JP2023119450A - 飲料、清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤、及び清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法 - Google Patents

飲料、清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤、及び清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法 Download PDF

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冬馬 中村
Toma Nakamura
潤 小笠原
Jun Ogasawara
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Abstract

【課題】清涼感及び/又は爽快感が付与及び/又は増強された飲料、飲料に清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強する清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤、及び飲料に清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強する清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法を提供する。【解決手段】ポリメトキシフラボン類を合計0.5~15mg/100mL含み、Brixが8.0以下である飲料である。【選択図】なし

Description

本発明は、飲料、清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤、及び清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法に関する。
近年、消費者がストレスを解消するためのひとつの方法として、炭酸飲料を選ぶケースが増えており、清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強した飲料の提供がより求められている。前記清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強した飲料には、炭酸を含む炭酸飲料も含まれるが、炭酸感を強めることで、清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強した炭酸飲料の開発も行われている。
例えば、これまでに、ポルフィランを含有するアマノリ抽出物を有効成分とする炭酸感増強剤が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記提案の技術では、飲料に清涼感及び/又は爽快感を十分に満足するレベルで付与及び/又は増強できているとはいえず、更なる改良が求められている。
ポリメトキシフラボン類は、筋肉疾患の改善作用などの様々な作用を有することが知られており、ブラックジンジャーなどの植物の抽出物中に含まれていることが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前記ポリメトキシフラボン類が、飲料に清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強することができることは知られていない。
国際公開第2016/043021号 特開2016-193906号公報
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、清涼感及び/又は爽快感が付与及び/又は増強された飲料、飲料に清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強する清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤、及び飲料に清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強する清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法を提供すること目的とする。
前記課題を解決するために本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、飲料における清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強に関して、ポリメトキシフラボン類に優れた効果があることを知見した。
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> ポリメトキシフラボン類を合計0.5~15mg/100mL含み、
Brixが8.0以下であることを特徴とする飲料である。
<2> 甘味料をさらに含有する前記<1>に記載の飲料である。
<3> 炭酸飲料である前記<1>から<2>のいずれかに記載の飲料である。
<4> Brixが8.0以下である飲料に用いられ、
(A)ポリメトキシフラボン類を含み、
前記(A)成分が、前記飲料に合計0.5~15mg/100mLの濃度で配合されることを特徴とする清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤である。
<5> Brixが8.0以下である飲料に、ポリメトキシフラボン類を合計0.5~15mg/100mLの濃度で配合することを含むことを特徴とする清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、清涼感及び/又は爽快感が付与及び/又は増強された飲料、飲料に清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強する清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤、及び飲料に清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強する清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法を提供することができる。
(飲料)
本発明の飲料は、Brixが8.0以下であり、ポリメトキシフラボン類(以下、「(A)成分」と称することがある。)を少なくとも含み、必要に応じてさらにその他の成分を含む。
<(A)成分>
前記(A)成分は、ポリメトキシフラボン類である。前記(A)成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
-ポリメトキシフラボン類-
前記ポリメトキシフラボン類は、下記構造式(A)で表される化合物である。前記ポリメトキシフラボン類は、塩の態様であってもよい。
前記構造式(A)中、R~Rはそれぞれ水素(-H)、ヒドロキシル基(-OH)、及びメトキシ基(-OCH)のいずれかであり、かつR~Rは2つ以上のメトキシ基を含む。
前記ポリメトキシフラボン類は、公知の化合物であり、市販品を使用してもよいし、公知の方法により製造したものを使用してもよい。
また、前記ポリメトキシフラボン類は、植物抽出物の態様のものを使用してもよい。
前記ポリメトキシフラボン類は、例えば、植物から抽出することができる。前記植物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ブラックジンジャー(黒ショウガ)(学名:Kaempferia parviflora)が好ましい。前記ブラックジンジャーから抽出することができるポリメトキシフラボン類としては、5,7,3’,4’-テトラメトキシフラボン、3,5,7,3’,4’-ペンタメトキシフラボン、5,7-ジメトキシフラボン、5,7,4’-トリメトキシフラボン、3,5,7-トリメトキシフラボン、及び3,5,7,4’-テトラメトキシフラボンが挙げられる。これらの中でも、5,7-ジメトキシフラボン、3,5,7,3’,4’-ペンタメトキシフラボンを含むことが好ましい。
前記ブラックジンジャーから前記ポリメトキシフラボン類を抽出する方法としては、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することができ、例えば、特開2016-193906号公報に記載の方法などが挙げられる。
前記ブラックジンジャー抽出物におけるポリメトキシフラボン類の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、0.1~20質量%が挙げられる。
前記(A)成分の前記飲料における合計含有量としては、0.5~15mg/100mLであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記(A)成分として、2種以上のポリメトキシフラボンを用いる場合の各ポリメトキシフラボンの使用量の比(質量比)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
飲料における前記(A)成分の含有量の測定方法としては、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することができ、例えば、下記条件で高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定することができる。
-HPLC条件-
・ カラム : Ascentis Express C18(SUPELCO)
・ 移動相 : A)水:トリフルオロ酢酸=1000:1
B)メタノール
0-15min(40%A)、
15.01-25min(100%B)、
25.01-35min(40%A)
・ カラム温度 : 40℃
・ 注入量 : 20μL
・ 流速 : 0.6mL/min
・ 検出条件 : UV265nm
<その他の成分>
前記飲料におけるその他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、飲料に用いることができる成分を目的に応じて適宜選択することができ、例えば、甘味料、アミノ酸、酸味料、香料、ビタミン、ミネラル、色素類、酸化防止剤、乳化剤、保存料、エキス類、品質安定剤、食物繊維などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記飲料は、効果をより高めることができる点で、前記甘味料をさらに含むことが好ましい。
前記飲料におけるその他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-甘味料-
前記甘味料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、高甘味度甘味料、糖アルコールなどが挙げられる。
本明細書において、高甘味度甘味料とは、蔗糖と比べて十倍から千倍の甘味度を有する人工又は天然の甘味料を意味する。
ここで、甘味度は、ショ糖の甘味を基準とした場合の甘味の程度を意味し、一般的には、パネルによる官能検査により、一定濃度のショ糖溶液(例えば、ショ糖10重量%溶液)と同じ甘味の強さを示す被験甘味料の濃度との比較により求めることができる。
高甘味度甘味料の甘味度は当業者に知られており、例えば「最新・ソフトドリンクス」(株式会社光琳)を参照することができる。例えば、ショ糖1重量%溶液の甘味度を1とした場合、アセスルファムカリウムの甘味度は約200であり、スクラロースの甘味度は約600である。
高甘味度甘味料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、ステビア(レバウディオサイド、ステビオサイド)、ソーマチン、サッカリン、サッカリンナトリウム、甘草、羅漢果、ネオテーム、マビンリン、ブラゼイン、モネリン、グリチルリチン、アリテーム、ネオテーム、チクロ、ズルチン、ネオヘスペリジンなどが挙げられる。これらの中でも、効果の顕著さの観点から、スクラロース、アセスルファムカリウム、ステビアが好ましい。
前記糖アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、キシリトール、エリスリトール、ソルビトール、還元パラチノース(パラチニット)、マルチトール、イソマルチトール、マンニトール、還元イソマルトオリゴ糖、還元キシロオリゴ糖、還元ゲンチオオリゴ糖、還元麦芽糖水飴、還元水飴、マルトテトライトール、マルトトリイトールなどが挙げられる。これらの中でも、効果の顕著さの観点から、エリスリトール、還元麦芽糖水飴、還元水飴が好ましい。
前記甘味料は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記甘味料は、公知の化合物であり、市販品を使用してもよいし、公知の方法により製造したものを使用してもよい。なお、前記甘味料は、植物抽出物の態様のものを使用することもできる。
前記甘味料の前記飲料における合計含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記高甘味度甘味料の前記飲料における合計含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.0001質量%(w/v)以上が好ましく、0.0005質量%(w/v)以上がより好ましく、0.001質量%(w/v)以上がさらに好ましい。また、当該含有量は、香味の観点から、5質量%(w/v)以下が好ましく、1質量%(w/v)以下がより好ましく、0.1質量%(w/v)以下がさらに好ましく、0.05質量%(w/v)以下が特に好ましい。
前記糖アルコールの前記飲料における合計含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.001質量%(w/v)以上が好ましく、0.01質量%(w/v)以上がより好ましく、0.1質量%(w/v)以上がさらに好ましい。また、当該含有量は、香味の観点から、5質量%(w/v)以下が好ましい。
飲料中の甘味料の含有量の測定方法としては、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択して測定することができ、例えば、液体クロマトグラフィーなどにより測定することができる。
<飲料>
前記飲料の種類としては、Brixが8.0以下である飲料であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、清涼飲料、栄養飲料、機能性飲料、フレーバードウォーター(ニアウォーター)系飲料などが挙げられる。前記飲料は、炭酸ガスを含む飲料であってもよいし、炭酸ガスを含まない飲料であってもよい。また、飲料には、ゼリー飲料も含まれる。前記飲料は、無色であってもよいし、有色であってもよく、また、透明であってもよいし、透明でなくてもよい。
前記炭酸ガスを含まない飲料としては、例えば、果汁飲料、コーヒー飲料、乳飲料、スポーツドリンク、茶飲料などが挙げられる。
前記炭酸ガスを含む飲料(以下、「炭酸飲料」と称することがある。)としては、例えば、コーラ;ダイエットコーラ;ジンジャーエール:レモン、レモンライム、ライム、オレンジ、グレープフルーツ、グレープ等の香味を付与した炭酸飲料(例えば、サイダー、ラムネ等);炭酸水;果汁風味が付与された炭酸水;果汁入り炭酸飲料;乳入り炭酸飲料などが挙げられる。
これらの中でも、炭酸飲料が好適に挙げられる。
本発明の飲料は、非アルコール飲料であることが好ましい。本明細書において、非アルコール飲料とは、エタノールが1容量%(v/v)未満の飲料を意味する。
前記飲料のBrixとしては、8.0以下であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記Brixは、糖度計や屈折計などを用いて得られるBrix(ブリックス)値によって評価することができる。ブリックス値は、20℃で測定された屈折率を、ICUMSA(国際砂糖分析法統一委員会)の換算表に基づいてショ糖溶液の質量/質量パーセントに換算した値である。単位は「°Bx」、「%」、又は「度」で表示される。
前記飲料のpHとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、2.0~5.0が好ましく、2.5~4.5がより好ましく、3.0~4.0が特に好ましい。前記飲料のpHが前記好ましい範囲内であると、清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強がより顕著である点で、有利である。本明細書において、前記pHは、20℃におけるpHのことをいう。
本発明の飲料で使用できる酸味料又はpH調整剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アスコルビン酸、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸等の有機酸、リン酸等の無機酸、及びそれらの塩類、またはレモン、グレープフルーツ、オレンジ、ミカン等の果汁類などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記炭酸飲料は、炭酸ガス(二酸化炭素)を含有させた飲料である。炭酸ガスは、当業者に通常知られる方法を用いて飲料中に提供することができ、例えば、これらに限定されないが、二酸化炭素を加圧下で飲料に溶解させてもよいし、カーボネーターなどのミキサーを用いて配管中で二酸化炭素と飲料とを混合してもよい。あるいは、二酸化炭素を充填したタンク中に飲料を噴霧することにより二酸化炭素を飲料に吸収させてもよいし、飲料と炭酸水とを混合してもよい。
前記炭酸飲料の炭酸ガス圧としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、温度20℃において、1.0~5.0kgf/cmが好ましく、3.0~4.8kgf/cmがより好ましく、3.5~4.5kgf/cmが特に好ましい。
前記炭酸飲料中の炭酸ガス圧は、例えば、京都電子工業製ガスボリューム測定装置GVA-500Aを用いて測定することができる。試料温度を20℃にし、前記ガスボリューム測定装置において容器内空気中のガス抜き(スニフト)、振とう後、炭酸ガス圧を測定すればよい。
飲料に炭酸ガスを含有させる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、二酸化炭素を加圧下で飲料に溶解させる方法、ツーヘンハーゲン社のカーボネーターなどのミキサーを用いて配管中で二酸化炭素と飲料とを混合する方法、二酸化炭素が充満したタンク中に飲料を噴霧することにより二酸化炭素を飲料に吸収させる方法、飲料と炭酸水とを混合する方法などが挙げられる。これらの手段を適宜用いて炭酸ガス圧を調節することができる。
前記飲料は、清涼感及び/又は爽快感が付与及び/又は増強された飲料である。したがって、清涼感及び/又は爽快感を期待して摂取する飲料として、常温で長期保存でき、即時飲用可能な形態(RTD:Ready To Drink)とするのが、ユーザーの観点の簡便性から優れている。
前記飲料は、加熱殺菌処理を経て得られる容器詰め飲料であってもよい。
前記容器の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)製容器、ポリエチレン製容器、ポリプロピレン製容器等のプラスチック製容器;ガラス製容器;金属製容器;紙製容器などが挙げられる。
前記容器の容量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、100mL~2Lなどが挙げられる。
本発明の飲料の製造方法としては、Brixを所定値(8.0以下)とすること以外は、特に制限はなく、公知の飲料の製造方法を適宜選択することができ、例えば、前記(A)成分、及び必要に応じて前記その他の成分を飲料の製造過程で配合し、製造する方法が挙げられる。また、本発明の飲料は、公知の方法により製造した飲料に、前記(A)成分、及び必要に応じて前記その他の成分を添加して製造することもできる。
前記各種成分の配合順序としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。また、本発明の飲料の製造においては、前記各種成分の含有量を調整する工程を含んでもよい。
また、本発明の飲料は、必要に応じて殺菌等の工程を経て、容器詰め飲料とすることができる。例えば、飲料を容器に充填した後に加熱殺菌等を行う方法や、飲料を殺菌してから無菌環境下で容器に充填する方法により、殺菌された容器詰め飲料を製造することができる。前記加熱殺菌処理は、食品衛生法に定められた殺菌条件で行うことができる。殺菌機としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チューブ式殺菌機、プレート式殺菌機、FP(Flash Pastrization)プレート式殺菌機、UHT(Ultra High Temperature)殺菌装置などを用いることができる。加熱温度や処理時間としては、特に制限はなく、飲料の種類によって適宜選択して行うことができ、通常、60~150℃で1秒間~30分間加熱する。
本発明の飲料は、炭酸感を含む清涼感及び/又は爽快感が付与及び/又は増強されており、飲用者に良好な清涼感及び/又は爽快感を与えることができる。
(清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤)
本発明の清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤は、Brixが8.0以下である飲料に用いられるものであって、(A)ポリメトキシフラボン類を少なくとも含み、必要に応じてさらにその他の成分を含む。
本発明の清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤は、飲料に清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強させるものである。本明細書において、清涼感とは飲用時の口腔内のさわやかさを意味し、冷たくてすがすがしい感じが強いことをいい、爽快感とは飲用後の口腔内の後味の残り難さを意味し、すっきりとした感じが強いことをいい、炭酸感とは炭酸飲料の飲用時に、炭酸ガスの気泡により受ける舌の圧覚又は痛覚を通じて知覚される刺激をいう。
本明細書において、清涼感及び/又は爽快感の付与とは、飲料に、上記した清涼感及び/又は爽快感を付与することをいい、炭酸感を強めることで、清涼感及び/又は爽快感を付与することも含まれる。
本明細書において、清涼感及び/又は爽快感の増強とは、飲料における、上記した清涼感及び/又は爽快感を増強することをいい、炭酸感を強めることで、清涼感及び/又は爽快感を増強することも含まれる。
<(A)成分>
前記(A)成分は、ポリメトキシフラボン類である。前記(A)成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
-ポリメトキシフラボン類-
前記ポリメトキシフラボン類は、上記した(飲料)の項目に記載のポリメトキシフラボン類と同様である。
前記ポリメトキシフラボン類の前記清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤における含有量としては、特に制限はなく、使用量などに応じて適宜選択することができる。
<その他の成分>
前記清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤におけるその他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、賦形剤、防湿剤、防腐剤、強化剤、増粘剤、乳化剤、酸化防止剤、甘味料、酸味料、調味料、水、飲食品に用いられる成分などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記その他の成分の中でも、効果をより高めることができる点で、前記甘味料をさらに含むことが好ましい。前記甘味料は、上記した(飲料)の項目に記載の甘味料と同様である。
前記清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤におけるその他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<態様>
前記清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤は、前記(A)成分と、必要に応じて前記その他の成分とを同一の包材に含む態様であってもよいし、前記各成分を別々の包材に入れ、使用時に併用する態様であってもよい。
前記清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤の形態としては、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、粉末、顆粒等の固体、水などの溶媒に溶解させた液体などが挙げられる。
<使用>
前記清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤の使用方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、製造した飲料に添加する方法、飲料の製造過程で添加する方法などが挙げられる。これらは、1種単独の方法で行ってもよいし、複数の方法を組み合わせて行ってもよい。
前記清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤における各種成分の飲料への配合順序としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。また、前記清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤における各種成分は、1回でまとめて添加してもよいし、複数回に分けて添加してもよい。
前記清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤の使用量としては、特に制限はなく、前記(A)成分や、必要に応じて用いる前記その他の成分の使用量などを考慮して、適宜選択することができる。
前記(A)成分の使用量としては、前記飲料に合計0.5~15mg/100mLの濃度で配合される限り、特に制限はなく、対象とする飲料の種類に応じて適宜選択することができる。
前記(A)成分として、2種以上のポリメトキシフラボンを用いる場合の各ポリメトキシフラボンの使用量の比(質量比)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記甘味料の使用量としては、特に制限はなく、対象とする飲料の種類に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した(飲料)の項目に記載の甘味料の飲料における合計含有量と同様とすることができる。
前記甘味料として、2種以上の甘味料を用いる場合の各甘味料の使用量の比(質量比)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤は、単独で使用してもよいし、他の清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤と組み合わせて使用してもよい。
<飲料>
前記飲料としては、Brixが8.0以下である飲料である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した(飲料)の項目に記載のものと同様のものなどが挙げられる。
(清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法)
本発明の清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法は、配合工程を少なくとも含み、必要に応じてさらにその他の工程を含む。
本発明の清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法は、飲料に清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強する方法である。
<配合工程>
前記配合工程は、Brixが8.0以下である飲料に、ポリメトキシフラボン類を合計0.5~15mg/100mLの濃度で配合する工程である。
前記配合工程は、効果をより高めることができる点で、甘味料をさらに配合することが好ましい。
-ポリメトキシフラボン類-
前記ポリメトキシフラボン類は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリメトキシフラボン類は、上記した(飲料)の項目に記載のポリメトキシフラボン類と同様である。
前記飲料に、前記ポリメトキシフラボン類を配合する方法としては、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、上記した本発明の清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤の<使用>の項目に記載した方法と同様にして行うことができ、使用量も同様とすることができる。
-甘味料-
前記甘味料は、上記した(飲料)の項目に記載の甘味料と同様である。
前記飲料に、前記甘味料を配合する方法としては、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、上記した本発明のアルコール感付与及び/又は増強剤の<使用>の項目に記載した方法と同様にして行うことができ、使用量も同様とすることができる。
<飲料>
前記飲料としては、Brixが8.0以下である飲料である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した(飲料)の項目に記載のものと同様のものなどが挙げられる。
本発明の清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤並びに清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法によれば、飲料に清涼感及び/又は爽快感を付与及び/又は増強することができる。
以下、試験例を説明するが、本発明は、これらの試験例に何ら限定されるものではない。
(試験例1:ポリメトキシフラボン類による清涼感、爽快感の付与増強)
水に下記組成の原料を加えて飲料を調製し、その飲料に、下記の表1の配合量となるように、ブラックジンジャー抽出物(丸善製薬株式会社製、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンである、5,7,3’,4’-テトラメトキシフラボン、3,5,7,3’,4’-ペンタメトキシフラボン、5,7-ジメトキシフラボン、5,7,4’-トリメトキシフラボン、3,5,7-トリメトキシフラボン、及び3,5,7,4’-テトラメトキシフラボンを合計10質量%含有)を添加し、ポリメトキシフラボンを配合した飲料(pH:3.3、Brix:4.9)を調製した。
<飲料>
・ グラニュー糖 ・・・ 4.5g/100mL
・ 乳酸カルシウム ・・・ 0.01g/100mL
・ 食塩 ・・・ 0.03g/100mL
・ 塩化マグネシウム ・・・ 0.0025g/100mL
・ クエン酸(無水) ・・・ 0.18g/100mL
・ クエン酸ナトリウム ・・・ 0.07g/100mL
・ Lアスコルビン酸(VC) ・・・ 0.0001g/100mL
・ 塩化カリウム ・・・ 0.036g/100mL
・ バリン ・・・ 0.0045g/100mL
・ ロイシン ・・・ 0.009g/100mL
・ イソロイシン ・・・ 0.0045g/100mL
<評価>
調製したポリメトキシフラボン類を配合した飲料について、ポリメトキシフラボン類を配合していないもの(以下、「対照」と称することがある。)と比較して、清涼感、爽快感が向上しているかの官能評価を行った。具体的には、十分に訓練を受けた3名の専門パネリストにより、下記の評価基準で評価した。なお、評価温度は室温とした。
-評価基準-
5点 : 対照に比べて清涼感、爽快感が大幅に増している。
4点 : 対照に比べて清涼感、爽快感が増している。
3点 : 対照に比べて清涼感、爽快感がやや増している。
2点 : 対照に比べて清涼感、爽快感は変化していない。
1点 : 対照に比べて清涼感、爽快感が減少している。
結果を下記の表1に示す。なお、評価の点数は、3名の専門パネリストによる評価の平均点である。
Figure 2023119450000002
表1に示したように、飲料にポリメトキシフラボン類を0.5~15mg/100mL配合することで、清涼感や爽快感が増強されることが分かった。
(試験例2:ポリメトキシフラボン類による炭酸感(清涼感、爽快感)の付与増強)
水に下記組成の原料を加えて飲料を調製し、その飲料に、下記の表2の配合量となるように、ブラックジンジャー抽出物(丸善製薬株式会社製、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンである、5,7,3’,4’-テトラメトキシフラボン、3,5,7,3’,4’-ペンタメトキシフラボン、5,7-ジメトキシフラボン、5,7,4’-トリメトキシフラボン、3,5,7-トリメトキシフラボン、及び3,5,7,4’-テトラメトキシフラボンを合計10質量%含有)を添加した後、炭酸ガスを封入し、ポリメトキシフラボンを配合した炭酸飲料(pH:3.3、Brix:7.9)を調製した。
<飲料>
・ 果糖ぶどう糖液糖 ・・・ 11.5g/250mL
・ アセスルファムカリウム ・・・ 0.011g/250mL
・ クエン酸無水 ・・・ 0.638g/250mL
・ クエン酸3ナトリウム ・・・ 0.27g/250mL
<評価>
調製したポリメトキシフラボン類を配合した炭酸飲料について、ポリメトキシフラボン類を配合していないもの(以下、「対照」と称することがある。)と比較して、炭酸感(清涼感、爽快感)が向上しているかの官能評価を行った。具体的には、十分に訓練を受けた3名の専門パネリストにより、下記の評価基準で評価した。なお、評価温度は室温とした。
-評価基準-
5点 : 対照に比べて炭酸感(清涼感、爽快感)が大幅に増している。
4点 : 対照に比べて炭酸感(清涼感、爽快感)が増している。
3点 : 対照に比べて炭酸感(清涼感、爽快感)がやや増している。
2点 : 対照に比べて炭酸感(清涼感、爽快感)は変化していない。
1点 : 対照に比べて炭酸感(清涼感、爽快感)が減少している。
結果を下記の表2に示す。なお、評価の点数は、3名の専門パネリストによる評価の平均点である。
Figure 2023119450000003
表2に示したように、飲料にポリメトキシフラボン類を0.5~15mg/100mL配合することで、炭酸感(清涼感や爽快感)が増強されることが分かった。

Claims (5)

  1. ポリメトキシフラボン類を合計0.5~15mg/100mL含み、
    Brixが8.0以下であることを特徴とする飲料。
  2. 甘味料をさらに含有する請求項1に記載の飲料。
  3. 炭酸飲料である請求項1から2のいずれかに記載の飲料。
  4. Brixが8.0以下である飲料に用いられ、
    (A)ポリメトキシフラボン類を含み、
    前記(A)成分が、前記飲料に合計0.5~15mg/100mLの濃度で配合されることを特徴とする清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強剤。
  5. Brixが8.0以下である飲料に、ポリメトキシフラボン類を合計0.5~15mg/100mLの濃度で配合することを含むことを特徴とする清涼感及び/又は爽快感の付与及び/又は増強方法。
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