JP2023135651A - 吐出容器及びカバー部材 - Google Patents

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正和 豆田
Masakazu Mameta
達也 安藤
Tatsuya Ando
光夫 古澤
Mitsuo Furusawa
真弥 星野
Maya Hoshino
和寿 吉村
Kazuhisa Yoshimura
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Rohto Pharmaceutical Co Ltd
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

【課題】内容物の噴出操作の容易性に優れた吐出容器、及び吐出容器に用いるカバー部材を提案する。【解決手段】本開示の吐出容器100は、容器本体10と、内容物をノズル41に向けて圧送するポンプ部30と、ポンプ部30を容器本体10に固定する装着キャップ20と、内容物を外部に導くノズルヘッド40と、ノズルヘッド40を径方向外側から覆うカバー部材50とを備え、カバー部材50は、ヒンジ53周りに揺動可能に立設した操作レバー51を有し、操作レバー51は、径方向内側に押圧可能な押圧部51aと、押圧作用部42aを押圧可能な係合板部51bとを有し、押圧部51aの押圧操作によって、係合板部51bが押圧作用部42aを下方に押圧してポンプ部30を作動させることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、吐出容器、及び吐出容器に用いるカバー部材に関するものである。
薬剤等を収容し吐出する吐出容器としては、例えば特許文献1に記載されているように、ノズル部材の両側に揺動可能に立設された一対の揺動板を内側に押圧することによって、薬剤を吐出可能に構成された点鼻薬噴出器が知られている。この噴出器によれば、片手で両方の揺動板を内側に操作して、比較的容易に薬剤を吐出することができる。
特許第5278946号公報
ところで、特許文献1に記載の点鼻薬噴出器では、装着筒に一体形成された揺動板を径方向内側に向かって下方に弾性変形させることでノズルを下方に押圧して内容物を噴出させるため、揺動板を弾性変形させるために所定の押圧力を必要としていた。そのため、内容物の噴出操作の容易性の観点からは、未だ改善の余地があった。
本開示は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、内容物の噴出操作の容易性に優れた吐出容器、及び吐出容器に用いるカバー部材を提案するところにある。
上述の課題を解決するために、本開示の吐出容器は、
[1]
口部、胴部及び底部を有し、内容物の収容空間を形成する容器本体と、
下方に押圧可能に上方付勢されたステムを有し、前記ステムの押圧により前記容器本体内の内容物をノズルに向けて圧送するポンプ部と、
前記ポンプ部を前記容器本体に固定する装着キャップと、
前記ノズルと、上方に向けて縮径する押圧作用部とを有し、前記ステムに装着されるとともに内容物を外部に導くノズルヘッドと、
前記ノズルヘッドの少なくとも一部を径方向外側から覆うカバー部材と
を備える吐出容器であって、
前記カバー部材は、前記ノズルヘッドの径方向外側においてヒンジ周りに揺動可能に立設した操作レバーを有し、
前記操作レバーは、径方向内側に押圧可能な押圧部と、前記押圧部の上端部から径方向内側に延び、前記押圧作用部を押圧可能な係合板部とを有し、
前記押圧部の径方向内側への押圧操作によって、前記係合板部が前記押圧作用部を下方に押圧して前記ポンプ部を作動させることを特徴とする。
また、本開示の吐出容器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記カバー部材に装着され、前記ノズルを上方から覆う蓋体を更に備え、前記カバー部材に前記蓋体が装着されているとき、前記係合板部が前記蓋体の周壁に係合し、前記押圧部の押圧操作が抑止されることが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、
[3]
上記[2]に記載の構成において、前記係合板部の上面には、前記押圧部の径方向内側への押圧操作によって前記蓋体の周壁に係合可能な係止凸部が設けられていることが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、
[4]
上記[1]から[3]のいずれかに記載の構成において、前記カバー部材には、前記操作レバーが進入可能な貫通孔が設けられており、前記係合板部の上面には、前記貫通孔の上縁部に係止されることで前記操作レバーの径方向外側への変位を抑制する係止突起が設けられていることが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、
[5]
上記[1]から[4]のいずれかに記載の構成において、前記カバー部材の上部には、上方に向かって縮径する縮径カバーが設けられ、前記縮径カバーには、前記ノズルヘッドが貫く開口部が形成されていることが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、
[6]
上記[1]から[5]のいずれかに記載の構成において、前記容器本体の径方向外側面には、径方向内側に凹み、前記カバー部材の径方向内側面に設けた係合突起が係合するL字状溝部が設けられており、該L字状溝部は、略水平方向に延びる水平方向溝部と、該水平方向溝部の一方の端部から上方向に延びる上下方向溝部とを有し、前記水平方向溝部の下方には、全周に亘って前記カバー部材の径方向内側面と接するレバー嵌合部が設けられることが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、
[7]
上記[6]に記載の構成において、前記水平方向溝部には、溝部の底面から径方向外側に突出する溝凸部が設けられていることが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、
[8]
上記[1]から[7]のいずれかに記載の構成において、前記カバー部材を取り外した状態において、前記押圧作用部の下方への変位を規制するストッパを装着可能であり、該ストッパを装着した状態において、該ストッパの径方向外側端は、前記カバー部材の径方向内側端よりも径方向外側に位置し、上方からの前記カバー部材の装着を阻止することが好ましい。
また、上述の課題を解決するために、本開示のカバー部材は、
[9]
口部、胴部及び底部を有し、内容物の収容空間を形成する容器本体と、
下方に押圧可能に上方付勢されたステムを有し、前記ステムの押圧により前記容器本体内の内容物をノズルに向けて圧送するポンプ部と、
前記ポンプ部を前記容器本体に固定する装着キャップと、
前記ノズルと、上方に向けて縮径する押圧作用部とを有し、前記ステムに装着されるとともに内容物を外部に導くノズルヘッドと
を備える吐出容器に装着するカバー部材であって、
前記カバー部材は、前記ノズルヘッドの少なくとも一部を径方向外側から覆い、前記ノズルヘッドの径方向外側においてヒンジ周りに揺動可能に立設した操作レバーを有し、
前記操作レバーは、径方向内側に押圧可能な押圧部と、前記押圧部の上端部から径方向内側に延び、前記押圧作用部を押圧可能な係合板部とを有し、
前記押圧部の径方向内側への押圧操作によって、前記係合板部が前記押圧作用部を下方に押圧して前記ポンプ部を作動させることを特徴とする。
本開示によれば、内容物の噴出操作の容易性に優れた吐出容器、及び吐出容器に用いるカバー部材を提案することができる。
本開示の第1実施形態に係る吐出容器の正面一部断面図である。 図1の状態から蓋体を取り外し、内容物を吐出可能な状態の吐出容器を示す、正面一部断面図である。 図2の状態から押圧部を押圧して内容物を吐出させている状態を示す、正面一部断面図である。 本開示の第2実施形態に係る吐出容器の正面一部断面図である。 図4における蓋体の斜視図である。 図4における蓋体の平面図である。 図4における蓋体及びカバー部材の正面半断面図である。 本開示の第2実施形態に係る吐出容器において、カバー部材と蓋体を取り外し、装着キャップとノズルヘッドの間にストッパを装着した、流通時の状態を示す正面一部断面図である。 ストッパの平面図である。 図7の状態から蓋体及びカバー部材を上方から被せて装着を試みている状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本開示をより具体的に説明する。
本開示の第1実施形態に係る吐出容器100について、図1~図3を用いて詳細に例示説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、容器の正立状態を基準とし、蓋体60が位置する側を上方(図1における上側)とし、容器本体10の底部15が位置する側を下方(図1における下側)とする。この上方及び下方は、吐出容器100が倒立姿勢となった状態においても吐出容器100を基準とし、蓋体60側を上方、容器本体10の底部15側を下方とする。
また、径方向外側とは、図1において上下方向に延びる吐出容器100の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oから離れる方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を指すものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る吐出容器100は、口部11、胴部13及び底部15を有し、例えば点鼻薬などの内容物の収容空間Sを形成する容器本体10と、下方に押圧可能に上方付勢されたステム37を有し、ステム37の押圧により容器本体10内の内容物をノズル41にむけて圧送するポンプ部30と、ポンプ部30を容器本体10に固定する装着キャップ20と、ノズル41及び上方に向けて縮径する押圧作用部42aを有しステム37に装着されるとともに内容物を外部に導くノズルヘッド40と、ノズルヘッド40の少なくとも一部を径方向外側から覆うカバー部材50と、カバー部材50に装着されノズル41を上方から覆う蓋体60とを備えている。
容器本体10は、図1等に示すように、装着キャップ20が装着される口部11と、口部11の下端部に連なり口部11よりも径方向外側に拡径された肩部12と、肩部12の下端部に連なり肩部12よりも更に大径かつ内容物の収容空間Sを形成する胴部13と、胴部13の下端部を閉塞する底部15とを備えている。
口部11は、略円環状の断面を有しており、その外面には、装着キャップ20の雌ねじ部21aにねじ係合可能な雄ねじ部11aが形成されている。また、肩部12における外面には、後述するカバー部材50のカバー周壁56の下端部内面の係合突起56aにアンダーカット係合可能な環状突部12aが設けられている。
本実施形態では、口部11に設けた雄ねじ部11aが装着キャップ20の雌ねじ部21aにねじ係合するように構成したが、この態様には限定されない。口部11に設けた環状突部を装着キャップ20側の突部と打栓係合させることにより装着キャップ20を装着するようにしてもよい。
装着キャップ20は、図1に示すように、口部11にねじ係合させる装着筒21と、装着筒21の上端を閉塞する天壁23と、天壁23の上面に立設された上部外筒25a及び上部内筒25bと、上部内筒25bの径方向内側から下方に垂下するシール筒26とを備えている。装着筒21の外面には、容易にねじ係合させ、ねじ係合を解除できるように、縦目ローレット21bが形成されている。シール筒26の径方向内側には、後述するポンプ部30のステム37を貫通させるキャップ開口27が設けられている。装着筒21の内面には、上述のように、口部11に設けられた雄ねじ部11aにねじ係合する雌ねじ部21aが形成されている。また、後述するポンプ部30のシリンダ31上端において径方向外側に僅かに拡径した装着端部31aが、装着キャップ20の上部内筒25b、天壁23及びシール筒26で囲まれる凹所に嵌合している。さらに、装着端部31aの下端部が天壁23と口部11の上端部との間で挟持されたパッキンPKにより下方から支持されることによってポンプ部30は装着キャップ20によって容器本体10に対して強固に固定されている。
ポンプ部30は、ポンプ部30の外形を画するとともに容器本体10に固定されるシリンダ31と、下方に向けて押圧可能に上方付勢されたステム37と、ステム37の下部に固定され、第1付勢ばね32によって上方付勢されたポペット33と、ポンプ部30の圧縮空間をシールするとともにシリンダ31の内面に沿って上下方向に移動可能なピストン34と、内容物が容器本体10に逆流するのを抑制するボール弁39とを備えている。ピストン34は、第2付勢ばね35によって、ステム37に対して下方に付勢されている。
シリンダ31は、その上端部に径方向外側に僅かに拡径した装着端部31aを有している。また、シリンダ31の下部には、下方に向かって縮径し、ボール弁39が着座する弁座31bと、ボール弁39の上方への変位を規制するストッパ31b1と、弁座31bの下端部から垂下し、内容物をポンプ部30内に吸引する吸引パイプPを内面に嵌合固定する装着筒部31cとを有している。第1付勢ばね32の下端が弁座31bの上端部のストッパ31b1で支持されており、第1付勢ばね32がポペット33を通じてステム37を上方付勢している。
ノズルヘッド40は、内側にノズル流路を形成する筒状のノズル41と、ノズル41の上端部に形成された嵌合凹所42cに嵌合固定されたスピンチップ43と、ノズル41の上部に一体形成されノズル41の径方向外側を覆うノズルカバー42と、ノズルカバー42の下端部に連なり下方に向けて拡径する(上方に向けて縮径する)押圧作用部42aと、押圧作用部42aの下面から垂下し、上部外筒25aの内側に沿って動くことでノズルヘッド40の上下方向の移動をガイドするガイド筒42bとを備えている。
ノズル41は、上下方向に延びる筒状の部位であり、内側に内容物が流れるノズル流路が形成されている。ノズル41の下端部内面に、ステム37の上端部外面が嵌合することによって、ノズルヘッド40がポンプ部30に対して固定されている。
スピンチップ43は、スピン溝内において内容物を旋回させながらノズル孔43aへと導くことによって、内容物をノズル孔43aから霧状に勢いよく噴出させるための部材である。なお、本実施形態においてスピンチップ43は、ノズル41とは別部材として形成しノズル41に装着するようにしているが、同様の機能を有する部位をノズル41と一体形成するようにしてもよい。
ノズルカバー42の下端部に設けられた押圧作用部42aは、後述するように、一対の操作レバー51の係合板部51bによって径方向内側に押圧されると、押圧された箇所が係合板部51bの高さ位置まで下方に押し下げられるため、操作レバー51に加えた押圧力をノズルヘッド40を下方に押し下げる力に変換することができる。本実施形態では、押圧作用部42aは円錐台側面形状を備えているが、これに限定されず、例えば、角錐台側面形状など、操作レバー51に加えられる径方向内側への押圧力を下方に押し下げる押圧力に変換できる構成であればよい。
上述のノズルカバー42及び操作レバー51の構成によって、ノズルカバー42が係合板部51bを径方向内側に押し込む際のストッパの役割を果たしている。そして、(1)操作レバー51に適度な押圧力を加えることで内容物を噴霧することができ、過大な力を必要としない、 (2)内容物を噴霧した後に操作レバー51が元の位置に復元し易い、等の利点を有している。
カバー部材50は、ノズルヘッド40の少なくとも一部を径方向外側から覆う部材であり、本実施形態では、図1に示すように、押圧作用部42a及びガイド筒42bを径方向外側から覆っている。カバー部材50は、装着キャップ20を径方向外側から囲むカバー周壁56と、カバー周壁56に対してヒンジ53を介して連なりノズルヘッド40の径方向両側の対向位置においてヒンジ53周りに揺動可能に立設した一対の操作レバー51と、カバー部材50の上部において、上方に向かって縮径するとともにノズルヘッド40が貫く開口部57aを有する縮径カバー57とを備えている。
なお、カバー部材50は、吐出容器100の一部として流通可能であるほか、カバー部材50単体でも流通可能な部材であり、カバー部材50に対応した吐出容器に装着して噴出容易性を向上させることもできる。
本実施形態では、縮径カバー57を備えることによって、例えば内容物が点鼻薬である場合にノズルカバー42が鼻の奥に入りすぎないように挿入位置を位置決めすることができる。また、縮径カバー57を設けることでノズルカバー42と操作レバー51との間に形成される空間内に異物が侵入することを抑制し、吐出容器100を清潔な状態で使用し続けることができる。
カバー周壁56には、上述の操作レバー51の係合板部51bが進入可能な大きさで形成された一対の貫通孔55が設けられている。図1に示す例では、貫通孔55は、係合板部51bに設けられた係止突起51dが係合する上縁部55aから、ヒンジ53に隣接する下縁部まで、操作レバー51の高さ位置と概ね一致する高さ位置に設けられている。図1に示すように、蓋体周壁61の下端部の係合部61aがカバー周壁56側の係合部56bとアンダーカット係合することにより、蓋体60がカバー部材50に装着されている。
カバー部材50は、カバー周壁56の下部内面に設けられた係合突起56aが容器本体10の環状突部12aにアンダーカット係合するとともに、カバー周壁56の下端部が容器本体10の胴部13の上端部に当接することによって、高さ方向に位置決めされている。また、カバー周壁56は、上記係合突起56aによるアンダーカット係合に加えて、貫通孔55が形成された高さ位置において装着キャップ20の装着筒21に近接することによって、径方向に位置決めされている。
操作レバー51は、図1に示すように、貫通孔55の下端縁に一体形成されたヒンジ53から上方に立設され、ヒンジ53周りの回動により径方向内側に押圧可能な押圧部51aと、押圧部51aの上端部から径方向内側に延び、押圧作用部42aを押圧可能な係合板部51bとを有するL字型形状を備えている。押圧部51aは、利用者が親指と中指などで容易に挟んで径方向内側に押圧できる程度の押圧面を備えている。
本実施形態では、カバー部材50は、内容物の噴出容易性の観点から、ノズルヘッド40の径方向両側の対向位置においてヒンジ53周りに揺動可能に立設した一対の操作レバー51を有するように構成した(図1から図3参照)が、この態様には限定されない。操作レバー51は、ノズルヘッド40の径方向外側に少なくとも一つ設けられていればよい。なお、操作レバー51を一つのみ設ける場合には、操作レバー51に対向する周方向位置に把持し易い部位を設けることが好ましい。なお、操作レバー51は3箇所以上に設けてもよい。
係合板部51bは、押圧部51aの上端部から径方向内側に延び、押圧作用部42aを押圧可能な板状の部位である。係合板部51bは、図1に示すように、径方向略中央位置における上面において、押圧部51aの径方向内側への押圧操作によって蓋体60の蓋体周壁61下部に係合可能な係止凸部51cが設けられている。
吐出容器100に蓋体60が装着されているときは、吐出容器100の未使用状態又は保管状態にあると考えられる。そのため、本実施形態では、蓋体60がカバー部材50に装着されているときは、利用者が押圧部51aを径方向内側に押圧しても、係止凸部51cが蓋体60の蓋体周壁61の下部に当接し、当接後は押圧部51aをそれ以上径方向内側に押し込むことができないように構成されている。この構成によって、吐出容器100の未使用状態又は保管状態において、押圧部51aが意図せず径方向内側に押圧されて内容物がノズル孔43aから吐出されてしまうのを抑制することができる。
また、係合板部51bの径方向内側端における上面には、貫通孔55の上縁部55aに係止されることで一対の操作レバー51の径方向外側への変位を抑制する係止突起51dが設けられている。このように、操作レバー51に設けた係止突起51dが貫通孔55の上縁部55aに係止されることによって、操作レバー51が径方向外側に開いて図1に二点鎖線で示されている成形時の状態に戻ってしまうことを抑制することができる。
蓋体60は、図1に示すように、略円筒状の蓋体周壁61(周壁)と、蓋体周壁61の上部を閉塞する頂壁63とを備えており、ノズルヘッド40を上方から覆っている。蓋体60は、装着時において、蓋体周壁61の下端部が、係合板部51bの係止凸部51cと係止突起51dの間の凹所51eに入り込み、蓋体周壁61の下端部の係合部61aがカバー周壁56側の係合部56bとアンダーカット係合することによりカバー部材50に装着されている。
図1に示すように、蓋体60でノズルヘッド40を覆っている状態において、利用者が意図せず操作レバー51を径方向内側に押圧した場合であっても、係止凸部51cが蓋体周壁61の外面に当接し、蓋体周壁61は、カバー周壁56の外面に当接することで更なる径方向内側への変位が抑制される。したがって、利用者は、内容物が吐出されるのに必要なだけ操作レバー51を内側に押し込むことができないため、未使用時又は保管時における内容物の意図しない吐出を抑制することができる。
以上のような構成の吐出容器100を使用するに際しては、まず、図1の状態から片手で容器本体10の胴部13を把持しつつ蓋体60の蓋体周壁61をもう一方の手で把持して上方に引っ張り、係合部61a、56bのアンダーカット係合を解除して、蓋体60をノズルヘッド40及びカバー部材50から上方に離隔させる(図2の状態)。
蓋体60を取り去ると、図2に示すように、操作レバー51の係止凸部51cは、貫通孔55の上縁部55aの下方を通って径方向内側へ変位可能な状態になる。本実施形態において、係止凸部51cは係止突起51dよりも突出高さが僅かに低く抑えられている。利用者は、図2の状態から操作レバー51の押圧部51aを、例えば片手の親指と中指などで把持して径方向内側に押圧することによって、操作レバー51はヒンジ53周りに回動し、係合板部51bは径方向内側に変位する(図3に示す、径方向内側に向かう白抜き矢印参照)。
係合板部51bが径方向内側に変位すると、係合板部51bの径方向内側端がノズルヘッド40の押圧作用部42aの上面に当接しながら径方向内側方向に移動する。この係合板部51bの径方向内側への移動に伴い、ノズルヘッド40の押圧作用部42aは、係合板部51bの高さまで下方に押し下げられ、ノズルヘッド40が装着されたステム37もこれに同期して下方に押し下げられる(図3に示す、下方に向かう白抜き矢印参照)。
ステム37の下方への移動によって、ステム37に固定されたポペット33及び第2付勢ばね35を介してステム37に連なるピストン34も下方に移動し、ポペット33の下方の圧縮空間内の内容物は、ピストン34によって圧縮される。本実施形態では、ポンプ部30は蓄圧式ポンプとされており、圧縮空間内が所定の圧力に達すると、第2付勢ばね35の付勢力に抗してピストン34が上方に僅かに移動してポペット33とピストン34の間に隙間が形成される。圧縮された内容物は、ポペット33とピストン34の間の隙間を通って、ノズル41の内部空間内をノズル孔43aへと圧送される。
ノズル41内を通過した内容物は、ノズルヘッド40の上端(先端)に設けられたスピンチップ43のスピン溝内において旋回しながらノズル孔43aへと導かれる。この構成によって、内容物はノズル孔43aから霧状になって勢いよく噴出する。
利用者は、内容物の使用が終了すると、押圧部51aの押圧を停止する。これに伴い、押圧されて下方に移動していたノズルヘッド40、ステム37及びポペット33は、第1付勢ばね32の付勢力によって、再び上方へと移動する。このとき、ピストン34とポペット33の隙間は閉じられている。シリンダ31内の圧縮空間内は体積増加に伴い負圧となり、ボール弁39が弁座31bから離隔して弁が開放される。これによって、容器本体10の収容空間S内の内容物が弁を通過してシリンダ31内に充填される。ボール弁39は、ストッパ31b1に当接して弁が開放された状態が維持される。
ノズルヘッド40、ステム37及びポペット33が上死点に至ったところで圧縮空間の膨張が停止し、内容物の充填が完了する。このとき、押圧作用部42aも押圧する前の元の高さまで戻るため、操作レバー51は、ヒンジ53周りに径方向外側に押し戻されて、図2に示す状態へと戻る。蓋体60の蓋体周壁61下端部を再び操作レバー51の凹所51eに入り込ませることによって、操作レバー51の径方向内側への移動が抑止され、内容物を吐出不能な保管状態へと移行する(図1の状態)。
以上述べたように、本実施形態は、口部11、胴部13及び底部15を有し、内容物の収容空間Sを形成する容器本体10と、下方に押圧可能に上方付勢されたステム37を有し、ステム37の押圧により容器本体10内の内容物をノズル41に向けて圧送するポンプ部30と、ポンプ部30を容器本体10に固定する装着キャップ20と、ノズル41と上方に向けて縮径する押圧作用部42aとを有し、ステム37に装着されるとともに内容物を外部に導くノズルヘッド40と、ノズルヘッド40の少なくとも一部を径方向外側から覆うカバー部材50とを備える吐出容器100であって、カバー部材50は、ノズルヘッド40の径方向外側においてヒンジ53周りに揺動可能に立設した操作レバー51を有し、操作レバー51は、径方向内側に押圧可能な押圧部51aと、押圧部51aの上端部から径方向内側に延び、押圧作用部42aを押圧可能な係合板部51bとを有し、押圧部51aの径方向内側への押圧操作によって、係合板部51bが押圧作用部42aを下方に押圧してポンプ部30を作動させるように構成した。このような構成の採用によって、操作レバー51をヒンジ53周りに揺動可能としたので、操作レバー51を強い力で弾性変形させることなく径方向内側に押圧して内容物を噴出させることができる。したがって、内容物の噴出操作の容易性に優れた吐出容器100を実現することができる。
また、本実施形態では、カバー部材50に装着され、ノズル41を上方から覆う蓋体60を更に備え、カバー部材50に蓋体60が装着されているとき、係合板部51bが蓋体60の周壁(蓋体周壁61)に係合し、押圧部51aの押圧操作が抑止されるように構成した。このような構成の採用によって、操作レバー51より上方のノズル41部分を蓋体60で覆うことによって操作レバー51の径方向内側への移動が抑止されるため、小型かつ簡素な構成で、未使用時及び保管時における意図しない内容物の吐出を抑制することができる。
また、本実施形態では、係合板部51bの上面には、押圧部51aの径方向内側への押圧操作によって蓋体60の周壁(蓋体周壁61)に係合可能な係止凸部51cが設けられるように構成した。このような構成の採用によって、操作レバー51に係止凸部51cを一体形成することで蓋体60の周壁に係合させることができるので、部品点数を増加させることなく簡素な構成で、未使用時及び保管時における意図しない内容物の吐出を抑制することができる。
また、本実施形態では、カバー部材50には、操作レバー51が進入可能な貫通孔55が設けられており、係合板部51bの上面には、貫通孔55の上縁部55aに係止されることで操作レバー51の径方向外側への変位を抑制する係止突起51dが設けられるように構成した。このような構成の採用によって、係止突起51dが貫通孔55の上縁部55aに係止されることで、操作レバー51が径方向外側に開いて図1に二点鎖線で示されている成形時の状態に戻ってしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態では、カバー部材50の上部には、上方に向かって縮径する縮径カバー57が設けられ、縮径カバー57には、ノズルヘッド40が貫く開口部57aが形成されるように構成した。このような構成の採用によって、ノズルヘッド40をカバー部材50で効果的に覆うことができるので、意図しないノズルヘッド40の引き抜きや破損等を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態は、口部11、胴部13及び底部15を有し、内容物の収容空間Sを形成する容器本体10と、下方に押圧可能に上方付勢されたステム37を有し、ステム37の押圧により容器本体10内の内容物をノズル41に向けて圧送するポンプ部30と、ポンプ部30を容器本体10に固定する装着キャップ20と、ノズル41と上方に向けて縮径する押圧作用部42aとを有し、ステム37に装着されるとともに内容物を外部に導くノズルヘッド40とを備える吐出容器100に装着するカバー部材50であって、カバー部材50は、ノズルヘッド40の少なくとも一部を径方向外側から覆い、ノズルヘッド40の径方向外側においてヒンジ53周りに揺動可能に立設した操作レバー51を有し、操作レバー51は、径方向内側に押圧可能な押圧部51aと、押圧部51aの上端部から径方向内側に延び、押圧作用部42aを押圧可能な係合板部51bとを有し、押圧部51aの径方向内側への押圧操作によって、係合板部51bが押圧作用部42aを下方に押圧してポンプ部30を作動させるように構成した。このような構成の採用によって、操作レバー51をヒンジ53周りに揺動可能としたので、操作レバー51を強い力で弾性変形させることなく径方向内側に押圧して内容物を噴出させることができる。したがって、内容物の噴出操作の容易性に優れた吐出容器100を実現することができる。
次に、本開示の第2実施形態に係る吐出容器200について、図4~図9を用いて詳細に例示説明する。第1実施形態と機能が共通する部位には、第1実施形態と同一の符号を付して説明する。また、第1実施形態と形状が近似する部位については、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態に係る吐出容器200は、口部11、胴部13及び底部15を有し、例えば点鼻薬などの内容物の収容空間Sを形成する容器本体110と、下方に押圧可能に上方付勢されたステム37を有し、ステム37の押圧により容器本体110内の内容物をノズル41にむけて圧送するポンプ部30と、ポンプ部30を容器本体110に固定する装着キャップ20と、ノズル41及び上方に向けて縮径する押圧作用部42aを有しステム37に装着されるとともに内容物を外部に導くノズルヘッド40と、ノズルヘッド40の少なくとも一部を径方向外側から覆うカバー部材50と、カバー部材50に装着されノズル41を上方から覆う蓋体160とを備えている。
容器本体110は、図4等に示すように、装着キャップ20が装着される口部11と、口部11の下端部に連なり口部11よりも径方向外側に拡径された肩部12と、肩部12の下端部に連なり肩部12よりも更に大径かつ内容物の収容空間Sを形成する胴部13と、胴部13の下端部を閉塞する底部15とを備えている。
本実施形態では、カバー部材50を容器本体110から取り外して再利用することを想定しており、容器本体110の肩部12には、図4及び図7に示すように、径方向内側に凹むL字状溝部112が設けられている。本実施形態において、L字状溝部112は周方向の対向する2箇所に設けられており、図7に図示するように、略水平方向に延びる水平方向溝部112aと、水平方向溝部112aの一方の端部(右端部)から上方向に延びる上下方向溝部112bとを有している。
本実施形態では、水平方向溝部112aと上下方向溝部112bが交わる角部には面取り部112b1が設けられており、カバー部材50側の係合突起56aが、この面取り部112b1に沿って進むことで、水平方向溝部112aと上下方向溝部112bとの間で滑らかな移動が可能である。
本実施形態では、第1実施形態と比較して、カバー部材50側の係合突起56aの径方向内側への突出量を大きくしており(図4参照)、係合突起56aがL字状溝部112の底部(径方向内側端)近傍まで進入可能とされている。
本実施形態では、水平方向溝部112aにおける上下方向溝部112b寄りの水平方向位置には、水平方向溝部112aの底面から径方向外側に突出する溝凸部112cが設けられている。そして、溝凸部112cの径方向外側面は、係合突起56aの径方向内側面よりも僅かに径方向外側に位置するように設けられている。この構成によって、カバー部材50が容器本体110に装着され、係合突起56aが水平方向溝部112a内に嵌っている状態から、カバー部材50を平面視で反時計回りに回動させると、係合突起56aが溝凸部112cを乗り越えることで上下方向溝部112b側に移動し、その後カバー部材50を容器本体110に対して上方に引き上げることで容器本体110から取り外すことができる。この構成によって、利用者がカバー部材50を容器本体110から取り外す際に溝凸部112cを乗り越えるときのクリック感を得ることができるので、目視で確認しなくても容器本体110に対するカバー部材50の相対位置を認識し易くすることができる。
なお、本実施形態では、カバー部材50が容器本体110に装着されている状態において、カバー部材50の係合突起56aが容器本体110の水平方向溝部112aにおける溝凸部112cよりも左側に位置決めされることにより容器本体110に固定されている。すなわち、水平方向溝部112aにおける溝凸部112cよりも左側の水平方向長さは、係合突起56aの水平方向長さと概ね等しく構成されている。この構成によって、係合突起56aが水平方向溝部112a内で移動不能に固定されている。
本実施形態では、L字状溝部112の直下には、全周方向位置にわたってレバー嵌合部113aが設けられている。カバー部材50を容器本体110に装着したときに、カバー周壁56の下部内面がこのレバー嵌合部113aの外面に全周にわたって当接することによって、カバー周壁56が変形しにくくなるため、カバー部材50を容器本体110に対して安定して装着することができる。
ノズルヘッド40は、内側にノズル流路を形成する筒状のノズル41と、ノズル41の上端部に形成された嵌合凹所42cに嵌合固定されたスピンチップ43と、ノズル41の上部に一体形成されノズル41の径方向外側を覆うノズルカバー42と、ノズルカバー42の下端部に連なり下方に向けて拡径する(上方に向けて縮径する)押圧作用部42aと、押圧作用部42aの下面から垂下するガイド筒42bとを備えている。
本実施形態では、第1実施形態と比較して、ガイド筒42bの上下方向長さを短く構成しており、図7に示すようにノズルヘッド40が上死点にあるとき、後述する板状のストッパ70をガイド筒42bと、上部外筒25a及び上部内筒25bとの間の高さ位置に装着することが可能とされている。
カバー部材50は、ノズルヘッド40の少なくとも一部を径方向外側から覆う部材であり、本実施形態では、図4に示すように、押圧作用部42a及びガイド筒42bを径方向外側から覆っている。カバー部材50は、装着キャップ20を径方向外側から囲むカバー周壁56と、カバー周壁56に対してヒンジ53を介して連なりノズルヘッド40の径方向両側の対向位置においてヒンジ53周りに揺動可能に立設した一対の操作レバー51と、カバー部材50の上部において、上方に向かって縮径するとともにノズルヘッド40が貫く開口部57aを有する縮径カバー57とを備えている。本実施形態では、縮径カバー57には、開口部57aから下方に垂下する開口筒部57bが一体形成されている。
カバー部材50は、カバー周壁56の下部内面に設けられた係合突起56aが容器本体110のL字状溝部112における溝凸部112cの左側の水平方向溝部112a内に入り込むことで容器本体110に対して水平方向及び上下方向に固定されている。また、カバー周壁56は、上記係合突起56aによるL字状溝部112内への嵌合に加えて、貫通孔55が形成された高さ位置において装着キャップ20の装着筒21に近接することによって、径方向にも位置決めされている。
操作レバー51は、図4に示すように、貫通孔55の下端縁に一体形成されたヒンジ53から上方に立設され、ヒンジ53周りの回動により径方向内側に押圧可能な押圧部51aと、押圧部51aの上端部から径方向内側に延び、押圧作用部42aを押圧可能な係合板部51bとを有するL字型形状を備えている。押圧部51aは、利用者が親指と中指などで容易に挟んで径方向内側に押圧できる程度の押圧面を備えている。
なお、本実施形態の操作レバー51(押圧部51a)は、第1実施形態と比較して、上下方向に直線状に延びると共に、小径化により軽量化されている。このように、カバー部材50は、ノズルヘッド40や装着キャップ20等の形状に合わせて小径化することで使用する樹脂量を削減することができる。
係合板部51bは、押圧部51aの上端部から径方向内側に延び、押圧作用部42aを押圧可能な板状の部位である。係合板部51bは、図4に示すように、径方向略中央位置における上面において、押圧部51aの径方向内側への押圧操作によって蓋体160の蓋体周壁61下部に係合可能な係止凸部51cが設けられている。
本実施形態では、蓋体160がカバー部材50に装着されているときは、利用者が押圧部51aを径方向内側に押圧しても、係止凸部51cが蓋体160の蓋体周壁61の下部に当接し、当接後は押圧部51aをそれ以上径方向内側に押し込むことができないように構成されている。この構成によって、吐出容器200の未使用状態又は保管状態において、押圧部51aが意図せず径方向内側に押圧されて内容物がノズル孔43aから吐出されてしまうのを抑制することができる。
また、係合板部51bの径方向内側端における上面には、蓋体160の蓋体周壁61の下部に係止されることで一対の操作レバー51の径方向外側への変位を抑制する係止突起51dが設けられている。このように、操作レバー51に設けた係止突起51dが蓋体160に係止されることによって、操作レバー51の押圧部51aが径方向外側に開いて図6に二点鎖線で示されている成形時の状態に戻ってしまうことを抑制することができる。
蓋体160は、図4から図5Bに示すように、略円筒状の蓋体周壁61(周壁)と、蓋体周壁61の上部を閉塞する環状の中天壁161dと、中天壁161dの径方向内側端からさらに上方に延び、平面視で扁平形状を備える扁平側壁161(側壁)と、扁平側壁161の上端部を閉塞する頂壁63とを備えている。扁平側壁161は、図5A及び図5Bに示すように、対向する2つの側壁間の径方向距離が長い長手方向側壁161bと、対向する2つの側壁間の径方向距離が短い短手方向側壁161aとを備えており、両者はR部161cにより連ねられている。利用者は、蓋体160の短手方向側壁161aを把持しながら蓋体160を容易に取り外すことができる。
本実施形態では、ノズルヘッド40の形状に合わせて蓋体160の扁平側壁161を小径化することによって、使用する樹脂量を削減している。
なお、平面視における扁平側壁161の形状は、図5A及び図5Bに示すものに限定されず、楕円形、トラック形状又は長方形など、長手方向側壁161bと短手方向側壁161aとを備える他の形状を備えていてもよい。また、平面視における側壁の形状は、円形状であってもよい。
蓋体160は、装着時において、蓋体周壁61の下端部が、係合板部51bの係止凸部51cと係止突起51dの間の凹所51eに入り込み、蓋体周壁61の下端部の係合部61aがカバー周壁56側の係合部56bとアンダーカット係合することによりカバー部材50に装着されている。
以上のような構成の吐出容器200を使用するに際しては、まず、図4の状態から片手で容器本体110の胴部13を把持しつつ蓋体160の扁平側壁161の短手方向側壁161aをもう一方の手で把持して上方に引っ張り、係合部61a、56bのアンダーカット係合を解除して、蓋体160をノズルヘッド40及びカバー部材50から上方に離隔させる。
蓋体160を取り去ると、操作レバー51の係止凸部51cは、貫通孔55の上縁部55aの下方を通って径方向内側へ変位可能な状態になる。利用者は、一対の操作レバー51の押圧部51aを、それぞれ例えば片手の親指と中指などで把持して径方向内側に押圧することによって、操作レバー51はヒンジ53周りに回動し、係合板部51bは径方向内側に変位する。
係合板部51bが径方向内側に変位すると、係合板部51bの径方向内側端がノズルヘッド40の押圧作用部42aの上面に当接しながら径方向内側方向に移動する。この係合板部51bの径方向内側への移動に伴い、ノズルヘッド40の押圧作用部42aは、係合板部51bの高さまで下方に押し下げられ、ノズルヘッド40が装着されたステム37もこれに同期して下方に押し下げられる。ステム37が押し下げられた後のポンプ部30の動作は第1実施形態と近似しているので、ここでの更なる説明は省略する。
本実施形態では、カバー部材50及び蓋体160は、再利用することが想定されている。利用者は、容器本体110内の内容物の使用を終了すると、図4の状態から、容器本体110の胴部13を一方の手で把持しながら、他方の手でカバー部材50のカバー周壁56を把持し、平面視で反時計回りに回転させる。この操作によって、カバー部材50の係合突起56aは、容器本体110の水平方向溝部112aに嵌合していた状態から溝凸部112cを乗り越えて上下方向溝部112b内に嵌合する。この状態から利用者が、更にカバー周壁56を反時計回りに回転させながら上方に引き上げると、係合突起56aが斜め上方に進み、上下方向溝部112bの上端部から上方に引き抜かれる。このようにして、蓋体160が装着されたカバー部材50を容器本体110から取り外すことができる(図6参照)。
取り外したカバー部材50を内容物が充填された新たな容器本体110に装着する際には、カバー部材50を下方に移動させながら、係合突起56aを上下方向溝部112bの上端部から溝部内に進入させる。そして、カバー部材50を下方に向けて平面視で時計回りに回転させることによって、係合突起56aが面取り部112b1に沿って斜め下方に進む。更にカバー部材50を時計回りに回転させることによって、係合突起56aは、面取り部112b1の下端部から溝凸部112cを乗り越えて水平方向溝部112a内に嵌合する。この操作によって、カバー部材50を内容物が充填された新たな容器本体110に装着することができる。
本実施形態の吐出容器200は、カバー部材50と蓋体160を除いた状態(図7参照)で付け替え用の製品として流通させることもできる。この場合、例えばノズルヘッド40のガイド筒42bと、装着キャップ20の上部外筒25a及び上部内筒25bとの間にストッパ70を配置することが好ましい。この構成によって、装着キャップ20に対するノズルヘッド40の下方への変位を規制することができるので、流通時におけるノズルヘッド40の押下による意図しない内容物の吐出を抑制することができる。
本実施形態では、ストッパ70は、図8に示すように、板状のストッパ本体部71と、ストッパ本体部71の周方向1箇所から径方向外側に延びる摘み部72とを備えている。ストッパ本体部71には、中心軸線Oと同心状にストッパ開口71aが設けられ、ストッパ開口71aの縁部がノズルヘッド40のノズル41の下部の外面に当接することによってストッパ70が水平方向に位置決めされている。なお、ストッパ本体部71における摘み部72とは反対側の周方向位置には切り欠き部71bが設けられており、この切り欠き部71bを通してノズル41をストッパ開口71a内に導き入れている。ストッパ70は、使用する樹脂量削減の観点から、図8に示すような板状部材とすることが好ましいが、この態様に限定されるものではない。
ストッパ70を装着した状態において、ストッパ70(摘み部72)の径方向外側端は、カバー部材50が容器本体110に装着されたと仮定したときのカバー部材50(カバー周壁56)の径方向内側端よりも径方向外側に位置している。ストッパ70を装着した状態でカバー部材50の装着を試みると、図9に示すように、カバー部材50のカバー周壁56の上端部内面に設けた係止突起56cがストッパ70の摘み部72に当接して、カバー部材50を容器本体110に装着できないように構成されている。本実施形態では、ストッパ70の摘み部72の径方向外側端は、カバー部材50の係止突起56cよりも径方向外側に位置している。つまり、図9に示すように、カバー周壁56における、ストッパ70の摘み部72の反対側の内面が装着キャップ20の外周面に当接又は近接した状態において、摘み部72の外周面がカバー部材50の内周面に当接又は近接する。このように、ストッパ70を装着した状態において、ストッパ70の径方向外側端がカバー部材50の径方向内側端よりも径方向外側に位置するように構成することによって、誤ってストッパ70が装着された状態でカバー部材50が装着されないようにすることができる。なお、摘み部72の上面がカバー周壁56の下端縁に当接する(カバー周壁56内にストッパ70が侵入できない)ようにしてもよい。
以上述べたように、本実施形態では、蓋体160の上部は、平面視で扁平形状を有する側壁(扁平側壁161)を有するように構成した。このような構成の採用によって、利用者が扁平側壁161における短手方向側壁161aを把持することによって、蓋体160を容易に取り外すことができる。
また、本実施形態では、容器本体110の径方向外側面には、径方向内側に凹み、カバー部材50の径方向内側面に設けた係合突起56aが係合するL字状溝部112が設けられており、L字状溝部112は、略水平方向に延びる水平方向溝部112aと、水平方向溝部112aの一方の端部から上方向に延びる上下方向溝部112bとを有し、水平方向溝部112aの下方には、全周に亘ってカバー部材50の径方向内側面と接するレバー嵌合部113aが設けられるように構成した。このような構成の採用によって、容器本体110を一方の手で把持しつつ、他方の手でカバー部材50を把持して中心軸線O周りに僅かに回転させ、続いて上方に引き上げるという簡便な操作によってカバー部材50を容器本体110から取り外すことができる。従って、カバー部材50を再利用し易くして環境に配慮することができる。また、カバー部材50の径方向内側面がレバー嵌合部113aの外面に全周にわたって当接することによって、カバー部材50が変形しにくくなるため、カバー部材50を容器本体110に対して安定して装着することができる。
また、本実施形態では、水平方向溝部112aには、溝部の底面から径方向外側に突出する溝凸部112cが設けられるように構成した。このような構成の採用によって、水平方向溝部112aと上下方向溝部112bとの間を移る際にクリック感を得ることができるので、目視することなく容器本体110に対するカバー部材50の相対位置を把握することができる。
また、本実施形態では、カバー部材50を取り外した状態において、押圧作用部42aの下方への変位を規制するストッパ70を装着可能であり、ストッパ70を装着した状態において、ストッパ70の径方向外側端は、カバー部材50の径方向内側端よりも径方向外側に位置し、上方からのカバー部材50の装着を阻止するように構成した。このような構成の採用によって、誤ってストッパ70が装着された状態でカバー部材50が装着されないようにすることができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、第1実施形態では、カバー部材50が容器本体10にアンダーカット係合することで上下方向に位置決めされ固定されるように構成したが、この態様には限定されない。カバー部材50は、例えば装着キャップ20にねじ係合し固定されるように構成してもよい。
また、第1及び第2実施形態では、例えば点鼻薬を内容物として含むことを前提に説明したが、この態様には限定されない。例えば、点鼻薬以外(例えば点眼薬等)の他の薬剤など片手の操作で使用できると便利な他の内容物を含めてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、ノズル41の先端にスピンチップ43を配置して霧状の内容物を噴霧可能に構成したが、この態様には限定されない。スピンチップ43に代わる流路を採用したりノズル41のノズル孔43aの形状を変えるなどによって、様々な吐出態様に対応させてもよい。
また、第2実施形態では、ストッパ70を板状部材として構成したが、この態様には限定されず、押圧作用部42aの下方への変位を規制することができればよい。ストッパは、例えば図7において上部外筒25aの右半分の上部及び側部を覆う部材や、ノズルヘッド40を押下できないように覆うカバー部材など、他の様々な形状を採用することが可能である。
また、第2実施形態では、水平方向溝部112aの右側の端部から上方向に延びる上下方向溝部112bを有するように構成したが、この態様には限定されない。水平方向溝部112aの左側の端部から上方向に延びる上下方向溝部112bを有するように構成してもよい。
本開示によれば、小型かつ簡素な構成で、未使用時及び保管時における意図しない内容物の吐出を抑制できる吐出容器100,200を提案することが可能となる。
10,110 容器本体
11 口部
11a 雄ねじ部
12 肩部
12a 環状突部
13 胴部
15 底部
20 装着キャップ
21 装着筒
21a 雌ねじ部
21b 縦目ローレット
23 天壁
25a 上部外筒
25b 上部内筒
26 シール筒
27 キャップ開口
30 ポンプ部
31 シリンダ
31a 装着端部
31b 弁座
31b1 ストッパ
31c 装着筒部
32 第1付勢ばね
33 ポペット
34 ピストン
35 第2付勢ばね
37 ステム
39 ボール弁
40 ノズルヘッド
41 ノズル
42 ノズルカバー
42a 押圧作用部
42b ガイド筒
42c 嵌合凹所
43 スピンチップ
43a ノズル孔
50 カバー部材
51 操作レバー
51a 押圧部
51b 係合板部
51c 係止凸部
51d 係止突起
51e 凹所
53 ヒンジ
55 貫通孔
55a 上縁部
56 カバー周壁
56a 係合突起
56b 係合部
56c 係止突起
57 縮径カバー
57a 開口部
57b 開口筒部
60,160 蓋体
61 蓋体周壁(周壁)
61a 係合部
63 頂壁
70 ストッパ
71 ストッパ本体部
71a ストッパ開口
71b 切り欠き部
72 摘み部
100,200 吐出容器
112 L字状溝部
112a 水平方向溝部
112b 上下方向溝部
112b1 面取り部
112c 溝凸部
113a レバー嵌合部
161 扁平側壁(側壁)
161a 短手方向側壁
161b 長手方向側壁
161c R部
161d 中天壁
O 中心軸線
P 吸引パイプ
PK パッキン
S 収容空間

Claims (9)

  1. 口部、胴部及び底部を有し、内容物の収容空間を形成する容器本体と、
    下方に押圧可能に上方付勢されたステムを有し、前記ステムの押圧により前記容器本体内の内容物をノズルに向けて圧送するポンプ部と、
    前記ポンプ部を前記容器本体に固定する装着キャップと、
    前記ノズルと、上方に向けて縮径する押圧作用部とを有し、前記ステムに装着されるとともに内容物を外部に導くノズルヘッドと、
    前記ノズルヘッドの少なくとも一部を径方向外側から覆うカバー部材と
    を備える吐出容器であって、
    前記カバー部材は、前記ノズルヘッドの径方向外側においてヒンジ周りに揺動可能に立設した操作レバーを有し、
    前記操作レバーは、径方向内側に押圧可能な押圧部と、前記押圧部の上端部から径方向内側に延び、前記押圧作用部を押圧可能な係合板部とを有し、
    前記押圧部の径方向内側への押圧操作によって、前記係合板部が前記押圧作用部を下方に押圧して前記ポンプ部を作動させることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記カバー部材に装着され、前記ノズルを上方から覆う蓋体を更に備え、
    前記カバー部材に前記蓋体が装着されているとき、前記係合板部が前記蓋体の周壁に係合し、前記押圧部の押圧操作が抑止される、請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記係合板部の上面には、前記押圧部の径方向内側への押圧操作によって前記蓋体の周壁に係合可能な係止凸部が設けられている、請求項2に記載の吐出容器。
  4. 前記カバー部材には、前記操作レバーが進入可能な貫通孔が設けられており、前記係合板部の上面には、前記貫通孔の上縁部に係止されることで前記操作レバーの径方向外側への変位を抑制する係止突起が設けられている、請求項1又は2に記載の吐出容器。
  5. 前記カバー部材の上部には、上方に向かって縮径する縮径カバーが設けられ、前記縮径カバーには、前記ノズルヘッドが貫く開口部が形成されている、請求項1又は2に記載の吐出容器。
  6. 前記容器本体の径方向外側面には、径方向内側に凹み、前記カバー部材の径方向内側面に設けた係合突起が係合するL字状溝部が設けられており、該L字状溝部は、略水平方向に延びる水平方向溝部と、該水平方向溝部の一方の端部から上方向に延びる上下方向溝部とを有し、
    前記水平方向溝部の下方には、全周に亘って前記カバー部材の径方向内側面と接するレバー嵌合部が設けられている、請求項1又は2に記載の吐出容器。
  7. 前記水平方向溝部には、溝部の底面から径方向外側に突出する溝凸部が設けられている、請求項6に記載の吐出容器。
  8. 前記カバー部材を取り外した状態において、前記押圧作用部の下方への変位を規制するストッパを装着可能であり、該ストッパを装着した状態において、該ストッパの径方向外側端は、前記カバー部材の径方向内側端よりも径方向外側に位置し、上方からの前記カバー部材の装着を阻止する、請求項1又は2に記載の吐出容器。
  9. 口部、胴部及び底部を有し、内容物の収容空間を形成する容器本体と、
    下方に押圧可能に上方付勢されたステムを有し、前記ステムの押圧により前記容器本体内の内容物をノズルに向けて圧送するポンプ部と、
    前記ポンプ部を前記容器本体に固定する装着キャップと、
    前記ノズルと、上方に向けて縮径する押圧作用部とを有し、前記ステムに装着されるとともに内容物を外部に導くノズルヘッドと
    を備える吐出容器に装着するカバー部材であって、
    前記カバー部材は、前記ノズルヘッドの少なくとも一部を径方向外側から覆い、前記ノズルヘッドの径方向外側においてヒンジ周りに揺動可能に立設した操作レバーを有し、
    前記操作レバーは、径方向内側に押圧可能な押圧部と、前記押圧部の上端部から径方向内側に延び、前記押圧作用部を押圧可能な係合板部とを有し、
    前記押圧部の径方向内側への押圧操作によって、前記係合板部が前記押圧作用部を下方に押圧して前記ポンプ部を作動させることを特徴とするカバー部材。
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