JP2023125625A - 牽引装置および無人搬送車 - Google Patents

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Junichi Fujii
智秋 南保
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Abstract

【課題】モータのモータ軸に加わる負荷を軽減できる牽引装置を提供する。【解決手段】牽引装置21は、無人搬送車本体20の進行方向に対して交差する上下方向の旋回軸を中心に旋回可能に連結される旋回アーム30と、旋回アーム30に対して上下方向に移動する昇降アーム31とを備える。昇降アーム31は、牽引物と連結するフック32と、カムフォロア34とを有する。旋回アーム30に、上下方向のカム回動軸67を中心に回動可能に端面カム33を設置する。端面カム33は、カム回動軸67を中心とする環状に形成されてカムフォロア34を支持するカム面68を有する。旋回アーム30に、端面カム33を回動させるモータ35を設置する。端面カム33の回動により、カムフォロア34を介して昇降アーム31を昇降させることで、フック32の位置が牽引物と連結する位置と牽引物を解放する位置とに変化する。【選択図】図4

Description

本発明は、牽引物を牽引する無人搬送車に用いられる牽引装置、およびこの牽引装置を用いた無人搬送車に関する。
従来、例えば下記の特許文献1に記載されているように、牽引物である台車を牽引する無人搬送車が知られている。この無人搬送車では、台車を牽引するための牽引装置を備えている。
牽引装置は、無人搬送車に対して水平方向に旋回可能に連結される旋回アームと、この旋回アームに対して鉛直方向に昇降移動する昇降アームとを備え、旋回アームに出力軸を水平方向として駆動部が設置され、この駆動部の出力軸にカムが取り付けられ、駆動部の駆動によるカムの回動によって昇降アームが昇降し、昇降アームが台車に係脱する構造となっている。
特許第6629436号公報
上記牽引装置では、駆動部の出力軸に取り付けられたカムを回動させる構造であるため、駆動部の出力軸には、カムを回動させる際の負荷の他に、カムに加わる昇降アームの負荷が加わることになる。
本発明が解決しようとする課題は、駆動部の出力軸に加わる負荷を軽減できる牽引装置および無人搬送車を提供することにある。
本発明の牽引装置は、
牽引物を牽引する無人搬送車の無人搬送車本体に接続される牽引装置であって、前記無人搬送車本体の進行方向に対して交差する上下方向の旋回軸を中心に旋回可能に接続される旋回アームと、前記旋回アームに対して上下方向に移動し、前記牽引物と連結する連結部と、カムフォロアとを有する昇降アームと、前記旋回アームに上下方向のカム回動軸を中心に回動可能に設置され、前記カム回動軸を中心とする環状に形成されて前記カムフォロアを支持するカム面を有する回動カムと、前記旋回アームに設置され、前記回動カムを回動させる回動カム駆動部とを備え、前記回動カムの回動により、前記カムフォロアを介して前記昇降アームを昇降させることで、前記連結部の位置が前記牽引物と連結する位置と前記牽引物を解放する位置とに変化する。
本発明の牽引装置によれば、駆動部の出力軸に加わる負荷を軽減できる。
本発明の一実施の形態を示す牽引装置を用いた無人搬送車の側面図である。 同上牽引装置のカバーを外した斜視図である。 同上牽引装置の内部構造を示す斜視図である。 同上牽引装置の内部構造を示す斜視図である。 同上牽引装置を示し、(a)は昇降アームの下降状態の側面図、(b)は昇降アームの上昇状態の側面図である。 同上牽引装置の旋回アームの位置決め動作を含む連結解除動作を示すフローチャートである。 同上牽引装置の旋回アームの位置決め動作を含む連結解除動作を(a)~(d)に示す側面図である。 同上牽引装置の旋回アームの位置決め構造に関する変形例を(a)~(d)に示し、(a)~(c)は位置決め保持機構の側面図、(d)は位置決め被嵌合部材の正面図である。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に無人搬送車10を示す。無人搬送車10は、牽引物11を牽引し、所定の搬送場所に向けて自動走行する。
牽引物11は、例えば台車で、複数の車輪12によって走行移動可能とする。牽引物11の端部には、無線搬送車10と連結される被連結部13が設置されている。被連結部13は、端面および上下面が開口された断面略コ字形の連結枠14の内側に、鉛直方向に開口する連結孔15を有する連結部材16が配置されている。
無人搬送車10は、無人搬送車本体20と、この無人搬送車本体20に設置された牽引装置21とを備えている。
無人搬送車本体20は、幅方向の両側に配置される一対の走行輪22と、複数の回転自在なキャスター23と有し、走行移動可能とする。無人搬送車本体20は、各走行輪22が個別の走行輪モータで回転駆動され、前進、後退および旋回走行、一定位置での方向転換などが可能となっている。無人搬送車本体20は、無人搬送車本体20および牽引装置21を制御する制御装置や、電力を供給するバッテリなどを備えている。
また、牽引装置21は、図1にカバー24を装着した側面図を示し、図2にカバー24を外した斜視図を示す。図3および図4には牽引装置21の内部構造を示し、図5(a)(b)には牽引装置21の構造および動作を示す。
牽引装置21は、長手方向の一端側であって走行方向に対応した前端側が無人搬送車本体20に水平方向に旋回可能に連結される旋回アーム30と、この旋回アーム30の他端側である後端側に鉛直方向に昇降移動可能に設置される昇降アーム31と、この昇降アーム31の後端側下部に設置された連結部であるフック32と、旋回アーム30の上面に設置される回動カムである端面カム33と、昇降アーム31に設置されるカムフォロア34と、旋回アーム30の上面に設置される回動カム駆動部であるモータ35と、モータ35から端面カム33に駆動力を伝達する伝達機構36と、旋回アーム30を無人搬送車本体20に対して一定位置に位置決め保持する位置決め保持機構37とを備えている。
旋回アーム30は、無人搬送車本体20の上面側に配置されている。旋回アーム30は、アーム上面部40と、このアーム上面部40の下方に配置されるアーム下面部41(図5参照)と、これらアーム上面部40およびアーム下面部41の両側に固定されるアーム側面部42とを備えている。
図5に示すように、アーム上面部40の前端側の下面に軸受部材43が取り付けられ、この軸受部材43が無人搬送車本体20の上面から突出された鉛直方向の旋回軸44の上端に対して水平方向に回転可能に取り付けられている。これにより、旋回アーム30は、無人搬送車本体20に対して旋回軸44を中心として水平方向に旋回可能に連結されている。旋回アーム30の旋回範囲は、無人搬送車本体20の前後方向に沿った中心軸を基準として左右の各方向に少なくも90°の範囲に旋回となっている。なお、旋回軸44の軸方向は、無人搬送車本体20の進行方向に交差する上下方向である。
旋回軸44は、無人搬送車本体20に上下一対の軸受部材45,46に支持されて取り付けられており、旋回アーム30を介して牽引装置21全体を支持する。旋回軸44は、一対の走行輪22の軸間の中心位置に配置され、無人搬送車本体20の一定位置での旋回時の中心となる。
図3に示すように、両側のアーム側面部42には、後端側の外側面に、昇降アーム31の鉛直方向への昇降移動をガイドするガイドレール47が取り付けられ、さらに、ガイドレール47と平行に鉛直方向に沿って配置されるガイド軸48が上下の取付部材49によって取り付けられている。ガイド軸48には昇降アーム31に取り付けられたばね受部材50が昇降移動可能に挿通されている。ガイド軸48の周囲で上側の取付部材49とばね受部材50との間にばね51が配置されている。ばね51は、ばね受部材50を介し、旋回アーム30に対して昇降アーム31を下方に付勢し、これにより、昇降アーム31に設置されるカムフォロア34を旋回アーム30に設置されている端面カム33に向けて付勢する。
旋回アーム30の旋回位置は、旋回アーム30に対して設けられたエンコーダによって検知される。エンコーダは、無人搬送車本体20の前後方向に沿った中心軸上に旋回アーム30が配置された位置を原点(0度)とする。
また、昇降アーム31は、旋回アーム30の後端側に昇降移動可能に取り付けられる昇降枠54と、この昇降枠54の後面側に固定された昇降アーム部55とを備えている。
昇降枠54は、旋回アーム30の後端面に対向する後面枠部56と、旋回アーム30の両側面に対向する両側の側面枠部57とを有し、断面略コ字形に設けられている。両側の側面枠部57の内面側に旋回アーム30のガイドレール47を両側から挟み込むように配置される複数のローラ58が取り付けられ、複数のローラ58がガイドレール47に沿って回転移動することにより、昇降アーム31が鉛直方向に昇降移動する。昇降枠54の両側の側面枠部57にはばね受部材50が連結され、ばね受部材50を介してばね51で昇降アーム31が下方に付勢されている。両側の側面枠部57の上端間にはカムフォロア34を支持するための支持部材59が固定されている。
昇降アーム部55は、四角形柱状に設けられ、昇降枠54の後面枠部56に鉛直方向に沿って固定され、下端側が無人搬送車本体20の後方に配置されている。昇降アーム部55は、旋回アーム30の旋回時に無人搬送車本体20に接触せずに旋回可能とする。
また、フック32は、昇降アーム31の昇降アーム部55の後面側の下端に設置されている。フック32は、先端側が円錐状の円柱または円筒で、昇降アーム部55に取り付けられたフック取付部材62上に鉛直方向に沿って立設されている。フック32は、牽引物11の被連結部13の連結枠14内に進入し、被連結部13の連結孔15に対して下方から挿脱可能とする。フック取付部材62の下面には、牽引物11の被連結部13の連結枠14内に進入してフック32の連結孔15に対する左右方向の位置を位置決めする位置決めローラ63が配設され、また、フック取付部材62の上面には、連結枠14の前端縁に当接してフック32の連結孔15に対する前後方向の位置を位置決めする位置決めローラ64が配置されている。
また、端面カム33は、旋回アーム30の上面で旋回軸44から離れた後端部側に設置されている。端面カム33は、中心軸であるカム回動軸67を中心とする円筒状で、一端面にカム回動軸67を中心とした環状のカム面68が設けられている。端面カム33は、カム面68を上方に向けて、鉛直方向とするカム回動軸67を中心に水平方向に回動する。カム面68は、回動角度に応じて、上端と下端の平面に挟まれて、高低差が生じるように傾斜状の面が設けられており、カムフォロア34に対するカム面68の接触箇所が移動することで、カムフォロア34を介して昇降アーム31が昇降移動し、フック32の位置が牽引物11と連結する位置と牽引物11を解放する位置とに変化する。つまり、カム面68の最低位置の平面にカムフォロア34が位置する場合に昇降アーム31が下降端に位置し、カム面68の最高位置の平面にカムフォロア34が位置する場合に昇降アーム31が上昇端に位置することになる。なお、環状のカム面68は、平面視でカム面68の全面が連続した環状となる形状の他に、カム面68が部分的に環状となった形状でもよい。
端面カム33は、端面カム支持台69上に支持され、端面カム支持台69の下面から突出するカム回動軸67と同軸のカム回動軸部材70が、旋回アーム30のアーム上面部40およびアーム下面部41に取り付けられる一対の軸受部材71によって回動可能に支持されている。端面カム33に加わる鉛直方向の負荷は、端面カム支持台69および軸受部材71を介して旋回アーム30で支持する。
また、カムフォロア34は、昇降アーム31の支持部材59の下面側に設置されている。カムフォロア34は、水平方向の軸74で回転可能なローラ75を有し、ローラ75を貫通する軸74の両端がローラ支持部材76に支持され、ローラ支持部材76によって支持部材59の下面側に取り付けられている。カムフォロア34は、端面カム33のカム面68に支持されて載った状態であり、カムフォロア34が昇降アーム31およびこの昇降アーム31に取り付けられたフック32などを支持する。カムフォロア34は、回転方向が端面カム33のカム面68の周方向に向けられ、端面カム33の回動によってカム面68に倣って回転しながら上昇移動または下降移動し、昇降アーム31を昇降移動させる。
また、モータ35は、旋回アーム30の上面で端面カム33と旋回軸44との間の位置に起立状態で設置されている。モータ35は、モータ軸79の軸方向に長尺に形成され、モータ軸79が鉛直方向に沿って、端面カム33のカム回動軸67と平行に配置されている。モータ35は、下端側がアーム下面部41の上面に固定され、上端側がアーム上面部40の上面よりも上方に突出されることにより、旋回アーム30の上面に設置されている。モータ35は、無人搬送車本体20が備える制御装置による制御により、無人搬送車本体20が備えるバッテリから供給される電力で動作する。
また、伝達機構36は、旋回アーム30の下面側に配置されている。伝達機構36は、アーム下面部41の下側において、端面カム33のカム回動軸67であるカム回動軸部材70に取り付けられたプーリ82と、モータ35のモータ軸79上にあって回転駆動する出力軸35aに取り付けられたプーリ83と、これらプーリ82,83に掛け回された伝達部材であるタイミングベルト84とを備えている。なお、伝達機構36には、複数の歯車を用いた歯車機構、チェーン、マグネットなどを用いてもよい。
また、位置決め保持機構37は、昇降アーム31に設置された位置決め嵌合部材としての位置決めローラ(位置決めベアリング)87と、無人搬送車本体20に設置される位置決め被嵌合部材としての位置決め部材88(位置決めガイド)とを備えている。なお、位置決め嵌合部材と被嵌合部材とは、これらが分離状態と嵌合状態に変化できるものであればよい。
位置決めローラ87は、昇降アーム31の昇降アーム部55の前面側で、昇降枠54とフック32との間の高さ位置に設置されている。位置決めローラ87は、昇降アーム部55の前面側に垂直な軸で旋回アーム30の旋回方向に対応して回転可能としている。
位置決め部材88は、無人搬送車本体20の上面の後端部に設置される。位置決め部材88は、旋回アーム30の旋回方向に対応して略V字形の位置決め溝89が設けられている。位置決め溝89には、中央に向かって傾斜する両側の傾斜壁90が設けられている。位置決め溝89の最下部となる中心位置は、無人搬送車本体20の前後方向に沿った中心軸上に配置されており、位置決め溝89の先端に位置決めローラ87が位置した状態で旋回アーム30のエンコーダが原点(0度)を示すようになっている。
位置決めローラ87は、端面カム33の所定の回動角度で昇降アーム31が下降することで、位置決め部材88の位置決め溝89内に嵌まり込み、旋回アーム30の不必要な旋回や振れを防止する。このとき、旋回アーム30の旋回位置に多少のばらつきがあっても、位置決めローラ87が略V字形の位置決め溝89の最下部に導かれることで、旋回アーム30の旋回位置が無人搬送車本体20の前後方向に沿った中心軸上に配置される。なお、位置決めローラ87が位置決め溝89に嵌まり込んで位置決め部材88に載るとともに、カムフォロア34に対して端面カム33のカム面68のより低い位置が対向して、カムフォロア34から端面カム33のカム面68が離れることで、位置決め保持機構37で昇降アーム31およびこの昇降アーム31に取り付けられたフック32を支持するように構成してもよい。
次に、無人搬送車10の動作を説明する。
図1は、無人搬送車10が、牽引物11を連結する前の状態、または牽引物11から連結を解除した後の状態を示す。
この状態では、フック32が牽引物11の被連結部13の連結孔15よりも下降した連結解除位置の高さにある。
図5(a)に示すように、フック32が連結解除位置の高さにある状態では、端面カム33は、カム面68の低い高さ位置がカムフォロア34と接触した回動位置にある。
ばね51の付勢により、ばね受部材50および昇降アーム31を介してカムフォロア34が端面カム33のカム面68に接触する状態に保持され、フック32が連結解除位置に保持されている。
昇降アーム31とともに下降する位置決めローラ87が位置決め部材88の位置決め溝89に係合し、無人搬送車本体20の前後方向に沿った中心軸上に旋回アーム30が位置する状態で位置決め保持されている。
そして、無人搬送車10の牽引装置21を牽引物11に連結するには、図1に示すように、無人搬送車10の牽引装置21の後面側が牽引物11の被連結部13の正面側に対向する位置に走行移動するとともに牽引物11に接近するように後退することで、フック32が被連結部13の連結枠14内に進入し、連結孔15の下方に配置される。
モータ35が動作し、モータ35からの駆動力が伝達機構36を介して端面カム33に伝達され、端面カム33が鉛直方向のカム回動軸67を中心に、カムフォロア34に対してカム面68の高さが高くなる第1方向に向けて回動する。
端面カム33の第1方向への回動により、カムフォロア34が接触するカム面68の高さが徐々に高くなり、カムフォロア34が上昇し、このカムフォロア34を介して昇降アーム31が上昇する。
このとき、ばね51で昇降アーム31を介してカムフォロア34が端面カム33のカム面68に向けて付勢されているため、端面カム33のカム面68の上昇に対してカムフォロア34の上昇を確実に追従させることができる。
昇降アーム31とともに上昇するフック32が牽引物11の被連結部13の連結孔15に下方から挿入され、フック32が牽引物11の被連結部13に連結される。
図5(b)に示すように、端面カム33が所定の角度位置に回動され、フック32が被連結部13に連結された所定の連結位置に上昇するとともに、位置決めローラ87が位置決め部材88よりも上方に移動することで、モータ35が停止される。
無人搬送車10が前進し、牽引物11を牽引する。無人搬送車10が湾曲した走行経路に沿って曲がるために旋回する際や90°または180°方向転換するために旋回する際などには、無人搬送車本体20に対して旋回アーム30が旋回し、無人搬送車10の旋回が可能となっている。
また、所定の搬送場所に牽引物11を搬送した後、無人搬送車10の牽引装置21を牽引物11から連結解除する。図6に牽引装置21の旋回アーム30の位置決め動作を含む連結解除動作のフローチャートを示し、図7の(a)~(d)に旋回アーム31の位置決め動作を含む連結解動作を示す。
所定の搬送場所に牽引物11を搬送した後、無人搬送車本体20の両側の走行輪22の走行輪モータが互いに逆回転するように駆動され(ステップS1)、旋回アーム30のエンコーダが原点(0度)になるまで、その場で無人搬送車本体20が旋回する。
旋回アーム30のエンコーダが原点(0度)となり、旋回アーム30が所定角度に戻ると(ステップS2のYES)、走行輪モータを停止する(ステップS3)。これにより、無人搬送車本体20の前後方向に沿った中心軸上に旋回アーム30が位置する状態、つまり、図7(a)に示すように、昇降アーム31の位置決めローラ87が無人搬送車本体20の位置決め部材88の位置決め溝89の上方に対向する状態で、無人搬送車本体20が停止する。
端面カム33用のモータ35が駆動され(ステップS4)、モータ35からの駆動力が伝達機構36を介して端面カム33に伝達され、端面カム33が鉛直方向のカム回動軸67を中心に、カムフォロア34に対してカム面68の高さが低くなる第2方向に向けて、端面カム33が所定の第1角度まで回動する。
端面カム33の第2方向への回動により、カムフォロア34が接触するカム面68の高さが徐々に低くなり、カムフォロア34が下降し、このカムフォロア34を介して昇降アーム31が下降する。このとき、ばね51で昇降アーム31を介してカムフォロア34が端面カム33のカム面68に向けて付勢されているため、端面カム33のカム面68の下降に対してカムフォロア34の下降を確実に追従させることができる。
端面カム33が第1角度まで回動したら(ステップS5のYES)、モータ35が停止される(ステップS6)。
端面カム33が第1角度まで回動した状態では、図7(b)に示すように、昇降アーム31のフック32が牽引物11の被連結部13の連結孔15から下方に抜け、昇降アーム31の位置決めローラ87の少なくとも一部が、無人搬送車本体20の位置決め部材88の位置決め溝89内に入った状態となる。この状態では、位置決めローラ87が位置決め部材88の位置決め溝89の幅内で相対的に移動できる状態にあって、旋回アーム30が無人搬送車本体20に対して旋回できる状態にある。
その後、無人搬送車本体20の両側の走行輪22の走行輪モータが駆動され(ステップS7)、無人搬送車本体20が前進する。
無人搬送車本体20が前進することで、図7(c)に示すように、昇降アーム31のフック32が牽引物11の被連結部13から離脱する。
このとき、無人搬送車本体20が前進しても、昇降アーム31の位置決めローラ87の少なくとも一部が、無人搬送車本体20の位置決め部材88の位置決め溝89内に入った状態にあるため、位置決めローラ87が位置決め部材88の位置決め溝89から外れることはない。
無人搬送車本体20が所定距離移動したら(ステップS8のYES)、端面カム33用のモータ35が駆動され(ステップS9)、モータ35からの駆動力が伝達機構36を介して端面カム33に伝達され、端面カム33が鉛直方向のカム回動軸67を中心に、カムフォロア34に対してカム面68の高さが低くなる第2方向に向けて、端面カム33が次の所定の第2角度まで回動する。
昇降アーム31が下降し、昇降アーム31の位置決めローラ87が位置決め部材88の位置決め溝89の傾斜壁90に当接する。位置決めローラ87が位置決め部材88の位置決め溝89のいずれか一方の傾斜壁90に当接した場合には、位置決めローラ87が一方傾斜壁90に沿って位置決め溝89の中央に導かれ、旋回アーム30が旋回する。
端面カム33が第2角度まで回動したら(ステップS10のYES)、モータ35が停止される(ステップS11)。端面カム33が第2角度まで回動した状態では、図7(d)に示すように、昇降アーム31が下降端まで下降され、位置決めローラ87が位置決め部材88の位置決め溝89の両方の傾斜壁90に当接した状態で位置決め保持される。
なお、端面カム33の第2角度まで回動に伴う昇降アーム31の下降は、無人搬送車本体20の走行中に実行してもよいし、無人搬送車本体20が一旦停止してから実行してもよい。
ところで、無人搬送車本体20に対して旋回アーム30が傾いた状態で、昇降アーム31を下降端まで一気に下降させた場合、その下降途中で位置決めローラ87が位置決め部材88の位置決め溝89のいずれか一方の傾斜壁90に当接すると昇降アーム31の下降に伴い、位置決めローラ87が位置決め溝89の傾斜壁90に沿って移動することになる。これにより、旋回アーム30が旋回し、フック32が被連結部13の連結枠14の内側面に衝突してしまう可能性がある。上述したように、フック32を被連結部13の連結孔15から抜いた状態で、無人搬送車本体20を前進させてから、さらに昇降アーム31を下降端まで下降させることにより、フック32が被連結部13の連結枠14の内側面に衝突するのを防止できる。
以上のように構成された無人搬送車10の牽引装置21では、旋回アーム30に、カム面68を上方に向けて鉛直方向のカム回動軸67を中心に水平方向に回動する端面カム33を設置し、この端面カム33のカム面68に昇降アーム31に設置したカムフォロア34が載ることで、昇降アーム31を支持するための負荷を端面カム33で受け止めることができる。そのため、旋回アーム30に設置されたモータ35のモータ軸79には、端面カム33を回動させるときのみ負荷が加わるが、昇降アーム31の荷重を支持する負荷は加わらず、モータ35のモータ軸79に加わる負荷を軽減でき、モータ35の長寿命化を図れる。
また、旋回アーム30の上面側は、無人搬送車本体20に対する旋回に影響がなく、スペースの制限が少ないため、この旋回アーム30の上面側に端面カム33およびモータ35を設置することで、スペースを有効に利用し、効率的な配置構成とすることができる。
また、モータ35のモータ軸79が端面カム33のカム回動軸67と平行な鉛直方向に配置されるため、モータ軸79が旋回アーム30の長手方向に沿った水平に配置される場合に比べて、モータ35の設置スペースが小さく、旋回アーム30の長さを短くできる。旋回アーム30の長さを短くできることで、旋回アーム30が取り付けられる旋回軸44に対する負荷を軽減することができる。
また、端面カム33をモータ35で直接支持するのではなく、端面カム33とモータ35との間に駆動力を伝達する伝達機構36を備えることにより、昇降アーム31を支持するための負荷がモータ35のモータ軸79に加わらずに済む。
また、旋回アーム30に対して昇降アーム31を下方に付勢するばね51を備えるため、昇降アーム31に設置されたカムフォロア34を旋回アーム30に設置された端面カム33のカム面68に付勢し、カムフォロア34を端面カム33のカム面68に確実に追従させることができる。
また、端面カム33の所定の回動角度で下降した昇降アーム31を介して、旋回アーム30の旋回位置を無人搬送車本体20に対して位置決め保持する位置決め保持機構37を備えるため、旋回アーム30の旋回を制限でき、牽引物11に対するフック32の連結動作を容易にし、牽引物11を牽引していない状態での無人搬送車10の走行時に旋回アーム30が旋回するのを防止できる。
なお、回動カムとしては端面カム33の他に円筒溝カムを使用することもできる。加えて、カム面68の一部に下方向の凹部を設け、その凹部にカムフォロア34が入ることで、旋回アーム30を位置決め保持するような回動カムを使用することもできる。
また、牽引物11にフック32を設け、昇降アーム31にフック32が挿入される開口部を設けてもよく、フック32の代わりに把持部材などを用いてもよい。したがって、連結部材は、フック32に限定されるものではなく、牽引物11と連結状態が実現できる種々の構造を含み得る。なお、フック32を下向きとして昇降アーム31の下降により牽引物11を連結し、昇降アーム31の上昇により牽引物11を解放するようにしてもよい。
さらに、位置決め保持機構37は、上向き開口として、昇降アーム31が下降端に位置した際に位置決め保持作用が発揮されるようにしたが、下向き開口として昇降アーム31が上昇端に位置した際に位置決め作用が発揮できるようにすることも可能である。
また、図8(a)(b)に示すように、無人搬送車本体20の構造と被連結部13の位置・構造により、連結部であるフック32、位置決め嵌合部材である位置決めローラ87および位置決め被嵌合部材である位置決め部材88の上下位置の関係を変更することができる。図8(a)は、フック32が下向きの場合であり、また、図8(b)は、牽引物11の被連結部13の位置や、無人搬送車本体20の構造によって、位置決めローラ87と位置決め部材88の上下方向の位置が逆の場合である。また、図8(c)に示すように、昇降アーム31側に位置決め被嵌合部材である位置決め部材88を設置し、無人搬送車本体20側に位置決め嵌合部材である位置決めローラ87を設置することもできる。
また、図8(d)に示すように、位置決め部材88は、中央に向かって傾斜する傾斜壁90に挟まれた中央位置に傾斜壁90の傾斜角よりも深い溝部91を形成することで、その溝部91の部分で位置決めローラ87の位置を固定するようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態およびその変形例について説明したが、種々の構成の組み合わせ、一部の省略、置き換えおよび変更も可能である。
10 無人搬送車
11 牽引物
20 無人搬送車本体
21 牽引装置
30 旋回アーム
31 昇降アーム
32 連結部であるフック
33 回動カムである端面カム
34 カムフォロア
35 回動カム駆動部であるモータ
35a 出力軸
36 伝達機構
37 位置決め保持機構
44 旋回軸
51 ばね
67 カム回動軸
68 カム面

Claims (8)

  1. 牽引物を牽引する無人搬送車の無人搬送車本体に接続される牽引装置であって、
    前記無人搬送車本体の進行方向に対して交差する上下方向の旋回軸を中心に旋回可能に接続される旋回アームと、
    前記旋回アームに対して上下方向に移動し、前記牽引物と連結する連結部と、カムフォロアとを有する昇降アームと、
    前記旋回アームに上下方向のカム回動軸を中心に回動可能に設置され、前記カム回動軸を中心とする環状に形成されて前記カムフォロアを支持するカム面を有する回動カムと、
    前記旋回アームに設置され、前記回動カムを回動させる回動カム駆動部とを備え、
    前記回動カムの回動により、前記カムフォロアを介して前記昇降アームを昇降させることで、前記連結部の位置が前記牽引物と連結する位置と前記牽引物を解放する位置とに変化する
    ことを特徴とする牽引装置。
  2. 前記回動カムおよび前記回動カム駆動部が前記旋回アームの上面側に設置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  3. 前記回動カムは、前記旋回アームの前記旋回軸から離れた後端部側に位置し、
    前記回動カム駆動部は、前記回動カムと前記旋回軸との間に位置する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の牽引装置。
  4. 前記回動カムと前記回動カム駆動部との間に駆動力を伝達する伝達機構を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の牽引装置。
  5. 前記回動カム駆動部は、前記カム回動軸と平行に配置され、回転駆動する出力軸を有し、
    前記出力軸の駆動力が、伝達機構を介して前記カム回動軸に伝達される
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の牽引装置。
  6. 前記カムフォロアを前記カム面に向けて付勢するように前記旋回アームに対して前記昇降アームを下方に付勢するばねを備える
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一記載の牽引装置。
  7. 前記回動カムの所定の回動角度で下降した前記昇降アームを介して、前記旋回アームの旋回位置を前記無人搬送車に対して位置決め保持する位置決め保持機構を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし6いずれか一記載の牽引装置。
  8. 前記無人搬送車本体と、
    前記無人搬送車本体に設置された請求項1ないし7いずれか一記載の牽引装置と
    を備えることを特徴とする無人搬送車。
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