JP2023107034A - 二層型クレンジング化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力が高く、使用後にべたつきやぬるつきがない二層型クレンジング化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):(A)25℃で液状の油剤、(B)一般式(1):【化1】TIFF2023107034000004.tif8170(式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、a及びbは、それぞれPO及びEOの平均付加モル数で、1~50の値を示し、POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5~5/1であり、BOは炭素数4のオキシアルキレン基を示し、cはBOの平均付加モル数で、1~5の値を示す)で表されるグリセリン誘導体、(C)水を含有する二層型クレンジング化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、二層型クレンジング化粧料に関する。
従来、クレンジング化粧料として、クレンジング効果等の機能や使用感触などのほか、外見的にも魅力的であるという審美的な観点から、二層型クレンジング化粧料が検討されている。二層型化粧料は、使用時に振とう・攪拌することにより容易に乳化混合され、放置すれば容易に再分離する化粧料である。このような乳化型化粧料は、使用する一定時間は均一な乳化・分散状態を保持し、使用後は使用前と同じ状態の二層に完全に分離することが求められる。
例えば、特許文献1には、トリポリヒドロキシ脂肪酸ジペンタエリスリチル、油成分及び水を含有する二層型クレンジング化粧料が、審美性に優れ、化粧落とし効果や使用感触が良好で、安全性が高いことが記載されている。
特許文献2には、塩化ベンザルコニウム又はN-ヤシ油脂肪酸アシル-L-アルギニンエチル・DL-ピロリドンカルボン酸塩を含有する液状水層と、液状油層の二層からなる二層式クレンジング化粧料が、メイク汚れや皮脂汚れ除去効果に優れ、洗浄後のべたつき感がなく、使用感に優れることが記載されている。
特開2013-139402号公報 特開2010-222321号公報
しかしながら、近年、被膜剤などを含有し、落ちにくいメイクアップ化粧料が開発され、従来の二層型クレンジング化粧料ではこれらを十分に落とすことが困難であり、洗浄性に課題があった。また、二層型クレンジング化粧料は、使用後の肌に油分が残るため、ふき取り後の肌がべたつくという課題もあった。
本発明者は、特定のグリセリン誘導体を用いることにより、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力が高く、使用後にべたつきやぬるつきがない二層型クレンジング化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)25℃で液状の油剤、
(B)一般式(1):
Figure 2023107034000001
(式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、a及びbは、それぞれPO及びEOの平均付加モル数で、1~50の値を示し、POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5~5/1であり、BOは炭素数4のオキシアルキレン基を示し、cはBOの平均付加モル数で、1~5の値を示す)
で表されるグリセリン誘導体、
(C)水
を含有する二層型クレンジング化粧料に関する。
本発明の二層型クレンジング化粧料は、口紅やアイライナーなどの落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力が高く、使用後にべたつきやぬるつきがなく、肌に保湿感を与えることができる。また、振とう後に、二層に分離するまでの速度が最適であり、二層の界面がきれいに分離し、分離性、使用性も良好である。
成分(A)の油剤は、25℃で液状のものである。ここで、液状とは、25℃における粘度が10000mPa・s以下であることをいう。粘度は、B型粘度計(VISCOMETER TVB-10、東機産業社製)、ローターNo.4、12rpm、1分で測定するものである。
このような液状の油剤としては、通常化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、炭化水素油、エステル油、エーテル油、シリコーン油、高級脂肪酸等が挙げられる。
より具体的には、炭化水素油としては、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン等が挙げられる。
炭化水素油としては、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワランから選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィンから選ばれる1種又は2種以上を含むのがより好ましく、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィンから選ばれる1種以上を含むのがさらに好ましい。
エステル油としては、モノエステル油、ジエステル油、トリエステル油及びテトラエステル油が挙げられる。
モノエステル油としては、炭素数2~24の脂肪族又は芳香族のモノカルボン酸又はジカルボン酸のモノエステルが挙げられ、具体例としては、2-エチルヘキサン酸セチル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸2-ヘキシルデシルステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、オレイン酸デシル、イソデシルベンゾエート、メトキシケイヒ酸オクチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、コハク酸2-エチルヘキシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、安息香酸アルキル(C12~C15)等が挙げられる。
モノエステル油としては、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸オクチルドデシルから選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸オクチルドデシルから選ばれる1種以上を含むのがより好ましい。
ジエステル油としては、炭素数3~18のジカルボン酸のジエステル、多価アルコールのジ脂肪酸エステル等が挙げられ、具体例としては、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジステアリン酸グリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、ジ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、セバシン酸ジイソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル等が挙げられる。
ジエステル油としては、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールから選ばれる1種以上を含むのが好ましく、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールを含むのがより好ましい。
トリエステル油としては、3価以上の多価アルコールのトリ脂肪酸エステルが挙げられ、具体的には、トリミリスチン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリオレイン酸グリセリン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸グリセリン、さらに、オリブ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、ヒマシ油、紅花油、ヒマワリ油、アボカド油、キャノーラ油、キョウニン油、米胚芽油、米糠油等の植物油などが挙げられる。
トリエステル油としては、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリン、植物油から選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリン、オリブ油、ホホバ油から選ばれる1種又は2種以上を含むのがより好ましく、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリンから選ばれる1種以上を含むのがさらに好ましく、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリンを含むのがよりさらに好ましい。
テトラエステル油としては、4価以上の多価アルコールのテトラ脂肪酸エステルが挙げられ、具体的には、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリット、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトラオクタン酸ペンタエリスリット、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリットが挙げられる。
エステル油としては、モノエステル油、ジエステル油、トリエステル油から選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、モノエステル油、ジエステル油から選ばれる1種以上を含むのがより好ましく、モノエステル油を含むのがさらに好ましい。
エーテル油としては、ジアルキルエーテルが挙げられ、炭素数16以下のアルキル基を2個有するジアルキルエーテルが好ましく、炭素数8以下のアルキル基を2個有するジアルキルエーテルがより好ましい。ジアルキルエーテルにおいて、2個のアルキル基は、同一でも異なっていても良い。
エーテル油としては、より具体的には、例えば、ジヘキシルエーテル、ジオクチルエーテル、セチル-1,3-ジメチルブチルエーテル、ジラウリルエーテル等が挙げられる。これらのうち、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させる観点から、セチル-1,3-ジメチルブチルエーテル、ジオクチルエーテルが好ましく、ジオクチルエーテルがより好ましい。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン(1cs)、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)、ジメチルポリシロキサン(6cs)等の揮発性、不揮発性の直鎖状ジメチルポリシロキサン;メチルトリメチコン、トリス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン等のメチルフェニルポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサンなどが挙げられる。
シリコーン油としては、直鎖状ジメチルポリシロキサン、分岐状シロキサンから選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、揮発性の直鎖状ジメチルポリシロキサン、分岐状シロキサンから選ばれる1種以上を含むのがより好ましく、分岐状シロキサンを含むのがよりさらに好ましく、トリス(トリメチルシロキシ)メチルシランを含むのがよりさらに好ましい。
高級脂肪酸としては、オレイン酸、イソステアリン酸、ウンデシレン酸等が挙げられる。
成分(A)の油剤としては、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させる観点から、炭化水素油、エステル油、エーテル油、シリコーン油から選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、炭化水素油、エーテル油、シリコーン油から選ばれる1種以上を含むのがより好ましく、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、エーテル油、分岐状シロキサンから選ばれる1種又は2種以上を含むのがさらに好ましく、エーテル油を含むのがよりさらに好ましく、ジオクチルエーテルを含むのがことさら好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させ、使用後の肌の保湿感を向上させる観点から、含有量は、全組成中に10~60質量%であるのが好ましく、20~50質量%がより好ましく、22~45質量%がさらに好ましく、23~33質量%がよりさらに好ましい。
成分(A)がエーテル油を含む場合、エーテル油は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させる観点から、含有量は、全組成中に0.1~30質量%であるのが好ましく、0.8~10質量%がより好ましく、1.8~3質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(B)のグリセリン誘導体は、前記一般式(1)で表されるものである。
成分(B)のグリセリン誘導体は、例えば、グリセリンにプロピレンオキシド及びエチレンオキシドを、それぞれグリセリンに対して3~150モル当量の割合で付加させた後に、炭素数4のアルキレンオキシドをグリセリンに対して3~15モル当量の割合で付加させて得ることができる。すなわち、一般式(1)のグリセリン誘導体は、いったん、POとEOとの付加物を合成した後、炭素数4のアルキレンオキシドをブロック状で付加することにより得ることができる。
プロピレンオキシド(PO)及びエチレンオキシド(EO)の質量比(PO/EO)は、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、1/5~5/1であり、プロピレンオキシド及びエチレンオキシドの付加形態は、ランダム状でもブロック状でもよい。落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、ランダム状で付加することが好ましい。
プロピレンオキシド(PO)及びエチレンオキシド(EO)の平均付加モル数であるa及びbは、は、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、それぞれ1以上50以下であり、それぞれ1~10の範囲にあることが好ましい。
炭素数4のアルキレンオキシド(BO)の平均付加モル数であるcは、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、1以上5以下であり、2~4の範囲にあることが好ましい。
炭素数4のアルキレンオキシドとしては、1,2-ブチレンオキシド、2,3-ブチレンオキシド、テトラメチレンオキシド(テトラヒドロフラン)等が挙げられる。これらの中で、入手の容易さ、反応制御の容易さなどの点から、1,2-ブチレンオキシドが好ましい。
通常、グリセリンにこれらのアルキレンオキシドを付加させる場合、アルカリ触媒、相関移動触媒、ルイス酸触媒などを用いて付加反応を行う。一般的には、水酸化カリウムなどのアルカリ触媒を用いることが好ましい。
成分(B)として、具体的には、(EO)の平均付加モル数が8、(PO)の平均付加モル数が5、(BO)の平均付加モル数が3であるものが挙げられ、ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3BO)(8EO)(5PO)が、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から好ましい。市販品としては、ウィルブライドS-753(日油社製)等を使用することができる。
成分(B)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、含有量は、全組成中に0.1~12質量%であるのが好ましく、1.5~5質量%がより好ましく、1.8~3質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、1~40であるのが好ましく、2~30がより好ましく、6~20がさらに好ましく、11~16がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(A)がエーテル油を含む場合、成分(B)に対するエーテル油の質量割合(エーテル油)/(B)は、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、0.05~30であるのが好ましく、0.1~15がより好ましく、0.3~5がさらに好ましく、0.75~1.5がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(C)の水の含有量は、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させ、使用後の肌の保湿感を向上させる観点から、全組成中に40~90質量%であるのが好ましく、50~80質量%がより好ましく、55~75質量%がさらに好ましい。
本発明の二層型クレンジング化粧料は、さらに、(D)成分(B)以外の多価アルコールを含有することができ、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させることができる。
多価アルコールは、分子内に2個以上の水酸基をもつ化合物であり、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良い。
2価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、プロパンジオール等が挙げられる。3価アルコールとしては、グリセリン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。4価アルコールとしては、ジグリセリン、エリスリトール等が挙げられる。5価以上の多価アルコールとしては、トリグリセリン等のポリグリセリン;グルコース、マルトース、マルチトース、ショ糖、キシリトール、ソルビトール、マルビトール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレンエチルグルコシド、ポリオキシエチレンプロピレングルコシド等の糖類及び糖アルコールが挙げられる。
多価アルコールとしては、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、2価アルコールから選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、プロパンジオール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上を含むのがより好ましく、少なくともジプロピレングリコールを含むのがさらに好ましい。
成分(D)の多価アルコールは、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、含有量は、全組成中に0.1~30質量%であるのが好ましく、2~20質量%がより好ましく、5~12質量%がさらに好ましく、7~10質量がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(B)及び(D)の合計含有量は、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、全組成中に2~30質量%であるのが好ましく、4~19質量%がより好ましく、6~16質量%がさらに好ましく、9.5~14質量%がよりさらに好ましい。
本発明の二層型クレンジング化粧料は、前記成分以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記成分(A)以外の油性成分、キレート剤、前記成分(B)及び(D)以外の保湿剤、美白剤、血行促進剤、抗炎症剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、感触向上剤、着色剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、動植物抽出物等を含有することができる。
本発明の二層型クレンジング化粧料は、界面活性剤を含有しなくとも振とうにより均一な分散状態となり、次いで静置することで安定な二層分離状態が形成される。従って、本発明の二層型クレンジング化粧料は界面活性剤を実質的に含まないことが好ましい。
界面活性剤を実質的に含まないとは、界面活性剤が0.01質量%以下のことを示す。
また、界面活性剤を含有しないことにより、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させることができる。
本発明の二層型クレンジング化粧料は、振とう後に、二層に分離するまでの時間が短すぎる場合、二層型クレンジング化粧料を容器からだして使用する際に、油相と水相が不均一となるため、使用性に問題があり、長すぎる場合、きれいな二層に分離しないため、審美性の点で好ましくない。
そのため、本発明の二層型クレンジング化粧料は、振とう後に、二層に分離するまでの時間は、30秒より長いのが好ましく、35秒以上がより好ましく、40秒以上がさらに好ましい。また、300秒未満が好ましく、180秒未満がより好ましく、120秒未満がさらに好ましく、60秒未満がよりさらに好ましく、50秒未満がことさら好ましい。
また、本発明の二層型クレンジング化粧料は、振とうした後、静置して油相と水相に分離した際に、油相と水相の境界面は、真横からみて、目視で1本線にはっきりと見えることが、審美性の観点から好ましい。
本発明の二層型クレンジング化粧料は、常法に従って、所定の成分を適宜混合することにより製造することができ、混合する順序によらず、全成分を均一に混合・分散することにより製造することができる。
本発明の二層型クレンジング化粧料は、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させる観点から、成分(A)を含む油相成分の合計含有量が、全組成中に10~60質量%であるのが好ましく、21~45質量%がより好ましく、22~33質量%がさらに好ましい。
また、本発明の二層型クレンジング化粧料は、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、成分(B)及び(C)を含む水相成分の合計含有量が、全組成中に40~90質量%あるのが好ましく、45~78質量%がより好ましく、55~77質量%がさらに好ましく、67~76質量%がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(B)及び(C)を含む水相に対する成分(A)を含む油相の質量割合(油相)/(水相)は、落ちにくいメイクアップ化粧料に対する洗浄力を向上させ、使用後の肌のべたつきを低減させ、使用後の肌のぬるつきを低減させ、使用後の肌の保湿感を向上させ、振とう後に、二層に分離するまでの速度を最適にし、振とう後に、二層の界面をきれいに分離させる観点から、0.2~1.5であるのが好ましく、0.28~0.7がより好ましく、0.3~0.67がさらに好ましく、0.32~0.5がよりさらに好ましい。
本発明の二層型クレンジング化粧料は、メイクアップ化粧料の除去に好適であり、マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、アイブロウ等のアイメイクアップ化粧料、口紅等の口唇化粧料において優れた除去効果を発揮する。また、ファンデーション、サンスクリーン等のベースメイク化粧料を除去するためにも好適に使用することができる。
本発明の二層型クレンジング化粧料は、振とうして均一にした後、不織布やコットン等の基材に含浸させ、メイクアップ化粧料や皮脂汚れをふき取って使用することができる。
実施例1~10及び比較例1~2
表1に示す組成の二層型クレンジング化粧料を製造し、口紅に対する洗浄力、アイライナーに対する洗浄力、使用後の肌のべたつきのなさ、使用後の肌のぬるつきのなさ、使用後の肌の保湿感、二層の分離速度、二層の分離性を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
油相、水相の成分をそれぞれ混合し、プロペラミキサーにて攪拌した。その後、油相、水相を混合し、容器に充填して、二層型クレンジング化粧料を得た。
(評価方法)
(1)口紅に対する洗浄力(色差計評価):
口紅(カネボウ Nルージュ PK-155)を、前腕部の手首と肘の間の内側の肌に3cm×3cmに塗布し(1.4mg/cm2)、30分放置した。その後、振とうして均一にした後の二層型クレンジング化粧料2.0gをコットン(カネボウ ビューティワークス デイリーコットン 45mm×65mm)にしみ込ませ、コットンにて5回ほど繰り返しふき取った。色彩色差計(CM-2600d、ミノルタ社製)を用いてLabを測色し、元の肌との差異による洗浄率を求めた。結果は、5回の平均値で示す。
(洗浄率の計算)
・口紅を塗布する前の肌のLabを、Lst、ast、bstとする。
・口紅を塗布した後の肌のLabを、L1、a1、b1とする。
・口紅を洗浄した後の肌のLabを、L2、a2、b2とする。
・洗浄前の色差(ΔE1)、洗浄後の色差(ΔE2)を次の式で計算する。
ΔE1={(L1-Lst)2+(a1-ast)2+(b1-bst)2}1/2
ΔE2={(L2-Lst)2+(a2-ast)2+(b2-bst)2}1/2
・洗浄率を次の式から計算する。
なお、数値が高いほど洗浄力が高いことを示す。
洗浄率(%)={1-(ΔE2/ΔE1)}×100
(2)アイライナーに対する洗浄力(色差計評価):
被膜成分を含むアイライナー(ケイト ディープリキッドアイライナーWP N)を用いる以外は、(1)と同様にして、洗浄率を求めた。結果は、3回の平均値で示す。
(3)使用後の肌のべたつきのなさ:
評価者5名が、メイクアップ化粧料(ケイト シークレットスキンメイカーゼロ(リキッド))を顔に塗布した後、振とうして均一にした後の二層型クレンジング化粧料をコットンに2gとり、メイクアップ化粧料を除去した。除去後の肌のべたつきのなさを、下記基準により評価した。結果は、評価者5名の合計点で示した。
5:全くべたつきを感じない。
4:べたつきを感じない。
3:べたつきをほとんど感じない。
2:べたつきを感じる。
1:べたつきをとても感じる。
(4)使用後の肌のぬるつきのなさ:
評価者5名が、メイクアップ化粧料(ケイト シークレットスキンメイカーゼロ(リキッド))を顔に塗布した後、振とうして均一にした後の二層型クレンジング化粧料をコットンに2gとり、メイクアップ化粧料を除去した。除去後の肌のぬるつきのなさを、下記基準により評価した。結果は、評価者5名の合計点で示した。
5:全くぬるつきを感じない。
4:ぬるつきを感じない。
3:ぬるつきをほとんど感じない。
2:ぬるつきを感じる。
1:ぬるつきをとても感じる。
(5)使用後の肌の保湿感:
評価者5名が、メイクアップ化粧料(ケイト シークレットスキンメイカーゼロ(リキッド))を顔に塗布した後、振とうして均一にした後の二層型クレンジング化粧料をコットンに2gとり、メイクアップ化粧料を除去した。除去後の肌の保湿感を、下記基準により評価した。結果は、評価者5名の合計点で示した。
5:保湿感をとても感じる。
4:保湿感を感じる。
3:保湿感をやや感じる。
2:あまり保湿感を感じない。
1:全く保湿感を感じない。
(6)二層の分離速度:
各二層型クレンジング化粧料をポリプロピレン製透明容器(型番PV-50、ニッコー社製)に充填し、上下に10回振とうした後、油相と水相の境界面が目視で1本線にはっきりと見える状態にまで二層に分離するまでの時間(秒)を測定した。ただし、はっきりと分離しない場合は、油相と水相の境界面の状態の変化が生じなくなる時間までを測定した。
なお、この時間が30秒以下では使用時に不均一となって使用性に問題があり、300秒以上経過しても分離しない場合は審美性の点で好ましくない。
(7)二層の分離性:
各二層型クレンジング化粧料をポリプロピレン製透明容器(型番PV-50、ニッコー社製)に充填し、上下に10回振とうした後、5分後の層の状態を目視にて観察し、以下の基準で評価した。なお、二層の境界面がわからない場合や二層に分離していない場合は、審美性が好ましくない。
5:二層の境界面が真横から見て1本線にはっきりと見え、境界面が分かり、二層に分離していることがはっきりわかる。
4:二層の境界面が真横から見てわずかに不均一に見えるが境界面が分かり、二層に分離していることがはっきりわかる。
3:二層の境界面が真横から見てぼやけているが、境界面が分かり、二層に分離していることがわかる。
2:二層の境界面が真横から見て分からず、二層にはっきりと分離していない、あるいは三層になっている。
1:分離していない。
Figure 2023107034000002
*1 ジオクチルエーテル;セチオールOE(BASFジャパン社製)、
*2 軽質流動イソパラフィン;マルカゾールR(丸善石油化学社製)、
*3 流動パラフィン;LILAC(Sonneborn,LLC社製)、
*4 トリス(トリメチルシロキシ)メチルシラン;TMF 1,5(信越化学工業社製)、
*5 トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル;サラコスWO-6(日清オイリオ社製)、
*6 ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.);ウィルブライドS-753(日油社製)、
*7 ジプロピレングリコール;DPG(ADEKA社製)

Claims (7)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)25℃で液状の油剤、
    (B)一般式(1):
    Figure 2023107034000003
    (式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、a及びbは、それぞれPO及びEOの平均付加モル数で、1~50の値を示し、POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5~5/1であり、BOは炭素数4のオキシアルキレン基を示し、cはBOの平均付加モル数で、1~5の値を示す)
    で表されるグリセリン誘導体、
    (C)水
    を含有する二層型クレンジング化粧料。
  2. 成分(B)及び(C)を含む水相に対する成分(A)を含む油相の質量割合(油相)/(水相)が、0.2~1.5である請求項1記載の二層型クレンジング化粧料。
  3. 成分(A)の含有量が、10~60質量%である請求項1又は2記載の二層型クレンジング化粧料。
  4. 成分(B)の含有量が、0.1~12質量%である請求項1~3のいずれか1記載の二層型クレンジング化粧料。
  5. 成分(A)が、エーテル油を含む、請求項1~4のいずれか1記載の二層型クレンジング化粧料。
  6. 成分(B)が、ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3BO)(8EO)(5PO)である請求項1~5のいずれか1項記載の二層型クレンジング化粧料。
  7. さらに、(D)成分(B)以外の多価アルコールを含有する請求項1~6のいずれか1項記載の二層型クレンジング化粧料。
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