JP2023118012A - 乗員保護装置 - Google Patents

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泰士 増田
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Abstract

【課題】折り畳まれたエアバッグが、バッグカバーに覆われてラップベルト部に組み付けられていても、作動時、円滑に、展開膨張して、乗員を拘束できる乗員保護装置を提供すること。【解決手段】折り畳まれたエアバッグ30とラップベルト部13の組付部位22とを、膨張時のエアバッグを突出可能に覆うバッグカバー57、を備える乗員保護装置10。バッグカバーは、ラップベルト部の組付部位の周囲を、乗員と接する乗員側パネル部58と乗員から離れた反乗員側パネル部59とを連ならせた略筒状として、折り畳まれたエアバッグとともに、覆い、エアバッグの膨張時、反乗員側パネル部の後端59b側を開き時の回転中心として、反乗員側パネル部を後方に開き可能に、反乗員側パネル部の前端59a側に、乗員側パネル部から分離する分離予定部60、を配設させている。【選択図】図9

Description

本発明は、シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置に関する。
従来、乗員保護装置としては、シートベルトのラップベルト部に、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグを組み付けて、シートに着座した乗員を保護するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。シートベルトのラップベルト部は、左右両端をシートの左右に連結させた状態として、シートに着座した乗員の腰部の前方側に配設されるベルト部位である。エアバッグは、膨張用ガスを流入させて膨張し、膨張完了時、下面側の支持面を乗員の大腿部に支持させた状態で、後面側の乗員拘束面により、前方移動する乗員の頭部を含めた上半身を受け止めて保護する構成としていた。また、乗員保護装置は、折り畳まれたエアバッグに異物が混入しないように、バッグカバーが、膨張時のエアバッグを突出可能として、折り畳まれたエアバッグと、ラップベルト部におけるエアバッグの組付部位と、を覆っていた。
特開2015-51744号公報
従来の乗員保護装置において、作動時、エアバッグは、折り畳まれた状態からバッグカバーを押し開いて、ラップベルト部におけるエアバッグの組付部位から、展開して、乗員の上半身の頭部や胸部を保護可能に、後面側の乗員拘束面を、乗員の前面側に配置させる必要がある。しかし、膨張時のエアバッグにおけるバッグカバーの押し開き方が安定していないと、エアバッグが、乗員の上半身に接近し過ぎて展開する等して、円滑に展開できない虞れが生ずる。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、折り畳まれたエアバッグが、バッグカバーに覆われてラップベルト部に組み付けられていても、作動時、円滑に、展開膨張して、乗員を拘束できる乗員保護装置を提供することを目的とする。
本発明に係る乗員保護装置では、乗員への装着時、左右両端をシートの左右に連結させた状態として、シートに着座した乗員の腰部の前方側に配設可能なシートベルトにおけるラップベルト部、を備えるとともに、
前記ラップベルト部に組み付けられて、作動時に、膨張用ガスを流入させて膨張し、膨張完了時、下面側の支持面を乗員の大腿部に支持させた状態で、後面側の乗員拘束面により、前方移動する乗員の頭部を含めた上半身を受け止めて保護可能なエアバッグと、
折り畳まれた前記エアバッグと前記ラップベルト部における前記エアバッグの組付部位とを、膨張時の前記エアバッグを突出可能に覆うバッグカバーと、
を備えて構成される乗員保護装置であって、
前記バッグカバーが、
前記ラップベルト部の装着時の状態で、前記ラップベルト部における前記エアバッグの組付部位の周囲を、乗員と接する乗員側パネル部と乗員から離れた反乗員側パネル部とを連ならせた略筒状として、折り畳まれた前記エアバッグとともに、覆う構成とするとともに、
前記エアバッグの膨張時、前記反乗員側パネル部の後端側を開き時の回転中心として、前記反乗員側パネル部側の部位を後方に開き可能に、前記反乗員側パネル部の前端側に、左右方向に延びて、前記乗員側パネル部側の部位から分離する分離予定部、を配設させて構成されていることを特徴とする。
本発明に係る乗員保護装置では、作動時、折り畳まれたエアバッグが膨張用ガスを流入させて膨張し、バッグカバーを押し開かせる。その際、反乗員側パネル部側が、前端側の分離予定部の分離により、乗員側パネル部側の部位から、離れ、後方回転する。すなわち、バッグカバーが、乗員の上半身から離れる側の大腿部側に開口を設けて、膨張するエアバッグを突出させることから、膨張するエアバッグは、当初、乗員の頭部や胸部の上半身側から離れて、大腿部側で展開膨張することから、膨張当初から、乗員の頭部や胸部側に突出することが抑制される。そのため、膨張するアバッグは、乗員の顎等に当たること無く、乗員拘束面を、上半身の前面側を覆えるように、円滑、展開させて、膨張を完了させることができる。
したがって、本発明に係る乗員保護装置では、折り畳まれたエアバッグが、バッグカバーに覆われてラップベルト部に組み付けられていても、作動時、円滑に、展開膨張して、乗員を拘束することができる。
そして、本発明に係る乗員保護装置では、前記バッグカバーが、前記乗員側パネル部と前記反乗員側パネル部とをそれぞれ構成する2枚のカバー素材の対応する前後の縁相互を縫合して、形成される構成として、
前記分離予定部が、2枚の前記カバー素材の前縁側の縫合部位としていてもよい。
このような構成では、折り畳まれたエアバッグをラップベルト部とともにバッグカバーにより包んで配設する際、乗員側パネル部と反乗員側パネル部とを構成する2枚のカバー素材の前縁側相互と後縁側相互とのそれぞれの縫合部位において、単に、前縁側の縫合部位の強度を、後縁側の縫合部位の強度より、弱くするだけで、簡単に、2枚のカバー素材の前縁側に、分離予定部を形成することができる。なお、分離予定部を形成する縫合部位は、後縁側の縫合部位より、使用する縫合糸の糸の強度を弱して、縫合糸を破断させ易くしたり、あるいは、縫目の数を少なくする等して、容易に形成することができる。
あるいは、本発明に係る乗員保護装置では、前記バッグカバーが、前記乗員側パネル部と前記反乗員側パネル部とを形成する1枚のカバー素材から形成されるとともに、
該カバー素材の端部相互の縫合部位が、前記分離予定部とするように、前記乗員側パネル部と前記反乗員側パネル部との相互の前端側の連結部位に、設定されていてもよい。
このような構成では、折り畳まれたエアバッグをラップベルト部とともにバッグカバーにより包んで配設する際、単に、1枚のカバー素材の端部相互を縫合するだけで、縫合部位からなる分離予定部を設けたバッグカバーを形成できることから、バッグカバーを構成するカバー素材の数を少なくできて、乗員保護装置の構成部品点数を少なくできる。
本発明の一実施形態である乗員保護装置を搭載したシートの斜視図である。 実施形態の乗員保護装置を搭載したシートの左側面図である。 実施形態の乗員保護装置を搭載したシートの正面図であり、シートベルトが乗員に装着された状態を示し、また併せて、エアバッグの膨張時を二点鎖線で示す。 実施形態の乗員保護装置にラップベルト部におけるエアバッグの組付部位の概略断面図であり、図3のIV-IV部位に対応する。 実施形態の乗員保護装置におけるエアバッグが膨張した状態を示す概略斜視図である。 実施形態の乗員保護装置におけるエアバッグ、ガス供給路部、バッグ連結部、及び、バッグカバー、を構成する構成部材の概略平面図である。 実施形態の乗員保護装置におけるエアバッグの折畳工程を説明する図である。 実施形態の乗員保護装置におけるエアバッグの折畳工程を説明する図であり、図7の後の工程を説明する。 実施形態の乗員保護装置におけるラップベルト部を装着した状態のシートの部分断面左側面図である。 実施形態の乗員保護装置の作動時を説明するシートの概略左側面図である。 実施形態の乗員保護装置の作動時におけるエアバッグの膨張完了時を示すシートの概略左側面図である。 実施形態の変形例のバッグ組付体の概略断面図と、使用するバッグカバーを構成するカバー素材の平面図である。 図12に示す乗員保護装置におけるラップベルト部を装着した状態のシートの部分断面左側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の乗員保護装置10は、図1~3,9~11に示すように、車両のシート1に搭載されるもので、シートベルト11と、エアバッグ30を具備したバッグ組付体29と、エアバッグ30に膨張用ガスを供給するインフレーター24と、を備えて構成されている。シート1は、背もたれ部2と座部5とを備えている。
シートベルト11は、シート1に着座した乗員MPを拘束できるように、シート1の左右方向の一方側(実施形態では左方側)において、上端11a側を、背もたれ部2の上端3における左縁3a側の内部に配設されたリトラクタ15から繰り出し可能とし、下端11b側を、座部5の左側部6側に配設されたアンカ部材17に固定される固定端として配設されている。なお、シートベルト11は、滑り性能の良好なポリエステル繊維等を編んだ帯状材から形成されている。
シートベルト11の中間部位には、タング20が配設され、タング20は、シート1の左右方向の他方側(実施形態では右方側)における座部5の右側部7側に配設されたバックル19に締結されることとなり、タング20をバックル19に締結させた状態のシートベルト11は、タング20からリトラクタ15側に延びる部位を、乗員MPの上半身MUの前面側に配置されるショルダーベルト部12とし、タング20から固定端11b側に延びる部位を、乗員MPの腰部MWの前面側に配置されるラップベルト部13としている。なお、バックル19には、図示しないリリースボタンが配設されており、締結したタング20を締結解除する際、リリースボタンを押圧操作すれば、タング20をバックル19から取り外すことができる。また、リトラクタ15は、ベルト11の急激な引き出しがあれば、引き出しを停止させ、さらに、車両の衝突等があれば、引き出したベルト11を巻き取り可能なプリテンショナーを配設させて構成されている。
インフレーター24は、膨張用ガスを吐出する略円柱状のインフレーター本体25と、インフレーター本体25から突出して略L字状に屈曲するパイプ部26と、を備えて、シート1の座部5の後面側に取付固定されている(図1,2参照)。パイプ部26には、エアバッグ30の後述するガス供給路部45の先端47aが、外装され、さらに、クランプ27で締め付けられて、連結されている。
バッグ組付体29は、エアバッグ30と、バッグ連結部52と、バッグカバー57と、を備え、さらに、実施形態の場合、エアバッグ30とインフレーター24とを連結してインフレーター24からの膨張用ガスをエアバッグ30に供給するガス供給路部45、を備えて構成されている。
エアバッグ30は、図5,11に示すように、膨張完了時に、周壁31が、側方から見て略三角柱状に膨張する構成として、底面側の底壁部32、後面側の後壁部33、前面側の前壁部34、及び、左右の側壁部35(L,R)、を備えて構成されている。そして、膨張完了時のエアバッグ30は、底壁部32の下面32a側を、乗員MPの大腿部MFに支持させる支持面37とし、後壁部33の後面33a側を、前方移動する乗員MPの上半身MUを受け止める乗員拘束面38としている。乗員拘束面38は、上部側を頭部拘束部38aとし、下部側を胸部拘束部38bとしている。
底壁部32の後縁32b付近には、ガス供給路部45からの膨張用ガスを流入させる複数の流入口40aを開口させた流入口部40が配設されている。また、左右の側壁部35L,35Rの前部側には、エアバッグ30内に流入する膨張用ガスの余剰分を排気するベントホール42が開口されている。
エアバッグ30は、ガス供給路部45やバッグ連結部52とともに、ポリエステル等の織布から形成されている。そして、エアバッグ30の周壁31は、底壁部32、前壁部34、及び、左右の側壁部35(L,R)の前部側を形成する前側部位31aと、後壁部33、及び、左右の側壁部35(L,R)の後部側を形成する後側部位31bと、の2枚のカバー素材から形成されている(図6参照)。
ガス供給路部45は、エアバッグ30に連結されるバッグ側部46と、バッグ側部46からインフレーター24側に延びる筒状のガス流路部47と、を備えて構成されている(図6参照)。ガス流路部47は、既述したように、先端47aを、インフレーター24のパイプ部26に、連結させている。バッグ側部46には、エアバッグ30の流入口部40の流入口40aと連通する連通口46aが、配設され、連通口46aの周縁が、流入口40aの周縁に縫合されて、バッグ側部46が、エアバッグ30の下端30aとなる底壁部32の後縁32b側に連結されている。
このガス供給路部45は、外形寸法を同じとした下面側の外側材49と、エアバッグ30側のバッグ側材50と、の外周縁相互を縫合して形成されている。なお、外側材49とバッグ側材50との外周縁相互の縫合前には、バッグ側材50の連通口46aの周縁を、エアバッグ30の流入口40aの周縁に縫合させておくこととなる。
バッグ連結部52は、折り畳まれたエアバッグ30を、ラップベルト部13に対し、ラップベルト部13に沿って、摺動可能に連結させるものであり、実施形態の場合、ガス供給路部45のバッグ側部46を介在させて、エアバッグ30の下面32a側に連結されている(図4,5参照)。バッグ連結部52は、装着時のラップベルト部13の乗員MP側の面(乗員側面)13aを覆う乗員側部52aと、ラップベルト部13の乗員MPと反対側の面(反乗員側面)13bを覆い、かつ、エアバッグ30側に連結される反乗員側部52bと、を設けるように、1枚のシート状素材54の端部54a,54a相互を連結させて、ラップベルト部13を挿通可能な筒状に、形成されている。なお、バッグ連結部52は、反乗員側部52bの縫合部52cを、エアバッグ30に直接連結させておらず、ガス供給路部45のバッグ側部46に対して、連結させており、実施形態では、バッグ連結部52が、ガス供給路部45を介在させて、間接的に、エアバッグ30に連結されている。
バッグカバー57は、折り畳まれたエアバッグ30とラップベルト部13におけるエアバッグ30の組付部位22とを、膨張時のエアバッグ30を突出可能に覆うように、配設される。実施形態の場合、バッグカバー57は、さらに、エアバッグ30に連結されるガス供給路部45のバッグ側部46、及び、バッグ連結部52も、覆っている。このバッグカバー57は、エアバッグ30等の素材と異なり、意匠性を低下させないように、シート1のシート素材に使用されるようなファブリックから形成されている。
また、バッグカバー57は、ラップベルト部13の装着時に乗員MP側に位置する乗員側パネル部58と、乗員MPから離れた側に位置する反乗員側パネル部59と、を備えて、ラップベルト部13を挿通可能な略筒状に形成されている。乗員側パネル部58と反乗員側パネル部59とは、既述したように、ファブリックからなるカバー素材62,63から形成されている(図5参照)。そして、乗員側パネル部58を構成するカバー素材63と、反乗員側パネル部59を構成するカバー素材62と、が、前縁62a,63a相互と後縁62b,63b相互とに、ポリエステル等からなる縫合糸65,66を利用した縫合による縫合部位67(F,B)、を設けて形成されている(図4参照)。
実施形態の場合、縫合糸65,66は、前方側の縫合糸65が、後方側の縫合糸66より引張強度を弱くしており、エアバッグ30の膨張時、縫合糸65が破断してカバー素材62,63の前縁62a,63a相互の縫合部位67Fが、分離し、反乗員側パネル部59を、バッグカバー57の後端57b側を回転中心として、後開きとするように、開かせることとなる。すなわち、実施形態の場合、バッグカバー57は、前端(前縁62a,63a)57a側の縫合部位67Fを、分離予定部60としており、エアバッグ30の膨張時、縫合部位67Fの縫合糸65が破断して、分離予定部60の開き側縁60aとなる反乗員側パネル部59の前端59a側が、分離予定部60の固定側縁60bとなる乗員側パネル部58の前端58a側から離れて、反乗員側パネル部59が、縫合部位67B側の後端59b側を、回転中心として、後開きで押し開かれて、エアバッグ30を突出させることとなる(図9,10参照)。
バッグ組付体29をラップベルト部13に組み付ける際には、まず、ガス供給路部45のバッグ側材50におけるバッグ側部46の部位を、エアバッグ30の流入口部40に縫合し、また、筒状にする前のバッグ連結部52の反乗員側部52bを、ガス供給路部45の外側材49におけるバッグ側部46の部位に縫合しておき、ついで、外側材49とバッグ側材50との外周縁相互を縫合する。その結果、エアバッグ30に連結し、かつ、筒状にする前のバッグ連結部52を連結させたガス供給路部45が、形成される。
その後、エアバッグ30を折り畳む。このエアバッグ30の折り畳みは、前後左右の寸法を狭めて、ラップベルト部13の組付部位22に組付可能な寸法に折り畳む工程であり、まず、図7のAに示すように、エアバッグ30の周壁31の後壁部33側を平らにしつつ、流入口部40の上方に重ねて、エアバッグ30の予備折り体80を形成する。ついで、図7のA,Bに示すように、予備折り体80における後壁部33の上側部80aを下側部80b側に折り重ねて、初期折畳体82を形成する。その後、図7のB、図8のAに示すように、初期折畳体82の左右に、前後方向に沿う折目83,83を付けて、左右の縁82a,82bを流入口部40の流入口40a側に折り、さらに、図8のA,Bに示すように、初期折畳体82の下側部84の端縁84aを流入口40a側に接近するように、ロール折りすれば、エアバッグ30の折畳完了体86を形成することができる。なお、折り崩れを防止するために、折畳完了体86は、バッグ連結部52の端部54a,54a相互の縫合時まで、仮止め用のテープ材88で、包んでおく。
その後、筒状にする前のバッグ連結部52のシート状素材54により、ラップベルト部13の組付部位22を包み、シート状素材54の端部54a,54a相互を縫合して、バッグ連結部52を形成する。さらに、乗員側パネル部58を形成するカバー素材63を、ラップベルト部13の乗員側面13aに配置させつつ、反乗員側パネル部59を形成するカバー素材62を、エアバッグ30の折畳完了体86の上面86aに被せて、カバー素材62,63の前縁62a,63a相互と後縁62b,63b相互とを、対応する縫合糸65,66によって縫合すれば、ラップベルト部13の組付部位22をバッグ組付体29ごと覆うバッグカバー57、を形成することができる(図4参照)。
実施形態の乗員保護装置10では、上記のように、シート1に装着済みのシートベルト11におけるラップベルト部13の組付部位22に、バッグ組付体29を組み付け、そして、インフレーター24のパイプ部26に、ガス供給路部45の先端47aを、クランプ27を利用して、連結させれば、シート1に搭載することができる。
実施形態の乗員保護装置10では、シート1への搭載後のシートベルト11を装着した後において、作動されると、折り畳まれたエアバッグ30が膨張用ガスを流入させて膨張し、バッグカバー57を押し開かせる。その際、反乗員側パネル部59側の開き側縁60aが、前端59a側の分離予定部60の分離により、乗員側パネル部58側の部位(固定側縁)60から、離れ、後方回転する(図4、図9の二点鎖線参照)。すなわち、バッグカバー57が、乗員MPの上半身MUから離れる側の大腿部MF側に開口61を設けて、膨張するエアバッグ30を突出させることから、膨張するエアバッグ30は、図9~11に示すように、当初、乗員MPの頭部MHや胸部MBの上半身MU側から離れて、大腿部MF側で展開膨張することから、膨張当初から、乗員MPの頭部MHや胸部MB側に突出することが抑制される。そのため、膨張するエアバッグ30は、乗員MPの顎MJ等に当たること無く、乗員拘束面38を、上半身MUの前面側を覆えるように、円滑、展開させて、膨張を完了させることができる(図11参照)。
したがって、実施形態の乗員保護装置10では、折り畳まれたエアバッグ30が、バッグカバー57に覆われてラップベルト部13に組み付けられていても、作動時、円滑に、展開膨張して、乗員MPを拘束することができる。
そして、実施形態の乗員保護装置10では、バッグカバー57が、乗員側パネル部58と反乗員側パネル部59とをそれぞれ構成する2枚のカバー素材62,63の対応する前後の縁62a,63a相互と縁62b,63b相互を縫合して、形成される構成として、分離予定部60が、2枚のカバー素材62,63の前縁62a,63a側の縫合部位67Fとしている(図4参照)。
そのため、実施形態では、折り畳まれたエアバッグ30をラップベルト部13とともにバッグカバーにより包んで配設する際、乗員側パネル部58と反乗員側パネル部59とを構成する2枚のカバー素材62,63の前縁62a,63a側相互と後縁62b,63b側相互とのそれぞれの縫合部位67(F,B)において、単に、前縁62a,63a側の縫合部位67Fの強度を、後縁62b,63b側の縫合部位67Bの強度より、弱くするだけで、簡単に、2枚のカバー素材62,63の前縁62a,63a側に、分離予定部60を形成することができる。
なお、実施形態の場合、分離予定部60を形成する縫合部位67Fが、後縁62b,63b側の縫合部位67Bより、縫合強度を弱くする構成として、使用する縫合糸65,66の引張強度に大小をつけて構成する場合を例示したが、他に、縫目の数を少なくする等により、設定することもできる。但し、実施形態のように、縫合する縫合糸65,66の引張強度に差を設けるだけで、縫合強度に差を設ける構成とすれば、単に、縫合に使用する糸を変えるだけで、容易に、縫合部位67F,67Bに強度の差を付けることができる。
また、実施形態のバッグカバー57では、ラップベルト部13を筒む際に、2枚のカバー素材62,63の前縁62a,63a相互と後縁62b,63b相互とを縫合した場合を示したが、前縁62a,63a相互と後縁62b,63b相互との一方の縁側だけ、予め、縫合しておいて、ラップベルト部13への組付時に、ラップベルト部13を包むように、他方の縁側を縫合してもよい。
また、実施形態では、バッグカバー57を2枚のカバー素材62,63から形成した場合を示したが、図12,13に示す乗員保護装置10Aのバッグカバー57Aのように、乗員側パネル部58Aと反乗員側パネル部59Aとを形成する1枚のカバー素材72から形成するとともに、カバー素材72の端部72a相互の縫合部位75が、分離予定部60Aとするように、乗員側パネル部58Aと反乗員側パネル部59Aとの相互の前端58a,59a側の連結部位に、設定するように構成してもよい。
この乗員保護装置10Aでも、折り畳まれたエアバッグ30をラップベルト部13とともにバッグカバー57Aにより包んで配設する際、単に、1枚のカバー素材72の端部72a,72a相互を縫合するだけで、縫合部位76からなる分離予定部60Aを設けたバッグカバー57Aを形成できることから、バッグカバー57Aを構成するカバー素材72の数を少なくできて、乗員保護装置10Aの構成部品点数を少なくできる。
勿論、この場合の分離予定部60Aとする縫合部位76も、使用する縫合糸65Fを破断させ易くしたり、あるいは、縫目の数を少なくする等して、乗員保護装置10Aの作動時、容易に、的確に、分離予定部60Aで分離させて、反乗員側パネル部59を、後方回転させつつ開かせることができる。
なお、シートに装着されるシートベルトとしては、図1~3に示す3点式の場合だけでなく、ショルダーベルト部の無い二点式のシートベルトのラップベルト部に、バッグ組付体29を組み付ける構成としてもよい。
また、実施形態では、乗員側パネル部58と反乗員側パネル部59との境界部位に分離予定部60を配設した場合を示したが、エアバッグ30の膨張時に、乗員MPの上半身MUから離れた大腿部MF側から開いて、反乗員側パネル部59を後向きに開かせることができれば、乗員側パネル部58と反乗員側パネル部59との境界部位に、厳密に、分離予定部を配設しなくとも、乗員側パネル部58と反乗員側パネル部59との境界部位から若干離れた反乗員側パネル部59の部位や、乗員側パネル部58の部位に、分離可能なスリット等を設けて、分離予定部を配設してもよい。
1…シート、10,10A…乗員保護装置、11…シートベルト、13…ラップベルト部、22…組付部位、30…エアバッグ、37…支持面、38…乗員拘束面、57,57A…バッグカバー、58,58A…乗員側パネル部、59,59A…反乗員側パネル部、59a…前端、59b…後端、60,60A…分離予定部、62,63…カバー素材、62a,63a…前縁、62b,63b…後縁、67(F,B)…縫合部位、72…カバー素材、72a…端部、76…縫合部位、
MP…乗員、MW…腰部、MF…大腿部、MU…上半身、MB…胸部、MH…頭部。

Claims (3)

  1. 乗員への装着時、左右両端をシートの左右に連結させた状態として、シートに着座した乗員の腰部の前方側に配設可能なシートベルトにおけるラップベルト部、を備えるとともに、
    前記ラップベルト部に組み付けられて、作動時に、膨張用ガスを流入させて膨張し、膨張完了時、下面側の支持面を乗員の大腿部に支持させた状態で、後面側の乗員拘束面により、前方移動する乗員の頭部を含めた上半身を受け止めて保護可能なエアバッグと、
    折り畳まれた前記エアバッグと前記ラップベルト部における前記エアバッグの組付部位とを、膨張時の前記エアバッグを突出可能に覆うバッグカバーと、
    を備えて構成される乗員保護装置であって、
    前記バッグカバーが、
    前記ラップベルト部の装着時の状態で、前記ラップベルト部における前記エアバッグの組付部位の周囲を、乗員と接する乗員側パネル部と乗員から離れた反乗員側パネル部とを連ならせた略筒状として、折り畳まれた前記エアバッグとともに、覆う構成とするとともに、
    前記エアバッグの膨張時、前記反乗員側パネル部の後端側を開き時の回転中心として、前記反乗員側パネル部側の部位を後方に開き可能に、前記反乗員側パネル部の前端側に、左右方向に延びて、前記乗員側パネル部側の部位から分離する分離予定部、を配設させて構成されていることを特徴とする乗員保護装置。
  2. 前記バッグカバーが、
    前記乗員側パネル部と前記反乗員側パネル部とをそれぞれ構成する2枚のカバー素材の対応する前後の縁相互を縫合して、形成される構成として、
    前記分離予定部が、2枚の前記カバー素材の前縁側の縫合部位としていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記バッグカバーが、
    前記乗員側パネル部と前記反乗員側パネル部とを形成する1枚のカバー素材から形成されるとともに、
    該カバー素材の端部相互の縫合部位が、前記分離予定部とするように、前記乗員側パネル部と前記反乗員側パネル部との相互の前端側の連結部位に、設定されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
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