大負荷条件(動作モード中)では10ms程度となっているが、負荷が軽い場合(スリープモード中)は数100ms〜数秒程度になる。そのため、耐力時間が長い軽負荷のスリープモード中に故障検出を実施すれば、その故障検出中電源供給が停止しても、画像形成装置1はスリープ動作を影響なく継続することができる。
このような理由で、耐力時間が長い動作モードであるスリープモード中に切替リレー62,63の故障検出を実施する。
この例では、故障検出をスリープモード中に実施したが、待機モード中や調整モード中等でも、通常の動作モード中より負荷が小さく、故障検出の時間Tsより長い耐力時間を確保できる動作モードであればよく、スリープモード中に限定するものではない。
なお、この実施形態による故障検出は、停電発生時に電源供給源を商用電源から蓄電電力に切り替えた際の切替リレーの溶着故障を検出することを想定している。
停電発生時には、画像形成装置等の機器の動作に係わらず切替リレーの切替を行う必要があるため、突入電流等の過大電流が発生するタイミングで切替リレーが切り替えられ、故障に至る可能性が高い。そのため、上述した故障検出処理を実施する必要がある。
一方、停電復帰時に切替リレーを商用電源側へ戻す際の切り替えや、ピークシフトのために蓄電電力を活用するための切り替えは、機器の動作状況をみて切り替えることができる。つまり、突入電流が発生しない状態のときに切替リレーを切り替えることが可能であるため、溶着故障の発生を防ぐことができ、故障検出処理を不要にすることができる。
したがって、この電源装置60を搭載することにより、通常の使われ方による切替リレーの故障について全て対応することができ、画像形成装置等の搭載装置の信頼性を向上させることが可能になる。
上述のように切替リレーの商用電源側への切り替え時の溶着故障は、切替タイミングを適切にすることにより防ぐことが可能であるが、図2に示した電源装置60は、その切り替え時においても故障検出処理を実施することが可能である。
その場合は、商用電源6が正常で、画像形成装置1がスリープモード等の軽負荷状態のときに、インバータ52の出力をオフにし、切替リレー62,63を耐力時間を超えない時間だけ一時的にインバータ出力側の第二の切替状態にして実施する。そのとき、給電が継続しているとゼロクロス信号が発生しており、それによって、切替リレー62,63の異常(商用電源側への溶着故障)を判断することができる。
この場合、停電中に切替リレーの故障検出処理を実施する場合と同様の処理を、商用電源側とインバータ側とを逆に置き換えて処理を実施することになる。
この処理の追加により、不慮のリレー故障についても検出可能となり、更に信頼性を向上させることが可能になる。
図2に示した電源装置60の制御部70によって実行するこの発明に関わる処理の流れを、図4のフローチャートによって説明する。これによって、この発明による切替手段の異常判断方法の実施形態も説明することになる。
画像形成装置1の電源スイッチがONになると、マイクロコンピュータを有する制御部70が図4のフローチャートに示す処理を開始する。
制御部70は、ステップS1の切替状態確認で、切替リレー62,63が商用電源側の第一の切替状態にあることを確認し、その後ステップS2で停電を検知すると、ステップS3で切替リレー62,63を切替処理して蓄電池側の第二の切替状態にする。
その後、制御部70はステップS4で画像形成装置1の動作モードを確認して、スリープモードになるのを待ち、スリープモードに移行したことを確認すると、ステップS5で切替リレー62,63を商用電源側の第一の切替状態に切り替える。
そして、制御部70はステップS6で、ゼロクロス検出回路65からのゼロクロス信号の有無により交流給電の有無をチェックし、ゼロクロス信号が無ければ正常と判断し、ステップS7で切替リレー62,63を蓄電池側の第二の切替状態に戻す。
その後、制御部70がステップS8で停電復帰と判断すると、切替リレー62,63を再度商用電源側の第一の切替状態に戻して処理を終了する。この場合は正常終了であり、電源スイッチがONの間は上述の処理を繰り返す。
制御部70は、ステップS6でゼロクロス信号がある場合は異常と判断し、ステップS10で切替リレー62,63を蓄電池側の第二の切替状態に戻す。しかし、この場合は切替リレー62,63は第二の切替状態に溶着した故障状態になっている。
次いで、制御部70はステップS11で異常処理と異常通知を行い、ステップS12でキャパシタユニット50の蓄電残量をチェックし、蓄電残量が僅かになった場合には、ステップS13で強制的に画像形成装置1のシャットダウン処理を行い安全に停止させる。
そして、この処理を修了するが、この場合は異常終了であり、上述の処理を繰り返さない。
上記の処理では、異常検知後に装置のシャットダウン処理を行うようにしたが、これは一例であり、故障波及を最小減にとどめるようにすることができればよく、異常検知時の装置制御を限定するものではない。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、その実施形態の各部の具体的な構成や処理の内容等は、そこに記載したものに限るものではない。
また、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的特徴を有する以外は、何ら限定されないことは言うまでもない。
たとえば、この発明による電源装置における蓄電手段はキャパシタユニットに限るものではなく、種々のタイプの二次電池(蓄電池)を使用し得る。また、画像形成装置全体を制御する制御部(コントローラ)が電源装置の制御部を兼ねる例を説明したが、電源装置に専用の制御部を設けてもよい。
この発明による画像形成装置は、デジタル複合機に限らず、単体の複写機やプリンタ、ファクシミリ装置などでもよいし、電子写真方式以外のインクジェット方式等の画像形成装置でもよく、モノクロに限らずカラー画像を形成する画像形成装置でもよい。
この発明による電源装置を搭載する機器は、画像形成装置に限るものではなく、各種の事務機器、AV機器、通信機器など広範な電子機器を対象とする。
さらに、以上説明してきた実施形態の構成例、動作例及び変形例等は、適宜変更又は追加したり一部を削除してもよく、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施することも可能である。
1:画像形成装置 6:商用電源 10:自動原稿送り装置(ADF)
20:画像読取装置 30:書き込みユニット 40:プリンタユニット
41A,41B:給紙カセット 42A,42B:給紙部 43:搬送部
44:感光体ドラム 47:転写搬送ベルト 48:定着装置 49:排紙トレイ
50:キャパシタユニット(蓄電池) 51:充電器 52:インバータ
60:電源装置 61:電圧検出回路 62,63:切替リレー 64:主電源
65:ゼロクロス検出回路 66:スイッチング回路 70:制御部
81:24V系負荷 82:5V系負荷 83:定着ヒータ 84:温度センサ
特開2008−176288号公報

Claims (7)

  1. 商用電源から給電を受ける機器に搭載される電源装置であって、
    前記商用電源による電力を蓄電する蓄電手段と、
    電力供給源を前記商用電源と前記蓄電手段との間で切り替える切替リレーと、
    前記商用電源からの交流入力の有無を判断し、該交流入力が有るときは前記商用電源を電力供給源とする第一の切替状態にし、該交流入力が無くなったときは前記蓄電手段を電力供給源とする第二の切替状態にするように、前記切替リレーの切替状態を制御する切替制御手段と、
    前記機器の負荷状態が、給電が止まっても該機器の動作に影響を与えない耐力時間が所定時間以上ある状態であるか否かを判断する耐力時間判断手段と、
    前記切替リレーによって切り替えられた前記商用電源又は前記蓄電手段からの給電を検出する給電検出手段と、
    前記切替リレーが前記第二の切替状態にある期間に、前記耐力時間判断手段が前記耐力時間が前記所定時間以上ある状態であると判断した後、前記切替リレーを前記耐力時間を超えない時間だけ前記第一の切替状態に切り替え、その状態で前記給電検出手段が給電を検出した場合に、前記切替リレーに異常があると判断する異常判断手段と、
    を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 前記耐力時間判断手段は、前記機器の動作状況から前記耐力時間が所定時間以上ある状態であるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記耐力時間判断手段は、前記機器が通常の動作モードより負荷が小さい動作状況の場合に、前記耐力時間が所定時間以上ある状態であると判断することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記給電検出手段は、ゼロクロス検出回路による交流電圧のゼロクロス信号によって給電を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電源装置。
  5. 前記異常判断手段は、前記切替リレーが前記第一の切替状態にある期間に、前記耐力時間判断手段が、前記耐力時間が前記所定時間以上ある状態であると判断した後、前記蓄電手段による給電を停止させてから、前記切替リレーを前記耐力時間を超えない時間だけ前記第二の切替状態に切り替え、その状態で前記給電検出手段が給電を検出した場合も、前記切替リレーに異常があると判断する手段をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電源装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の電源装置を備えた画像形成装置。
  7. 電力供給源を商用電源と蓄電手段との間で切り替える切替リレーの異常判断方法であって、
    前記商用電源からの交流入力の有無を判断し、該交流入力が有るときは前記商用電源を電力供給源とする第一の切替状態にし、交流入力が無くなったときには前記蓄電手段を電力供給源とする第二の切替状態にするように、前記切替リレーの切替状態を制御するステップと、
    負荷状態が、給電が止まっても該負荷の動作に影響を与えない耐力時間が所定時間以上ある状態であるか否かを判断するステップと、
    前記切替リレーによって切り替えられた前記商用電源又は前記蓄電手段からの給電を検出するステップと、
    前記切替リレーが前記第二の切替状態にある期間に、前記耐力時間が前記所定時間以上ある状態であると判断された後、前記切替リレーを前記耐力時間を超えない時間だけ前記第一の切替状態に切り替え、その状態で前記給電を検出した場合に、前記切替リレーに異常があると判断するステップと、
    を有することを特徴とする切替リレーの異常判断方法。
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