JP6991679B2 - オーバーキャップ付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体の口部に装着されたキャップの外側に当該キャップを覆うオーバーキャップが着脱自在に装着されたオーバーキャップ付き容器に関する。
例えば化粧料等の内容物を収容する容器は、その容器本体の口部に、ノズルヘッドの押し下げによりポンプを作動させてノズルヘッドに設けられた噴出口から内容物を噴出させることができるポンプ付きキャップや、口部に装着された注出栓を開閉する開閉キャップ等のキャップが装着されて使用されるのが一般的である。
このような容器として、従来、持ち運びの際などにノズルヘッドが誤操作されるなどして内容物が漏出することを防止するために、キャップの外側に当該キャップを覆うオーバーキャップを着脱自在に装着したオーバーキャップ付き容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
上記構成を有するオーバーキャップ付き容器では、オーバーキャップとして、キャップにアンダーカット係合により係止される構成のものが多く用いられている。この場合、オーバーキャップがキャップにアンダーカット係合するときに嵌合音を生じるので、当該嵌合音によってオーバーキャップがキャップに係止されたことを認識することができる。
特開2017-132542号公報
しかし、従来のオーバーキャップ付き容器では、オーバーキャップがキャップにアンダーカット係合するときに生じる嵌合音の音質については十分な配慮がなされておらず、当該嵌合音をより良い音質のものとするという点で改良の余地があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、オーバーキャップがキャップにアンダーカット係合するときに生じる嵌合音の音質を高めたオーバーキャップ付き容器を提供することにある。
本発明のオーバーキャップ付き容器は、口部を有する容器本体と、前記口部に装着されたキャップと、前記キャップの外側に着脱自在に装着されたオーバーキャップと、を有するオーバーキャップ付き容器であって、前記オーバーキャップが、外周壁と頂壁とを備え、前記キャップを覆う有頂筒状のオーバーキャップ本体と、上端を前記頂壁から離間させて前記外周壁の内側に装着され、前記キャップの外周面にアンダーカット係合により着脱自在に係止される筒状の内側筒体と、を有し、前記外周壁の内周面と前記内側筒体の外周面との間に前記内側筒体の上端に開放された反響空間が設けられていることを特徴とする。
本発明のオーバーキャップ付き容器は、上記構成において、前記内側筒体の外周面に、それぞれ径方向内側に凹むとともに前記内側筒体の上端に開口する複数の溝状部が周方向に間隔を空けて設けられ、前記溝状部と前記外周壁とにより前記反響空間が区画形成されているのが好ましい。
本発明のオーバーキャップ付き容器は、上記構成において、前記内側筒体の内周面に、それぞれ径方向内側に向けて突出する複数のガイド突起が周方向に等間隔に設けられ、複数の前記ガイド突起が前記キャップの外周面に接することで前記内側筒体が前記キャップと同軸状に保持されるのが好ましい。
本発明のオーバーキャップ付き容器は、上記構成において、前記内側筒体が前記キャップにアンダーカット係合したときに、前記内側筒体の下端が前記容器本体の肩部に当接するのが好ましい。
本発明のオーバーキャップ付き容器は、上記構成において、前記内側筒体の内周面に設けられた被係止突起が前記キャップの外周面に設けられた係止突起に下方側からアンダーカット係合するのが好ましい。
本発明によれば、オーバーキャップがキャップにアンダーカット係合するときに生じる嵌合音の音質を高めたオーバーキャップ付き容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るオーバーキャップ付き容器の半断面図である。 図1におけるA-A線に沿う断面図である。 図1に示すオーバーキャップ付き容器の変形例を示す半断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態に係るオーバーキャップ付き容器1の構成について詳細に例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲においては、上下方向は、図1に示すようオーバーキャップ付き容器1を正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとし、径方向は、オーバーキャップ付き容器1の中心軸線Oに直交する方向を意味するものとする。
オーバーキャップ付き容器1は、例えば化粧料等の液体を内容物として収容する用途に用いることができるものであり、図1に示すように、容器本体10、ポンプ付きのキャップ20及びオーバーキャップ30を有している。なお、図1においては、便宜上、オーバーキャップ30の中心軸線Oよりも左側の半部を省略して示している。
容器本体10は、円筒状の口部11と、口部11の下端から径方向外側に向けて延びる肩部12と、肩部12の外周端から下方に向けて延びる有底円筒状の胴部13とを一体に備えたボトル形状となっており、その内部は内容物の収容空間Sとなっている。口部11の外周面には、ポンプ付きのキャップ20を装着するための雄ねじ11aが一体に設けられている。
容器本体10としては、例えば合成樹脂製のブロー成形容器を用いることができるが、口部11を有していれば、例えばガラス壜やチューブ容器等の他の形態の容器を用いることもできる。また、容器本体10は、口部11を有していれば、口部11や胴部13を円筒状ではなく角筒状ないし楕円筒状とするなど、その形状は種々変更可能である。
キャップ20は、口部11よりも大径の合成樹脂製の装着筒部21を有している。装着筒部21は円筒状となっており、その内周面には雌ねじ21aが設けられている。キャップ20は、装着筒部21が雌ねじ21aにおいて口部11の雄ねじ11aにねじ結合することで口部11に装着されている。このように、本実施の形態では、口部11に装着されるキャップとしてポンプ付きのキャップ20が用いられている。
キャップ20はポンプ機構部22を備えている。装着筒部21の上方にはポンプ保持部23が一体に設けられており、ポンプ機構部22はポンプ保持部23に保持されている。
ポンプ機構部22は口部11の内側に配置されるポンプ本体22aを備えており、ポンプ本体22aの上端からは上方に向けてステム22bが突出し、ステム22bの上端にはノズルヘッド22cが取り付けられている。ノズルヘッド22cは径方向外側に向けて突出する横向きのノズル22dを備えており、ノズル22dの先端にはノズルヘッド22cの内部に設けられた流路(不図示)及びステム22bを介してポンプ本体22aに連通する噴出口22eが設けられている。
ノズルヘッド22cはポンプ保持部23よりも上方に突出しており、下方に向けて押下げ操作することができる。ノズルヘッド22cが押下げ操作されると、ステム22bがポンプ保持部23の内部に侵入し、ポンプ本体22aが作動する。ポンプ本体22aが作動すると、ポンプ本体22aの内部に吸引されていた内容物がステム22bを介してノズルヘッド22cに圧送され、噴出口22eから外部に噴出される。ノズルヘッド22cの押下げ操作が解除されると、図示しないバネの付勢力によってノズルヘッド22cが押し上げられて元の位置に復帰し、当該復帰動作により、収容空間Sに収容されている内容物がポンプ本体22aの内部に吸引される。したがって、ノズルヘッド22cの押下げ操作と復帰動作を繰り返し行うことで、収容空間Sに収容されている内容液を所定量ずつ噴出口22eから外部に噴出させることができる。
口部11の上端とポンプ保持部23との間には、口部11からの内容物の漏れ出しを防止するための円環状のシール体24が装着されている。また、詳細は図示しないが、ポンプ本体22aの下端には、収容空間Sの底部にまで延びる吸引チューブが装着され、ポンプ本体22aは当該吸引チューブを介して収容空間Sの底部から内容物を吸引する構成とされている。
装着筒部21の外側にはカバー25が装着され、装着筒部21とポンプ保持部23はカバー25により覆われている。本実施の形態では、カバー25は、例えば鋼材やアルミ合金等の金属で形成された金冠とも呼ばれるものとなっている。カバー25は、中心軸線Oと同軸で外径が一定の円筒状の外周壁25aと、外周壁25aの上端から径方向内側に延びるフランジ部25bとを有し、外周壁25aが装着筒部21の外側に圧入されることで装着筒部21に嵌合固定されている。カバー25の外表面には光沢のあるメッキないし塗装が施されており、これによりオーバーキャップ付き容器1の美観が高められている。ノズルヘッド22cはフランジ部25bの内側に配置されており、カバー25に干渉することなく上下方向に動作することができる。
カバー25としては金属製のものに限らず、例えば合成樹脂製のものを採用することもできる。
カバー25の外周壁25aには、それぞれ外周壁25aの外周面から径方向外側に向けて突出する複数の係止突起25cが設けられている。それぞれの係止突起25cは互いに同一形状であり、上下方向の位置を互いに一致させて周方向に等間隔に並べて設けられている。図示する場合では、複数の係止突起25cは、それぞれプレス加工により外周壁25aの一部を径方向外側に向けて突出させた円形で球面状に湾曲する突起として構成されている。
オーバーキャップ30は、キャップ20の外側に着脱自在に装着されるものである。不使用時に、キャップ20の外側にオーバーキャップ30を装着することで、キャップ20をオーバーキャップ30により覆うことができる。これにより、オーバーキャップ付き容器1を持ち運ぶ際などに、ノズルヘッド22cが誤って押下げ操作されて内容物が漏出することを防止することができる。一方、キャップ20からオーバーキャップ30を取り外すことで、キャップ20を外部に露出させて内容物を噴出させることができる。
オーバーキャップ30は、オーバーキャップ本体31と内側筒体32とを有し、オーバーキャップ本体31の内側に内側筒体32を組付けた2パーツ構成となっている。
オーバーキャップ本体31はABS樹脂製であり、円筒状の外周壁31aと外周壁31aの上端を閉塞する頂壁31bとを一体に備えた有頂円筒状となっている。オーバーキャップ30は、オーバーキャップ本体31においてキャップ20を覆うことができる。
外周壁31aの外径は容器本体10の胴部13の外径と略同一となっている。これにより、オーバーキャップ30がキャップ20の外側に装着されたときにおけるオーバーキャップ30と容器本体10との一体感を高めて、オーバーキャップ付き容器1の美観を高めることができる。
なお、オーバーキャップ本体31はABS樹脂製に限らず、他の合成樹脂製や金属製とするなど、その材質は種々変更可能である。
内側筒体32はポリプロピレン(PP)製であり、オーバーキャップ本体31の外周壁31aよりも小径で、且つ、カバー25の外周壁25aよりも大径の円筒状となっている。内側筒体32は、その下端側の外周面に一体に設けられた爪部32aが外周壁31aの下端側の内周面に設けられた凹部31cに係合することで、オーバーキャップ本体31の外周壁31aの内側に装着されている。また、内側筒体32の下端には径方向外側に向けて延びるフランジ状部分32bが一体に設けられており、このフランジ状部分32bが外周壁31aの下端に設けられた段部31dに係合することで、内側筒体32は、その上端32cがオーバーキャップ本体31の頂壁31bの下面(内面)から下方側に離間した状態となるように、オーバーキャップ本体31に対する上下方向位置が規定されている。このように、内側筒体32は、その上端32cをオーバーキャップ本体31の頂壁31bから離間させてオーバーキャップ本体31の外周壁31aの内側に装着されている。
内側筒体32をポリプロピレン製としたことにより、内側筒体32の下端側部分を径方向に容易に弾性変形させることができるので、オーバーキャップ本体31が容易に変形することができない硬質のABS樹脂製とされた場合であっても、オーバーキャップ本体31の凹部31cに爪部32aを容易に係合させることができる。
なお、内側筒体32はポリプロピレン製に限らず、他の合成樹脂製や金属製とするなど、その材質は種々変更可能である。
内側筒体32の内周面には被係止突起32dが一体に設けられている。図示する場合では、被係止突起32dは、内側筒体32の内周面から径方向内側に向けて突出するとともに内側筒体32の内周面の全周に亘って延びる環状リブに構成されている。
被係止突起32dの最も径方向内側に向けて突出した部分における内径は、カバー25に設けられた複数の係止突起25cの最も径方向外側に向けて突出した部分を通る仮想円の直径よりも小さくなっている。したがって、オーバーキャップ30をキャップ20の外側に装着することにより、被係止突起32dを係止突起25cに下方側からアンダーカット係合させて、オーバーキャップ30をキャップ20に着脱自在に係止させることができる。
すなわち、オーバーキャップ30をキャップ20の外側に装着すると、内側筒体32ないしカバー25を互いに離反するように径方向に拡径ないし縮径するように弾性変形させつつ被係止突起32dが係止突起25cを乗り越えて係止突起25cの下方側に移動し、係止突起25cに下方側からアンダーカット係合する。このように、内側筒体32に設けられた被係止突起32dがカバー25に設けられた係止突起25cにアンダーカット係合することで、オーバーキャップ30はキャップ20に着脱自在に係止される。
本実施の形態では、被係止突起32dが係止突起25cにアンダーカット係合してオーバーキャップ30がキャップ20に着脱自在に係止された状態となると、内側筒体32の下端部分すなわちフランジ状部分32bが容器本体10の肩部12の上面に当接するようになっている。また、係止突起25cにアンダーカット係合した状態の被係止突起32dは、外周壁25aの係止突起25cよりも下側の円筒状の外周面ではなく、係止突起25cの径方向外側への突出量が最も大きくなる部分(図示する場合では上下方向の中央部分)よりも下方側の部分に当接する。これにより、オーバーキャップ30は、内側筒体32ないしカバー25の弾性力により下方側に付勢された状態でキャップ20に係止されるようになっている。したがって、オーバーキャップ30をキャップ20に装着し、被係止突起32dを係止突起25cにアンダーカット係合させたときに、オーバーキャップ30が下方に付勢されながら移動してフランジ状部分32bが容器本体10の肩部12に当たるようにして、所望の音量の嵌合音を生じさせることができる。
本実施の形態のオーバーキャップ付き容器1では、オーバーキャップ30をキャップ20に装着する際にアンダーカット係合によって生じる嵌合音の音質を高めるために、オーバーキャップ本体31の外周壁31aの内周面と内側筒体32の外周面との間に反響空間40を設けるようにしている。このような構成により、オーバーキャップ30がキャップ20にアンダーカット係合することにより生じた嵌合音が、内側筒体32の内側において上方に向けて伝搬し、内側筒体32の上端32cから上方に抜けてオーバーキャップ本体31の頂壁31bで反響(反射)し、さらに頂壁31bで反射した嵌合音がオーバーキャップ本体31の外周壁31aの内周面と内側筒体32の外周面との間に設けられた反響空間40に籠るようにして、当該嵌合音の音質を良好な音質に高めることができる。
図1、図2に示すように、本実施の形態では、内側筒体32の外周面に、それぞれ径方向内側に向けて円弧状に凹むとともに内側筒体32の上端32cに開口する複数の溝状部32eが周方向に等間隔に設けられ、これらの溝状部32eとオーバーキャップ本体31の外周壁31aとにより反響空間40が区画形成されている。図1に示すように、それぞれの溝状部32eの下端位置は、被係止突起32dよりも上方側である。それぞれの反響空間40は内側筒体32の上端32cに開放されており、頂壁31bで反射した嵌合音は内側筒体32の上端32cを介してそれぞれの反響空間40に入り込むことができる。
このように、オーバーキャップ本体31の外周壁31aの内周面と内側筒体32の外周面との間に、それぞれ上下方向に延びるとともに内側筒体32の上端32cに開放する複数本の縦長の反響空間40を周方向に間隔を空けて設けた構成とすることにより、反響空間40に籠る嵌合音の程度を適切なものに調整して、当該嵌合音の音質をより高めることができる。
また、それぞれの溝状部32eの下端位置を被係止突起32dよりも上方側としたので、被係止突起32dが設けられた部分における内側筒体32の厚みを十分に確保することができる。これにより、オーバーキャップ本体31の外周壁31aの内周面と内側筒体32の外周面との間に反響空間40を設けて嵌合音の音質をより高めつつ、オーバーキャップ30がキャップ20にアンダーカット係合するときに内側筒体32に十分な弾性力が生じるようにして、嵌合音の音量を十分に確保することができる。
図示するように、内側筒体32の溝状部32eが設けられていない部分における外周面とオーバーキャップ本体31の外周壁31aの内周面との間に隙間41を設けるようにしてもよい。この場合、これらの隙間41は反響空間40に連通し、反響空間40の一部を構成するので、当該隙間41を考慮して、溝状部32eの溝幅ないし本数等を調整するのが好ましい。当該調整により、反響空間40に籠る嵌合音の程度をより適切なものとして、当該嵌合音の音質をより高めることができる。
なお、隙間41は設けられなくてもよい。
上記の通り、本実施の形態においては、オーバーキャップ本体31を合成樹脂の中でも硬質のABS樹脂製としている。これにより、オーバーキャップ30がキャップ20にアンダーカット係合することにより生じ、内側筒体32の上端32cから上方に抜ける嵌合音を、頂壁31bによって効果的に反響(反射)させて、嵌合音の音質をより高めることができる。
図1に示すように、本実施の形態では、内側筒体32の内周面に、それぞれ径方向内側に向けて突出する複数のガイド突起32fが周方向に等間隔に設けられている。より具体的には、内側筒体32は、溝状部32eが設けられた部分において溝状部32eの形状に沿って径方向内側に向けて湾曲することで、その内周面には溝状部32eの形状に沿って径方向内側に向けて突出する縦リブ状部32gが一体に設けられている。そして、縦リブ状部32gの下端側に縦リブ状部32gよりもさらに径方向内側に突出するようにガイド突起32fが設けられている。
オーバーキャップ30がキャップ20に装着される際、複数のガイド突起32fは、外周壁25aの外周面に接して外周壁25aの外周面に沿って移動する。これにより、内側筒体32は、外周壁25a(すなわち、キャップ20)と同軸状に保持されつつオーバーキャップ30をキャップ20に装着される。したがって、オーバーキャップ30がキャップ20にアンダーカット係合するときに、内側筒体32のフランジ状部分32bが全周に亘って均一に容器本体10の肩部12に当たるようにして、嵌合音を発し易くすることができるとともに操作者が嵌合時に感じる感触を良好なものとすることができる。
図3は、図1に示すオーバーキャップ付き容器の変形例を示す半断面図である。なお、図3においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
図1に示す場合では、口部11に装着されるキャップとしてポンプ付きのキャップ20を用いるようにしているが、口部11に装着されるキャップ20としては種々の構成のものを用いることができる。図3には、口部11に装着されるキャップ20を、口部11に装着された注出栓50を開閉する開閉キャップとした構成した変形例を示す。
注出栓50は、円筒状のシール筒51を口部11の内周面に嵌合させて口部11に液密に装着されており、容器本体10の胴部13をスクイズ(押圧)し、あるいは容器本体10を倒立姿勢とすることで、収容空間Sに収容されている内容物を注出筒52を通して外部に注出することができる。注出筒52の下端には収容空間Sに向けて徐々に縮径する縮径筒部53が一体に設けられており、注出筒52から外部に向けて少量ずつ内容物が注出されるようになっている。
キャップ20は、装着筒部21の上端にポンプ保持部23に替えて閉塞部26を一体に備えた構成とされている。閉塞部26は注出栓50の上方を覆っており、その下面には注出筒52に嵌合して当該注出筒52を閉塞する栓体26aが一体に設けられている。なお、符号26bは、キャップ20が口部11に装着されたときに注出栓50の上面に当接するストッパ筒である。
カバー25は、外周壁25aの上端にフランジ部25bに替えて天壁部25dが設けられた構成となっており注出栓50の全体を覆っている。
このような変形例においては、内側筒体32のカバー25とのアンダーカット係合を解除させてオーバーキャップ30をキャップ20から取り外し、さらにカバー25とともに装着筒部21を回転させてキャップ20を容器本体10の口部11から取り外すことで、注出栓50を外部に露出させて内容物を注出させることができる。一方、不使用時に、カバー25とともに装着筒部21を回転させてキャップ20を口部11に装着することで注出栓50の注出筒52を閉塞するとともに、キャップ20の外側にオーバーキャップ30を装着して内側筒体32をカバー25にアンダーカット係合により係止させることで、キャップ20が不意に開閉されることを防止して、持ち運びの際などに内容物が漏出することを確実に防止することができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、オーバーキャップ付き容器1を、化粧料を収容する用途に用いられるものとしたが、これに限らず、種々の内容物を収容する容器に本発明を適用することができる。
また、前記実施の形態においては、アンダーカット係合の構成として、内側筒体32の内周面に全周に亘って延びる環状の被係止突起32dを設け、外周壁25aの外周面にそれぞれ円形の突起状の複数の係止突起25cを設けるようにしているが、内側筒体32の内周面にそれぞれ円形の突起状の複数の被係止突起32dを設け、外周壁25aの外周面に全周に亘って延びる環状の係止突起25cを設けるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、アンダーカット係合の構成として、係止突起25cと被係止突起32dとを備えた構成を採用しているが、これに限らず、例えば溝と突起をアンダーカット係合させる構成等を採用することもできる。
さらに、キャップ20はカバー25を備えない構成とすることもできる。この場合、装着筒部21の外周面に係止突起を設けることができる。
さらに、オーバーキャップ30がキャップ20に装着されたときに内側筒体32の下端(フランジ状部分32b)が肩部12に当接しない構成とすることもできる。この場合、被係止突起32dが係止突起25cを乗り越えたときに、係止突起25cが内側筒体32の内周面に当たり、あるいは被係止突起32dが外周壁25aの外周面に当たることで嵌合音が発生する構成とすることができる。
1 オーバーキャップ付き容器
10 容器本体
11 口部
11a 雄ねじ
12 肩部
13 胴部
20 キャップ
21 装着筒部
21a 雌ねじ
22 ポンプ機構部
22a ポンプ本体
22b ステム
22c ノズルヘッド
22d ノズル
22e 噴出口
23 ポンプ保持部
24 シール体
25 カバー
25a 外周壁
25b フランジ部
25c 係止突起
25d 天壁部
26 閉塞部
26a 栓体
26b ストッパ筒
30 オーバーキャップ
31 オーバーキャップ本体
31a 外周壁
31b 頂壁
31c 凹部
31d 段部
32 内側筒体
32a 爪部
32b フランジ状部分
32c 上端
32d 被係止突起
32e 溝状部
32f ガイド突起
32g 縦リブ状部
40 反響空間
41 隙間
50 注出栓
51 シール筒
52 注出筒
53 縮径筒部
O 中心軸線
S 収容空間

Claims (5)

  1. 口部を有する容器本体と、前記口部に装着されたキャップと、前記キャップの外側に着脱自在に装着されたオーバーキャップと、を有するオーバーキャップ付き容器であって、
    前記オーバーキャップが、
    外周壁と頂壁とを備え、前記キャップを覆う有頂筒状のオーバーキャップ本体と、
    上端を前記頂壁から離間させて前記外周壁の内側に装着され、前記キャップの外周面にアンダーカット係合により着脱自在に係止される筒状の内側筒体と、を有し、
    前記外周壁の内周面と前記内側筒体の外周面との間に前記内側筒体の上端に開放された反響空間が設けられていることを特徴とするオーバーキャップ付き容器。
  2. 前記内側筒体の外周面に、それぞれ径方向内側に凹むとともに前記内側筒体の上端に開口する複数の溝状部が周方向に間隔を空けて設けられ、
    前記溝状部と前記外周壁とにより前記反響空間が区画形成されている、請求項1に記載のオーバーキャップ付き容器。
  3. 前記内側筒体の内周面に、それぞれ径方向内側に向けて突出する複数のガイド突起が周方向に等間隔に設けられ、
    複数の前記ガイド突起が前記キャップの外周面に接することで前記内側筒体が前記キャップと同軸状に保持される、請求項1または2に記載のオーバーキャップ付き容器。
  4. 前記内側筒体が前記キャップにアンダーカット係合したときに、前記内側筒体の下端が前記容器本体の肩部に当接する、請求項1~3の何れか1項に記載のオーバーキャップ付き容器。
  5. 前記内側筒体の内周面に設けられた被係止突起が前記キャップの外周面に設けられた係止突起に下方側からアンダーカット係合する、請求項1~4の何れか1項に記載のオーバーキャップ付き容器。
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