JPH0659896B2

JPH0659896B2 - 把手付き缶容器

Info

Publication number: JPH0659896B2
Application number: JP60146901A
Authority: JP
Inventors: プレンテイス、ジエー、ウツド
Original assignee: ザ、ミ−ド、コ−ポレ−シヨン
Priority date: 1984-09-27
Filing date: 1985-07-05
Publication date: 1994-08-10
Anticipated expiration: 2009-08-10
Also published as: US4558816A; DE3579101D1; SG106192G; KR860002402A; EP0179571B1; HK70792A; MX171330B; EP0179571A3; AU581257B2; AU4757685A; JPS6181940A; EP0179571A2; CA1245606A; ES289234U; ZA854232B; KR930008919B1; MY102143A; ES289234Y

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は缶容器に係り、特に缶容器を持ち上げたり運搬
したりするのに便利な把手を有する缶容器に関する。

〔従来技術及び問題点〕

容器壁の一部に指を掛けて持ち上げ得るようにした把手
付き缶容器は、従来から知られている。一例としては、
英国特許第１，６０２，５５７号に開示された缶容器が
挙げられる。この特許の缶容器は、その頂壁を横断する
弓なりに湾曲したスリットを有し、頂壁の一側縁とスリ
ットとの交差点および頂壁の他側縁とスリットの交差点
を互いに結ぶ線に沿う折目が頂壁に設けられ、この折目
とスリットの間の部分が把手フラップとして機能する。
つまり、把手フラップを折目に沿って容器の内側へ折曲
げて孔を形成し、この孔に指を挿入して孔の縁に指を掛
け、これにより、缶容器を持ち開ける構成である。

〔発明が解決しようとする課題〕

このような従来の缶容器の把手は、構造強度が低く実用
的ではない。つまり、通常の厚さの板紙を用いて缶容器
を構成した場合には、把手の周辺から容器壁が裂け易
く、また、容器壁の裂けるの防ごうとするすると、板紙
を必要以上に厚くしなければならず、不経済であるとい
う不具合がある。

本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、板紙を必
要以上に厚くすることなく、把手の構造強度を高めるよ
うにした把手付き缶容器を提供することを目的とする。

〔課題を解決しようする手段〕

本発明の把手付き缶容器は、第１容器壁と、この第１容
器壁の両側縁にそれぞれ折曲げ自在に連結された一対の
第２容器壁と、上記容器壁の一部から形成された把手と
を有し、上記把手は、第１容器壁の両側縁と交差する方
向に第１容器壁を横断する破線状の横断スリットと、第
１容器壁の横断スリットから間隔を置いた位置に形成さ
れた折目と、この折目を介して第１容器壁に折曲げ自在
に連結された把手フラップとを備え、把手フラップの両
端縁は、折目の各端と横断スリットとを結ぶ端部スリッ
トにより形成され、横断スリットの両端部は、第２容器
壁の中まで延長していることを特徴とする。

また、本発明の把手付き缶容器は、平らな容器材料を折
曲げて組み立てられる缶容器であって、容器材料は第１
容器壁およびその両側縁に連結された一対の第２容器壁
を含む複数の互いに連結された容器壁を有するととも
に、容器壁の一部から形成される把手を有し、上記把手
は、第１容器壁を横断する破線状の横断スリットと、こ
の横断スリットとほぼ平行な状態で第１容器壁に形成さ
れた第１折目と、この第１折目を介して第１容器壁に折
曲げ自在に連結された把手フラップとからなり、把手フ
ラップの両端縁は、第１折目の各端と横断スリットとを
結ぶ端部スリットにより形成され、横断スリットの両端
部は、第１容器壁の両側縁と交差して一対の第２容器壁
の中まで延長され、第２容器壁に第２折目が設けられ、
この第２折目は同じ第２容器壁の中にある横断スリット
の端部からその近傍の第１容器壁の側縁まで延びている
ことを特徴とする。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面によって説明する。

第１図は缶を収容するカートン即ち缶容器を示し、この
缶容器は、第１容器壁即ち頂壁１を含み、この頂壁１に
第２容器壁即ち側壁２が折目３に沿って折曲げ自在に連
結されている。この側壁２には、第２図に示すように、
底部パネル即ち底壁４が折目５に沿って折曲げ自在に連
結されている。底壁４の側壁２と反対側には、側壁２ａ
（第４図）が図示しない折目に沿って折曲げ自在に連結
されている。

缶容器の両端部は、一対の端壁により閉塞される。各端
壁は、一対の端部パネルと一対の端部フラットとにより
構成される。一方の端壁の端部パネル６は、第１図及び
第３図に示すように、側壁２に折目７に沿って折曲げ自
在に連結され、端部パネル８は、側壁２と反対側に位置
する側壁２ａに折目９に沿って折曲げ自在に連結されて
いる。また、端部フラップ１０は、頂壁１に折目１１に
沿って折曲げ自在に連結され、端部フラップ１２は、底
壁４に折目１３に沿って折曲げ自在に連結されている。
端部パネル６，８および端部フラップ１０，１２は、第
１図に示すように重ねられた状態に折曲げられ、公知の
手段により固着されて缶容器の一方の端壁を形成する。
他方の端壁の構成は上記一方の端壁の構成と同様である
ので説明を省略する。

缶容器の中には、第３図より明らかなように、縦４列横
列計１２個の缶が収容される。これら缶の軸線は互いに
平行である。

一方、上記頂壁１には、第１図に示すように、頂壁１を
横断して破線状スリット１５が設けられる。このスリッ
ト１５は、頂壁１を完全に横断する。このスリット１５
は、一端部を側壁２まで延ばすとともに、他端部を側壁
２ａまで延ばす。これら２，２ａに形成されたスリット
１５の両端部を符号１６で示す。これらスリット端突出
部１６は、第４図に示すように、スリット１５に対して
一直線状に延びている。したがって、缶容器を組み立て
た際、すなわち、側壁２，２ａを頂壁１に対して直角に
折曲げた際、これら突出部１６は頂壁１に対して垂直に
配される。スリット１５，１６は、上述のように破線状
であり、複数の不連続部すなわちスリット１５，１６が
とぎれた部分を有する。したがって、スリット１５の両
側部分は、互いに完全に分離されていないから、絵や広
告文等をスリット１５を跨ぐようにレイアウトすること
ができる。折目１７が頂壁１形成され、一対の円弧スリ
ット１８，１９が、折目１７の端部とスリット１５の間
に延びている。これらスリット１５と折目１７とスリッ
ト１８，１９で囲まれる部分は、把手フラップ２０とな
る。

円弧状スリット１８とスリット１５の交差点は符号２１
で表わされ、円弧状スリット１９とスリット１５の交差
点は符号２２で表わされる。本発明の１態様において
は、折目１７とスリット１５との間隔、即ち把手フラッ
プ２０の幅は、上記交差点２１と折目３との距離の半分
である。更に、突出部分１６の長さは交差点２１と折目
３との間隔にほぼ等しい。交差点２１と折目３との距離
は、特に重要ではないが、スリット１５と折目１７との
距離の２倍以上であり、把手フラップ２０の強度と機能
を確保するのが好ましい。これと同じ要領で、把手フラ
ップの他方の端部付近に上記一方の端部付近の構成と同
じ構造にする。

折目線２３が側壁２に形成され、図面に表わされていな
いが、この側壁２の反対側の側壁２ａにも同様の折目が
形成される。

把手フラップ２０に隣接して同様の把手フラップ２５が
設けられる。この把手フラップ２５の一縁はスリット１
５により形成される。この把手フラップ２５は折目２６
に沿って頂部壁１に連結される。円弧状スリット２７，
２８は、把手フラップ２５の両端部を形成し、円弧状ス
リット１８，１９にほぼ対応するような位置に設けられ
る。

スリット１５は、直線状に並べられた複数の短い切り込
み１５ａよりなる。隣り合う切り込み１５ａ，１５ａの
間には、切り込みのない不連続部１５ｂ，１５ｃが設け
られる。

本発明の一態様において、円弧状スリット１８，１９，
２７，２８に直線隣接する不連続部１５ｃは、他の不連
続部１５ｂの長さのほぼ２倍である。本実施例では、不
連続部１５ｃの長さは３．２mm（1/8インチ）であり、
他の不連続部１５ｂの長さは１．６mm（1/16インチ）で
ある。

折目１７，２６は、図面では破線状のスリットとして描
かれているが、折目２３又はこれに対向する折目２３ａ
のように切り込みのない単なる折目としてもよい。

本発明の缶容器を運搬する時には、使用者の指を把手フ
ラップ２０に押し当て、スリット１５に沿って頂壁１を
破って、頂壁１の中に指を挿入する。この動作によって
把手フラップ２０は折目１７を中心に約１８０゜回動し
て、第２図に示すように、頂壁１の内面に重ねられる。
この構造によって、把手フラップ２０は頂壁１を補強す
るとともに折目１７に沿うクッションとなって使用者の
手を保護する。このとき、把手フラップ２５も下方へ折
曲げられるので、使用者の指がフラップの間に入りやす
くなる。そして、挿入した指を、折り曲げたフラップ２
０に掛けて缶容器を持ち上げる。

缶容器を持ち上げると、突出部１６、及び折目線３，２
３に囲まれた三角形部分が、第３図に示すように、缶容
器の内方へ折曲げられる。これにより、缶容器を持ち上
げた時に、容器の頂壁１に加えられる荷重は、三角形部
分の折曲げ効果により、側壁２，２ａの広い範囲に分散
する。上記折目２３は、隣接する缶Ｃ１の端部に対して
ほぼ接線となる位置に設けるのが好ましい。

把手フラップ２０を内側に折曲げるときに、隣接する缶
Ｃ１と干渉しないように、把手フラップ２０の幅、即ち
折目１７とスリット１５との距離は、隣接する缶Ｃ１の
半径の約1/3に設定するのが好ましい。このようにすれ
ば、把手フラップ２０を第２図の状態に折曲げることが
できる。スリット１５は、缶容器の頂壁１の両端からほ
ぼ等距離の位置に設けることが好ましい。また、把手フ
ラップ２５も把手フラップ２０と同様、缶容器の持上げ
又は運搬のために利用することができる。その時の把手
フラップ２５の折曲げ手順は把手フラップ２０と同様で
ある。

中央に設けられた把手フラップ２０，２５及びその周辺
の構造によれば、どちらの側の把手フラップを使っても
缶容器を持ち上げ又は運搬することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、第１容器壁の両側縁と交差する方向に
第１容器壁を横断する破線状の横断スリットと、第１容
器壁の横断スリットから間隔を置いた位置に形成される
折目と、この折目を介して第１容器壁に折曲げ自在に連
結された把手フラップとにより缶容器の把手を形成し、
折目の各端と横断スリットと結ぶ端部スリットにより把
手フラップの各端縁を形成し、さらに横断するスリット
の両端部を第２容器壁の中まで延長したりで、スリット
周辺の第１容器壁に指を掛けて缶容器を持ち上げた時
に、第１容器壁に加えられる荷重が第２容器壁の広い範
囲に分散する。つまり、本発明によれば、缶容器の構造
強度が大きくなるので、従来の把手付き容器に比べて薄
手の材料を使用した場合にも、缶容器の荷重に耐え得る
把手付き容器となる。また、本発明の缶容器では、第１
容器壁を横断するスリットが破線状であるので、従来の
長い切り込み状のスリットと違って容器の一体性を損な
うことがなく、収容された缶を清潔に保つことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による把手付き缶容器の缶を包装した状
態を示す斜視図、第２図は第１図の線２−２に沿う断面
図、第３図は第１図とほぼ同様の把手付き缶容器の把手
フラップを掴んで持上げた状態を示す斜視図、第４図は
第１図の把手付き缶容器の材料の部分拡大図である。１……頂壁、２，２ａ……側壁、４……底壁、６，８…
…端部パネル、１０，１２……端部フラップ、３，５，
７，９，１３……折目、１５……スリット、１７……折
目、１８，１９……スリット、２０……把手フラップ、
２１，２２……交差点、２５……把手フラップ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１容器壁（１）と、この第１容器壁
（１）の両側縁にそれぞれ折曲げ自在に連結された一対
の第２容器壁（２，２ａ）と、上記容器壁の一部から形
成された把手とを有する缶容器であって、上記把手は、
第１容器壁（１）の両側縁と交差する方向に第１容器壁
（１）を横断する破線状の横断スリット（１５）と、第
１容器壁（１）の横断スリット（１５）から間隔を置い
た位置に形成された折目（１７）と、この折目（１７）
を介して第１容器壁に折曲げ自在に連結された把手フラ
ップ（２０）とを備え、把手フラップ（２０）の両端縁
は、折目（１７）の各端と横断スリット（１５）とを結
ぶ端部スリット（１８，１９）により形成され、横断ス
リット（１５）の両端部（１６）は、第２容器壁（２，
２ａ）の中まで延長していることを特徴とする把手付き
缶容器。
【請求項２】第２容器壁（２，２ａ）は、第１容器壁
（１）の両側縁に一体的に連結されていることを特徴と
する特許請求の範囲第１項に記載の把手付き缶容器。
【請求項３】端部スリット（１８，１９）は、円弧状で
あることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の把
手付き缶容器。
【請求項４】横断スリット（１５）と端部スリット（１
８，１９）との交差点（２１）からその近傍の第１容器
壁（１）の側縁（３）までの距離は、各第２容器壁
（２，２ａ）中に形成された横断スリット（１５）の端
部の長さにほぼ等しいことを特徴とする特許請求の範囲
第３項に記載の把手付き缶容器。
【請求項５】缶容器内部に収容される缶の中心軸線は、
横断スリット（１５）とほぼ平行であることを特徴とす
る特許請求の範囲第１項に記載の把手付き缶容器。
【請求項６】横断スリット（１５）は、間隔を置いて直
線状に並べられた複数の短い切り込み（１５ａ）からな
り、隣り合う短い切り込み（１５ａ）の間に切り込みの
ない不連続部（１５ｂ，１５ｃ）を有することを特徴と
する特許請求の範囲第１項に記載の把手付き缶容器。
【請求項７】横断スリット（１５）の不連続部（１５
ｂ，１５ｃ）の内の把手フラップの両端縁近傍に配され
た不連続部（１５ｃ）は、他の不連続部（１５ｂ）より
長いことを特徴とする特許請求の範囲第６項に記載の把
手付き缶容器。
【請求項８】第１容器壁（１）の横断スリット（１５）
から間隔を置いた位置に横断スリット（１５）とほぼ平
行に設けられた第２折目（２６）と、この第２折目（２
６）を介して第１容器壁（１）に折曲げ自在に連結され
た第２把手フラップ（２５）とを有し、把手フラップ
（２０）と第２把手フラップ（２５）は、横断スリット
（１５）を挟んで隣り合っていることを特徴とする特許
請求の範囲第１項に記載の把手付き缶容器。
【請求項９】把手フラップ（２０）は、缶容器の内部へ
約１８０゜折り曲げ可能であることを特徴とする特許請
求の範囲第１項に記載の把手付き缶容器。
【請求項１０】第２容器壁（２，２ａ）に、第２容器壁
（２，２ａ）の横断スリットの端部（１６）からその近
傍の第１容器壁（１）の側縁まで延びる折目（２３，２
３ａ）を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第５項
に記載の把手付き缶容器。
【請求項１１】第２容器壁（２，２ａ）の折目（２３，
２３ａ）は、この折目の近傍に配された缶の端部に対し
て接線となる位置に配されていることを特徴とする特許
請求の範囲第１０項に記載の把手付き缶容器。
【請求項１２】横断スリット（１５）と折目（１７）と
の距離は、缶容器内に収容される各缶の半径の約３分の
１であることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
の把手付き缶容器。
【請求項１３】横断スリット（１５）と折目（１７）と
の距離は、各第２容器壁（２，２ａ）の中に形成された
横断スリットの端部の長さの約２分の１であることを特
徴とする特許請求の範囲第１項に記載の把手付き缶容
器。
【請求項１４】横断スリット（１５）の両端部（１６）
は、第１容器壁（１）に対してほぼ垂直な方向に延びる
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の把手付
き缶容器。
【請求項１５】平らな容器材料を折曲げて組み立てられ
る缶容器であって、容器材料は、第１容器壁（１）およ
びその両側縁に連結された一対の第２容器壁（２，２
ａ）を含む複数の互いに連結された容器壁を有するとと
もに、容器壁の一部から形成される把手を有し、上記把
手は、第１容器壁（１）を横断する破線状の横断スリッ
ト（１５）と、この横断スリット（１５）とほぼ平行な
状態で第１容器壁（１）に形成された第１折目（１７）
と、この第１折目（１７）を介して第１容器壁（１）に
折曲げ自在に連結された把手フラップ（２０）とからな
り、把手フラップ（２０）の両端縁は、第１折目（１
７）の各端と横断スリット（１５）とを結ぶ端部スリッ
ト（１８，１９）により形成され、横断スリット（１
５）の両端部（１６）は、第１容器壁（１）の両側縁と
交差して一対の第２容器壁（２，２ａ）の中まで延長さ
れ、第２容器壁（２，２ａ）に第２折目（２３，２３
ａ）が設けられ、この第２折目（２３，２３ａ）は、同
じ第２容器壁（２，２ａ）の中にある横断スリットの端
部（１６）からその近傍の第１容器壁（１）の側縁まで
延びていることを特徴とする把手付き缶容器。
【請求項１６】横断スリット（１５）と第１折目（１
７）との距離は、横断スリットの各端部（１６）の長さ
の約２分の１であることを特徴とする特許請求の範囲第
１５項に記載の把手付き缶容器。
【請求項１７】第２容器壁（２，２ａ）は、第１容器壁
（１）の両側縁に一体的に連結されていることを特徴と
する特許請求の範囲第１５項に記載の把手付き缶容器。