JP2023121299A - 物品収容箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】切離可能域の周囲へ指を押し込むことに要する力を軽減し、かつ、ホコリその他の異物の進入を抑制する。【解決手段】段ボール箱30は、開口側壁形成部40と、対向する一対の外周面形成フラップ42,44と、底面形成部46とを備える。開口側壁形成部40は、一対の基壁60,62と、一対の脇壁64,66とを有する。紙端形成部を有する脇壁64,66には、側壁孔90が形成されている。紙端形成部を有する脇壁64,66が、切離可能域92と破断誘導域94とを有する。切離可能域92は、側壁孔90に隣接する。破断誘導域94は、切離可能域92に隣接して切離可能域92と切離可能域92の周囲とを区切る。外周面形成フラップ42,44の少なくとも一方が遮蔽部110を有する。遮蔽部110は、側壁孔90の少なくとも一部を開口側壁形成部40が形成する空間内において遮る。【選択図】図1

Description

本発明は、物品収容箱に関する。
特許文献1は、段ボール箱を開示する。この段ボール箱は、波状の中芯と、中芯の表面側に積層される表ライナと、中芯の裏面側に積層される裏ライナとを有する段ボール紙から組み立てられる。この段ボール箱は、底壁と、底壁から立設された四周側壁と、上面フラップとを備える。上面フラップは、四周側壁のうち前側壁及び後側壁の各上縁から延出する。上面フラップは、内側に折り曲げると互いに上縁を突き合わせた状態となる。この段ボール箱は、四周側壁において当該段ボール紙の幅方向が上下方向となるように配置される。この段ボール箱は、四周側壁のうち左側壁の上部から各上面フラップの突き合わせ部分を経て四周側壁のうち右側壁の上部にかけて封緘用の粘着テープが貼り付けられる。この段ボール箱の、左側壁および右側壁の少なくとも一方の、各上面フラップの突き合わせ部分の下方に、粘着テープの端部が貼り付けられる。この段ボール箱は、切り取り可能な方形の切離可能域と押込領域とを備える。切離可能域の水平方向に延びる下辺が切込線からなる。押込領域は、上縁と、下縁と、押込線とを有する。上縁は、切離可能域の下方に隣接して設けられ、切離可能域の切込線からなる。下縁は、上縁の下方に切込線として設けられ、両端が上縁の両端と前後方向に一致する。押込線は、上縁と下縁とを結ぶ切込線からなる。特許文献1に開示された発明によると、ホコリその他の異物の進入を抑え、かつ、粘着テープを容易に剥がすことができる。
特許文献2は、段ボール箱を開示する。この段ボール箱は、四角筒状部と、一対の上面側外周面形成フラップと、一対の上面側内フラップと、一対の下面側外周面形成フラップと、一対の下面側内フラップとを備える。四角筒状部は、対向する前壁及び後壁並びに対向する左右一対の側壁を有する。上面側外周面形成フラップは、前壁及び後壁の各上縁から延出する。上面側内フラップは、各側壁の各上縁から延出する。下面側外周面形成フラップは、前壁及び後壁の各下縁から延出する。下面側内フラップは、各側壁の各下縁から延出する。この段ボール箱は、一枚の段ボール紙から組み立てられる。側壁の上部中央に、切離可能域が設けられている。この切離可能域の少なくとも下側部分が第1の切込線で、他の部分が破断誘導線で囲まれている。側壁に、第2の切込線が形成されている。第2の切込線は、第1の切込線の中央から下方に延出する。第1の切込線と第2の切込線が形成されることで、これらの切込線の周囲が押込領域となる。特許文献2に開示された発明によると、ホコリその他の異物の進入を抑え、かつ、粘着テープを容易に剥がすことができる。
実用新案登録第3214314号公報 実用新案登録第3164053号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された発明には、切離可能域を段ボール箱から切り離すことを目的として切離可能域の周囲から段ボール箱の中へ指を押し込むことにある程度の力が必要という問題点がある。
本発明は、上述された問題点を解決するものである。その目的は、切離可能域の周囲へ指を押し込むことに要する力を軽減でき、かつ、ホコリその他の異物の進入を抑制できる物品収容箱を提供することにある。
図面を参照して本発明の物品収容箱を説明する。なお、この欄で図中の符号を使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであって、内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
上述された課題を解決するために、本発明のある局面に従うと、物品収容箱30は、開口側壁形成部40と、対向する一対の外周面形成フラップ42,44と、底面形成部46とを備える。開口側壁形成部40は、側壁及び開口を形成する。底面形成部46は、開口側壁形成部40に連なり底面を形成する。開口側壁形成部40は、対向しそれぞれ側壁の互いに異なる一部となる一対の基壁60,62と、対向しそれぞれ側壁の互いに異なる一部となる一対の脇壁64,66とを有する。基壁60,62及び脇壁64,66が、開口形成縁80,82,84,86をそれぞれ有している。開口形成縁80,82,84,86は、開口の縁の互いに異なる一部となる。一対の外周面形成フラップ42,44の一方が、一対の基壁60,62の一方の開口形成縁80から屈曲可能に延出する。一対の外周面形成フラップ42,44の他方が、一対の基壁60,62の他方の開口形成縁82から屈曲可能に延出する。一対の脇壁64,66のうち少なくとも一方には、側壁孔90が形成されている。側壁孔90は、一対の外周面形成フラップ42,44が互いに接するとき一対の外周面形成フラップ42,44双方の端の位置から見て底面形成部46側に配置される。一対の脇壁64,66のうち側壁孔90が形成されている脇壁64,66が、切離可能域92と破断誘導域94とを有する。切離可能域92は、側壁孔90に隣接する。破断誘導域94は、切離可能域92に隣接して切離可能域92と切離可能域92の周囲とを区切る。破断誘導域94は、切離可能域92よりも機械的強度が低い。物品収容箱30が、遮蔽部110をさらに備える。遮蔽部110は、外周面形成フラップ42,44及び基壁60,62の少なくとも一方から延出する。遮蔽部110は、一対の外周面形成フラップ42,44が互いに接するとき開口側壁形成部40が形成する空間内に配置される。遮蔽部110は、側壁孔90の少なくとも一部を開口側壁形成部40が形成する空間内において遮る。
一対の脇壁64,66のうち少なくとも一方には側壁孔90が形成されている。切離可能域92は、側壁孔90と破断誘導域94とによって切離可能域92の周囲と区切られている。これにより、一対の外周面形成フラップ42,44が互いに接しており、かつ、それら互いに接している一対の外周面形成フラップ42,44から切離可能域92までにわたり粘着テープ300が貼着されているとき、切離可能域92を側壁から切り離すことでその粘着テープ300を容易に剥がすことができる。その粘着テープ300を剥がす際、側壁孔90に指を入れることができる。遮蔽部110は、側壁孔90の少なくとも一部を開口側壁形成部40内において遮る。これにより、側壁孔90がまったく遮られていない場合に比べ、その側壁孔90からのホコリその他の異物の進入を抑制できる。また、遮蔽部110は、外周面形成フラップ42,44及び基壁60,62の少なくとも一方から延出する。これにより、ホコリその他の異物の進入を抑制するものが側壁孔90の縁から延出する場合に比べて、側壁孔90の中へ指を押し込むことに要する力を軽減できる。その結果、切離可能域92の周囲へ指を押し込むことに要する力を軽減でき、かつ、ホコリその他の異物の進入を抑制できる。
また、上述された遮蔽部110が、対向領域120を有していることが望ましい。対向領域120は端部に配置される。対向領域120は、一対の外周面形成フラップ42,44が互いに接するとき側壁孔90に対向する。
遮蔽部110の対向領域120は遮蔽部110の端部に配置される。その対向領域120は、一対の外周面形成フラップ42,44が互いに接するとき側壁孔90に対向する。これにより、側壁孔90に指を入れた際、その指は遮蔽部110の端部を押すこととなる。その指が遮蔽部110の端部を押すと、その指が遮蔽部110のうち端部と付け根との中間付近を押す場合に比べて、遮蔽部110の端部が開口側壁形成部40の中に収容された物品に接触する恐れは低くなる。その恐れが低くなると、側壁孔90に入れた指がその接触によって抵抗を受ける恐れも低くなる。
また、上述された物品収容箱30が内側補強部48をさらに備えることが望ましい。内側補強部48は、一対の基壁60,62のいずれかの、側壁孔90が形成されている脇壁64,66に接する側縁130から延出する。内側補強部48は開口側壁形成部40が形成する空間内に配置される。この場合、内側補強部48の先端が側壁孔90よりも側縁130側にあることが望ましい。この場合、遮蔽部110が外周面形成フラップ42,44から延出することが望ましい。
内側補強部48は、一対の外周面形成フラップ42,44が互いに接するとき開口側壁形成部40が形成する空間内に配置される。これにより、脇壁64,66にその外部から力がかかったとき脇壁64,66が変形する恐れが低くなる。また、内側補強部48の先端が側壁孔90よりも側縁130側にある。これにより、内側補強部48の先端が側壁孔90に対向する位置にある場合に比べ、内側補強部48に妨げられて指が遮蔽部110を押し込み難くなる可能性は低くなる。
また、上述された脇壁64,66のうち少なくとも切離可能域92が波状の芯材140を有していることが望ましい。波状の芯材140は、一対の基壁60,62の一方から他方へ向かって延びる。
波状の芯材140は、一対の基壁60,62の一方から他方へ向かって延びる。これにより、波状の芯材140が底面形成部46から脇壁64,66の開口形成縁84,86へ向かう方向へ延びる場合に比べ、切離可能域92はめくり上がり易くなる。切離可能域92がめくり上がり易くなると、側壁孔90を貫通した指が切離可能域92へこれを脇壁64,66から切り離そうとする力を加えたとき、破断誘導域94に応力集中が生じやすくなる。破断誘導域94に応力集中が生じやすくなると、脇壁64,66から切離可能域92を切り離すことが容易になる。
本発明に係る物品収容箱30は、切離可能域92の周囲へ指を押し込むことに要する力を軽減でき、かつ、ホコリその他の異物の進入を抑制できる。
本発明のある実施形態に係る段ボール箱の斜視図である。 本発明のある実施形態に係る段ボール箱を形成するための段ボール紙の展開図である。 本発明のある実施形態に係る段ボール箱の一方脇壁の斜視図である。 本発明のある実施形態に係る段ボール箱の一方脇壁の端部の拡大図である。 本発明のある実施形態に係る組立中の段ボール箱が示される図である。 本発明のある実施形態に係る組立が完了した段ボール箱の斜視図である。 本発明のある実施形態に係る段ボール箱の側壁孔に取出者の人差し指等が挿入された状況が示される図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[物品収容箱の構成]
図1は、本実施形態に係る段ボール箱30の斜視図である。図2は、本実施形態に係る段ボール箱30を形成するための段ボール紙32の展開図である。図1及び図2に基づいて、本実施形態に係る段ボール箱30の構成が説明される。
本実施形態において、本発明に係る物品収容箱は段ボール箱30として実現される。図1から明らかなように、本実施形態に係る段ボール箱30は、開口側壁形成部40と、一方外周面形成フラップ42と、他方外周面形成フラップ44と、底面形成部46と、4枚の内側補強部48とを備える。本実施形態に係る段ボール箱30は、図2に示される1枚の段ボール紙32から組み立てられる。
開口側壁形成部40は、任意の物品(図示されず)を収容するための空間を形成する。本実施形態に係る開口側壁形成部40は、一方基壁60と、他方基壁62と、一方脇壁64と、他方脇壁66とを有する。一方基壁60は一方外周面形成フラップ42の基部となる側壁である。他方基壁62は他方外周面形成フラップ44の基部となる側壁である。一方基壁60と他方基壁62とは互いに対向する。本実施形態においては、一方基壁60と他方基壁62とは「一対の基壁」と総称される。一方脇壁64と他方脇壁66とは一対の基壁60,62の脇に配置される側壁である。一方脇壁64と他方脇壁66とは互いに対向する。本実施形態においては、一方脇壁64と他方脇壁66とは「一対の脇壁」と総称される。
図1から明らかなように、一方基壁60は開口形成縁80を有する。他方基壁62は開口形成縁82を有する。一方脇壁64は開口形成縁84を有する。他方脇壁66は開口形成縁86を有する。これらの開口形成縁80,82,84,86は、開口側壁形成部40が形成する開口の縁の互いに異なる一部となる。
図1から明らかなように、一方外周面形成フラップ42は、一方基壁60の開口形成縁80から延出する。他方外周面形成フラップ44は、他方基壁62の開口形成縁82から延出する。また、一方外周面形成フラップ42と他方外周面形成フラップ44とは、開口側壁形成部40と共に、本実施形態に係る段ボール箱30の外周面の一部を形成する。本実施形態においては、一方外周面形成フラップ42と他方外周面形成フラップ44とは「一対の外周面形成フラップ」と総称される。本実施形態においては、一対の外周面形成フラップ42,44の双方は、遮蔽部110を有する。図1に示されているように、遮蔽部110は、一対の外周面形成フラップ42,44それぞれの両脇から延出する。本実施形態においては、遮蔽部110は、対向領域120をそれぞれ有している。対向領域120は遮蔽部110の端部に配置される。
底面形成部46は本実施形態に係る段ボール箱30の底面を形成する。底面形成部46は、開口側壁形成部40と共に空間を形成する。上述されたように、この空間には任意の物品が収容される。本実施形態においては、底面形成部46は、開口側壁形成部40のうち開口形成縁80,82,84,86とは反対側の縁に一体に連なる。
内側補強部48は、一方基壁60及び他方基壁62の、一方脇壁64に接する側縁130と他方脇壁66に接する側縁130とから延出する。内側補強部48は開口側壁形成部40が形成する空間内に配置される。
図3は、本実施形態に係る段ボール箱30の一方脇壁64の斜視図である。図3に基づいて、本実施形態に係る段ボール箱30の一対の脇壁64,66の構成が説明される。
本実施形態においては、一方脇壁64の開口形成縁84のすべてが紙端形成部となっている。本実施形態における紙端形成部とは、上述された段ボール紙32のいずれかの端からなる部分を意味する。本実施形態においては、他方脇壁66の開口形成縁86のすべても紙端形成部となっている。本実施形態においては、一方脇壁64には側壁孔90が形成されている。他方脇壁66にも側壁孔90が形成されている。図3から明らかなように、側壁孔90は、一対の外周面形成フラップ42,44の先端同士が互いに接するときそれら一対の外周面形成フラップ42,44双方の端の下となるように配置される。これにより、側壁孔90は、一対の外周面形成フラップ42,44双方の端の位置から見て底面形成部46側に配置されることとなる。また、本実施形態においては、一方脇壁64は切離可能域92と破断誘導域94,94の対とを開口形成縁84に加えて有する。他方脇壁66は切離可能域92と破断誘導域94,94の対とを開口形成縁86に加えて有する。切離可能域92は、側壁孔90に隣接する。切離可能域92が、側壁孔90と破断誘導域94,94とによって切離可能域92の周囲と区切られている。本実施形態の場合、破断誘導域94の構造は周知のミシン目と同様である。したがってその詳細な説明はここでは繰り返されない。本実施形態においては破断誘導域94,94の対が互いに沿うように直線状に延びている。これにより、切離可能域92の端は開口形成縁84ひいては紙端形成部に接することとなる。
図4は、本実施形態に係る段ボール箱30の一方脇壁64の端部の拡大図である。図4に基づいて、本実施形態に係る一方脇壁64における段ボール紙32の構成が説明される。上述されたように、本実施形態に係る段ボール箱30は、図2に示される1枚の段ボール紙32から組み立てられる。これにより、図4から明らかなように、本実施形態においては、一方脇壁64を構成する段ボール紙32が、波状の芯材140と、表ライナ142と、裏ライナ144とを有していることとなる。当然、他方脇壁66を構成する段ボール紙32も同様である。図4から明らかなように、その波状の芯材140は、一方基壁60及び他方基壁62の一方から他方へ向かって延びる。表ライナ142は、波状の芯材140の位置から見て開口側壁形成部40の外周側に配置される。裏ライナ144は、波状の芯材140の位置から見て開口側壁形成部40の内周側に配置される。
[物品収容箱の使用方法]
段ボール箱30を使用しようとする者すなわち作業者は、図2に示される状態の段ボール紙32のうち底面形成部46になる箇所の上へ、段ボール箱30への収容が予定される図示されない物品を載せる。それが載せられると、作業者は、内側補強部48,48になる箇所であって一方基壁60になる箇所に連なる箇所をこれらが起き上がるように折り曲げる。
それらの箇所が折り曲げられると、作業者は、一方基壁60になる箇所と底面形成部46になる箇所との間を一方基壁60になる箇所が起き上がるように折り曲げる。
次いで、作業者は、遮蔽部110になる箇所であって一方外周面形成フラップ42になる箇所の両端に連なる箇所をこれらが互いに対向するように折り曲げる。
次いで、作業者は、一方基壁60になる箇所と一方外周面形成フラップ42になる箇所との間を一方外周面形成フラップ42になる箇所が底面形成部46になる箇所へ向かって倒れるように折り曲げる。図5は、この組立中の段ボール箱30が示される図である。ただし、段ボール箱30への収容が予定される物品は図5に示されていない。なお、図5から明らかなように、本実施形態の場合、一方基壁60に連なる内側補強部48の先端は側壁孔90よりも一方基壁60の側縁130側にある。他方基壁62に連なる内側補強部48の先端も同様である。
次いで、作業者は、他方基壁62になる箇所と他方外周面形成フラップ44になる箇所とについても同様に折り曲げる。
次いで、作業者は、一方脇壁64になる箇所及び他方脇壁66になる箇所をこれらが起き上がるように折り曲げる。これらが折り曲げられると、遮蔽部110はそれぞれ一方脇壁64と内側補強部48との間又は他方脇壁66と内側補強部48との間に配置され、一方外周面形成フラップ42の先端と他方外周面形成フラップ44との先端とは対向するようになる。また、遮蔽部110は、一方外周面形成フラップ42及び他方外周面形成フラップ44のうち、一方外周面形成フラップ42の先端と他方外周面形成フラップ44との先端とが互いに接するとき紙端形成部に対向する箇所から延出することとなる。また、遮蔽部110は、一方外周面形成フラップ42の先端と他方外周面形成フラップ44との先端とが互いに接するとき開口側壁形成部40内に配置されることとなる。
次いで、作業者は、互いに対向する一方外周面形成フラップ42の先端と他方外周面形成フラップ44との真上に、これらにまたがるように粘着テープ300を貼る。これにより、本実施形態に係る段ボール箱30の組立が完了する。図6は、組立が完了した段ボール箱30の斜視図である。図6においては、段ボール箱30へ収容された物品は示されていない。図6では、遮蔽部110の対向領域120,120が側壁孔90を遮るよう対向していることが示されている。
組立が完了した段ボール箱30からその中の物品を取り出そうとする場合、それを行おうとする者すなわち取出者は、自らの人差し指等を側壁孔90に挿入すると共に自らの親指を切離可能域92上の粘着テープ300にあてる。図7は、その状況が示される図である。次いで、取出者は、その人差し指等を側壁孔90の縁にひっかけて切離可能域92を引き上げる。これにより、切離可能域92が側壁から分離される。取出者は切離可能域92が端に付いた粘着テープ300を段ボール箱30から剥がす。粘着テープ300が段ボール箱30から剥がれると、その段ボール箱30の中に収容されていた物品の取り出しが可能になる。
[効果の説明]
以上のようにして、本実施形態に係る段ボール箱30は、指を押し込むことに要する力を軽減でき、かつ、ホコリその他の異物の進入を抑制できる。
また、本実施形態に係る段ボール箱30において、遮蔽部110の対向領域120が側壁孔90に対向する。対向領域120は遮蔽部110の端部に配置される。これにより、遮蔽部110の端部が開口側壁形成部40の中に収容された物品に接触する恐れは低くなる。その恐れが低くなると、側壁孔90に入れた指がその接触によって抵抗を受ける恐れも低くなる。
また、本実施形態に係る段ボール箱30において、内側補強部48は、開口側壁形成部40が形成する空間内に配置される。これにより、一方脇壁64又は他方脇壁66にその外部から力がかかったときそれが変形する恐れが低くなる。
また、本実施形態に係る段ボール箱30において、一方脇壁64及び他方脇壁66を構成する波状の芯材140は、一方基壁60と他方基壁62とのうち一方から他方へ向かって延びる。これにより、波状の芯材140が底面形成部46から一方脇壁64又は他方脇壁66の開口形成縁84,86へ向かう方向へ延びる場合に比べ、切離可能域92はめくり上がり易くなる。切離可能域92がめくり上がり易くなると、側壁孔90を貫通した指が切離可能域92へこれを一方脇壁64又は他方脇壁66から切り離そうとする力を加えたとき、破断誘導域94に応力集中が生じやすくなる。破断誘導域94に応力集中が生じやすくなると、一方脇壁64又は他方脇壁66から切離可能域92を切り離すことが容易になる。
[変形例の説明]
上述された段ボール箱30は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものである。各部材の形状、構造、配置などをこれらの実施形態のものに限定するものではない。各部材の形状、構造、配置は、種々の変更を加え得るものである。
例えば、一方脇壁64及び他方脇壁66の一方が切離可能域92を有していなくてもよい。その場合、一方脇壁64及び他方脇壁66のうち切離可能域92を有していない方は紙端形成部を有していなくてもよい。一方脇壁64及び他方脇壁66のうち切離可能域92を有していない方の開口形成縁84,86からフラップが延出していてもよい。また、紙端形成部は、一方脇壁64及び他方脇壁66の開口形成縁84,86の少なくとも一部であればよい。その場合、開口形成縁84,86のうち紙端形成部となっていない箇所からフラップが延出していてもよい。また、一対の外周面形成フラップ42,44の一方が遮蔽部110を有していなくてもよい。本発明に係る物品収容箱は内側補強部48を有していなくてもよい。内側補強部48の先端の位置は特に限定されない。一方脇壁64及び他方脇壁66の一部が段ボール紙32からなっていなくてもよい。段ボール紙32の波状の芯材140が延びる方向は上述されたものに限定されない。
また、本発明において、遮蔽部を有するのは一対の外周面形成フラップのうち一方のみであってもよい。遮蔽部の具体的な形態は上述されたものに限定されない。したがって、遮蔽部は外周面形成フラップの両脇のいずれかの一部から延出してもよい。さらに、遮蔽部は、一方基壁60及び他方基壁62の、一方脇壁64に接する側縁130と他方脇壁66に接する側縁130とから、内側補強部48に代えて延出してもよい。この場合、遮蔽部は、側壁孔90の少なくとも一部を開口側壁形成部40が形成する空間内において遮ることとなる。
また、本発明において、底面形成部46の形態は上述されたものに限定されない。例えば、底面形成部は複数のフラップを周知の態様で重ねたものであってもよい。
また、本発明において、破断誘導域94の形態は上述されたものに限定されない。例えば、破断誘導域94は切離可能域92を環状に取り囲むものであってもよい。破断誘導域94は、力を受けると容易に切断される、周知のミシン目以外の機械的強度が低いものであってもよい。
30…段ボール箱
32…段ボール紙
40…開口側壁形成部
42…一方外周面形成フラップ
44…他方外周面形成フラップ
46…底面形成部
48…内側補強部
60…一方基壁
62…他方基壁
64…一方脇壁
66…他方脇壁
80,82,84,86…開口形成縁
90…側壁孔
92…切離可能域
94…破断誘導域
110…遮蔽部
120…対向領域
130…側縁
140…芯材
142…表ライナ
144…裏ライナ
300…粘着テープ

Claims (4)

  1. 側壁及び開口を形成する開口側壁形成部と、
    対向する一対の外周面形成フラップと、
    前記開口側壁形成部に連なり底面を形成する底面形成部とを備え、
    前記開口側壁形成部が、
    対向しそれぞれ前記側壁の互いに異なる一部となる一対の基壁と、
    対向しそれぞれ前記側壁の互いに異なる一部となる一対の脇壁とを有しており、
    前記基壁及び前記脇壁が、前記開口の縁の互いに異なる一部となる開口形成縁をそれぞれ有しており、
    前記一対の外周面形成フラップの一方が、前記一対の基壁の一方の開口形成縁から屈曲可能に延出し、
    前記一対の外周面形成フラップの他方が、前記一対の基壁の他方の開口形成縁から屈曲可能に延出し、
    前記一対の脇壁のうち少なくとも一方には、前記一対の外周面形成フラップが互いに接するとき前記一対の外周面形成フラップ双方の端の位置から見て前記底面形成部側に配置される側壁孔が形成されており、
    前記一対の脇壁のうち前記側壁孔が形成されている前記脇壁が、
    前記側壁孔に隣接する切離可能域と、
    前記切離可能域に隣接して前記切離可能域と前記切離可能域の周囲とを区切り前記切離可能域よりも機械的強度が低い破断誘導域とを有する物品収容箱であって、
    前記外周面形成フラップ及び前記基壁の少なくとも一方から延出し前記一対の外周面形成フラップが互いに接するとき前記開口側壁形成部が形成する空間内に配置され前記側壁孔の少なくとも一部を前記開口側壁形成部が形成する空間内において遮る遮蔽部をさらに備えることを特徴とする物品収容箱。
  2. 前記遮蔽部が、端部に配置され前記一対の外周面形成フラップが互いに接するとき前記側壁孔に対向する対向領域を有していることを特徴とする請求項1に記載の物品収容箱。
  3. 前記一対の基壁のいずれかの、前記側壁孔が形成されている前記脇壁に接する側縁から延出し、前記開口側壁形成部内に配置される内側補強部をさらに備え、
    前記内側補強部の先端が前記側壁孔よりも前記側縁側にあり、
    前記遮蔽部が前記外周面形成フラップから延出することを特徴とする請求項1に記載の物品収容箱。
  4. 前記脇壁のうち少なくとも前記切離可能域が、前記一対の基壁の一方から他方へ向かって延びる波状の芯材を有していることを特徴とする請求項1に記載の物品収容箱。
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