JP2021001002A - 注出用スパウト、注出用スパウト付き容器 - Google Patents
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Abstract
Description
繰り返し使用する包装容器にはボトル形のもの(以下、ボトル容器、とも言う)がある。ボトル容器の内容物補充のために提供される詰め替え容器は内容物注出用の注出筒を有し、この注出筒をボトル容器の口首部に単に差し込んで詰め替えを行うものが従来一般的であった。この詰め替え容器は、近年、詰め替え時の漏れ防止や作業性向上のために、先端が閉鎖され且つ周壁に注出口が開口された有天筒状の注出筒と、注出筒に注出筒軸線方向に移動可能に外挿されたリング状の可動部材とを備え、可動部材の注出筒軸線方向への移動によって注出筒の注出口が開閉される注出用スパウトを有するものが提案されている(例えば特許文献1)。
なお、特許文献1の図4、段落0027等の記載から、可動部材の位置決め係合部は連結部の片面の外周部に突出された突起、位置決め係合部の口首部に対する「係合」は口首部軸線に垂直の方向における位置決め係合部の口首部に対する当接、と把握されるものである。
しかしながら、例えば、特許文献1の図6、図7等に示されるように、可動部材の位置決め係合部がボトル容器の口首部の開口部の内面のみに当接される構成では、包装容器の口首部に倒立状態に設けた詰め替え容器に傾動力が作用したときに、口首部に装着された可動部材が口首部から浮き上がるようにして離脱しやすい。
このため、仮に、特許文献1の図6、図7等に示される注出用スパウトの可動部材の位置決め係合部について連結部片面外周部からの突出寸法を増大して口首部に対する当接部分を大きくしても、例えば位置決め係合部と口首部との間に微小なクリアランスが存在するだけで注出用スパウトに口首部に対する有意なレベルの傾動が許容されやすい。
これに鑑みて、口首部の内周面に嵌合固定される位置決め係合部を採用すれば、注出用スパウトの口首部に対する傾動抑制効果を得やすくなるものの、今度は、位置決め係合部の口首部に対する挿脱に手間が掛かるようになると言った問題が生じる。
第1の態様の注出用スパウトは、内容物が収容される容器に取り付けられる取付部、前記取付部に貫通形成された取付部流路孔の開口部の周囲から突出された押さえスリーブ、前記取付部から前記押さえスリーブの内側を貫通して延出された封止部支持片、及び前記封止部支持片の前記押さえスリーブの先端側に突出された先端部に形成された嵌合封止部を含むスパウト基部材と、前記スパウト基部材の前記押さえスリーブの内側に収容され前記取付部における前記取付部流路孔の開口部の周囲に当接される基端リング部、前記基端リング部から前記押さえスリーブの先端側へ延出され前記封止部支持片を収容する注出筒部、及び前記基端リング部の周方向複数箇所から前記押さえスリーブの先端側へ延出されて前記注出筒部の周囲に配置された係合片を含み、前記封止部支持片に沿って前記封止部支持片の延在方向に移動可能に設けられた注出口部材と、前記注出筒部の内側の筒部貫通孔及び前記取付部流路孔を含み、前記内容物を前記取付部流路孔の前記押さえスリーブ側とは逆側の基端側開口部から前記注出口部材の前記注出筒部の先端へ導いて前記注出筒部の先端の注出口から注出させる内容物流路とを有し、前記係合片は、前記基端リング部から延出された弾性片と、前記弾性片の先端部の前記注出筒部側に突出形成された係合爪とを有し、前記係合片と前記注出筒部との間に挿入された容器口筒部の側面に突出されたフランジ部に前記係合爪が係脱可能に係合されるように構成され、前記嵌合封止部は、前記注出筒部の先端部の内周面全周に当接可能な嵌合部を前記注出筒部の先端部の内側に嵌合させることで前記注出筒部の先端部を封止可能に形成され、前記注出口部材を、前記注出筒部の先端部の内側に前記嵌合封止部の前記嵌合部が嵌合し且つ前記基端リング部が前記取付部から前記押さえスリーブ先端側へ離間した所に配置される嵌合位置から前記取付部に向かって移動させることで前記注出口を開放可能且つ前記注出口部材が前記嵌合位置に位置するときに比べて前記係合片の前記弾性片の先端側部分を前記押さえスリーブの内側に収容可能とされている。
上述の注出用スパウトは、前記注出口部材が前記嵌合位置に位置するときに、前記係合片の前記弾性片の前記押さえスリーブからその先端側へ延出された部分の前記注出筒部とは逆側の外側面は、その先端側に行くにしたがって前記押さえスリーブの径方向外側に位置するように前記押さえスリーブの軸線に対して傾斜され、前記注出口部材の前記基端リング部を前記取付部に当接させることで前記係合片の前記係合爪の前記注出筒部からの離間距離が縮小される構成も採用可能である。
上述の注出用スパウトは、前記注出筒部の先端部の内周面及び前記嵌合封止部の前記嵌合部の側面の一方に係脱突起、他方に前記係脱突起が係脱可能に係合される係合凹部が形成されている構成も採用可能である。
前記係合片の前記弾性片は、前記基端リング部から延出された延出片部と、前記延出片部の先端から前記注出筒部とは逆側へ張り出す張出部と、前記張出部の先端から前記基端リング部とは逆側へ突出する先端部とを有し、前記張出部と前記係合爪との間に前記容器口首部のフランジ部を収容するためのフランジ部収容溝が確保されていても良い。
上述の注出用スパウトは、前記押さえスリーブの先端部の内側に、前記注出口部材の前記基端リング部の側面に突出形成された係合突部が前記押さえスリーブの基端側から係合されることで前記注出口部材の前記押さえスリーブからその先端側への抜け出しを規制するストッパ突部が突出形成されていても良い。
第2の態様の注出用スパウト付き容器は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の注出用スパウトと、前記注出用スパウトの前記取付部に取り付けられ前記内容物を収容する容器部とを有する。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
なお、図1〜図7において、上側を上、下側を下として説明する。
注出口部材30は、詰め替え容器110内の内容物を注出するための注出筒部32を含む。
液体の内容物には、例えば醤油等の液体調味料や液体洗剤、液体化粧品などを挙げることができる。粉体の内容物には、塩、砂糖、胡椒、顆粒状調味料、粉末洗剤などを挙げることができる。
スパウト基部材20は、取付部21と、取付部21から延出された押さえスリーブ23及び封止部支持片24と、封止部支持片24の先端部に形成された嵌合封止部25とを有する。
封止部支持片24は、取付部21から押さえスリーブ23内側を貫通して延出形成されている。封止部支持片24は、取付部21から突出する押さえスリーブ23からその先端側へ突出されている。
嵌合封止部25は、封止部支持片24を介して取付部21に支持されている。
取付部21の基端面21aは詰め替え容器110の容器部111の内側領域に臨む面である。
取付部流路孔22は、取付部21に基端側開口部22aからスリーブ内側開口部22bまで貫通形成されている。
図4、図5に示すように、取付部流路孔22は、断面円形で取付部21に貫通形成された円形孔である。
なお、取付部流路孔22の断面形状は円形に限定されず、例えば、矩形等、種々形状を採用可能である。
図4〜図6に示すスパウト基部材20の封止部支持片24は4枚の板状片24aによって断面十字形で延在形成されている。封止部支持片24を構成する4枚の板状片24aは封止部支持片24延在方向を長手方向とする長板状である。各板状片24aのその長手方向に垂直の断面は、封止部支持片24の断面中心から放射状に延在されている。
封止部支持片24は、その全長にわたって取付部流路孔22の軸線方向に延在する。
封止部支持片24の孔外延出部分は、孔内延在部分を介して取付部21に支持されている。
また、封止部支持片24を構成する板状片24aの数は4枚に限定されない。
封止部支持片24は、その延在方向に垂直の断面において、例えば、2枚の板状片24aの一方が他方の端から垂直に延出するように配置された構成(断面L字状)、断面中心から3枚の板状片24aが放射状に延出するように配置された構成(断面Y字状)等も採用可能である。
以下、注出口部材30について、注出筒部32及び係合片33の突端側を先端側、先端側とは逆側を基端側、注出筒部32軸線方向を軸線方向として説明する。
係合片33は、基端リング部31の外周部の周方向複数箇所のそれぞれから突出されている。注出口部材30は係合片33を複数有している。複数の係合片33は注出筒部32の周囲に注出筒部32を取り囲むように配置されている。
当接リング31aはその内周及び外周が注出筒部32と同軸のリング板状に形成されている。
基端側壁部31bは注出筒部32と同軸の円筒状に形成されている。
基端リング部31の基端側壁部31bは、当接リング31aからその後面31dとは逆の前面31e側へ突出されている。
注出口部材30の注出筒部32及び係合片33は、それぞれ基端リング部31から押さえスリーブ23の先端側へ延出され、押さえスリーブ23からその先端側へ突出されている。
注出口部材30は、スパウト基部材20の押さえスリーブ23に対するその軸線方向への基端リング部31の移動により、スパウト基部材20に対して押さえスリーブ23軸線方向に移動可能に設けられている。
図2において、注出口部材30は、具体的には、当接リング31aの後面31dをスパウト基部材20の取付部21の注出口部材受け面21bに当接させることができる。
基端側壁部31bは当接リング31aから当接リング31aに垂直に突出されている。基端側壁部31bの側面は当接リング31aの後面31d及び前面31eに対して垂直である。
注出口部材30の係合片33は、具体的には、基端リング部31の当接リング31aから突出する基端側壁部31bの突端(先端)から当接リング31aとは逆側へ延出されている。
図1、図2に示すように、注出口部材30は、注出筒部32及び係合片33がスパウト基部材20の押さえスリーブ23内側に収容された基端リング部31から押さえスリーブ23の先端側へ延出する向きでスパウト基部材20に設けられている。
本明細書において、スパウト基部材20について、押さえスリーブ23の軸線方向を軸線方向として説明する。また、スパウト基部材20について、取付部21側を基端側、嵌合封止部25側を先端側として説明する。
但し、スパウト基部材20及び注出口部材30は、それぞれ複数部材によって組み立てられた組み立て品であっても良い。
また、図3、図5、図6に示すように、注出口部材30の基端リング部31は、基端側壁部31bの側面にその周方向全周に延在形成された側周突部31cを含む。
注出口部材30の側周突部31cは、基端リング部31の基端側壁部31bの軸線方向複数箇所に形成されている。
注出口部材30の基端リング部31は、スパウト基部材20の押さえスリーブ23の内側に、後面31dがスパウト基部材20軸線に垂直の向きを保ったまま、スパウト基部材20に対してその軸線方向に移動可能に収容されている。
図3、図5、図6等に例示した出口部材30は、基端側壁部31bの軸線方向複数箇所の側周突部31cによって、側周突部31cがひとつのみの場合に比べて、注出口部材30の当接リング31aとスパウト基部材20の取付部21との間の隙間12からの内容物の漏出を確実に防ぐことができる。
注出口部材30は、基端リング部31をスパウト基部材20の押さえスリーブ23に対してその軸線方向に移動させることで、スパウト基部材20の封止部付き延出部26に対するその延在方向への相対移動を伴ってスパウト基部材20に対してスパウト基部材20の軸線方向に移動できる。
注出口部材30の注出筒部32は、封止部付き延出部26に対してその延在方向に移動させることで先端部内側の注出口34への嵌合封止部25の脱着、注出口34の開閉が可能である。
図1、図2等に示す嵌合封止部25の嵌合部25bは、カバー壁部25aからその先端側に突出され、注出口部材30の注出筒部32の注出口34内周面に嵌合する環状の側面を形成するリング状突壁である。
嵌合部25bは、スパウト基部材20の軸線方向と同軸のリング状に形成されている。
スパウト基部材20の封止部支持片24の孔内延在部分には、嵌合封止部25の嵌合部25b側面のスパウト基部材20軸線方向の仮想延長の外側に位置する部分が存在する。
図1、図2等に例示したスパウト基部材20の封止部支持片24の孔外延出部分は、封止部支持片24の孔内延在部分のうち取付部流路孔22の断面中央部に位置する部分のみを孔内延在部分からスパウト基部材20の軸線方向先端側へ延長したものである。
封止部支持片24の孔外延出部分は注出口部材30の注出筒部32との接触を回避可能な構成であれば良く種々構成を採用可能である。図1、図5、図6等に示す封止部支持片24の孔外延出部分は、スパウト基部材20軸線方向に一定断面寸法で延在する構成、取付部21側からスパウト基部材20先端側へ行くにしたがって先細りのテーパ状に延在する構成、等を採用できる。
スパウト基部材20の取付部流路孔22の内径が嵌合封止部25の嵌合部25bの外径と同等以下の場合、封止部支持片24は、孔内延在部分を含む全長が一定断面寸法で延在する構成も採用可能である。
図1に示すように、スパウト基部材20に対して嵌合位置にある注出口部材30はスパウト基部材20の取付部21からスパウト基部材20先端側(封止部付き延出部26先端側)へ離間した位置に配置される。
注出口部材30は、基端リング部31の当接リング31aをスパウト基部材20の取付部21の注出口部材受け面21bに当接する位置が、スパウト基部材20に対するその基端側への移動限界位置(基端側移動限界位置)となっている。
スパウト基部材20の取付部21の注出口部材受け面21bは、取付部流路孔22のスリーブ内側開口部22b外周と押さえスリーブ23との間にリング状に延在する。
注出口部材30の基端リング部31の当接リング31aは、スパウト基部材20の取付部21の注出口部材受け面21bに重ね合わせるようにして当接させることが可能である。
図6に示すように、ストッパ突部23aは、押さえスリーブ23の先端部内周面の周方向に沿って延在するリブ状に形成されている。ストッパ突部23aは、押さえスリーブ23の先端部内周面のその周方向に分散された複数箇所(図6では4カ所)に形成されている。
各ストッパ突部23aは、注出口部材30の基端側壁部31bの周方向において互いに隣り合う係合片33間に配置されている。
スパウト基部材20の複数のストッパ突部23aは、それぞれ注出口部材30の基端側壁部31bの周方向における互いに隣り合う係合片33間に配置されている。
注出口部材30はスパウト基部材20に対して、嵌合位置から基端側移動限界位置までの範囲に、スパウト基部材20軸線方向に移動可能に設けられている。
図4等に示す注出用スパウト10の注出口部材30は、基端リング部31の基端側壁部31bの軸線及び注出筒部32の軸線(注出口部材30の軸線)がスパウト基部材20軸線と一致した状態を保ったままスパウト基部材20に対してその軸線方向に移動可能となっている。
内容物流路11は、注出筒部32先端部の注出口34が開放されたときに詰め替え容器110の容器部111内の内容物を注出口34から注出可能である。
注出口部材30の基端リング部31の当接リング31aはその外周部のみがスパウト基部材20の取付部21の注出口部材受け面21bに重ね合わせるようにして当接される。
注出口部材30の基端リング部31の当接リング31aをスパウト基部材20の取付部21の注出口部材受け面21bに当接させたとき、注出口部材30の注出筒部32内側の筒部貫通孔32bは、その基端開口部32aの全体が取付部流路孔22と連通する。
この構成の場合は、注出口部材30の基端リング部31の当接リング31aの注出口部材30基端側の後面31d全体がスパウト基部材20の取付部21の注出口部材受け面21bに重ね合わせるようにして当接される。
弾性片33aは、基端リング部31の周方向(具体的には基端側壁部31bの周方向)に沿う方向を長手方向とする細長断面で延在する板片状に形成されている。
弾性片33aはその厚み方向に弾性変形可能である。係合爪33bの基端筒部32からの離間距離は、弾性片33aにおけるその先端部33eの係合爪33bが突出形成された部分以外の全体である弾性片主片部の弾性変形により変動可能となっている。
弾性片33aの張出部33dと係合爪33bとの間には、フランジ部付き口首部123のフランジ部122(以下、口首部フランジ部、とも言う)を収容するためのフランジ部収容溝33fが確保されている。
図1、図2に示すように、包装容器120は、口首部121の先端とは逆の基端からその周囲に張り出すように延在する肩部124を含む容器主部125を有している。
係合片33の係合爪33bは、係合片33のフランジ部収容溝33fに収容された口首部フランジ部122に、包装容器120に突出形成された口首部121の基端側から係合される。注出口部材30の係合片33の係合爪33bは、口首部フランジ部122に係脱可能に係合される。
図1、図2等に示す係合片33のフランジ部収容溝33fには、口首部フランジ部122の外周部が収容される。
また、図4に示すように、注出口閉状態の注出用スパウト10について注出口部材30の係合片33に注出用スパウト10外側からの外力による変形が与えられていない状態を、以下、初期状態、とも言う。
図1に示すように、注出用スパウト10の注出口部材30の係合片33の係合爪33bを包装容器120の口首部フランジ部122に係合させるには、初期状態の注出用スパウト10をフランジ部付き口首部123に向かって押し込み、注出口部材30の係合片33の係合爪33bを係合片33の弾性片33aを弾性変形させつつ包装容器120の口首部フランジ部122に対して口首部121先端側から口首部121基端側へ乗り越えさせて、係合片33のフランジ部収容溝33fに口首部フランジ部122を収容する。注出口部材30の係合片33は、係合爪33bを包装容器120の口首部フランジ部122に対して口首部121先端側から口首部121基端側へ乗り越えさせたところで弾性片33aが弾性復帰することで、フランジ部収容溝33fに口首部フランジ部122を収容する。
以下、初期状態の注出用スパウト10について、図1を参照して説明する場合がある。
なお、係合片33の弾性片33aの弾性変形は、弾性片33aの弾性片主片部(弾性片33aにおけるその先端部33eの係合爪33bが突出形成された部分以外の全体)の弾性変形を指す。
このオーバーキャップ50は、側壁51の軸線方向他端部の開口部53をスパウト基部材20の押さえスリーブ23外周に嵌合させることで、内側に、注出口閉状態の注出用スパウト10におけるスパウト基部材20の取付部21から先端側に位置する部分全体を収容して注出用スパウト10に装着できる。オーバーキャップ50は、詰め替え容器のユーザーが手指で注出用スパウト10に対して脱着操作できる。
図7に示すオーバーキャップ50は、注出用スパウト10に装着することで、注出用スパウト10の初期状態を安定に保つ役割も果たす。
この充填作業では、図1に示すように、包装容器120をその口首部121先端(突端)が上端となる向きとし、詰め替え容器110の初期状態の注出用スパウト10の注出口部材30を包装容器120のフランジ部付き口首部123へその上方から押し込む。
また、この充填作業において、注出用スパウト10は、注出口部材30の包装容器120のフランジ部付き口首部123への押し込みによって、注出口部材30の係合片33の係合爪33bを口首部フランジ部122の外周に対して口首部121先端側から口首部121基端側へ乗り越えさせる。これにより、係合爪33bはフランジ部122に係合可能となる。
注出用スパウト10の包装容器120のフランジ部付き口首部123への押し込みは、例えば詰め替え容器110のユーザーが詰め替え容器110の容器部111を手指で把持してフランジ部付き口首部123に向かって移動させること等により、スパウト基部材20をフランジ部付き口首部123へ向かって押圧することで実現される。
係合爪33bには、弾性片33a基端側に行くにしたがって弾性片33aからの距離が増大する傾斜面33gと、係合爪33bの弾性片33a基端側に弾性片33aの先端部33eから弾性片33a延在方向(具体的には先端部33e延在方向)に垂直に延在する係合面33hとが形成されている。なお、「先端部33e延在方向」は、弾性片33aの先端部33eにおける、その先端から弾性片33aの張出部33d側の基端までの延在方向を指す。
図1、図2に示す包装容器120は、フランジ部付き口首部123への初期状態の注出用スパウト10の押し込み時に、注出用スパウト10の注出口部材30の全ての係合片33の係合爪33bの傾斜面33gを口首部フランジ部122外周に当接可能なフランジ部122外径を有する。
係合片33の係合爪33bは、係合片33のフランジ部収容溝33fに収容された口首部フランジ部122に対して係合面33hを当接させて係合される。
口首部フランジ部122を係合片33のフランジ部収容溝33fに収容した注出用スパウト10の注出口部材30は、係合片33の張出部33dがフランジ部収容溝33f内のフランジ部122に当接されることでフランジ部付き口首部123へのそれ以上の押し込みが規制される。
注出口部材30について、係合片33のフランジ部収容溝33fに口首部フランジ部122を収容した状態を、以下、フランジ部溝収容状態、とも言う。
注出用スパウト10はフランジ部付き口首部123へ押し込んで行くだけで注出筒部32先端部の注出口34を開放でき、その結果、詰め替え容器11内の内容物を注出口34から包装容器120へ注出、充填することができる。
図2に示すように、注出用スパウト10は、スパウト基部材20に対する嵌合位置の注出口部材30がフランジ部溝収容状態に到達した後もフランジ部付き口首部123への押し込みを継続することで、スパウト基部材20に注出口部材30に対するその先端側への相対移動が生じる。その結果、スパウト基部材20の嵌合封止部25の嵌合部25bが注出口部材30の注出筒部32先端部の注出口34から注出筒部32先端側へ離脱され、注出口34が開放される。
注出口部材30は、係脱突起35をスパウト基部材20の嵌合封止部25の嵌合部25b側面の係合凹部25cに入り込ませることで、スパウト基部材20に対して嵌合位置に容易に位置決めできる。
係脱突起35は、注出口部材30をスパウト基部材20にその軸線方向に移動させることで嵌合封止部25の嵌合部25b側面の係合凹部25cに係脱させることができる。
スパウト基部材20の嵌合封止部25の嵌合部25b側面に突出形成された係脱突起は、その突端からスパウト基部材20基端側の面が、係脱突起の突端から基端側へ行くにしたがってスパウト基部材20基端側に位置する傾斜面とされた構成とする。
注出用スパウト10は、スパウト基部材20をフランジ部溝収容状態の注出口部材30への押し込みによって注出口部材30に対してその先端側へ向かって相対移動させ、スパウト基部材20の嵌合封止部25の嵌合部25bを注出口部材30の注出口34から注出筒部32先端側へ抜き出すことで注出口34を開放できる。
係合凹部25cに入り込ませた係脱突起35は、係合凹部25c及び係脱突起35が存在しない場合に比べて、スパウト基部材20を注出口部材30に対して開放移動させる際の抵抗力(以下、開放移動抵抗力、とも言う)を増大する役割を果たす。なお、開放移動抵抗力は、注出口部材30の注出口34内周面とスパウト基部材20の嵌合封止部25の嵌合部25b側面との間の摩擦力を含む。
スパウト基部材20を嵌合位置の注出口部材30に対して押し込んで注出口34を開放するには、スパウト基部材20を注出口部材30に対して開放移動抵抗力を上回る押圧力(押し込み力)で押圧して押し込む必要がある。
このため、初期状態の注出用スパウト10をフランジ部付き口首部123へ向かって押し込み、フランジ部溝収容状態となった注出口部材30の係合片33の張出部33dが包装容器120の口首部フランジ部122に押圧されるまでは、注出用スパウト10の注出口閉状態が維持されて注出口34が不用意に開放されることは無い。
注出用スパウト10は、スパウト基部材20を、フランジ部溝収容状態の注出口部材30に対して取付部21の注出口部材受け面21bが注出口部材30の基端リング部31に当接するまで押し込むことで注出口部材30の注出口34を確実に開放できる。
注出用スパウト10について、スパウト基部材20の取付部21の注出口部材受け面21bが注出口部材30の基端リング部31の当接リング31aに当接された状態を、以下、押し込み当接状態、とも言う。注出用スパウト10が押し込み当接状態にあるとき、注出口部材30はスパウト基部材20に対する基端側移動限界位置にある。
注出口34が開放されれば、包装容器120のフランジ部付き口首部123に対して倒立状態に設けられた詰め替え容器110内の内容物を注出口34から包装容器120内へ注出、充填することができる。
注出口閉状態の注出用スパウト10においては、スパウト基部材20の取付部21の取付部流路孔22と注出口部材30の注出筒部32内側の筒部貫通孔32bとが、スパウト基部材20の取付部21と注出口部材30との間の部材間領域13を介して連通した形態の内容物流路11である孔間接連通流路11Aが確保される。
注出用スパウト10は、スパウト基部材20の注出口部材30への押し込みによって注出筒部32先端部の注出口34が開放されれば、詰め替え容器110の容器部111内の内容物を内容物流路11を介してその注出口34から注出可能となる。
注出用スパウト10は、注出口部材30へ向かって押し込んだスパウト基部材20が押し込み当接状態に至る前に注出口34が開放されたときには、詰め替え容器110の容器部111内の内容物を孔間接連通流路11Aを介して注出口34から包装容器120内へ注出、充填できる。
部材間領域13は、図1におけるスパウト基部材20の取付部21(具体的にはその注出口部材受け面21b)と注出口部材30の基端リング部31の基端を構成する当接リング31aとの間の隙間12を含む。
注出用スパウト10がフランジ部溝収容状態の注出口部材30へのスパウト基部材20の押し込みによって押し込み当接状態になったとき、詰め替え容器110は、容器部111内の内容物を孔連通流路11Bを介して注出口34から包装容器120内へ注出、充填できる。
例えば図4、図6に例示した断面十字形で延在する封止部支持片24は、図1、図2に示すように内容物流路11をその延在方向全体にわたって4つの分割流路に区分けする。
詰め替え容器110内の内容物は、内容物流路11が封止部支持片24によって区分けされた複数の分割流路の1以上を介して包装容器120へ充填される。
また、図1に示す初期状態の注出用スパウト10において、注出口部材30の各係合片33の延出片部33cの押さえスリーブ23からその先端側に延出された部分の注出筒部32とは逆側の外側面は、延出片部33c先端側へ行くにしたがって注出筒部32軸線からの距離が増大するように注出筒部32軸線に対して傾斜して延在している。
図2に示すようにスパウト基部材20が注出口部材30に対して押し込み当接状態となったとき、注出口部材30の各係合片33の係合爪33bの注出筒部32軸線からの離間距離は、注出用スパウト10が初期状態のときと同じかあるいは僅かに短くなる。
注出口部材30は、その軸線方向における当接リング31aからフランジ部収容溝33fまでの離間距離を、包装容器120の口首部121軸線方向におけるフランジ部122から口首部121先端までの距離と同等以上に確保したものを用いる。
フランジ部収容溝33fの溝奥底面33iは、弾性片33aの先端部33eにおける張出部33dと係合爪33bとの間にてフランジ部収容溝33fに臨む面である。
初期状態の注出用スパウト10における注出口部材30の各係合片33のフランジ部収容溝33fの溝底配置距離は、互いに同じに揃えられている。
包装容器120のフランジ部付き口首部123のフランジ部122外周の湾曲半径(以下、口首部フランジ部122外周半径、とも言う)は、注出口部材30の係合片33のフランジ部収容溝33fの溝底配置距離と同じか、溝底配置距離に比べて若干小さい。
また、包装容器120のフランジ部付き口首部123の口首部フランジ部122外周半径は、詰め替え容器110の注出用スパウト10のユーザーによるフランジ部付き口首部123への押し込み時の傾動等により、注出口部材30の全ての係合片33の係合爪33bの傾斜面33gをフランジ部122外周に当接させることが可能であれば、注出口部材30の係合片33のフランジ部収容溝33fの溝底配置距離に比べて若干大きくても良い。
注出口部材の傾斜面延長型係合片先端の注出筒部32軸線からの離間距離は、係合片33のフランジ部収容溝33fの溝底配置距離に比べて若干大きい。
注出口部材の全ての係合片に傾斜面延長型係合片を採用した注出用スパウトは、例えば、包装容器120のフランジ部付き口首部123の口首部フランジ部122外周半径が注出口部材の傾斜面延長型係合片のフランジ部収容溝33fの溝底配置距離と、傾斜面延長型係合片先端の注出筒部32軸線からの離間距離との間の大きさであれば、注出用スパウトを初期状態でフランジ部付き口首部123に押し込む際に注出口部材の全ての傾斜面延長型係合片の傾斜面33gをフランジ部122外周に楽に当接させることができる。
また、詰め替え容器110の注出用スパウト10のユーザーによるフランジ部付き口首部123への押し込み時の傾動等により、注出口部材の全ての傾斜面延長型係合片の傾斜面33gをフランジ部122外周に当接させることが可能であれば、包装容器120のフランジ部付き口首部123の口首部フランジ部122外周半径は傾斜面延長型係合片先端の注出筒部32軸線からの離間距離に比べて若干大きくても良い。
その結果、注出用スパウト10は、注出口部材30のフランジ部溝収容状態を安定維持でき、包装容器120の口首部フランジ部122をフランジ部収容溝33fに収容した各係合片33によってフランジ部付き口首部123に組み付けられる。
注出用スパウト10は、包装容器120のフランジ部付き口首部123に組み付けられることで、スパウト基部材20軸線が包装容器120の口首部121軸線に平行の状態(姿勢)が安定維持される。
但し、包装容器120のフランジ部付き口首部123に組み付けられた注出用スパウト10は、注出口部材30の係合片33のフランジ部収容溝33fの溝奥底面33iと口首部フランジ部122外周との間にクリアランスが存在しても、全ての係合片33のフランジ部収容溝33fに口首部フランジ部122を収容保持していることで、スパウト基部材20軸線が包装容器120の口首部121軸線に平行の状態(姿勢)を安定維持できる。
このため、注出用スパウト10は、スパウト基部材20を注出口部材30に対して押し込み当接状態としたとき、注出口部材30の各係合片33の拘束時溝底距離が包装容器120の口首部フランジ部122外周半径よりも若干小さくても、各係合片33の延出片部33cの先端部の弾性変形によって全ての係合片33のフランジ部収容溝33f内に口首部フランジ部122に収容した状態を安定確保できる。
包装容器120の口首部フランジ部122外周半径が注出口部材30の各係合片33の拘束時溝底距離よりも大きい場合は、フランジ部溝収容状態の注出口部材30へ押し込むスパウト基部材20が、押し込み当接状態に到達する前に、係合片33の弾性片33aの先端側延出部への押さえスリーブ23先端内周の押し込み限界に達して、この押し込み限界から注出口部材30へのそれ以上の押し込みが規制されても良い。
注出用スパウト10は、フランジ部溝収容状態の注出口部材30へのスパウト基部材20の押し込みが、注出口34の開放後、押し込み当接状態に到達する前に停止しても、詰め替え容器110の容器部111内の内容物を内容物流路11(具体的には孔間接連通流路11A)を介して包装容器120へ注出、充填できる。
包装容器120のフランジ部付き口首部123に組み付けられた注出用スパウト10は、包装容器120の口首部121に対する注出筒部32の挿入向きを安定維持できる。
フランジ部付き口首部123に組み付けられた注出用スパウト10上の容器部111内の内容物は、注出用スパウト10の内容物流路11を流下して包装容器120へ注出、充填される。
図1、図2に示す注出用スパウト10は、フランジ部溝収容状態の注出口部材30の係合片33の張出部33dを包装容器120の口首部フランジ部122に当接させたときに、注出口部材30の当接リング31aと口首部121先端との間にクリアランス14を確保できる。
包装容器120への内容物充填に伴い包装容器120の容器主部125内から押し出される空気は、口首部121内周面と注出筒部32との間の隙間、及び注出口部材30の当接リング31aと口首部121先端との間に確保されたクリアランス14を介して、包装容器120及び詰め替え容器110の外側へ排気される。
注出口部材30の当接リング31aと口首部121先端との間に確保されたクリアランス14は、包装容器120内からの脱気を円滑にすることで、詰め替え容器110内の内容物の包装容器120内への充填を円滑にする。
注出用スパウト10の注出口部材30は、詰め替え容器110から内容物を充填する充填対象容器として設定した1または複数の包装容器120の注出口流路126の種々の軸線方向寸法、に鑑みて、充填対象容器として設定した全ての包装容器120について、口首部フランジ部122をフランジ部収容溝33fに収容したときに注出筒部32先端が注出口流路123よりも下方に配置されるように設計して用いる。
内容物流路11の注出口34が包装容器120の肩部122先端よりも下方にて開放される構成は、内容物流路11の注出口34が包装容器120の注出口流路126内で開放される場合に比べて、注出用スパウト10の内容物流路11の注出口34から包装容器120内への内容物の注出、充填を円滑かつ短時間で行なうことに有利である。
組み付け開放状態の注出用スパウト10は、包装容器120のフランジ部付き口首部123に対して引っ張る(容器主部125とは逆側へ引っ張る)引き抜き操作によってフランジ部付き口首部123から離脱させることができる。
図2のように、包装容器120のフランジ部付き口首部123に組み付けられた注出用スパウト10から上方に詰め替え容器110の容器部111が位置する場合は、容器部111の包装容器120に対する上方への引き上げ操作によって、注出用スパウト10をフランジ部付き口首部123から離脱させることができる。
このとき、注出口部材30の係合片33の係合爪33bの係合面33hが口首部フランジ部122に口首部121基端側から押圧される。
但し、係合爪33bの係合面33hの注出筒部32軸線に垂直の方向の確保寸法は0.5〜2.0mm程度とする。
ユーザーの手作業による包装容器120のフランジ部付き口首部123に対する注出用スパウト10の引き抜き操作では、注出用スパウト10の包装容器120に対する引っ張り方向が包装容器120の口首部121軸線方向に対して若干傾いていることが多くなる。
注出用スパウト10は、充填対象容器に設定した包装容器120のフランジ部付き口首部123に対するフランジ部係合状態の注出口部材30の各係合片33の張出部33dをフランジ部収容溝33f内の口首部フランジ部122に押圧してスパウト基部材20を注出口部材30へ押し込むことで組み付け開放状態となる構成に限定されない。
また、注出口部材30について、当接リング31aを包装容器120の口首部121先端に当接させた状態を、以下、口首部突き当て状態、とも言う。
突き当て形注出用スパウトは、注出口部材30がスパウト基部材20に対する嵌合位置に配置され且つ各係合片33にスパウト外部からの外力による変形が無い初期状態において、スパウト基部材20に対する嵌合位置の注出口部材30の各係合片33の係合爪33bの注出筒部32軸線からの離間距離が包装容器120の口首部フランジ部122外周半径よりも大きい構成(以下、開き形注出用スパウト、とも言う)も採用可能である。注出口部材30の各係合片33の弾性片33aの延出片部33cは、初期状態の突き当て形注出用スパウトにおいて、押さえスリーブ23からその先端側へ延出された部分の外側面がその先端側に行くにしたがって押さえスリーブ23の径方向外側に位置するように押さえスリーブ23の軸線に対して傾斜された構成を採用する。
初期状態の開き形注出用スパウトの各係合片33の係合爪33bの注出筒部32軸線からの離間距離は包装容器120の口首部フランジ部122外周半径よりも大きいため、組み付け開放状態から初期状態に復帰させた開き形注出用スパウトは引き抜き操作によってフランジ部付き口首部123から容易に抜き去ることができる。
注出口部材の係合片33の弾性片33aに張出部33d及びフランジ部収容溝33fが存在する構成の突き当て形注出用スパウトは、注出口部材の当接リング31aから係合片33のフランジ部収容溝33fまでの離間距離が、包装容器120の口首部121先端から口首部フランジ部122までの離間距離に対応するものを使用する。
係合片33の弾性片33aに張出部33d及びフランジ部収容溝33fが存在しない注出口部材は、張出部33d及びフランジ部収容溝33fが存在する構成に比べて構造が単純で、製造が容易である。
Claims (6)
- 内容物が収容される容器に取り付けられる取付部、前記取付部に貫通形成された取付部流路孔の開口部の周囲から突出された押さえスリーブ、前記取付部から前記押さえスリーブの内側を貫通して延出された封止部支持片、及び前記封止部支持片の前記押さえスリーブの先端側に突出された先端部に形成された嵌合封止部を含むスパウト基部材と、
前記スパウト基部材の前記押さえスリーブの内側に収容され前記取付部における前記取付部流路孔の開口部の周囲に当接される基端リング部、前記基端リング部から前記押さえスリーブの先端側へ延出され前記封止部支持片を収容する注出筒部、及び前記基端リング部の周方向複数箇所から前記押さえスリーブの先端側へ延出されて前記注出筒部の周囲に配置された係合片を含み、前記封止部支持片に沿って前記封止部支持片の延在方向に移動可能に設けられた注出口部材と、
前記注出筒部の内側の筒部貫通孔及び前記取付部流路孔を含み、前記内容物を前記取付部流路孔の前記押さえスリーブ側とは逆側の基端側開口部から前記注出口部材の前記注出筒部の先端へ導いて前記注出筒部の先端の注出口から注出させる内容物流路とを有し、
前記係合片は、前記基端リング部から延出された弾性片と、前記弾性片の先端部の前記注出筒部側に突出形成された係合爪とを有し、前記係合片と前記注出筒部との間に挿入された容器口筒部の側面に突出されたフランジ部に前記係合爪が係脱可能に係合されるように構成され、
前記嵌合封止部は、前記注出筒部の先端部の内周面全周に当接可能な嵌合部を前記注出筒部の先端部の内側に嵌合させることで前記注出筒部の先端部を封止可能に形成され、
前記注出口部材を、前記注出筒部の先端部の内側に前記嵌合封止部の前記嵌合部が嵌合し且つ前記基端リング部が前記取付部から前記押さえスリーブ先端側へ離間した所に配置される嵌合位置から前記取付部に向かって移動させることで前記注出口を開放可能且つ前記注出口部材が前記嵌合位置に位置するときに比べて前記係合片の前記弾性片の先端側部分を前記押さえスリーブの内側に収容可能とされている注出用スパウト。 - 前記注出口部材が前記嵌合位置に位置するときに、前記係合片の前記弾性片の前記押さえスリーブからその先端側へ延出された部分の前記注出筒部とは逆側の外側面は、その先端側に行くにしたがって前記押さえスリーブの径方向外側に位置するように前記押さえスリーブの軸線に対して傾斜され、前記注出口部材の前記基端リング部を前記取付部に当接させることで前記係合片の前記係合爪の前記注出筒部からの離間距離が縮小される請求項1に記載の注出用スパウト。
- 前記注出筒部の先端部の内周面及び前記嵌合封止部の前記嵌合部の側面の一方に係脱突起、他方に前記係脱突起が係脱可能に係合される係合凹部が形成されている請求項1または2に記載の注出用スパウト。
- 前記係合片の前記弾性片は、前記基端リング部から延出された延出片部と、前記延出片部の先端から前記注出筒部とは逆側へ張り出す張出部と、前記張出部の先端から前記基端リング部とは逆側へ突出する先端部とを有し、前記張出部と前記係合爪との間に前記容器口首部のフランジ部を収容するためのフランジ部収容溝が確保されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の注出用スパウト。
- 前記押さえスリーブの先端部の内側に、前記注出口部材の前記基端リング部の側面に突出形成された係合突部が前記押さえスリーブの基端側から係合されることで前記注出口部材の前記押さえスリーブからその先端側への抜け出しを規制するストッパ突部が突出形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の注出用スパウト。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の注出用スパウトと、前記注出用スパウトの前記取付部に取り付けられ前記内容物を収容する容器部とを有する注出用スパウト付き容器。
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JP2022137845A (ja) * | 2021-03-09 | 2022-09-22 | 押尾産業株式会社 | 注出口具 |
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Publication number | Publication date |
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JP7355530B2 (ja) | 2023-10-03 |
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