JP2023110588A - シート状海苔の異物除去装置 - Google Patents
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Abstract
Description
シート状海苔に付着又は漉き込まれた異物を検出し、除去する異物除去装置であって、
前記シート状海苔を1枚ずつ搬送する搬送手段と、
前記搬送手段の下流側に配備され、前記シート状海苔の前記異物の位置を検出する第1異物検知手段と、
前記第1異物検知手段の下流側に配備され、前記第1異物検知手段により検知された前記位置にある前記異物を除去する第1異物除去手段と、前記第1異物除去手段の近傍に配備され、前記第1異物除去手段により除去された前記異物を吸引する第1異物吸引手段と、を含む第1異物除去吸引手段と、
を具え、
前記第1異物除去手段は、ブラシ毛が植え付けられたブラシを含み、前記ブラシを前記海苔に押し当てることで、前記異物を掻き取って除去する。
前記反転手段の下流側に配備され、前記反転手段により反転された前記シート状海苔の前記異物の位置を検出する第2異物検知手段と、
前記第2異物検知手段の下流側に配置され、前記第2異物検知手段により検知された前記位置にある異物を除去する第2異物除去手段と、前記第2異物除去手段の近傍に配備され、前記第2異物除去手段により除去された前記異物を吸引する第2異物吸引手段と、を含む第2異物除去吸引手段と、
を具え、
前記第2異物除去手段は、ブラシ毛が植え付けられたブラシを含み、前記ブラシを前記海苔に押し当てることで、前記異物を掻き取って除去する。
前記シート状部材の上部には、前記第1異物検知手段により検知された前記位置に向けて前記シート状部材を下方に押し込む押込手段と、
前記シート状部材を水平方向に往復移動又は振動させる往復手段と、
を具える。
搬入ステーション20は、検査される海苔80を搬入し、検査まで保管する。たとえば、海苔80は、数十枚から数百枚重ねた束の状態で、海苔ストッカー21に搬入される。海苔ストッカー21には、複数の束を収容可能とし、本実施形態では、検査前の海苔80、検査後の良品海苔85、不良品海苔86を保管するようにしている。
待機ステーション24では、海苔80が重ねられて検査を待つ。海苔80は、移送手段25によって1枚ずつ載置ステーション35に運ばれる。たとえば、移送手段25は、2軸直交ロボットに吸引機能を設け、重ねられた一番上に位置する海苔80を吸引して載置ステーション35まで運ぶ構成とすることができる。また、移送手段25は、ロボットハンドやロボットアームに吸引機能を有するハンドピースを装着して海苔80を載置ステーション35まで搬送する構成としてもよい。
海苔80は、搬送手段30によって、載置ステーション35から第2異物除去吸引ステーション50aまで搬送手段30によって搬送され、その間に異物81の検査や除去吸引が行なわれる。たとえば、搬送手段30は、図1に示すように、矢印R方向に間欠回転可能する円盤状の搬送テーブル31とし、搬送テーブル31上に海苔80を保持し、各ステーションを順に海苔80が搬送される構成である。図示では、搬送テーブル31は、45°間隔で円環状にステーション35,40,50,60,40a,50a,60a,70を配置している。搬送テーブル31には、最大8枚の海苔80が載置可能であり、検査や異物除去吸引等が順次行なわれる。なお、搬送テーブル31に代えて、コンベアベルトを採用し、各ステーションは直線状の配置としても構わない。
載置ステーション35では、待機ステーション24から移送手段25によって運ばれた海苔80を搬送テーブル31に載せて固定する。本実施形態では、後述のとおり、海苔80の異物81の位置を特定し、当該位置にある異物81を除去吸引するため、海苔80が各ステーション間(第1、第2反転ステーション60,60aを除く)を移動する間、位置ずれすることなく保持しておく必要がある。そこで、搬送テーブル31は、位置決め機構として、クランプ手段32を有し、海苔80を搬送テーブル31に固定する。具体的実施形態として、図2は、搬送テーブル31にクランプ手段32によって固定された海苔80の平面図である。クランプ手段32は、アクチュエーターやソレノイド等により作動する構成を例示でき、海苔80が弛むことなく張った状態で海苔80の縁部をクランプする。図示の実施形態では、海苔80は四隅をクランプ手段32によりクランプしているが、クランプ手段32の数やクランプ位置は図示の例に限られない。なお、位置決め機構は、クランプ手段32に代えて吸引等によって海苔80を搬送テーブル31に固定するようにしてもよい。
第1異物検知ステーション40は、第1異物検知手段41を有し、搬送テーブル31上の海苔80の異物81を検知し、その位置を特定する。第1異物検知ステーション40は、図1に示すように、載置ステーション35から時計回りに45°移動した位置にある。第1異物検知手段41は、たとえば、光学的手法により、異物81を検知する。具体的実施形態には、第1異物検知手段41は、反射型画像処理装置とAI(人工知能:図示せず)を組み合わせた構成を採用できる。反射型画像処理装置は、図3に示すように、LED等の光源42から海苔80に光L1を照射し、その反射光L2を撮像手段43で撮像する。なお、外光の影響を避けるために、海苔80、光源42及び撮像手段43をドーム状のカバーで覆うことが望ましい。そして、得られた画像をAI(たとえば制御手段に搭載)で分析し、AIがその学習結果から異物81の有無とその位置を判定する。異物81の位置は、一実施形態として、図4に示すように、海苔80の長手方向中心をY軸、幅方向中心をX軸とする直交座標で特定することができる。図4では、2つの異物81を示しており、一方の座標を(x1,y1)、他方の座標を(x2,y2)としている。
第1異物除去吸引ステーション50では、第1異物検知ステーション40から異物81の有無及び位置が特定された海苔80が搬送され、検知された異物81を除去、吸引する。
第1反転ステーション60では、続く工程で海苔80の裏側面を検査するために、海苔80の表裏をひっくり返す。具体的には、クランプ手段32により搬送テーブル31に固定されていた海苔80の固定を解除し、海苔80の表裏をひっくり返して再び搬送テーブル31に海苔80を固定し直す。
海苔80の裏側面に対し、異物81の有無の検知及びその位置の特定と、異物81が存在する場合に異物81の除去吸引を行なう。第2異物検知ステーション40aは、第1異物検知手段41と同様の第2異物検知手段41aを具える(図3参照)。また、第2異物除去吸引ステーション50aは、第1異物除去吸引手段51と同様に、第2異物除去手段52aと第2異物吸引手段54aを具える第2異物除去吸引手段51aを具える(図5参照)。従って、その詳細な説明は省略するが、海苔80の裏面側の異物81も除去、吸引により取り除くことができる。第2異物除去吸引ステーション50aで異物を取り除いた後、搬送テーブル31を45°間欠回転させて、海苔80は第2反転ステーション60aに搬送される。
次に、裏側面が上になるように反転していた海苔80を再度表側面が上になるように反転させる。第2反転ステーション60aは、第1反転ステーション60と同様の構成であり、説明を省略する。反転手段(図1の矢印61a)により、海苔80は表側面が上向きとなった状態で搬送テーブル31に固定される。その後、搬送テーブル31を45°間欠回転させ、海苔80を搬出ステーション70に搬送する。
搬出ステーション70では、表裏の異物81が取り除かれた海苔80を搬送テーブル31から搬出する。本実施形態では、図1に示すように、海苔80は、最終検査ステーション73に搬出される。搬出ステーション70は、待機ステーション24の移送手段25と同様の移送手段71を有し、搬送テーブル31に対する海苔80の固定を解除すると共に、移送手段71により海苔80を吸引等して最終検査ステーション73に運ぶ。なお、海苔80が搬出された搬送テーブル31は間欠回転して、再度載置ステーション35で新たな海苔80が載置、固定され、異物81の検知、除去吸引が実行される。
最終検査ステーション73は、海苔80に残留する異物81の有無や、貫通するような孔83、破れ、欠けなどの有無を検知する。上記工程において、海苔80の表裏に付着、漉き込み等された異物81は、取り除かれているはずであるが、異物が大きい場合、或いは、異物81が海苔80に絡んで取り除き切れていない場合がある。また、表裏からは検知できない異物81が海苔80の中に埋没していることもある。そこで、最終検査ステーション73では、図1に示すように、検査装置74で海苔80を検査する。検査装置74は、透過型画像処理装置を例示でき、赤外光を表側面に海苔80に照射し、海苔80の裏側面でイメージセンサーにより受光して異物81、一定面積以上の貫通する孔83、破れ等の有無を検知する。なお、最終検査ステーション73で用いる検査装置は、透過型画像処理装置に限定されるものではない。
然して、最終検査ステーション73で、図6(a)に示すように異物81、貫通する孔83、破れ等がない海苔80は、合格となり良品海苔85として選別され、最終検査ステーション73からロボットハンドやロボットアームなどの振分手段76により良品海苔集積ステーション77に集積される。一方、図6(b)に示すように、表裏の異物は除去されて凹み82となるが、内部に異物81が残留している海苔80、或いは、貫通する孔83や破れがある海苔80は、不合格となり不良品海苔86として不良品海苔集積ステーション78に集積される。集積された海苔80は、良品、不良品に分けたまま、たとえば、図1に矢印79で示す移送手段により海苔ストッカー21に戻され、海苔80の検査が完了する。
20 搬入ステーション
24 待機ステーション
30 搬送手段
31 搬送テーブル
32 クランプ手段
35 載置ステーション
40 第1異物検知ステーション
40a 第2異物検知ステーション
41 第1異物検知手段
41a 第2異物検知手段
50 第1異物除去吸引ステーション
50a 第2異物除去吸引ステーション
51 第1異物除去吸引手段
51a 第2異物除去吸引手段
52 第1異物除去手段
52a 第2異物除去手段
54 第1異物吸引手段
54a 第2異物吸引手段
60 第1反転ステーション
60a 第2反転ステーション
70 搬出ステーション
73 最終検査ステーション
77 良品海苔集積ステーション
78 不良品海苔集積ステーション
80 海苔
81 異物
Claims (8)
- シート状海苔に付着又は漉き込まれた異物を検出し、除去する異物除去装置であって、
前記シート状海苔を1枚ずつ搬送する搬送手段と、
前記搬送手段の下流側に配備され、前記シート状海苔の前記異物の位置を検出する第1異物検知手段と、
前記第1異物検知手段の下流側に配備され、前記第1異物検知手段により検知された前記位置にある前記異物を除去する第1異物除去手段と、前記第1異物除去手段の近傍に配備され、前記第1異物除去手段により除去された前記異物を吸引する第1異物吸引手段と、を含む第1異物除去吸引手段と、
を具え、
前記第1異物除去手段は、ブラシ毛が植え付けられたブラシを含み、前記ブラシを前記海苔に押し当てることで、前記異物を掻き取って除去する、
シート状海苔の異物除去装置。 - 前記第1異物除去吸引手段の下流側に配備され、前記搬送移行路上で前記シート状海苔を表裏反転させる反転手段と、
前記反転手段の下流側に配備され、前記反転手段により反転された前記シート状海苔の前記異物の位置を検出する第2異物検知手段と、
前記第2異物検知手段の下流側に配置され、前記第2異物検知手段により検知された前記位置にある異物を除去する第2異物除去手段と、前記第2異物除去手段の近傍に配備され、前記第2異物除去手段により除去された前記異物を吸引する第2異物吸引手段と、を含む第2異物除去吸引手段と、
を具え、
前記第2異物除去手段は、ブラシ毛が植え付けられたブラシを含み、前記ブラシを前記海苔に押し当てることで、前記異物を掻き取って除去する、
請求項1に記載のシート状海苔の異物除去装置。 - 前記ブラシは軸状部材の先端下向きに前記ブラシ毛が植え付けられてなり、前記海苔と直交する軸を中心に回転する、
請求項1又は請求項2に記載のシート状海苔の異物除去装置。 - 前記ブラシは、筒状部材の周面に前記ブラシ毛が植え付けられてなり、前記海苔と平行な軸を中心に回転する、
請求項1又は請求項2に記載のシート状海苔の異物除去装置。 - 前記ブラシは、シート状部材の下面に前記ブラシ毛が植え付けられてなり、
前記シート状部材の上部には、前記第1異物検知手段により検知された前記位置に向けて前記シート状部材を下方に押し込む押込手段と、
前記シート状部材を水平方向に往復移動又は振動させる往復手段と、
を具える、
請求項1又は請求項2に記載のシート状海苔の異物除去装置。 - 前記搬送手段は、前記シート状海苔を1枚ずつ載置する搬送テーブルを具え、前記搬送テーブルの回転により前記シート状海苔が搬送される、
請求項1乃至請求項5の何れかに記載のシート状海苔の異物除去装置。 - 前記搬送テーブルは、前記シート状海苔をクランプして位置決めするクランプ手段を有する、
請求項6に記載のシート状海苔の異物除去装置。 - 前記第2異物除去吸引手段の下流側には、前記第2異物除去吸引手段を通過した前記シート状海苔に残存する異物の有無、孔及び破れの有無を検知する検査装置を具える、
請求項2に記載のシート状海苔の異物除去装置。
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