JP2006248942A - 保湿性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】保湿性を有する多価アルコールを含有した保湿作用を有する均質で安定な非水系組成物を提供すること。
【解決手段】少なくともメチルフェニルポリシロキサン油を含む液状油、組成物全量中1〜10質量%の微粒子無水シリカ及び多価アルコールを含有してなる均質な保湿性非水系組成物。前記メチルフェニルポリシロキサン油の含有量は組成物全量中2〜80質量%であることが好ましい。また、前記微粒子無水シリカの粒子径は、平均粒子径で7〜40nmであることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、保湿作用を有する均質な非水系組成物に関する。
保湿性は化粧品にとって重要な機能であり、スキンケアの基本機能である。保湿性の高い成分は親水性であり、水の配合された乳化製品や水系製品には優れた保湿性製品が数多く開発されているが、油性製品では未だ優れた製品がなく、その開発が強く望まれている。
油性製品に保湿性を付与させる方法としては、二つの方法が考えられている。一つは、皮膚に油剤の連続膜を作ることで、体内からの水分蒸散を遮蔽するシーリング効果で保湿性を持たせる方法であり、もう一つは油性製品に配合する油剤に保湿性を持たせる方法である。しかしながら、前者の遮蔽による方法は膜が取れてしまうと効果がなくなるため長時間に渡り保湿性を維持することができない。また、後者については、油剤に包水性を付与し、この機能で保湿性を持たせようとするものがあり、包水性の油剤もいくつか開発されている(例えば、特許文献1、2参照)。例えば、ダイマージオール誘導体が、抱水性に優れることが知られているラノリンと同等以上の抱水性を有し、優れた保湿性を有することが開示されており(特許文献1)、また、コレステリルエステル及び/又はコレスタリルエステルを主成分とするコレステリック液晶とコンキオリン加水分解物とを含む化粧料に保湿効果があることが開示されている(特許文献2)が、いずれもその保湿効果は充分でなく、非水系組成物における効果は定かでない。また、特許文献2開示の化粧料には効果の持続性もない。
特開2003−313149号公報 特許第2807529号公報
油剤に保湿性の高いグリセリン等の多価アルコールを配合して油剤系に保湿性を持たせようとする試みも考えられるが均質で安定なものを得ることができていない。以上のように、保湿作用を有する均質で安定な非水系組成物に満足するものがないのが現状である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、保湿性を有する多価アルコールを含有した保湿作用を有する均質で安定な非水系組成物を提供することにある。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、多価アルコールと共に、メチルフェニルポリシロキサン油、該メチルフェニルポリシロキサン油以外の液状油及び特定量の微粒子無水シリカをそれぞれ配合して非水系組成物を調製することにより、均質で保湿作用を有する安定な非水系組成物が得られ、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、少なくともメチルフェニルポリシロキサン油を含む液状油、組成物全量中1〜10質量%の微粒子無水シリカ及び多価アルコールを含有してなる均質な保湿性非水系組成物である。
前記メチルフェニルポリシロキサン油の含有量は組成物全量中2〜80質量%であることが好ましい。
前記微粒子無水シリカの粒子径は、平均粒子径で7〜40nmであることが好ましい。
本発明において、「均質」とは、常温(25℃)において、2相又は多相に分離していない状態のことをいう。
本発明において、透明、半透明、不透明とは、外観の状態を表すが、透過色のL値が40以上のものを「透明乃至半透明」いい、40未満のものを不透明という。「透過色のL値」は、分光式色差計で透過色を測定(25℃)し、L、a、bで得られたデータのL値のことをいう。本発明においては、分光式色差計SE−2000(日本電色製)を用いて透過色を測定した。また、「非水系組成物」とは、水を含まない組成物をいうが、原料に含まれていたり、原料を溶解するために含有される少量の水の含有を除外するものではない。
また、揮発性とは常圧での性質を表す。また、固形、固形状、液状とは常温での状態を表す。
また、本発明において「含有してなる組成物」とは、目的とする結果に影響を与えない範囲で他の成分を添加できることを意味しており、この用語は、用語「からなる組成物」及び「から本質的になる組成物」を含む概念である。
本発明によれば、多価アルコールを非水系組成物に安定に、均質に配合することができ、保湿作用を有する均質で安定な非水系組成物を得ることができる。該保湿性組成物は、油性の保湿剤として化粧料等に広く活用される。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。
本発明においては、少なくともメチルフェニルポリシロキサン油を含む液状油が用いられる。本発明に用いられるメチルフェニルポリシロキサン油は化粧料等に一般に用いられる液状の油分である。メチルフェニルポリシロキサン油は市販されているので、市販品を用いることができる。市販品の例としては、例えば、KF−56(信越化学工業株式会社製)、TSF437(東芝シリコーン株式会社製)、SH556(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)等が挙げられる。
本発明において、メチルフェニルポリシロキサン油の含有量は組成物全量中2〜80質量%であることが好ましい。本発明においては、メチルフェニルポリシロキサン油が前記含有量で組成物中に含有されることによって、充分な本発明の効果が得られる。
本発明に用いられるメチルフェニルポリシロキサン油以外の液状油(以下、「他の液状油」という。)としては、化粧料等に一般に用いられる液状の油分であり、例えば、エステル油、高級アルコール、炭化水素油、メチルフェニルポリシロキサン油以外のシリコーン油、フッ素化合物、高級脂肪酸等が挙げられる。
前記エステル油としては、例えば、多価アルコール脂肪酸エステル、高級脂肪酸のアルコールエステル、二塩基酸のアルコールジエステル、オキシ酸のアルコールエステル、油脂・ロウ類等が挙げられる。
前記多価アルコール脂肪酸エステルを構成する多価アルコールとしては、グリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリット、ソルビトール等が挙げられる。なかでは、一分子中に少なくとも3個(好ましくは、3〜6個)の水酸基を有する多価アルコールが好ましい。一方、脂肪酸としては、炭素数16〜22の分岐又は不飽和脂肪酸が好ましい。好ましい多価アルコール脂肪酸エステルとしては、グリセリンのトリエステル、ジグリセリンのジエステル、トリエステル又はテトラエステル等が挙げられる。
前記高級脂肪酸のアルコールエステルを構成する高級脂肪酸としては、炭素数8〜18の直鎖又は分岐の飽和脂肪酸が好ましく、さらに好ましくは炭素数14〜18の直鎖飽和脂肪酸である。一方、アルコールとしては、炭素数3〜20の直鎖又は分岐の脂肪族アルコールが好ましく、さらに好ましくは炭素数8〜16の直鎖又は分岐の脂肪族アルコールである。
前記二塩基酸のアルコールジエステルを構成する二塩基酸としては、炭素数6〜8の二塩基酸が好ましい。一方、アルコールとしては、炭素数3〜8の直鎖又は分岐の脂肪族アルコールが好ましい。
前記オキシ酸のアルコールエステルを構成するオキシ酸としては、リンゴ酸が好ましい。一方、アルコールとしては、炭素数16〜22の分岐又は不飽和の脂肪族アルコールが好ましい。該エステルはリンゴ酸のジエステルが好ましく、なかでもリンゴ酸の炭素数16〜22の分岐又は不飽和脂肪族アルコールのジエステルが好ましい。
前記エステル油の具体例を挙げれば、多価アルコール脂肪酸エステルとしては、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(以上、グリコールエステル),トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル(以上、グリセリンエステル),ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸トリグリセリル(以上、ジ及びポリグリセリンエステル),テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ジオクタン酸ペンタエリトリット(以上、ペンタエリトリットエステル),トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン(以上、トリメチロールプロパンエステル)等が挙げられる。
高級脂肪酸のアルコールエステルとしては、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、パルミチン酸オクチル等が挙げられる。
二塩基酸のアルコールジエステルとしては、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル等が挙げられる。
オキシ酸のアルコールエステルとしては、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。
油脂・ロウ類としては、オリーブ油、ヒマシ油、マカデミアナッツ油、月見草油等の油脂、ホホバ油、液状ラノリン等のロウ類等が挙げられる。
その他、ダイマー酸のエステル(商品名:ルスプラン)、グルタミン酸エステル(商品名:エルデュー)等が挙げられる。
さらに、前記高級アルコールとしては、炭素数16〜22の分岐又は不飽和脂肪族アルコールが好ましい。具体的には、例えば、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
前記炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、揮発性炭化水素油等が挙げられる。前記揮発性炭化水素油としては、イソブテン、イソパラフィン等が挙げられる。
前記メチルフェニルポリシロキサン油以外のシリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン等の液状鎖状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の液状変性ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン等が挙げられる。
前記フッ素化合物としては、例えば、パーフロロポリエーテル等が挙げられる。
前記高級脂肪酸としては、例えば、イソステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。
本発明における他の液状油は1種又は2種以上が任意に選択されて用いられる。
他の液状油の含有量は特に限定されないが、組成物全量中5〜80質量%が好ましい。さらに好ましくは10〜70質量%である。
さらに、本発明においては、微粒子無水シリカが用いられる。無水シリカはその表面にシラノール基が存在しており、微粒子無水シリカは、化粧料等に一般に配合されているものが用いられる。微粒子無水シリカはそのままの親水性のものでも、また疎水化処理によって疎水化された、例えばシリル化シリカ等の疎水性のものでも、いずれをも用いることができる。微粒子無水シリカの粒径は一次粒子径の値として平均粒子径で7〜40nmが好ましい。また、比表面積が50〜380m/gのものが好ましい。微粒子無水シリカは市販されているのでその市販品を用いることが可能である。市販品の例としては、アエロジルR−974、同200、同R−812、同130、同90G、同50、同300、同R972(以上、日本アエロジル株式会社製)等が挙げられる。微粒子無水シリカの含有により、液状油分と多価アルコールを均質化し、安定な非水系組成物を得ることができる。
微粒子無水シリカの含有量は組成物全量中1〜10質量%であり、好ましくは3〜8質量%である。本発明においては、前記微粒子無水シリカが前記含有量で組成物中に含有されることによって、はじめて本発明の効果を発揮させることができる。
本発明において用いられる多価アルコールとしては、化粧料等に一般に用いられる多価アルコールである。水酸基の数としては、2〜6個が好ましい。多価アルコールの具体例としては、例えば、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1、2−ブチレングルコール、テトラメチレングルコール、2、3−ブチレングルコール、ペンタメチレングルコール、2−ブテン−1、4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール(2価のアルコール)、グリセリン、トリメチロールプロパン(3価のアルコール)、ペンタエリスリトール(4価アルコール)、キシリトール(5価アルコール)、ソルビトール、マンニトール(6価アルコール)、ジプロピレングリコール、トリエチレングルコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール(以下、PEGという。)、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン(多価アルコール重合体)等が挙げられる。前記PEGとしては、化粧料等に一般に用いられるPEGである。PEGは市販されているので、市販品を用いることができる。市販品の例としては、例えば、PEG200、同300、同600、同1000、同3000、同6000(以上、日光ケミカルズ株式会社製)等が挙げられる。これらのPEGの中では、PEG200〜600が好ましい。多価アルコールは1種又は2種以上が任意に選択されて用いられる。
多価アルコールの含有量については特に限定されず他の成分との関係で組成物全体量が100質量%になる範囲で任意に選択されて含有されるが、好ましい含有量は組成物全量中5〜75質量%である。本発明においては、多価アルコールを5質量%以上配合することにより、多価アルコールの配合効果を充分に発揮するので好ましい。また、さらに好ましい含有量は組成物全量中10〜70質量%である。
本発明に係る上記必須成分を配合した非水系の組成物は、多価アルコールを油分中に均質に含有した組成物であり、優れた保湿作用を有する。したがって、本発明に係る非水系組成物は、角層水分保持能を有する均質な保湿性非水系組成物として有用である。
本発明に係る前記組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の任意成分を配合しても構わない。
前記任意配合成分としては、例えば、前記以外の油分、保湿剤、油ゲル化剤、粉末、低級アルコール、糖類、紫外線吸収剤、アミノ酸類、ビタミン類、美白剤,皮膚賦活剤,血行促進剤,抗脂漏剤,抗炎症剤(消炎剤)等の薬剤、植物抽出物、金属イオン封鎖剤、防腐剤、香料、水等を挙げることができる。前記任意配合成分のうち水については、本発明は、実質的に水が配合されない非水系の組成物であり、水を多量配合すると本発明の効果が発揮されず、好ましい態様ではない。
本発明に係る上記必須成分を配合した非水系組成物の製造に当たって、その方法は特に限定されるものではなく、例えば、メチルフェニルポリシロキサン油、他の液状油、多価アルコールを混合し、次いで、これに微粒子無水シリカを添加し、ディスパー等で撹拌混合し、脱気して調製される。なお、その他の任意配合成分を配合する場合には、一般的な配合方法に準じて適宜配合して調製される。また、他の液状油は、その一部を前記ディスパー等で撹拌混合する前に添加しても構わない。
本発明に係る均質な保湿性非水系組成物は、油性の保湿剤として、その応用範囲は広く、例えば医薬品、医薬部外品、化粧料等に広く応用可能である。特に化粧料として応用することが本発明の効果をより活用することができるので好ましい態様となる。
前記化粧料の例としては、例えば、洗顔料、目尻専用化粧料、ネールケア化粧料、液体ボディ洗浄料、サンケア製品、ハンドケア製品、リップケア製品、メーキャップクレンジング等が挙げられる。本発明の組成物は、保湿機能を有するので、保湿性を特に必要とされるスキンケア製品、特に乾燥の影響を受けやすい目の回り、唇、爪の周辺用の化粧料、爪用化粧料等に応用され、絶えず適量の水分が保持され乾燥からのダメージから守ることができる。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は特に断りのない限り質量%である。実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
1.均質性
試料調製後、試料を透明瓶に充填し、25℃の室温下に1日保管した後、同雰囲気(25℃)下で試料の状態を目視により観察し、以下の基準に従い評価した。
(評価基準)
○:2相又は多相に分離していない。
×:2相又は多相に分離している。
2.安定性
試料調製後、試料を透明瓶に充填し、25℃の恒温槽に1ヶ月間保管した後の状態を、目視により観察し、以下の基準に従い評価した。
(評価基準)
○:2相又は多相に分離していない。
×:2相又は多相に分離している。
3.保湿効果
(測定法)
20℃湿度50%の雰囲気に30分以上留めた被検者の下腕内側を石鹸で洗浄した後、該下腕内側の2.5cm×6cmの範囲に試料塗布部と試料無塗布部を設け、前記試料塗布部には25mgの試料を塗布し、それぞれの部位を角層膜厚・水分計ASA−M1((有)アサヒバイオメッド製)を用いて下記の測定条件で角層の水分量を表す伝導率(μs)を測定した。測定結果の変化挙動から持続保湿性を評価した。
(測定条件)
1.測定は、試料塗布前(洗浄後)と、塗布後3時間後を測定した。なお、前記3時間後の測定は試料をコットンでふき取った後に測定した。
2.結果判定は、試料塗布部の、試料塗布前と塗布後3時間後の伝導率の変化率(下式)で持続保湿性を評価した。なお、試料無塗布部において、試料塗布前と塗布後3時間後の伝導率に変化がないことを確認している。
[(塗布後3時間後の伝導率−試料塗布前の伝導率)/試料塗布前の伝導率]×100(%)
4.透明性
試料調製後、試料を透明瓶に充填し、25℃の室温下に1日保管した後、同雰囲気(25℃)下で試料の透過色のL値を測定(25℃)した。次いで、L値の値から下記の基準に従い透明性を評価した。なおL値の測定は日本電色製、分光式色差計SE−2000で行った。
(評価基準)
○:透明乃至半透明(L値が40以上)
×:不透明(L値が40未満)
[実施例1〜20、比較例1〜8]
表1〜4に示した成分、配合量の処方(配合量合計100質量%)の組成物を以下の方法で調製した。なお、表中の、(注1)はKF−56(信越化学工業株式会社製)、(注2)はアエロジルR974(日本アエロジル株式会社製)を使用した。なお、実施例1〜20、比較例1〜8の組成物の効果試験結果を同じ表1〜4に示した。
(調製法)
実施例1;1,3−ブチレングリコール(多価アルコール)に、メチルフェニルポリシロキサン油を添加し、混合して分散させた。次いで、微粒子無水シリカとトリイソステアリン酸グリセリル(他の液状油)とを添加し、ディスパーで撹拌混合し、真空脱気して調製した。実施例2以下の実施例、及び比較例については、実施例1に準じて調製した。
Figure 2006248942
Figure 2006248942
(注3)ルスプラン(LUSPLAN PI−DA)(日本精化株式会社製)
Figure 2006248942
表1〜3から分かるように、本発明に係るメチルフェニルポリシロキサン油、他の液状油並びに適正量の微粒子無水シリカを配合して調製した実施例1〜20の均質な非水系組成物は、いずれも優れた保湿効果を有するものであった。
Figure 2006248942
効果データの「−」は、実験をしなかったことを示す。
これらに対して、表4から分かるように、本発明に係る微粒子無水シリカの配合量が適正量から外れた組成物、必須成分の配合がない組成物は、いずれも本発明の効果を発揮し得ないものであった。
以下、さらに本発明の実施例として本発明に係る組成物の応用例を示す。なお、製造は前記実施例の方法に準じて行った。また、前記効果試験をこれらにおいて行ったところ、いずれも優れた結果が得られた。
〔実施例21〕リップケア
成分 配合量(質量%)
リンゴ酸ジイソステアレート 41.8
メチルフェニルポリシロキサン油(注1) 25.0
ホホバ油 1.0
スクワラン 1.0
メトキシ桂皮酸オクチル 1.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
ジプロピレングリコール 25.0
トリメチルグリシン 1.0
微粒子無水シリカ(シリル化シリカ)(注2) 4.0
合計100.0
(注1)KF−56(信越化学工業株式会社製)
(注2)アエロジルR974(日本アエロジル株式会社製)
〔実施例22〕リンクルケア
成分 配合量(質量%)
メチルフェニルポリシロキサン油(注4) 35.0
スクワラン 21.8
ホホバ油 3.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
アスコルビン酸テトラパルミテート 1.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
1,3−ブチレングリコール 29.0
トリメチルグリシン 1.0
微粒子無水シリカ(注5) 4.0
合計100.0
(注4)TSF437(東芝シリコーン株式会社製)
(注5)アエロジル200(日本アエロジル株式会社製)
〔実施例23〕ネールケア
成分 配合量(質量%)
メチルフェニルポリシロキサン油(注6) 35.0
ジイソステアリン酸ジグリセリル 8.0
パルミチン酸オクチル 12.8
ホホバ油 1.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
グリセリン 39.0
トリメチルグリシン 1.0
微粒子無水シリカ(シリル化シリカ)(注2) 3.0
合計100.0
(注6)SH556(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)
(注2)アエロジルR974(日本アエロジル株式会社製)
〔実施例24〕メーキャップクレンジング
成分 配合量(質量%)
メチルフェニルポリシロキサン油(注1) 20.0
イソノナン酸イソノニル 5.0
パルミチン酸オクチル 32.0
流動パラフィン 10.0
ジメチルポリシロキサン(6cs) 10.0
ソルビトール(90%水溶液) 19.0
トリメチルグリシン 1.0
微粒子無水シリカ(シリル化シリカ)(注2) 3.0
合計100.0
(注1)KF−56(信越化学工業株式会社製)
(注2)アエロジルR974(日本アエロジル株式会社製)
〔実施例25〕ハンドケア
成分 配合量(質量%)
メチルフェニルポリシロキサン油(注1) 32.0
スクワラン 19.8
ホホバ油 2.0
オリーブ油 1.0
マカデミアナッツ油 1.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
PEG300 39.0
トリメチルグリシン 1.0
微粒子無水シリカ(シリル化シリカ)(注7) 4.0
合計100.0
(注1)KF−56(信越化学工業株式会社製)
(注7)アエロジルR−812(日本アエロジル株式会社製)
〔実施例26〕ヘアコンデショナー
成分 配合量(質量%)
メチルフェニルポリシロキサン油(注1) 10.0
マカデミアナッツ油 32.0
ジメチルポリシロキサン(6cs) 10.8
ホホバ油 2.0
オリーブ油 1.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
ジグリセリン 39.0
トリメチルグリシン 1.0
微粒子無水シリカ(シリル化シリカ)(注2) 4.0
合計100.0
(注1)KF−56(信越化学工業株式会社製)
(注2)アエロジルR974(日本アエロジル株式会社製)
〔実施例27〕リップスティック
成分 配合量(質量%)
メチルフェニルポリシロキサン油(注1) 10.0
ジイソステアリン酸ジグリセリル 5.0
リンゴ酸ジイソステアリル 32.8
パルミチン酸オクチル 1.0
ホホバ油 1.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
グリセリン 23.0
微粒子無水シリカ(シリル化シリカ)(注2) 1.0
トリメチルグリシン 1.0
キャンデリラロウ 6.0
ポリエチレンワックス 5.0
マイクロクリスタリンワックス 1.0
色材 6.0
パール材 7.0
合計100.0
(注1)KF−56(信越化学工業株式会社製)
(注2)アエロジルR974(日本アエロジル株式会社製)
〔実施例28〕クリームファンデーション
成分 配合量(質量%)
メチルフェニルポリシロキサン油(注1) 15.0
スクワラン 12.8
パルミチン酸オクチル 5.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10.0
アスコルビン酸テトラパルミテート 1.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
1,3−ブチレングリコール 18.0
微粒子無水シリカ(シリル化シリカ)(注2) 2.0
キャンデリラロウ 6.0
球状シリカ 10.0
タルク 2.0
色材 18.0
合計100.0
(注1)KF−56(信越化学工業株式会社製)
(注2)アエロジルR974(日本アエロジル株式会社製)

Claims (3)

  1. 少なくともメチルフェニルポリシロキサン油を含む液状油、組成物全量中1〜10質量%の微粒子無水シリカ及び多価アルコールを含有してなる均質な保湿性非水系組成物。
  2. メチルフェニルポリシロキサン油の含有量が組成物全量中2〜80質量%である請求項1記載の保湿性非水系組成物。
  3. 微粒子無水シリカの粒子径が、平均粒子径で7〜40nmである請求項1又は2記載の保湿性非水系組成物。
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