JP2023129858A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】投影レンズを備えた車両用灯具において、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことなく、車両前方走行路の視認性を確保可能とする。【解決手段】第1および第2灯具ユニット30A、30Bの構成として、シェード38A、38Bに上向き反射面38Aa、38Baが形成された構成とし、これによりリフレクタ36A、36Bで反射した光源34A、34Bからの出射光に対する光束利用率を高める。その上で、シェード38Aには、上向き反射面38Aaにおける投影レンズ32Aの光軸Axよりも自車線側の位置に、上向き反射面38Aaで反射したリフレクタ36Aからの反射光の一部を遮光する突起部38Abが形成された構成とし、一方、シェード38Bにはこのような突起部が形成されていない構成とする。これにより、対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさを局所的に抑えた上で、その明るさが必要以上に低下しないようにする。【選択図】図2

Description

本願発明は、投影レンズを備えた車両用灯具に関するものである。
従来より、ロービーム用配光パターンを形成するための車両用灯具として、投影レンズの後側焦点よりも灯具後方側に配置された光源からの出射光を、この光源を上方側から覆うように配置されたリフレクタにより投影レンズへ向けて反射させるようにした上で、リフレクタと投影レンズとの間に配置されたシェードによりリフレクタからの反射光の一部を遮光してロービーム用配光パターンのカットオフラインを形成するように構成されたものが知られている。
「特許文献1」には、このような車両用灯具におけるシェードの構成として、リフレクタからの反射光を投影レンズへ向けて上向きに反射させる上向き反射面が形成され、かつ、この上向き反射面における投影レンズの光軸よりも自車線側の位置に、この上向き反射面で反射したリフレクタからの反射光の一部を遮光する突起部が形成されたものが記載されている。
特開2008-243433号公報
上記「特許文献1」に記載されたシェードのように上向き反射面が形成された構成とすることにより、光源からの出射光に対する光束利用率を高めることができ、かつ、その上向き反射面に突起部が形成された構成とすることにより、ロービーム用配光パターンにおける対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさを局所的に抑えることができ、これにより自車がピッチングしたような場合においても対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまわないようにすることが可能となる。
しかしながら、このような構成を採用した場合には、ロービーム用配光パターンの対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさが必要以上に抑制されてしまい、これにより車両前方走行路の視認性が低下してしまうおそれがある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、投影レンズを備えた車両用灯具において、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことなく、車両前方走行路の視認性を確保することができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、第1および第2灯具ユニットを備えた構成とした上で、そのシェードの構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
ロービーム用配光パターンを形成するための第1および第2灯具ユニットを備えた車両用灯具において、
上記第1および第2灯具ユニットの各々は、灯具前後方向に延びる光軸を有する投影レンズと、上記投影レンズの後側焦点よりも灯具後方側に配置された光源と、上記光源を上方側から覆うように配置された状態で、上記光源からの出射光を上記投影レンズへ向けて反射させるリフレクタと、上記リフレクタと上記投影レンズとの間に配置された状態で、上記ロービーム用配光パターンのカットオフラインを形成するために上記リフレクタからの反射光の一部を遮光するシェードとを備えており、かつ、上記シェードに、上記リフレクタからの反射光を上記投影レンズへ向けて上向きに反射させる上向き反射面が形成されており、
上記第1灯具ユニットのシェードには、上記上向き反射面における上記光軸よりも自車線側の位置に、上記上向き反射面で反射した上記リフレクタからの反射光の一部を遮光する突起部が形成されている一方、上記第2灯具ユニットのシェードには上記突起部が形成されていない、ことを特徴とするものである。
上記「車両用灯具」は、車両に対して単一の灯具として装着される構成となっていてもよいし、車両に対して左右1対の灯具として装着される構成となっていてもよい。前者の場合には、単一の灯具として第1および第2灯具ユニットを備えている構成となるが、後者の場合には、左右1対の灯具のいずれか一方が第1灯具ユニットを備えているとともに他方が第2灯具ユニットを備えている構成あるいは左右1対の灯具の各々が第1および第2灯具ユニットを備えている構成等が採用可能である。
上記「上向き反射面」は、リフレクタからの反射光を投影レンズへ向けて上向きに反射させるように構成されていれば、その具体的な形状は特に限定されるものではない。
上記「突起部」は、投影レンズの光軸よりも自車線側の位置に形成されていれば、上向き反射面における具体的な形成位置は特に限定されるものではなく、また、その具体的な形状や大きさは特に限定されるものではない。
本願発明に係る車両用灯具は、第1および第2灯具ユニットを備えており、その各々が、リフレクタと投影レンズとの間に配置されたシェードによりリフレクタで反射した光源からの出射光の一部を遮光してロービーム用配光パターンのカットオフラインを形成するように構成されており、かつ、上記シェードにはリフレクタからの反射光を投影レンズへ向けて上向きに反射させる上向き反射面が形成されているので、光源からの出射光に対する光束利用率を高めることができる。
その上で、第1灯具ユニットのシェードには、上向き反射面における投影レンズの光軸よりも自車線側の位置に、上向き反射面で反射したリフレクタからの反射光の一部を遮光する突起部が形成されている一方、第2灯具ユニットのシェードにはこのような突起部が形成されていないので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、第1灯具ユニットからの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンにおいては、シェードの上向き反射面に形成された突起部により、対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさを局所的に抑えることができる一方、第2灯具ユニットからの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンにおいては、シェードに突起部が存在しないので、対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさをそのまま維持することができる。
したがって、第1および第2灯具ユニットの同時点灯によって形成されるロービーム用配光パターンとしては、対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさを局所的に抑えることによって自車がピッチングしたような場合においても対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまわないようにした上で、対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさが必要以上に低下してしまわないようにすることができる。
このように本願発明によれば、投影レンズを備えた車両用灯具において、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことなく、車両前方走行路の視認性を確保することができる。
上記構成において、さらに、第1および第2灯具ユニットの光源が共通のホルダーに支持されるとともに、第1および第2灯具ユニットのリフレクタおよびシェードが上記ホルダーによって構成されたものとすれば、車両用灯具の部品点数を削減することができ、かつ、第1および第2灯具ユニットの各々における光源とリフレクタおよびシェードとの位置関係精度を高めることができる。
また、このような構成を採用した場合において、ハイビーム用配光パターンを形成するための第3灯具ユニットとして、投影レンズと光源とリフレクタとを備えた構成とした上で、その光源が上記ホルダーに支持された構成とし、かつ、そのリフレクタが上記ホルダーによって構成されたものとすれば、車両用灯具の部品点数を削減することができ、かつ、第3灯具ユニットにおける光源とリフレクタとの位置関係精度を高めることができる。
その際、第1、第2および第3灯具ユニットの投影レンズが一体的に形成された状態でホルダーに支持された構成とすれば、車両用灯具の部品点数をさらに削減した上で、第1および第2灯具ユニットの各々における光源、リフレクタおよびシェードと投影レンズとの位置関係精度ならびに第3灯具ユニットにおける光源およびリフレクタと投影レンズとの位置関係精度を高めることができる。
その際、さらに、第3灯具ユニットが、第1灯具ユニットと第2灯具ユニットとの間に位置するように配置された構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、例えば、第1灯具ユニットが右側に位置する場合には、そのリフレクタの右側領域を大きくするとともに第2灯具ユニットのリフレクタの左側領域を大きくすることが容易に可能となる。したがって、第1灯具ユニットからの照射光によってロービーム用配光パターンの左側拡散領域を形成するとともに第2灯具ユニットからの照射光によってロービーム用配光パターンの右側拡散領域を形成することが容易に可能となり、これによりロービーム用配光パターン全体として左右両側にバランスよく拡散する配光パターンを形成することができる。第1灯具ユニットが左側に位置する場合においても同様である。
本願発明の一実施形態に係る車両用灯具を示す正面図 上記車両用灯具の灯具ユニットアッシーを示す平面図 図2のIII-III線断面図 図2のIV-IV線断面図 上記車両用灯具の第1灯具ユニットを示す斜視図 上記車両用灯具からの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンおよびハイビーム用配光パターンを透視的に示す図 ロービーム用配光パターンおよびハイビーム用配光パターンを構成する複数の配光パターンを個別に示す図 (a)は、上記車両用灯具を左右1対の灯具として配置された状態で示す正面図、(b)は、上記実施形態の第1変形例を示す、(a)と同様の図 (a)は、上記車両用灯具の第2変形例を示す、図8(a)と同様の図、(b)は、上記実施形態の第3変形例を示す、図8(a)と同様の図 上記実施形態の第4変形例を示す、図2と同様の図 上記第4変形例の作用を示す、図6と同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具10Rを示す正面図である。また、図2は、車両用灯具10Rの灯具ユニットアッシー20を示す平面図である。
図1、2において、Xで示す方向が「灯具前方」であり、Yで示す方向が「灯具前方」と直交する「左方向」(灯具正面視では「右方向」)であり、Zで示す方向が「上方向」である。図1、2以外の図においても同様である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10Rは、車両の右前端部に配置されるヘッドランプであって、ランプボディ12とその前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、灯具ユニットアッシー20が収容された構成となっている。
なお、車両全体としては、図8(a)に正面図で示すように、車両用灯具10Rと同様の灯具ユニットアッシー20を有する車両用灯具10Lが車両の左前端部に配置されるようになっている。
図1、2に示すように、灯具ユニットアッシー20は、3つの第1、第2および第3灯具ユニット30A、30B、30Cが一体的に形成された構成となっている。
第1~第3灯具ユニット30A~30Cは、いずれもプロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されており、左右方向(すなわち車幅方向)に並んだ状態で配置されている。具体的には、第1灯具ユニット30Aが右側に位置しており、第2灯具ユニット30Bが左側に位置しており、第3灯具ユニット30Cが中央に位置している。
そして車両用灯具10Rは、第1および第2灯具ユニット30A、30Bからの照射光によってロービーム用配光パターンを形成するとともに、第3灯具ユニット30Cからの照射光を追加することによってハイビーム用配光パターンを形成するようになっている。
次に、第1~第3灯具ユニット30A~30Cの各々の具体的な構成について説明する。
図3は、図2のIII-III線断面図であり、図4は、図2のIV-IV線断面図である。また、図5は、第1灯具ユニット30Aを示す斜視図である。
図3、5にも示すように、第1灯具ユニット30Aは、灯具前後方向に延びる光軸Axを有する投影レンズ32Aと、この投影レンズ32Aの後側焦点(正確には鉛直断面内における後側焦点)Fよりも灯具後方側に配置された光源34Aと、この光源34Aを上方側から覆うように配置された状態で、光源34Aからの出射光を投影レンズ32Aへ向けて反射させるリフレクタ36Aと、このリフレクタ36Aと投影レンズ32Aとの間に配置された状態で、リフレクタ36Aからの反射光の一部を遮光するシェード38Aとを備えている。
投影レンズ32Aは、前面が凸曲面状に形成された平凸非球面レンズであって、その後側焦点Fを含む焦点面である後側焦点面上に形成される光源像を、反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影するようになっている。
光源34Aは、発光素子(具体的には白色発光ダイオード)であって、横長矩形状の発光面34Aaを有している。そして、この光源34Aは、その発光面34Aaを光軸Ax上において上向きにした状態で配置されている。
リフレクタ36Aは、光源34Aからの出射光を左右方向に関して収束する光として投影レンズ32Aに入射させるように構成されている。
具体的には、リフレクタ36Aの反射面36Aaは、光源34Aの発光中心を第1焦点とする略楕円面状の曲面で構成されており、その離心率が鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。そしてこれにより、リフレクタ36Aは、光源34Aからの出射光を鉛直断面内においては後側焦点Fの灯具前方側に位置する点に収束させるとともに水平断面内においてはその収束位置をさらに灯具前方側へ変位させるようになっている。リフレクタ36Aの反射面36Aaは、その右側領域が左側領域よりも灯具前方の位置まで延びるように形成されている。
シェード38Aには、リフレクタ36Aからの反射光の一部を投影レンズ32Aへ向けて上向きに反射させる上向き反射面38Aaが形成されている。この上向き反射面38Aaは、光軸Axよりも左側(灯具正面視では右側)に位置する左側領域が光軸Axを含む水平面で構成されており、光軸Axよりも右側に位置する右側領域が、短い斜面を介して左側領域よりも一段低い水平面で構成されている。この上向き反射面38Aaの前端縁38Aa1は、後側焦点Fから左右両側へ向けて灯具前方側へ湾曲するようにして延びている。
シェード38Aの上向き反射面38Aaには、その左側領域(すなわち自車線側の領域)に、上向き反射面38Aaで反射したリフレクタ36Aからの反射光の一部を遮光する突起部38Abが形成されている。この突起部38Abは、上向き反射面38Aaの前端縁38Aa1の近傍において、左右方向に細長く延びるように形成されている。具体的には、この突起部38Abは、灯具正面視において横長の半楕円形の外形形状を有しており、灯具側面視においてやや縦長の半楕円形の外形形状を有している。
図1、2に示すように、第2灯具ユニット30Bは、第1灯具ユニット30Aの投影レンズ32A、光源34A、リフレクタ36Aおよびシェード38Aと同様の投影レンズ32B、光源34B、リフレクタ36Bおよびシェード38Bとを備えている。
ただし、第2灯具ユニット30Bにおいては、シェード38Bの上向き反射面38Baに、灯具ユニット30Aにおけるシェード38Aの上向き反射面38Aaに形成されている突起部38Abに相当するものは形成されていない。
また、第2灯具ユニット30Bにおけるリフレクタ36Bの反射面36Baは、その左側領域が右側領域よりも灯具前方側まで延びるように形成されている。
図1、2、4に示すように、第3灯具ユニット30Cは、第1灯具ユニット30Aの投影レンズ32A、光源34Aおよびリフレクタ36Aと同様の投影レンズ32C、光源34Cおよびリフレクタ36Cとを備えているが、第1灯具ユニット30Aのようなシェード38Aは備えていない。
また、第3灯具ユニット30Cにおけるリフレクタ36Cの反射面36Caは、第1灯具ユニット30Aにおけるリフレクタ36Aの反射面36Aaとはその表面形状が多少異なっており。また、その左側領域も右側領域も灯具前方まで延長形成されてはいない。
第1~第3灯具ユニット30A~30Cの光源34A~34Cは、水平面に沿って左右方向に延びる共通の基板40に支持されている。この基板40は、金属製のヒートシンク50に支持されている。さらに、このヒートシンク50は、樹脂製のホルダー60に支持されている。
ホルダー60は、3つの第1~第3灯具ユニット30A~30Cにおけるリフレクタ36A~36Cの外周縁部を囲むようにして水平面に沿って延びる水平フランジ部60aを備えている。そして、これら3つのリフレクタ36A~36Cは、ホルダー60と一体的に形成されている。
ヒートシンク50は、水平面に沿って左右方向に延びる本体部52と、この本体部52の下面から下方へ延びるように形成された複数の放熱フィン54とを備えており、複数の放熱フィン54は左右方向に間隔をおいて配置されている。そして、ヒートシンク50は、その本体部52をホルダー60の水平フランジ部60aに下方側から当接させた状態でホルダー60に支持されている。
第1および第2灯具ユニット30A、30Bのシェード38A、38Bも、ホルダー60と一体的に形成されている。
第1~第3灯具ユニット30A~30Cの投影レンズ32A~32Cは、投影レンズアッシー22として一体的に形成された状態でホルダー60に支持されている。
すなわち、ホルダー60の前端部には、灯具前後方向と直交する鉛直面に沿って延びる鉛直フレーム部60dが形成されている。この鉛直フレーム部60dは、灯具正面視において横長矩形状に形成されている。そして、投影レンズアッシー22は、3つの投影レンズ32A~32Cの後面の周縁部をホルダー60の鉛直フレーム部60dに灯具前方側から当接させた状態でホルダー60に支持されている。
ホルダー60は、リフレクタ36Aの右前端部およびリフレクタ36Bの左前端部から灯具前方へ延びる左右1対の鉛直リブ60bと、リフレクタ36Aとリフレクタ36Cとの接続部およびリフレクタ36Bとリフレクタ36Cとの接続部から灯具前方へ延びる左右1対の鉛直リブ60cとを備えている。これら左右1対の鉛直リブ60bおよび左右1対の鉛直リブ60cは、その前端部において鉛直フレーム部60dに連結されている。
灯具ユニットアッシー20は、車両用灯具10Rに組み込まれた状態では、第1~第3灯具ユニット30A~30Cの光軸Axが水平面に対して灯具前方へ向けて0.5~0.6°程度下向きの方向に延びた状態で配置されるようになっている。
図6は、車両用灯具10からの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンPL-1およびハイビーム用配光パターンPH-1を透視的に示す図である。また、図7は、ロービーム用配光パターンPL-1およびハイビーム用配光パターンPH-1を構成する複数の配光パターンを個別に示す図である。
図6に実線で示すように、ロービーム用配光パターンPL-1は、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2を有している。このカットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH-Vを鉛直方向に通るV-V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V-V線よりも右側の部分が対向車線側カットオフラインCL1として形成されるとともに、V-V線よりも左側の部分が、対向車線側カットオフラインCL1から傾斜部を介して段上がりになった自車線側カットオフラインCL2として形成されている。
ロービーム用配光パターンPL-1において、対向車線側カットオフラインCL1とV-V線との交点であるエルボ点Eは、H-Vの0.5~0.6°程度下方に位置している。これは、第1および第2灯具ユニット30A、30Bの光軸Axが水平面に対して灯具前方へ向けて0.5~0.6°程度下向きの方向に延びていることによるものである。
ロービーム用配光パターンPL-1は、第1灯具ユニット30Aからの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンPL-1Aと、第2灯具ユニット30Bからの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンPL-1Bとの合成配光パターンとして形成されている。
ロービーム用配光パターンPL-1Aは、リフレクタ36Aで反射した光源34Aからの光によって投影レンズ32Aの後側焦点面上に形成された光源34Aの光源像を、投影レンズ32Aにより上記仮想鉛直スクリーン上に反転投影像として投影することにより形成され、そのカットオフラインCL1、CL2は、シェード38Aにおける上向き反射面38Aaの前端縁40a1の反転投影像として形成されるようになっている。
図7(a)に示すように、ロービーム用配光パターンPL-1Aは、左方向への拡散角が右方向への拡散角よりも大きい配光パターンとして形成されている。これは、第1灯具ユニット30Aのリフレクタ36Aにおける反射面36Aaの右側領域が左側領域よりも灯具前方まで延びるように形成されていることによるものである。
また、ロービーム用配光パターンPL-1Aは、対向車線側カットオフラインCL1の下方近傍領域が局所的に暗部Dとして形成されている。この暗部Dは、対向車線側カットオフラインCL1が略円弧孔に凹むように形成されている。この暗部Dは、シェード38Aの上向き反射面38Aaの自車線側の領域に形成された突起部38Abにより、上向き反射面38Aaで反射したリフレクタ36Aからの反射光の一部が遮光されることによって(またこれと同時に上向き反射面38Aaの前端縁40a1へ向かうリフレクタ36Aからの反射光の一部が遮光されることによって)形成されるものである。
その際、図6に示すように対向車2が自車の前方50m付近まで接近したときに暗部Dが対向車2の位置と略一致するように、シェード38Aの上向き反射面38Aaにおける突起部38Abの形成位置が設定されている。
また、突起部38Abは、灯具正面視において横長の半楕円形の外形形状を有するとともに灯具側面視においてやや縦長の半楕円形の外形形状を有しているので、ロービーム用配光パターンPL-1Aは、対向車線側カットオフラインCL1の下方近傍領域において暗部D周辺の明るさが徐々に変化するように形成される。
一方、図7(b)に示すように、ロービーム用配光パターンPL-1Bもロービーム用配光パターンPL-1Aと同様にして形成されるが、ロービーム用配光パターンPL-1Aとは逆に右方向への拡散角が左方向への拡散角よりも大きい配光パターンとして形成されている。これは、第2灯具ユニット30Bのリフレクタ36Bにおける反射面36Baの左側領域が右側領域よりも灯具前方まで延びるように形成されていることによるものである。
第2灯具ユニット30Bのシェード38Bにおいては、その上向き反射面38Baにシェード38Aのような突起部38Abが形成されていないので、ロービーム用配光パターンPL-1Bにはロービーム用配光パターンPL-1Aのような暗部Dは形成されていない。
図6に2点鎖線で示すように、ハイビーム用配光パターンPH-1は、ロービーム用配光パターンPL-1に対して、第3灯具ユニット30Cからの照射光によって形成される付加配光パターンPA-1が付加された配光パターンとして形成されるようになっている。
図7(c)に示すように、付加配光パターンPA-1は、H-Vを中心とする横長の配光パターンであって、ロービーム用配光パターンPL-1のカットオフラインCL1、CL2を上下に跨ぐようにして形成されている。この付加配光パターンPA-1は、ロービーム用配光パターンPL-1よりも小さい左右拡散角で形成されるようになっている。
なお、車両全体としては、図8(a)に示す左右1対の車両用灯具10L、10Rからの照射光によって、図6に示すロービーム用配光パターンPL-1およびハイビーム用配光パターンPH-1の2倍の明るさを有するロービーム用配光パターンおよびハイビーム用配光パターンが形成されることとなる。
次に本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態に係る車両用灯具10Rは、第1および第2灯具ユニット30A、30Bを備えており、その各々が、リフレクタ36A、36Bと投影レンズ32A、32Bとの間に配置されたシェード38A、38Bによりリフレクタ36A、36Bで反射した光源34A、34Bからの出射光の一部を遮光してロービーム用配光パターンPL-1A、PL-1BのカットオフラインCL1、CL2を形成するように構成されており、かつ、そのシェード38A、38Bにはリフレクタ36A、36Bからの反射光を投影レンズ32A、32Bへ向けて上向きに反射させる上向き反射面38Aa、38Baが形成されているので、光源34A、34Bからの出射光に対する光束利用率を高めることができる。
その上で、第1灯具ユニット30Aのシェード38Aには、上向き反射面38Aaにおける投影レンズ32Aの光軸Axよりも自車線側の位置に、上向き反射面38Aaで反射したリフレクタ36Aからの反射光の一部を遮光する突起部38Abが形成されている一方、第2灯具ユニット30Bのシェード38Bにはこのような突起部が形成されていないので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、第1灯具ユニット30Aからの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンPL-1Aにおいては、シェード38Aの上向き反射面38Aaに形成された突起部38Abにより、対向車線側カットオフラインCL1の下方近傍領域の明るさを局所的に抑えることができる一方、第2灯具ユニット30Bからの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンPL-1Bにおいては、シェード38Bに突起部が存在しないので、対向車線側カットオフラインCL1の下方近傍領域の明るさをそのまま維持することができる。
したがって、第1および第2灯具ユニット30A、30Bの同時点灯によって形成されるロービーム用配光パターンPL-1としては、対向車線側カットオフラインCL1の下方近傍領域の明るさを局所的に抑えることによって自車がピッチングしたような場合においても対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまわないようにした上で、対向車線側カットオフラインCL1の下方近傍領域の明るさが必要以上に低下してしまわないようにすることができる。
このように本実施形態によれば、投影レンズ32A、32Bを備えた車両用灯具10Rにおいて、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことなく、車両前方走行路の視認性を確保することができる。
しかも本実施形態においては、第1および第2灯具ユニット30A、30Bの光源34A、34Bが共通のホルダー60に支持されており、また、第1および第2灯具ユニット30A、30Bのリフレクタ36A、36Bおよびシェード38A、38Bがホルダー60によって構成されているので、車両用灯具10Rの部品点数を削減することができ、かつ、第1および第2灯具ユニット30A、30Bの各々における光源34A、34Bとリフレクタ36A、36Bおよびシェード38A、38Bとの位置関係精度を高めることができる。
さらに本実施形態においては、ハイビーム用配光パターンPH-1を形成するための第3灯具ユニット30Cが、投影レンズ32Cと光源34Cとリフレクタ36Cとを備えた構成となっており、その上で、光源34Cはホルダー60に支持されており、かつ、リフレクタ36Cはホルダー60によって構成されているので、車両用灯具10Rの部品点数を削減することができ、かつ、第3灯具ユニット30Cにおける光源34Cとリフレクタ36Cとの位置関係精度を高めることができる。
その際、第1、第2および第3灯具ユニット30A、30B、30Cの投影レンズ32A、32B、32Cは、投影レンズアッシー22として一体的に形成された状態でホルダー60に支持されているので、車両用灯具10Rの部品点数をさらに削減した上で、第1および第2灯具ユニット30A、30Bの各々における光源34A、34B、リフレクタ36A、36Bおよびシェード38A、38Bと投影レンズ32A、32Bとの位置関係精度ならびに第3灯具ユニット30Cにおける光源34Cおよびリフレクタ36Cと投影レンズ32Cとの位置関係精度を高めることができる。
さらに本実施形態においては、第3灯具ユニット30Cが第1灯具ユニット30Aと第2灯具ユニット30Bとの間に位置するように配置された状態で灯具ユニットアッシー20が構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、右側に位置する第1灯具ユニット30Aにおけるリフレクタ36Aの構成として、その反射面36Aaの右側領域を左側領域よりも大きくするとともに、左側に位置する第2灯具ユニット30Bにおけるリフレクタ36Bの構成として、その反射面36Baの左側領域を右側領域よりも大きくすることができる。したがって、第1灯具ユニット30Aからの照射光によってロービーム用配光パターンPL-1の左側拡散領域を形成するとともに第2灯具ユニット30Bからの照射光によってロービーム用配光パターンPL-1の右側拡散領域を形成することができ、これによりロービーム用配光パターンPL-1全体として左右両側にバランスよく拡散する配光パターンを形成することができる。
上記実施形態においては、シェード38Aの上向き反射面38Aaに形成された突起部38Abが、左右方向に細長く延びるように形成されており、かつ、灯具正面視において横長の半楕円形の外形形状を有するとともに灯具側面視においてやや縦長の半楕円形の外形形状を有しているものとして説明したが、これ以外の外形形状(例えば半球面状や直方体形状等)を有する構成を採用することも可能である。
上記実施形態においては、灯具ユニットアッシー20として、第1灯具ユニット30Aが右側に配置された構成となっているが、第1灯具ユニット30Aが左側に配置された構成とした場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
図8(b)は、本変形例に係る車両用灯具110L、110Rを示す、図8(a)と同様の図である。
図8(b)に示すように、本変形例においては、車両の右前端部に配置される車両用灯具110Rについては上記実施形態の車両用灯具10Rと同様の構成を有しているが、車両の左前端部に配置される車両用灯具110Lにおける灯具ユニットアッシー120の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、車両用灯具110Lの灯具ユニットアッシー120は、第2および第3灯具ユニット30B、30Cの構成は上記実施形態の場合と同様であるが、上記実施形態の第1灯具ユニット30Aの位置に第2灯具ユニット130Bが配置された構成となっている。この第2灯具ユニット130Bは、シェード138Bを備えているが、その上向き反射面138Baには上記実施形態の第1灯具ユニット30Aのような突起部38Abは形成されていない。
これにより、左右1対の車両用灯具110L、110Rからの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンは、1つのロービーム用配光パターンPL-1A(図7(a)参照)と3つのロービーム用配光パターンPL-1B(図7(b)参照)との合成配光パターンとして形成される。したがって、このロービーム用配光パターンは、ロービーム用配光パターンPL-1(図6参照)よりも暗部Dが明るい配光パターンとして形成される。
本変形例の構成を採用した場合においても、対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさを局所的に抑えることによって自車がピッチングしたような場合においても対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまわないようにした上で、対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさが必要以上に低下してしまわないようにすることができるが、その際、車両前方走行路の視認性を重視したロービーム用配光パターンを形成することができる。
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
図9(a)は、本変形例に係る車両用灯具210L、210Rを示す、図8(a)と同様の図である。
図9(a)に示すように、本変形例においては、車両の右前端部に配置される車両用灯具210Rについては上記実施形態の車両用灯具10Rと同様の構成を有しているが、車両の左前端部に配置される車両用灯具210Lにおける灯具ユニットアッシー220の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、車両用灯具210Lの灯具ユニットアッシー220は、第1および第3灯具ユニット30A、30Cの構成は上記実施形態の場合と同様であるが、上記実施形態の第2灯具ユニット30Bの位置に第1灯具ユニット230Aが配置された構成となっている。この第1灯具ユニット230Aは、シェード238Aを備えており、その上向き反射面238Aaには上記実施形態の第1灯具ユニット30Aと同様の突起部238Abが形成されている。
これにより、左右1対の車両用灯具210L、210Rからの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンは、3つのロービーム用配光パターンPL-1A(図7(a)参照)と1つのロービーム用配光パターンPL-1B(図7(b)参照)との合成配光パターンとして形成される。したがって、このロービーム用配光パターンは、ロービーム用配光パターンPL-1(図6参照)よりも暗部Dが暗い配光パターンとして形成される。
本変形例の構成を採用した場合においても、対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさを局所的に抑えることによって自車がピッチングしたような場合においても対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまわないようにした上で、対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさが必要以上に低下してしまわないようにすることができるが、その際、対向車ドライバに対するグレア防止を重視したロービーム用配光パターンを形成することができる。
次に、上記実施形態の第3変形例について説明する。
図9(b)は、本変形例に係る車両用灯具310を示す、図8(a)と同様の図である。
図9(b)に示すように、本変形例においては、車両の前端部に上記実施形態の車両用灯具10Rと同様の構成を有する単一の車両用灯具310が配置されるように構成されている。
本変形例に係る車両用灯具310からの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンは、図6に示すロービーム用配光パターンPL-1と同様の配光パターンとなる。
したがって、本変形例の構成を採用した場合においても、対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさを局所的に抑えることによって自車がピッチングしたような場合においても対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまわないようにした上で、対向車線側カットオフラインの下方近傍領域の明るさが必要以上に低下してしまわないようにすることができる。
本変形例の構成を採用することにより、コンパクトカー等に適した灯具構成とすることができる。
なお、上記第1~第3変形例以外の構成(例えば、上記第1変形例の車両用灯具110Lと上記第2変形例の車両用灯具210Lとが、左右1対の車両用灯具として配置された構成等)を採用することも可能である。
次に、上記実施形態の第4変形例について説明する。
図10は、本変形例に係る車両用灯具の灯具ユニットアッシー420を示す、図2と同様の図である。
図10に示すように、本変形例の灯具ユニットアッシー420も、その基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、投影レンズアッシー422の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、本変形例の投影レンズアッシー422は、その前面が平面視において第1灯具ユニット430Aの投影レンズ432Aの光軸Axの位置から第2灯具ユニット430Bの投影レンズ432Bの光軸Axの位置まで、図3に示す投影レンズ32Aの鉛直断面形状を維持したまま直線状に延びるように形成されている。
第1灯具ユニット430Aからの照射光は、その投影レンズ432Aの左半部がシリンドリカルレンズ状に形成されているので、灯具前方左方向への拡散角度が上記実施形態の場合よりも小さいものとなり、第2灯具ユニット430Bからの照射光は、その投影レンズ432Bの右半部がシリンドリカルレンズ状に形成されているので、灯具前方右方向への拡散角度が上記実施形態の場合よりも小さいものとなる。また、第3灯具ユニット430Cからの照射光は、その投影レンズ432A全体がシリンドリカルレンズ状に形成されているので、灯具前方左右両方向への拡散角度が上記実施形態の場合よりも小さいものとなる。
図11は、本変形例に係る車両用灯具からの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンPL-4およびハイビーム用配光パターンPH-4を透視的に示す図である。
図11に実線で示すように、ロービーム用配光パターンPL-4は、上記実施形態の場合と同様、第1灯具ユニット430Aからの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンPL-4Aと、第2灯具ユニット430Bからの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンPL-4Bとの合成配光パターンとして形成されるが、図6に示すロービーム用配光パターンPL-1に対して左右拡散角が小さい明るい配光パターンとして形成されている。これは、投影レンズ432Aの左半部および投影レンズ432Bの右半部がシリンドリカルレンズ状に形成されていることによるものである。
その際、ロービーム用配光パターンPL-4においても、上記実施形態の場合と同様、ロービーム用配光パターンPL-4Aにおける対向車線側カットオフラインPL1の下方近傍領域が局所的に暗部Dとして形成されている。
また、図11に2点鎖線で示すように、ハイビーム用配光パターンPH-4は、上記実施形態の場合と同様、ロービーム用配光パターンPL-4に対して、第3灯具ユニット430Cからの照射光によって形成される付加配光パターンPA-4が付加された配光パターンとして形成されるが、この付加配光パターンPA-4はロービーム用配光パターンPL-4よりもかなり小さい左右拡散角で明るい配光パターンとして形成されている。これは、投影レンズ432A全体がシリンドリカルレンズ状に形成されていることによるものである。
本変形例の構成を採用した場合においても、対向車線側カットオフラインCL1の下方近傍領域の明るさを局所的に抑えることによって自車がピッチングしたような場合においても対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまわないようにした上で、対向車線側カットオフラインCL1の下方近傍領域の明るさが必要以上に低下してしまわないようにすることができる。
本変形例の構成を採用することにより、上記実施形態の場合に比してロービーム用配光パターンPL-4およびハイビーム用配光パターンPH-4の左右拡散角は小さくなるが、その明るさを増大させることができる。特に、ハイビーム用配光パターンPH-4の明るさが増大することによって車両前方走行路の遠方視認性を向上させることができる。
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
また、本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
2 対向車
10L、10R、110L、110R、210L、210R、310 車両用灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
20、120、220、420 灯具ユニットアッシー
22、422 投影レンズアッシー
30A、230A、430A 第1灯具ユニット
30B、130B、430B 第2灯具ユニット
30C、430C 第3灯具ユニット
32A、32B、32C、432A、432B、432C 投影レンズ
34A、34B、34C 光源
34Aa 発光面
36A、36B、36C リフレクタ
36Aa、36Ba、36Ca 反射面
38A、38B、138B、238A シェード
38Aa、38Ba、138Ba、238Aa 上向き反射面
38Aa1 前端縁
38Ab、238Ab 突起部
40 基板
50 ヒートシンク
52 本体部
54 放熱フィン
60 ホルダー
60a 水平フランジ部
60b、60c 鉛直リブ
60d 鉛直フレーム部
Ax 光軸
CL1 対向車線側カットオフライン
CL2 自車線側カットオフライン
D 暗部
E エルボ点
F 後側焦点
PA-1、PA-4 付加配光パターン
PH-1、PH-4 ハイビーム用配光パターン
PL-1、PL-1A、PL-1B、PL-4、PL-4A、PL-4B ロービーム用配光パターン

Claims (5)

  1. ロービーム用配光パターンを形成するための第1および第2灯具ユニットを備えた車両用灯具において、
    上記第1および第2灯具ユニットの各々は、灯具前後方向に延びる光軸を有する投影レンズと、上記投影レンズの後側焦点よりも灯具後方側に配置された光源と、上記光源を上方側から覆うように配置された状態で、上記光源からの出射光を上記投影レンズへ向けて反射させるリフレクタと、上記リフレクタと上記投影レンズとの間に配置された状態で、上記ロービーム用配光パターンのカットオフラインを形成するために上記リフレクタからの反射光の一部を遮光するシェードとを備えており、かつ、上記シェードに、上記リフレクタからの反射光を上記投影レンズへ向けて上向きに反射させる上向き反射面が形成されており、
    上記第1灯具ユニットのシェードには、上記上向き反射面における上記光軸よりも自車線側の位置に、上記上向き反射面で反射した上記リフレクタからの反射光の一部を遮光する突起部が形成されている一方、上記第2灯具ユニットのシェードには上記突起部が形成されていない、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 上記第1および第2灯具ユニットの光源は、共通のホルダーに支持されており、
    上記第1および第2灯具ユニットのリフレクタおよびシェードは、上記ホルダーによって構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
  3. ハイビーム用配光パターンを形成するための第3灯具ユニットを備えており、
    上記第3灯具ユニットは、灯具前後方向に延びる光軸を有する投影レンズと、上記投影レンズの後側焦点よりも灯具後方側に配置された光源と、上記光源を上方側から覆うように配置された状態で上記光源からの出射光を上記投影レンズへ向けて反射させるリフレクタとを備えており、
    上記第3灯具ユニットの光源は、上記ホルダーに支持されており、
    上記第3灯具ユニットのリフレクタは、上記ホルダーによって構成されている、ことを特徴とする請求項2記載の車両用灯具。
  4. 上記第1、第2および第3灯具ユニットの投影レンズは、一体的に形成された状態で上記ホルダーに支持されている、ことを特徴とする請求項3記載の車両用灯具。
  5. 上記第3灯具ユニットは、上記第1灯具ユニットと上記第2灯具ユニットとの間に位置するように配置されている、ことを特徴とする請求項3または4記載の車両用灯具。
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