JP2023117829A - ガス化設備、焼却処理設備及びガス化方法 - Google Patents
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Abstract
Description
〈第一実施形態〉
《焼却処理設備の構成》
図1は、本開示の第一実施形態における焼却処理設備の概略構成を示す図である。
この第一実施形態の焼却処理設備は、いわゆるロータリーキルン型焼却炉であって、プラスチック等の産業廃棄物や高含水の汚泥などを焼却処理することが可能となっている。図1に示すように、第一実施形態の焼却処理設備1は、供給ホッパ10と、投入装置11と、ロータリーキルン(ガス化設備本体)12と、ストーカ炉(ガス化設備本体)13と、灰冷却槽14と、再燃室15と、ボイラ16と、排ガス処理装置17と、ファンネル18と、空気供給装置19と、排ガス再循環部20と、吸引部21と、を備えている。本開示のガス化設備は、少なくとも一つのガス化設備本体を有している。本実施形態では、ロータリーキルン12とストーカ炉13との二つのガス化設備本体を備えている。なお、ストーカ炉13は、ロータリーキルン12から排出される残渣を焼却させる焼却装置と称することもできる。
吸引配管28は、ロータリーキルン12の内側空間12iと再燃室15の内側空間15iとを連通させている。本実施形態で例示する吸引配管28の第一端部28aは、ロータリーキルン12の上流端12uの近傍に配置されて、下流側Dtdすなわち下流端12dの配される側を向いて開口している。本実施形態で例示する吸引配管28は、第一端部28aから上流側Dtuに延びて、上流端12uよりも上流側Dtuで被処理物の搬送路を形成する投入装置11の壁部31を貫通している。そして、吸引配管28は、壁部31を貫通した後、再燃室15に向かって延びている。さらに、第一端部28aとは反対側の吸引配管28の第二端部28bは、再燃室15に接続されている。ここで、吸引配管28が壁部31を貫通して外周側に延びる場合を例示したが、吸引配管28がロータリーキルン12の外周側に延びる位置は、壁部31の位置に限られず、例えば、キルン本体27と投入装置11との間の位置など、ロータリーキルン12の回転する部分を除く位置であれば良い。
図2は、比較例のガス化設備におけるシミュレーション結果のグラフであって、横軸を上流端からの距離、縦軸を被処理物の温度及び被処理物への火炎からの熱流束としたグラフである。図3は、比較例におけるグラフであって、横軸を上流端からの距離、縦軸を被処理物の可燃分、水分の質量流量としたグラフである。なお、図2の横軸と、図3の横軸とは同一スケールであって、横軸の左端は、ロータリーキルン12の上流端12u、横軸の右端は、ロータリーキルン12の下流端12dの位置である。
図2に示すように、吸引部21を有していない比較例の場合、下流端12d付近に存在する火炎による輻射熱の熱流束(図2中、細線で示す。値は右横軸)のピーク(例えば、35kW/m2程度)は、ロータリーキルン12の長さ方向の中央(例えば、7.5m)よりも下流端12dに近い側(例えば、10~11m)にある。そして、この輻射熱の熱流束は、上流端12u(0m)から上記ピークに向かって徐々に増加する。輻射熱の熱流束が上記ピークに到達すると、下流端12d(例えば、15m)に向かって徐々に熱流束は低下する。この熱流速の低下は、被処理物の温度上昇が下流端12d付近で鈍化するためである。
図4は、本開示の実施例における図2に相当するグラフである。図5は、本開示の実施例における図3に相当するグラフである。なお、図4の横軸と、図5の横軸とは同一スケールである。
図4に示すように、吸引部21によって内側空間12iの気体を吸引している本実施例の場合、下流端12d付近に存在する火炎による輻射熱の熱流束(図4中、細線で示す)のピーク(例えば、35kW/m2程度)は、ロータリーキルン12の長さ方向の中央(例えば、7~8m)よりも僅かに上流端12uに近い側(例えば、6~7m)となっている。つまり、比較例よりも上流端12uに近い側に熱流束のピークが移動していることが分かる。そして、この実施例における上流端12uからピークに向かう熱流束の上昇率は、比較例の熱流束の上昇率よりも高くなっている。
そして、比較例と同様に、この実施例でも乾燥領域を脱したあと被処理物の温度上昇が開始されるが、実施例における被処理物の温度の上昇率は、比較例の温度上昇率よりも高くなっており、被処理物の温度がより短い距離でピーク温度に達していることが分かる。
上記第一実施形態では、最上流側のガス化設備本体であるロータリーキルン12の下流端12dよりも上流側Dtuから内側空間12iの気体を吸引している。
これにより、ロータリーキルン12に投入された被処理物を下流側Dtdへ移動させつつガス化する際に、下流側Dtdの火炎を上流側Dtuに誘導し、引き込むことができる。そのため、火炎の輻射熱による熱流束のピークをより上流側Dtuへ移動させることができる。また、下流側Dtdの高温の気体をより上流側Dtuへ引き込む強制対流が生じるため、輻射熱と共に被処理物の乾燥及び温度上昇を促進することができる。
したがって、高含水の被処理物をガス化する場合であっても、乾燥領域の拡大を抑制して、ロータリーキルン12のガス化領域を十分に確保することが可能となる。
これにより、被処理物の含水量や被処理物のカロリーに応じて、吸引する気体の流量を調整することができる。
したがって、ロータリーキルン12の内側空間12iに投入された被処理物の温度が上昇し過ぎることを抑制でき、その結果、ロータリーキルン12への熱的負荷を軽減することができる。
また、ロータリーキルン12から出る残渣を減少させることができるため、ストーカ炉13で残渣を焼却する際に、燃え残りが発生することを抑制することができる。
これにより、吸引された気体に含まれる燃焼ガスを、再燃室15で燃焼させることができる。ここで、吸引部21によって吸引される気体は、ロータリーキルン12の下流側Dtdの火炎を引き込む際にストーカ炉13の上方の空間から内側空間12iへ流入する気体である。この吸引部21から吸引される気体は、ストーカ炉13の火格子下から吹き込まれた一次空気が、ストーカ炉13およびロータリーキルン12内の可燃物から揮発した可燃性ガスと高温で接触した際に部分燃焼した後のものであり、空気中の酸素濃度よりも酸素濃度の低い、いわゆる低酸素濃度ガスとなっている。そのため、吸引部21により吸引された酸素濃度の低い気体が、再燃室15で還元燃焼されることとなる。この再燃室15では、ストーカ炉13による残渣の焼却処理により生じた燃焼ガスも燃焼されるため、ストーカ炉13で生じた窒素酸化物を還元することが可能となる。
次に、本開示の第二実施形態における焼却処理設備を図面に基づき説明する。この第二実施形態は、内側空間12iの状態を監視して流量調整部を制御する点でのみ第一実施形態と異なる。そのため、この第二実施形態の説明では、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複する説明を省略する。
図6に示すように、この第二実施形態の焼却処理設備101は、供給ホッパ10と、投入装置11と、ロータリーキルン12と、ストーカ炉13と、灰冷却槽14と、再燃室15と、ボイラ16と、排ガス処理装置17と、ファンネル18と、空気供給装置19と、排ガス再循環部20と、吸引部121と、監視装置41と、制御装置42と、を備えている。なお、第一実施形態と同様に排ガス再循環部20は省略してもよい。
監視装置41は、キルン本体27の内側空間12iの状態を監視する。この第二実施形態の監視装置41は、検出端としてカメラ43を備えている。このカメラ43は、キルン本体27の内側空間12iの内部を撮影して、撮影画像の情報を、制御装置42へ向けて出力する。カメラ43としては、可視カメラを用いることができる。なお、図6では投入装置11に、図7ではロータリーキルン12の上流端12u付近に設置したカメラ43を模式的に示すと共にカメラ43の概略配置を示している。これらは被処理物の搬送に影響を与えない部分にそれぞれ配置されている。例えば、図7では、ロータリーキルン12の上流端12u付近の回転しない固定部分に窓用のフランジを設けて、この窓用のフランジを覗く位置にカメラ43を固定してもよい。
図6、図7に模式的に示すように、この第二実施形態のカメラ43は、搬送方向Dtにおけるキルン本体27の上流端12uの位置に設置され、キルン本体27の上流端12uから下流端12dに向かって撮影している。この第二実施形態では、カメラ43の視野角θが30°程度の場合を示している。このカメラ43は、被処理物の充填レベル(言い換えれば、被処理物の上限位置)よりも鉛直上方に配置されている。本実施形態のロータリーキルン12の入口部には、被処理物をロータリーキルン12に投入する投入装置11の投入口が臨んでいる。この投入装置11の投入口では、被処理物が投入口の上端の位置まで堆積する場合がある。そのため、この第二実施形態のカメラ43は、ロータリーキルン12の入口部のうち、投入装置11の投入口の上端位置よりも鉛直上方に設置されている。なお、この第二実施形態の投入装置11は、プッシャ26を備えているため、カメラ43は、プッシャ26の上端部より上方に配置されていれば良い。さらに、この第二実施形態のカメラ43は、下流側Dtdの斜め下方を向いて設置されている。このようにカメラ43を設置することで、視野角θが30°程度であっても、搬送方向Dtに広がる被処理物を、より広い範囲で撮影することが可能となる。
図8は、本開示の第二実施形態における、制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図6、図8に示すように、制御装置42は、監視装置41の監視結果に基づいていわゆる操作端である流量調整部29を制御する。より具体的には、制御装置42は、カメラ43の撮影画像に基づいてキルン本体27内の火炎の位置を求めて、この火炎の位置に基づいて流量調整部29を制御する。すなわち、制御装置42は、火炎の位置に基づいて、流量調整部29によって吸引する気体の流量を制御する。もちろん、火炎の位置以外に他の物理量、例えば、被処理物量、燃焼温度等と共に流量調整部29によって吸引する気体の流量を制御することもその必要性に応じて自由に行うことができる。
図8に示すように、第二実施形態の制御装置42は、CPU53(Central Processing Unit)、ROM54(Read Only Memory)、RAM55(Random Access Memory)、HDD56(Hard Disk Drive)、信号送受信モジュール47等を備えた、いわゆるPC(personal computer)等のコンピュータである。
図9は、本開示の第二実施形態における、制御装置の機能ブロック図である。
図9に示すように、制御装置42のCPU53は、予めROM54やHDD56等の記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、信号入力部57、火炎位置判定部58、吸引量算出部59、出力部60の各機能構成を実現する。
信号入力部57は、信号送受信モジュール47に入力されたカメラ43の撮影画像の情報を、所定周期で受信する。
上記第二実施形態の焼却処理設備101によれば、ロータリーキルン12のキルン本体27内の火炎の位置に応じて、吸引部121によって吸引する気体の流量を自動的に調整することができる。
したがって、作業者が手動で、吸引する気体の流量を調整する必要が無いため、キルン本体27の下流端12dにおける被処理物のガス化率を向上しつつ作業者の負担を軽減することができる。
また、カメラ43が可視カメラであるため、高価なカメラを必要とせず、コストの増加を抑制することができる。
カメラの撮影画像から炉内の監視が可能であるため、被処理物のキルン内での占有体積や火炎の高さが急激に変化した際に、異常な運転状態として検知可能である。
次に、本開示の第三実施形態における焼却処理設備を図面に基づき説明する。この第三実施形態は、監視装置が吸引部によって吸引した気体の状態量を検出している点でのみ第二実施形態と異なる。そのため、この第三実施形態の説明では、図8を援用し、第二実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複する説明を省略する。
図10に示すように、この第三実施形態の焼却処理設備201は、供給ホッパ10と、投入装置11と、ロータリーキルン12と、ストーカ炉13と、灰冷却槽14と、再燃室15と、ボイラ16と、排ガス処理装置17と、ファンネル18と、空気供給装置19と、排ガス再循環部20と、吸引部221と、監視装置241と、制御装置242と、を備えている。なお、第一、第二実施形態と同様に排ガス再循環部20は省略してもよい。
第三実施形態の制御装置242のハードウェア構成は、第二実施形態の制御装置42と同様(図8参照)であるため、詳細説明を省略する。
図11は、本開示の第三実施形態における制御装置の機能ブロック図である。
図11に示すように、制御装置242のCPU53は、予めROM54やHDD56等の記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、信号入力部257、火炎位置判定部258、吸引量算出部259、出力部260の各機能構成を実現する。
信号入力部257は、信号送受信モジュール47に入力された検出装置44の検出結果の情報を、所定周期で受信する。
上記第三実施形態の焼却処理設備101によれば、第二実施形態のようにカメラを用いずに、ロータリーキルン12のキルン本体27内の火炎の位置に応じて、吸引部221によって吸引する気体の流量を自動的に調整することができる。
したがって、作業者が手動で吸引する気体の流量を調整する必要が無いため、キルン本体27の下流端12dにおける被処理物のガス化率を向上しつつ作業者の負担を軽減することができる。
図12は、本開示の各実施形態の第一変形例における図1に相当する図である。
上記第一実施形態から第三実施形態では、ロータリーキルン12とストーカ炉13とによって被処理物のガス化が行われる場合について説明し、ロータリーキルン12のキルン本体27が最上流側のガス化設備本体である場合を例示した。すなわち、上記第一から第三実施形態では、吸引部21によって気体を吸引することでロータリーキルン12の乾燥領域を縮小させる場合について例示した。しかし、ロータリーキルン12のキルン本体27が最上流側のガス化設備本体である場合に限られない。例えば、本開示の吸引部は、ロータリーキルン12を備えていない焼却処理設備にも適用できる。
この第一変形例によれば、吸引部321が、ストーカ炉13の下流端13dよりも上流側Dtuからストーカ炉13の内側空間13iの気体を吸引しているため、例えば、ストーカ炉13のおき燃焼部の気体を下流側Dtdから抜き出して再燃室15に供給するような構成とは異なり、ストーカ炉13の下流側Dtdの火炎を上流側Dtuへ引き込むことができるため、ストーカ炉13の上流端13uに近い範囲に形成される乾燥領域を縮小することができる。
図13は、本開示の各実施形態の第二変形例における図1に相当する図である。
上述した各実施形態では、吸引ファン30,130によって内側空間12iの気体を吸引すると共に、気体の流量を調整する場合について説明した。しかし、この構成に限られない。再燃室15の内側空間15iの圧力は、ロータリーキルン12の内側空間12iよりも低いため、例えば、これらの差圧により内側空間12iの気体を再燃室15へ供給できる場合には、第一実施形態の吸引ファン30を省略して流量調整部を設けず、吸引配管28のみで吸引を行ったり(図示せず)、図13に示すように、第一実施形態の吸引ファン30を、吸引配管28の流路断面積を調整可能な流量調整部29としての可変ダンパ48に置き換えたりしてもよい。なお、可変ダンパ48の構成は、第二、第三実施形態にも適用可能であり、この場合、第二実施形態の吸引ファン130及び第三実施形態の吸引ファン230を可変ダンパ48に置き換えて、制御装置42,242により可変ダンパ48の開度を制御して、吸引される気体の流量を調整すればよい。
以上、図面を参照して各実施形態及び変形例について説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。
上記第一実施形態では、吸引部21により吸引される気体の流量を増減させることのみにより火炎の位置を上流側Dtu及び下流側Dtdへ移動させる場合について説明した。しかし、上記構成に限られず、例えば、吸引部21により吸引される気体の流量を増減させると共に、投入される被処理物の量を増減させたり、ストーカ炉13へ供給される空気量を増減させたりしてもよい。例えば、投入される被処理物の量を増加させた場合、乾燥領域への水分供給量が増大するため、被処理物の温度は上昇しにくくなり、火炎の位置を下流側Dtdへ移動させることができる。一方で、ストーカ炉13へ供給される空気量を増加させると、キルン本体27の内側空間12iの被処理物から発生した可燃性ガスとの部分燃焼熱量が増大するため、内側空間12iの高温領域を増大させて乾燥領域を縮小させて、火炎の位置を上流側Dtuへ移動させることができる。
実施形態に記載のガス化設備、焼却処理設備、及び、ガス化方法の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
ガス化設備本体としては、ロータリーキルン、ストーカ炉が挙げられる。
例えば、搬送方向Dtの上流側から順にロータリーキルンとストーカ炉とが直列に並んで設置されている場合には、ロータリーキルンが、最上流側に位置するガス化設備本体となる。また、搬送方向Dtの上流側から順にロータリーキルンが複数並んで設置されている場合には、最上流側に位置するロータリーキルンが、最上流側に位置するガス化設備本体となる。さらに、ロータリーキルンが一つだけ設置されている場合は、このロータリーキルンが、最上流側に位置するガス化設備本体となり、ストーカ炉が一つだけ設置されている場合は、このストーカ炉が最上流側に位置するガス化設備本体となる。
このように構成することで、ガス化設備本体12,13に投入された被処理物を下流側Dtdへ移動させつつガス化する際に、下流側Dtdの火炎を上流側Dtuに引き込むことができる。そのため、火炎の輻射熱による熱流束のピークをより上流側Dtuへ移動させることができる。また、下流側Dtdの高温の気体をより上流側Dtuへ引き込む強制対流が生じるため、輻射熱と共に被処理物の乾燥及び温度上昇を促進することができる。
さらに、ガス化設備本体内処理物の着火位置を上流側に移動させることができる。
したがって、高含水の被処理物をガス化する場合であっても、乾燥領域の拡大を抑制して、ガス化設備本体12,13のガス化領域を十分に確保することが可能となる。
流量調整部の例としては、吸引ファン、可変ダンパが挙げられる。
このように構成することで、被処理物の含水量や被処理物のカロリーに応じて、吸引する気体の流量を調整することができる。
したがって、被処理物の温度が上昇し過ぎることを抑制でき、その結果、ガス化設備12,13への熱的負荷を軽減することができる。
このように構成することで、作業者が手動で、吸引する気体の流量を調整する必要が無いため、ガス化設備本体12の下流端12dにおける被処理物のガス化率を向上しつつ作業者の負担を軽減することができる。
このように構成することで、カメラ43の撮影画像に基づいて火炎の位置を求めることができるため、火炎の位置を検出する複数のセンサーをガス化設備本体12内に並べて設ける場合と比較して、部品点数が増加することを抑制できる。
このように構成することで、例えば、カメラ43を設置するスペースが確保できない場合であっても、検出装置44の検出結果に基づいて火炎の位置を求めることができる。
このように構成することで、ガス化設備本体12,13によって生じた燃焼ガスを再燃室15で焼却処理することができる。
このように構成することで、吸引部21,121,221によって吸引された気体に含まれる燃焼ガスを、再燃室15で燃焼させることができる。また、吸引部21,121,221によって吸引される気体は、酸素濃度が低いため、再燃室15で還元燃焼させることができる。したがって、再燃室15の内側空間15iで、例えば窒素酸化物を還元することが可能となる。
このように構成することで、吸引ファン30,130によって再燃室15へ向かう気体の流量を容易に調整することができる。
このように構成することで、可変ダンパ48によって再燃室15へ向かう気体の流量を容易に調整することができる。
このようにすることで、下流側Dtdの火炎を上流側Dtuに引き込むことができるため、高含水の被処理物をガス化する場合であっても、乾燥領域の拡大を抑制することができる。
このようにすることで、例えば、高含水の被処理物の場合には、吸引される気体の流量を増加させて乾燥領域が拡大することを抑制できる一方で、被処理物の含水率が低い場合には、吸引される気体の流量を低減して被処理物の温度が上昇し過ぎることを抑制できる。その結果、ガス化率の低下を抑制しつつ、ガス化設備本体12,13への熱的負荷を軽減することができる。
このようにすることで、容易に火炎の位置を求めることができる。
このようにすることで、容易に火炎の位置を求めることができる。
Claims (13)
- 上流側から投入された被処理物を下流側へ移動させつつガス化する、少なくとも一つのガス化設備本体と、
前記被処理物の搬送される搬送方向における最上流側に位置する前記ガス化設備本体の下流端よりも上流側から前記ガス化設備本体の内側空間の気体を吸引する吸引部と、
を備えるガス化設備。 - 前記吸引部は、
前記内側空間から吸引する前記気体の流量を調整可能な流量調整部を備える
請求項1に記載のガス化設備。 - 前記ガス化設備本体の内部の状態を監視する監視装置と、
前記監視装置の監視結果に基づいて前記流量調整部を制御する制御装置と、
を備える
請求項2に記載のガス化設備。 - 前記監視装置として前記ガス化設備本体の内部を撮影するカメラを備え、
前記制御装置は、前記カメラの撮影画像に基づいて前記ガス化設備本体内の火炎の位置を求め、前記火炎の位置に基づいて前記流量調整部の制御を行う
請求項3に記載のガス化設備。 - 前記監視装置として前記吸引部によって吸引した前記気体の温度、湿度、及び酸素濃度、一酸化炭素濃度及び二酸化炭素濃度のうち少なくとも一つを検出する検出装置を備え、
前記制御装置は、前記検出装置の検出結果に基づいて前記ガス化設備本体内の火炎の位置を求め、前記火炎の位置に基づいて前記流量調整部の制御を行う
請求項3又は4に記載のガス化設備。 - 請求項1から5の何れか一項に記載のガス化設備と、
前記ガス化設備本体のガス化処理によって生じた燃焼ガスを燃焼させる再燃室と、
を備える焼却処理設備。 - 前記吸引部は、吸引した前記気体を前記再燃室に流入させる
請求項6に記載の焼却処理設備。 - 請求項2から5の何れか一項に記載のガス化設備と、
前記ガス化設備本体のガス化処理によって生じた燃焼ガスを燃焼させる再燃室と、
を備え
前記吸引部は、
前記再燃室の前記内側空間と前記ガス化設備本体の前記内側空間とを連通させる吸引配管と、
前記流量調整部として前記吸引配管に設けられ、前記ガス化設備本体から前記再燃室へ向かう前記気体の流量を調整可能な吸引ファンと、
を備える焼却処理設備。 - 請求項2から5の何れか一項に記載のガス化設備と、
前記ガス化設備本体のガス化処理によって生じた燃焼ガスを燃焼させる再燃室と、
を備え
前記吸引部は、
前記再燃室の前記内側空間と前記ガス化設備本体の前記内側空間との差圧によって前記ガス化設備本体の前記内側空間の前記気体を前記再燃室へ導く吸引配管と、
前記流量調整部として前記吸引配管に設けられ、前記ガス化設備本体から前記再燃室へ向かう前記気体の流量を調整可能な可変ダンパと、
を備える焼却処理設備。 - 少なくとも一つのガス化設備本体を備えたガス化設備により、上流側から投入された被処理物を下流側へ移動させつつガス化するガス化方法であって、
最上流側の前記ガス化設備本体の下流端よりも上流側から前記ガス化設備本体の内側空間の気体を吸引するガス化方法。 - 前記ガス化設備本体の内側空間の火炎の位置に基づいて前記ガス化設備本体の内側空間から吸引される気体の流量を増減させる請求項10に記載のガス化方法。
- 前記ガス化設備本体の内側空間の画像に基づいて前記火炎の位置を求める
請求項11に記載のガス化方法。 - 前記ガス化設備本体の内側空間から吸引された前記気体の温度、湿度、及び酸素濃度のうち少なくとも一つに基づいて前記火炎の位置を求める
請求項11に記載のガス化方法。
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