JP2019163084A - 梱包部材および梱包ユニット - Google Patents

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泰史 渡辺
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Hideto Sakai
秀人 酒井
充広 佐藤
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Abstract

【課題】 緩衝距離を長くすることなく、緩衝性能を向上させることが可能な梱包部材の提案。【解決手段】 被梱包物に取り付けられる梱包部材が、被梱包物の少なくとも一部を収納するための収納部と、被梱包物を保持するように構成された保持部と、保持部から収納部の外側に向けて突出する緩衝部を有する。緩衝部は、保持部と共に閉じたループを形成するように構成される。緩衝部は、収納部の外側に向けて突出する第一の突出部と、収納部の外側に向けて突出する第二の突出部と、収納部の内側に向けてくぼむ凹部とが形成されるように屈曲される。閉じたループの周方向において、凹部は、第一の突出部と第二の突出部の間に位置する。【選択図】 図6

Description

本発明は、被梱包物を梱包する際に使用する梱包部材、および被梱包物と被梱包物を梱包する梱包部材を有する梱包ユニットに関するものである。
ここで、梱包部材とは、被梱包物を輸送する際に外部からの振動、衝撃から被梱包物を保護するためのものである。
被梱包物の例としては、例えば画像形成装置のカートリッジがある。画像形成装置は、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置およびワードプロセッサ等が含まれる。またカートリッジとは、画像形成装置に対して着脱可能な交換部品である。カートリッジには、例えば像担持体である電子写真感光体を有するもの、電子写真感光体に作用する現像手段を有するもの、あるいは、主に現象剤のみを有するものがある。
ここで、カートリッジ等の被梱包物は、輸送時の振動や衝撃から被梱包物を保護するための梱包部材に梱包されている。特許文献1には、対をなすアーチ部を有し、材料のつぶれ特性と、アーチ部の変形特性の両方を利用する梱包部材が開示されている。
米国特許出願公開第2007/0125683号明細書
特許文献1の梱包部材に設けられた緩衝部は、頂点が一つのアーチ形状である。このため、緩衝部が衝撃を受けて圧縮されたときに、衝撃を受けた部分は、ほぼ一方向に移動する。このような形状の緩衝部の緩衝性能を向上させる方法の一つとして、緩衝部を高さ方向に大きくし、緩衝距離を長く確保することが挙げられる。しかし、緩衝距離を長くすると、梱包部材を収納する梱包箱のサイズを大きくする必要がある。
本発明は、緩衝部を高さ方向に大きくしなくとも、緩衝性能を向上させることが可能な梱包部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための、本出願に係る発明の一つは以下のようなものである。
被梱包物に取り付けられる梱包部材であって、前記梱包部材は、
前記被梱包物の少なくとも一部を収納するための収納部を有し、
前記被梱包物を保持するように構成された保持部を有し、
前記保持部から前記収納部の外側に向けて突出する緩衝部を有し、前記緩衝部は前記保持部と共に閉じたループを形成するように構成され、前記緩衝部は、前記収納部の外側に向けて突出する第一の突出部と、前記収納部の外側に向けて突出する第二の突出部と、前記収納部の内側に向けてくぼむ凹部とが形成されるように屈曲され、前記閉じたループの周方向において、前記凹部は、前記第一の突出部と前記第二の突出部の間に位置し、
前記緩衝部が弾性変形することにより、前記凹部が形成される位置において、前記緩衝部は前記保持部から離れた位置と前記保持部に接触する位置との間を移動可能であることを特徴とする梱包部材。
上記目的を達成するための、本出願に係る発明の一つは以下のようなものである。
被梱包物に取り付けられる梱包部材であって、前記梱包部材は、
前記被梱包物の少なくとも一部を収納するための収納部を有し、
前記被梱包物を保持するように構成された保持部を有し、
前記保持部から前記収納部の外側に向けて突出する緩衝部を有し、前記緩衝部は前記保持部と共に閉じたループを形成するように構成され、前記緩衝部は、前記閉じたループの外側に位置する仮想平面に対して、第一の接触部と、第二の接触部とで接触可能であり、前記緩衝部は隙間を介して前記仮想平面に対向する対向部を有し、前記閉じたループの周方向において、前記第二の接触部は前記第一の接触部から離れた位置に位置し、前記対向部は前記第一の部分と前記第二の部分の間に位置し、
前記緩衝部が弾性変形することにより、前記第一の接触部と前記第二の接触部の間の位置において、前記緩衝部は前記保持部から離れた位置と前記保持部に接触する位置との間を移動可能であることを特徴とする梱包部材。
上記目的を達成するための、本出願に係る発明の一つは以下のようなものである。
梱包ユニットであって、
被梱包物と、
前記被梱包物に取り付けられる梱包部材と、
を有し、
前記梱包部材は、
前記被梱包物の少なくとも一部を収納するための収納部を有し、
前記被梱包物を保持するように構成された保持部を有し、
前記保持部から前記収納部の外側に向けて突出する緩衝部を有し、前記緩衝部は前記保持部と共に閉じたループを形成するように構成され、前記緩衝部は、前記収納部の外側に向けて突出する第一の突出部と、前記収納部の外側に向けて突出する第二の突出部と、前記収納部の内側に向けてくぼむ凹部とが形成されるように屈曲しており、前記閉じたループの周方向において、前記凹部は、前記第一の突出部と前記第二の突出部の間に位置し、
前記緩衝部が弾性変形することにより、前記凹部が形成される位置において、前記緩衝部は前記保持部から離れた位置と前記保持部に接触する位置との間を移動可能であることを特徴とする梱包ユニット。
上記目的を達成するための、本出願に係る発明の一つは以下のようなものである。
梱包ユニットであって、
被梱包物と、
前記被梱包物に取り付けられる梱包部材と、
を有し、
前記梱包部材は、
前記被梱包物の少なくとも一部を収納するための収納部を有し、
前記被梱包物を保持するように構成された保持部を有し、
前記保持部から前記収納部の外側に向けて突出する緩衝部を有し、前記緩衝部は前記保持部と共に閉じたループを形成するように構成され、前記緩衝部は、前記閉じたループの外側に位置する仮想平面に対して、第一の接触部と、第二の接触部とで接触可能であり、前記緩衝部は隙間を介して前記仮想平面に対向する対向部を有し、前記閉じたループの周方向において、前記第二の接触部は前記第一の接触部から離れた位置に位置し、前記対向部は前記第一の部分と前記第二の部分の間に位置し、
前記緩衝部が弾性変形することにより、前記第一の接触部と前記第二の接触部の間の位置において、前記緩衝部は前記保持部から離れた位置と前記保持部に接触する位置との間を移動可能であることを特徴とする梱包ユニット。
本発明によれば、緩衝部を高さ方向に大きくしなくとも、緩衝性能を向上させることが可能な梱包部材を提供することができる。また、本発明は、被梱包物と、被梱包物に取り付けられた梱包部材とを含む梱包ユニットにも適用できる。
実施例1に係る梱包容器および梱包ユニットの斜視図 実施例1に係る画像形成装置の断面図 実施例1に係るカートリッジの断面図 実施例1に係る梱包容器および梱包ユニットの斜視図 実施例1に係る梱包部材の斜視図 実施例1に係る緩衝部の拡大図 実施例1に係る梱包部材と、比較例に係る梱包部材の説明図 実施例1に係る緩衝部が変形した状態の拡大図 比較例の梱包部材と、実施例1に係る梱包部材の緩衝性能を比較したイメージグラフ図 実施例1に係る梱包部材の斜視図と側面図 実施例1に係る右面緩衝部の拡大図 実施例1に係る右面緩衝部が変形した状態の拡大図 実施例2に係る梱包部材の斜視図
以下に図面を参照して本発明の実施形態を例示する。ただし、原則として、実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
本発明に係る梱包容器の一実施形態について図1〜図12を用いて説明する。
<画像形成装置の全体構成>
被梱包物としてのカートリッジが着脱される画像形成装置について、図2、図3を用いて説明する。
図2は、本実施例に係る画像形成装置の断面図である。図3は、実施例に係るカートリッジの断面図である。これらの断面図は、後述する感光ドラムの回転軸線に直交する断面図である。
以下の実施形態では画像形成装置として、4個のカートリッジが着脱可能なカラー画像形成装置の場合を例示している。ただし、画像形成装置に装着するカートリッジの個数はこれに限定されるものではない。必要に応じて適宜設定されるものである。また、以下説明する実施形態によれば、画像形成装置の一態様としてプリンタを例示している。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置にも適用することができる。
図2に示すように、この画像形成装置1は、電子写真プロセスを用いたカラーレーザプリンタであり、記録媒体Sにカラー画像形成を行う。画像形成装置1はプロセスカートリッジ方式であり、カートリッジを装置本体2に取り外し可能に装着して、記録媒体Sにカラー画像を形成するものである。
記録媒体Sの一例として、記録紙、ラベル紙、OHPシート、布等が挙げられる。装置本体2は、露光装置LB、転写ローラ10等の転写装置、定着装置11の他、記録媒体Sの給送装置14等を有する。
また、第1〜第4の各カートリッジP(PY・PM・PC・PK)は、静電潜像を担持する像担持体としての感光ドラム(電子写真感光体)4、帯電ローラ(帯電部材)5、クリーニングブレード(清掃部材)7を有する。感光ドラム4は、図3の矢印の方向に回転する。各カートリッジPは、現像剤としてのトナーを担持して、感光ドラム4に担持された静電潜像にトナーを供給する現像ローラ(現像剤担持体)6などを有する(図3)。現像ローラ4は図3の矢印の方向に回転する。
装置本体2に備えられた電源から、帯電ローラ5に電圧が印加されることによって、帯電ローラ5が感光ドラム4の表面を一様に帯電する。そして、露光装置LBは、帯電した感光ドラム4に画像情報に応じたレーザ光Lを照射し、感光ドラム4に画像情報に応じた静電潜像を形成する。この静電潜像は、現像ローラ6によってトナー(現像剤)で現像され、感光ドラム4の表面に現像剤像が形成される。第1〜第4の各カートリッジP(PY・PM・PC・PK)において感光ドラム4表面に形成された現像剤像は、順次、中間転写ベルト(中間転写体)3に一次転写され、中間転写ベルト3上にカラーの現像剤像が形成される。
一方、記録媒体Sは、現像剤像の形成と同期して、一枚ずつ分離給送される。そして、記録媒体Sは、転写装置としての転写ローラ10へと搬送される。転写ローラ10は、中間転写ベルト3の表面に接触するように付勢される。そして、記録媒体Sは、中間転写ベルト3と転写ローラ10とで形成されたニップ部を通される。このとき、転写ローラ10に現像剤像と逆極性の電圧を印加することで、中間転写ベルト3表面上に形成されたカラーの現像剤像が、記録媒体Sに転写される。
現像剤像が転写された記録媒体Sは、定着装置11へ搬送される。そして、記録媒体Sは、定着装置11で熱及び圧力が加えられ、記録媒体Sに転写された現像剤像が定着される。これによって、記録媒体Sに画像が形成される。その後、記録媒体Sは、搬送され、排出部12へ排出される。
なお、転写後の感光ドラム4の表面に残ったトナーは、クリーニングブレード7によって、清掃される。そして、感光ドラム4の表面が、再度、帯電ローラ5で一様に帯電されることにより、画像形成可能とされる。
<カートリッジ>
被梱包物の一例としてのカートリッジについて説明する。
装置本体2には第1のカートリッジPY、第2のカートリッジPM、第3のカートリッジPC、第4のカートリッジPKの4つのカートリッジP(PY・PM・PC・PK)が水平方向に配置されている。第1〜第4の各カートリッジP(PY・PM・PC・PK)は、それぞれ同様の電子写真プロセス機構を有しており、トナーの色が各々異なるものである。第1〜第4のカートリッジP(PY・PM・PC・PK)には装置本体2の駆動出力部(不図示)から回転駆動力が伝達される。また、第1〜第4の各カートリッジP(PY・PM・PC・PK)には装置本体2に備えられた電源から電圧(帯電電圧、現像電圧等)が供給される。
図3に示すように、本実施例の第1〜第4の各カートリッジP(PY・PM・PC・PK)は、感光ドラム4と、この感光ドラム4に作用するプロセス手段としての帯電ローラ5、及びクリーニングブレード7を備えたクリーニングユニット8を有する。また、第1〜第4の各カートリッジP(PY・PM・PC・PK)は、感光ドラム4上の静電潜像を現像する現像ローラ6を備えた現像装置9を有する。クリーニングユニット8と現像装置9は互いに結合されている。
第1のカートリッジPYは、現像枠体13内にイエロー(Y)のトナーを収容しており、感光ドラム4の表面にイエロー色のトナー像を形成する。第2のカートリッジPMは、現像枠体13内にマゼンタ(M)のトナーを収容してあり、感光ドラム4の表面にマゼンタ色のトナー像を形成する。第3のカートリッジPCは、現像枠体13内にシアン(C)のトナーを収容してあり、感光ドラム4の表面にシアン色のトナー像を形成する。第4のカートリッジPKは、現像枠体13内にブラック(K)のトナーを収容しており、感光ドラム4の表面にブラック色のトナー像を形成する。
<梱包容器の構成>
カートリッジPに取り付けられる梱包部材を含んだ梱包容器について、図1、図4を用いて説明する。
ここで本実施例において、梱包容器は、被梱包物に取り付けられる梱包部材を含む。梱包容器は、梱包部材を収納する梱包箱や、被梱包物を収納する収納袋をさらに含む場合もある。また、梱包部材と、梱包部材に梱包される被梱包物を含むユニットを、梱包ユニットと呼ぶ。梱包ユニットは、梱包箱や、収納袋を含む場合もある。
図1は、本実施例に係る梱包容器および梱包ユニットの斜視図であり、被梱包物としてのカートリッジPと、梱包部材BL、BRを示した図である。図4は、本実施例に係る梱包容器および梱包ユニットの斜視図であり、被梱包物としてのカートリッジPと、梱包部材BL、BRとを含んだ梱包ユニットが梱包箱Aに収納される状態を示した図である。
カートリッジPは、梱包部材BL、BRが装着された状態で、梱包箱Aの中に梱包される。梱包箱Aとしては、箱の様態の段ボールなどが用いられる。尚、カートリッジPを埃等から守る為、カートリッジPを収容袋に収納しておいてもよい。梱包箱Aの一面は開閉可能な蓋であり、図4では蓋が開かれた状態が示されている。
図1に示すように、梱包部材BL、BRは、カートリッジPの長手方向(矢印LD方向)において、カートリッジPの両端部(一端部と他端部)にそれぞれ取り付けられている。梱包部材BL、BRは、梱包箱Aの内部にカートリッジPが収納された時、カートリッジPと梱包箱Aの間に介在し、カートリッジPと梱包箱Aが直接接触しないように構成されている。特に、感光ドラム4または現像ローラ6が、カートリッジPの外側に向けて露出されている場合に、後述する緩衝部によって、感光ドラム4または現像ローラ6の露出部と梱包箱Aの内壁面が接触することが規制される。
本実施例においては、カートリッジPの長手方向は、感光ドラム4の軸線(回転軸線)の方向と同一である。また、カートリッジPの長手方向は、現像ローラ6の軸線(回転軸線)方向とも同一である。
カートリッジPは、長手方向の一部(本実施例では中央部)に、把手部PHを有している。把手部PHとその両側の部分は、長手方向に直交する断面形状において異なる。把手部PHは、使用者が把手部PHをつかんだ際の滑り止め形状を表面に有していてもよい。

カートリッジPに梱包部材BL、BRが取り付けられた状態で、把手部PHは、長手方向において、梱包部材BLと梱包部材BRの間に位置している。さらに、把手部PHは、梱包箱Aの蓋を開封した際に形成される開口に露出するように配置されている。
<梱包部材>
梱包部材BL、BRについて、図5を用いて説明する。
図5は、本実施例に係る梱包部材の斜視図である。図5に示すように、梱包部材BL、BRはそれぞれ下記で説明する部位(保持部、緩衝部)を有しており、それらは一体的に成形されている。
梱包部材BLは、図5に示すように、カートリッジPの少なくとも一部を収納するための収納部BL−Aを有している。後述するが、梱包部材BLと梱包部材BRは対称形状であり、梱包部材BRも収納部BR−Aを有している。
梱包部材BL、BRは、収納部BL−A、BR−Aに収納されたカートリッジPを保持するように構成された保持部と、保持部から収納部BL−A、BR−Aの外側に向かって突出し、可撓性を有する緩衝部を有している。本実施例において、梱包部材BL、BRは、複数の保持部と、複数の緩衝部を有している。これについて以下説明する。
梱包部材BL、BRは、カートリッジPを保持する天面保持部BL−1、BR−1と、天面保持部BL−1、BR−1のカートリッジPを保持する面と反対の面に配置された天面緩衝部BL−2、BR−2を有する。梱包部材BL、BRは、カートリッジPを保持する背面保持部BL−3、BR−3と、背面保持部BL−3、BR−3のカートリッジPを保持する面と反対の面に配置された背面緩衝部BL−4、BR−4を有する。梱包部材BL、BRは、カートリッジPを保持する底面保持部BL−5、BR−5と、底面保持部BL−5、BR−5のカートリッジPを保持する面と反対の面に配置された底面緩衝部BL−6、BR−6を有する。梱包部材BL、BRは、カートリッジPを保持する正面保持部BL−7、BR−7と、正面保持部BL−7、BR−7のカートリッジPを保持する面と反対の面に配置された正面緩衝部BL−8、BR−8を有する。梱包部材BL、BRは、カートリッジPを保持する左面保持部BL−9、右面保持部BR−9と、左面保持部BL−9、右面保持部BR−9のカートリッジPを保持する面と反対の面に配置された左面緩衝部BL−10、右面緩衝部BR−10を有する。各緩衝部を、カートリッジPを保持する面と反対の面に配置することで、各緩衝部が変形した場合であっても、カートリッジPと各保持部の位置関係が変化することを抑制できる。なお、それぞれの保持部は、収納部BL−A、BR−Aに収容されるカートリッジPと接触するように構成された部分である。
梱包部材BLと梱包部材BRは、対称形状であるため、一方の梱包部材が有する構成は、他方の梱包部材も同様の構成を有している。したがって、原則として、以下の説明ではいずれか一方の梱包部材について説明し、他方の梱包部材の説明は省略する。
上述の天面保持部BL−1と底面保持部BL−5は、収納部BL−Aを挟んで向かい合っている。背面保持部BL−3と正面保持部BL−7は、収納部BL−Aを挟んで向かい合っている。背面保持部BL−3と正面保持部BL−7は、天面保持部BL−1および底面保持部BL−5と交わる方向に延びる。これらの保持部は、カートリッジPの長手方向と交差する方向において、カートリッジPを保持する部分である。言い換えると、これらの保持部は、カートリッジPの長手方向と交差する方向において、カートリッジPと各緩衝部の間に配置された部分である。
左面保持部BL−9は、カートリッジPの長手方向の一方向において、カートリッジPの側面を保持する側面保持部である。左面保持部BL−9は、右面保持部BR−9と共に、カートリッジPの長手方向において、カートリッジPを保持する。言い換えると、左面保持部BL−9は、カートリッジPの長手方向において、左面緩衝部BL−10とカートリッジPの間に配置された部分である。
各緩衝部は、繰り返しの曲げにも耐えることが好ましい。したがって各緩衝部の内部構造が、ソリッド構造を有することが好ましい。また、各緩衝部の材料は熱可塑性樹脂であることが好ましい。さらに、最も多い成分がポリプロピレンであることがより好ましい。ポリプロピレンは、繰り返しの曲げに強い特性を有するためである。ただし、各緩衝部の内部構造および材料はこれに限られない。
本実施例では、梱包部材BR、BLは、射出成型によって一体的に成形されており、各保持部の材質も緩衝部と同様である。
<緩衝部の構造>
以下、天面緩衝部BR−2を例とし、緩衝部の構造について図5、図6を用いて説明する。なお、背面緩衝部BR−4、底面緩衝部BR−6、正面緩衝部BR−8は、天面緩衝部BR−2と同様の構造を有する。
図6は本実施例に係る緩衝部(天面緩衝部BR−2)の拡大図である。図6は後述する閉じたループの軸線方向から見た図である。
図6に示すように、天面緩衝部BR−2の一端と他端をつなぐように、天面保持部BR−1が設けられている。すなわち、天面緩衝部BR−2は、第一の連結部BR−2C1と第二の連結部BR−2C2で天面保持部BR−1に連結され、天面保持部BR−1と共に、閉じたループを形成している。ここで、閉じたループとは、ループの軸線方向(ループを描く母線方向と同じ)で見たときに、内部に中空を有する形状を指す。つまり、天面緩衝部BR−2と天面保持部BR−1は、ループの軸線方向に開いた開口BR−2Bを形成している。なお、本実施例ではループの軸線の方向は、図6に示すX軸およびY軸に直交する方向である。また、天面緩衝部BR−2は、ループの内側において、天面保持部BR−1と対向している。
仮に、天面保持部BR−1の一端と他端に、それぞれ独立した保持部が連結された場合、天面緩衝部BR−2が変形すると、保持部同士の隙間が広がってしまう。一方、本実施例の構成では、天面緩衝部BR−2が変形した際にも、天面保持部BR−1は、カートリッジPを確実に保持することができる。
ここで、天面緩衝部BR−2は板バネである。ループの軸線方向が、天面緩衝部BR−2の幅方向、ループの周方向と天面緩衝部BR−2の幅方向に直交する方向が、天面緩衝部BR−2の厚み方向である。天面緩衝部BR−2は、厚み方向に屈曲した形状を有している。なお、ここでいう屈曲とは、負荷を受けていない状態(自然状態)で屈曲した状態を指す。なお、本実施例において、天面緩衝部BR−2の厚みは0.5〜2.0mmである。具体的には、天面緩衝部BR−2は、収納部BR−Aの外側に向かって突出する三つの突出部(第一の突出部)BR−2−1、突出部(第三の突出部)BR−2−3、突出部(第二の突出部)BR−2−5が形成されるように屈曲している。言い換えると、天面緩衝部BR−2は、天面保持部BR−1から離れる方向(ループの外側に向かう方向)に突出する突出部BR−2−1、突出部BR−2−3、突出部BR−2−5が形成されるように屈曲している。また、天面緩衝部BR−2は、第一の連結部BR−2C1と突出部BR−2−1の間、第二の連結部BR−2C2と突出部BR−2−5の間に曲面が含まれるように屈曲されている。これにより、後述する天面緩衝部BR−2の変形が起きやすく、天面緩衝部BR−2の緩衝性能が向上されている。
ループの周方向において、突出部BR−2−3は、突出部BR−2−1と突出部BR−2−5の間に位置する。さらに、ループの外側において、突出部BR−2−3は、突出部BR−2−1、突出部BR−2−5よりも、天面保持部BR−1に近い。言い換えると、ループの外側の部分において、突出部BR−2−3は、突出部BR−2−1と突出部BR−2−5に接する面と、天面保持部BR−1の間に位置する。
また、天面緩衝部BR−2は、収納部BR−Aに向かってくぼむ凹部が形成されるように屈曲している。凹部は、収納部BR−Aに向かって、上述の突出部とは逆方向に突出する逆方向突出部と呼ぶこともできる。
本実施例では、凹部の数は二つである。ループの周方向において、突出部BR−2−1と突出部BR−2−3の間に、凹部BR−2−2が位置する。さらに、ループの周方向において、突出部BR−2−3とBR−2−5の間に、凹部BR−2−4が位置する。
言い換えると、天面緩衝部BR−2は、天面保持部BR−1に近づく方向(ループの内側に向かう方向)にくぼむ凹部BR−2−2、凹部BR−2−4が形成されるように屈曲している。
ループの内側において、凹部BR−2−2、BR−2−4は、突出部BR−2−1、BR−2−3、BR−2−5よりも天面保持部BR−1に近い。また、ループの内側において、凹部BR−2−2、BR−2−4と天面保持部BR−1の間には隙間がある。言い換えれば、凹部BR−2−2、BR−2−4が形成される位置において、天面緩衝部BR−2と天面保持部BR−1の間には隙間がある。
本実施例では、天面緩衝部BR−2が弾性変形することにより、ループの内側で、凹部BR−2−2とBR−2−4が天面保持部BR−1と当接する位置まで変位することが許容される。凹部BR−2−2とBR−2−4が天面保持部BR−1と当接する位置まで変位した後、天面緩衝部BR−2の弾性によって、凹部BR−2−2とBR−2−4は、天面保持部BR−1と離れる位置まで変位することが許容される。言い換えれば、凹部BR−2−2、BR−2−4が形成される位置において、天面緩衝部BR−2は天面保持部BR−1から離れた位置と天面保持部BR−1に当接する位置との間を移動することができる。凹部BR−2−2、BR−2−4と天面保持部BR−1の間の隙間の大きさと、天面緩衝部BR−2の形状、材質は、このような弾性変形が許容されるように決定される。
天面緩衝部BR−2は、被梱包物が落下された際に、突出部BR−2−1、BR−2−3、BR−2−5と、凹部BR−2−2、BR−2−4とが変形することで衝撃を吸収する構造になっている。
なお、上述の各突出部と各凹部の数は、上述の数に限られない。少なくとも、突出部が二つ以上、凹部が一つ以上あればよい。これらは、緩衝距離や被梱包物の重量によって適宜に設定することが出来る。
天面緩衝部BR−2の屈曲形状は、以下のように表すこともできる。ループの軸線方向で見たときに、ループの外側に位置する一つの仮想平面に対して、天面緩衝部BR−2は、少なくとも互いに離れた二つの接触部(第一の接触部と、第二の接触部)で接触可能である。つまり、ループの周方向において、第二の接触部は、第一の接触部から離れている。天面緩衝部BR−2においては、突出部BR−2−1の一部が第一の接触部に相当し、突出部BR−2−5の一部が第二の接触部に相当する。上述のように、天面緩衝部BR−2が弾性変形することにより、第一の接触部と第二の接触部の間の位置において、天面緩衝部BR−2は天面保持部BR−1から離れた位置と天面保持部BR−1に当接する位置との間を移動できる。また、ループの周方向において、突出部BR−2−1と突出部BR−2−5の間の部分は、隙間を介して仮想平面と対向する対向部である。つまり、ループの周方向において、対向部は第一の接触部と第二の接触部の間に位置する。天面緩衝部BR−2においては、凹部BR−2−2、BR−2−4が、この対向部に含まれる。さらに、天面緩衝部BR−2においては、対向部の一部が、仮想平面に対して近づくように屈曲されている。この部分が、突出部BR−2−3である。なお、仮想平面に接触する接触部の数は二つより多くてもよく、対向部の数は、一つより多くてもよい。つまり、突出部BR−2−3は仮想平面に向けて突出する。また、ループの周方向において、突出部BR−2−3は第一の接触部と第二の接触部の間に位置する。本実施例では、突出部BR−2−3は仮想平面に対して隙間を介して対向する。つまり、突出部BR−2−3は対向部に形成されている。
<緩衝部による緩衝の概略>
以下、図7を用いて、本実施例にかかる緩衝の概略を説明する。
図7は、本実施例に係る梱包部材と、比較例に係る梱包部材の緩衝を説明する図である。図7(a)は、本実施例に係る構成として、突出部が複数ある梱包部材の一例を示した図である。図7(b)は、比較例に係る構成として、突出部が単数の梱包部材の一例を示した図である。
ここで、以下で述べる緩衝部BM−2は、天面緩衝部BR−2等の緩衝部の一例でもある。つまり、梱包部材BR、BLの各緩衝部は、以下で述べる緩衝部BM−2と置き換えることもできる。
図7(a)に示される構成は、天面緩衝部BR−2において説明した突出部の数が2つであり、凹部の数が1つの構成である。図7(b)は、図7(a)の緩衝部を、比較例としての構成に置き換えたものである。これらの材質は、天面緩衝部BR−2と同じである。
図7(a)に示すように、梱包部材BMは、カートリッジPの少なくとも一部を収納するための収納部BM−Aと、収納部BM−Aに収納されたカートリッジPを保持するための保持部BM−1を有している。これらの構成は、梱包部材BR、BLと同じであるため、詳しい説明を省略する。さらに、梱包部材BMは、保持部BM−1から収納部BM−Aの外側に向けて突出する緩衝部BM−2を有している。
図7(a)に示すように、緩衝部BM−2の一端と他端をつなぐように、保持部BM−1が設けられている。すなわち、緩衝部BM−2は、第一の連結部BM−2C1と第二の連結部BM−2C2で保持部BM−1に連結され、保持部BM−1と共に、閉じたループを形成している。緩衝部BM−2と保持部BM−1は、ループの軸線方向に開いた開口BM−2Bを形成している。なお、ループの軸線の方向は、図7(a)に示すX軸およびY軸に直交する方向である。
緩衝部BM−2は、負荷を受けていない自然状態で、屈曲した形状を有している。緩衝部BM−2は、収納部BM−Aの外側に向かって突出する二つの突出部(第一の突出部)BM−2−1、突出部(第二の突出部)BM−2−3が形成されるように屈曲している。緩衝部BM−2は、収納部BM−Aの内側に向かってくぼむ凹部BM−2−2が形成されるように屈曲している。言い換えると、緩衝部BM−2は、保持部BM−1から離れる方向(ループの外側に向かう方向)に突出する突出部BM−2−1、突出部BM−2−3が形成されるように屈曲している。緩衝部BM−2は、保持部BM−1に近づく方向(ループの内側に向かう方向)にくぼむ凹部BM−2−2が形成されるように屈曲している。
ループの周方向に沿って、凹部BM−2−2は、突出部BM−2−1と突出部BM−2−3の間に位置する。ループの内側(開口BM−2Bの内側)において、凹部BM−2−2と保持部BM−1との間に隙間が形成されている。言い換えれば、凹部BM−2−2が形成される位置において、緩衝部BM−2と保持部BM−1の間には隙間がある。
また、天面緩衝部BR−2と同様に、緩衝部BM−2が弾性変形することにより、凹部BM−2−2が保持部BM−1と当接する位置まで変位することが許容される。凹部BM−2−2と保持部BM−1と当接する位置まで変位した後、緩衝部BM−2の弾性によって、凹部BM−2−2は、保持部BM−1と離れる位置まで変位することが許容される。言い換えれば、凹部BM−2−2が形成される位置において、緩衝部BM−2は保持部BM−1から離れた位置と保持部BM−1に当接する位置との間を移動することができる。
緩衝部BM−2の屈曲形状は、以下のように表すこともできる。ループの軸線方向で見たときに、ループの外側に位置する一つの仮想平面に対して、緩衝部BM−2は、少なくとも互いに離れた二つの接触部(第一の接触部と、第二の接触部)で接触可能である。つまり、ループの周方向において、第二の接触部は、第一の接触部から離れている。突出部BM−2−1の一部が第一の接触部に相当し、突出部BM−2−3の一部が第二の接触部に相当する。上述のように、緩衝部BM−2が弾性変形することにより、第一の接触部と第二の接触部の間の位置において、緩衝部BM−2は保持部BM−1から離れた位置と保持部BM−1に当接する位置との間を移動できる。また、ループの周方向において、突出部BM−2−1と突出部BM−2−3の間の部分は、隙間を介して仮想平面と対向する対向部である。つまり、ループの周方向において、対向部は第一の接触部と第二の接触部の間に位置する。本実施例では、凹部BM−2−2が、この対向部に含まれる。
図7(b)に示すように、比較例としての梱包部材BNは、カートリッジPを収納するための収納部BN−Aと、収納部BN−Aに収納されたカートリッジPを保持するための保持部BN−1を有している。さらに、梱包部材BNは、保持部BN−1から収納部BN−Aの外側に向けて突出する緩衝部BN−2を有している。
図7(b)に示すように、緩衝部BN−2の一端と他端をつなぐように、保持部BN−1が設けられている。すなわち、緩衝部BN−2は、第一の連結部BN−2C1と第二の連結部BN−2C2で保持部BN−1に連結され、保持部BN−1と共に、閉じたループを形成している。緩衝部BN−2は収納部BN−Aの外側に向かって突出する一つの突出部BN−2−1を有する。
図7(b)に示すように、梱包部材BNとカートリッジPが梱包箱Aに収納された状態で、緩衝部BN−2が梱包箱Aの内壁面から、力F1を受けた場合を考える。このとき、緩衝部BN−2は、突出部BN−2−1と第一の連結部BN−2C1の間の部分、突出部BN−2−1と第二の連結部BN−2C2の間の部分、で変形させられる。
一方、図7(a)に示すように、梱包部材BMとカートリッジPが梱包箱Aに収納された状態で、緩衝部BM−2が梱包箱Aの内壁面から、力F1を受けた場合を考える。
このとき、緩衝部BM−2は、突出部BM−2−1と第一の連結部BM−2C1の間の部分、突出部BM−2−3と第二の連結部BM−2C2の間の部分、で変形させられる。さらに、凹部BM−2−2が設けられていることにより、緩衝部BM−2は、突出部BM−2−1と突出部BM−2−3の間の部分でも変形させられる。つまり、緩衝部BN−2の構成と比較して、緩衝部BM−2は、衝撃を受けた際に変形できる部分が増えている。
すなわち、緩衝部BM−2は、凹部BM−2−2の形状が変化するため、突出部BM−2−1と突出部BM−2−3は、力F1と交差する方向にも変位する。このため、力F1を、力F1と交差する方向に逃がすことができる。
また、突出部BM−2−1と第一の連結部BM−2C1の間の部分(第一の中間部)と、突出部BM−2−1と突出部BM−2−3の間の部分とでは、生じる変形がピークに達するタイミングが異なる。さらに、突出部BM−2−3と第二の連結部BM−2C2の間の部分(第二の中間部)と、突出部BM−2−1と突出部BM−2−3の間の部分とでは、生じる変形がピークに達するタイミングが異なる。一方、突出部BM−2−1と第一の連結部BM−2C1の間の部分と、突出部BM−2−3と第二の連結部BM−2C2の間の部分とでは、生じる変形がピークに達するタイミングはほぼ同じである。
つまり、力F1が吸収されるまでの間、緩衝部BN−2では変形のピークが一つだが、緩衝部BM−2の変形のピークが複数存在する。つまり、梱包部材BMは、力F1を複数回に分けて吸収することができる。
突出部が単一である構成では、Y軸方向(圧縮方向)のみで緩衝することになる。このような構成で、緩衝性能を向上させる方法の一つとしては、Y軸方向に緩衝部を大きくし、緩衝距離を長く確保することが挙げられる。
しかし、本実施例で示す構成では、突出部の数が複数であることにより、緩衝部はY軸方向と交わる方向であるX軸方向に緩衝することができる。その為、突出部が単一である構成と比較して、Y軸方向に緩衝部を大きくしなくても、緩衝性能を向上させることができる。
<緩衝部による緩衝の詳細>
以下、天面緩衝部BR−2を例とし、図6、図8を用いて、緩衝部による緩衝について、さらに説明する。
図8は、天面緩衝部BR−2が変形した状態を示した図である。
天面緩衝部BR−2を重力方向で下にして落下させた場合に、天面緩衝部BR−2は、梱包箱Aの内壁面に当接して矢印方向から力F1が加えられ、変形する。
このとき、突出部BR−2−1、BR−2−3、BR−2−5と、凹部BR−2−2、BR−2−4は各々が撓み、落下の衝撃を吸収している。
つまり、突出部BR−2−1と、突出部BR−2−5が、梱包箱Aの内壁面と当接し、力F1を受ける。そして、突出部BR−2−1と第一の連結部BR−2C1の間の部分と、突出部BR−2−5と第二の連結部BR−2C2の間の部分に変形が生じる。また、突出部BR−2−1と突出部BR−2−3の間の凹部BR−2−2、突出部BR−2−5と突出部BR−2−3の間の凹部BR−2−4にも変形が生じる。
天面緩衝部BR−2は、凹部BR−2−2、凹部BR−2−4が備えられるため、上述した凹部が一つの形状(緩衝部BM−2)に比べて、変形できる部分がさらに増えている。
また、天面緩衝部BR−2は、たわむ時に凹部BR−2−2が天面保持部BR−1と接触するように構成されている。凹部BR−2−2と天面保持部BR−1とが接触することで、隣り合った突出部BR−2−1、BR−2−3から引っ張られ、Y軸方向のみでなくX軸方向にも力を逃がしやすくなる。凹部BR−2−4も同様に、凹部BR−2−4と天面保持部BR−1とが接触することで、隣り合った突出部BR−2−3、BR−2−5から引っ張られることでY軸方向のみでなくX軸方向に力を逃がしやすくなる。さらに、これら変形は天面緩衝部BR−2の弾性変形の範囲であるので、天面緩衝部BR−2が繰り返し衝撃を受ける場合であっても、複数回の衝撃に耐えることができる。また、凹部BR−2−2、凹部BR−2−4が天面保持部BR−1と接触することで、衝撃を吸収するための脚部が3つ形成されたような状態となる。
<突出部高さについて>
次に天面緩衝部BR−2の各突出部の高さについて図6、図9を用いて説明する。 本実施例では、第一の連結部BR−2C1と、第二の連結部BR−2C2を結ぶ直線に直交する方向において、突出部BR−2−3の突出高さが、突出部BR−2−1、BR−2−5の高さよりも、高さt分低くなっている。言い換えると、突出部BR−2−3は、突出部BR−2−1、BR−2−5に接する面と天面保持部BR−1との間に位置する。
突出部BR−2−1、BR−2−5よりも突出部BR−2−3の突出高さを高さt分低くすることで、落下された時に、梱包箱Aの内壁面や地面などの当接面に接地するタイミングを変えることができる。これにより、突出部BR−2−3が撓み始めるタイミングと、突出部BR−2−1と突出部BR−2−5が撓み始めるタイミングとを変えることができる。その結果、突出部BR−2−3と突出部BR−2−1が衝撃を吸収するタイミングと、突出部BR−2−5の衝撃を吸収するタイミングを、ずらすことができる。
図9は、比較例の梱包部材と、本実施例の天面緩衝部BR−2の緩衝性能を比較したイメージグラフ図である。図9は、縦軸を被梱包物に加わる衝撃G、横軸を時間Tとした。
上述のように、衝撃を吸収する突出部が一つである場合は、ピークが一つであり、衝撃値が高い。一方で、本実施例の構成によれば、ピークが複数あり、長い時間をかけて緩衝することで衝撃のピークを低くすることが可能となる。
<緩衝部角度について>
次に保持部と緩衝部の角度について図6を用いて説明する。
図6に示したように、天面保持部BR−1からX軸方向へ水平に引いた線S1、S2を引く。線S1、S2は、第一の連結部BR−2C1と、第二の連結部BR−2C2を結ぶ直線S0の延長上にある。
このとき、第一の連結部BR−2C1と突出部BR−2−1の間の部分(第一の中間部)は傾斜面(第一の傾斜面)BR−2D1を含んでおり、ループの外側において、線S1と第一の傾斜面BR−2D1の成す角度αは90°以下である。同様に、第二の連結部BR−2C2と突出部BR−2−5の間の部分(第二の中間部)は傾斜面(第二の傾斜面)BR−2D2を含んでおり、ループの外側において、線S2と第二の傾斜面BR−2D2の成す角度βは、90°以下である。
したがって、ループの内側(開口BR−2Bの内側)において、直線S0と第一の傾斜面BR−2D1の成す角度は鈍角となる。ループの内側において、直線S0と、第二の傾斜面BR−2D2との成す角度は鈍角となる。
これにより、落下の衝撃を吸収する時に突出部BR−2−1はX1方向へ、突出部BR−2−5はX2方向へ力が逃げようとする。そうすると、突出部BR−2−1はX1方向へ、突出部BR−2−5はX2方向へ撓みやすくなる。そして、突出部BR−2−3を確実に突出部BR−2−1と突出部BR−2−5で引っ張ることが出来るので、安定した緩衝能力を得ることが出来る。
なお、上述のような傾斜面は、第一の中間部、もしくは第二の中間部のいずれか一方に設けられていてもよい。
<補強部>
次に、梱包部材BRについて、図10、図11、図12を用いてさらに説明する。
図10(a)は梱包部材BRの斜視図であり、図10(b)は図10(a)のHから見た側面図である。図11は右面緩衝部BR−10の拡大図である。図12は右面緩衝部BR−10が変形した状態を表す図である。
本実施例において、右面緩衝部BR−10は、右面保持部BR−9に二つ設けられており、それぞれが突出部(第一の突出部)BR−10−1と、突出部(第二の突出部)BR−10−2を有している。突出部BR−10−1と、突出部BR−10−2の間に、凹部BR−10−3を有している。
右面緩衝部BR−10は、第一の連結部BR−10−C1と第二の連結部BR−10−C2で右面保持部BR−9と連結され、共に閉じたループを形成している。言い換えると、右面緩衝部BR−10の第一の連結部BR−10−C1と第二の連結部BR−10−C2に、右面保持部BR−9が連結されている。そして、右面保持部BR−9と右面緩衝部BR−10は、軸線方向に開いた開口BR−10Bを形成している。このとき、右面緩衝部BR−10のループの軸線方向と、天面緩衝部BR−2等のループの軸線方向は、交差する。
一方、梱包部材BRは、射出成型によって一体成型された部品である。開口BR−2Bを形成するために、梱包部材BRは、図10(b)の矢印J方向を型抜き方向として成型される。
このため、他の緩衝部および保持部と異なり、右面緩衝部BR−10のループの内側を形成するため、右面保持部BR−9には穴BR−Eが形成されている。その結果、右面緩衝部BR−10は、ループの内側において、右面保持部BR−9と対向しない。
ここで、右面保持部BR−9からX軸方向へ水平に、線S3、S4を引く。線S3、S4は、第一の連結部BR−10−C1と第二の連結部BR−10−C2とを結ぶ直線S100の延長上にある。
このとき、右面緩衝部BR−10は図11(a)に記す金型抜き方向の制約で、ループの外側で、線S3と突出部BR−10−1と第一の連結部BR−10−C1の間の部分(第一の中間部)が成す角度α´が、90°以上となる。同様に、線S4と突出部BR−10−2と第一の連結部BR−10−C1との間の部分(第二の中間部)が成す角度β´が90°以上となる。
角度α´、β´が90°以下の構成は、金型がスライド機構等を備えることで作成できる。しかし、金型がスライド機構等を備えると、金型コストが上がってしまう。
そこで、図11(b)の様に突出部BR−10−1と凹部BR−10−3の間に、閉じたループの周方向に沿って延びる補強リブ(補強部)BR−11を形成する。補強リブBR11が形成されたことにより、突出部BR−10−1と第一の連結部BR−10−C1の間の部分より、突出部BR−10−1と凹部BR−10−3の間の部分の強度を上げる。そうすることで、突出部BR−10−1が地面に接地すると、突出部BR−10−1と第一の連結部BR−10−C1の間の部分の方の強度が弱いため、先に撓み始め、突出部BR−10−1はX3方向へたわむ。
本実施例では、突出部BR−10−2と凹部BR−10−3の間の部分に、同様に補強リブBR−12を付ける。その結果、突出部BR−10−2が地面に接地すると、突出部BR−10−2と第二の連結部BR−10−C2の間の部分はX4方向へたわむ。
突出部BR−10−1がX3方向へ撓み、突出部BR−10−2がX4方向へたわむことで凹部BR−10−3が突出部BR−10−1と突出部BR−10−2に引っ張られる。
その結果、金型製作コストを上げる事無く、天面緩衝部BR−2と同様の効果が得られる。なお、本実施例では補強リブBR−11と補強リブBR−12を両方に設けたが、必要がなければいずれか一方でもよい。また、天面緩衝部BR−2のように、長手方向に交差する方向の緩衝部に、補強リブを設けてもよい。また、好ましい変形の方向に応じて、緩衝部のどこに補強リブを配置するかは選択できる。たとえば、突出部が凹部に向かって変形することが好ましい場合等には、上述の場所とは反対側に設けてもよい。
本実施例では突出部の数が二つで凹部の数が一つの構成、および突出部の数が三つで凹部の数が二つの構成を示したが、本発明はこれに限られない。緩衝部が配置できる空間の大きさ、緩衝距離、被梱包物の重さなどによって、突出部と凹部の数をさらに増やすこともできる。
実施例2について説明する。実施例2において、実施例1と共通する構成については、同じ符号を付し、原則として再度の説明は省略する。実施例2においてここで説明しない事項は、実施例1と同様である。
実施例2に係る梱包部材BPは、実施例1に係る梱包部材BR、BL等に対して、一部の保護部と緩衝部が、被梱包物を収納する収納部BP−Aに対して、移動可能に接続される点が異なる。
図13は、実施例2に係る梱包部材の斜視図である。
梱包部材BPは、カートリッジPの少なくとも一部を収納するための収納部BP−Aを有している。梱包部材BPは、収納部BP−Aに収納されたカートリッジPを保持するための保持部BP−1と、保持部BP−1から収納部BP−Aの外側に向かって突出し、可撓性を有する緩衝部BP−2を有している。なお、これら保持部BP−1と緩衝部BP−2の構成は、実施例1における天面保持部BR−1、BL−1と、天面緩衝部BR−2、BL−2と同じであるため、説明を省略する。
梱包部材BPは、側壁BP−3を有している。なお、側壁BP−3は、実施例1における右面保持部BR−9または左面保持部BL−9と同じであるため、説明を省略する。梱包部材は、実施例1における梱包部材BR、BL等と同じく、カートリッジPの長手方向(図13の矢印LD方向)の端部に取り付けられるものである。
保持部BP−1と緩衝部BP−2は、ヒンジ部(接続部)BP−Rを介して、側壁BP−3に接続されている。保持部BP−1と緩衝部BP−2は、収納部BP−Aに対して回転可能である。
梱包部材BPとカートリッジPが梱包箱Aに収納され、梱包箱Aの蓋が閉じられた状態では、保持部BP−1と緩衝部BP−2は閉じていて、カートリッジPと梱包箱Aの蓋の間に位置する。つまり、保持部BP−1と緩衝部BP−2は、実施例1の天面保持部BR−1、BL−1と天面緩衝部BR−2、BL−2と同様の位置に位置する。梱包箱Aの蓋が開かれると、保持部BP−1と緩衝部BP−2は回転することが許容され、カートリッジPを矢印DD方向に取り出す際に、カートリッジPが通過する経路から退避する。そのため、カートリッジPを収納部BP−Aからスムーズに取り外すことができるようになる。なお矢印DD方向はカートリッジPの長手方向に交差する方向(好ましくは直交方向)である。
さらに、梱包部材BPと対象形状の梱包部材を、カートリッジPの長手方向で他端側に取り付けることもできる。これにより、カートリッジPの長手方向の両端に梱包部材が取り付けられた場合であっても、カートリッジPを矢印DD方向に取り出すことができる。
以上のように、緩衝部BP−2によって、カートリッジPを保護しつつ、カートリッジPを収納部BP−Aからスムーズに取り外すことができるようになる。
以上説明したように、本発明によれば、緩衝部を高さ方向に大きくしなくとも、緩衝性能を向上させることが可能な梱包部材を提供することができる。また、本発明は、被梱包物と、被梱包物に取り付けられた梱包部材とを含む梱包ユニットにも適用できる。
なお、上記実施例では被梱包物としてカートリッジPを例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明の梱包部材は、例えば、画像形成装置に着脱可能な定着装置、中間転写ベルトユニットなどの交換部品、または電子機器などに使用できる。
1 画像形成装置
2 装置本体
P カートリッジ
BL、BR、BM 梱包部材
BM−1 保持部
BM−2 緩衝部
BL−1、BR−1 天面保持部
BL−2、BR−2 天面緩衝部
BL−3、BR−3 背面保持部
BL−4、BR−4 背面緩衝部
BL−5、BR−5 底面保持部
BL−6、BR−6 底面緩衝部
BL−7、BR−7 正面保持部
BL−8、BR−8 正面緩衝部
BL−9 左面保持部
BL−10 左面緩衝部
BR−9 右面保持部
BR−10 右面緩衝部
BR−2−1、BR−2−3、BR−2−5 突出部
BR−2−2、BR−2−4 凹部
BR−10−1、BR−10−2 突出部
BR−10−3 凹部
BM−2−1、BM−2−3 突出部
BM−2−2 凹部

Claims (24)

  1. 被梱包物に取り付けられる梱包部材であって、前記梱包部材は、
    前記被梱包物の少なくとも一部を収納するための収納部を有し、
    前記被梱包物を保持するように構成された保持部を有し、
    前記保持部から前記収納部の外側に向けて突出する緩衝部を有し、前記緩衝部は前記保持部と共に閉じたループを形成するように構成され、前記緩衝部は、前記収納部の外側に向けて突出する第一の突出部と、前記収納部の外側に向けて突出する第二の突出部と、前記収納部の内側に向けてくぼむ凹部とが形成されるように屈曲され、前記閉じたループの周方向において、前記凹部は、前記第一の突出部と前記第二の突出部の間に位置し、
    前記緩衝部が弾性変形することにより、前記凹部が形成される位置において、前記緩衝部は前記保持部から離れた位置と前記保持部に接触する位置との間を移動可能であることを特徴とする梱包部材。
  2. 前記緩衝部は、前記収納部の外側に向けて突出し、前記周方向において前記第一の突出部と前記第二の突出部の間に位置する第三の突出部が形成されるように屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の梱包部材。
  3. 前記第三の突出部は、前記第一の突出部と前記第二の突出部に接する仮想平面と、前記保持部の間に位置することを特徴とする請求項2に記載の梱包部材。
  4. 前記緩衝部は、前記保持部に第一の連結部と第二の連結部とで連結され、かつ前記第一の連結部と前記第一の突出部との間に位置する第一の中間部と、前記第二の連結部と前記第二の突出部との間に位置する第二の中間部と、を有し、
    前記第一の中間部と前記第二の中間部の少なくともいずれか一方は傾斜面を含み、
    前記閉じたループの内側において、前記第一の連結部と前記第二の連結部とを結んだ直線と前記傾斜面との角度は、鈍角であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の梱包部材。
  5. 前記緩衝部は、前記第一の突出部と前記凹部との間の部分、および前記第二の突出部と前記凹部との間の部分の少なくともいずれか一方に、前記周方向に沿って延びる補強部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の梱包部材。
  6. 被梱包物に取り付けられる梱包部材であって、前記梱包部材は、
    前記被梱包物の少なくとも一部を収納するための収納部を有し、
    前記被梱包物を保持するように構成された保持部を有し、
    前記保持部から前記収納部の外側に向けて突出する緩衝部を有し、前記緩衝部は前記保持部と共に閉じたループを形成するように構成され、前記緩衝部は、前記閉じたループの外側に位置する仮想平面に対して、第一の接触部と、第二の接触部とで接触可能であり、前記緩衝部は隙間を介して前記仮想平面に対向する対向部を有し、前記閉じたループの周方向において、前記第二の接触部は前記第一の接触部から離れた位置に位置し、前記対向部は前記第一の接触部と前記第二の接触部の間に位置し、
    前記緩衝部が弾性変形することにより、前記第一の接触部と前記第二の接触部の間の位置において、前記緩衝部は前記保持部から離れた位置と前記保持部に接触する位置との間を移動可能であることを特徴とする梱包部材。
  7. 前記緩衝部は、前記仮想平面に向けて突出する突出部を有し、前記周方向において、前記突出部は前記第一の接触部と前記第二の接触部の間に位置することを特徴とする請求項6に記載の梱包部材。
  8. 前記突出部は前記対向部に形成されることを特徴とする請求項7に記載の梱包部材。
  9. 前記保持部と前記緩衝部の材料は熱可塑性樹脂を含み、
    前記保持部と前記緩衝部は一体的に成形されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の梱包部材。
  10. 複数の前記保持部と複数の前記緩衝部を有し、
    少なくとも一つの前記保持部と前記緩衝部が、前記収納部に対して移動可能に接続されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の梱包部材。
  11. 前記被梱包物は、画像形成装置に着脱可能なカートリッジであることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の梱包部材。
  12. 梱包ユニットであって、
    被梱包物と、
    前記被梱包物に取り付けられる梱包部材と、を有し、
    前記梱包部材は、
    前記被梱包物の少なくとも一部を収納するための収納部を有し、
    前記被梱包物を保持するように構成された保持部を有し、
    前記保持部から前記収納部の外側に向けて突出する緩衝部を有し、前記緩衝部は前記保持部と共に閉じたループを形成するように構成され、前記緩衝部は、前記収納部の外側に向けて突出する第一の突出部と、前記収納部の外側に向けて突出する第二の突出部と、前記収納部の内側に向けてくぼむ凹部とが形成されるように屈曲しており、前記閉じたループの周方向において、前記凹部は、前記第一の突出部と前記第二の突出部の間に位置し、
    前記緩衝部が弾性変形することにより、前記凹部が形成される位置において、前記緩衝部は前記保持部から離れた位置と前記保持部に接触する位置との間を移動可能であることを特徴とする梱包ユニット。
  13. 前記緩衝部は、前記収納部の外側に向けて突出し、前記周方向において前記第一の突出部と前記第二の突出部の間に位置する第三の突出部が形成されるように屈曲していることを特徴とする請求項12に記載の梱包ユニット。
  14. 前記第三の突出部は、前記第一の突出部と前記第二の突出部に接する仮想平面と、前記保持部の間に位置することを特徴とする請求項13に記載の梱包ユニット。
  15. 前記緩衝部は、前記保持部に第一の連結部と第二の連結部とで連結され、かつ前記第一の連結部と前記第一の突出部との間に位置する第一の中間部と、前記第二の連結部と前記第二の突出部との間に位置する第二の中間部と、を有し、
    前記第一の中間部と前記第二の中間部の少なくともいずれか一方は傾斜面を含み、
    前記閉じたループの内側において、前記第一の連結部と前記第二の連結部とを結んだ直線と前記傾斜面との角度は、鈍角であることを特徴とする請求項9から11のいずれか一項に記載の梱包ユニット。
  16. 前記緩衝部は、前記第一の突出部と前記凹部との間の部分、および前記第二の突出部と前記凹部との間の部分の少なくともいずれか一方に、前記周方向に沿って延びる補強部を有することを特徴とする請求項12から15のいずれか一項に記載の梱包ユニット。
  17. 梱包ユニットであって、
    被梱包物と、
    前記被梱包物に取り付けられる梱包部材と、
    を有し、
    前記梱包部材は、
    前記被梱包物の少なくとも一部を収納するための収納部を有し、
    前記被梱包物を保持するように構成された保持部を有し、
    前記保持部から前記収納部の外側に向けて突出する緩衝部を有し、前記緩衝部は前記保持部と共に閉じたループを形成するように構成され、前記緩衝部は、前記閉じたループの外側に位置する仮想平面に対して、第一の接触部と、第二の接触部とで接触可能であり、前記緩衝部は隙間を介して前記仮想平面に対向する対向部を有し、前記閉じたループの周方向において、前記第二の接触部は前記第一の接触部から離れた位置に位置し、前記対向部は前記第一の部分と前記第二の部分の間に位置し、
    前記緩衝部が弾性変形することにより、前記第一の接触部と前記第二の接触部の間の位置において、前記緩衝部は前記保持部から離れた位置と前記保持部に接触する位置との間を移動可能であることを特徴とする梱包ユニット。
  18. 前記緩衝部は、前記仮想平面に向けて突出する突出部を有し、前記周方向において、前記突出部は前記第一の接触部と前記第二の接触部の間に位置することを特徴とする請求項17に記載の梱包ユニット。
  19. 前記突出部は前記対向部に形成されることを特徴とする請求項18に記載の梱包ユニット。
  20. 前記保持部と前記緩衝部の材料は熱可塑性樹脂を含み、
    前記保持部と前記緩衝部は一体的に成形されていることを特徴とする請求項12から19のいずれか一項に記載の梱包ユニット。
  21. 前記梱包部材は、複数の前記保持部と複数の前記緩衝部を有し、
    少なくとも一つの前記保持部と前記緩衝部が、前記収納部に対して移動可能に接続されることを特徴とする請求項12から20のいずれか一項に記載の梱包ユニット。
  22. 前記梱包部材は、前記被梱包物の長手方向において、前記被梱包物の一端と他端にそれぞれ取り付けられることを特徴とする請求項12から21のいずれか一項に記載の梱包ユニット。
  23. 前記梱包部材と前記被梱包物とを収納する梱包箱をさらに含み、
    前記被梱包物は、画像形成装置に着脱可能なカートリッジであることを特徴とする請求項12から22のいずれか一項に記載の梱包ユニット。
  24. 前記カートリッジは、静電潜像を担持する像担持体、または静電潜像を現像するための現像剤を担持する現像剤担持体を含み、
    前記緩衝部は、前記像担持体または前記現像剤担持体と、前記梱包箱の内壁とが接触することを規制することを特徴とする請求項23に記載の梱包ユニット。
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