JP2023112991A - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023112991000001
【課題】信頼性の高い紙幣処理装置を提供すること。
【課題を解決するための手段】紙幣処理装置10は、紙幣を収容する複数の紙幣カセット210が短手方向に列設された下部ユニット200と、下部ユニットの上側に位置して複数の紙幣カセットの配設方向510に移動可能に設けられ、複数の紙幣カセットのうち対応する紙幣カセットの上部側方から当該紙幣カセットの長手方向で紙幣を出し入れする上部ユニット100と、を備える。紙幣カセット210の上部側方から当該紙幣カセットの長手方向で紙幣を出し入れするため、紙幣を出し入れする場合に紙幣に異常が生じて破損したり行方不明になったりするのを抑制することができ、信頼性が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙幣処理装置に関する。
金融機関や店舗等に設置された自動取引装置(Automated Teller Machine:ATM)の内部には、紙幣の入出金処理を行う紙幣処理装置が備えられている。紙幣処理装置としては、例えば、特許3697116号(特許文献1)、特許第5092598号公報(特許文献2)に記載のものが知られている。
特許第3697116号公報 特許第5092598号公報
昨今の電子マネーの普及等に伴い、現金を取り扱うATMの新規導入台数の伸びは減少傾向にある。この状況下では、ATM装置1台あたりのコスト低減要求は以前にも増して大きくなっている。また、それに伴い、ATM装置1台あたりの紙幣処理容量の増大が要求されることもある。しかし、紙幣処理容量を単純に増やすとATM装置の専有面積(フットプリント)が大きくなるため、限られたスペースの店舗へATM装置を設置することが困難となる。
従来の紙幣処理装置は、集積分離機能を有する複数の紙幣カセットと、紙幣の入出金、鑑別、一時保留などを行う処理部とを紙幣搬送路で接続した構成が多い。特許文献1に記載の紙幣処理装置は、各紙幣収納庫の分離操出機構を共通化し紙幣搬送路を短くした点において、特許文献2に記載の紙幣処理装置に比べて低コストかつ簡易な装置構成を実現しうる。
しかしながら、特許文献1の装置では、入出金ユニット(C2)が紙幣収納庫(c1~c5)の上部を移動して紙幣を入出金するため、ステージ部(102)が、紙幣収納庫(c1~c5)の上部の紙幣入出口(101)を介して上昇することにより、入出金ユニット(C2)の下部へ入り込む構造となっている。したがって、特許文献1の装置では、入出金ユニット(C2)と各紙幣収納庫(c1~c5)との正確な位置合わせ制御が必要となる。さらに、特許文献1の装置では、各紙幣収納庫(c1~c5)の上部の紙幣入出口(101)が開放された構造のため、紙幣の集積や操出時にジャム等の異常が発生した場合、その紙幣が紙幣入出口(101)の周辺に残存し、入出金ユニット(C2)が移動した際にその紙幣が破損したり行方不明となる問題が発生しうる。
本発明の目的は、信頼性の高い紙幣処理装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う紙幣処理装置は、紙幣を収容する複数の紙幣カセットが短手方向に列設された下部ユニットと、下部ユニットの上側に位置して複数の紙幣カセットの配設方向に移動可能に設けられ、複数の紙幣カセットのうち対応する紙幣カセットの上部側方から当該紙幣カセットの長手方向で紙幣を出し入れする上部ユニットと、を備える。
本発明によれば、紙幣カセットの上部側方から当該紙幣カセットの長手方向で紙幣を出し入れするため、紙幣を出し入れする場合に紙幣に異常が生じて破損したり行方不明になったりするのを抑制することができ、信頼性が向上する。
紙幣処理装置の外観図。 紙幣処理装置を内蔵するATM装置の外観図。 紙幣処理装置の断面図。 紙幣処理装置の側面図。 紙幣処理装置の断面図。 紙幣カセットの斜視図。 入金計数処理の説明図。 入金収容処理の説明図。 入金収容処理の説明図であって、押板の動作を示す。 入金収容処理の説明図であって、上部ユニットと紙幣カセットの間で紙幣を受け渡す様子を示す。 紙幣カセットへ搬送中の紙幣に別金種の紙幣が含まれていた場合の搬送方法を示す説明図。 出金処理の説明図。 図12に続く出金処理の説明図。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、紙幣カセット210の上部側方から長手方向に紙幣を出し入れすることにより、信頼性の向上する紙幣処理装置10を説明する。
図1~図13を用いて第1実施例を説明する。図1は、紙幣処理装置10の斜視図を示す。図2は、ATM装置1の外観図を示す。図3は、紙幣処理装置10の正面図を示す。図4は、紙幣処理装置10の断面図を示す。以下の図面では、理解の容易のために、一部を透過して示す場合がある。
図1に示すように紙幣処理装置10は、上部ユニット100と下部ユニット200とから構成されている。上部ユニット100は、後述するように、紙幣の入出金を行う入出金口としての機能と、紙幣の鑑別を行う機能と、入出金紙処理において紙幣を一時的に保留する機能と、下部ユニット200から紙幣を取り出したり収納したりする分離集積機能とを有している。
下部ユニット200には、複数の紙幣カセット210a~210eが並べて配置されている。上部ユニット100は、矢印510に示すように、紙幣カセット210a~210eの配置方向に設けられたレール300a,300bの上を自走する。以下、紙幣カセット210a~210eを区別しない場合、紙幣カセット210と呼ぶ。レール300a,300bを区別しない場合もレール300と呼ぶ。紙幣カセット210の内部には、紙幣を載せて上下に移動するステージ部212が設けられている。
ATM装置1は利用者からの操作に応じて紙幣処理装置10を制御する。上部ユニット100は、目的の紙幣カセット210に達すると停止し、矢印520の方向で紙幣の入出金処理を行う。矢印520は、紙幣の搬送方向の概略を示している。詳細は後述するが、紙幣はその長手方向で搬送され(いわゆる縦搬送)、紙幣カセット210の上部側方から長手方向に入出金(出し入れ)される。
従来技術の紙幣処理装置では、紙幣をその短手方向で搬送することが多いが、本実施例では、紙幣カセット210の上部側方から紙幣をその長手方向で出し入れさせる点に特徴の一つがある。
紙幣カセット210には、それぞれ予め定められた金種の紙幣が収納される。紙幣カセット210のうちいずれか一つまたは複数を、損傷の激しい紙幣(損券)、真偽不明の紙幣(偽券)などリサイクル不可能な紙幣(リジェクト紙幣)を回収するための回収用カセットとして使用したり、あるいは、他の紙幣カセットからの紙幣を回収したり、逆に他のカセットへ紙幣を補充するための装填回収用カセットとして使用することもできる。
上部ユニット100は、さらに無線給電部190を有する。各紙幣カセット210は、受信部230を有する。上部ユニット100は、その下側に位置する紙幣カセット(対応する紙幣カセット)の受信部230へ向けて、無線給電部190から非接触で電力供給させる。
図2を用いて、紙幣処理装置10を使用するATM装置1の概略を説明する。ATM装置1は、例えば、カード・明細票口2、通帳口3、紙幣口4、硬貨口5、顧客操作部6を備える。
カード・明細票口2は、ATM利用者により、挿入されたキャッシュカードやクレジットカードの取り込み、及び取り込まれたカードや明細票を排出する機構である。通帳口3は、ATM利用者により、挿入された通帳の取り込み、及び取り込まれた通帳を排出する機構である。紙幣口4は、ATM利用者が紙幣を入出金する際に、紙幣の投入、及び取り出しを行う機構である。硬貨口5は、ATM利用者が硬貨を入出金する際に、硬貨の投入、及び取り出しを行う機構である。顧客操作部6は、ATM操作画面の表示、及びATM利用者が操作入力を行うタッチパネルを含んで構成されている。
紙幣口4の下側に紙幣処理装置10が設けられている。紙幣口4から投入された紙幣は、紙幣処理装置10により鑑別されて所定の金種の紙幣カセット210に収容される。出金処理の場合、紙幣処理装置10は、所定の金種の紙幣カセット210から紙幣を取り出して、紙幣口4に送る。
図5は、上部ユニット100の正面詳細図である。上部ユニット100は、主として紙幣の鑑別および集積分離などを行う処理機構部100aと、紙幣の入出金および一時保留などを行う収納機構部100bとから構成される。処理機構部100aは「紙幣処理部」の例である。収納機構部100bは「紙幣収容部」の例である。上部ユニット100は、分離集積機構108が紙幣用開口部214を覆うようにして、下部ユニット200の上側に移動可能に設けられている
処理機構部100aは、制御部101と、「紙幣鑑別部」としての鑑別部102と、分離機構104と、集積機構106と、「分離集積部」としての分離集積機構108と、搬送路110と、切替ゲート112とを含む。
制御部101は、紙幣処理装置10の動作を制御するものであり、ATM装置1の制御装置(不図示)からの指示にしたがって動作する。
鑑別部102は、紙幣の正損や券種判定などを行う。分離機構104は、収納機構部100b側の紙幣を取り込む。集積機構106は、収納機構部100b側へ紙幣を収納させる。分離集積機構108は、紙幣カセット210との間で紙幣の収納や操出を行う。搬送路110は、処理機構部100a内において、紙幣を長手方向に搬送する。切替ゲート112は、処理機構部100a内で、紙幣の搬送方向を切り替える。
紙幣カセット210との間で紙幣の分離および集積を行う機能部108は、上部ユニット100の処理機構部100a内にのみ設けられており、各紙幣カセット210には設けられていないことは、本実施例の紙幣処理装置10が持つ特徴の一つである。本実施例の紙幣処理装置10は、上部ユニット100内に、紙幣の分離および集積を行う機能と、紙幣を鑑別する機能と、さらに紙幣を一時保留する機能を集約することにより、全体構成を簡素化し、製造コストを低減している。
図5において、分離集積機構108の左側近傍には、紙幣カセット210から繰り出された紙幣の重なり(重送)を検知する厚み検知センサ(不図示)が配置される。
鑑別部102は、主として厚み検知センサ、画像検知センサ、磁気センサなどから構成されている(いずれも符号省略)。画像検知センサは、紙幣の画像を取得する。磁気センサは、紙幣に設けられた磁気コードを読み取る。
分離機構104は、フィードローラ104aとゲートローラ104bとを備える。分離機構104は、後述するピックアップローラ158と共に、収納機構部100b内の紙幣を一枚ずつ分離して繰り出す機能を有する。
各ローラは、その周囲がゴムなどの高摩擦体で構成されている。ピックアップローラ158にて一枚ずつ掻き出された紙幣は、フィードローラ104aにて搬送路110へ引き込まれる。その際、ワンウェイクラッチにより紙幣の搬送方向には回転しないゲートローラ104bにより、紙幣の二枚送り(重送)が防止される。
集積機構106は、主として紙幣搬送用ローラ対で構成される。集積機構106は、後述する整列機構160と共に、収納機構部100b内へ紙幣を一枚ずつ整列させながら集積する。
分離集積機構108の詳細については後述するが、分離集積機構108は、ピックアップローラ、フィードローラ、羽根車、ゲートローラなどから構成されている。
収納機構部100bは、上部に位置する紙幣入出口150と、天板152と、押板154と、底板156とを含む。天板152と押板154は、一体として、もしくは個別に上下に移動可能である。天板152と押板154の上に、上部紙幣入出口150を介して矢印530の方向から紙幣が投入される。後述のように、天板152と押板154を上下方向に移動させることにより、収納機構部100bに、紙幣入出金口としての機能と、紙幣一時保留部としての機能とを実現させる。ピックアップローラ158は、天板152および押板154の上に集積された紙幣のうち一番上の紙幣に接触して掻き出し、紙幣を一枚ずつ分離機構104へ渡す。
整列機構160は、集積機構106から収納機構部100b内へ放出された紙幣が散乱しないように、紙幣の放出方向の左右両側の位置(短手方向両側の位置)を規制する。後述の通り、処理の内容によっては、天板152と押板154との間に紙幣が収納される場合がある。天板152にはピックアップローラ158を通す孔(不図示)があり、天板152の上部に位置するピックアップローラ158が天板152と押板154との間の紙幣を掻き出すことができる。
上部ユニット100は、走行ローラ180a,180bを備えている。各走行ローラ180a,180bがレール300a,300b上を回転することにより、上部ユニット100は、下部ユニット200の上面側を移動する。
図6は、紙幣カセット210の構造を説明する斜視図である。紙幣カセット210は、ステージ部212と、駆動部212Aと、開口部214と、シャッタ部216と、ハンドル218を含む。
ステージ部212は、紙幣が積み重ねられた状態で搭載され、紙幣カセット210内を上下に移動する。駆動部212Aは、ステージ部212を上下に移動させる。開口部214は、上部ユニット100との間で紙幣のやり取りを行う。
シャッタ部216は、開口部214を開閉する。シャッタ部216は、紙幣の受渡の邪魔にならないように、下部ユニット200へ紙幣カセット210を装填した際に、手動もしくは図示しないアクチュエータ等により、矢印540の方向にスライドして開くようになっている。ハンドル218は、紙幣処理装置10から紙幣カセット210を取り外して運ぶ際に、保守員または警備員により使用される。
上述の通り、紙幣カセット210には、紙幣を集積したり分離したりする機構は設けられていない。本実施例の紙幣処理装置10の各紙幣カセット210は、上部ユニット100に設けられた分離集積機構108を共用することにより、紙幣カセット210での紙幣の集積および分離を実現する。
シャッタ部216の大きさについて説明する。矩形状に形成されるシャッタ部216の2つの辺のうち、紙幣の短手方向に対応する辺(図6の双方向矢印216X)の寸法は、紙幣の短手方向長さより少し長く設定されている。シャッタ部216の辺のうち紙幣の長手方向に対応する辺(図6の双方向矢印216Y)の寸法は、紙幣の長手方向長さよりも短く設定されている。すなわち、シャッタ部216の面積は、上部ユニット100内の分離集積機構108が紙幣カセット210内の紙幣に開口部214を介して接触し、紙幣を一枚ずつ繰り出す(分離)のに必要な最低限の面積として設定されるのが好ましい。シャッタ部216の面積すなわち開口部214の面積を紙幣の通過に必要な最小限度に設定することにより、高い信頼性をもって、紙幣を一枚ずつ出し入れすることができる。
紙幣カセット210に内蔵するアクチュエータおよびセンサへの給電および通信は、紙幣カセット210に備えた通電用の着脱コネクタ(不図示)を介して、紙幣処理装置本体10側から行ってもよい。
これに限らず、図1に示したように、上部ユニット100に無線給電部190を、各紙幣カセット210に受信部230をそれぞれ設け、上部ユニット100から直下の紙幣カセット210へ無線で給電および通信を行ってもよい。すなわち、紙幣を出し入れするために上部ユニット100が所定の紙幣カセット210の上に位置したときに、その紙幣カセット210との間で無線による給電および通信を行う。これにより、有線接続のためのコネクタ類が不要となり、上部ユニット100に搭載される1個の無線給電部(無線給電基板)190を各紙幣カセット210で共用でき、紙幣処理装置10の構成を簡素化し、その製造コストを低減できる。
以上の通り、本実施例の紙幣処理装置10では、紙幣カセット210の上部側方(図1中の左上側)に紙幣が通過するための開口部214を設け、上部ユニット100は、分離集積機構108が開口部214を覆うようにして、下部ユニット200の上側を移動可能に設けられている。上部ユニット100は、紙幣カセット210に干渉することなく、下部ユニット200の上面側を各紙幣カセット210の配設方向に往復移動し、所定の紙幣カセット210の上に達すると、その所定の紙幣カセット210に無線で給電および通信すると共に、紙幣を出し入れする。
上部ユニット100の処理機構部100aは、開口部214を覆うようにして、紙幣カセット210の側面から若干張り出すようにして設けられている。開口部214の面積は、紙幣が通過するのに必要な最小限に設定されているため、紙幣の出し入れに際してジャムが生じたり、分離集積時に紙幣が紙幣カセット210の外に出てしまったりするのを抑制することができ、信頼性が向上する。
次に、紙幣処理装置10で実行される処理を説明する。紙幣処理装置10は、大きく分けて、(1)入金計数処理、(2)入金収納処理、(3)出金処理を実行する。
入金計数処理とは、入金取引時に利用者が投入した紙幣を鑑別部102にて金種判別し、紙幣の真偽判定および正損判定を行いながら一時保留することにより、利用者が投入した紙幣の金種と枚数を確定する処理である。
入金収納処理とは、入金計数処理にて利用者が投入した紙幣の金種・枚数が確定した後(利用者が計数結果を承認した後)、一時保留された確定済み紙幣を所定の金種別紙幣カセット210へ収納する処理である。
出金処理とは、利用者によって指定された金種及びその枚数の紙幣を所定の紙幣カセット210から繰り出し、出金口としての収納機構部100bへ搬送する処理である。
図7を用いて、入金計数処理を説明する。図7は、天板152と押板154の動作を分かりやすくするために簡素化した説明図である。
(1A)通常の入金計数処理
図7(1)~図7(3)を用いて、通常の入金計数処理時の紙幣700の動きと、天板152および押板154の動作を説明する。図7(1)に矢印530で示すように、収納機構部100bの上部から投入されるか、もしくは図示しない紙幣取り込み機構にて、天板152および押板154の上に、入金すべき紙幣700が載置される。
図7(2)に示すように、載置された紙幣700の最上部にある紙幣が、上部のピックアップローラ(図3の符号158参照)と接触するまで、天板152および押板154が一体となって上昇する。これにより、紙幣は、一枚ずつ太線矢印に示すルートにて、券種が判定されたり枚数が計数されたりしながら、底板156の上に集積されていく。以下同様にして全ての紙幣が底板156の上へ集積されると、紙幣の操出操作は終了し、計数結果を利用者に確認させる等の処理に移行する。
(1B)リジェクト紙幣が存在した場合の入金計数処理
利用者の投入した紙幣の中に受け入れ不可能なリジェクト紙幣が存在した場合の入金計数処理について、図7(1),図7(2)及び図7(4)~図7(6)を用いて説明する。図7(1)及び図7(2)に示す通り、天板152および押板154の上の紙幣を底板156の上へ搬送する途中で、図7(4)に示すように、リジェクト紙幣702が検知された場合は、リジェクト紙幣702の搬送を一旦中止する。
そして、押板154のみを矢印のように降下させる。図7(5)に示すように、押板154の上へリジェクト紙幣702を搬送する。図7(6)に示すように、押板154を再度上昇させ、残りの紙幣は押板154と底板156の間へ搬送する。つまり、最終的には天板152と押板154との間の空間にリジェクト紙幣702が収容され、他の紙幣は全て底板156の上に存在することとなる。リジェクト紙幣702については、天板152を待避させて利用者に返却することもできる。あるいは、再度、リジェクト紙幣702を操出して再度鑑別し、リジェクト紙幣ではないと判定された場合は、底板156上にある他の紙幣の上へ載置してもよい。
(2)入金収納処理
図8,図9を用いて入金収納処理を説明する。入金計数処理の完了後、投入した紙幣の券種および枚数を利用者が承認すると、図7(3)において、底板156の上に載置されている紙幣700を繰り出すため、押板154を紙幣700の下部へ潜り込ませ、上部の分離機構104(不図示)側へ移動させる(紙幣の拾い上げ動作)。図8(1),図8(2)は、この様子を模式的に図示したものである。
図8(1),図8(2)には、押板154が図中右側へ退避して、紙幣700の下側に入るような破線矢印が記載されている。実際には、図9に示すように、押板154は、図8の奥方向(Z方向)へ退避して、紙幣700の下側へ入り込む。底板156に載置された紙幣700の下側へ押板154が入り込めるように、底板156の上面には、そのZ方向端部が開放された複数の凹部が形成されている。そして、押板154は、それら複数の凹部を通過可能な櫛歯形状に形成されている。図9において、Z方向の右側から押板154の櫛歯形状部が底板156の凹部に入り込むことによって、押板154(の櫛歯部分)は底板156上の紙幣の下側へ入り込むことができる。
図8に戻る。図8(1)に示すように、押板154が不図示のピックアップローラと接触するまで上昇すると、図8(4)に示すように、紙幣は一枚ずつ太線矢印のルートにて券種が鑑別されながら、下部ユニット200の所定の券種の紙幣カセット210へ向けて搬送(収納搬送)される。
上部ユニット100と紙幣カセット210との紙幣の受け渡し機構の詳細を、図10を用いて説明する。図10は、図8(4)に対応する。図10に示すように、押板154上の紙幣はピックアップローラ158によって掻き出され、図10中の破線のルートで搬送され、分離集積機構108にて紙幣カセット210へ収納されていく。
このとき、紙幣カセット210のシャッタ216は図10中の矢示540に示すように左方向に移動し、紙幣カセット210の左側面上部に紙幣の収納口である開口部214を形成する。そして、紙幣カセット210のステージ部212を、紙幣を受け入れる位置まで上昇させておき、ステージ部212に載置される紙幣の枚数に応じて、ステージ部212を徐々に降下させる。
もしも投入された紙幣が単一金種でなく別の金種が含まれている場合、金種の異なる紙幣を同一の紙幣カセット210へ収納することはできない。この場合、押板154と底板156の間の収納空間へ別金種の紙幣を一時保留させ、他の同一金種の紙幣を全て紙幣カセット210へ収納した後、一時保留させた別金種の紙幣に対応する紙幣カセット210へ上部ユニット100を移動させ、その紙幣カセット210へ一時保留させた別金種の紙幣を収納させる。
収納搬送時の鑑別処理においてリジェクト紙幣であると判定された場合も、そのリジェクト紙幣を押板154と底板156の間の収納空間へ一時保留させる。そして、他の正常券を全て紙幣カセット210へ収納した後、上部ユニット100を、回収カセットとして設定された紙幣カセット210まで移動させ、一時保留されたリジェクト紙幣を回収用の紙幣カセット210へ搬送する。
図11(1)~図11(4)は、上記の紙幣搬送を模式的に説明する図である。天板152と押板154の間にある紙幣を、紙幣カセット210のステージ部212へ収納搬送中に、異なる金種(もしくはリジェクト紙幣)704が検知されると(図11(1))、天板152と押板154の間にある紙幣の操出を一旦中止し、異金種紙幣(もしくはリジェクト)紙幣704を底板156の上へ搬送する(図11(2))。
残りの紙幣が同一金種かつリジェクト紙幣でなければ、紙幣カセット210のステージ部212へ収納搬送を再開する(図11(3))。天板152と押板154の間にある紙幣が全て収納搬送された後、底板156上の異金種紙幣(もしくはリジェクト紙幣)704を対応する紙幣カセット(または回収カセット)210-2へ収納するため、上部ユニット100は、紙幣カセット(または回収カセット)210-2の上部へ移動する。そして、底板156上の異金種紙幣(またはリジェクト紙幣)704を繰り出して紙幣カセット210-2へ収容させるべく、図8(1)~図8(3)で説明したと同様に、押板154による紙幣の拾い上げ動作(点線矢印)を行い(図11(4))、紙幣カセット210-2のステージ部212上へ収納搬送する。
なお、上述の説明において、一時保留された紙幣が複数金種ある場合は、まず一番枚数の多い金種の紙幣カセット210の上まで上部ユニット100を移動させ、対象金種の紙幣を当該紙幣カセットに収納させる。その際に、対象金種以外の金種の紙幣やリジェクト紙幣は底板156上へ集積するように振り分ける(図11)。その後、次に枚数の多い金種の紙幣カセット210の上まで上部ユニット100を移動させ、上述した収納動作を繰り返す。
(3)出金処理
図12,図13を用いて出金処理の動作を説明する。出金の対象となる金種の紙幣カセット210上へ上部ユニット100を移動させる。図12に示すように、押板154は、底板156上に重なる位置まで降下しており、紙幣カセット210から繰り出して出金する紙幣を収納するための空間を確保している。天板152は、集積機構106の分離口のすぐ上の位置にあり、紙幣が上方の空間に散乱することを防止するための蓋としての役割を果たす。これに代えて、天板152は、押板154と一体として底板156の真上に位置してもよい。
そして、紙幣が分離集積機構108のピックアップローラ108Aに接触して、一定の圧力がかかるところ(分離位置)まで、紙幣カセット210のステージ部212を上昇させる。
このとき、紙幣カセット210の開口部214から露出する紙幣の長手方向の長さ(双方向矢印710)は、紙幣の長手方向の長さの半分以下であり、好ましくは三分の一以下とする。これにより、紙幣の表面積の半分以上が紙幣カセット210内に位置することとなり、従来技術のように紙幣カセットの上部全体が開放されて紙幣の受渡を行う構成と比較して、紙幣ジャムや分離集積時における紙幣のカセット外への逸脱等を低減することができ、信頼性が向上する。そして、分離集積機構108のフィードローラ108B及びピックアップローラ108Aを回転させて、紙幣カセット210から紙幣を繰り出す。このとき、紙幣収納用の羽根車108Cと同軸上に配置したゲートローラ108D(詳細割愛)とによって、2枚繰り出し(重送)の発生を防止する。フィードローラ108Bとゲートローラ108Dとの間を通過した紙幣は、天板152と押板154との間の収納空間へ集積される。
フィードローラ108Bとゲートローラ108Dとの間を通過した直後の紙幣は、図示しない厚み検知センサにて重送がないかが判別される。重送紙幣が検知されると、紙幣カセット210からの紙幣の操出は一旦中止される。図13に示すように、押板154が天板152側に上昇し、重送紙幣(リジェクト紙幣)は、押板154の下側(底板156の上)に集積される。その後、押板154は再び底板156側へ降下し、残りの出金用紙幣が全て押板154上に搬送されるまで紙幣カセット210から操出が行われる。全ての出金用紙幣が押板154の上部へ搬送されると、天板152は待避し、利用者への払出が行われる。
押板154と底板156との間に一時保留させたリジェクト紙幣は、図11(3),図11(4)に示したと同様の拾い上げ動作により、押板154の上部へ移動される。これと同時に、上部ユニット100が回収カセットの上へ移動し、リジェクト紙幣は回収カセットへ搬送されて回収される。
複数の金種の紙幣を出金する場合は、一金種ごとに上部ユニット100を対応する金種の紙幣カセット210の上部へ移動し、上述の出金動作を行うことになる。
以上のように、本実施例の紙幣処理装置10では、紙幣カセット210の上部側方と可動式の上部ユニット100の下部側方とがオーバーラップしており、紙幣カセット210の上部側方から紙幣の入出金を行うように構成されている。したがって、本実施例によれば、紙幣カセット210およびその内部品を上部ユニット100に食い込ませる必要がなく、紙幣ジャムの発生を低減できる。仮に紙幣ジャムが発生した場合でも、そのジャム紙幣が連結動作時等に連結部分から逸脱して行方不明となるような事態は生じず、高信頼な紙幣処理装置を実現することができる。
さらに、本実施例によれば、各紙幣カセット210は、上部ユニット100に内蔵された分離集積機構108を共用するため、各紙幣カセット内に分離集積機能を設ける必要がなく、紙幣処理装置10の構成を簡素化し、コストを低減できる。
さらに、本実施例によれば、紙幣は上部ユニット100内に閉じた一部の領域だけで搬送されると共に、上部ユニット100の収納機構部100bは入出金部と一時保留部とを実現するため、紙幣処理装置10の小型化でき、コストを低減できる。
さらに本実施例によれば、上部ユニット100の分離集積機構108は、各紙幣カセット210に一つだけ設けられた開口部214に対して、紙幣の長手方向から、紙幣の分離および集積を行うため、紙幣サイズ(長手方向の長さ)がばらばらの場合でも、整列機構160により紙幣を揃えることが容易になり、信頼性を向上できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。実施形態に述べた特徴は適宜組み合わせることもできる。
1:ATM装置、10:紙幣処理装置、100:上部ユニット、100a:処理機構部、100b:収納機構部、101:制御部、102:鑑別部、104:分離機構、106:集積機構、108:分離集積機構、110:搬送路、112:切替ゲート、150:紙幣出入口、152:天板、154:押板、156:底板、200:下部ユニット、210:紙幣カセット、214:開口部、216:シャッタ部

Claims (8)

  1. 紙幣処理装置であって、
    紙幣を収容する複数の紙幣カセットが短手方向に列設された下部ユニットと、
    前記下部ユニットの上側に位置して前記複数の紙幣カセットの配設方向に移動可能に設けられ、前記複数の紙幣カセットのうち対応する紙幣カセットの上部側方から当該紙幣カセットの長手方向で紙幣を出し入れする上部ユニットと、
    を備える紙幣処理装置。
  2. 前記複数の紙幣カセットの上部側方には、紙幣が出し入れされる紙幣用開口部がそれぞれ設けられており、
    前記上部ユニットの下部側方には、前記紙幣用開口部に紙幣を出し入れする分離集積部が設けられており、
    前記上部ユニットは、前記分離集積部が前記紙幣用開口部を覆うようにして、前記下部ユニットの上側に移動可能に設けられている
    請求項1に記載の紙幣処理装置。
  3. 前記上部ユニットには、紙幣鑑別部が設けられている
    請求項2に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記紙幣用開口部は、前記紙幣カセットの上部の長手方向両側の側方のうち、一方の側方のみに設けられており、
    前記分離集積部は、前記上部ユニットの下部の長手方向両側の側方のうち、前記紙幣用開口部に対応する一方の側方のみに設けられている
    請求項3に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記紙幣用開口部を開閉するシャッタ部が設けられており、前記紙幣用開口部の開口面積は紙幣の通過に必要な最小限度に設定される
    請求項4に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記紙幣カセット内の紙幣が前記分離集積部により分離される所定位置に達した場合に、当該紙幣の長手方向の半分以上が当該紙幣カセット内に位置する
    請求項5に記載の紙幣処理装置。
  7. 前記上部ユニットは、前記複数の紙幣カセットのうち対応する紙幣カセットへ無線で給電するための無線給電部を備えており、
    前記複数の紙幣カセットは、前記無線給電部から無線で供給された電力を受信する受信部を備える
    請求項6に記載の紙幣処理装置。
  8. 前記上部ユニットは、
    入出金口となると共に一時保留部ともなる紙幣収容部と、
    前記紙幣収容部に隣接して設けられ、前記紙幣鑑別部および前記分離集積部を有する紙幣処理部とを備えている
    請求項7に記載の紙幣処理装置。
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