JP2023116854A - 電子装置 - Google Patents

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Tomonobu Koseki
登美夫 坂下
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Abstract

Figure 2023116854000001
【課題】塗布禁止領域N1への防湿コーティング剤の付着を防止しつつ防湿コーティング剤の塗布による電解コンデンサ28,29の耐振性向上を図る。
【解決手段】回路基板3の中心線Mに沿って一方の系統の3個の電解コンデンサ29A,29B,29Cが一列に並び、同様に他方の系統の3個の電解コンデンサ29A,29B,29Cが一列に並ぶ。2つの列の間の塗布領域C4にスプレーガンで防湿コーティング剤が吹きかけられる。防湿コーティング剤の塗布により電解コンデンサ29A,29B,29Cが基板表面に固定され、耐振性が向上する。電解コンデンサ29A,29B,29Cが一列に壁状に並んでいるので、塗布禁止領域N1への防湿コーティング剤の付着が抑制される。
【選択図】図3

Description

この発明は、基板表面からの突出高さが低いチップ部品と該チップ部品よりも基板表面からの突出高さが高い背高部品とを含む電子部品が回路基板に実装されてなる電子装置に関する。
電子装置の筐体内に配置される回路基板の防湿のために、防湿用コーティング剤を回路基板に塗布することがある。特許文献1には、この防湿用コーティング剤を、基板表面に起立した状態で実装された電解コンデンサの基部全周に亘って塗布することで、基板表面における電解コンデンサの振動抑制を図った構成が開示されている。
特開2001-223130号公報
防湿用コーティング剤は、一般に、スプレーとして基板に吹きかけることで塗布されるが、上記特許文献1のように電解コンデンサの基部の全周に塗布しようとすると、作業時間が長くなり、好ましくない。特に、複数個の電解コンデンサが回路基板に設けられる場合に、それぞれの全周を回るようにスプレーガンによる塗布作業が必要であり、作業時間が長くなる。
本発明の一つの態様は、基板表面からの突出高さが低いチップ部品と該チップ部品よりも基板表面からの突出高さが高い背高部品とを含む電子部品が実装された回路基板が筐体に収容されてなる電子装置において、
複数の背高部品が列をなすように配置されており、
この部品列の片側において基板表面から背高部品の基部に亘る塗布領域に防湿用コーティング剤が吹きかけられている。
本発明の構成によれば、複数の背高部品を列とした部品列の片側で複数の背高部品に対してまとめて防湿用コーティング剤の塗布を行うことができ、効率良く背高部品の耐振性向上を図ることができる。
本発明の一実施例の電子装置であるパワーステアリング装置用電動アクチュエータ装置の分解斜視図。 展開した状態の回路基板を示す平面図。 塗布領域をハッチングで、塗布禁止領域をクロスハッチングで、それぞれ示した説明図。 スプレーガンを用いた塗布の説明図。 電解コンデンサにおけるコーティング剤付着箇所を示した斜視図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
初めに、この発明の一実施例となる電子装置の全体的構成を簡単に説明する。一実施例においては、図1に示す自動車の電動パワーステアリング装置の電動アクチュエータ装置101に本発明が適用される。なお、この電動アクチュエータ装置101の基本的な構成は、例えば特開2020-148639号公報に開示されているので、ここでは必要最小限の説明に留める。
図1は、電動パワーステアリング装置において図示せぬステアリング機構に操舵補助力を与える電動アクチュエータ装置101の分解斜視図である。この電動アクチュエータ装置101は、円筒形状のモータ部1と、インバータ・パワーモジュール2と、略U字形に折り曲げられた多層回路基板からなる回路基板3と、複数のコネクタを一体に集合させたコネクタ部材4と、これらのインバータ・パワーモジュール2、回路基板3、コネクタ部材4を覆うように、上記モータ部1の一端部に取り付けられるモータカバー5と、を備えている。
モータ部1は、三相交流モータが円筒状のハウジング7の内部に収容されたものであり、ハウジング7の先端面から突出した回転軸6の先端にギヤないしスプライン等の連結部6aを有し、この連結部6aを介してステアリング機構に連結される。モータは、三相の永久磁石型ブラシレスモータであり、ステータが三相のコイルを備え、ロータの外周面に永久磁石が配置されている。またモータは、冗長性を与えるために、2系統のコイルおよび対応する永久磁石を備えている。
連結部6aとは反対側となるハウジング7の一端部は、外周縁の一部が半径方向へ延びた馬蹄型の輪郭を有する底壁部7aとして構成されており、この底壁部7aを覆うように、該底壁部7aに対応した馬蹄型の輪郭を有するモータカバー5が取り付けられる。そして、底壁部7aとモータカバー5との間に構成される空間内に、インバータ・パワーモジュール2と回路基板3とコネクタ部材4とが回転軸6の軸方向に重ねて収容されている。ここで、モータの各コイルの両端部は、それぞれコイル端子部9として底壁部7aを貫通してモータカバー5側へ突出しており、それぞれインバータ・パワーモジュール2の対応する端子にTIG溶接等で接続される。
インバータ・パワーモジュール2は、モータを駆動する2つのインバータモジュール2Aと、コイルの中性点リレーとなるリレーモジュール2Bと、を含み、これら三者が回転軸6を囲む略U字形をなすように配置されている。そして、これらのインバータモジュール2Aおよびリレーモジュール2Bが、押さえ部材2Cを介してモータ部1の端面に固定されている。また、これらのインバータモジュール2Aおよびリレーモジュール2Bは、複数のピン状の端子10を備えている。これらの端子10は、回転軸6の軸方向に沿って回路基板3へ向かって延びており、回路基板3のスルーホール11を貫通した上で個別のはんだ付けによって回路基板3の配線に導通接続される。
コネクタ部材4は、回転軸6の軸方向に沿った同じ方向を指向する3つのコネクタを備えている。詳しくは、中央に位置する電源用コネクタ4aと、ステアリング機構側に配置されるセンサ類(例えば舵角センサやトルクセンサなど)からの信号が入力されるセンサ入力用コネクタ4bと、車内の他の制御機器との間で通信(例えばCAN通信)を行うための通信用コネクタ4cと、を備えている。これらのコネクタ4a,4b,4cは、モータカバー5の開口部8を通して外部へ突出している。
回路基板3は、多層のプリント配線基板、例えば8層の金属箔層(例えば銅箔層)を備えたいわゆる8層構造のプリント配線基板から構成されている。この多層プリント配線基板は、片面もしくは両面に金属箔層を備えた例えばガラスエポキシからなる何層かの基材をプリプレグ(接着剤層)を介して積層し、かつ加熱加圧して一体化することにより構成されている。そして、所望の回路パターンが、各金属箔層のエッチングならびに積層方向に延びるビアの形成によって構成されている。
回路基板3は、略U字形に折り曲げた形でもってハウジング7の底壁部7aとコネクタ部材4との間に配置される。回路基板3は4本のねじ12を介してハウジング7に固定される。またコネクタ部材4は4本のねじ13を介して回路基板3に固定される。
図2は、回路基板3を展開した状態で示している。回路基板3は、インバータ・パワーモジュール2を介したモータの駆動のために相対的に大きな電流が流れる電子部品群を実装したパワー系基板となる第1リジッド部21と、相対的に小さな電流が流れる制御系電子部品を実装した制御系基板となる第2リジッド部22と、両者間の基材の層数を削減したフレキシブル部23と、を備えている。そして、回路基板3は、これらの第1リジッド部21と第2リジッド部22とが回転軸6の軸方向に互いに重なり合った形となるようにフレキシブル部23が撓み変形した状態でもって、筐体となるハウジング7とモータカバー5との間に収容されている。折り曲げ状態となった第1リジッド部21と第2リジッド部22とは、各々に実装された電子部品が互いに接触しない程度の距離だけ離れているとともに、各々平面状態を保ちつつ互いに平行となった状態でもって支持されている。
図2に示すように回路基板3に配置される多数の電子部品は、主に折り曲げ状態で内側となる回路基板3の第1面3Aに、リフローはんだ付けによって表面実装されている。すなわち、多層印刷基板からなる回路基板3の表層の金属箔層に各々の電子部品を接続するためのランド部を形成しておき、ソルダレジストの塗布を行った後に、これらのランド部に、マスキングを用いた印刷技術によりクリームはんだを印刷する。そして、電子部品をそれぞれ所定箇所に搭載した後、炉内で回路基板3を加熱し、はんだを溶融させることで、はんだ付けする。なお、一部の電子部品は第1面3Aとは反対側となる第2面に搭載されているが、これらも同時にリフローはんだ付けされる。
ここで、回路基板3に実装される電子部品としては、基板表面からの突出高さが低いチップ部品と該チップ部品よりも基板表面からの突出高さが高い背高部品とを含んでいる。チップ部品は、CPU25やMOS-FET26あるいは回転センサ27に代表され、扁平な樹脂パッケージを有する部品である。背高部品は、電解コンデンサ28,29に代表されるように、取付面の寸法(矩形であればその一辺の長さ、円形であれば直径)に対して基板表面からの突出高さが相対的に大きい(つまり両者の比が1よりも大)部品である。電解コンデンサ28は、矩形のケースを有するコイル30と組み合わされてフィルタ部を構成している。電解コンデンサ29は、電源コンデンサ部として、U,V,Wの三相に対応した3つの電解コンデンサ29A,29B,29Cを含んでいる。なお、フィルタ部のコイル30は比較的に大型の部品であるが、扁平形状であり、かつ電解コンデンサ28,29よりも突出高さが低いことから、耐振性は特に問題とならず、従って背高部品には分類されない。
上述したように、モータは、冗長性を与えるために、2系統のコイルおよび対応する永久磁石を備えている。これに対応して、モータを駆動する制御・駆動回路も冗長性を有するように2系統の回路を含んでいる。回路基板3においては、2系統の回路が同様の特性を有するように、図2に示す回路基板3の長手方向に沿った中心線Mを挟んでほぼ対称となるように、個々の系統の構成部品ならびに配線パターンが対となった形で配置されている。従って、回路基板3全体としては、2つのフィルタ部(コイル30および電解コンデンサ28)および電解コンデンサ部となる計6個の電解コンデンサ29を備えている。
電解コンデンサ28,29は、いわゆるアルミ電解コンデンサであって、図5に例示するように、円筒形のアルミニウム製ケースを有するコンデンサ本体31と、表面実装のためにコンデンサ本体31の一端部に取り付けられた合成樹脂製の台座32と、を備えている。台座32は、四角形の底面を有する板状の座部32aと、この座部32aの4つの角部のそれぞれに設けられた計4つの支持片32bと、を備えている。4つの支持片32bの内側に円筒形のコンデンサ本体31が嵌合しており、起立状体にコンデンサ本体31が支持されている。なお、図示しない一対の端子が台座32の下部から導出されており、この一対の端子が回路基板3のランド部にはんだ付けされることによって電解コンデンサ28,29が回路基板3上に取り付けられている。
図2に示すように、各系統の電源コンデンサ部における3個の電解コンデンサ29A,29B,29Cは、中心線Mに沿うような形で一列に並んで配置されている。隣接する2つの電解コンデンサ29の間(つまり、電解コンデンサ29Aと電解コンデンサ29Bの間,および、電解コンデンサ29Bと電解コンデンサ29Cとの間)の隙間は十分に小さく設定されている。そして、一方の系統の3個の電解コンデンサ29A,29B,29Cと、他方の系統の3個の電解コンデンサ29A,29B,29Cと、が中心線Mを挟んで互いに対向するように対称に配置されている。換言すれば、6個の電解コンデンサ29が2列に並ぶように配列されている。中心線Mを挟んで対向する2つの電解コンデンサ29の間には、他の電子部品(チップ部品等)は存在しない。また中心線Mを挟んで対向する2つの電解コンデンサ29の間の間隔は、回路基板3の長手方向の端部に位置する2つの電解コンデンサ29Aの間隔が最も大きく、電解コンデンサ29B、電解コンデンサ29Cの順に間隔が小さくなっていくが、いずれも比較的に小さく、例えば2つの電解コンデンサ29Aの間にも電解コンデンサ29の1個分程度のスペースがあるだけである。
また、フィルタ部の電解コンデンサ28については、一方の系統の電解コンデンサ28と他方の系統の電解コンデンサ28とが中心線Mを挟んで対称に配置されており、従って、中心線Mと直交する方向に2つの電解コンデンサ28が列をなすように並んでいる。この電解コンデンサ28は、それぞれコイル30とMOS-FET26との間に配置されている。
図3は、図2に示した回路基板3について、防湿コーティング剤を塗布した領域をハッチングを施して示した説明図である。ここでは要部である第1リジッド部21のみを示す。防湿コーティング剤の塗布は、図示例では、回路基板3をハウジング7に組み付ける前に、展開状態で行われる。防湿コーティング剤を塗布した領域は、例えば、領域C1,C2,C3,C4に大別される。また、図3には、さらに、防湿コーティング剤の付着が好ましくない領域(塗布禁止領域と呼ぶ)をクロスハッチングを施して示してある。この塗布禁止領域は、主に、後工程ではんだ付けが必要な箇所や接触による電気的導通が必要な箇所等に対応する。図示例では、インバータモジュール2Aおよびリレーモジュール2Bの複数の端子10に対応したスルーホール11の周囲(符号N1,N2で示す)やグラウンド配線の一部となる回路基板3取付用のねじ12,13が通る取付孔の周囲(符号N3で示す)が塗布禁止領域となっている。またフレキシブル部23全体も塗布禁止領域(符号N4で示す)となっている。
防湿コーティング剤の塗布領域C1,C2,C3,C4の中で、領域C1(図示せず)は、第2リジッド部22におけるCPU25や他の小型の部品を覆うように第2リジッド部22に広く設けられている。領域C2は、第1リジッド部21の中心部において回転センサ27を覆う比較的小さな範囲に設けられている。これらの領域C1,C2は、背高部品の耐振性を意図したものではなく、防湿コーティング剤の本来の目的である防湿および部品保護のために設けられている。これに対し、塗布領域C3,C4の防湿コーティング剤は、防湿に加えて背高部品である電解コンデンサ28,29の固定(耐振性向上)を目的として設けられている。
塗布領域C3は、中心線Mと直交する方向に列をなすように並んだ2つの電解コンデンサ28に対して、これら電解コンデンサ28の列の片側において基板表面から電解コンデンサ28の基部に亘る範囲に防湿用コーティング剤をスプレーガンで吹きかけることにより形成されており、図3に示すように、MOS-FET26やフレキシブル部23寄りの小型部品を部分的に覆う範囲に設けられている。
このように防湿コーティング剤を電解コンデンサ28の列の片側に塗布することで、矩形の台座32の少なくとも1つの辺が防湿コーティング剤を介して回路基板3に堅固に固定されることとなり、背高部品である電解コンデンサ28の耐振性が向上する。この塗布領域C3での塗布は、スプレーガンを用いて一回で行うことができ、2個の電解コンデンサ28をまとめて直線的な塗布で処理できるので、作業効率が高い。また、台座32の全周には防湿コーティング剤が存在せず、少なくとも一部の辺が露出したままとなるので、電解コンデンサ28の防爆のためのガス放出経路が確保される。つまり台座32の矩形の底面の一辺に沿って防湿用コーティング剤が吹きかけられており、この辺とは反対側となる辺には防湿用コーティング剤が付着していない。
塗布領域C4は、2列に並んだ計6個の電解コンデンサ29A,29B,29Cに対して、2列の部品列に挟まれた領域に設けられている。2列の部品列の間の全体が塗布領域C4となっている。従って、一方の列の3個の電解コンデンサ29A,29B,29Cについて、部品列の片側において基板表面から電解コンデンサ29A,29B,29Cの基部に亘る範囲に防湿用コーティング剤が吹きかけられており、同様に他方の列の3個の電解コンデンサ29A,29B,29Cについても、部品列の片側において基板表面から電解コンデンサ29A,29B,29Cの基部に亘る範囲に防湿用コーティング剤が吹きかけられている。
例えば、図4に示すように、単一のスプレーガン35を2列の電解コンデンサ29A,29B,29Cの列の間に配置し、中心線Mと並行にスプレーガン35を動かしながら帯状に塗布していくことで、塗布領域C4を形成することができる。従って、6個の電解コンデンサ29A,29B,29Cに対する防湿コーティング剤の塗布作業をまとめて簡単に行うことができる。
ここで、各々3個の電解コンデンサ29A,29B,29Cの列を挟んで塗布領域C4と反対側には塗布禁止領域N1が位置しているが、3個の電解コンデンサ29A,29B,29Cが壁状をなすように連続して配置されているので、スプレーガン35による塗布作業中に、電解コンデンサ29A,29B,29Cによって防湿コーティング剤の飛沫が遮られ、塗布禁止領域N1に防湿コーティング剤が付着することがない。換言すれば、電解コンデンサ29A,29B,29Cの列を挟んで塗布禁止領域とは反対側となる側に防湿コーティング剤の塗布を行うことで、塗布禁止領域における意図しない防湿コーティング剤の付着を回避できる。
このように防湿コーティング剤を電解コンデンサ29A,29B,29Cの列の片側に塗布することで、矩形の台座32の少なくとも1つの辺が防湿コーティング剤を介して回路基板3に堅固に固定されることとなり、背高部品である電解コンデンサ29A,29B,29Cの耐振性が向上する。この塗布領域C4での塗布は、スプレーガン35を用いて一回で行うことができ、6個の電解コンデンサ29をまとめて直線的な塗布で処理できるので、作業効率が高い。また、台座32の全周には防湿コーティング剤が存在せず、少なくとも一部の辺が露出したままとなるので、電解コンデンサ29の防爆のためのガス放出経路が確保される。つまり台座32の矩形の底面の一辺に沿って防湿用コーティング剤が吹きかけられており、この辺とは反対側となる辺には防湿用コーティング剤が付着していない。
図5は、部品列の片側から防湿コーティング剤がスプレーガンによって吹きかけられた電解コンデンサ28,29を示した斜視図であり、電解コンデンサ28,29の一方の側に防湿コーティング剤が付着しており、矩形をなす台座32の1つの辺に沿って台座32と基板表面との境界を覆う防湿コーティング剤層37が形成される。また台座32とコンデンサ本体31との接触部にも同様に防湿コーティング剤層38が形成される。つまり、台座32とコンデンサ本体31との接触部も塗布領域C3,C4に含まれている。従って、防湿コーティング剤の塗布によって台座32が回路基板3に堅固に支持されると同時に、コンデンサ本体31が台座32に堅固に支持されることとなり、例えば車両走行中の加振入力による電解コンデンサ28,29の振動が抑制される。
以上、この発明の一実施例を説明したが、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記実施例では、背高部品として台座32を備えた電解コンデンサ28,29を例に説明したが、この発明は、電解コンデンサ以外の背高部品や台座32を具備しない電解コンデンサにも適用が可能である。また電動アクチュエータ装置101以外の電子装置であってもよい。また、ハウジングに回路基板を取り付けた後に防湿コーティング剤の塗布を行うものであってもよい。
3…回路基板、7…ハウジング、28,29…電解コンデンサ、31…コンデンサ本体、32…台座、35…スプレーガン、C3,C4…塗布領域、N1,N2,N3…塗布禁止領域。

Claims (7)

  1. 基板表面からの突出高さが低いチップ部品と該チップ部品よりも基板表面からの突出高さが高い背高部品とを含む電子部品が実装された回路基板が筐体に収容されてなる電子装置において、
    複数の背高部品が列をなすように配置されており、
    この部品列の片側において基板表面から背高部品の基部に亘る塗布領域に防湿用コーティング剤が吹きかけられている、電子装置。
  2. 上記背高部品は、基板表面に起立した状態に取り付けられた電解コンデンサである、
    請求項1に記載の電子装置。
  3. 上記電解コンデンサは、円筒形のコンデンサ本体と、底面が矩形をなす合成樹脂製の台座と、からなり、上記コンデンサ本体と上記台座との接触部の少なくとも一部を上記塗布領域が含んでいる、
    請求項2に記載の電子装置。
  4. 上記台座の矩形の底面の一辺に沿って上記防湿用コーティング剤が吹きかけられており、この辺とは反対側となる辺には上記防湿用コーティング剤が付着していない、
    請求項3に記載の電子装置。
  5. 上記背高部品の列を挟んで上記塗布領域とは反対側の基板表面に、上記防湿用コーティング剤の付着が好ましくない領域が存在する、
    請求項1~4のいずれかに記載の電子装置。
  6. 複数の背高部品がそれぞれ列をなす2列の部品列を備え、
    これら2列の部品列に挟まれて上記塗布領域が位置する、
    請求項1~5のいずれかに記載の電子装置。
  7. 2列の部品列に挟まれた領域の全体に上記防湿用コーティング剤が吹きかけられている、
    請求項6に記載の電子装置。
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