JP2010126165A - 液体注出容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】押圧により内容物を一定量、注出しうる液体注出容器を提供する。
【解決手段】筒状胴部10と、前記筒状胴部の下部に連結される圧搾変形可能な樹脂からなる注出ノズル付き底部20と、前記底部の外周に装着される台座40と、前記筒状胴部10の上部に装着される蓋部50とからなり、前記台座40は、前記底部20を押圧しうる一対の押圧部41a,41bを有することを特徴とする。容器を反転することなく、一定量の内容物を吐出でき、かつ内容物の再充填性、容器再使用性、容器廃棄時のリサイクル性に優れる。
【選択図】図2
【解決手段】筒状胴部10と、前記筒状胴部の下部に連結される圧搾変形可能な樹脂からなる注出ノズル付き底部20と、前記底部の外周に装着される台座40と、前記筒状胴部10の上部に装着される蓋部50とからなり、前記台座40は、前記底部20を押圧しうる一対の押圧部41a,41bを有することを特徴とする。容器を反転することなく、一定量の内容物を吐出でき、かつ内容物の再充填性、容器再使用性、容器廃棄時のリサイクル性に優れる。
【選択図】図2
Description
本願の発明は、押圧により内容物を一定量、注出しうる液体注出容器に関し、より詳細には、圧搾変形可能な樹脂からなる注出ノズルを有する容器であって、容器外周に装着された台座によって自立でき、かつ台座に設けた押圧部を押圧すると前記注出ノズルが押圧されて一定量の内容物を注出しうる、液体注出容器に関する。
洗濯機の普及に伴い、一定量の衣料用液体洗剤や柔軟剤、漂白剤などを投入することが多く、計量用のキャップ付き容器に収納される製品が多用されている。しかしながら、計量用のキャップを使用する場合には、内容物がキャップに残存するため手を汚し、キャップを洗濯液ですすいでから容器本体に装着するには手間がかかり面倒である。また、目の不自由な方には、一定量を目で確認する方法は、困難を強いるものである。
このような問題を解決するため、計量キャップを使用せずに一定量を注出しうる容器が開発されている。例えば、液状物を収容する容器の胴部が圧搾可能に形成された中空容器本体と、該中空容器本体の口頸部に嵌着されて、その開口部を塞ぐ栓体の底壁中央部に上方へ突設した筒体の先端部の側面に開口部を設けた溶液導出筒体と、前記栓体の縁部の上面に中蓋を螺着する周壁部を立設して貯溜部を形成すると共に、前記導出筒体の下部に吸い上げ管を連接して形成されてなる中栓と、該中栓に筒状の中蓋を上下動可能に螺合せしめて調整可能な計量室を形成すると共に、該筒状の中蓋の先端部に前記中栓の上端面が離接可能な開口部を形成して開閉可能にした中蓋とから形成されてなる蓋体と、前記中空容器本体の口頸部に嵌着してなる前記蓋体に被着せしめて蓋体の注出口を密閉する外蓋とにより形成された液体定量注出容器もある(特許文献1)。前記中空容器本体は、熱可塑性合成樹脂のブロー成形により成形され、容器の胴部を握力により圧搾できるように成形されている。圧搾により、内溶液を必要量だけ計量して注出できる、という。
これに対し、容器を押圧することで一定量を吐出しうる容器もある。例えば、スクイズ変形可能な胴部を有する容器本体に、胴部のスクイズ変形量を一定に規制する規制筒体を組付けると共に、容器本体内の正圧により開状態となり、内容液と空気の通過を規制する弁機能部分を設けた液体注出容器がある(特許文献2)。胴部に対する押圧操作によるスクイズ変形量を一定化させて注出量を定量化させたものである。容器本体は、ポリエチレン樹脂とか塩化ビニール樹脂などの比較的軟質な合成樹脂材料により壜体状にブロー成形され、スクイズ変形可能な有底筒形状となった胴部の上端に、外周面に螺条を刻設した口筒部を起立連結して構成されている。
また、容器本体の押圧操作部以外の部分に減圧変形部を備え、容器内圧を経時的に減圧させる内容液を収容可能としてなる定量吐出容器もある(特許文献3)。容器内部の前記押圧操作部に相対する位置にキャップに吊支された多孔筒が配置され、押圧された押圧操作部と衝合し、押圧操作部のスクイズ変形量を一定に規定し、内容液の吐出量を定量化できる、という。なお、容器は、軟質プラスチックをスクイズ変形可能に成形したものである。
さらに、柔軟性を有する薄肉な可撓性の合成樹脂製のスリーブを押し出し成形によりシームレスに形成し、スリーブの上端に、インサート成形によって当該スリーブの外径寸法に納まる寸法で剛性を有する合成樹脂製の首部品を一体成形し、スリーブの下端に、スリーブ内に嵌装される筒部と、スリーブの下端から外方へ張り出される鍔部と、筒部内に配置されてスリーブの上端側へ向かって延出され当該スリーブの可撓量を規制する規制部とを備え、剛性を有する底部品を装着するとともに、スリーブに、その上端から下端へ向かってスライド自在に挿入されて筒部との間でスリーブを挟み込みかつ鍔部と接合される剛性を有する押さえリングを装着する定量抽出容器もある(特許文献4)。抽出口周りの構造を単純化でき、また底部分を必要に応じて高い強度で形成することができる、という。
特開2003−040309号公報
特開平08−318964号公報
特開2001−151284号公報
特開2006-8171号公報
しかしながら、特許文献1記載の容器は、容器内に溶液導出筒体を収納し、栓体の縁部の上面に貯溜部を、前記導出筒体の下部に中栓を、前記中栓に計量室を形成する必要があり、構造が複雑である。
また、上記特許文献2〜4に記載される容器は、通常時は開口部を上方に向け、内容液を吐出する際に容器の開口部を下向きに反転させるものである。このため、内容量が1リットルを超える場合には、高齢者などのように腕力が弱く、または腕力が低下した者には、容器反転が容易でなく、一定量の注出が困難となる場合がある。また、上記特許文献記載の容器は、熱可塑性合成樹脂や比較的軟質な合成樹脂材料を使用して構成される胴部を押圧するものであり、女性や高齢者など握力が弱い場合には、押圧によって一定量を注出することが困難となる場合もある。したがって、誰にでも簡便に操作できる液体注出容器の開発が望まれる。
また、液体洗剤や柔軟剤、漂白剤などは、内容物を詰め替えることで容器を再使用できることが望まれる。このような容器の再使用のためには、詰め替え時の容器安定性に優れる材料で容器本体を構成する必要があり、易押圧性との両立が容易でない。また、容器再利用のためには、詰め替え用注入口が確保される必要があるが、上記した容器は、必ずしも再利用を考慮したものではない。
また、環境保全の観点から、使用後の容器は、リサイクルしうることが好ましい。一種類の材質のみからなる容器はリサイクルが容易であるが、容器の自立安定性と易押圧性を確保するために複数の材質を併用する場合には、部材ごとに容易に分解できる必要があるが、上記した容器は必ずしも構成部材ごとの分離が容易ではない。
上記現状に鑑みて、本発明は、握力や腕力が弱い者にも、簡便に使用できる、一定量を注出しでる液体注出容器を提供することを目的とする。
また、リサイクル、容器再使用が可能な、環境保全に優れる液体注出容器を提供することを目的とする。
また、リサイクル、容器再使用が可能な、環境保全に優れる液体注出容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、内容物を注出する注出ノズル付き底部を、筒状胴部の下部に連結することで、容器を倒立させることなく内容物を取り出せること、注出ノズル付き底部の外周を台座で構成することで保存時の自立安定性を確保しうること、注出ノズル付き底部を圧搾変形可能な樹脂で構成し、かつ前記台座に前記底部を押圧しうる一対の押圧部を形成すれば、前記押圧部の押圧によって容易に底部を押圧することができ、これにより一定量の内容物を容易に注出しうること、容器胴部を筒状に構成すれば把持が容易となること、前記筒状胴部、底部、台座、蓋部などをいずれも脱着可能に構成することで、リサイクルを容易とし、かつ内容物の再充填を可能としうることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、筒状胴部と、前記筒状胴部の下部に脱着自在に連結される圧搾変形可能な樹脂からなる注出ノズル付き底部と、前記筒状胴部と前記底部との連結部の外周に脱着自在に装着される連結部材と、前記連結部材を介して脱着自在に装着される台座と、前記筒状胴部の上部に脱着自在に装着される蓋部とからなり、前記台座は、前記底部を押圧しうる一対の押圧部を有することを特徴とする、液体注出容器を提供するものである。
本願発明によれば、内容物を注出する注出ノズル付き底部が筒状胴部の下部に形成されるため、容器を倒立することなく、内容物を注出することができる。しかも、容器を反転することなく、片手で一定量を注出することができ、操作が簡単である。
また、本発明によれば、台座に形成された一対の押圧部によって柔軟性に優れる圧搾変形可能な樹脂からなる容器底部を押圧するため、握力や腕力の弱いものでも、容易に一定量の内容物を注出することができる。
本発明の容器は、各部材が脱着自在に構成されているため、容器使用後のリサイクルが可能であり、環境保全に優れる。
また、本発明の液体注出容器は、押圧部の押圧により一定量の注出ができるだけでなく、使用しない時には注出口ノズルの先端が完全に閉じられているので、注出口に蓋部などを形成することなく、塵埃等の侵入を回避することができる。
また、本発明の液体注出容器は、押圧部の押圧により一定量の注出ができるだけでなく、使用しない時には注出口ノズルの先端が完全に閉じられているので、注出口に蓋部などを形成することなく、塵埃等の侵入を回避することができる。
本発明は、筒状胴部と、前記筒状胴部の下部に脱着自在に連結される圧搾変形可能な樹脂からなる注出ノズル付き底部と、前記筒状胴部と前記底部との連結部の外周に脱着自在に装着される連結部材と、前記連結部材を介して脱着自在に装着される台座と、前記筒状胴部の上部に脱着自在に装着される蓋部とからなり、前記台座は、前記底部を押圧しうる一対の押圧部を有することを特徴とする、液体注出容器である。前記蓋部は、空気穴を有し、かつ前記空気穴を被覆するシート弁が形成されていることが好ましい。以下、本発明を詳細に説明する。
(1)液体注出容器
図1は、本発明の液体注出容器の好適な態様の斜視図であり、図2は、その縦断面図である。本発明の液体注出容器(100)は、筒状胴部(10)の下部に、注出ノズル(21)が一体形成された底部(20)が配設され、前記筒状胴部(10)と前記底部(20)とは、両者の突合せ部の外周に脱着自在に装着される連結部材(30)によって液密に固定されている。更に、前記連結部材(30)と前記筒状胴部(10)との間隙を介して前記底部(20)の外周側に台座(40)が装着され、前記台座(40)の内側には、底部(20)を押圧しうる一対の押圧突起(41a、41b)が配設されている。なお、台座(40)は、その上端に形成された複数の爪部(43)によって、前記連結部材(30)の外周に装着されている。また、前記筒状胴部(10)の上端部には、胴部中央に向かう梁部(13b)が形成され、梁部(13b)を介して突出部(17)が形成され、その突出部(17)を閉塞するように、蓋部(50)が脱着自在に装着されている。なお、蓋部(50)には、空気穴が形成され、その下部にシート弁が装着されている。
図1は、本発明の液体注出容器の好適な態様の斜視図であり、図2は、その縦断面図である。本発明の液体注出容器(100)は、筒状胴部(10)の下部に、注出ノズル(21)が一体形成された底部(20)が配設され、前記筒状胴部(10)と前記底部(20)とは、両者の突合せ部の外周に脱着自在に装着される連結部材(30)によって液密に固定されている。更に、前記連結部材(30)と前記筒状胴部(10)との間隙を介して前記底部(20)の外周側に台座(40)が装着され、前記台座(40)の内側には、底部(20)を押圧しうる一対の押圧突起(41a、41b)が配設されている。なお、台座(40)は、その上端に形成された複数の爪部(43)によって、前記連結部材(30)の外周に装着されている。また、前記筒状胴部(10)の上端部には、胴部中央に向かう梁部(13b)が形成され、梁部(13b)を介して突出部(17)が形成され、その突出部(17)を閉塞するように、蓋部(50)が脱着自在に装着されている。なお、蓋部(50)には、空気穴が形成され、その下部にシート弁が装着されている。
本発明の液体注出容器(100)は、前記押圧突起(41a、41b)が外側から内側に向かって加圧されると底部(20)が変形して容器内圧が上昇し、これに応じて前記注出ノズル(21)から一定量の内容物が吐出される。なお、内容物吐出後に、蓋部(50)に形成された空気穴(51)から空気が導入され、容器内圧が吐出前の状態に戻される。なお、底部(20)に形成した注出ノズル(21)から空気が導入され、内圧をもとに戻すことができる場合には、蓋部(50)に空気穴(51)を形成する必要はない。
本発明の液体注出容器(100)は、容器を反転することなく、片手で一定量の内容物を注出することができる。
本発明の液体注出容器(100)は、上記したように脱着自在に構成されるため、使用後のリサイクルを容易にすることができる。
本発明の液体注出容器(100)は、上記したように脱着自在に構成されるため、使用後のリサイクルを容易にすることができる。
また、筒状胴部(10)とその上端を密封する蓋部(50)とが脱着可能に装着されているため、蓋部(50)をはずすことで、筒状胴部(10)の突出部(17)から内容物を再充填することができる。
(2)筒状胴部
筒状胴部は、容器の本体部を構成する部材であり、容器把持部となる。図3に示すように、筒状胴部(10)の断面は円形に限定されるものではないが、容易に把持できる形状であることが好ましい。把持性を確保するため、筒状胴部(10)の上端から下端の間に若干の細径部が形成されていてもよい。
筒状胴部は、容器の本体部を構成する部材であり、容器把持部となる。図3に示すように、筒状胴部(10)の断面は円形に限定されるものではないが、容易に把持できる形状であることが好ましい。把持性を確保するため、筒状胴部(10)の上端から下端の間に若干の細径部が形成されていてもよい。
また、筒状胴部(10)の下端部は、胴部中央に向かう梁部(13a)を介して若干細径の連結部(14)が形成され、前記連結部の外周には螺条(15)が形成されている。この螺条(15)を介して後記する連結部材(30)を脱着可能に装着することができる。
筒状胴部(10)の上端には、梁部(13b)を介して形成された突出部(17)があり、突出部(17)の外周には螺条(18)が形成されている。この螺条(18)を介して、脱着自在に蓋部(50)を装着することができる。なお、本発明では、各部材は、脱着自在に連結されることを特徴とするが、このような連結手段としては螺条に限定されるものでなく、嵌合その他の手段であってもよい。
本発明の液体注出容器では、筒状胴部を把持し、内容物の注出が必要な箇所に移動させることができる。筒状胴部を把持しても、容器内圧が変動しないことが好ましい。筒状胴部の把持によって容器内圧が上昇すると、意図せずに注出ノズル(21)から内容物が吐出され、または一定量の注出が困難となるからである。
本発明において、前記筒状胴部(10)は、ポリプロピレンやポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を使用して成形されることが好ましい。ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で形成することで、圧搾変形を回避して保形性に優れ、把持による内圧変動を防止しうるからである。筒状胴部は、上記樹脂をブロー成形して製造することができる。
(3)底部
底部は、台座(40)に設けられた押圧突起(41a、41b)の加圧によって変形し、かつ筒状胴部(10)との液密を確保し、略中央に形成された注出ノズル(21)から内圧上昇に対応して一定量の内容物を吐出するものである。
底部は、台座(40)に設けられた押圧突起(41a、41b)の加圧によって変形し、かつ筒状胴部(10)との液密を確保し、略中央に形成された注出ノズル(21)から内圧上昇に対応して一定量の内容物を吐出するものである。
図4に示すように、底部(20)の上端部には、前記筒状胴部(10)に形成された細径の連結部(14)と密着しうる環状突起(22)が形成されている。この環状突起(22)を介して、連結部材(30)によって筒状胴部(10)と液密に固定される。
また、底部の中央部には、管状の注出ノズル(21)が形成されている。注出ノズル(21)は、ばね(23)と栓(25)で構成され、前記栓(25)は、ばね(23)によって容器上方に引き上げられている。前記押圧突起(41a、41b)の加圧によって容器内圧が上昇すると、前記ばね(23)が縮んで前記栓(25)を注出ノズル(21)の先端側に押し出し、注出ノズル(21)の先端部に形成される隙間から、内圧の上昇に対応する一定量の内容物が吐出される。内容物の吐出後は、前記ばね(23)によって栓(25)が引き戻され、内容物の遺漏が防止される。
なお、注出ノズル(21)の構造は、上記したものに限定されず、従来公知のものを使用することができる。
本発明の液体注出容器は、前記押圧突起(41a、41b)を外側から内側に向けて押圧することで底部(20)を変形させ、容器内圧を上昇させるものであり、圧搾変形可能な樹脂で構成される必要がある。このような圧搾変形可能な樹脂としては、SBCなどのスチレン系エラストマー、TPVCなどの塩ビ系エラストマー、TPOなどのオレフィン系エラストマー、その他、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ニトリル系エラストマー、ポリアミド系エラストマーなどのエラストマーで構成されることが好ましい。上記エラストマーは柔軟性に優れ、押圧によって容易に変形でき、かつ筒状胴部(10)や連結部材(30)との液密の確保が容易だからである。
本発明の液体注出容器は、前記押圧突起(41a、41b)を外側から内側に向けて押圧することで底部(20)を変形させ、容器内圧を上昇させるものであり、圧搾変形可能な樹脂で構成される必要がある。このような圧搾変形可能な樹脂としては、SBCなどのスチレン系エラストマー、TPVCなどの塩ビ系エラストマー、TPOなどのオレフィン系エラストマー、その他、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ニトリル系エラストマー、ポリアミド系エラストマーなどのエラストマーで構成されることが好ましい。上記エラストマーは柔軟性に優れ、押圧によって容易に変形でき、かつ筒状胴部(10)や連結部材(30)との液密の確保が容易だからである。
(4)連結部材
連結部材は、筒状胴部(10)と底部(20)とを液密に連結する脱着可能な部材である。脱着可能に構成することで、容器使用後のリサイクルを容易にすることができる。
連結部材は、筒状胴部(10)と底部(20)とを液密に連結する脱着可能な部材である。脱着可能に構成することで、容器使用後のリサイクルを容易にすることができる。
連結部材は、上記目的に沿うものであれば、その形状は機構に限定はない。例えば、連結部材として、図5に示すように、内側に螺条(31)が形成された環状物であり、その下端部に内側に向かう梁部(33)が形成されるものを使用することができる。筒状胴部(10)の下端と底部(20)の上端とを接合し、ついで結合部材(30)を装着する。連結部材(30)に形成された螺条(31)は、筒状胴部(10)の連結部(14)の外周に形成した螺条(15)と対応して、筒状胴部(10)と連結部材(30)とのねじ式の装着を可能とする。その際、底部(20)に形成した環状突起(22)と筒状胴部(10)の連結部(14)の下端とが、連結部材(30)の梁部(33)による上向きのねじ込み力によって、液密に固定される。本発明では、底部(20)に形成された環状突起(22)は、エラストマーなどで構成されるためにパッキンの役割を奏し、筒状胴部(10)、底部(20)および連結部材(30)の連結を液密に固定することができる。
(5)台座
本発明において、台座は、容器の自立安定性の確保、並びに押圧部を形成するものである。
本発明において、台座は、容器の自立安定性の確保、並びに押圧部を形成するものである。
台座(40)は、内容物を収納した容器の自立性を確保するため、剛性ある材質で構成され、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂などを射出成形して調製することができる。
図6の容器斜視図に示すように、台座(40)は、筒状胴部(10)の下部に連結される袴状物であり、一部を切欠くことで押圧部(41)が形成される。この押圧部(41)の下端には、押圧によってその内側に配置される底部(20)を変形しうるよう、図2に示す押圧突起(41a、41b)が形成されている。
台座は、前記押圧部(41)に、把持などによる内側に向かう圧力が付加された場合に、押圧突起(41a、41b)によって底部(20)を変形できる程度の可撓性を有するが、このような可撓性は、台座(40)を構成する部材の特性や押圧部(41)の形状によって確保することができる。例えば、図7に示すように、押圧部(41)の上端に切り込み(45)を形成し、押圧部(41)が加圧された際の変形を容易にすることができる。切り込み(45)の深さを変化させることで底部(20)の変形量を変化させ、注出ノズル(21)からの注出量を調整することができる。
押圧部の形状として、図1では、台座(40)の一部を舌状に成形したもののを例示するが、これに限定されるものではない。筒状胴部(10)の形状や内容物の充填量その他を勘案し、押圧に適する形状を選択すればよい。
本発明の液体注出容器は、押圧により内容物を一定量、注出しうること特徴とするが、台座を構成する樹脂の種類、押圧部の厚さ、前記した切り込み(45)形状などを適宜調整することで、定量性を確保することができる。
(6)蓋部
蓋部は、筒状胴部(10)の上端部を閉塞し、筒状胴部(10)に脱着可能に装着しうる部材である。
蓋部は、筒状胴部(10)の上端部を閉塞し、筒状胴部(10)に脱着可能に装着しうる部材である。
例えば、図8に示すように、頂壁から下面に短筒部(53)を垂下し、短筒部(53)の内側に螺条(55)を形成したものを蓋部(50)として使用することができる。、筒状胴部(10)の突出部(17)に形成した螺条(18)と、蓋部(50)の螺条(55)とを介して、ねじ込みによって両者を脱着自在に装着することができる。
蓋部(50)に空気穴(51)が形成される場合には、その下部にシール弁(57)が配設されることが好ましい。シール弁によって容器転倒時に空気穴(51)から内容物が液漏れすることを防止できる。なお、前記したように、内容物が注出される際に、底部(20)に形成した注出ノズル(21)から空気が導入される場合には、蓋部(50)に空気穴(51)を形成する必要はない。
(7)製造方法
本発明の液体注出容器は、図9に示すように、底部(20)の上方に筒状胴部(10)を載置し、底部(20)の下端から連結部材(30)を装着して底部(20)、筒状胴部(10)および連結部材(30)を一体に固定し、底部(20)の下端から台座(40)を装着して、製造することができる。液体洗剤や漂白剤、柔軟剤などの内容物を筒状胴部(10)の突出部(17)から充填した後に蓋部(50)を装着すればよい。
本発明の液体注出容器は、図9に示すように、底部(20)の上方に筒状胴部(10)を載置し、底部(20)の下端から連結部材(30)を装着して底部(20)、筒状胴部(10)および連結部材(30)を一体に固定し、底部(20)の下端から台座(40)を装着して、製造することができる。液体洗剤や漂白剤、柔軟剤などの内容物を筒状胴部(10)の突出部(17)から充填した後に蓋部(50)を装着すればよい。
なお、図10に示すように、予め底部(20)の注出ノズル(21)の先端および筒状胴部(10)の突出部(17)の上端を、初期開封シール(60)によって密封してもよい。これにより、保存時の空気流入を防止して保存安定性を向上させることができ、かつ保存時の遺漏なども防止することができる。
本発明によれば、簡便に一定量を注出することができ、かつ使用後は、内容物の再充填によって容器を再使用することができ、また、容器を廃棄する際には、部材ごとの分離が容易なため、リサイクル効率が高く、環境保全に優れる液体注出容器を提供することができ、有用である。
10・・・筒状胴部、
13a、13b・・・梁部、
14・・・連結部、
15・・・螺条、
17・・・突出部、
18・・・螺条、
20・・・底部、
21・・・注出ノズル、
22・・・環状突起、
23・・・ばね、
25・・・栓、
30・・・連結部材、
31・・・螺条、
33・・・梁部、
40・・・台座、
41・・・押圧部、
41a、41b・・・押圧突起、
43・・・爪部、
45・・・切り込み、
50・・・蓋部、
51・・・空気穴、
53・・・短筒部、
55・・・螺条、
57・・・シール弁、
60・・・初期開封シール、
100・・・液体注出容器
13a、13b・・・梁部、
14・・・連結部、
15・・・螺条、
17・・・突出部、
18・・・螺条、
20・・・底部、
21・・・注出ノズル、
22・・・環状突起、
23・・・ばね、
25・・・栓、
30・・・連結部材、
31・・・螺条、
33・・・梁部、
40・・・台座、
41・・・押圧部、
41a、41b・・・押圧突起、
43・・・爪部、
45・・・切り込み、
50・・・蓋部、
51・・・空気穴、
53・・・短筒部、
55・・・螺条、
57・・・シール弁、
60・・・初期開封シール、
100・・・液体注出容器
Claims (2)
- 筒状胴部と、前記筒状胴部の下部に脱着自在に連結される圧搾変形可能な樹脂からなる注出ノズル付き底部と、前記筒状胴部と前記底部との連結部の外周に脱着自在に装着される連結部材と、前記連結部材を介して脱着自在に装着される台座と、前記筒状胴部の上部に脱着自在に装着される蓋部とからなり、
前記台座は、前記底部を押圧しうる一対の押圧部を有することを特徴とする、液体注出容器。 - 前記蓋部は、空気穴を有し、かつ前記空気穴を被覆するシート弁が形成されていることを特徴とする、請求項1記載の液体注出容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008299510A JP2010126165A (ja) | 2008-11-25 | 2008-11-25 | 液体注出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008299510A JP2010126165A (ja) | 2008-11-25 | 2008-11-25 | 液体注出容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010126165A true JP2010126165A (ja) | 2010-06-10 |
Family
ID=42326819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008299510A Withdrawn JP2010126165A (ja) | 2008-11-25 | 2008-11-25 | 液体注出容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010126165A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012153426A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-16 | Sanki:Kk | 詰替えボトル装置 |
CN104909041A (zh) * | 2014-03-10 | 2015-09-16 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种净水桶及其桶盖组件 |
-
2008
- 2008-11-25 JP JP2008299510A patent/JP2010126165A/ja not_active Withdrawn
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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