JP2023107655A - 車両駆動装置 - Google Patents

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忍 中村
Shinobu Nakamura
高史 林
Takashi Hayashi
靖之 佐藤
Yasuyuki Sato
俊郎 平賀
Toshiro Hiraga
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Abstract

【課題】高価なセンシング機構を用いることなく、信頼性の高い制御方法で係合機構の動作を実現する。【解決手段】入力部材に回転トルクを発生させる第1駆動源と、入力部材と出力部材との間で動力伝達が可能な係合状態と、入力部材と出力部材との間で動力伝達が不能な非係合状態とを選択的に形成する係合機構と、係合機構を係合状態と非係合状態の間で移動させる駆動機構であって第2駆動源を含む駆動機構と、第1及び第2駆動源を制御する制御装置とを備え、係合機構は、軸まわりに噛み合い用の歯状部をそれぞれ有する第1及び第2要素を備え、第1要素が第2要素に対して軸方向に相対移動可能であり、制御装置は、係合状態から非係合状態に係合機構を遷移させる場合、又は、非係合状態から係合状態に係合機構を遷移させる場合、基準時点からの経過時間を表す時間情報に基づいて、第1駆動源及び/又は第2駆動源を制御する、駆動装置が開示される。【選択図】図4

Description

本開示は、車両駆動装置に関する。
動力源から車輪までの動力伝達経路に設けられる差動駆動装置において、車輪への動力の伝達が可能な状態と車輪への動力の伝達が不能な状態とを機械的に切り替えるための継手(係合機構)を設ける技術が知られている。
特表2013-512402号公報
ところで、上記のような従来技術では、継手の可動部材に設けられる送信機エレメントと、固定側(ハウジング)に設けられるセンサとを協動させることで、送信機エレメントとセンサとの間の距離を連続的(リニア)に監視している。しかしながら、かかる構成では、センシング機構が高価となり、コスト面で改善の余地がある。
そこで、1つの側面では、本開示は、高価なセンシング機構を用いることなく、信頼性の高い制御方法で係合機構の動作を実現することを目的とする。
1つの側面では、車両に設けられる駆動装置であって、
入力部材に回転トルクを発生させる第1駆動源と、
前記入力部材と出力部材との間に設けられ、前記入力部材と前記出力部材との間で動力伝達が可能な係合状態と、前記入力部材と前記出力部材との間で動力伝達が不能な非係合状態とを選択的に形成する係合機構と、
前記係合機構を前記係合状態と前記非係合状態の間で移動させる駆動機構であって、第2駆動源を含む駆動機構と、
前記第1駆動源及び前記第2駆動源を制御する制御装置とを備え、
前記係合機構は、軸まわりに噛み合い用の歯状部をそれぞれ有する第1要素及び第2要素を備え、前記第1要素が前記第2要素に対して相対的に軸方向に移動可能であり、
前記制御装置は、前記係合状態から前記非係合状態に前記係合機構を遷移させる場合、又は、前記非係合状態から前記係合状態に前記係合機構を遷移させる場合、基準時点からの経過時間を表す時間情報に基づいて、前記第1駆動源及び前記第2駆動源のうちの少なくともいずれか一方を制御する、駆動装置が提供される。
1つの側面では、本開示によれば、高価なセンシング機構を用いることなく、信頼性の高い制御方法で係合機構の動作を実現することが可能となる。
車両用駆動システムのスケルトン図である。 差動歯車機構及び係合機構の構成を示す概略図である。 出力側ドグ要素と入力側ドグ要素の説明図である。 係合機構の各状態の説明図である。 制御装置の機能に係る構成を概略的に示す説明図である。 係合機構を非係合状態から係合状態へと遷移させる際に制御装置により実行される処理の一例を示す概略的なフローチャートである。 アップロック解除制御の一例を示す概略的なフローチャートである。 図6に示すアップロック解除制御の説明図(その1)であり、非係合状態を示す図である。 図6に示すアップロック解除制御の説明図(その2)であり、アップロック状態を示す図である。 図6に示すアップロック解除制御の説明図(その3)であり、係合状態を示す図である。 係合機構を係合状態から非係合状態へと遷移させる際に制御装置により実行される処理の一例を示す概略的なフローチャートである。 図10に示すドグ解放トルク制御の説明図(その1)であり、係合状態を示す図である。 図10に示すドグ解放トルク制御の説明図(その2)であり、解放ロック状態を示す図である。 図10に示すドグ解放トルク制御の説明図(その3)であり、非係合状態を示す図である。 図5及び図10の処理を説明するタイミングチャートである。 係合機構の他の配置例を示す概略図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。
以下では、まず、本実施例による車両駆動装置17が好適に適用可能な車両用駆動システム100について説明し、本実施例による車両駆動装置17について説明する。
[駆動システム全体]
図1は、回転電機1及び動力伝達機構7を含む車両用駆動システム100のスケルトン図である。図1には、X方向と、X方向に沿ったX1側とX2側が定義されている。X方向は、第1軸A1の方向(以下、「軸方向」とも称する)に平行である。
車両用駆動システム100は、車両に搭載される。車両のタイプは任意であり、4輪の車両や4輪以外の車両であってもよい。
図1に示す例では、車両用駆動システム100は、車両駆動装置17と、左右の出力部材18A、18Bとを含む。
車両駆動装置17は、回転電機1と、動力伝達機構7と、を備える。なお、図1において、符号2は、車両駆動装置17のケースを模式的に示す。
回転電機1は、車両の車輪の駆動源として機能する。なお、回転電機1は、発電機として機能してもよい。
動力伝達機構7は、回転電機1と車輪Wとを結ぶ動力伝達経路に設けられ、回転電機1からの動力(回転トルク)を車輪Wへと伝達する。
動力伝達機構7は、入力部材3と、カウンタギヤ機構4と、差動歯車機構5と、を備える。
入力部材3は、入力軸31と、入力ギヤ32とを有する。入力軸31は、第1軸A1まわりに回転する回転部材である。入力ギヤ32は、回転電機1からの回転トルク(駆動力)をカウンタギヤ機構4に伝達するギヤである。入力ギヤ32は、入力部材3の入力軸31と一体的に回転するように、入力部材3の入力軸31に設けられる。
カウンタギヤ機構4は、動力伝達経路において、入力部材3と差動歯車機構5との間に配置される。カウンタギヤ機構4は、カウンタ軸41と、第1カウンタギヤ42と、第2カウンタギヤ43とを有する。
カウンタ軸41は、第2軸A2まわりに回転する回転部材である。第2軸A2は、第1軸A1に平行に延在する。第1カウンタギヤ42は、カウンタギヤ機構4の入力要素である。第1カウンタギヤ42は、入力部材3の入力ギヤ32と噛み合う。第1カウンタギヤ42は、カウンタ軸41と一体的に回転するように、カウンタ軸41に連結される。
第2カウンタギヤ43は、カウンタギヤ機構4の出力要素である。本実施例では、一例として、第2カウンタギヤ43は、第1カウンタギヤ42よりも小径に形成される。第2カウンタギヤ43は、カウンタ軸41と一体的に回転するように、カウンタ軸41に設けられる。
差動歯車機構5は、その回転軸心としての第3軸A3上に配置される。第3軸A3は、第1軸A1に平行に延在する。差動歯車機構5は、回転電機1の側から伝達される駆動力を、左右の出力部材18A、18Bに分配する。差動歯車機構5の構成は、後述する。
左右の出力部材18A、18Bのそれぞれは、左右の車輪Wに駆動連結される。左右の出力部材18A、18Bのそれぞれは、差動歯車機構5によって分配された駆動力を車輪Wに伝達する。なお、左右の出力部材18A、18Bは、2つ以上の部材により構成されてもよい。
このようにして回転電機1は、動力伝達機構7を介して車輪Wを駆動する。ただし、他の実施例では、遊星歯車機構のような他の減速機構が利用されてもよい。
[差動歯車機構及び係合機構]
図2は、差動歯車機構5及び係合機構58の構成を示す概略図である。図2には、差動歯車機構5及び係合機構58に加えて、ソレノイド59等も併せて模式的に示されている。なお、図2において、符号BRが付された部材は、ベアリングを模式的に表す(後出の図15も同様)。
差動歯車機構5は、差動入力ギヤ51を備え、差動入力ギヤ51は、カウンタギヤ機構4の第2カウンタギヤ43(図1参照)と噛み合う。また、差動歯車機構5は、差動ケース52を備え、差動ケース52内には、差動機構キャリア53が第3軸A3まわりに回転可能に支持される。差動機構キャリア53には、ピニオンシャフト54、ピニオンギヤ55、左右のサイドギヤ56等が収容される。左右のサイドギヤ56は、それぞれ、左右の出力部材18A、18B(図1参照)と一体的に回転するように連結される。
本実施例では、車両駆動装置17(図1参照)は、係合機構58を更に備える。係合機構58は、差動ケース52と差動機構キャリア53との間に設けられる。係合機構58が係合状態にあるとき、差動ケース52と差動機構キャリア53との間の動力伝達が可能となり、係合機構58が非係合状態にあるとき、差動ケース52と差動機構キャリア53との間の動力伝達が不能となる。
具体的には、係合機構58が係合状態にあるとき、差動ケース52と差動機構キャリア53とが一体化される。この場合、差動ケース52及び差動機構キャリア53が第3軸A3まわりに回転すると、通常的な差動歯車機構の機能が実現され、左右の出力部材18A、18B(図1参照)に動力が伝達される。他方、係合機構58が非係合状態にあるとき、差動ケース52と差動機構キャリア53とが機械的に切り離される。この場合、差動ケース52が第3軸A3まわりに回転しても、それに起因して差動機構キャリア53が回転することはなく、また、差動機構キャリア53が第3軸A3まわりに回転しても、それに起因して差動ケース52が回転することはない。
本実施例では、係合機構58は、ドッグクラッチ(ドグクラッチ)の形態であり、被駆動部材580と、差動機構キャリア53に設けられる出力側ドグ要素581と、被駆動部材580に設けられる入力側ドグ要素582とを含む。被駆動部材580は、差動ケース52と一体的に回転しかつ第3軸A3に沿って往復動可能となる態様で、差動ケース52に支持される。被駆動部材580は、X方向X1側の端部に、入力側ドグ要素582を備えるクラッチリング5802を有する。被駆動部材580は、後述するソレノイド59により駆動される。
図3は、出力側ドグ要素581(図2参照)と入力側ドグ要素582(図2参照)の説明図であり、噛み合い側が見えるように、互いに離反する向きに開いた展開状態で示す斜視図である。図3には、展開状態の関係を示すためのx,y,z座標軸が、差動機構キャリア53と、被駆動部材580のクラッチリング5802とに対応付けられている。この場合、z座標軸が第3軸A3の方向に対応する。
出力側ドグ要素581及び入力側ドグ要素582は、それぞれ、第3軸A3まわりに噛み合い用の歯状部5810、5820を有する。歯状部5810、5820は、それぞれ、第3軸A3に沿った軸方向に突出する態様で、第3軸A3まわりの周方向に沿って一定のピッチで複数設けられる。歯状部5810、5820のピッチは同一であってよい。この場合、出力側ドグ要素581の歯状部5810と入力側ドグ要素582の歯状部5820との間には、歯状部5810、5820のピッチの半分に対応する位相分を最大のズレ量として位相のズレが生じうる。そして、最大のズレ量が発生するとき、歯状部5810、5820が噛み合い可能な位相関係となる。
出力側ドグ要素581及び入力側ドグ要素582のそれぞれの歯状部5810、5820は、好ましくは、軸方向の端面が平らな形態である。すなわち、歯状部5810、5820は、軸方向に垂直な面に延在する平らな端面を有する。この場合、歯状部5810、5820の軸方向端面同士が軸方向に当接して形成されるアップロック状態(後述)において、出力側ドグ要素581が入力側ドグ要素582に対して回転方向のいずれの側にも回転可能であり、いずれの側に出力側ドグ要素581を回転させてもアップロックの解除が容易となる。
図3に示す例では、出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582とは、第3軸A3に沿った軸方向の相対移動によって係合状態と非係合状態との間で遷移可能である。そして、出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582とが噛み合う係合状態において、出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582の間で第3軸A3まわりの回転トルクの伝達(すなわち動力の伝達)が可能となる。
本実施例では、被駆動部材580が第3軸A3に沿って往復動することで、係合機構58の係合状態(出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582とが噛み合う状態)と非係合状態が実現される。具体的には、被駆動部材580が、X方向X1側の端部位置である係合位置に移動すると、係合機構58の係合状態が実現され、被駆動部材580が、X方向X2側の端部位置である非係合位置に移動すると、係合機構58の非係合状態が実現される。
被駆動部材580は、図2に模式的に示すように、X方向X2側の非係合位置に向けてバネ要素5800により付勢される。バネ要素5800は、第3軸A3に沿って伸縮可能であり、被駆動部材580に対して第3軸A3の方向の付勢力であって、X方向X2側に向かう付勢力を付与する。従って、ソレノイド59からX方向X1側に向かう力(後述するソレノイド推力)を受けていない状態では、被駆動部材580はX方向X2側の非係合位置に位置する。
被駆動部材580は、図2に模式的に示すように、ソレノイド59の可動子590に連動してX方向X1側に移動可能となるように、可動子590に接続される。被駆動部材580は、可動子590を介して第3軸A3に沿って往復動する。すなわち、ソレノイド59は、可動子590を介して被駆動部材580を駆動する。
本実施例では、車両駆動装置17は、図2に模式的に示すように、位置センサ171を更に備える。位置センサ171は、2値としてHigh(ON)又はLow(OFF)を出力するオン/オフタイプのセンサであり、可動子590が係合機構58を非係合状態にさせる端部位置(以下、「オフ位置」とも称する)にあるときにオフ(第1値の一例)するセンサ信号を発生する。なお、変形例では、位置センサ171は、可動子590が係合機構58を非係合状態にさせる端部位置にあるときにオンしてもよい。
位置センサ171による検出方法は、任意であり、機械式であってもよいし、光学式や磁気式であってもよい。図2に示す例では、位置センサ171は、被駆動部材580に対応付けて設けられている。この場合、位置センサ171は、被駆動部材580が係合機構58を非係合状態にさせる端部位置(X方向X2側の端部位置)にあるときにオフするセンサ信号を発生する。なお、被駆動部材580が係合機構58を非係合状態にさせる非係合位置(X方向X2側の端部位置)にあるとき、可動子590がオフ位置にあるので、この場合のセンサ信号も、可動子590がオフ位置にあるときにオフすることになる。
なお、位置センサ171は、可動子590(又は被駆動部材580)のストロークをリニアに検出するストロークセンサとは異なり、安価である。従って、かかるストロークセンサを利用する構成に比べて、低コスト化を図ることができる。
[制御装置]
次に、車両駆動装置17の制御系について説明する。車両駆動装置17は、ソレノイド59を介して係合機構58を制御する制御装置173を備える。制御装置173は、コンピュータにより形成され、例えばECU(Electronic Control Unit)の形態であってよい。
図4は、制御装置173の機能に係る構成を概略的に示す説明図である。本実施例では、一例として、制御装置173は、回転電機1を制御する制御装置により実現される。なお、他の実施例では、制御装置173は、回転電機1を制御する制御装置とは別に実現されてもよい。
制御装置173には、制御対象として回転電機1及びソレノイド59が接続される。また、制御装置173には、CAN(Controller Area Network)などの適切なバス400を介して、車両内の各種の電子部品(例えばエンジンを制御するECU等)に接続される。また、制御装置173には、上述した位置センサ171に加えて、回転電機1の回転数を検出する回転角センサ420や、出力部材18A、18Bの回転数を検出する回転角センサ422等に接続される。なお、回転角センサ422は、車輪Wの回転速度を検出する車輪速センサにより実現されてもよい。この場合、車輪速センサは、バス400を介して制御装置173に接続されてよい。
制御装置173は、制御情報取得部1730と、モータ制御部1732と、ソレノイド制御部1734とを含む。
制御情報取得部1730は、モータ制御部1732やソレノイド制御部1734で用いる各種制御情報(センサ情報や他のECUの指令値情報等)を取得する。例えば、制御情報取得部1730は、車両の加減速状態を表す情報(例えば、エンジンを制御するECUからの指令情報)を取得してよい。また、制御情報取得部1730は、位置センサ171等からセンサ情報を取得する。
モータ制御部1732は、上述した回転電機1を制御する。モータ制御部1732は、インバータ(図示せず)の各スイッチング素子(図示せず)をオン/オフすることで、回転電機1を制御する。
ソレノイド制御部1734は、上述したソレノイド59を制御する。ソレノイド制御部1734は、ソレノイド59のコイル592の通電電流(印加電流)を制御することで、ソレノイド59により発生させるソレノイド推力(被駆動部材580をX方向X1側へ移動させるためのソレノイド推力)を制御する。
ソレノイド制御部1734は、ソレノイド59を制御することで、係合機構58の各状態を実現する。図3Aは、係合機構58の各状態の説明図である。係合機構58の状態は、図3Aに示すように、可動子590のストローク(又は位置)に関する各状態として、非係合状態と、部分係合状態、及び係合状態の3つの状態を含む。本実施例では、一例として、非係合状態は、位置センサ171がオンするときの状態(以下、区別するとき「非係合/センサオン状態」とも称する)と、位置センサ171がオフするときの状態(以下、区別するとき「非係合/センサオフ状態」とも称する)とを含む。また、係合機構58の状態は、異常状態として、アップロック状態(第1状態の一例)と、解放ロック状態(第2状態の一例)とを含む。
非係合状態は、出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582とが完全に切り離された状態(機械的に切り離された状態)に対応する。部分係合状態は、出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582とがオーバーラップするものの、完全な噛み合い状態に至っていない状態(すなわち、フルストロークに満たない状態)に対応する。係合状態は、出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582との完全な噛み合い状態(すなわち、被駆動部材580が係合位置にある状態)に対応する。
アップロック状態は、部分係合状態と非係合/センサオン状態との間の境界位置(すなわち、後述の接触開始位置)で生じる異常状態である。具体的には、アップロック状態とは、出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582とが噛み合わずに軸方向端面同士(歯状部5810、5820の軸方向端面同士)が当接し合う状態に対応する。アップロック状態は、出力側ドグ要素581の歯状部5810と入力側ドグ要素582の歯状部5820との間の、周方向の位相が略一致することで生じる。アップロック状態では、被駆動部材580のX方向X1側への更なる移動が不能となる。
アップロック状態は、出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582とが噛み合わずに軸方向端面同士(歯状部5810、5820の軸方向端面同士)が当接し合う状態であることから、アップロック状態が生じるときの可動子590の位置(ストローク)は、比較的狭い範囲(理論上は可動ストローク内の一点)である。以下では、アップロック状態が生じうる可動子590の位置、すなわち、入力側ドグ要素582の軸方向端面と出力側ドグ要素581の軸方向端面の軸方向位置が一致するときの可動子590の位置を、「接触開始位置」とも称する。
解放ロック状態は、係合状態又は非係合状態において生じる異常状態である。具体的には、解放ロック状態とは、ソレノイド59からのソレノイド推力が0とされているときでも出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582とが噛み合い状態(すなわち係合状態又は部分係合状態)から非係合状態へと移行できない状態に対応する。解放ロック状態は、典型的には、出力側ドグ要素581の歯状部5810と入力側ドグ要素582の歯状部5820との間の周方向の当接に起因して生じ、被駆動部材580のX方向X2側への移動に対する抗力が大きくなることにより生じる。
次に、図5以降を参照して、制御装置173の動作について更に説明する。
図5は、係合機構58を非係合状態から係合状態へと遷移させる際に制御装置173により実行される処理の一例を示す概略的なフローチャートである。
ステップS400では、制御装置173は、まず、回転数同期制御を開始する。回転数同期制御では、制御装置173は、回転電機1の回転数を、車輪W側(入力側ドグ要素582)と回転電機1側(出力側ドグ要素581)との間の回転数の差が略0となるように、制御する。例えば、制御装置173は、回転角センサ420や回転角センサ422からのセンサ情報に基づいて、回転電機1側(出力側ドグ要素581)と車輪W側(入力側ドグ要素582)との間の回転数の差が略0になるように、回転電機1を制御する。
ステップS402では、制御装置173は、回転角センサ420や回転角センサ422からのセンサ情報に基づいて、車輪W側(入力側ドグ要素582)と回転電機1側(出力側ドグ要素581)との間の回転数の差の絶対値(図5では、「|OUT回転-IN回転|」と表記)が、閾値A未満であるか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合、ステップS404に進み、それ以外の場合は、当該差の絶対値が閾値A未満になるのを待機する待機状態となる。待機状態では、回転数同期制御が継続して実行される。
ステップS404では、制御装置173は、回転同期カウントをカウントアップする。なお、回転同期カウント(及び以下の各種カウント)は、経過時間をカウントするためのカウンタである。このようにして、ステップS402の判定結果が“YES”になると、回転同期カウントのカウントアップが開始される。回転同期カウントは、回転数の差の絶対値が閾値A未満となった時点(ステップS402の判定結果が“YES”になった時点)からの経過時間を表す時間情報として機能する。
ステップS406では、制御装置173は、回転同期カウントが閾値Bより大きいか否かを判定する。すなわち、制御装置173は、ステップS402の判定結果が“YES”になった時点(基準時点)からの経過時間が、閾値Bに対応する時間(第1閾値時間の一例)よりも大きいか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合、ステップS408に進み、それ以外の場合は、回転同期カウントが閾値Bより大きくなるのを待機する待機状態となる。待機状態では、回転数同期制御が継続して実行される。
ステップS408では、制御装置173は、あらかじめ定められた大きさの係合用の印加電流(以下、「ソレノイド係合電流」とも称する)をソレノイド59に印加する(図5では、「ソレノイド係合電流ON」と表記)。以下、このようにしてソレノイド係合電流をソレノイド59に印加する制御を、「係合用移動制御」とも称する。係合用移動制御におけるソレノイド係合電流の大きさは、一定値であってもよいし、時間に応じて変化するパターンで規定されてもよい。なお、係合用移動制御におけるソレノイド係合電流の大きさは、可動子590が適切にX方向X1側に移動するように適合される。例えば、係合用移動制御におけるソレノイド係合電流は、ソレノイド59からのソレノイド推力が使用範囲の最大値となるような大きさを有してよい。
ステップS409では、制御装置173は、係合ストロークカウントをカウントアップする。このようにして、ステップS406の判定結果が“YES”になると、係合ストロークカウントのカウントアップが開始される。係合ストロークカウントは、係合用移動制御の開始からの経過時間を表す時間情報として機能する。
ステップS410では、制御装置173は、係合ストロークカウントが閾値Cより大きいか否かを判定する。すなわち、制御装置173は、ステップS406の判定結果が“YES”になった時点(基準時点)からの経過時間(すなわち係合用移動制御の実行時間)が、閾値Cに対応する時間(第2閾値時間の一例)よりも大きいか否かを判定する。閾値Cは、基準時間Tcよりもわずかに上回るように適合されてよい。この場合、基準時間Tcは、係合用移動制御の開始時点から、入力側ドグ要素582の軸方向端面が出力側ドグ要素581の軸方向端面の位置まで至るのに要する時間よりも、わずかに長くてよい。判定結果が“YES”の場合、ステップS412に進み、それ以外の場合は、係合ストロークカウントが閾値Cより大きくなるのを待機する待機状態となる。待機状態では、係合用移動制御及び回転数同期制御が継続して実行される。
ステップS412では、制御装置173は、回転数同期制御を終了する。
ステップS414では、制御装置173は、アップロック解除制御(第1位相調節制御の一例)を開始する。アップロック解除制御は、上述したアップロック状態を解消するために実行されるが、アップロック状態が検出されたか否かを判定することなく実行される。すなわち、制御装置173は、アップロック状態が発生したか否かを判定することなく、係合用移動制御の実行時には毎回、アップロック解除制御を実行する。ステップS414の詳細例は、図6を参照して後述する。
ステップS416では、制御装置173は、アップロック解除カウントをカウントアップする。アップロック解除カウントは、アップロック解除制御の開始からの経過時間を表す時間情報として機能する。
ステップS418では、制御装置173は、アップロック解除カウントが閾値Dより大きいか否かを判定する。すなわち、制御装置173は、アップロック解除制御が開始された時点(基準時点)からの経過時間(すなわち係合用移動制御の実行時間)が、閾値Dに対応する時間(第3閾値時間の一例)よりも大きいか否かを判定する。閾値Dに対応する時間は、基準時間Tdをわずかに上回るように適合されてよい。この場合、基準時間Tdは、アップロック解除制御を適切に実行するのに要する時間(アンロック状態であった場合に当該アンロック状態をアップロック解除制御により解除するのに要する時間)と、可動子590が接触開始位置からフルストロークの位置に至るのに要する時間の合計に対応し、試験等により適合されてよい。判定結果が“YES”の場合、ステップS420に進み、それ以外の場合は、アップロック解除カウントが閾値Dより大きくなるのを待機する待機状態となる。待機状態では、係合用移動制御及びアップロック解除制御が継続して実行される。
ステップS420では、制御装置173は、アップロック解除制御を終了する。
ステップS422では、制御装置173は、係合用移動制御を終了し、あらかじめ定められた大きさの保持用の印加電流(以下、「ソレノイド保持電流」とも称する)をソレノイド59に印加する(図5では、「ソレノイド保持電流ON」と表記)。以下、このようにしてソレノイド保持電流をソレノイド59に印加する制御を、「係合保持用制御」とも称する。係合保持用制御におけるソレノイド係合電流の大きさは、一定値であってよく、上述した係合用移動制御におけるソレノイド係合電流の大きさよりも、有意に小さい。
このようにして、図5に示す例によれば、基準時点からの経過時間を表す各種時間情報(回転同期カウント、係合ストロークカウント、及びアップロック解除カウント)に基づいて、回転数同期制御、係合用移動制御及びアップロック解除制御を互いに連携させながら実現できる。なお、図5に示す例では、係合ストロークカウントは、係合用移動制御の開始時点を基準時点としてカウントアップされているが、等価的に、回転同期カウントと同じ開始時点からカウントアップされてもよい。この場合、閾値Cを、閾値Bの分だけ大きくすることで、等価的な構成を実現できる。これは、アップロック解除カウントについても同様である。
図6は、アップロック解除制御の一例を示す概略的なフローチャートである。図7から図9は、図6に示すアップロック解除制御の説明図である。図7から図9では、係合機構58の一部等が模式的に示されている。図7は、非係合状態を模式的に示し、図8は、アップロック状態を模式的に示し、図9は、係合状態を模式的に示す。図7等において、矢印R700は、車輪W(出力部材18A、18B)の回転状態を表し、矢印R702は、回転電機1の回転状態を表す。また、図8等において、矢印F800は、ソレノイド係合電流の印加状態、すなわちソレノイド59によるソレノイド推力(係合機構58を係合状態に至らせるためのソレノイド推力)の発生状態を表す。
ステップS600では、制御装置173は、車両が加速中であるか否かを判定する。例えば、制御装置173は、エンジンECU(図示せず)からバス400を介して取得可能な制御情報に基づいて、車両が加速中か否かを判定する。あるいは、制御装置173は、出力部材18A、18Bの回転数の変化態様に基づいて、車両が加速中か否かを判定する。判定結果が“YES”の場合、ステップS602に進み、それ以外の場合は、ステップS604に進む。
ステップS602では、制御装置173は、回転電機1に対してアップロック解除用のトルク指令を正側(加速側)に印加する。すなわち、制御装置173は、直近の回転数同期制御でのトルク指令に対して、アップロック解除用のトルク指令を上乗せする。アップロック解除用のトルク指令の上乗せ後のトルク指令は、アップロック状態(垂直抗力となるソレノイド推力に応じた摩擦力が出力側ドグ要素581及び入力側ドグ要素582に働く状態)においても入力側ドグ要素582が出力側ドグ要素581に対して回転できるような大きさに適合されてよい。なお、アップロック解除用のトルク指令の上乗せ後のトルク指令は、その後の係合状態が形成された後に生成されるトルク指令(加速用のトルク指令)よりも有意に小さくてよい。
ステップS604では、制御装置173は、回転電機1に対してアップロック解除用のトルク指令を負側(減速側)に印加する。すなわち、制御装置173は、直近の回転数同期制御でのトルク指令に対して、アップロック解除用のトルク指令を差し引く。アップロック解除用のトルク指令の差し引き後のトルク指令は、アップロック状態においても入力側ドグ要素582が出力側ドグ要素581に対して回転できるような大きさに適合されてよい。なお、アップロック解除用のトルク指令の差し引き後のトルク指令は、その後の係合状態が形成された後に生成されるトルク指令(減速用のトルク指令)よりも有意に小さくてよい。
このようにして図6に示す処理によれば、直近の回転数同期制御でのトルク指令に対して、アップロック解除用のトルク指令分だけ回転電機1のトルク指令が補正される。従って、図7に示す非係合状態から図8に示すアップロック状態に移行した場合でも、本実施例によれば、アップロック解除用のトルク指令が印加される。すなわち、図8において矢印Tr1又はTr2のように、アップロック解除用のトルク指令に応じた回転トルクが入力側ドグ要素582に付加的に印加される。これにより、アップロック状態が解除されるような位相差が出力側ドグ要素581及び入力側ドグ要素582間に発生しやすくなり、アップロック状態であっても、アップロック状態が解除されて(図8の矢印R800参照)、図9に示すような係合状態へと移行可能な状態へと容易に遷移できる。このようにして、図6に示す処理によれば、アップロック状態である場合は、当該アップロック解除用のトルク指令分の回転トルクによりアップロック状態の解除が促進され、アップロック状態を効果的に解消できる。
なお、本実施例では、上述したように、アップロック解除制御は、アップロック状態が形成されていない場合(図7に示す非係合状態から図8に示すアップロック状態に至ることがない場合)でも実行されるが、かかる場合に対しても不都合を生じさせない。すなわち、図5に示したように、アップロック解除制御は、係合ストロークカウントが閾値Cよりも大きい場合に開始される。従って、閾値Cを適切に設定することで(例えば、上述したように、アップロック状態が形成されない場合は可動子590が接触開始位置をわずかにX方向X1側に超える際にアップロック解除制御が開始されるように適合することで)、アップロック状態が形成されていない場合には、部分係合状態が形成されていることになる。従って、アップロック解除制御を部分係合状態(入力側ドグ要素582が出力側ドグ要素581に対してオーバーラップする状態)において開始させることが可能である。この場合、アップロック解除用のトルク指令が印加されても、部分係合状態が解除されることはなく、有意に不都合が生じることはない。
また、図6に示す処理によれば、車両の加減速状態に応じて、アップロック解除用のトルク指令を正側又は負側に印加する。これにより、アップロック解除制御(及び係合用移動制御)により係合状態(又は部分係合状態)に係合機構58が至った後に、係合機構58を介して出力部材18A、18Bに対して、適切な方向でアップロック解除用のトルク指令に係る回転トルクを付与できる。具体的には、車両が加速状態である場合には、正側(加速側)のアップロック解除用のトルク指令が印加される。かかる正側のアップロック解除用のトルク指令は、上述したように、アップロック解除用の回転トルクを発生させるとともに、“正側”であるがゆえに、係合機構58が係合状態に至った後に車両の加速挙動の違和感を与えることもない。同様に、車両が減速状態である場合には、負側(減速側)のアップロック解除用のトルク指令が印加される。かかる負側のアップロック解除用のトルク指令は、上述したように、アップロック解除用の回転トルクを発生させるとともに、“負側”であるがゆえに、係合機構58が係合状態に至った後に車両の減速挙動の違和感を与えることもない。
ところで、出力側ドグ要素581及び入力側ドグ要素582のそれぞれの歯状部5810、5820が、先端に向かって先細りする形態を有する場合、先端部同士がオーバーラップする関係でアップロックするおそれがある。この場合、出力側ドグ要素581を入力側ドグ要素582に対してアップロック解除用のトルク指令により回転させようとした場合でも、当該トルク指令は、出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582との間の周方向の当接状態を促進する側のトルクを発生させるおそれがある。すなわち、当該トルク指令は、正側及び負側の一方だけでアップロック解除用として機能できるだけであり、他方はアップロックを促進させてしまうおそれがある。
これに対して、本実施例によれば、上述したように、出力側ドグ要素581及び入力側ドグ要素582のそれぞれの歯状部5810、5820が軸方向の端面が平らな形態であるので、アップロック状態においては、出力側ドグ要素581が入力側ドグ要素582に対して回転方向のいずれの側にも回転可能である。従って、車両の加減速状態に応じていずれの側に出力側ドグ要素581を回転させてもアップロックの解除が容易となる。
図10は、係合機構58を係合状態から非係合状態へと遷移させる際に制御装置173により実行される処理の一例を示す概略的なフローチャートである。図11から図13は、図6に示すドグ解放トルク制御の説明図である。図11から図13では、係合機構58の一部等が模式的に示されている。図11は、係合状態を模式的に示し、図12は、解放ロック状態を模式的に示し、図13は、非係合状態を模式的に示す。図11等において、矢印R700は、車輪W(出力部材18A、18B)の回転状態を表し、矢印R702は、回転電機1の回転状態を表す。また、図11において、矢印F1100は、ソレノイド保持電流の印加状態(ソレノイド59によるソレノイド推力の発生状態)を表す。
ステップS500では、制御装置173は、ソレノイド保持電流を停止し、ソレノイド59に印加する電流をオフする(図10では、「ソレノイド電流OFF」と表記)。すなわち、制御装置173は、図5を参照して上述したステップS422の係合保持用制御を終了する。以下、このようにして係合機構58の非係合状態においてソレノイド保持電流の印加状態を解除して開始される制御を、「非係合用移動制御」とも称する。非係合用移動制御が開始されると、ソレノイド59によるソレノイド推力が0になり、バネ要素5800の付勢力(図12の矢印F1200参照)により可動子590が非係合状態に向かって移動される。ただし、可動子590が非係合状態に向かって移動する際、出力側ドグ要素581と入力側ドグ要素582との間の位相関係に依存して、上述した解放ロック状態に至りうる。
ステップS502では、制御装置173は、解放ストロークカウントをカウントアップする。解放ストロークカウントは、非係合用移動制御の開始からの経過時間を表す時間情報として機能する。
ステップS504では、制御装置173は、解放ストロークカウントが閾値Eより大きいか否かを判定する。すなわち、制御装置173は、非係合用移動制御が開始された時点(基準時点)からの経過時間(すなわち非係合用移動制御の実行時間)が、閾値Eに対応する時間(第4閾値時間の一例)よりも大きいか否かを判定する。閾値Eに対応する時間は、基準時間Teをわずかに上回るように適合されてよい。この場合、基準時間Teは、可動子590が、フルストロークの位置から接触開始位置に至るのに要する時間(又は、等価的に、非係合用移動制御が開始された時点から、接触開始位置に至る時点までの時間)に対応してよく、試験等により適合されてよい。判定結果が“YES”の場合、ステップS506に進み、それ以外の場合は、解放ストロークカウントが閾値Eより大きくなるのを待機する待機状態となる。待機状態では、非係合用移動制御が継続して実行される。
ステップS506では、制御装置173は、ドグ解放トルク制御(第2位相調節制御の一例)を開始する。ドグ解放トルク制御は、上述した解放ロック状態を解消するために実行されるが、解放ロック状態が検出されたか否かを判定することなく実行される。すなわち、制御装置173は、解放ロック状態が発生したか否かを判定することなく、非係合用移動制御の実行時には毎回、ドグ解放トルク制御を実行する。
ドグ解放トルク制御は、上述したアップロック解除制御におけるアップロック解除用のトルク指令と同様のトルク指令(以下、「ドグ解放用のトルク指令」とも称する)を印加することで実現されてもよい。ただし、ドグ解放用のトルク指令は、車両の加減速状態とは無関係に、正側と負側との間で繰り返し反転する態様で生成されてもよい。例えば、ドグ解放用のトルク指令は、ある一の区間では正側とされ、続く他の一区間では負側とされてよい。この場合、繰り返し回数は1回であるが、繰り返し回数は2回以上であってよい。
このようなドグ解放トルク制御によれば、図11に示す係合状態から図12に示す解放ロック状態に移行した場合でも、ドグ解放用のトルク指令が印加される。すなわち、図12において矢印Tr3のように、ドグ解放用のトルク指令に応じた回転トルクが入力側ドグ要素582に付加的に印加される。これにより、解放ロック状態が解除されるような位相差が発生しやすくなり、解放ロック状態が解除されて、図13に示すような非係合状態へと移行可能な状態へと容易に遷移できる。このようにして、ドグ解放トルク制御によれば、図11に示す係合状態から図12に示す解放ロック状態に移行した場合でも、当該ドグ解放用のトルク指令分の回転トルクにより解放ロック状態の解除が促進され、解放ロック状態を効果的に解消できる。
特にドグ解放用のトルク指令が、正側と負側との間で繰り返し反転する態様で生成される場合、仮に正側のドグ解放用のトルク指令が、解放ロック状態を促進する側のトルク指令である場合でも、その後に負側のドグ解放用のトルク指令により、解放ロック状態を適切に解除できる。
なお、本実施例では、上述したように、ドグ解放トルク制御は、解放ロック状態が形成されていない場合(図11に示す係合状態から図12に示す解放ロック状態に至ることがない場合)でも実行されるが、かかる場合に対しても不都合を生じさせない。すなわち、図10に示したように、ドグ解放トルク制御は、解放ストロークカウントが閾値Eよりも大きい場合に開始される。従って、閾値Eを適切に設定することで(例えば、解放ロック状態が形成されない場合は可動子590が接触開始位置をX方向X2側に超える際にドグ解放トルク制御が開始されるように適合することで)、解放ロック状態が形成されていない場合には、通常の非係合状態が形成されていることになる。従って、ドグ解放トルク制御を非係合状態において開始させることが可能である。この場合、ドグ解放用のトルク指令が印加されても、非係合状態に影響がなく、有意に不都合が生じることはない。
ステップS508では、制御装置173は、ドグ解放トルクカウントをカウントアップする。ドグ解放トルクカウントは、ドグ解放トルク制御の開始からの経過時間を表す時間情報として機能する。
ステップS510では、制御装置173は、ドグ解放トルクカウントが閾値Fより大きいか否かを判定する。すなわち、制御装置173は、ドグ解放トルク制御が開始された時点(基準時点)からの経過時間(すなわちドグ解放トルク制御の実行時間)が、閾値Fに対応する時間(第5閾値時間の一例)よりも大きいか否かを判定する。閾値Fに対応する時間は、ドグ解放トルク制御を適切に実行するのに要する時間であり、試験等により適合されてよい。判定結果が“YES”の場合、ステップS512に進み、それ以外の場合は、解放ストロークカウントが閾値Fより大きくなるのを待機する待機状態となる。待機状態では、ドグ解放トルク制御が継続して実行される。
ステップS512では、制御装置173は、ドグ解放トルク制御を終了する。この際、非係合用移動制御も実質的に終了する。
このようにして、図10に示す例によれば、基準時点からの経過時間を表す各種時間情報(解放ストロークカウント及びドグ解放トルクカウント)に基づいて、非係合用移動制御及びドグ解放トルク制御を互いに連携させながら実現できる。なお、図10に示す例では、ドグ解放トルクカウントは、ドグ解放トルク制御の開始時点を基準時点としてカウントアップされているが、等価的に、解放ストロークカウントと同じ開始時点からカウントアップされてもよい。この場合、閾値Fを、閾値Eの分だけ大きくすることで、等価的な構成を実現できる。
図14は、図5及び図10を参照して上述した処理を説明するタイミングチャートである。図14には、横軸を時間として、上から順に、回転電機1の回転数、回転電機1の回転トルク、ソレノイド59に印加される電流(「ソレノイド電流」と表記)、及び可動子590のストロークが示されている。なお、本実施例では、可動子590のストロークをリニアに検出するストロークセンサが設けられないので、ストロークの波形は、センサ情報として取得されない。
図14には、アップロック状態及び解放ロック状態をストロークセンサにより検出可能である比較例の場合の波形が、参考波形として一点鎖線で示されている。また、図14において、太線の点線は、アップロック状態又は解放ロック状態に起因して生じる波形部分を示す。
図14に示す例では、時点t0にて、非係合状態の係合機構58に対する係合指令が生成される。係合指令を受けると、図5のステップS400により回転数同期制御が実行されることで、回転電機1の回転数及び回転トルクが増加していく。時点t1でステップS402の判定結果が“YES”になることで回転同期カウントのカウントアップが開始される(図5のステップS404)。そして、回転同期カウントが時点t2にて閾値Bを超えると「(図5のステップS406の“YES”)、係合用移動制御が開始される。これにより、時点t2から係合用移動制御によりソレノイド係合電流が増加していく(図5のステップS408)。その後、時点t3にて係合ストロークカウントが閾値Cを超えると(図5のステップS410の“YES”)、回転数同期制御が終了するとともに(図5のステップS412)、アップロック解除制御が開始及び実行される(図5のステップS414)。図14に示す例では、一例として、車両が加速中でない場合であり(図6のステップS600の“NO”)、アップロック解除用のトルク指令が差し引かれることで(図6のステップS604参照)、回転トルクが減少していく。この場合、時点t20でアップロック状態が解除されて、時点t4にて係合状態に至り、時点t5にてアップロック解除カウントが閾値Dを超えることで(図5のステップS418の“YES”)、アップロック解除制御及び係合用移動制御が終了する。
なお、図14に示す例では、時点t10でアップロックが発生しており、回転電機1の回転数が低下し、ストロークの増加が値β1で停止している。なお、ストロークの値β1は、接触開始位置に対応する。
ついで、時点t6にて、係合状態の係合機構58に対する非係合指令が生成される。非係合指令を受けると、時点t6から図10のステップS500により非係合用移動制御が実行されることで、ソレノイド電流が0に向けて減少し、可動子590のストロークが減少していく。そして、時点t6でカウントアップが開始された解放ストロークカウント(図10のステップS502)が時点t7にて閾値Eを超えると(図10のステップS504の“YES”)、ドグ解放トルク制御が開始される(図10のステップS506)。この場合、ドグ解放トルクカウントがカウントアップされつつ(図10のステップS508)、ドグ解放用のトルク指令が、0を境界として正側と負側との間で繰り返し反転する態様で生成されている。図14に示す例では、一例として、時点t30で解放ロック状態が形成されている。この場合、時点t40で解放ロック状態が解除されて、時点t8にてドグ解放トルクカウントが閾値Fを超えると(図5のステップS510の“YES”)、ドグ解放トルク制御が終了するとともに(図10のステップS512)、非係合用移動制御も終了する。
ところで、可動子590のストロークをリニアに検出するストロークセンサが設けられる場合、アップロック状態は、ストロークセンサからのセンサ情報に基づいて容易に検出できる。この場合、図14に一点鎖線で示すように、応答性良くアップロック状態を解除等できる。しかしながら、かかるストロークセンサは、比較的高価であり、コスト高の要因となる。
これに対して、本実施例によれば、上述したようにリニアセンサを利用しないにもかかわらず、アップロック状態が発生した場合にアップロック状態を解除することが可能となる。これにより、アップロック状態が解除されないことによる不都合を回避しつつ、リニアセンサを利用しない低コスト化された構成を実現できる。
特に本実施例によれば、基準時点からの経過時間を表す時間情報(各種カウント)に基づいて、回転数同期制御や、係合用移動制御(非係合用移動制御も同様)、アップロック解除制御(ドグ解放トルク制御も同様)が実行されるので、実質的にセンサレスの制御を実現できる。換言すると、アップロック状態を解除できる態様で時間情報に基づいて係合機構58の動作を実現できるので、上述したようにリニアセンサを廃止できる。このようにして、本実施例によれば、高価なセンシング機構を用いることなく、信頼性の高い制御方法で係合機構58の動作を実現できる。
なお、本実施例では、位置センサ171が設けられるので、位置センサ171からのセンサ情報自体が適宜利用されてもよい。例えば、係合ストロークカウントのカウントアップの開始タイミングは、位置センサ171からのオン/オフ情報(オフからオンへの遷移)に基づいて決定されてもよい。また、ドグ解放トルク制御の終了タイミング(又は非係合用移動制御の終了タイミング)は、位置センサ171からのオン/オフ情報(オフからオンへの遷移)に基づいて決定されてもよい。
なお、本実施例では、上述したように、アップロック状態が実際に発生したか否かに無関係に、アップロック解除制御が実行されるので、アップロック状態が実際に発生しているときにはアップロック解除制御が有効となるものの、アップロック状態が実際に発生していないときは実質的に不要な制御を実行していることになる。しかしながら、このような不要な状況下でのアップロック解除制御は、上述したように特段の不都合を発生させることはない。むしろアップロック解除制御が常に実行されることにより、係合用移動制御の開始時点から終了時点までの時間が、アップロック状態が実際に発生したか否かに無関係に、略一定となることで、制御の安定化を図ることができる。これは、ドグ解放トルク制御についても同様である。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、係合機構58は、差動歯車機構5に設けられるが、これに限られない。すなわち、係合機構58は、回転電機1から車輪Wまでの動力伝達経路の任意の位置に設けられてもよい。例えば、図15に模式的に示すように、係合機構58は、カウンタギヤ機構4に設けられてもよい。具体的には、係合機構58は、第1カウンタギヤ42とカウンタ軸41との間に設けられてもよい。この場合、係合機構58が係合状態であるとき、第1カウンタギヤ42とカウンタ軸41とが一体回転し、係合機構58が非係合状態であるとき、第1カウンタギヤ42とカウンタ軸41とが機械的に切り離される。なお、図15においては、係合機構58は、第2軸A2に対して上下に、一方が係合状態、他方が非係合状態で、模式的に示されている。
また、上述した実施例では、係合機構58は、車輪への動力伝達機構に適用されるが、他の対象に動力を伝達する動力伝達機構に適用されてもよい。すなわち、本実施例は、車両に搭載される任意の駆動装置に適用可能である。
また、上述した実施例では、可動子590の駆動源は、ソレノイド59であるが、他の形態の任意のアクチュエータが利用されてもよい。
また、上述した実施例では、入力側ドグ要素582がソレノイド59により駆動されているが、出力側ドグ要素581がソレノイド59により駆動されてもよい。
また、上述した実施例において、制御装置173は、位置センサ171の出力と、ソレノイド59の通電に応じて値が変化するパラメータとに基づいて、係合機構58の状態を監視してもよい。この場合、監視結果は、制御装置173による上述した各種制御で利用されてもよい。このような監視方法は、ここでの参照により本願明細書に組み込まれる特願2021-162841号公報に記載される通りであってもよい。
1・・・回転電機(第1駆動源)、3・・・入力部材、17・・・車両駆動装置(駆動装置)、18A、18B・・・出力部材、58・・・係合機構、581・・・出力側ドグ要素(第2要素)、5810・・・歯状部、582・・・入力側ドグ要素(第1要素)、5820・・・歯状部、59・・・ソレノイド(第2駆動源)、173・・・制御装置

Claims (16)

  1. 車両に設けられる駆動装置であって、
    入力部材に回転トルクを発生させる第1駆動源と、
    前記入力部材と出力部材との間に設けられ、前記入力部材と前記出力部材との間で動力伝達が可能な係合状態と、前記入力部材と前記出力部材との間で動力伝達が不能な非係合状態とを選択的に形成する係合機構と、
    前記係合機構を前記係合状態と前記非係合状態の間で移動させる駆動機構であって、第2駆動源を含む駆動機構と、
    前記第1駆動源及び前記第2駆動源を制御する制御装置とを備え、
    前記係合機構は、軸まわりに噛み合い用の歯状部をそれぞれ有する第1要素及び第2要素を備え、前記第1要素が前記第2要素に対して相対的に軸方向に移動可能であり、
    前記制御装置は、前記係合状態から前記非係合状態に前記係合機構を遷移させる場合、又は、前記非係合状態から前記係合状態に前記係合機構を遷移させる場合、基準時点からの経過時間を表す時間情報に基づいて、前記第1駆動源及び前記第2駆動源のうちの少なくともいずれか一方を制御する、駆動装置。
  2. 前記制御装置は、前記非係合状態から前記係合状態に前記係合機構を遷移させる場合に、回転数同期制御と、係合用移動制御とを実行し、
    前記回転数同期制御は、前記入力部材と前記出力部材との間の回転数差が小さくなるように前記第1駆動源を制御することを含み、
    前記係合用移動制御は、前記第1要素が前記第2要素に近づく方向に軸方向に沿って移動するように前記第2駆動源を制御することを含む、請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記制御装置は、前記係合用移動制御と連携して第1位相調整制御を更に実行し、
    前記第1位相調整制御は、前記第1要素が前記第2要素に対して軸まわりに回転するように前記第1駆動源を制御することを含む、請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記回転数同期制御、前記係合用移動制御、及び前記第1位相調整制御は、共通の前記基準時点からの前記時間情報、それぞれ異なる前記基準時点からの前記時間情報、又は一部が異なる前記基準時点からの前記時間情報に基づいて、開始又は終了される、請求項3に記載の駆動装置。
  5. 前記制御装置は、前記第1要素と前記第2要素とが噛み合わずに軸方向端面同士が当接し合う第1状態の発生の有無を判定することなく、前記回転数同期制御の終了後に前記第1位相調整制御を開始する、請求項3又は4に記載の駆動装置。
  6. 前記制御装置は、前記回転数同期制御において、前記入力部材と前記出力部材との間の回転数差が閾値未満となってからの経過時間が第1閾値時間を超えた場合に、前記係合用移動制御を開始する、請求項3から5のうちのいずれか1項に記載の駆動装置。
  7. 前記制御装置は、前記係合用移動制御を開始してからの経過時間が第2閾値時間を超えた場合に、前記回転数同期制御を終了する、請求項6に記載の駆動装置。
  8. 前記制御装置は、前記第1位相調整制御を開始してからの経過時間が第3閾値時間を超えた場合に、前記第1位相調整制御及び前記係合用移動制御を終了し、かつ、前記係合状態を維持するように前記第2駆動源を制御する、請求項6に記載の駆動装置。
  9. 前記第1駆動源は、回転電機を含み、
    前記第1位相調整制御は、前記回転電機により発生させる回転トルクを、前記回転数同期制御の終了時に比べて、増減させることを含む、請求項3から8のうちのいずれか1項に記載の駆動装置。
  10. 前記出力部材は、車両の車輪に駆動連結され、
    前記第1位相調整制御は、車両の加速状態又は減速状態に応じて、前記回転電機により発生させる回転トルクを増加又は低減させることを含む、請求項9に記載の駆動装置。
  11. 前記制御装置は、前記係合状態から前記非係合状態に前記係合機構を遷移させる場合に、非係合用移動制御と、第2位相調整制御とを実行し、
    前記非係合用移動制御は、前記第1要素が前記第2要素から離れる方向に軸方向に沿って移動するように前記第2駆動源を制御することを含み、
    前記第2位相調整制御は、前記第1要素が前記第2要素に対して軸まわりに回転するように前記第1駆動源を制御することを含む、請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の駆動装置。
  12. 前記制御装置は、前記非係合用移動制御によっても前記第1要素と前記第2要素とが噛み合いが解除されない第2状態の発生の有無を判定することなく、前記第2位相調整制御を開始する、請求項11に記載の駆動装置。
  13. 前記制御装置は、前記非係合用移動制御を開始してからの経過時間が第4閾値時間を超えた場合に、前記第2位相調整制御を開始する、請求項11又は12に記載の駆動装置。
  14. 前記制御装置は、前記第2位相調整制御を開始してからの経過時間が第5閾値時間を超えた場合に、前記第2位相調整制御を終了する、請求項11から13のうちのいずれか1項に記載の駆動装置。
  15. 前記第1駆動源は、回転電機を含み、
    前記第2位相調整制御は、前記回転電機により発生させる回転トルクを正側と負側の間で繰り返し反転させることを含む、請求項11から14のうちのいずれか1項に記載の駆動装置。
  16. 前記歯状部は、軸方向に垂直な面に延在する平らな端面を有する、請求項1から15のうちのいずれか1項に記載の駆動装置。
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