JP2015198594A - 乾海苔の異物除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1に、自動化により容易かつ短時間のうちに、効率面やコスト面に優れて、異物を除去できると共に、第2に、しかもミスなく確実に異物を除去できる、乾海苔の異物除去装置を提案する。【解決手段】この乾海苔Aの異物除去装置16は、乾海苔Aの加工製造工程に付帯して使用され、異物選別機により検出,選別,回収された海苔Aについて、付着している夾雑物や金属よりなる異物Bを、除去する。すなわち、海苔Aを搬送しつつ発受光により異物検査を実施し、もって異物Bを位置検出すると、搬送を一旦停止すると共に、検出位置Fの異物Bを海苔Aから除去する除去作動を実施する。そこで、この異物除去装置16は、供給部17,コンベア18,光源19,カメラ20,制御手段21,除去手段22等を、組み合わせて採用してなる。【選択図】図1

Description

本発明は、乾海苔の異物除去装置に関する。すなわち、乾海苔の加工製造工程に付帯して使用され、海苔に付着している異物を除去する、乾海苔の異物除去装置に関するものである。
《技術的背景》
海中から摘取されて加工製造された乾海苔(以下、多くの場合は単に海苔という)には、夾雑物や金属が異物として多々付着している。
すなわち、わら,ビニール片,鳥の羽,貝殻,紙,木屑,ワラ屑,海老,虫,等々の夾雑物が、付着していることが多い。又、鉄を始めアルミ,銅,その他の金属の歯こぼれ片,破片,磨耗片,錆片,残滓等々が、付着していることも多い。
夾雑物の付着は、海中の網に養殖していた原藻を摘採する時に、海中に流入していた夾雑物が、原藻に付着して採取されてしまうことに、起因する。金属付着の原因としては、海中からの原藻摘採時における金属製刈取機の使用、その後の切断,水洗い,抄き,脱水,乾燥等、海苔の加工製造工程における金属製機具の使用等が、挙げられる。
そして、このように異物である夾雑物や金属が付着して加工製造された海苔は、そのまま食用に供するには問題があり、加工製造工程後に、後処理として選別されラインから取り除かれている。
《従来技術》
すなわち従来、夾雑物については、専用の異物選別機(夾雑物選別機)が使用されており、夾雑物が付着した海苔の検出,選別,取り除きが実施されていた。これと共に、形状不良の海苔も検出,選別,取り除く形状兼異物選別機(夾雑物選別機)も、使用されていた。
他方、金属については、専用の異物選別機(金属選別機)が一般的に使用されており、金属が付着した海苔の検出,選別,取り除きが実施されていたが、夾雑物と金属を共に検出,選別,取り除く異物選別機も、最近開発されている。
そして、夾雑物や金属等の異物が付着した海苔は、このように選別されラインから取り除かれた後、回収され、もって人手作業により異物が除去されていた。
すなわち、異物が付着した海苔を、作業者が1枚1枚手に取って、目視により異物の位置を見定め判別すると共に、発見した異物を手作業で除去していた。海苔は、このように作業者の人手作業により異物が除去され、もって食用に供することが可能とされていた。
上述した異物選別機としては、例えば次の特許文献1に示されたものが挙げられる。
特開2012−217427号公報
《問題点》
ところで、このような従来例については、次の課題が指摘されていた。
上述したように従来例では、異物が付着した海苔は、作業者の人手作業により、異物が除去されていた。もって、作業が面倒であり煩わしく、作業者の多大な時間と労力を要する等、効率面やコスト面に問題が指摘されていた。
又、異物を見落とし看過してしまうミスも、指摘されていた。すなわち、海苔に付着した異物によっては、その位置を目視では判別,発見しにくいケースが多々あり(例えば、海苔の内部にトーンの暗い異物が付着していたケース)、ミスにより異物が除去されることなく付着したままとなる虞も、指摘されていた。
《本発明について》
本発明の乾海苔の異物除去装置は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、自動化により効率面やコスト面に優れて、異物を除去できると共に、第2に、しかも確実に異物を除去できる、乾海苔の異物除去装置を提案することを目的とする。
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲に記載したように、次のとおりである。
請求項1については、次のとおり。
請求項1の乾海苔の異物除去装置は、乾海苔の加工製造工程に付帯して使用され、海苔に付着している異物を除去する。
すなわち、海苔を搬送しつつ発受光により異物検査を実施し、もって該異物を位置検出すると、搬送を一旦停止すると共に、検出された該異物を海苔から除去する除去作動を実施すること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。
請求項2の乾海苔の異物除去装置は、請求項1において、供給部,コンベア,光源,カメラ,制御手段,除去手段を、有している。
そして該供給部は、該異物が付着している海苔を一枚単位で該コンベアに供給する。該コンベアは、供給された海苔を載せて搬送する。該光源は、搬送される海苔を照射する。該カメラは、該光源からの照射光を海苔を介し反射光又は透過光として受光する。
該制御手段は、該カメラの受光データに基づき異物検査を実施し、もって該異物を位置検出すると、該除去手段に対し作動信号を送出すると共に、該コンベアに対し除去作動中の搬送を一旦停止させる一旦停止信号を送出する。
該除去手段は、検出位置の該異物を搬送停止中の海苔から除去する除去作動を実施すること、を特徴とする。
請求項3については、次のとおり。
請求項3の乾海苔の異物除去装置では、請求項2において、該供給部は、予め異物選別機により選別,回収された該異物が付着している海苔を、該コンベアに供給する。そして該異物は、少なくとも夾雑物よりなること、を特徴とする。
請求項4については、次のとおり。
請求項4の乾海苔の異物除去装置では、請求項3において、該カメラは、ラインセンサーカメラよりなり、受像素子が搬送方向に対し横一列に配置されており、一次元的に受光撮影を行うこと、を特徴とする。
請求項5については、次のとおり。
請求項5の乾海苔の異物除去装置では、請求項3において、該除去手段は、粘着方式,吸引方式,又は打ち抜き方式のいずれかから選択された方式により、該異物を海苔から除去すること、を特徴とする。
請求項6については、次のとおり。
請求項6の乾海苔の異物除去装置では、請求項3において、該除去手段は、該制御手段から作動信号を受信すると、まず、該光源やカメラの発受光の邪魔にならない常時の退避位置から、該光源やカメラの発受光が行われていた海苔の検出位置へと移動し、もって検出位置にて該異物の除去作動を実施した後、元の退避位置へと移動する。
該制御手段は、該除去手段の退避移動後、異物除去確認のための異物検査を、該カメラの受光データに基づき実施する。
もって該制御手段は、もしも該異物が除去されることなく検出された場合は、該除去手段に対し前記作動信号を再度送出するのに対し、該異物が所期の通り除去され検出されなかった場合は、該コンベアに対し前記一旦停止信号を解除し、もって該コンベアによる海苔の搬送が再開されること、を特徴とする。
請求項7については、次のとおり。
請求項7の乾海苔の異物除去装置では、請求項3において、該光源は、搬送される海苔を一方面側から照射するものと、反対面である他方面側から照射するものとを備えている。該カメラは、搬送される海苔の一方面側で、反射光と透過光とを受光する。
該供給部は、海苔の一方面や内部に該異物が付着した海苔を供給し、海苔の他方面に該異物が付着した海苔については、表裏を反転させ、もって一方面に該異物が付着した海苔として供給すること、を特徴とする。
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)加工製造工程で製造された海苔は、異物選別機において、異物が付着した海苔が検出,選別,回収される。
(2)そして、異物が付着した海苔は異物除去装置へと提供され、その供給部からコンベアと供給される。
(3)もって海苔は、異物除去装置において、コンベアにて搬送されつつ異物検査される。すなわち海苔は、順次、光源にて照射され、その反射光や透過光がカメラに受光される。もって制御手段が、受光データに基づき異物を位置検出する。
(4)制御手段が異物を位置検出すると、コンベアによる海苔の搬送が、一旦停止される。
(5)これと共に、除去手段が異物の検出位置へと移動して、異物の除去作動を実施した後、元の退避位置へと移動する。
(6)しかる後、制御手段は異物の除去を確認すべく、その検出位置において異物検査を再実施する。
(7)その結果、異物が除去されていないことが判明した場合は、除去手段による除去作動が再実施される。異物が除去される迄、このような異物検査と除去作動が繰り返される。
(8)これに対し、異物検査により異物除去が確認された場合は、コンベアによる海苔の搬送が再開される。
(9)そして異物検査と除去作動とが、海苔の各部位について、順次繰り返し実施される。
(10)このようにして、海苔全体について異物検査と除去作動が終了し、異物がすべて除去されると、海苔はバケットに回収される。
《第1の効果》
第1に、自動化により、効率面やコスト面に優れて、異物を除去できる。本発明の乾海苔の異物除去装置は、コンベア,光源,カメラ,制御手段,除去手段等を、所定のごとく組み合わせて採用したことにより、自動的に異物を除去する。簡単な構成の組み合わせにより、容易かつ短時間のうちに異物を除去できるようになる。
すなわち、前述したこの種従来例、つまり、作業者の目視と手作業に頼った人手作業により異物を除去していた従来例に比し、時間と労力が大幅に削減される等、効率面やコスト面に優れている。
《第2の効果》
第2に、しかも確実に異物を除去できる。本発明の乾海苔の異物除去装置は、コンベア,光源,カメラ,制御手段,除去手段等を、所定のごとく組み合わせて採用したことにより、確実に異物を除去可能である。異物の位置を正確に検出,把握可能であると共に、除去を精度高く実現可能である。
すなわち、前述したこの種従来例、つまり、作業者の目視と手作業に頼っていた従来例のように、異物を見落とし看過してしまう虞は、確実に解消される。
例えば、海苔に付着した異物によっては、その位置を目視では判別,発見しにくいケースも多々あるが、本発明によると、このようなケースでも確実に異物を除去可能となる。従来例のように、異物が除去されることなく付着したまま看過されるミスは、確実に防止されるようになる。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
本発明に係る乾海苔の異物除去装置について、発明を実施するための形態の説明に供し、側面説明図である。 同発明を実施するための形態の説明に供し、制御の一例のフローチャートである。 異物選別機の側面説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。
《異物選別機1について》
まず、本発明の前提となる異物選別機1について、図3を参照して説明しておく。加工製造工程で製造された海苔(つまり乾海苔)Aは、規格上、(前後)長さ寸法210mm、(左右)幅寸法190mm、厚さ約0.2mm程度の長方形のシート状をなす。
そして海苔Aは、夾雑物Bや金属B等の異物Bが、表面,裏面,内部(中)等に付着している可能性があるので、加工製造工程の次の後工程において異物選別機1を用いて、これらが付着した海苔Aの検出,選別,取り除きが実施される。異物Bが付着した海苔Aは、他の正常な海苔Aから取り除かれて、別途回収される。
夾雑物Bや金属Bについては、前述した所を参照。なお本明細書において、付着とは、混入をも包含する意味で用いる。又、図示の異物選別機1は、形状不良Cの海苔Aも検出,選別可能となっており、形状不良Cとは、上述した規格以外の各種形状や大小寸法,および破れや穴あき等を、意味する。
異物選別機1において、海苔Aは、組み込まれたコンベア2にて搬送される。ベルトコンベア3やローラーコンベア4にて、搬送方向Dに水平搬送される。
そして異物選別機1では、搬送される海苔Aについて、まず、夾雑物Bが付着した海苔Aの検出,選別が行われる。すなわち、光源5,5,5からの照射光を、海苔Aを介し、カメラ6,6,6が、反射光又は透過光として受光する。そして制御手段7が、カメラ6,6,6の検出結果に基づき、夾雑物不良選別手段8を制御し、もって夾雑物Bが付着した海苔Aが選別され、バケット9に回収される。
,6は、海苔A内部(中)に付着した夾雑物B(いわゆる中異物)の検出用の光源,カメラであり、5,6は、海苔Aの表面に付着した夾雑物B(いわゆる表異物)の検出用の光源,カメラであり、5,6は、海苔Aの裏面に付着した夾雑物B(いわゆる裏異物)の検出用の光源,カメラである。
又、図示の異物選別機1では、搬送される海苔Aについて、形状不良Cの海苔Aの検出,選別も行われる。すなわち、光源10からの照射光を、海苔Aを介しカメラ11が受光し、その検出結果に基づき、制御手段7が形状不良選別手段12を制御して、形状不良Cの海苔Aが選別され、バケット13に回収される。
更に、図示の異物選別機1では、搬送される海苔Aについて、金属Bが付着した海苔Aの検出,選別が行われる。すなわち、反射型の金属探知センサー14が、放射,入射した電磁波に基づき、海苔Aに付着した金属Bによる変化を検出し、制御手段7が、その検出結果に基づき金属不良選別手段15を制御し、もって金属Bが付着した海苔Aが選別されて、バケット15’に回収される。
なお、図示した異物選別機1によらず、次のような異物選別機も可能であり、一般的に使用されている。
まず、夾雑物Bの検出,選別と、金属Bの検出,選別とを、それぞれ専用の異物選別機を使用して、実施することも可能である。又、形状不良Cの検出,選別についても、別途専用機を使用することも可能である。更に夾雑物Bを、図示のバケット9ではなく、内部,表面,裏面の付着箇所別に、それぞれの専用バケットに回収することも考えられる。
異物選別機1については、以上のとおり。
《本発明の概要》
以下、本発明について図1を参照して説明する。まず、本発明の概要について述べる。
この乾海苔Aの異物除去装置16は、乾海苔Aの加工製造工程に付帯して使用され、海苔Aに付着している異物Bを除去する。
すなわち、海苔Aを搬送しつつ発受光により異物検査を実施し、もって異物Bを位置検出すると、搬送を一旦停止すると共に、検出された異物Bを海苔Aから除去する除去作動を実施する。
そして異物除去装置16は、供給部17,コンベア18,光源19,カメラ20,制御手段21,除去手段22、等を有している。
本発明の概要については、以上のとおり。以下、このような本発明の異物除去装置16について、更に詳述する。
《供給部17について》
まず、供給部17について説明する。異物除去装置16の供給部17は、予め異物選別機1により選別,回収された異物Bが付着している海苔Aを、一枚単位でコンベア18に供給する。異物Bは、少なくとも夾雑物Bよりなる。
すなわち異物選別機1では、図3を参照して前述したように、異物Bが付着した海苔Aの検出,選別,回収が行われる。そして回収された海苔Aが、異物除去装置16の供給部17に提供され、供給部17からコンベア18へと供給される。供給される海苔Aは、異物Bとして夾雑物Bが付着したものよりなるが、異物Bとして金属Bが付着したものも、共に供給するようにしてもよい。
そして供給部17は、コンベア18にて先に搬送された1枚の海苔Aの異物除去処理が終了したら、次の1枚をコンベア18へと供給する。この供給制御は、制御手段21との信号送受信により行われる。
又、図示の供給部17は、海苔Aの一方面(図示例では表面)や内部に異物Bが付着した海苔Aを供給し、海苔Aの他方面(図示例ではの裏面)に異物Bが付着した海苔Aについては、表裏を反転させ、もって一方面(図示例では表面)に異物Bが付着した海苔Aとして供給する。
供給部17については、以上のとおり。
《コンベア18について》
次に、コンベア18について説明する。異物除去装置16のコンベア18は、供給部17から供給された海苔Aを載せて、搬送方向Dに沿い上流側から下流側へと、異物除去装置16内を水平搬送する。
そして図示のコンベア18は、搬送方向Dに一定間隔Eを存して、配設されている。すなわち、上流側と下流側とに前後対をなして配設された、ベルトコンベア18,18よりなる。そしてコンベア18は、制御手段21との信号送受信により走行駆動制御されるサーボコンベアよりなる。コンベア18の制御については、後述する。
コンベア18については、以上のとおり。
《光源19およびカメラ20について》
次に、光源19およびカメラ20について説明する。異物除去装置16の光源19は、搬送される海苔Aを照射し、カメラ20は、光源19からの照射光を海苔Aを介し反射光又は透過光として受光する。
図示の光源19は、光源19と光源19とを備えている。すなわち、搬送される海苔Aを、その一方面側(図示例では上側)から照射すべく、コンベア18間隔Eの斜め上方に配設された光源19と、反対面である他方面側(図示例では下側)から照射すべく、間隔Eの例えば真下に配設された光源19とを、備えている。
光源19は、海苔Aの一方面(図示例では表面)に付着した異物Bの検出用に用いられ、光源19は、海苔Aの内部(中)に付着した異物Bの検出用に用いられる。
カメラ20は、搬送される海苔Aの一方面側(図示例では上側)で、コンベア18間隔Eの例えば真上に配設されている。
そしてカメラDは、光源19からの照射光の反射光(搬送される海苔Aの一方面、図示例では表面からの反射光)を、受光すると共に、光源19からの照射光の透過光(搬送される海苔A内部を通過した透過光)を、受光する。
そして、受光した反射光や透過光を光電変換して、その受光データを制御手段21に送出する。なお図示例では、カメラ20は反射光と透過光とを1台で受光しているが、反射光と透過光とについて、それぞれ専用のカメラを用いるようにしてもよい。
このようなカメラ20としては、ラインセンサーカメラが代表的に使用され、その受像素子が縦の搬送方向Dに対し横方向に一列に線状配置されており、海苔Aの微小幅を一次元的に順次受光撮影する。
ラインセンサーカメラは、受像素子が縦横に配設され二次元的に一括して受光撮影を行うエリアセンサーカメラに比し、撮影画素数,解像度,検査精度,安定性,検査速度,光源条件,コスト等々に優れていることが知られており、異物除去装置16用として適している。
なお図1中23は、吸引ユニットである。この吸引ユニット23は、コンベア18上を搬送される海苔Aが、スリップ等することなく順調に搬送されるように、海苔Aに対し負圧を作用させる。図示の吸引ユニット23は、上面に多数の開孔を備えた負圧ボックスよりなり、対応してベルトコンベア18も多数の細孔付のものが使用されている。
光源19およびカメラ20については、以上のとおり。
《制御手段21および除去手段22について》
次に、制御手段21および除去手段22について、説明する。異物除去装置16の制御手段21は、まず、カメラ20の受光データに基づき、海苔Aの異物検査を実施する。すなわち、カメラ20から送出された受光データの検出光量と予め設定された基準光量値との比較に基づき、異物Bの存否,有無を判別する。
異物検査の結果、異物B有と判別し異物Bを位置検出すると、コンベア18に対し除去作動中の搬送を一旦停止させる一旦停止信号を送出する。これと共に、除去手段22に対し、異物BのX,Yつまり縦横の検出位置F情報と共に、作動信号を送出する。
制御手段21は、代表的には、マイクロコンピュータにて構成されている。そして、そのプログラムに基づき(後述する図2のフローチャートを参照)、上述した判別,演算や、前述した供給部17,コンベア18,光源19,カメラ20等との信号送受信、および後述する除去手段22,コンベア18との信号送受信を行う。
除去手段22は、制御手段21にて作動制御されるサーボユニットよりなり、搬送停止中の海苔Aから、検出位置Fの異物Bを除去する除去作動を実施する。コンベア18の一旦停止により搬送停止中の海苔Aから、コンベア18の間隔Eの検出位置Fにある異物Bを、除去する。
除去手段22は、粘着方式,吸引方式,又は打ち抜き方式の、いずれかから選択された方式により、異物Bを海苔Aから除去する。図示の除去手段22は、コンベア18の例えば上方に配設されており、異物Bを粘着除去するか、吸引除去するか、又は打ち抜き除去する。
そして除去手段22は、コンベア18の間隔Eの上下エリアから後退した図示の退避位置Gと、間隔Eの上下エリア内に前進した作動位置(図示せず)とに、例えば搬送方向Dに沿って移動可能となっている。そして作動位置において、制御手段21からの異物BのX,Y位置情報に基づき、検出位置Fにて異物Bに対向位置すると共に、異物Bの除去作動のため、異物Bに接触するまで例えば降下移動可能となっている。
すなわち除去手段22は、制御手段21から作動信号を受信すると、まず、光源19やカメラ20の発受光の邪魔にならない常時の退避位置Gから、光源19やカメラ20の発受光が行われていた海苔Aの検出位置Fへと前進移動して、異物Bの除去作動を実施した後、事後、元の退避位置へと後退移動,退避移動する。
ここで制御手段21は、このような除去手段22の退避移動後、異物除去確認のための異物検査を、その時点における光源19からのカメラ20の受光データに基づき、実施する。すなわち、上述した除去手段22の除去作動により、異物Bが海苔Aから確実に除去されたか否かを、確認する。
もって制御手段21は、もしも異物Bが除去されることなく検出された場合、つまり、依然として検出位置Fの異物B有と判定した場合は、除去手段22に対し作動信号を再度送出する。
これに対し、異物Bが所期の通り除去され検出されなかった場合、つまり、検出位置Fにおいて異物B無と判定した場合は、コンベア18に対し一旦停止信号を解除し、コンベア18による海苔Aの搬送が再開される。
異物除去装置16では、このような異物検査と除去作動とが、間隔Eの検出位置Fに搬送されてくる海苔Aについて、その前端から後端に至るまで、順次繰り返される。図1中24は、異物Bが除去された海苔Aが回収されるバケットである。
制御手段21および除去手段22については、以上のとおり。
《作用等》
本発明の乾海苔Aの異物除去装置16は、以上説明したように構成されている。そこで以下のようになる。以下、図1に加え図2のフローチャートも参照して説明する。
(1)加工製造工程で製造された海苔Aは、異物選別機1にて、異物Bが付着した海苔Aが検出,選別,回収される。
(2)そして、異物Bが付着した海苔Aは、異物除去装置16の供給部17に提供され、供給部17からコンベア18へと、一枚単位で供給される(図2のステップS1)。
(3)もって海苔Aは、異物除去装置16内をコンベア18にて水平搬送されると共に、光学的選別法により異物検査が実施される(図2のステップS2)。
すなわち海苔Aはその先端から順次、コンベア18間の間隔Eにおいて、光源19からの反射光にて照射され、その反射光や透過光が、ラインセンサーカメラ等のカメラ20に、受光される。もって制御手段21が、カメラ20の受光データに基づき、異物Bの存否,有無を、間隔Eを通過する海苔Aの各部位について、順次判別する。
(4)そして制御手段2は、異物B有と判別し異物Bを位置検出すると(図2のステップS3)、コンベア18に対し一旦停止信号を送出する(図2のステップS4)。もって海苔Aの搬送が、事後の除去手段22による除去作動中は、一旦停止される。
(5)これと共に制御手段21は、除去手段22に対し作動信号を送出する。そこで除去手段22が、図示した常時の退避位置Gから異物Bの検出位置Fへと前進移動して、異物Bを海苔Aから除去する除去作動を実施した後、元の退避位置Gへと後退移動,退避移動する(図2のステップS5,S6,S7)。
(6)しかる後、制御手段21は、異物Bが確実に除去されたか否かを確認すべく、カメラ20の受光データに基づき、異物検査を再実施する(図2のステップS8)。
(7)その結果、依然として異物Bが検出され、異物Bが除去されていなかった場合、再び制御手段21から除去手段22に対し作動信号が送出され、もって除去手段22による除去作動が、再度実施される(図2のステップS9の※2、そして前述したステップS5,S6,S7が再度実施される)。
そして、異物Bが検出されなくなる迄、このような異物検査と徐去作動とが繰り返される。
(8)これに対し、異物Bが検出されず、所期の通り異物Bが除去されず、所期の通り異物Bが除去されたことが確認された場合は、制御装置21は、コンベア18に対し前述した一旦停止信号を解除し、もってコンベア18による海苔Bの搬送が、再開される(図2のステップS9,S10)。
(9)事後も、以上説明した制御装置21等による異物検査と、必要に応じ実施される除去手段22による除去作動とが、繰り返し実施される。
すなわち、海苔Aの前端から後端までの各部位について、コンベア18間の間隔Eの検出位置Fにおいて、異物検査等が順次繰り返される(図2のステップS11の※1、そして前述した図2のステップS2〜ステップS10が繰り返される。)
(10)海苔A全体について異物検査等が終了し、対象となった1枚の海苔Aについて異物Bがすべて除去されると、その海苔Aは異物除去完了品として、バケット24に回収される(図2のステップS11,S12)。
これと共に次の1枚の海苔Aが、供給部17からコンベア18に供給される(図2のステップS1参照)。
なお、バケット24に回収され海苔Aは、異物除去作動により穴があく等の形状不良が発生している可能性がある。そこで目視検査を実施して、これを選別することが考えられるが、コンベア18のベルトコンベア18後段に、形状不良選別機構を付加するようにしてもよい。形状不良選別機構については、前述した図3の異物選別機1に付設された光源10,カメラ11,制御手段7,形状不良選別手段12,バケット13等を参照。
作用等については、以上のとおり。
1 異物選別機
2 コンベア
3 ベルトコンベア
4 ローラーコンベア
,5,5 光源
,6,6 カメラ
7 制御手段
8 選別手段
9 バケット
10 光源
11 カメラ
12 選別手段
13 バケット
14 センサー
15 選別手段
15’バケット
16 異物除去装置
17 供給部
18 コンベア
18,18 ベルトコンベア
19 光源
19,19 光源
20 カメラ
21 制御手段
22 除去手段
23 吸引ユニット
24 バケット
A 海苔(乾海苔)
B 異物
夾雑物
金属
C 形状不良
D 搬送方向
E 間隔
F 検出位置
G 退避位置

Claims (7)

  1. 乾海苔の加工製造工程に付帯して使用され、海苔に付着している異物を除去する異物除去装置であって、
    海苔を搬送しつつ発受光により異物検査を実施し、もって該異物を位置検出すると、搬送を一旦停止すると共に、検出された該異物を海苔から除去する除去作動を実施すること、を特徴とする乾海苔の異物除去装置。
  2. 請求項1において、該異物除去装置は、供給部,コンベア,光源,カメラ,制御手段,除去手段を有しており、
    該供給部は、該異物が付着している海苔を一枚単位で該コンベアに供給し、該コンベアは、供給された海苔を載せて搬送し、該光源は、搬送される海苔を照射し、該カメラは、該光源からの照射光を海苔を介し反射光又は透過光として受光し、
    該制御手段は、該カメラの受光データに基づき異物検査を実施し、もって該異物を位置検出すると、該除去手段に対し作動信号を送出すると共に、該コンベアに対し除去作動中の搬送を一旦停止させる一旦停止信号を送出し、
    該除去手段は、検出位置の該異物を搬送停止中の海苔から除去する除去作動を実施すること、を特徴とする乾海苔の異物除去装置。
  3. 請求項2において、該供給部は、予め異物選別機により選別,回収された該異物が付着している海苔を、該コンベアに供給し、該異物は、少なくとも夾雑物よりなること、を特徴とする乾海苔の異物除去装置。
  4. 請求項3において、該カメラは、ラインセンサーカメラよりなり、受像素子が搬送方向に対し横一列に配置されており、一次元的に受光撮影を行うこと、を特徴とする乾海苔の異物除去装置。
  5. 請求項3において、該除去手段は、粘着方式,吸引方式,又は打ち抜き方式のいずれかから選択された方式により、該異物を海苔から除去すること、を特徴とする乾海苔の異物除去装置。
  6. 請求項3において、該除去手段は、該制御手段から作動信号を受信すると、まず、該光源やカメラの発受光の邪魔にならない常時の退避位置から、該光源やカメラの発受光が行われていた海苔の検出位置へと移動し、もって検出位置にて該異物の除去作動を実施した後、元の退避位置へと移動し、
    該制御手段は、該除去手段の退避移動後、異物除去確認のための異物検査を、該カメラの受光データに基づき実施し、
    もって該制御手段は、もしも該異物が除去されることなく検出された場合は、該除去手段に対し前記作動信号を再度送出するのに対し、該異物が所期の通り除去され検出されなかった場合は、該コンベアに対し前記一旦停止信号を解除し、もって該コンベアによる海苔の搬送が再開されること、を特徴とする乾海苔の異物除去装置。
  7. 請求項3において、該光源は、搬送される海苔を一方面側から照射するものと、反対面である他方面側から照射するものとを備えており、該カメラは、搬送される海苔の一方面側で、反射光と透過光とを受光し、
    該供給部は、海苔の一方面や内部に該異物が付着した海苔を供給し、海苔の他方面に該異物が付着した海苔については、表裏を反転させ、もって一方面に該異物が付着した海苔として供給すること、を特徴とする乾海苔の異物除去装置。
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