JP2023125848A - 搬送機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のチップの搬送中に、チップの乾燥を防ぐと共に、隣接するチップ同士の接触を防止する搬送機構を提供する。【解決手段】リングフレーム17の開口を塞ぐ様にリングフレームに貼り付けられたテープ15に対して複数のチップ13aに分割された被加工物11が開口に対応する領域において貼り付けられ、リングフレーム、テープ及び複数のチップが一体化されたフレームユニット19を搬送する搬送機構は、フレームユニットを保持する保持機構36と、保持機構を移動させる移動機構と、を備える。保持機構は、リングフレームをそれぞれ保持する複数の保持部材(吸引パッド21c)を有するリングフレーム保持機構26と、底部に1又は複数の流体放出部を有する板状の吸引部28を有し、1又は複数の流体放出部から液体又は液体及び気体の混合流体を放射状に放出し生成される負圧によって複数のチップを吸引保持するチップ吸引保持機構34と、を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、リングフレームの中央部の開口を塞ぐ様にリングフレームに貼り付けられたテープに対して複数のチップに分割された被加工物が該開口に対応する領域において貼り付けられ、リングフレーム、テープ及び複数のチップが一体化されたリングフレームユニットを搬送する搬送機構に関する。
半導体ウェーハ等の被加工物を切削する際には、高速で回転する切削ブレードと被加工物との間の潤滑のために純水等の切削水を切削ブレードに供給すると共に、被加工物と切削ブレードとが接触する加工点を冷却するために純水等の冷却水を加工点に供給する。
切削時には、高速で回転する切削ブレードをチャックテーブルで吸引保持された被加工物に切り込ませた状態でチャックテーブルを加工送りする。これにより、被加工物の一面に格子状に設定された複数の分割予定ラインの各々に沿って被加工物を切削し、被加工物を複数のチップ(デバイスチップ)に分割する。
切削中には、切り粉等のコンタミネーションが発生し、コンタミネーションを含む使用済の切削水及び冷却水によりチップが汚染される。チップにコンタミネーションが付着すると製品不良の原因となる。
そこで、搬送機構により切削後の被加工物(即ち、複数のチップ)をチャックテーブルからスピンナ洗浄装置へ搬送し、切削後の被加工物をスピンナ洗浄装置で洗浄する。
しかし、切削終了から洗浄開始までの間に水分が乾燥してコンタミネーションがチップに固着した場合には、スピンナ洗浄装置を用いて洗浄してもチップからコンタミネーションを完全には除去できない。
そこで、搬送中におけるチップの乾燥を防止するために、上壁と環状側壁とを有する洗浄水貯留部材を備える搬送機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。切削後の被加工物を搬送する際には、まず、テープを介してリングフレームに支持された各チップを覆う様に、洗浄水貯留部材をテープ上に配置する。
次いで、洗浄水貯留部材とテープとで規定される円筒状の空間(即ち、洗浄水貯留室)を洗浄水で満たす。その後、搬送機構は、リングフレームを吸引保持した状態で、複数のチップをテープ及びリングフレームと一体的にスピンナ洗浄装置へ搬送する。
特開2010-87443号公報
しかし、洗浄水貯留室内に貯留される洗浄水の重さによりテープが撓むことで、テープ上に隣接して配置されているチップ同士が接触し、チップに割れや欠けが生じ得る。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、複数のチップの搬送中に、チップの乾燥を防ぐと共に、隣接するチップ同士の接触を防止することを目的とする。
本発明の一態様によれば、リングフレームの開口を塞ぐ様に該リングフレームに貼り付けられたテープに対して複数のチップに分割された被加工物が該開口に対応する領域において貼り付けられ、該リングフレーム、該テープ及び該複数のチップが一体化されたフレームユニットを搬送する搬送機構であって、該搬送機構は、該フレームユニットを保持する保持機構と、該保持機構を移動させる移動機構と、を備え、該保持機構は、該リングフレームをそれぞれ保持する複数の保持部材を有するリングフレーム保持機構と、底部に1又は複数の流体放出部を有する板状の吸引部を有し、該1又は複数の流体放出部から液体又は液体及び気体の混合流体を放射状に放出することで生成される負圧によって該複数のチップを吸引保持するチップ吸引保持機構と、を含む搬送機構が提供される。
本発明の一態様に係る搬送機構は、フレームユニットの搬送時に、負圧の生成に使用する液体又は液体及び気体の混合流体によりチップの乾燥を防ぐと共に、この負圧で複数のチップを吸引保持することにより、隣接するチップ同士の接触を防止できる。
切削装置の斜視図である。 上側搬送機構のフレーム等を示す斜視図である。 図3(A)は上側搬送機構のフレーム等を示す下面図であり、図3(B)はベルヌーイチャックの断面図である。 切削後のフレームユニットの斜視図である。 フレームユニットを吸引保持して搬送する様子を示す側面図である。 フレームユニットを吸引保持して搬送する様子を示す下面図である。 第2の実施形態における上側搬送機構のフレーム等を示す下面図である。 第2の実施形態においてフレームユニットを保持する様子を示す側面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、切削装置2の斜視図である。なお、図1では、構成要素の一部を機能ブロック図で示す。また、図1におけるX軸方向(加工送り方向)、Y軸方向(割り出し送り方向)及びZ軸方向(上下方向)は、互いに直交する方向である。
切削装置2は、各構成要素を支持する基台4を備える。基台4の前方の角部には、開口4aが設けられている。開口4a内には、昇降機構(不図示)によって昇降するエレベータ6aが設けられている。エレベータ6aの上面には、複数のウェーハ(被加工物)11を収容するためのカセット6bが載せられる。
ウェーハ11は、例えば、シリコン等の半導体材料で形成された円盤状の単結晶基板を有する。なお、単結晶基板の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。ウェーハ11の表面11aには、格子状に複数の分割予定ライン(ストリート)が設定されている。
複数の分割予定ラインによって区画された各矩形領域には、IC(Integrated Circuit)等のデバイス13が形成されている。表面11aとは反対側に位置するウェーハ11の裏面11bには、ウェーハ11よりも大きい径を有するダイシングテープ(テープ)15の中央部が貼り付けられている。
ダイシングテープ15の外周部分には、金属で形成されたリングフレーム17が貼り付けられている。つまり、ダイシングテープ15は、リングフレーム17の中央部に形成されている開口17aを塞ぐ様に、リングフレーム17に貼り付けられている。
分割前のウェーハ11は、開口17aに対応する領域に貼り付けられており、ダイシングテープ15を介してリングフレーム17に支持されている。ウェーハ11及びリングフレーム17は、ダイシングテープ15を介して一体化され、フレームユニット19を形成している。
ウェーハ11は、フレームユニット19の状態で、カセット6bに収容されている。エレベータ6aの側方には、X軸方向に沿う長辺を有する矩形状の開口4bが形成されている。開口4b内には、テーブルカバー10が設けられている。
テーブルカバー10のX軸方向の両側には、X軸方向に沿って伸縮可能な蛇腹状のカバー部材12が設けられている。テーブルカバー10上には、円盤状のチャックテーブル14が設けられている。
チャックテーブル14の上面には、真空ポンプ、エジェクタ等の吸引源(不図示)から負圧が伝達し、フレームユニット19を吸引保持する保持面14aとして機能する。チャックテーブル14の外周部には、リングフレーム17を厚さ方向でそれぞれ挟持可能な複数のクランプユニット16が設けられている。
チャックテーブル14は、モータ等の回転駆動源(不図示)によりZ軸方向に略平行な回転軸の周りに回転可能に構成されている。また、チャックテーブル14は、不図示のボールねじ式のX軸方向移動機構(加工送りユニット)により、X軸方向に沿って移動可能に構成されている。
開口4bのうち開口4aに隣接する領域の上方には、カセット6bに対してフレームユニット19を搬入搬出する際に使用される一対のガイドレール(不図示)が設けられている。一対のガイドレールは、各長手部がY軸方向に沿って配置されており、X軸方向に沿って近接離隔する様に移動可能である。
基台4のX軸方向の中央部には、開口4bを跨ぐ様に門型の支持体4cが設けられている。Y‐Z平面に略平行な支持体4cの一面側には、フレームユニット19をそれぞれ搬送する下側搬送機構18及び上側搬送機構22が設けられている。
下側搬送機構18は、カセット6bからフレームユニット19を搬出する際と、洗浄後のフレームユニット19をカセット6bへ搬入する際と、に使用される。下側搬送機構18は、Z軸方向に沿って移動可能なピストンロッドを含むエアシリンダ18aを有する。
ピストンロッドの下端部にはX軸方向に沿って配置されたアーム部の基端部が固定されている。アーム部の先端部には、上面視で略H字形状のフレーム18bが固定されている。フレーム18bの四隅の底部側には、吸引パッド18cが設けられている。
各吸引パッド18cには、フレキシブルチューブ(不図示)を介して真空ポンプ、エジェクタ等の吸引源(不図示)から負圧が伝達する。吸引パッド18cは、リングフレーム17を吸引保持することでフレームユニット19を保持できる。
フレーム18bのうちエレベータ6a側の先端部には、リングフレーム17を把持可能な把持ユニット18dが設けられている。下側搬送機構18は、支持体4cに設けられた下側移動機構20を含む。
本実施形態の下側移動機構20は、ボールねじ式の移動機構であり、Y軸方向に沿って配置されたレール20aを有する。レール20aには、エアシリンダ18aの上端部がスライド可能に取り付けられている。
エアシリンダ18aの上端部にはナット部(不図示)が設けられている。ナット部には、Y軸方向に沿って配置されたねじ軸(不図示)がボール(不図示)を介して回転可能に連結されている。
ねじ軸の一端部には、モータ等の駆動源(不図示)が連結されている。駆動源を動作させることにより、下側搬送機構18はY軸方向に沿って移動する。次に、上側搬送機構22について説明する。
上側搬送機構(搬送機構)22は、チャックテーブル14から後述するスピンナ洗浄装置50へフレームユニット19を搬送する際に使用される。上側搬送機構22は、X軸方向に沿って突出する態様で設けられたアームを有し、アームの先端部には、Z軸方向に沿って移動可能なピストンロッドを含むエアシリンダ22aが設けられている。
ピストンロッドの下端部には、上面視で略H字形状のフレーム22bが固定されている。フレーム22bは、アルミニウム合金、ステンレス鋼等の金属で形成されており、Y軸方向に沿って配置された一対の第1直線部22bを有する(図2参照)。
図2に示す様に、一対の第1直線部22bは、その長手方向の中間位置において、X軸方向に沿って配置された第2直線部22bで互いに連結されている。各第1直線部22bの先端部(即ち、フレーム22bの四隅)の底部側には、吸引パッド(保持部材)22cが設けられている。
各吸引パッド22cには、フレキシブルチューブ22dを介して真空ポンプ、エジェクタ等の吸引源24から負圧が伝達する。図2、図3(A)及び図3(B)を参照して、上側搬送機構22について詳しく説明する。
図2は、上側搬送機構22のフレーム22b等を示す斜視図である。なお、図2では、構成要素の一部を、線や機能ブロック図で示す。図3(A)は、上側搬送機構のフレーム22b等を示す下面図である。
フレーム22b及び4つの吸引パッド22cは、負圧によりリングフレーム17を吸引保持するリングフレーム保持機構26を構成する。
なお、吸引パッド22cに代えて、リングフレーム17をその厚さ方向でそれぞれ挟持可能なクランプユニット(不図示)を設けることで、リングフレーム17を保持するリングフレーム保持機構26を構成してもよい。
第2直線部22bの上面側には、エアシリンダ22aのピストンロッドの下端部が固定されている。第2直線部22bの下面側には、円盤状(板状)のベース基板(吸引部)28が設けられている。
ベース基板28の径方向の中心部には、ベース基板28を厚さ方向で貫通する様に1つの貫通孔28a(図3(B)参照)が形成されている。貫通孔28aには、フレキシブルチューブ28bを介して流体供給源30が接続されている(図2参照)。
本実施形態の流体供給源30は、例えば、純水32e(図5参照)を収容したタンクを有する純水供給源を有する。但し、流体供給源30は、純水32eを収容したタンクを有する純水供給源と、乾燥エアを圧縮した状態で収容したタンクを有するエア供給源と、を含んでもよい。
図3(B)に示す様に、ベース基板28の底部28cには、円盤状のベース基板28よりも小径の凹部28cが形成されており、この凹部28cに嵌合する様にベルヌーイチャック(流体放出部)32が設けられている。
図3(B)は、ベルヌーイチャック32の断面図である。ベルヌーイチャック32は、ベルヌーイパッドとも呼ばれる。ベルヌーイチャック32は、金属、樹脂等で形成された円盤状のボディ部32aを有する。ボディ部32aの底部には、ボディ部32aよりも小径の円盤状の凹部32bが形成されている。
この凹部32bには、凹部32bの内径よりも小径の円盤状のプレート32cが固定されている。プレート32cの側部には、プレート32cの周方向に沿って4つのノズル32dが略等間隔に設けられている。但し、ノズル32dの数は、4つ以上の複数であれば特に限定されない。
各ノズル32dは、プレート32c中に形成されている流路を介して、フレキシブルチューブ28bに接続されている。流体供給源30が純水供給源である場合、流体供給源30から各ノズル32dへ純水(液体)32eが供給される(図5参照)。
プレート32cの側部から噴射された純水32eは、ボディ部32a及びプレート32c間に形成されている環状の隙間からボディ部32aの径方向に沿って放射状に放出される。純水32eの放出により、ベルヌーイチャック32の直下にはベルヌーイの法則に従って負圧が生成される。
ところで、流体供給源30が純水供給源のみではなく純水供給源及びエア供給源を有する場合には、純水(液体)32eとエア(気体)との混合流体32fが、各ノズル32dに供給される(図7及び図8参照)。
この場合、純水(液体)32eと、たエア(気体)とは、流体供給源30及びノズル32dの間の所定位置で混合され、ノズル32dから放射状に混合流体32fが放出される。これにより、ベルヌーイチャック32の下部には負圧が生成される。
いずれにしても、上側搬送機構22でチャックテーブル14からスピンナ洗浄装置50へフレームユニット19を搬送する際に、切削を経て分割されたウェーハ11(即ち、複数のデバイスチップ13a(図4参照))を、負圧の生成に使用された純水32eで濡らすことにより乾燥を防止できる。
ベース基板28及びベルヌーイチャック32は、チップ吸引保持機構34を構成する。また、本実施形態において、上述のリングフレーム保持機構26と、チップ吸引保持機構34とは、フレームユニット19を保持する保持機構36を構成する。
ここで、図1に戻って、切削装置2の他の構成について説明する。上側搬送機構22は、支持体4cに設けられた上側移動機構(移動機構)40を含む。上側移動機構40は、例えば、ボールねじ式の移動機構である。
上側移動機構40は、Y軸方向に沿って配置されたレール40aを有する。レール40aには、上側搬送機構22のアームの基端部がスライド可能に取り付けられている。このアームの基端部にはナット部(不図示)が設けられている。
ナット部には、Y軸方向に沿って配置されたねじ軸(不図示)がボール(不図示)を介して回転可能に連結されている。ねじ軸の一端部には、モータ等の駆動源(不図示)が連結されている。
駆動源を動作させることにより、保持機構36はY軸方向に沿って移動する。支持体4cに対して下側搬送機構18及び上側搬送機構22の反対側には、開口4bを跨ぐ様に門型の支持体4dが設けられている。
Y‐Z平面に略平行な支持体4dの一面側には、一対の切削ユニット移動機構(割り出し送りユニット、切り込み送りユニット)42が設けられている。各切削ユニット移動機構42は、それぞれボールねじ式のY軸方向移動機構及びZ軸方向移動機構を有する。
各切削ユニット移動機構42は、切削ユニット44をY軸方向及びZ軸方向に沿って移動させる。切削ユニット44はスピンドルハウジングを有する。スピンドルハウジングには、Y軸方向に略平行に配置された円柱状のスピンドル(不図示)の一部が回転可能に収容されている。
スピンドルの一端部には、サーボモータ等の回転駆動源(不図示)が設けられており、スピンドルの他端部には、円環状の切り刃を有する切削ブレードが装着されている。また、切削ユニット44には、保持面14aと対面する様に配置されたカメラユニット46が設けられている。
ウェーハ11を切削する際には、まず、下側搬送機構18が一対のガイドレール(不図示)を利用して、カセット6bから1つのフレームユニット19をチャックテーブル14へ搬送する。
保持面14a及び4つのクランプユニット16で吸引保持されたフレームユニット19は、1又は2つの切削ユニット44により各分割予定ラインに沿って切削され、複数のデバイスチップ(チップ)13aに分割される(図4参照)。
図4は、切削後のフレームユニット19の斜視図である。各分割予定ラインに沿って形成された切削溝13bにより、ウェーハ11は、複数のデバイスチップ13aに分割される。なお、複数のデバイスチップ13aは、リングフレーム17の開口17aに対応する領域においてダイシングテープ15に貼り付けられている。
切削後は、複数のデバイスチップ13a、ダイシングテープ15及びリングフレーム17が、フレームユニット19を形成する。上述の様に、切削中には、切り粉等のコンタミネーションが発生し、コンタミネーションを含む使用済の切削水及び冷却水によりデバイスチップ13aが汚染される。
切削後には、各デバイスチップ13aを洗浄するために、上側搬送機構22が、フレームユニット19を吸引保持してチャックテーブル14からスピンナ洗浄装置50へ搬送する。
図5は、上側搬送機構22で切削終了後のフレームユニット19を吸引保持して搬送する様子を示す側面図である。なお、図5では、構成要素の一部を、線や機能ブロック図で示す。図6は、上側搬送機構22で切削終了後のフレームユニット19を吸引保持して搬送する様子を示す下面図である。
本実施形態では、切削終了後、上側搬送機構22のアームをチャックテーブル14の上方に移動させ、リングフレーム保持機構26でリングフレーム17の四箇所を吸引保持すると共に、チップ吸引保持機構34で全てのデバイスチップ13aを吸引保持する。
なお、リングフレーム保持機構26は、吸引パッド22cがリングフレーム17に接触した状態でリングフレーム17を吸引保持するが、チップ吸引保持機構34は、ベルヌーイチャック32が各デバイスチップ13aに非接触の状態で各デバイスチップ13aを吸引保持する。
チップ吸引保持機構34での吸引時には、図6に示す様に、純水32eがリングフレーム17の外周側へ放射状に放出される。なお、純水32eは吸引パッド22cに当たるが、リングフレーム17の吸引保持は問題無く行われる。
放射された純水32eの一部は、フレームユニット19から落下するが、他の一部は、リングフレーム17の内周部に残留することもある。
しかし、搬送時に純水32eの重さによりウェーハ11とリングフレーム17との間に位置するダイシングテープ15が撓んだとしても、各デバイスチップ13aはチップ吸引保持機構34で吸引保持されているので、デバイスチップ13a同士は接触しない。
この様に、本実施形態では、負圧の生成に使用する純水32eによりデバイスチップ13aの乾燥を防ぐと共に、この負圧で複数のデバイスチップ13aを吸引保持することにより、隣接するデバイスチップ13a同士の接触を防止できる。
ここで、再度図1に戻る。Y軸方向において開口4bに対して開口4aとは反対側には、円形の開口4eが形成されている。開口4eには、スピンナ洗浄装置50が設けられている。
スピンナ洗浄装置50は、フレームユニット19を吸引保持した状態で高速に回転可能なスピンナテーブル52を有する。スピンナテーブル52の近傍には、揺動アーム54が設けられている。揺動アーム54の先端部には、ノズル(不図示)が設けられている。
洗浄時には、フレームユニット19を吸引保持したスピンナテーブル52を高速回転させると共に、揺動アーム54を揺動させながら純水及びエアが混合された混合流体を下方へ噴射することで、デバイスチップ13aを洗浄する。
洗浄後のフレームユニット19は、下側搬送機構18により一対のガイドレールを介して、スピンナ洗浄装置50からカセット6bへ搬送される。切削装置2の各構成要素の動作は、制御ユニット56により制御される。
制御ユニット56は、例えば、CPU(Central Processing Unit)に代表されるプロセッサ等の処理装置と、主記憶装置と、補助記憶装置と、を含むコンピュータによって構成されている。
主記憶装置は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含み、補助記憶装置は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等を含む。
補助記憶装置には、所定のプログラムを含むソフトウェアが記憶されている。このソフトウェアに従い処理装置等を動作させることによって、制御ユニット56の機能が実現される。
本実施形態では、複数のデバイスチップ13aを含むフレームユニット19の搬送時に、負圧の生成に使用する純水32eによりデバイスチップ13aの乾燥を防ぐと共に、この負圧で複数のデバイスチップ13aを吸引保持することにより、隣接するデバイスチップ13a同士の接触を防止できる。
(第2の実施形態)次に、図7及び図8を参照し、第2の実施形態について説明する。 図7は、第2の実施形態の上側搬送機構22のフレーム22b等を示す下面図である。第2の実施形態では、ベース基板28の底部28cに4つの凹部(不図示)が形成されている。
4つの凹部は、ベース基板28の周方向において略等間隔に配置されており、各凹部に嵌合する様にベルヌーイチャック32が設けられている。但し、ベルヌーイチャック32の数は複数であれば、4つに限定されず、2つ、3つ又は5つ以上であってもよい。
図8は、第2の実施形態の上側搬送機構22でフレームユニット19を保持する様子を示す側面図である。なお、図8では、構成要素の一部を、線や機能ブロック図で示す。第2の実施形態のベルヌーイチャック32は、純水32eとエア(気体)との混合流体32fを放出する。
なお、図8では、便宜的に2つのベルヌーイチャック32から放出される混合流体32fを示している。本実施形態においても、負圧の生成に使用する純水32eによりデバイスチップ13aの乾燥を防ぐと共に、この負圧で複数のデバイスチップ13aを吸引保持することにより、隣接するデバイスチップ13a同士の接触を防止できる。
その他、上述の実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。例えば、第2の実施形態において、混合流体32fに代えて、純水32eを放出することもできる。
2:切削装置
4:基台、4a,4b:開口、4c,4d:支持体、4e:開口
6a:エレベータ、6b:カセット
10:テーブルカバー、12:カバー部材
11:ウェーハ(被加工物)、11a:表面、11b:裏面
13:デバイス、13a:デバイスチップ(チップ)、13b:切削溝
14:チャックテーブル、14a:保持面、16:クランプユニット
15:ダイシングテープ(テープ)、17:リングフレーム、17a:開口
18:下側搬送機構
18a:エアシリンダ、18b:フレーム、18c:吸引パッド、18d:把持ユニット
19:フレームユニット
20:下側移動機構、20a:レール
22:上側搬送機構(搬送機構)、22a:エアシリンダ
22b:フレーム、22b:第1直線部、22b:第2直線部
22c:吸引パッド(保持部材)、22d:フレキシブルチューブ
24:吸引源、26:リングフレーム保持機構
28:ベース基板(吸引部)、28a:貫通孔、28b:フレキシブルチューブ
28c:底部、28c:凹部
30:流体供給源、32:ベルヌーイチャック(流体放出部)
32a:ボディ部、32b:凹部、32c:プレート、32d:ノズル
32e:純水(液体)、32f:混合流体
34:チップ吸引保持機構、36:保持機構
40:上側移動機構(移動機構)、40a:レール
42:切削ユニット移動機構、44:切削ユニット、46:カメラユニット
50:スピンナ洗浄装置、52:スピンナテーブル、54:揺動アーム
56:制御ユニット

Claims (1)

  1. リングフレームの開口を塞ぐ様に該リングフレームに貼り付けられたテープに対して複数のチップに分割された被加工物が該開口に対応する領域において貼り付けられ、該リングフレーム、該テープ及び該複数のチップが一体化されたフレームユニットを搬送する搬送機構であって、
    該搬送機構は、
    該フレームユニットを保持する保持機構と、
    該保持機構を移動させる移動機構と、
    を備え、
    該保持機構は、
    該リングフレームをそれぞれ保持する複数の保持部材を有するリングフレーム保持機構と、
    底部に1又は複数の流体放出部を有する板状の吸引部を有し、該1又は複数の流体放出部から液体又は液体及び気体の混合流体を放射状に放出することで生成される負圧によって該複数のチップを吸引保持するチップ吸引保持機構と、
    を含むことを特徴とする搬送機構。
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