JP2022151312A - 多層型化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】振盪時に容易に均一な分散状態となり、塗布時の肌なじみや滑り性が良好で、温感効果にも優れた多層型化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)~(D):(A)ポリオキシアルキレンメチルグルコシド、(B)25℃で液状のポリエチレングリコール、(C)グリセリン及びジグリセリンから選ばれる1種以上、(D)25℃で液状の油成分を含有し、成分(A)、(B)及び(C)を含むポリオールの合計含有量が、60~80質量%であり、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.6~23である多層型化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は多層型化粧料に関する。
従来、肌に塗布してマッサージすることにより、適度な温感を与え、血行を促進する化粧料が知られている。
例えば、特許文献1には、ポリエーテル変性シリコーン、多価アルコール、油分、水を含有する多価アルコール中油型外用組成物が、使用感及び温感付与効果に優れることが記載されている。また、特許文献2には、平均重合度が4~30のポリエチレングリコールと、グリセリンを含有する温感ゲル状化粧料が、温感効果が持続し、安全性が良好であることが記載されている。
一方、静置時には外観上、複数の層に分離しており、使用時に振盪して均一な分散状態にしてから皮膚に適用する多層型化粧料が知られている。例えば、特許文献3には、特定のノニオン性界面活性剤、多価アルコール、特定の油剤を含有する多層型化粧料が、審美性及び使用感に優れることが記載されている。
特開2003-261433号公報 特開2011-116726号公報 特開2019-119703号公報
従来の温感効果を有する化粧料は、温感やその持続性が十分でなく、塗布時の肌なじみや滑り性など、使用感の点でも満足できるものではなかった。
本発明は、振盪時に均一な分散状態となり、静置時には各層の界面が明瞭に分離し、化粧料外観の審美性及び使用感に優れた多層型化粧料に関する。
本発明者は、特定のポリオールを、液状油とともに、特定の割合で組合わせて用いることにより、振盪時に容易に均一な分散状態となり、塗布時の肌なじみや滑り性が良好で、温感効果にも優れた多層型化粧料が得られることを見いだし、本発明を完成した。
本発明は、次の成分(A)~(D):
(A)ポリオキシアルキレンメチルグルコシド、
(B)25℃で液状のポリエチレングリコール、
(C)グリセリン及びジグリセリンから選ばれる1種以上、
(D)25℃で液状の油成分
を含有し、
成分(A)、(B)及び(C)を含むポリオールの合計含有量が、60~80質量%であり、
成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.6~23である多層型化粧料に関する。
本発明の多層型化粧料は、振盪時に容易に均一な分散状態となり、塗布時の肌なじみや滑り性などの使用感が良好で、温感効果にも優れたものである。
本発明で用いる成分(A)のポリオキシアルキレンメチルグルコシドは、下記式(1)で表されるものである。
Figure 2022151312000001
(式中、Aは炭素数2~4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、a、b、c及びdは、平均付加モル数であり2~20の数を示す。)
ポリオキシアルキレンメチルグルコシドとしては、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドが好ましく、例えば、マクビオブライドMG-10E(日油社製)、マクビオブライドMG-20E(日油社製)、マクビオブライドMG-10P(日油社製)、マクビオブライドMG-20P(日油社製)等の市販品を用いることができる。
これらのポリオキシアルキレンメチルグルコシドに含まれるポリオキシアルキレン鎖の数は、上記式(1)で表される構造のa+b+c+dで示され、例えば、マクビオブライドMG-20Eはポリオキシエチレン鎖が20であり、マクビオブライドMG-10Eは10である。
成分(A)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、温感効果に優れ、肌なじみや滑り性が良好で、べたつかずに密着感が高くなる観点から、全組成中に1~40質量%であるのが好ましく、3~36質量%がより好ましく、6~30質量%がさらに好ましい。
成分(B)は、25℃で液状のポリエチレングリコールである。ここで、液状とは、流動性があることをいい、ペースト状も含まれる。
ポリエチレングリコールは、温感効果に優れる観点から、数平均分子量300~1000であるのが好ましく、400~600がより好ましい。
成分(B)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、塗布時の滑り性が良く、温感効果に優れる観点から、全組成中に0.5~20質量%であるのが好ましく、0.8~10質量%がより好ましく、1~6質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、塗布時の滑り性、温感効果に優れる観点から、0.6~23であり、1~20が好ましく、1.5~15がより好ましい。
成分(C)は、グリセリン及びジグリセリンから選ばれる1種以上である。
温感、滑り性、肌なじみの観点から、グリセリン及びジグリセリンを組合わせて用いるのが好ましい。
グリセリン及びジグリセリンを組合わせて用いる場合、これらの質量割合(グリセリン/ジグリセリン)は、滑り性、肌なじみ、分散性の観点から、0.1~4.5であるのが好ましく、0.5~4がより好ましく、1~3.5がさらに好ましい。
また、成分(C)の合計含有量は、温感効果が持続する観点から、全組成中に20~60質量%であるのが好ましく、25~55質量%がより好ましく、30~50質量%がさらに好ましい。
本発明の多層型化粧料は、さらに、成分(A)、(B)及び(C)以外のポリオールを含有することができる。かかるポリオールは、分子内に2個以上の水酸基をもつ化合物で、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良い。
2価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール等が挙げられる。3価アルコールとしては、トリメチロールプロパン等が挙げられる。4価アルコールとしては、エリスリトール等が挙げられる。5価以上の多価アルコールとしては、トリグリセリン等のポリグリセリン;グルコース、マルトース、マルチトース、ショ糖、キシリトール、ソルビトール、マルチトール等の糖類及び糖アルコールが挙げられる。
これらのうち、滑り性、分散性の観点から、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、ソルビトール、マルチトールが好ましい。
成分(A)、(B)及び(C)以外のポリオールは、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、分散性の観点から、全組成中に5~30質量%であるのが好ましく、10~25質量%がより好ましく、12~23質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(A)、(B)及び(C)を含むポリオールの合計含有量は、使用感が良好で、分散性及び温感効果に優れる観点から、全組成中に60~80質量%であり、63~77質量%が好ましく、65~75質量%がより好ましい。
成分(D)は、25℃で液状の油成分である。液状とは、流動性があることをいい、ペースト状も含まれる。
かかる油成分としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、炭化水素油、エステル油、エーテル油、シリコーン油、高級アルコール等が挙げられる。
より具体的には、炭化水素油としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、ワセリン等の直鎖又は分岐鎖の炭化水素油が挙げられる。
エステル油としては、モノエステル油、ジエステル油、トリエステル油及びテトラエステル油が挙げられる。
モノエステル油としては、炭素数2~24の脂肪族又は芳香族のモノカルボン酸又はジカルボン酸のモノエステルが挙げられ、具体例としては、2-エチルヘキサン酸セチル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸2-ヘキシルデシルステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、オレイン酸デシル、イソデシルベンゾエート、メトキシケイヒ酸オクチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、コハク酸2-エチルヘキシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、安息香酸アルキル(C12~C15)等が挙げられる。
ジエステル油としては、炭素数3~18のジカルボン酸のジエステル、多価アルコールのジ脂肪酸エステル等が挙げられ、具体例としては、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジステアリン酸グリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、ジ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、セバシン酸ジイソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル等が挙げられる。
トリエステル油としては、3価以上の多価アルコールのトリ脂肪酸エステルが挙げられ、具体的には、トリミリスチン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリオレイン酸グリセリン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸グリセリン、オリーブ油、ホホバ油等が挙げられる。
テトラエステル油としては、4価以上の多価アルコールのテトラ脂肪酸エステルが挙げられ、具体的には、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリット、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトラオクタン酸ペンタエリスリット、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリットが挙げられる。
エーテル油としては、ジアルキルエーテルが挙げられ、具体的には、ジヘキシルエーテル、ジカプリリルエーテル、セチル-1,3-ジメチルブチルエーテル等が挙げられる。
シリコーン油としては、架橋型メチルポリシロキサン、網状型メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチルシクロポリシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン等のメチルフェニルポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
揮発性シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン(1cs)、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等の直鎖状ジメチルポリシロキサン;メチルトリメチコン、トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンなどが挙げられる。
高級アルコールとしては、炭素数10~24の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を有するものが挙げられ、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、イソセチルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール等が挙げられる。
成分(D)としては、肌なじみの良さと分散性の観点から、炭化水素油、エステル油及びシリコーン油から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、マッサージを行う際に滑り性の点から、スクワラン等の炭化水素油、50cs以下のジメチルポリシロキサン又はメチルフェニルポリシロキサン、オリーブ油、ホホバ油、アボカド油、マカデミアナッツ油等の植物由来のエステル油がより好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、肌なじみが良く、感触に優れる観点から、全組成中に20~40質量%であるのが好ましく、22~38質量%がより好ましく、25~35質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(D)に対する、成分(A)、(B)及び(C)を含むポリオールの合計含有量(全ポリオール)の質量割合(全ポリオール/(D))は、使用感が良好で、分散性及び温感効果に優れる観点から、1.5~4であるのが好ましく、1.7~3がより好ましく、2~2.5がさらに好ましい。
本発明の多層型化粧料において、水の含有量は、温感効果を持続する観点から、2質量%未満であるのが好ましく、1.7質量%以下がより好ましく、1.5質量%以下がさらに好ましい。また、水は含有しなくても(0質量%)良い。
本発明の多層型化粧料は、前記以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、界面活性剤、ポリオール以外の保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、増粘剤、金属イオン封鎖剤、中和剤、pH調整剤、酸化防止剤、抗菌剤、防腐剤、制汗剤、薬剤、粉体、色剤、香料、動植物抽出液等を含有することができる。なお、これらの成分は、各剤としての用途に限られず、目的に応じて他の用途として転用、例えば、制汗剤を香料として使用したり、他の用途との兼用、例えば、制汗剤と香料としての効果を奏するものとして使用したりすることもできる。
本発明の多層型化粧料は、所定の成分を適宜混合することによって製造することができ、混合する順序によらず、全成分を均一に混合・分散することにより製造することができる。
例えば、本発明の多層型化粧料は、成分(A)~(D)及び任意成分を混合攪拌する工程を含む製造方法により製造することができる。混合攪拌する工程においては、固形状油剤を含有する場合には、当該固形状油剤の融点以上の加熱下で混合攪拌する工程を含んでいてもよい。
本発明の多層型化粧料は、静置時には互いに相溶しない状態で、少なくとも成分(A)、(B)及び(C)を含む多価アルコール層と、成分(D)を含む油層を有する、二層以上の多層分離状態を保ち、使用時に振盪することで、均一な分散状態とすることができ、徐々に元の多層分離状態に復帰する化粧料である。例えば、油層-多価アルコール層からなる二層型化粧料、粉末層-油層-多価アルコール層からなる三層型化粧料などが挙げられる。
本発明の多層型化粧料は、少なくとも油層と多価アルコール層を有するが、この場合、静置時には、容器の開口部側(上側)に油層、容器の底部側(下側)に多価アルコール層が存在しているようになる。
本発明の多層型化粧料は、外観の審美性に優れ、多価アルコールや液状油による保湿性、閉塞性、皮膚柔軟性等の機能を化粧料に付与することができることから、保温、抗老化、美白、パック、マッサージ、サンスクリーン、化粧下地、ファンデーション、リップクリーム、クレンジング料等の皮膚、好ましくは頭皮を除く皮膚、より好ましくは顔、身体、手足等のいずれかに塗布して使用することができ、皮膚化粧料として好適である。
特に、塗布時ののびや滑り性、温感効果に優れることから、マッサージ化粧料、パック化粧料、美容液として好適である。
実施例1~11、比較例1~6
表1~表2に示す組成の二層型化粧料を製造し、温感、肌なじみ、滑り性及び分散性を評価した。結果を表1~表2に併せて示す。
(製造方法)
成分(C)をプロペラで撹拌しながら成分(A)、(B)、その他の多価アルコール、精製水を投入し、分散して多価アルコール層を製造した。
オリブ油にプロペラで撹拌しながらモノステアリン酸ソルビタンを添加し、溶解確認した後、残りの成分(D)を投入し、分散して油層を製造した。
得られた多価アルコール層に、油層を添加し、二層化粧料を得た。
(評価方法)
(1)温感:
各二層型化粧料を均一混合した後、0.5gを全顔に塗布し、手全体で被塗布部に塗り広げてなじませたとき、塗布時の「温感」について、Visual analog scale法により評価した。白紙に10cmの線を引き、左端を全く温感を感じない、右端を非常に温感を感じるとしたときの評価を、任意の点で示した。左端からの長さを測定し、左端を0、右端を10とした数値として定量化した。専門パネラー7名の平均値(小数点以下第2位を四捨五入)を求めた。
(2)肌なじみ:
各二層型化粧料を均一混合した後、0.5gを全顔に塗布し、手全体で被塗布部に塗り広げてなじませたとき、塗布時の「肌なじみ」について、Visual analog scale法により評価した。白紙に10cmの線を引き、左端を全く肌なじみを感じない、右端を非常に肌なじみを感じるとしたときの評価を、任意の点で示した。左端からの長さを測定し、左端を0、右端を10とした数値として定量化した。専門パネラー7名の平均値(小数点以下第2位を四捨五入)を求めた。
(3)滑り性:
各二層型化粧料を均一混合した後、0.5gを全顔に塗布し、手全体で被塗布部に塗り広げてなじませたとき、塗布時の「滑り性」について、Visual analog scale法により評価した。白紙に10cmの線を引き、左端を全く滑り性を感じない、右端を非常に滑り性を感じるとしたときの評価を、任意の点で示した。左端からの長さを測定し、左端を0、右端を10とした数値として定量化した。専門パネラー7名の平均値(小数点以下第2位を四捨五入)を求めた。
(4)分散性:
25℃の恒温槽にて、製造直後の多層型化粧料を上下に振盪(15cmの振盪幅、10回/5秒の振盪速度)したとき、振盪直後の分散度合いについて目視により、以下の基準で評価した。
〇:10回以内の振盪で、均一な分散状態が確認できた。
△:10回超、20回以内の振盪で、均一な分散状態が確認できた。
×:20回以内の振盪で均一な分散状態とならない。
Figure 2022151312000002
Figure 2022151312000003
表中の*1~*10を付した成分は、以下に示すものである。
*1:マクビオブライド MG-20E(日油社製)
*2:マクビオブライド MG-20P(日油社製)
*3:PEG#600(日油社製)
*4:PEG#400(日油社製)
*5:RG・コ・K(日油社製)
*6:ジグリセリン 801(阪本薬品工業社製)
*7: FZ-209( 東レ・ダウコーニング社製)
*8:NIKKOL シュガースクワラン(日光ケミカルズ社製)
*9:クロピュア OL-LQ-(JP)(クローダジャパン社製)
*10:スパン 120-LQ-(RB) (クローダジャパン社製)
処方例1~3
油溶性エキスは油層に、水溶性エキスは多価アルコール層に添加する以外は実施例1~11と同様にして、表3~表5に示す組成の二層型化粧料を製造した。
得られた二層型化粧料はいずれも、温感、肌なじみ、滑り性及び分散性に優れたものである。
Figure 2022151312000004
Figure 2022151312000005
Figure 2022151312000006
表中の*11~*30を付した成分は、以下に示すものである。
*11:ジユ抽出液ALN(丸善製薬社製)
*12:ローヤルゼリーエキス(アピ社製)
*13:ヒアルロン酸FCH(FCH-SU)(キッコーマンバイオケミファ社製)
*14:黄山薬抽出液(三省製薬社製)
*15:PEG#1000(日油社製)
*16:エルデュウ PS-203(味の素社製)
*17:精製マカデミア油(日油社製)
*18:PLANDOOL-MAS(日本精化社製)
*19:トルナーレ(林原社製)
*20:ユビナール A PLUS GRANULAR(BASFジャパン社製)
*21:カロットオイル(Chemisches Laboratorium Dr. Kurt Richter社製)
*22:アルテア抽出液(香栄興業社製)
*23:カラギニン CS-67(N)(三栄源エフ・エフ・アイ社製)
*24:マクビオブライド MG-10P(日油社製)
*25:トルナーレ(林原社製)
*26:精製ホホバ油(香栄興業社製)
*27:クロピュア アボカド-LQ-(JP)(クローダジャパン社製)
*28:ファルコレックス ヒバマタ(一丸ファルコス社製)
*29:ファルコレックス チョウジ(一丸ファルコス社製)
*30:ニワトコ抽出液BG(丸善製薬社製)

Claims (5)

  1. 次の成分(A)~(D):
    (A)ポリオキシアルキレンメチルグルコシド、
    (B)25℃で液状のポリエチレングリコール、
    (C)グリセリン及びジグリセリンから選ばれる1種以上、
    (D)25℃で液状の油成分
    を含有し、
    成分(A)、(B)及び(C)を含むポリオールの合計含有量が、60~80質量%であり、
    成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.6~23である多層型化粧料。
  2. 成分(D)に対する、成分(A)、(B)及び(C)を含むポリオールの合計含有量(全ポリオール)の質量割合(全ポリオール/(D))が、1.5~4である請求項1記載の多層型化粧料。
  3. 成分(C)が、グリセリン及びジグリセリンであり、これらの質量割合(グリセリン/ジグリセリン)が、0.1~4.5である請求項1又は2記載の多層型化粧料。
  4. 成分(C)が、グリセリン及びジグリセリンであり、合計含有量が、20~60質量%である請求項1~3のいずれか1項記載の多層型化粧料。
  5. 成分(A)の含有量が、1~40質量%である請求項1~4のいずれか1項記載の多層型化粧料。
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