JP2023122737A - 梱包部材及びカートリッジアセンブリ - Google Patents

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和成 岩井
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Abstract

【課題】十分な緩衝性能を有していながら構造単純で組立容易、かつ振動や衝撃に対して組立状態が解かれることのない梱包部材を提供する。【解決手段】段ボール板の第1、第2部材からなる梱包部材であって、第1部材が、第1方向と交差する第1基面部と、第2方向の第1基面部両端から第2方向と交差するように折り曲げられた第1、第2側面部と、を有し、第2部材が、第1方向と交差する第2基部と、第3方向の第2基面部両端から第3方向と交差するように折り曲げられた第3、第4側面部と、を有し、第3、第4側面部は、第1方向において第1部材の第1、第2側面部と同じ側に折り曲げられ、第1方向において、第1基面部は、第2部材の第3折り曲げ線と第3側面部先端との間に位置し、かつ、第2部材の第4折り曲げ線と第4側面部先端との間に位置するように、第2部材は、第1孔部に挿入され第1部材に結合される。【選択図】図2

Description

本発明は、被梱包物を梱包する際に使用する梱包部材に関するものである。ここで梱包部材とは、被梱包物を輸送する際に外部からの振動、衝撃から被梱包物を保護するためのものである。被梱包物の例としては、例えば、電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置と称す)のカートリッジがある。画像形成装置は、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置およびワードプロセッサ等が含まれる。また、カートリッジとは、電子写真プロセスに用いられる構成部材を一体化し、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能としたものである。カートリッジの構成例としては、例えば、像担持体である電子写真感光体をカートリッジ化したもの、電子写真感光体に作用する現像手段をカートリッジ化したもの、現像剤の収容容器のみをカートリッジ化したもの、などが挙げられる。
カ-トリッジ方式を採用する画像形成装置では、ユーザが画像形成装置本体からカ-トリッジを取り出し、新しいカ-トリッジと交換することが一般的となっている。ここで、出荷された新品のカ-トリッジは、輸送時の振動や衝撃からカ-トリッジを保護するため、板状の梱包材料を曲げて形成した梱包部材によって梱包された状態で外箱の中に収容することが知られている。例えば、板状の梱包材料である段ボールシートを曲げてカートリッジを覆う段ボール梱包材があるが、形状の例として特許文献1、特許文献2に示すような種々の手段が提案されている。
特開平7-232765号公報 特開2003-146376号公報
しかしながら、特許文献1、2に示された構成は、次のような課題がある。すなわち、梱包部材には、緩衝部と呼ばれる、変形により振動や衝撃を吸収する箇所が形成されるが、その緩衝部が被梱包物と衝撃を加える物との間に形成されていないと、十分な緩衝性能を得ることが難しくなる。また、十分な緩衝性能を得るために、梱包部材を表側や裏側へ複数回折り込むことで緩衝部を形成する構成の場合、構造が複雑化し、組立が難しくなる。さらに、多数の折り込みにより緩衝部を形成する構成においては、振動や衝撃により梱包部材の組立状態が解かれてしまう場合もある。
本発明の目的は、十分な緩衝性能を有していながら構造が単純で組立が容易、かつ振動や衝撃に対して組立状態が解かれることのない梱包部材を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明における梱包部材は、
段ボール板で形成された第1部材及び第2部材を有し、被梱包物を梱包するための梱包部材であって、
前記第1部材は、
第1方向と交差する第1基面部と、
前記第1基面部を貫通する第1孔部と、
前記第1方向と交差する第2方向における前記第1基面部の一端において、前記第1
方向と前記第2方向の双方と交差する第3方向に沿って延びる第1折り曲げ線で前記第1基面部に対して折り曲げられ、前記第2方向と交差する第1側面部と、
前記第2方向における前記第1基面部の他端において、前記第3方向に沿って延びる第2折り曲げ線で前記第1基面部に対して前記第1側面部と同じ側に折り曲げられ、前記第2方向と交差する第2側面部と、
を有し、
前記第2部材は、
前記第1方向と交差する第2基面部と、
前記第2基面部を前記第1方向に貫通する第2孔部と、
前記第3方向における前記第2基面部の一端において、前記第2方向に沿って延びる第3折り曲げ線で前記第2基面部に対して折り曲げられ、前記第3方向と交差する第3側面部と、
前記第2孔部と連続した孔部であって、前記第3側面部を貫通する第3孔部と、
前記第3方向における前記第2基面部の他端において、前記第2方向に沿って延びる第4折り曲げ線で前記第2基面部に対して前記第3側面部と同じ側に折り曲げられ前記第3方向と交差する第4側面部と、
前記第2孔部と連続した孔部であって、前記第4側面部を前記第3方向に貫通する第4孔部と、
を有し、
前記第2部材の前記第3側面部は、前記第1方向において、前記第1部材の前記第1側面部と同じ側に折り曲げられ、
前記第1方向において、前記第1基面部は、前記第3折り曲げ線と、前記第1方向における前記第3側面部の先端と、の間に位置し、かつ、前記第4折り曲げ線と、前記第1方向における前記第4側面部の先端と、の間に位置するように、前記第2部材は、前記第1部材の前記第1孔部に挿入されており、前記第2部材は、前記第1部材に結合されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明におけるカートリッジアセンブリは、
画像形成装置に用いられるカートリッジと、
段ボール板で形成された第1部材及び第2部材を有し、前記カートリッジを梱包するための梱包部材であって、前記カートリッジが第1方向に差し込まれることで前記カートリッジに取り付けられる梱包部材と、
を備えるカートリッジアセンブリであって、
前記第1部材は、
前記第1方向と交差する第1基面部と、
前記第1基面部を貫通する第1孔部と、
前記第1方向と交差する第2方向における前記第1基面部の一端において、前記第1方向と前記第2方向の双方と交差する第3方向に沿って延びる第1折り曲げ線で前記第1基面部に対して前記第1方向に向かうように折り曲げられ、前記第2方向と交差する第1側面部と、
前記第2方向における前記第1基面部の他端において、前記第3方向に沿って延びる第2折り曲げ線で前記第1基面部に対して前記第1側面部と同じ側に折り曲げられ、前記第2方向と交差する第2側面部と、
を有し、
前記第2部材は、
前記第1方向と交差する第2基面部と、
前記第2基面部を前記第1方向に貫通する第2孔部と、
前記第3方向における前記第2基面部の一端において、前記第2方向に沿って延びる第3折り曲げ線で前記第2基面部に対して折り曲げられ、前記第3方向と交差する第3側面部と、
前記第2孔部と連続した孔部であって、前記第3側面部を貫通する第3孔部と、
前記第3方向における前記第2基面部の他端において、前記第2方向に沿って延びる第4折り曲げ線で前記第2基面部に対して前記第3側面部と同じ側に折り曲げられ前記第3方向と交差する第4側面部と、
前記第2孔部と連続した孔部であって、前記第4側面部を前記第3方向に貫通する第4孔部と、
を有し、
前記第2部材の前記第3側面部は、前記第1方向において、前記第1部材の前記第1側面部と同じ側に折り曲げられ、
前記第1方向において、前記第1基面部は、前記第3折り曲げ線と、前記第1方向における前記第3側面部の先端と、の間に位置し、かつ、前記第4折り曲げ線と、前記第1方向における前記第4側面部の先端と、の間に位置するように、前記第2部材は、前記第1部材の前記第1孔部に挿入されており、前記第2部材は、前記第1部材に結合されており、
前記第1孔部と前記第2孔部と前記第3孔部と前記第4孔部は、前記カートリッジの端部を前記第1方向に挿入可能、かつ、挿入された前記カートリッジの端部を支持可能な支持部を一体的に形成することを特徴とする。
本発明によれば、十分な緩衝性能を有していながら構造が単純で組立が容易、かつ振動や衝撃に対して組立状態が解かれることのない梱包部材を提供することができる。
プロセスカートリッジDの概略構成を示す断面図 組立後の第1段ボール梱包材を示した図 カートリッジに第1段ボール梱包材と第2段ボール梱包材を装着した斜視図 第1部材と第2部材の展開図 第1部材と第2部材の略コの字状態を示す斜視図 第1部材と第2部材を組み立て途中の状態を示す斜視図 第1段ボール梱包材の中芯方向を示した斜視図 第1部材と第2部材へ切込みを入れた構成例の展開図 3部品からなる第1段ボール梱包材の斜視図 第1段ボール梱包材の関係性説明図 カートリッジと段ボール包装材との接触部分の説明図 段ボール包装材において落下衝撃を受ける領域の説明図
以下の実施例において、本開示における実施形態を、例示的に説明する。ただし、以下の実施例に開示された構成、例えば、部品の機能、材質、形状、その相対配置は、特許請求の範囲と関連する形態の一例を示すものであり、特許請求の範囲をこれら実施例に開示された構成に限定する趣旨のものではない。また、以下の実施例に開示された構成が解決する課題もしくは開示された構成から得られる作用又は効果は、特許請求の範囲を限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。なお、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。
図1~図9を用いて、本発明の実施例1に係る梱包部材について説明する。以下の実施例では、梱包部材が梱包する被梱包物として、画像形成装置に着脱可能なカートリッジを例示する。
<画像形成装置の全体概要>
図1は、被梱包物の一例であるプロセスカートリッジD(以下、カートリッジD)の概略構成を示す模式的断面図である。カートリッジDは、像担持体として感光ドラム11を備えたクリーニングユニット10(第1ユニット)と、現像剤(トナー)を担持する現像剤担持体として現像ローラ16を備えた現像ユニット15(第2ユニット)、から構成される。
クリーニングユニット10は、感光ドラム11と、帯電部材としての帯電ローラ12と、クリーニング部材としてのクリーニングブレード17と、廃トナー収容部10aと、を有する。帯電ローラ12は、感光ドラム11の外周面に接触するように配置され、帯電ローラ12は、不図示の画像形成装置本体からの電圧印加によって、感光ドラム11を帯電する。また、帯電ローラ12は、感光ドラム11と従動回転する。
クリーニングブレード17は、感光ドラム11の外周面に接触するように配置される弾性を有する部材である。クリーニングブレード17は、その先端が感光ドラム11に弾性的に接触することで、記録材が感光ドラム11と不図示の転写ローラとの間を通過した後の残留するトナーを感光ドラム11より除去する。除去されたトナー(廃トナー)は廃トナー収容部10aに収容、回収される。
現像ユニット15は、現像剤としてのトナーを収容する現像剤収容室15aを有する。現像ローラ16は、感光ドラム11に対して順方向(感光ドラム11の回転方向とは逆方向)に回転し、現像剤収容室15aに収容されたトナーを感光ドラム11の現像領域へ供給する。これにより、感光ドラム11に形成された静電潜像がトナーによって現像される。現像ブレード18は、現像ローラ16の周面に当接して現像ローラ16の周面に付着するトナーの量を規定する。また、トナーに摩擦帯電電荷を付与する。現像剤収容室15a内に収納されたトナーは、攪拌部材15b、15cの回転によって、現像剤収容室15a内にいて現像ローラ16が配置された領域へ送り出される。現像ローラ16には現像剤供給部材としての供給ローラ19が当接配置されている。供給ローラ19は、現像ローラ16に対して順方向(現像ローラ16の回転方向とは逆方向)に回転し、撹拌部材15b、15cによって運ばれたトナーを担持し、そのトナーを現像ローラ16に供給する。
画像形成装置の画像形成動作時におけるカートリッジDの動作について説明する。不図示の駆動源によって回転駆動された感光ドラム11は、帯電ローラ12によって所定の電位に一様に帯電される。帯電後の感光ドラム11は、その表面に対し不図示の露光手段であるレーザスキャナによって画像情報に基づいた画像露光がなされ、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。感光ドラム11上の静電潜像に対し現像ローラ16からトナーが供給され、感光ドラム11上にトナー画像として可視化される。一方、このようなトナー画像の形成動作と並行して、画像形成装置本体内のシート供給路に沿って記録材としてのシートが搬送される。シートは、感光ドラム11の作像にタイミングを合わせて、感光ドラム11と転写ローラとの間に搬送される。シートは、感光ドラム11と転写ローラとの間を通過する際に、転写ローラへのバイアス印加により、感光ドラム11からトナー画像が未定着画像として転写される。その後、トナー画像が転写されたシートは、不図示の定着部へと搬送され、未定着画像が加熱及び加圧されてシートの表面に定着される。
カートリッジDは、クリーニングユニット10と現像ユニット15の相対位置が、感光ドラム11と現像ローラ16とが当接する当接位置と、感光ドラム11と現像ローラ16とが離間する離間位置と、を取り得るように構成されている。クリーニングユニット10と現像ユニット15は、感光ドラム11乃至現像ローラ16の回転軸線と平行な揺動中心軸線周りに回動可能に結合されている。クリーニングユニット10と現像ユニット15との間には、不図示のバネが取り付けられており、かかるバネの付勢力により、特段の外力が加わっていない状態においては、上記当接位置を維持するように構成されている。したがって、上記バネの付勢力に抗する力を付与することで、クリーニングユニット10と現像ユニット15は、上記離間位置を取ることができる。すなわち、カートリッジDの姿勢は、必要に応じて任意のタイミングで当接位置と離間位置とに切り替え可能である。これにより、非画像形成時においてカートリッジDの姿勢を離間位置にすることで、感光ドラム11、現像ローラ16、トナーの劣化抑制及び非画像形成時における不要なトナー消費を抑制できる。
<梱包材>
図2~図12を用いて、本発明の実施例に係る梱包部材としての第1段ボール梱包材200及び第2段ボール梱包材201について説明する。なお、第2段ボール梱包材201は、第1段ボール梱包材200の構成に対し、被梱包物としてのカートリッジDの長手方向に対称な略同一構成を有するものである。したがって、以下の説明では、主として第1段ボール梱包材200の構成について説明し、第2段ボール梱包材201の構成については説明を省略する。
図3は、カートリッジDを振動や衝撃から保護するために、カートリッジDを第1段ボール梱包材200及び第2段ボール梱包材201で相対する方向から挟み込んで装着した状態を示した図である。第1段ボール梱包材200は、被梱包物としてのカートリッジDの長手方向(感光ドラム等の回転軸に沿った方向)の一方の端部に取り付けられる。カートリッジDの長手方向の他方の端部には、第1段ボール梱包材200の構成と長手方向に対称の構成を有する第2段ボール梱包材201が取り付けられる。第1段ボール梱包材200は、カートリッジがカートリッジ長手方向(第1方向)に沿った第1の向きに差し込まれることで、カートリッジの一方の端部に取り付けられる。同様に、第2段ボール梱包材201は、カートリッジがカートリッジ長手方向(第1方向)に沿った第1の向きとは逆の第2の向きに差し込まれることで、カートリッジの他方の端部に取り付けられる。なお、被梱包物としてのカートリッジDが、上述したプロセスカートリッジBの場合には、不図示の離間保持部材によって感光ドラム11と現像ローラ16とが離間した状態とされて、段ボール梱包材が取り付けられる。
第1段ボール梱包材200と第2段ボール梱包材201は、それぞれ、カートリッジに取り付けられた状態において、カートリッジ長手方向に見たときに、カートリッジの外郭形状よりも大きくカートリッジの外郭を囲む外郭形状を有する。また、第1段ボール梱包材200は、カートリッジに取り付けられた状態において、カートリッジの一端よりも長手方向に突出する部分を有する。同様に、第2段ボール梱包材201も、カートリッジに取り付けられた状態において、カートリッジの他端よりも長手方向に突出する部分を有する。これら二つの段ボール梱包材200、201がカートリッジの両端に取り付けられることにより、カートリッジと二つの梱包部材とからなるカートリッジ保護組立体(カートリッジアセンブリ)が構成される。二つの段ボール梱包材200、201は、カートリッジ長手方向(第1方向)と、長手方向に直交しかつ互いに直交する二つの方向(第2方向と第3方向)と、を含む3軸方向のそれぞれの方向において、カートリッジよりも突出し、カートリッジを保護する。例えば、カートリッジ保護組立体が落下した際には、二つの段ボール梱包材200、201の少なくともいずれかがカートリッジよりも先に床と接触することになり、カートリッジに対する落下の衝撃を低減することができる。
カートリッジDの長手中央部内側には、廃トナー回収部40及びトナー収容部30aの空間が存在する。そのため、カートリッジDの長手中央部を避けて段ボール梱包材を装着することにより、振動や衝撃による廃トナー回収部40及びトナー収容部30aの変形を抑制することが可能となる。カートリッジDを埃等から守るため、カートリッジDに袋またはシート(不図示)を被せることがある。袋またはシートは、カートリッジDと第1段ボール梱包材200及び第2段ボール梱包材201の外側に位置しても良く、カートリッジDと第1段ボール梱包材200及び第2段ボール梱包材201の間に位置しても良い。すなわち、カートリッジ保護組立体の形態としては、カートリッジDの両端に段ボール梱包材を取り付けた後に、樹脂や紙等のシートや袋等の梱包材で包む形態が挙げられる。また、カートリッジ保護組立体の他の形態としては、樹脂や紙等のシートや袋等の梱包材でカートリッジDを包んだ状態としてから、その両端に段ボール梱包材を取り付ける形態が挙げられる。第1段ボール梱包材200及び第2段ボール梱包材201を装着したカートリッジDは、段ボール箱(不図示)に挿入される。すなわち、カートリッジの梱包形態として、カートリッジ保護組立体をさらに段ボール箱等の梱包箱に収容した形態が挙げられる。
<段ボール梱包材の構成>
図2、図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)、図10(a)、図10(b)を用いて、本発明の実施例に係る梱包部材としての第1段ボール梱包材200の構成について説明する。図2は、組立後の第1段ボール梱包材200を示した模式的斜視図である。図4(a)、図4(b)は、第1段ボール梱包材200を構成する第1部材300と第2部材301がそれぞれ折り曲げられる前の展開図である。すなわち、図4(a)は、第1部材300の展開図、図4(b)は、第2部材301の展開図である。図5(a)、図5(b)は、組立前の第1段ボール梱包材200の構成、すなわち、第1部材300と第2部材301が互いに結合される前のそれぞれの構成を説明する模式的斜視図である。図5(a)は、第1部材300が略コの字に折り曲げられた状態を示す斜視図、図5(b)は、第2部材301が略コの字に折り曲げられた状態を示す斜視図である。図10(a)、図10(b)は、それぞれ第1段ボール梱包材200の各部の構成の関係性を説明する模式的斜視図である。
第1段ボール梱包材200は、段ボール板を折り曲げることで形成される段ボール構造体である第1部材300と、同じく段ボール板を折り曲げることで形成される段ボール構造体である第2部材301と、が互いに結合されることで構成される。これら第1部材300と第2部材301とが結合された状態において、被梱包物であるカートリッジの一端を差し込むことが可能な収容空間350が形成される。
ここで、図2以降の図に示す、第1方向表面側は、被梱包物であるカートリッジの長手方向(第1方向)において、第1段ボール包装材200がカートリッジと対向する側(カートリッジと向かい合う向き)である。第1方向裏面側は、第1方向表面側とは反対の側であり、カートリッジ長手方向において、第1段ボール包装材200がカートリッジと対向しない側(カートリッジと向かい合わない向き)である。第2方向右側は、カートリッジの長手方向と直交する左右方向(水平方向)のうち、カートリッジの端部が第1段ボール包装材200に差し込まれる方向(第1方向裏面側)に見たときに、右側に向かう向きの方向である。第2方向左側は、カートリッジの長手方向と直交する左右方向(水平方向)のうち、カートリッジの端部が第1段ボール包装材200に差し込まれる方向(第1方向裏面側)に見たときに、左側に向かう向きの方向である。第3方向上側は、カートリッジの長手方向と直交する鉛直方向(重力方向)のうち、鉛直方向上側に向かう向きの方向である。第3方向下側は、カートリッジの長手方向と直交する鉛直方向(重力方向)のうち、鉛直方向下側に向かう向きの方向である。
なお、上記3軸方向の上下左右の向きの定義は、カートリッジ保護組立体が置かれる状態に応じて変化するものであることは言うまでもない。すなわち、第2方向が鉛直方向に沿った方向となるようにカートリッジ保護組立体が置かれる場合には、第3方向が左右方向(水平方向)となる。また、第1方向が鉛直方向に沿った方向となるようにカートリッジ保護組立体が置かれる場合には、第2方向と第3方向のいずれか一方が表裏方向となり、他方が左右方向(水平方向)となる。
また、以下の説明において、段ボール包装材の各部の構成を特定する際に用いる各種方向(延び方向、対向方向、貫通方向、突出方向、凹み方向等)は、便宜上、上記3軸方向のいずれかに沿った方向で規定している。しかしながら、上記各種方向が必ずしも上記3軸方向に対して厳密に一致している必要はなく、段ボール構造体の組み立てや使用等に影響がない範囲において、上記各種方向の上記3軸方向に対する多少の角度ずれ、傾きは許容され得るものである。すなわち、第2方向が、第1方向に対して直交からはわずかに外れた交差方向であっても、段ボール構造体の組み立てや使用は可能である。同様に、第3方向が、第1方向と第2方向の双方と直交する方向からわずかに外れた交差方向であっても、段ボール構造体の組み立てや使用は可能である。したがって、そのような許容範囲を含む3軸方向によって特定される段ボール構造体は、本発明の実施例に含まれる。
<第1部材>
第1部材300は、第1方向に垂直な上側基面部310及び下側基面部311と、上側基面部310及び下側基面部311の第2方向の両端からそれぞれ第1方向裏面側に突出する第2方向に垂直な第1突出部320及び第2突出部321と、を有する。第1突出部320と第2突出部321は、第2方向に見たときに互いに重なるように設けられている。また、第1部材300は、第1突出部320とは反対の方向に突出する第3突出部322と、第2突出部321とは反対の方向に突出する第4突出部323と、を有する。第1部材300は、上側基面部310、下側基面部311、第1突出部320、第2突出部321、第3突出部322、第4突出部324に囲まれた開口部を有する。この開口部に第2部材301が挿入されて第1部材300と第2部材301とが結合される。
第1基面部500である上側基面部310及び下側基面部311は、それぞれ、第1方向に垂直な面であってカートリッジと対向する向きの表面(第1面)と、その反対側の面である裏面(第2面)と、を有する。上側基面部310と下側基面部311は、第3方向に離間して設けられている。上側基面部310は第3方向において上側に設けられ、下側基面部311は第3方向において下側に設けられており、両者の間には第1方向に貫通する孔部が形成されている。この孔部に被梱包物であるカートリッジDの端部が第1方向に挿入され、孔部を形成する上側基面部310及び下側基面部311が、第1方向と直交する方向にカートリッジDに支える。すなわち、第1部材300において、主として上側基面部310及び下側基面部311が、カートリッジ保護組立体が落下した際に被梱包物(ここではカートリッジD)へかかる衝撃を低減させる部分となる。
上側基面部310は、第3方向下側の端縁310aの一部に、第3方向上側に向かって凹状に凹む端縁310bを有する。端縁310bは、被梱包物であるカートリッジDの外郭形状に対応した形状を有しており、収容空間350の一部を構成する上側孔部340を形成する。下側基面部311は、第3方向上側の端縁311aの一部に、第3方向下側に向かって凹状に凹む端縁311bを有する。端縁311bは、カートリッジDの外郭形状に対応した形状を有しており、収容空間350の一部を構成する下側孔部342を形成する。上側孔部340と下側孔部342との間には、上側基面部310の端縁310a、下側基面部311の端縁311a、第1突出部320、第2突出部321、第3突出部322、第4突出部324によって囲まれる中央孔部341が形成されている。中央孔部34
1は、第2部材301が挿通される。上側孔部340、中央孔部341、下側孔部342は、第1孔部として一体的な孔部を形成し、梱包物としてのカートリッジDの端部が挿通される。
また、上側基面部310は、装置で第1部材300を組み立てる際等において、第1部材300の位置を決めるための第1位置決め部370を備え、下側基面部311も、第1位置決め部370と同効果をもたらす第2位置決め部371を備えている。
上側基面部310の端縁310aは、第1部材300と第2部材301とが組み合わせられた状態において、第2部材301に対して、第3方向下側に向かって当接する。また、下側基面部311の端縁311aは、第1部材300と第2部材301とが組み合わせられた状態において、第2部材301に対して、第3方向上側に向かって当接する。すなわち、第1部材300は、上側基面部310の端縁310aと下側基面部311の端縁311aとで第2部材301を第3方向に挟み込む。
第1側面部510である第1突出部320は、第2方向における上側基面部310及び下側基面部311の右側において、上側基面部310及び下側基面部311に対して第1方向裏面側に向かって突出するように設けられている。第1突出部320は、上側基面部310及び下側基面部311の右側において、上側基面部310と下側基面部311との間をつなぐように設けられている。すなわち、第1突出部320の第3方向上側の部分は、上側基面部310の右側の端部と、第3方向に沿って延びる右上折り曲げ線330を介してつながっている。また、第1突出部320の第3方向下側の部分は、下側基面部311の右側の端部と、第3方向に沿って延びる右下折り曲げ線332を介してつながっている。第1折り曲げ線520である右上折り曲げ線330と右下折り曲げ線332は、第3方向に延びる同一直線上に並んでいる。第1突出部320は、第2方向に垂直な面であって第2突出部321と対向する向きの第1内向き面320aと、その反対側の面である第1外向き面320bと、を有する。
第2側面部511である第2突出部321は、第2方向における上側基面部310及び下側基面部311の左側において、上側基面部310及び下側基面部311に対して第1方向裏面側に向かって突出するように設けられている。第2突出部321は、上側基面部310及び下側基面部311の左側において、上側基面部310と下側基面部311との間をつなぐように設けられている。すなわち、第2突出部321の第3方向上側の部分は、上側基面部310の左側の端部と、第3方向に沿って延びる左上折り曲げ線331を介してつながっている。また、第2突出部321の第3方向下側の部分は、下側基面部311の左側の端部と、第3方向に沿って延びる左下折り曲げ線333を介してつながっている。第2折り曲げ線521である左上折り曲げ線331と左下折り曲げ線333は、第3方向に延びる同一直線上に並んでいる。第2突出部321は、第2方向に垂直な面であって第1突出部320と対向する向きの第2内向き面321aと、その反対側の面である第2外向き面321bと、を有する。
第3突出部322は、第1突出部320の第1方向表面側における右上折り曲げ線330と右下折り曲げ線332との間の領域において、第1突出部320が突出する方向とは逆方向に突出する。第3突出部322は、第2方向に垂直な面であって第1突出部320の第1内向き面320aと連続する面であり、第4突出部323と対向する向きの第3内向き面322aを有する。また、第3突出部322は、第3内向き面322aの反対側の面であり第1突出部320の第1外向き面320bと連続する面である第3外向き面322bを有する。
第4突出部323は、第2突出部321の第1方向表面側における左上折り曲げ線33
1と左下折り曲げ線333との間の領域において、第2突出部321が突出する方向とは逆方向に突出する。第4突出部323は、第2方向に垂直な面であって第2突出部321の第2内向き面321aと連続する面であり、第3突出部322と対向する向きの第4内向き面323aを有する。また、第4突出部323は、第4内向き面323aの反対側の面であり第2突出部321の第1外向き面321bと連続する面である第4外向き面323bを有する。
第3突出部322と第4突出部323は、第1部材300と第2部材301とが組み合わせられた際に抜け止めとして機能する部分である。第3突出部322と第4突出部323は、第2方向において第2部材301を挟み込むように、第2方向に互いに対向するように突出する。さらに、第3突出部322と第4突出部323は、それぞれ、第2部材301に対して第1方向表側に向かって対向する第1規制部540と、第2部材301に対して第1方向裏側に向かって対向する第2規制部541と、を有する。第3突出部322と第4突出部323は、第1規制部540と第2規制部541とによって、第1方向において第2部材301を挟み込む。
第3突出部322は、第3突出部322の第3方向の幅を局所的に狭くするくびれ部322cを有している。くびれ部322cの第3方向上側には、第1規制部540としての第1規制端縁360と、第2規制部541としての第2規制端縁361とが、第1方向に第2部材301を挟み込むように互いに対向して設けられている。また、くびれ部322cの第3方向下側には、第1規制部540としての第3規制端縁362と、第2規制部541としての第4規制端縁363とが、第1方向に第2部材301を挟み込むように互いに対向して設けられている。
同様に、第4突出部323は、第4突出部323の第3方向の幅を局所的に狭くするくびれ部323cを有している。くびれ部323cの第3方向上側には、第1規制部540としての第5規制端縁364と、第2規制部541としての第6規制端縁365とが第1方向に第2部材301を挟み込むように互いに対向して設けられている。また、くびれ部323cの第3方向下側には、第1規制部540としての第7規制端縁366と、第2規制部541としての第8規制端縁367とが、第1方向に第2部材301を挟み込むように互いに対向して設けられている。
<第2部材>
第2部材301は、第1方向に垂直な右側基面部312及び左側基面部313と、右側基面部312及び左側基面部313の第3方向の両端からそれぞれ第1方向裏面側に突出する第3方向に垂直な第5突出部324及び第6突出部325と、を有する。第5突出部324と第6突出部325は、第3方向に見たときに互いに重なるように設けられている。第2部材301は、第5突出部324及び第6突出部325が第1部材300の中央孔部341に挿通され、右側基面部312が第3突出部322と、左側基面部313が第4突出部323と、それぞれ係合することで、第1部材300と結合される。
第2基面部501である右側基面部312及び左側基面部313は、それぞれ、第1方向に垂直な面であってカートリッジと対向する向きの表面(第3面)と、その反対側の面である裏面(第4面)と、を有する。右側基面部312と左側基面部313は、第2方向に離間して設けられている。右側基面部312は第2方向において右側に設けられ、左側基面部313は第2方向において左側に設けられており、両者の間には第1方向に貫通する孔部が形成されている。この孔部に被梱包物であるカートリッジDの端部が第1方向に挿入され、孔部を形成する右側基面部312と左側基面部313が、第1部材300の上側基面部310及び下側基面部311とともに、第1方向と直交する方向にカートリッジDに支える部分となる。
右側基面部312は、第2方向左側に左側基面部313と第2方向に対向する端縁312aを有する。端縁312aは、被梱包物であるカートリッジDの外郭形状に対応した形状を有しており、収容空間350の一部を構成する。左側基面部313は、第2方向右側に右側基面部312と第2方向に対向する端縁313aを有する。端縁313aは、カートリッジの外郭形状に対応した形状を有しており、収容空間350の一部を構成する。すなわち、右側基面部312と左側基面部313との間には、カートリッジの外郭形状に対応した形状を有し、第2部材301を第1方向に貫通する中央孔部343が形成されている。
右側基面部312は、第2方向右側の端縁の一部に、第2方向左側に向かって凹状に凹んだ右側位置決め部372を有する。右側位置決め部372は、第3突出部322の受け部として、第1部材300と第2部材301とが組付けられた状態において、第3突出部322のくびれ部322cが嵌り込むように構成されている。第1係合部としての右側位置決め部372は、第1被係合部としてのくびれ部322cに対して、第2方向右側に向かって当接するとともに、第3方向に係合可能に構成されている。
同様に、左側基面部313は、第2方向左側の端縁の一部に、第2方向右側に向かって凹状に凹んだ左側位置決め部373を有する。左側位置決め部373は、第4突出部323の受け部として、第1部材300と第2部材301とが組付けられた状態において、第4突出部323のくびれ部323cが嵌り込むように構成されている。第2係合部としての左側位置決め部373は、第2被係合部としてのくびれ部323cに対して、第2方向左側に向かって当接するとともに、第3方向に係合可能に構成されている。
以上の係合構成により、右側基面部312に対して第3突出部322が第2方向左側に向かって当接するとともに、右側位置決め部372とくびれ部322cとが第3方向に互いの移動を規制するように当接する。また、左側基面部313に対して第4突出部323が第2方向右側に向かって当接するとともに、左側位置決め部373とくびれ部323cとが第3方向に互いの移動を規制するように当接する。これにより、第2部材301の第2基面部501である右側基面部312及び左側基面部313と、第1部材300の第3突出部322と第4突出部323と、の間の第2方向及び第3方向における位置が決まる。
また、上述したように、第3突出部322の第1規制部540(第1規制端縁360、第3規制端縁362)と第2規制部541(第2規制端縁361、第4規制端縁363)とが、右側基面部312を第1方向に挟み込む。同様に、第4突出部323の第1規制部540(第5規制端縁364、第7規制端縁366)と第2規制部541(第2規制端縁365、第4規制端縁367)とが、左側基面部313を第1方向に挟み込む。これにより、第2部材301の第2基面部501である右側基面部312及び左側基面部313と、第1部材300の第3突出部322と第4突出部323と、の間の第1方向における位置が決まる。
第3側面部512である第5突出部324は、第3方向における右側基面部312及び左側基面部313の上側において、右側基面部312及び左側基面部313に対して第1方向裏面側に向かって突出するように設けられている。第5突出部324は、右側基面部312及び左側基面部313の上側において、右側基面部312と左側基面部313との間をつなぐように設けられている。すなわち、第5突出部324の第2方向右側の部分は、右側基面部312の上側の端部と、第2方向に沿って延びる右上折り曲げ線334を介してつながっている。また、第5突出部324の第2方向左側の部分は、左側基面部313の上側の端部と、第2方向に沿って延びる左上折り曲げ線335を介してつながってい
る。第3折り曲げ部522である右上折り曲げ線334と左折り曲げ線335は、第2方向に延びる同一直線上に並んでいる。
第4側面部513である第6突出部325は、第3方向における右側基面部312及び左側基面部313の下側において、右側基面部312及び左側基面部313に対して第1方向裏面側に向かって突出するように設けられている。第6突出部325は、右側基面部312及び左側基面部313の下側において、右側基面部312と左側基面部313との間をつなぐように設けられている。すなわち、第6突出部325の第2方向右側の部分は、右側基面部312の下側の端部と、第2方向に沿って延びる右下折り曲げ線336を介してつながっている。また、第6突出部325の第2方向左側の部分は、左側基面部313の下側の端部と、第2方向に沿って延びる左下折り曲げ線337を介してつながっている。第4折り曲げ線523である右下折り曲げ線336と左下折り曲げ線337は、第2方向に延びる同一直線上に並んでいる。
第5突出部324は、第3方向に垂直な面であって第6突出部325と対向する向きの下向き面と、その反対側の面である上向き面324eと、を有する板状部である。第5突出部324は、第1方向裏面側の向かう先端部324cを有する。同様に、第6突出部325は、第3方向に垂直な面であって第5突出部324と対向する向きの上向き面と、その反対側の面である下向き面325eと、を有する板状部である。
第5突出部324は、第1方向裏面側の向かう第1先端部530としての先端部324cを有し、第6突出部325も、第1方向裏面側の向かう第2先端部531としての先端部325cを有する。先端部324cと先端部325cは、カートリッジ保護組立体のうち最も第1方向の裏面側に向かう方向に突出した部分となる。
第5突出部324は、折り曲げ線334、335に近い根元側が第2方向に幅広の形状を有しており、その幅広部の第2方向両側にそれぞれ、第1方向裏面側に向いた右上位置決め端縁324b、左上位置決め端縁324dを有する。同様に、第6突出部325も、折り曲げ線336、337に近い根元側が第2方向に幅広の形状を有しており、その幅広部の第2方向両側にそれぞれ、第1方向裏面側に向いた右下位置決め端面325b、左下位置決め端縁325dを有する。一方、第1部材300の第1突出部320は、右上折り曲げ線330と第3突出部322との間に、第1方向表面側に向いた右上規制端縁320cを有し、第3突出部322と右下折り曲げ線332との間に、第1方向表側に向いた右下規制端縁320dを有する。第1部材300の第2突出部321は、左上折り曲げ線331と第4突出部323との間に、第1方向表面側に向いた左上規制端縁321cを有し、第4突出部323と左下折り曲げ線333との間に、第1方向表側に向いた左下規制端縁321dを有する。
第5突出部324と第6突出部325は、第2部材301が第1部材300に組付けられる際に、それぞれ先端部324cと先端部325cを先頭にして、第1部材300の中央孔部341に挿通される。このとき、第5突出部324の右上位置決め端縁324bが、第1突出部320の右上規制端縁320cと、第1方向に当接し、第5突出部324の左上位置決め端縁324dが、第2突出部321の左上規制端縁321cと、第1方向に当接する。同様に、第6突出部325の右下位置決め端縁325bが、第1突出部320の右下規制端縁320dと、第1方向に当接し、第6突出部325の左下位置決め端縁325dが、第2突出部321の左下規制端縁321dと、第1方向に当接する。すなわち、中央孔部341に対する第5突出部324と第6突出部325の第1方向裏面側への挿入が規制される。これにより、第2部材301の第5突出部324及び第6突出部325と、第1部材300の第1突出部320及び第2突出部321と、の間の第1方向における位置が決まる。
また、第5突出部324の上向き面324eは、第1部材300と第2部材301とが組付けられた状態において、第1部材300の上側基面部310の端縁310aに対して第3方向上側に向かって対向し当接する。同様に、第6突出部325の下向き面325eは、第1部材300と第2部材301とが組付けられた状態において、第1部材300の下側基面部311の端縁311aに対して第3方向下側に向かって対向し当接する。これにより、第2部材301と第1部材300との間の第3方向の位置が決まる。第2部材301の第5突出部324及び第6突出部325と、第1部材300の第1突出部320及び第2突出部321と、の間の第3方向における位置が決まる。
第5突出部324は、カートリッジと対向する側である第1方向表面側に、第1方向裏面側に向かって凹状に凹む端縁324aを有する。端縁324aは、カートリッジの外郭形状に対応した形状を有しており、収容空間350の一部を構成する。すなわち、第5突出部324の第1方向表面側には、カートリッジDの外郭形状に対応した形状を有し、第5突出部324を第3方向に貫通する裏面側上孔部344が形成されている。裏面側上孔部344を形成する端縁324aは、中央孔部343を形成する端縁312aと端縁313aのそれぞれの第3方向上側の端部とつながっており、第3孔部としての裏面側上孔部344は、第2孔部としての中央孔部343と連続した孔部を形成する。
第6突出部325も、カートリッジと対向する側である第1方向表面側に、第1方向裏面側に向かって凹状に凹む端縁325aを有する。端縁325aは、カートリッジの外郭形状に対応した形状を有しており、収容空間350の一部を構成する。すなわち、第6突出部325の第1方向表面側には、カートリッジDの外郭形状に対応した形状を有し、第6突出部325を第3方向に貫通する裏面側下孔部345が形成されている。裏面側下孔部345を形成する端縁325aは、中央孔部343を形成する端縁312aと端縁313aのそれぞれの第3方向下側の端部とつながっており、第4孔部としての裏面側下孔部345は、第2孔部としての中央孔部343と連続した孔部を形成する。
第1孔部である第1部材300の上側孔部340、中央孔部341、下側孔部342と、第2~第4孔部である第2部材301の中央孔部343、裏面側上孔部344、裏面側下孔部345は、カートリッジDを第1方向に挿入可能な収容空間350を形成する。上側孔部340、下側孔部342は、上述したように第1部材300の端縁310b、311bにより形成され、中央孔部343、裏面側上孔部344、裏面側下孔部345は、第2部材301の端縁312a、313a、324a、325aにより形成される。これら、第1部材300の端縁310b、311b、第2部材301の端縁312a、313a、324a、325aは、収容空間350に挿入されたカートリッジDの端部を支持可能な支持部を一体的に形成する。
第1方向においては、第2部材301の端縁324a、325aが、収容空間350に挿入されたカートリッジDの端部にそれぞれ対向する。第2方向においては、第1部材300の端縁310b、311b、第2部材301の端縁312a、313a、324a、325aが、収容空間350に挿入されたカートリッジDの端部にそれぞれ対向する。また、第3方向においては、第1部材300の端縁310b、311b、第2部材301の端縁312a、313aが、収容空間350に挿入されたカートリッジDの端部にそれぞれ対向する。以上の3軸方向の対向構成により、第1段ボール梱包材200に対するカートリッジDの装着位置が3軸方向のそれぞれで規制される。
<段ボール梱包材の組立>
図2、図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)、図10(a)、図10(b)を用いて、第1段ボール梱包材200の組み立てについて説
明する。図6(a)は、略コの字に折り曲げられた第1部材300と第2部材301を組み立てる際の斜視図で、図6(b)は、図6(a)のA視図である。
第1部材300を、図4(a)に示す平らな板状の状態から、第1基面部500に対して第1突出部320を第1折り曲げ線520(折り曲げ線330、332)で折り曲げ、第2突出部321を第2折り曲げ線521(折り曲げ線331、333)で折り曲げる。図4(a)に示すように、折り曲げ前において、第1突出部320は第2方向右側に向かって延び、第2突出部321は第2方向左側に向かって延びている。この状態から、第1突出部320と第2突出部321が、それぞれ第1方向裏面側に向かって延びる状態となるように、第1部材300を折り曲げる。これにより、第1部材300は、図5(a)に示す略コ字状の構造体となる。
第3突出部322は、第1折り曲げ線520を挟んで第1突出部320とは反対側に設けられ、第4突出部323は、第2折り曲げ線521を挟んで第2突出部321とは反対側に設けられている。したがって、上述した第1突出部320と第2突出部321の折り曲げによって、第3突出部322と第4突出部323も延びる向きが変化することになる。すなわち、図4(a)に示すように、折り曲げ前において、第3突出部323は第2方向左側に向かって延び、第4突出部323は第2方向右側に向かって延びている。この状態から、上述した第1突出部320と第2突出部321の折り曲げにより、第3突出部322と第4突出部323は、図5(a)に示すように、それぞれ第1方向表面側に向かって延びる状態となる。
第2部材301も、図4(b)に示す平らな板状の状態から、第2基面部501に対して第5突出部324を第3折り曲げ線522(折り曲げ線334、335)で折り曲げ、第6突出部325を第4折り曲げ線523(折り曲げ線336、337)で折り曲げる。図4(b)に示すように、折り曲げ前において、第5突出部324は第3方向上側に向かって延び、第6突出部325は第3方向下側に向かって延びている。この状態から、第5突出部324と第6突出部325が、それぞれ第1方向裏面側に向かって延びる状態となるように、第1部材300を折り曲げる。これにより、第2部材301は、図5(b)に示す略コ字状の構造体となる。
第1突出部320、第2突出部321は、第1基面部500である上側基面部310及び下側基面部311に対して、同じ第1方向裏面側に折り曲げられている。同様に、第5突出部324、第6突出部325は、第2基面部501である右側基面部312及び左側基面部313に対して、同じ第1方向裏面側に折り曲げられている。すなわち、第1突出部320、第2突出部321、第5突出部324、第6突出部325は、それぞれ、第2方向に向かって延びる状態から、第1方向裏面側に向かって延びる状態に折り曲げられるものであり、折り曲げ方向が統一されている。したがって、組立装置を使用して第1部材300と第2部材301の折り曲げと組立を行う際において、第1部材300と第2部材301を1度の折り曲げで同時に略コの字形状に折ることが可能となる。そのため、共に略コの字形状のまま組立を行うことが可能となっているので、組立装置で簡易に組立を行うことが可能となっている。
図6(a)に示すように、第1部材300と第2部材301の組付けにおいては、第2部材301を第1部材300(の中央孔部341)に対して第1方向に相対的に差し込むことになる。このとき、図6(b)に示すように、第3突出部322と第4突出部323の間の距離W2が、右側基面部312右端から左基面部313左端までの間の距離W1より広くなるように、第1突出部320、第2突出部321の折り曲げ角度α、βを調整する。距離W2が距離W1より広い状態で、第1部材300の中央孔部341へ第2部材301を差し込み、第1突出部320、第2突出部321の折り曲げ角度α、βを略90°
へ戻す。こうすることで、第3突出部322が、右側基面部312の右側位置決め部372と嵌合し、第4突出部323が、左側基面部313の左側位置決め部373と嵌合する。
図2に示すように、第5突出部324は、上側基面部310の第3方向下側において、上側ベール310に対して第1方向表面側から裏面側にかけて延びるように、第1部材300の中央孔部341に差し込まれている。したがって、第3規制部542である、上側基面部310の第3方向下側の端縁310aが、第5突出部324の表面(上向き面324e)を第3方向下側に向かって押さえているため、第5突出部324が第3方向上側へ開くことが防止される。同様に、第6突出部325は、下側基面部311の第3方向上側において、下側基面部311に対して第1方向表面側から裏面側にかけて延びるように、第1部材300の中央孔部341に差し込まれている。したがって、第4規制部543である、下側基面部311の第3方向上側の端縁311aが、第6突出部325の表面(下向き面325e)を第3方向上側に向かって押さえているため、第6突出部325が第3方向下側へ開くことが防止される。
また、第3突出部322は、右側基面部312の右側位置決め部372と係合しており、第4突出部323は、左側基面部313の左側位置決め部373と係合している。そのため、第1規制端縁360と第2規制端縁361の間に、右側基面部312の第3方向上側部分が差し込まれており、第3規制端縁362と第4規制端縁363の間に、基面部312の第3方向下側部分が差し込まれる。また、第5規制端縁364と第6規制端縁365の間に、左側基面部313の第3方向上側部分が差し込まれており、第7規制端縁366と第8規制端縁367の間に、左側基面部313の第3方向下側部分が差し込まれる。これにより、振動や衝撃によって第1段ボール梱包材200の組立が解かれることが防止される。
カートリッジDに装着した第1段ボール梱包材200において、カートリッジDと接触する第1部材300の端縁や第2部材301の端縁は、段ボールの断面である。すなわち、第1段ボール梱包材200は、段ボールの断面を断面に対して垂直に押す方向の段ボールの変形によって、輸送時の振動や衝撃を吸収する。段ボールの強度は、段ボールのシート面を押す方向の強度よりも、断面を押す方向の強度の方が強いため、より大きな振動や衝撃を吸収することが可能となる。
図11(a)、図11(b)は、カートリッジ保護組立体が第3方向を上下にして載置された場合において、カートリッジDが段ボール包装材200と特に接触する部分について説明する図である。図11(a)は、カートリッジDが段ボール包装材200のうち第1部材300と特に接触する部分を太線で示した第1部材300の展開図である。図11(b)は、第2部材301において、カートリッジDが段ボール包装材200のうち第2部材301と特に接触する部分を太線で示した第2部材301の展開図である。なお、カートリッジ保護組立体の姿勢の変化や、カートリッジDと段ボール包装材200との間の寸法誤差や、環境変化等による形状変化等によっては、太線で示していない部分がカートリッジDと接触することがあり得ることは言うまでもない。
図12(a)、図12(b)は、カートリッジ保護組立体が第3方向に落下した際に、段ボール包装材200において特に落下衝撃を受ける領域について説明する図である。図12(a)は、段ボール包装材200のうち第1部材300において特に落下衝撃を受ける領域にハッチングを付した第1部材300の展開図である。図12(b)は、段ボール包装材200のうち第2部材301において特に落下衝撃を受ける領域にハッチングを付した第2部材301の展開図である。なお、図に示したハッチング領域はあくまで一例である。
図12(a)に示すように、第1部材300の上側基面部310において、カートリッジDと接触する凹状の端縁310bと第3方向にオーバラップする領域部分が、カートリッジ保護組立体の落下時の衝撃を受ける部分となる。また、図12(a)に示すように、第1部材300の下側基面部311において、カートリッジDと接触する凹状の端縁311bと第3方向にオーバラップする領域部分が、カートリッジ保護組立体の落下時の衝撃を受ける部分となる。すなわち、第1部材300においては、主として上側基面部310及び下側基面部311が、カートリッジ保護組立体が落下した際に被梱包物(ここではカートリッジD)へかかる衝撃を低減させる部分となる。
また、図12(b)に示すように、第2部材301の第2基面部501と第5突出部324との間の第3折り曲げ線522周辺の領域が、カートリッジ保護組立体の落下時の衝撃を受ける部分となる。また、図12(b)に示すように、第2部材301の第2基面部501と第6突出部325との間の第4折り曲げ線523周辺の領域も、上記落下時衝撃を受ける部分となる。さらに、図12(b)に示すように、第5突出部324において、第1方向に第3折り曲げ線522とオーバラップしない領域と、第突6出部325において、第1方向に第4折り曲げ線523とオーバラップしない領域も、上記落下時衝撃を受ける部分となる。すなわち、これらの領域が、第2部材301において、カートリッジ保護組立体が落下した際に被梱包物(ここではカートリッジD)へかかる衝撃を低減させる部分となる。
<段ボール梱包材の緩衝性>
図7を用いて、第1段ボール梱包材200の緩衝性について説明する。図7は、第1段ボール梱包材200の段ボール中芯の方向を示した第1段ボール梱包材200の模式的斜視図である。第1段ボール梱包材200、第2段ボール梱包材201は、複数枚のライナの間に波形に成形された中芯が挟まれ、糊等により貼り合わされた構造を有する。ライナやフルートの種類は特に限定されない。
図7に示すように、第1部材300は、段ボールの中芯の波形状の高さが変化する方向である流れ方向が、第2方向となるように構成されている。また、第2部材300は、第1折り曲げ線520である折り曲げ線330、332、第2折り曲げ線521である折り曲げ線331、333が、それぞれ流れ方向と直交する紙巾方向に沿って延びるように構成されている。また、第2部材301は、第2基面部501(右側基面部312、左側基面部313)における流れ方向が、第2方向となるように構成されている。一方、第2部材301の第5突出部324、第6突出部325における流れ方向は、第1方向となるように構成されている。第3折り曲げ線522の折り曲げ線334、335、第4折り曲げ線523の折り曲げ線336、337は、それぞれ流れ方向に沿って延びるように構成されている。
段ボールが振動や落下の衝撃を吸収する際に、高い剛性を持つのは紙巾方向であり、図7に示すように、本実施例の第1段ボール包装材200では、第3方向と第1方向となる。
第1先端部530としての第5突出部324の先端部324cと、第2先端部531としての第6突出部325の先端部325cは、カートリッジ保護組立体において最も第1方向の裏面側に向かう方向に突出した部分となっている。したがって、カートリッジ保護組立体が第1方向裏面側に向かって落下するような場合には、先ずは先端部324cと先端部325cで落下の衝撃を受けることになる。第5突出部324と第6突出部325における紙巾方向は、第1方向と一致しており、したがって、この場合には高い剛性を発揮することができる。
また、第1基面部500である上側基面部310及び下側基面部311、第1突出部320、第2突出部321は、カートリッジ保護組立体において最も第3方向に幅が広くかつ他の部分よりも、上下に突出した部分となっている。したがって、カートリッジ保護組立体が第3方向に振動や落下の衝撃が加わる場合には、先ずは、第1基面部500、第1突出部320、第2突出部321で、振動や落下の衝撃を受けることになる。第1基面部500、第1突出部320、第2突出部321における紙巾方向は、第3方向と一致している。さらに、第1基面部500と第1突出部320、第1基面部500と第2突出部321はそれぞれ、第1方向に見たときに略L字形状の構造を作っている。したがって、第1段ボール包装材200は、第1方向においても最も高い剛性を発揮することができる。
段ボール中芯の流れ方向と一致する第2方向については、同方向に振動や落下の衝撃が発生した場合は、紙巾方向に振動や落下が生じた場合と比べて低い剛性となる。しかし、本構成では、段ボールの剛性が相対的に低くなる第2方向に対して、次のような略L字形状の構造を設けることで剛性を高めている。すなわち、折り曲げ線334を介して右側基面部312と第5突出部324からなる略L字形状と、折り曲げ線335を介して左側基面部313と第5突出部324からなる略L字形状を設けている。また、折り曲げ線336を介して右側基面部312と第6突出部325からなる略L字形状と、折り曲げ線337を介して左側基面部313と第6突出部325からなる略L字形状を設けている。
第2方向右側は、右側基面部312と第5突出部324の根元幅広部とからなる略L字形状の端縁と、右側基面部312と第6突出部324の根元幅広部とからなる略L字形状の端縁とが、カートリッジ保護組立体において最も第2方向右側に突出する。また、第2方向左側は、左側基面部313と第5突出部324の根元幅広部とからなる略L字形状の端縁と、左側基面部313と第6突出部324の根元幅広部とからなる略L字形状の端縁とが、カートリッジ保護組立体において最も第2方向左側に突出する。したがって、第2方向に振動や落下の衝撃が発生する場合は、先ずは、これらの略L字形状の端縁で振動や落下の衝撃を受けることになる。すなわち、略L字形状の構造において剛性の高い方向に衝撃を受けることになる。
段ボールの様な板材は、全体が板状に平らな構造となっている場合よりも、略L字状に折れ曲がった構造の方が高い剛性を持っている。剛性が高い方が、被梱包物が重量物でも振動や落下の衝撃を吸収することが可能となる。また、本構成では緩衝性を持つ緩衝部が、振動や衝撃を吸収する際に被梱包物と衝撃を加える物の間に介在するため、十分な緩衝性能を得ることができる。
<変形例1>
図8(a)は、変形例として、第1部材300に設けられる切込みについて説明する第1部材300の展開図である。図8(b)は、変形例として、第2部材301に設けられる切込みについて説明する第2部材301の展開図である。切り込みを設けることで、段ボール包装材に局所的に相対的に柔らかい部分を形成することができ、振動や落下の衝撃が発生した際に切込み部から潰れや折れが発生するように構成することができる。すなわち、切込みを設けることで、振動や落下衝撃による段ボール包装材の潰れや折れの程度をコントールすることができる。
図8(a)に示すように、上側基面部310には、第3方向上側の端部の第1位置決め部370が設けられた位置から、第3方向下側に向かって切り込まれた切り込み380が設けられている。また、上側基面部310には、第3方向上側の端部における切り込み380と第2方向において略対称的な位置から、第3方向下側に向かって切り込まれた切り込み384が設けられている。さらに、上側基面部310には、凹状の端縁310bの外
側に端縁310bに略沿うように断続的に切り込まれた切込み381~383が設けられている。
図8(a)に示すように、下側基面部311には、第3方向下側の端部の第2位置決め部371が設けられた位置から、第3方向上側に向かって切り込まれた切り込み385が設けられている。また、下側基面部311には、第3方向下側の端部における切り込み385と第2方向において略対称的な位置から、第3方向上側に向かって切り込まれた切り込み389が設けられている。さらに、下側基面部311には、凹状の端縁311bの外側に端縁311bに略沿うように断続的に切り込まれた切込み386~388が設けられている。
図8(b)に示すように、第5突出部324には、先端部324c側の外郭形状に略沿うように断続的に切り込まれた切込み390、391、392、393、394、395が設けられている。また、第6突出部325にも、先端部325c側の外郭形状に略沿うように断続的に切り込まれた切込み396、397、398、399、400、401が設けられている。
上記の各種切込みにより、振動や落下の衝撃で上側基面部310、下側基面部311、第5突出部324、第6突出部325が潰れる程度をコントロールすることが可能になる。上側基面部310、下側基面部311、第5突出部324、第6突出部325に備える切込みの数は特に限定されず、上側基面部310には切込みを5つ設け、下側基面部311には切込みを設けないといった構成でも良い。また、切込みを設ける部位は、上側基面部310と下側基面部311に限られるものではなく、例えば、右側基面部312や左側基面部313に設けてもよい。すなわち、切り込みを設ける位置や大きさや数等は任意である。
<変形例2>
図9は、さらなる変形例として、3部品で構成された第1段ボール梱包材200Xの模式的斜視図である。第1段ボール梱包材200は、必ずしも、第1部材300と第2部材301の2部品から構成されている必要はない。図9に示すように、第3部材302、第4部材303、第5部材304の3部品から構成されていてもよい。また、4部品以上から構成されていても良い。
<その他>
本実施例では、カートリッジ保護組立体の構成として、カートリッジDの長手方向の相対する方向から二つの第1段ボール梱包材200と第2段ボール梱包材201とで挟み込んで装着した構成としたが、かかる構成に限定されない。例えば、段ボール包装材をカートリッジDの長手方向の片方のみに装着し、長手方向を上下方向とする配置として、段ボール包装材をトレイのように使用する構成としてもよい。
また、第1部材300と第2部材301は、段ボール包装材として同材質である必要は無く、各々材質や坪量を適宜変更することが可能である。
D…カートリッジ、200…第1段ボール梱包材、201…第2段ボール梱包材、300…第1部材、301…第2部材、310…上側基面部、311…下側基面部、312…右側基面部、313…左側基面部、320…第1突出部、321…第2突出部、322…第3突出部、323…第4突出部、324…第5突出部、325…第6突出部、330…右上折り曲げ線、331…左上折り曲げ線、332…右下折り曲げ線、333…左下折り曲げ線、334…右上折り曲げ線、335…左上折り曲げ線、336…右下折り曲げ線、
337…左下折り曲げ線、340…上側孔部、341…中央孔部、342…下側孔部、350…収容空間、360…第1規制端縁、361…第2規制端縁、362…第3規制端縁、363…第4規制端縁、364…第5規制端縁、365…第6規制端縁、366…第7規制端縁、367…第8規制端縁、372…右側位置決め部、373…左側位置決め部、500…第1基面部、501…第2基面部、510…第1側面部、511…第2側面部、512…第3側面部、513…第4側面部、520…第1折り曲げ線、521…第2折り曲げ線、522…第3折り曲げ線、523…第4折り曲げ線、530…第1先端部、531…第2先端部

Claims (16)

  1. 段ボール板で形成された第1部材及び第2部材を有し、被梱包物を梱包するための梱包部材であって、
    前記第1部材は、
    第1方向と交差する第1基面部と、
    前記第1基面部を貫通する第1孔部と、
    前記第1方向と交差する第2方向における前記第1基面部の一端において、前記第1方向と前記第2方向の双方と交差する第3方向に沿って延びる第1折り曲げ線で前記第1基面部に対して折り曲げられ、前記第2方向と交差する第1側面部と、
    前記第2方向における前記第1基面部の他端において、前記第3方向に沿って延びる第2折り曲げ線で前記第1基面部に対して前記第1側面部と同じ側に折り曲げられ、前記第2方向と交差する第2側面部と、
    を有し、
    前記第2部材は、
    前記第1方向と交差する第2基面部と、
    前記第2基面部を前記第1方向に貫通する第2孔部と、
    前記第3方向における前記第2基面部の一端において、前記第2方向に沿って延びる第3折り曲げ線で前記第2基面部に対して折り曲げられ、前記第3方向と交差する第3側面部と、
    前記第2孔部と連続した孔部であって、前記第3側面部を貫通する第3孔部と、
    前記第3方向における前記第2基面部の他端において、前記第2方向に沿って延びる第4折り曲げ線で前記第2基面部に対して前記第3側面部と同じ側に折り曲げられ前記第3方向と交差する第4側面部と、
    前記第2孔部と連続した孔部であって、前記第4側面部を前記第3方向に貫通する第4孔部と、
    を有し、
    前記第2部材の前記第3側面部は、前記第1方向において、前記第1部材の前記第1側面部と同じ側に折り曲げられ、
    前記第1方向において、前記第1基面部は、前記第3折り曲げ線と、前記第1方向における前記第3側面部の先端と、の間に位置し、かつ、前記第4折り曲げ線と、前記第1方向における前記第4側面部の先端と、の間に位置するように、前記第2部材は、前記第1部材の前記第1孔部に挿入されており、前記第2部材は、前記第1部材に結合されていることを特徴とする梱包部材。
  2. 前記第1部材は、
    前記第2部材の前記第2基面部に対して、前記第3側面部とは反対側に位置し、かつ前記第1方向に対向する第1規制部と、
    前記第2部材の前記第2基面部に対して、前記第3側面部と同じ側に位置し、かつ前記第1方向に対向する第2規制部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の梱包部材。
  3. 前記第1部材は、
    前記第2部材の前記第3側面部に対して、前記第4側面部とは反対側に位置し、かつ前記第3方向に対向する第3規制部と、
    前記第2部材の前記第4側面部に対して、前記第3側面部とは反対側に位置し、かつ前記第3方向に対向する第4規制部と、
    を有するのを規制することを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包部材。
  4. 前記第1部材は、
    前記第1方向において前記第1基面部に対して前記第1側面部の反対側に設けられた第1被係合部と、
    前記第1方向において前記第1基面部に対して前記第2側面部の反対側に設けられた第2被係合部と、
    を有し、
    前記第2部材の前記第2基面部は、
    前記第1被係合部に対して前記第3方向に係合する第1係合部と、
    前記第2被係合部に対して前記第3方向に係合する第2係合部と、
    を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の梱包部材。
  5. 前記第1孔部は、前記第3方向における両側に、梱包部材の外郭形状に対応した形状を有することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の梱包部材。
  6. 前記第2孔部、前記第3孔部、前記第4孔部は、それぞれ、梱包部材の外郭形状に対応した形状を有することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の梱包部材。
  7. 前記第1部材における段ボール板の中芯の波形状の高さが変化する方向である流れ方向が、前記第2方向であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の梱包部材。
  8. 前記第2部材における段ボール板の中芯の前記流れ方向が、前記第2方向であることを特徴とする請求項7に記載の梱包部材。
  9. 前記第1基面部、前記第1側面部、前記第2側面部は、前記第3方向において梱包部材の中で最も突出していることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の梱包部材。
  10. 前記第1基面部と前記第1側面部、前記第1基面部と前記第2側面部は、それぞれ、前記第3方向に見たときに段ボール板の断面が略L字状となる構造を、前記第1部材に形成することを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の梱包部材。
  11. 前記第3側面部と前記第4側面部は、前記第3側面部と前記第4側面部が前記第2基面部から延びる方向において梱包部材の中で最も突出していることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の梱包部材。
  12. 前記第2基面部、前記第3側面部、前記第4側面部は、前記第2方向において梱包部材の中で最も突出していることを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の梱包部材。
  13. 前記第2基面部と前記第3側面部、前記第2基面部と前記第4側面部は、それぞれ、前記第2方向に見たときに段ボール板の断面が略L字状となる構造を、前記第2部材に形成することを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の梱包部材。
  14. 前記被梱包物は、画像形成装置に着脱可能なカートリッジであることを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の梱包部材。
  15. 画像形成装置に用いられるカートリッジと、
    段ボール板で形成された第1部材及び第2部材を有し、前記カートリッジを梱包するための梱包部材であって、前記カートリッジが第1方向に差し込まれることで前記カートリッジに取り付けられる梱包部材と、
    を備えるカートリッジアセンブリであって、
    前記第1部材は、
    前記第1方向と交差する第1基面部と、
    前記第1基面部を貫通する第1孔部と、
    前記第1方向と交差する第2方向における前記第1基面部の一端において、前記第1方向と前記第2方向の双方と交差する第3方向に沿って延びる第1折り曲げ線で前記第1基面部に対して前記第1方向に向かうように折り曲げられ、前記第2方向と交差する第1側面部と、
    前記第2方向における前記第1基面部の他端において、前記第3方向に沿って延びる第2折り曲げ線で前記第1基面部に対して前記第1側面部と同じ側に折り曲げられ、前記第2方向と交差する第2側面部と、
    を有し、
    前記第2部材は、
    前記第1方向と交差する第2基面部と、
    前記第2基面部を前記第1方向に貫通する第2孔部と、
    前記第3方向における前記第2基面部の一端において、前記第2方向に沿って延びる第3折り曲げ線で前記第2基面部に対して折り曲げられ、前記第3方向と交差する第3側面部と、
    前記第2孔部と連続した孔部であって、前記第3側面部を貫通する第3孔部と、
    前記第3方向における前記第2基面部の他端において、前記第2方向に沿って延びる第4折り曲げ線で前記第2基面部に対して前記第3側面部と同じ側に折り曲げられ前記第3方向と交差する第4側面部と、
    前記第2孔部と連続した孔部であって、前記第4側面部を前記第3方向に貫通する第4孔部と、
    を有し、
    前記第2部材の前記第3側面部は、前記第1方向において、前記第1部材の前記第1側面部と同じ側に折り曲げられ、
    前記第1方向において、前記第1基面部は、前記第3折り曲げ線と、前記第1方向における前記第3側面部の先端と、の間に位置し、かつ、前記第4折り曲げ線と、前記第1方向における前記第4側面部の先端と、の間に位置するように、前記第2部材は、前記第1部材の前記第1孔部に挿入されており、前記第2部材は、前記第1部材に結合されており、
    前記第1孔部と前記第2孔部と前記第3孔部と前記第4孔部は、前記カートリッジの端部を前記第1方向に挿入可能、かつ、挿入された前記カートリッジの端部を支持可能な支持部を一体的に形成することを特徴とするカートリッジアセンブリ。
  16. 前記梱包部材は、前記第1孔部を形成する前記第1基面部の端縁、前記第2孔部を形成する前記第2基面部の端縁、前記第3孔部を形成する前記第3側面部の端縁、及び前記第4孔部を形成する前記第4側面部の端縁によって、前記カートリッジの端部を支持可能に構成されていることを特徴とする請求項15に記載のカートリッジアセンブリ。
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