JP2023110764A - 液体容器及び内容液入り液体容器 - Google Patents

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Yusuke Ishii
浩通 斉藤
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Abstract

【課題】ノズルから外部への液垂れを抑制しつつ、分別廃棄が容易な液体容器及び内容液入り液体容器を提供する。【解決手段】本開示に係る液体容器100は、内容液の収容空間Sを区画形成する容器本体10と、容器本体10の上部に連なり内容液を外部に導く筒状のノズル20と、ノズル20の径方向外側の内容液を収容空間S内へ戻す液回収流路Rと、ノズル20を上方から覆うキャップ40とを備える液体容器100であって、容器本体10、ノズル20及び液回収流路Rは、一体成形により形成されており、キャップ40は、有頂筒状の計量筒47を有し、キャップ40の装着時において、計量筒47は、ノズル20の径方向内側に配置されることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本開示は、容器本体とノズルとを備える液体容器及び内容液入り液体容器に関する。
従来から、洗濯用の液体洗剤や柔軟剤等の比較的粘度の高い内容液を収容する容器として、内容液の収容空間を備えた容器本体の口部にノズルを備えたノズルキャップが装着された構成の液体容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
このような液体容器では、ノズルは樋状に形成され、ノズルキャップの隔壁により支持されてその先端がノズルキャップの先端開口から外側に向けて突出するように配置されるのが一般的である。これにより、ノズルを通して内容液を狙った場所に容易に注出させることができる。
特許5094620号公報
しかしながら、上記従来の液体容器では、内容液を収容する容器本体に別部材であるノズルキャップを装着する構成をとっているため、分別廃棄が煩雑となる点において改善の余地があった。
本開示は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、ノズルから外部への液垂れを抑制しつつ、分別廃棄が容易な液体容器及び内容液入り液体容器を提供することにある。
本開示の液体容器は、
内容液の収容空間を区画形成する容器本体と、
前記容器本体の上部に連なり内容液を外部に導く筒状のノズルと、
前記ノズルの径方向外側の内容液を前記収容空間内へ戻す液回収流路と、
前記ノズルを上方から覆うキャップと
を備える液体容器であって、
前記容器本体、前記ノズル及び前記液回収流路は、一体成形により形成されており、
前記キャップは、有頂筒状の計量筒を有し、
前記キャップの装着時において、前記計量筒は、前記ノズルの径方向内側に配置されていることを特徴とする。
また、本開示の液体容器は、上記構成において、前記キャップの装着時において、前記計量筒の下端部は、前記ノズルを越えて下方に延在し、前記容器本体内に配置されていることが好ましい。
また、本開示の液体容器は、上記構成において、前記容器本体は、内容液の収容空間を区画形成する胴部と、前記胴部の下端部を閉塞する底部と、前記胴部の上端部に連なり前記胴部よりも縮径された首部とを有し、前記計量筒の外周面と、前記首部の内周面との径方向距離は、1ミリメートル以上3ミリメートル以下であることが好ましい。
また、本開示の液体容器は、上記構成において、前記キャップは、前記液回収流路の外周壁に装着される装着筒をさらに有し、前記装着筒の下端部から前記計量筒の下端部までの上下方向距離は、前記液回収流路の外周壁の上端部から前記ノズルの上端部までの上下方向距離よりも大きいことが好ましい。
また、本開示の液体容器は、上記構成において、前記液回収流路の径方向幅は、3ミリメートル以上であることが好ましい。
また、本開示の内容液入り液体容器は、
上記記載の液体容器の前記収容空間内に内容液を収容した内容液入り液体容器であって、
前記キャップの装着時において、前記計量筒の下端部は、前記容器本体内における内容液が収容されていないヘッドスペース内に位置することを特徴とする。
本開示によれば、ノズルから外部への液垂れを抑制しつつ、分別廃棄が容易な液体容器及び内容液入り液体容器を提供することができる。
本開示の一実施形態である内容液入り液体容器の正面半断面図である。 本開示の一実施形態である液体容器を構成する容器本体、ノズル及び液回収流路の平面図である。 図2のA-A断面による断面図である。 図1におけるノズル、液回収流路及びキャップ部分の正面拡大断面図である。 本開示の一実施形態である液体容器の製造に用いるプリフォームの正面半断面図である。
以下、図面を参照して本開示をより詳細に例示説明する。
図1に示す本開示の一実施形態である液体容器100は、例えば洗濯用の液体洗剤や柔軟剤等の比較的粘度の高い内容液を収容する用途に適したものであり、容器本体10、ノズル20、外筒30及びキャップ40を有している。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書及び図面では、キャップ40が位置する側を上方(図1における上側)とし、容器本体10の底部12が位置する側を下方(図1における下側)とする。ただし、液体容器100の傾斜姿勢の説明において、ノズル20の上端部が位置する側を先端側と記載することがある。また、キャップ40を取り外した状態の説明において、キャップ40の計量筒47の下端部を先端部と記載することがある。径方向外側とは、図1において上下方向に延びる液体容器100の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oから離れる方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を指すものとする。なお、図1における中心軸線Oは、径方向外側、及び径方向内側の定義に用いており、本実施形態の液体容器100の各部材が、常にこの中心軸線O周りに軸対称に形成されていることを意味するものではない。図1、図3及び図4は、容器本体10の収容空間S内に内容液が充填された状態を示している。
また、本明細書、特許請求の範囲、要約書及び図面において、「一体成形」とは、金型内において一体品として成形されるものを指し、インサート成形や二色成形等により一体品として成形されたものを含むが、別個の金型内で成形された別部材を接着等の樹脂成型を伴わない後工程により一体化したものは含まない。
容器本体10は、内側に内容液の収容空間Sを区画形成する胴部11と、胴部11の下端を閉塞する底部12と、胴部11の上端部に肩部13を介して連なる円筒状の首部15とを備えたボトル形状に形成されており、その収容空間Sに内容液(不図示)を収容することができる。この容器本体10は、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂製とすることができる。
ノズル20は、図3に示すように、容器本体10の首部15の上端部に連なるように容器本体10と一体成形されている。本実施形態において、ノズル20は、図2及び図3に示すように、円筒形状の筒壁21の周方向1箇所に軸方向に沿って一端から他端まで延びる切り欠き部22を設けた断面C字形状すなわち樋状に形成されている。また、筒壁21上部における切り欠き部22を形成する周方向縁部には、側方から見て丸みを帯びるようにカットした面取り部23が形成されている。このような構成により、容器本体10の収容空間Sに収容された内容液を、ノズル20を通して所望の位置に容易に注出させることができる。ノズル20は、首部15の上端部から上方に向けて突出しており、容器本体10と同一の合成樹脂材料により形成されている。
本実施形態では、筒壁21の外周面21cは、図2に示すように、平面視において正円の円弧形状を備えている。すなわち、筒壁21は、切り欠き部22を有しているため、平面視において完全な正円とはならないものの、正円の一部である円弧形状を備えている。筒壁21の外周面21cは、図3の例に示すように下方から上方に向かって同一径とする態様のほか、下方から上方に向かって縮径又は拡径する態様であってもよい。なお、筒壁21の外周面21cは必ずしも正円の円弧形状を備えていなくてもよい。
また、筒壁21の内周面における周方向の一部に、内容液を所望の場所へと導く注出用溝部をさらに設けてもよい。
なお、ノズル20の先端は、側方から見て丸みを帯びるようにカットした形状の面取り部23に限らず、直線的に傾斜する面取り部を設けるなど、種々の形状とすることができる。
ノズル20の径方向外側には、キャップ40(図4参照)を装着するための外筒30が設けられている。外筒30は、ノズル20と同様に、容器本体10の首部15の上端部に連なるように容器本体10と一体成形されている。外筒30は、円筒形状の周壁31(外周壁)と、周壁31の下部において径方向外側に突出する円環形状のネックリング32と、周壁31の下端部から下方に向かって径方向内側に傾斜する底壁33とを備えており、底壁33の内周縁が容器本体10の首部15の上端部に連結されている。本実施形態では、容器本体10、ノズル20及び外筒30(周壁31及び底壁33を含む)は、同一の合成樹脂製材料によって一体成形されている。
本実施形態において、ノズル20の筒壁21と、外筒30の周壁31と、底壁33で囲まれる領域は、ノズル20の径方向外側に漏れ出た内容液を収容空間S内へ戻す液回収流路Rとして機能する。すなわち、外筒30の周壁31の下端部から下方に向かって径方向内側に延びる底壁33は、液回収流路Rの底壁33として機能し、外筒30の周壁31は、液回収流路Rの外周壁として機能する。
液回収流路Rの底壁33の上面は、図2及び図3において、左端部が最も高さが高く、切り欠き部22が設けられた右端部が最も高さが低くなるように形成されている。すなわち、底壁33は、左端部から右端部に向けて流路に沿って徐々に低くなるように下方に傾斜している。液回収流路Rは、図2において、左端部から流路に沿って時計回りに右端部に至る経路と、左端部から流路に沿って反時計回りに右端部に至る経路とが存在するが、いずれの経路を通る場合にも底壁33の上面の左端部から右端部に向けて徐々に低くなるように傾斜している。すなわち、液回収流路Rの底壁33の上面は、左端部から右端部に向かって半周にわたって螺旋状に形成されている。また、底壁33は、同一の周方向位置において、径方向外側から径方向内側に向かって下方に傾斜している。底壁33の上面が図2及び図3において左端部から右端部に向けて徐々に低くなるとは、同一半径位置(流路の同一幅方向位置)において左端部から右端部に向けて徐々に低くなることを意味している。
本実施形態において、ノズル20の周方向1箇所に設けられた切り欠き部22の下端部は、液回収流路Rと収容空間Sとを連通させる連通路35となっている(図2及び図3参照)。ノズル20の径方向外側に漏れ出た内容液は、液回収流路R内に入り込み、図2及び図3において底壁33の左端部から右端部に向けて低い方向に移動する。液回収流路R内を底壁33の右端部に移動した内容液は、更に径方向内側に移動し、連通路35を通って容器本体10の収容空間Sに戻される。
本実施形態では、図3等に示すように、液回収流路Rの底壁33の下面は、肉厚が一定になるように、底壁33の上面と略平行に設けられている。液回収流路Rの底壁33の肉厚が特に周方向に均一になるように構成することによって、液体容器100を製造するための後述するプリフォーム200(図5参照)を一体成形する際に溶融樹脂が金型内における底壁133の領域に均等に回り込みやすくなるため、ヒケなどの成形不良の発生を抑制することができる。しかし、この態様には限定されず、例えば、底壁33の下面の少なくとも一部が水平方向に略同一高さになるように構成し、液体容器100を後述するプリフォーム200(図5参照)の二軸延伸ブロー成形によって形成する場合に、ブロー成形金型の基準面にこの底壁133の下面の水平面を突き当てて固定することによって、ブロー成形金型に対するプリフォーム200の周方向の位置合わせを正確に行わなくても、プリフォーム200を傾倒させることなくブロー成形金型に装着することができる。
外筒30の周壁31の上部における外周面には、後述するキャップ40をねじ係合により装着するための雄ねじ部31aが設けられている。なお、雄ねじ部31aに代えて、キャップ40を打栓係合により装着するための環状突部を周壁31に設けてもよい。
キャップ40は、図4に示すように、ノズル20を径方向外側から覆う外周壁41と、外周壁41の上端部を閉塞する天壁43と、外周壁41の下端部から径方向外側に突出するフランジ部44と、フランジ部44の外縁部から垂下する装着筒45と、装着筒45の径方向内側においてフランジ部44の下面から垂下し周壁31の内面に当接して液密にシールするシール壁46と、天壁43における外周壁41の径方向内側から垂下する計量筒47とを備えている。
装着筒45の内面には、外筒30の周壁31に形成された雄ねじ部31aにねじ係合する雌ねじ部45aが形成されている。図4に示すように、キャップ40の雌ねじ部45aと外筒30の雄ねじ部31aとをねじ係合させ、フランジ部44の下面のシール突起44aを周壁31の上端面に当接させるとともに、シール壁46を周壁31の内面に当接させることによって、外部に対して液密にシールすることができる。
本実施形態において、キャップ40は、ノズル20によって区画形成されたノズル孔21aから内容液が外部に漏れ出ないようにする役割を担っているが、計量筒47に例えばリブ状の突起ないし印刷等で表示された計量用の目盛を付すことによって、計量キャップとして機能させることができる。キャップ40を計量キャップとして用いる場合、例えばキャップ40を透明ないし半透明の樹脂製とすることによって内容液を計量し易くすることができる。
キャップ40を計量キャップとしても用いる場合、平坦な板状に形成されたキャップ40の天壁43を下側とし、計量筒47の下端部(先端部)を上側とした姿勢とすることにより、計量筒47の内部に内容液を入れて計量することができる。
本実施形態では、図4に示すように、キャップ40の装着筒45を外筒30の周壁31に装着した状態において、有頂筒状の計量筒47が、ノズル20の径方向内側に配置されている。このとき、計量筒47の下端部(先端部)は、ノズル20の下端部を越えて下方に延在し、容器本体10の内部に進入している。図4において、容器本体10の胴部11の収容空間Sには内容液が充填されているが、計量筒47の下端部は内容液が充填されていないヘッドスペースHSの領域まで延在している。ヘッドスペースHSは、図1に示すように収容空間S内に内容液が最大量まで充填されている場合における液面より上方かつ首部15の上端部より下方の空間である。ヘッドスペースHSの容積は液体容器100の形状、内容液の種類等により異なるが、概ね収容空間Sの10%から40%程度である。ただし、収容空間Sに対するヘッドスペースHSの割合は、上述の範囲に限定されるものではない。
本実施形態では、上述のように、計量筒47がノズル20の径方向内側に配置されるように構成している。この構成によって、内容液を計量筒47から外部に注ぐ際の注ぎ易さ及び液だれ回避性(内容液が装着筒45へ付着することを回避しつつ計量筒47の先端部から内容液を注ぐ際の注ぎ易さ)を改善するために計量筒47の下端部(先端部)と装着筒45の下端部との上下方向距離RH(図4参照)を長くしても、計量筒47の下端部が容器本体10の胴部11内に深く入り込んでいくだけで他の部材と干渉することがない。したがって、液体容器100の全長を長くすることなく、利用者の使い易さを考慮して計量筒47の下端部と装着筒45の下端部との上下方向距離RHを定めることができる。
本実施形態では、上述の上下方向距離RHは、約15.4ミリメートルとしており、図4における周壁31の上端部とノズル20の上端部との上下方向距離NH(約15.0ミリメートル)よりも長くしている。ここで、周壁31の上端部とノズル20の上端部との上下方向距離NHは、ノズル20から内容液を外部に注ぐ場合における注ぎ易さ及び液だれ回避性の指標となる長さである。このように、計量筒47の下端部と装着筒45の下端部との上下方向距離RHを、周壁31の上端部とノズル20の上端部との上下方向距離NHよりも長くすることによって、ノズル20から内容液を外部に注ぐ場合だけでなく、キャップ40の計量筒47から内容液を外部に注ぐ場合においても、注ぎ易さ及び液だれ回避性を向上させることができる。
本実施形態では、計量筒47の下端部が、ノズル20の下端部を越えて下方まで延在しつつも内容液が充填されないヘッドスペースHSの領域(図4参照)までしか延在していない。そのため、液体容器100の保管時に計量筒47の下端部に内容液が付着することを抑制できる。したがって、キャップ40の天壁43を下側とし、計量筒47の下端部(先端部)を上側とした姿勢で内容液を計量する際に、計量筒47の先端部に内容液が付着していないので、内容液が計量筒47の外側へ漏れ出すことを抑制することができる。
また、本実施形態では、計量筒47の外周面と首部15の内周面との隙間G(図4参照)が1ミリメートル以上3ミリメートル以下となるように構成している。隙間Gを1ミリメートル以上とすることで隙間Gを通じた液回収をスムーズに行うことができる。また、隙間Gを3ミリメートル以下とすることによって、液回収流路Rの幅及び計量筒47の内径を十分に確保し易くすることができる。すなわち、液回収流路Rの幅を変更しない場合には、計量筒47の内径を十分に大きく確保し易くすることができ、計量筒47の内径を変更しない場合には、液回収流路Rの幅を十分に大きく確保することができる。
なお、本実施形態では、計量筒47の下端部(先端部)は、周方向に亘って略同一高さとなるように構成しているが、この態様には限定されない。計量筒47の下端部は、ノズル20のように面取り部を設けるなどして、計量された内容液を計量筒47を通して所望の位置に容易に注出できるように構成してもよい。
また、本実施形態では、液回収流路Rの径方向幅を、3ミリメートル以上となるように構成している。このような構成によって、ノズル20の外側に漏れ出た内容液を周壁31の外側まで漏らすことなく液回収流路R内に収容することができる。
図4に示すノズル20がキャップ40により覆われた状態から、キャップ40を中心軸線O周りに回してキャップ40と外筒30とのねじ結合を解除すると、容器本体10に対してキャップ40を上方に移動させることができる。そして、ねじ係合が完全に解除された状態でキャップ40を上方に引き抜くことで、外筒30から取り外すことができる。
キャップ40を外筒30から取り外し、ノズル20を露出させた状態で、容器本体10をノズル20の先端部が上方を向く正立姿勢から切り欠き部22が上方となる傾斜姿勢とする。これによって、収容空間S内の内容液を、ノズル孔21aを通じて筒壁21内に導き、外部に注出することができる。
また、内容液の注出後に、容器本体10を正立姿勢に戻したときに、ノズル20の先端に付着した内容液がノズル20の外周面21cに沿って垂れ落ちても、当該内容液は外筒30の外側に垂れ落ちることなく、ノズル20に沿って下方に垂れ落ちて液回収流路Rの底壁33で受けられる。液回収流路R内に垂れ落ちた内容液は、底壁33上面の傾斜に沿って移動し連通路35を経由して容器本体10の収容空間Sに戻される。したがって、この液体容器100によれば、ノズル20から内容液を注出させつつ当該内容液の外部への液垂れを抑制することができる。
使用後には、キャップ40の雌ねじ部45aを再び外筒30の雄ねじ部31aにねじ係合させることによってキャップ40を装着して、ノズル20を閉塞させることができる。
本実施形態に係る液体容器100の容器本体10、ノズル20及び液回収流路Rは、例えば、図5に示すプリフォーム200を射出成形等によって一体成形し、次にプリフォーム200のネックリング132などに設けた基準面をブロー成形金型の基準面に突き当てることによって金型に固定し、二軸延伸ブロー成形を行うことによって形成することができる。
プリフォーム200は、試験管形状を有する本体部110と、本体部110の上端部に一体成形されたノズル120及び外筒130とを備えている。本体部110は、円筒状の胴部111と、胴部111の下端部を閉塞する略半球形状の底部112とを備えている。本体部110は、プリフォーム200の二軸延伸ブロー成形によって、液体容器100の首部15、肩部13、胴部11及び底部12を形作る部位であり、内部空間S2を有している。
プリフォーム200のノズル120及び外筒130は、液体容器100のノズル20及び外筒30と同一形状を有しており、二軸延伸ブロー成形時に変形(膨張)しない部位である。ノズル120は、図5に示すように、円筒形状の筒壁121の周方向1箇所に軸方向にそって一端から他端まで延びる切り欠き部122を設けた断面C字形状すなわち樋状に形成されている。また、筒壁121上部における切り欠き部122を形成する周方向縁部には、側方から見て丸みを帯びるようにカットした面取り部123が形成されている。
プリフォーム200の外筒130は、略円筒形状の周壁131と、周壁131の下部において径方向外側に突出する円環形状のネックリング132と、周壁131の下端部から下方に向かって径方向内側に傾斜する底壁133とを備えており、底壁133の内周縁が本体部110の上端部に連結されている。
本実施形態において、ノズル120の筒壁121と、外筒130の周壁131と、底壁133で囲まれる領域は、液回収流路Rを形成している。
図5に示すプリフォーム200を用いて液体容器100を形成するに際しては、プリフォーム200のネックリング132などの基準面をブロー成形金型の基準面に突き当てて固定し、延伸ロッドによって本体部110を軸方向に延伸させつつ当該プリフォーム200の内部に加圧流体を供給して二軸延伸ブロー成形を行う。本実施形態では、ブロー成形によって本体部110のみを軸方向及び径方向に延伸させ、図1に示す首部15、肩部13、胴部11及び底部12を形作って液体容器100を形成する。
この液体容器100の製造方法では、本体部110、ノズル120及び外筒130(周壁131及び底壁133を含む)が一体成形されたプリフォーム200の本体部110のみを二軸延伸ブロー成形により膨張させることにより、容器本体10,ノズル20及び外筒30(周壁31及び底壁33を含む)が一体成形された液体容器100を形成することができる。液回収流路Rは、ノズル20及び外筒30によって区画形成されるため、液体容器100は、容器本体10、ノズル20及び液回収流路Rが一体成形された容器となる。
以上述べたように、本実施形態は、内容液の収容空間Sを区画形成する容器本体10と、容器本体10の上部に連なり内容液を外部に導く筒状のノズル20と、ノズル20の径方向外側の内容液を収容空間S内へ戻す液回収流路Rと、ノズル20を上方から覆うキャップ40とを備える液体容器100であって、容器本体10、ノズル20及び液回収流路Rは、一体成形により形成されており、キャップ40は、有頂筒状の計量筒47を有し、キャップ40の装着時において、計量筒47は、ノズル20の径方向内側に配置されるように構成した。このような構成の採用によって、ノズル20から内容液を注出させつつ当該内容液の外部への液垂れを効果的に抑制することができる。また、容器本体10、ノズル20及び液回収流路Rを一体成形していることから樹脂の使用量を削減でき、ノズルキャップと容器本体とを分離する必要がないため、分別廃棄も容易になる。
なお、ここでいう「分別廃棄が容易」とは、ノズルキャップと容器本体とを分別する手間を省くことができ、一緒に廃棄することができることを意味している。
特に、本実施形態では、計量筒47がノズル20の径方向内側に配置されるため、内容液の注ぎ易さや液だれ回避性を向上させるために計量筒47の下端部と装着筒45の下端部との上下方向距離RH(図4参照)を長くしても、液回収流路Rなどの他の部材と干渉することがない。したがって、液体容器100の全長を長くすることなく、利用者の使い易さを考慮して計量筒47の下端部と装着筒45の下端部との上下方向距離RHを定めて、内容液の注ぎ易さや液だれ回避性を向上させることができる。また、計量筒47の軸方向長さを長くすることで、液体容器100を径方向に拡大することなくスリムな形状を維持しつつ計量筒47の容積を確保することができる。
また、本実施形態では、キャップ40の装着時において、計量筒47の下端部は、ノズル20を越えて下方に延在し、容器本体10内に配置されるように構成した。このような構成の採用によって、計量筒47の上下方向長さを、天壁43と液回収流路Rの底壁33との上下方向距離を超えて延在させることができる。したがって、内容液の注ぎ易さや液だれ回避性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、容器本体10は、内容液の収容空間Sを区画形成する胴部11と、胴部11の下端部を閉塞する底部12と、胴部11の上端部に連なり胴部11よりも縮径された首部15とを有し、計量筒47の外周面と、首部15の内周面との径方向距離(図4の隙間G)は、1ミリメートル以上3ミリメートル以下であるように構成した。このような構成の採用によって、隙間Gを1ミリメートル以上とすることで隙間Gを通じた液回収をスムーズに行うことができる。また、隙間Gを3ミリメートル以下とすることによって、液回収流路Rの幅及び計量筒47の内径を十分に確保し易くすることができる。
また、本実施形態では、キャップ40は、液回収流路Rの外周壁(周壁31)に装着される装着筒45をさらに有し、装着筒45の下端部から計量筒47の下端部までの上下方向距離は、液回収流路Rの外周壁の上端部からノズル20の上端部までの上下方向距離よりも大きくなるように構成した。このような構成の採用によって、ノズル20から内容液を外部に注ぐ場合だけでなく、キャップ40の計量筒47から内容液を外部に注ぐ場合においても、注ぎ易さ及び液だれ回避性を向上させることができる。
また、本実施形態では、液回収流路Rの径方向幅は、3ミリメートル以上であるように構成した。このような構成の採用によって、ノズル20の外側に漏れ出た内容液を周壁31の外側まで漏らすことなく液回収流路R内に収容することができる。
また、本実施形態では、液体容器100の収容空間S内に内容液を収容した内容液入り液体容器100であって、キャップ40の装着時において、計量筒47の下端部は、容器本体10内における内容液が収容されていないヘッドスペースHS内に位置するように構成した。このような構成の採用によって、キャップ40を装着して液体容器100を保管する際に計量筒47の下端部に内容液が付着することがない。したがって、キャップ40の天壁43を下側とし、計量筒47の下端部(先端部)を上側とした姿勢で内容液を計量する際に、計量筒47の先端部に内容液が付着していないので、内容液の計量筒47の外側への漏れ出しを抑制することができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態では、計量筒47の下端部は、ノズル20を越えて下方に延在し、容器本体10内のヘッドスペースHSまで延在するように構成したが、この態様には限定されない。計量筒47の下端部は、ノズル20の下端部よりも上方に配置されていてもよいし、ヘッドスペースHSを越えて内容液に浸っていてもよい。
また、本実施形態では、装着筒45の下端部から計量筒47の下端部までの上下方向距離RHは、液回収流路Rの外周壁の上端部からノズル20の上端部までの上下方向距離NHよりも大きくなるように構成したが、この態様には限定されない。上下方向距離RHは、上下方向距離NH以下となってもよい。
本開示によれば、ノズル20から外部への液垂れを抑制しつつ、分別廃棄が容易な液体容器100及び内容液入り液体容器100を提供することができる。
10 容器本体
11 胴部
12 底部
13 肩部
15 首部
20 ノズル
21 筒壁
21a ノズル孔
21c 筒壁の外周面
22 切り欠き部
23 面取り部
30 外筒
31 周壁(外周壁)
31a 雄ねじ部
32 ネックリング
33 底壁
35 連通路
40 キャップ
41 外周壁
43 天壁
44 フランジ部
44a シール突起
45 装着筒
45a 雌ねじ部
46 シール壁
47 計量筒
100 液体容器
110 本体部
111 胴部
112 底部
120 ノズル
121 筒壁
122 切り欠き部
123 面取り部
130 外筒
131 周壁
132 ネックリング
133 底壁
200 プリフォーム
HS ヘッドスペース
O 中心軸線
R 液回収流路
S 収容空間
S2 内部空間

Claims (6)

  1. 内容液の収容空間を区画形成する容器本体と、
    前記容器本体の上部に連なり内容液を外部に導く筒状のノズルと、
    前記ノズルの径方向外側の内容液を前記収容空間内へ戻す液回収流路と、
    前記ノズルを上方から覆うキャップと
    を備える液体容器であって、
    前記容器本体、前記ノズル及び前記液回収流路は、一体成形により形成されており、
    前記キャップは、有頂筒状の計量筒を有し、
    前記キャップの装着時において、前記計量筒は、前記ノズルの径方向内側に配置されている、液体容器。
  2. 前記キャップの装着時において、前記計量筒の下端部は、前記ノズルを越えて下方に延在し、前記容器本体内に配置されている、請求項1に記載の液体容器。
  3. 前記容器本体は、内容液の収容空間を区画形成する胴部と、前記胴部の下端部を閉塞する底部と、前記胴部の上端部に連なり前記胴部よりも縮径された首部とを有し、
    前記計量筒の外周面と、前記首部の内周面との径方向距離は、1ミリメートル以上3ミリメートル以下である、請求項1又は2に記載の液体容器。
  4. 前記キャップは、前記液回収流路の外周壁に装着される装着筒をさらに有し、前記装着筒の下端部から前記計量筒の下端部までの上下方向距離は、前記液回収流路の外周壁の上端部から前記ノズルの上端部までの上下方向距離よりも大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載の液体容器。
  5. 前記液回収流路の径方向幅は、3ミリメートル以上である、請求項1から4のいずれか一項に記載の液体容器。
  6. 請求項2に記載の液体容器の前記収容空間内に内容液を収容した内容液入り液体容器であって、
    前記キャップの装着時において、前記計量筒の下端部は、前記容器本体内における内容液が収容されていないヘッドスペース内に位置する、内容液入り液体容器。
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