JP2023105331A - 樹脂封止装置 - Google Patents

樹脂封止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023105331A
JP2023105331A JP2022006076A JP2022006076A JP2023105331A JP 2023105331 A JP2023105331 A JP 2023105331A JP 2022006076 A JP2022006076 A JP 2022006076A JP 2022006076 A JP2022006076 A JP 2022006076A JP 2023105331 A JP2023105331 A JP 2023105331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
loader
work
section
resin
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022006076A
Other languages
English (en)
Inventor
雅彦 藤沢
Masahiko Fujisawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Apic Yamada Corp
Original Assignee
Apic Yamada Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Apic Yamada Corp filed Critical Apic Yamada Corp
Priority to JP2022006076A priority Critical patent/JP2023105331A/ja
Priority to CN202280068362.7A priority patent/CN118103190A/zh
Priority to KR1020247010826A priority patent/KR20240049837A/ko
Priority to PCT/JP2022/031652 priority patent/WO2023139825A1/ja
Priority to TW111136411A priority patent/TW202330243A/zh
Publication of JP2023105331A publication Critical patent/JP2023105331A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/02Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/18Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/32Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/50Assembly of semiconductor devices using processes or apparatus not provided for in a single one of the subgroups H01L21/06 - H01L21/326, e.g. sealing of a cap to a base of a container
    • H01L21/56Encapsulations, e.g. encapsulation layers, coatings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】生産性を向上させることが可能であると共に、装置構成の簡素化を図ることが可能な樹脂封止装置を提供する。【解決手段】本発明に係る樹脂封止装置1は、上型204及び下型206を有する封止金型を備えたプレス装置250を用いて、ワークWを樹脂Rにより封止して成形品Wpに加工する樹脂封止装置であって、ガイド120に沿って左右方向に往復動して、ワークW及び成形品Wpの搬送を行うローダ122を備え、ローダ122は、前後方向に移動可能に構成されてワークWを封止金型202内へ搬入するインローダ部124と、前後方向に移動可能に構成されて成形品Wpを封止金型202外へ搬出するアウトローダ部126とを有し、インローダ部124及びアウトローダ部126は、左右方向に沿って並列に配設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂封止装置に関する。
基材に電子部品が搭載されたワークを封止樹脂(以下、単に「樹脂」と称する場合がある)により封止して成形品に加工する樹脂封止装置の例として、トランスファー成形方式や圧縮成形方式によるものが知られている。
トランスファー成形方式は、上型と下型とを備えて構成される封止金型に設けられる一対の封止領域(キャビティ)に所定量の樹脂を供給するポットを設け、当該各封止領域に対応する位置にワークをそれぞれ配置して、上型と下型とでクランプしポットからキャビティに樹脂を流し込む操作によって樹脂封止する技術である。また、圧縮成形方式は、上型と下型とを備えて構成される封止金型に設けられる封止領域(キャビティ)に所定量の樹脂を供給すると共に当該封止領域にワークを配置して、上型と下型とでクランプする操作によって樹脂封止する技術である(特許文献1:特開2019-145550号公報参照)。一例として、上型にキャビティを設けた封止金型を用いる場合、ワーク上の中心位置に一括して樹脂を供給して成形する技術等が知られている。一方、下型にキャビティを設けた封止金型を用いる場合、当該キャビティを含む金型面を覆うフィルム及び樹脂を供給して成形する技術等が知られている。
特開2019-145550号公報
従来の樹脂封止装置においては以下のような課題があった。すなわち、比較的大きい外形(一例として、600mm角、等)のワークを樹脂封止する樹脂封止装置において、封止金型から成形後の製品(成形品)を搬出して、次の成形対象品(ワーク)を搬入する際に、通常、下記の工程が実施される。具体的に、一台のローダの場合は、封止金型から成形品を搬出して次工程ステージへ搬送し、その後、あらためてローダを用いて次のワークを封止金型内へ搬入する工程が実施される。このため、成形品を次工程ステージへ搬送するまでの間は、封止金型へのワーク搬入と成形(樹脂封止)を行うことができず、生産性が低下してしまう課題があった。特に、封止金型を備えるプレスユニットが二台以上設置される場合には、成形品(及びワーク)の搬送距離がさらに長くなり、生産性の低下がより顕著に生じることとなる。一方、二台のローダ(すなわちインローダとアウトローダとを別々に分離独立した構成)の場合は、生産性の低下は抑制されるが、装置内部の構造が複雑化し、且つ装置のコストアップを招くこととなる。
上記の課題に対して、一台のローダにワーク保持機構と、成形品保持機構とを別個に設けて生産性低下の抑制を図ることが検討されている。例えば、特許文献1等に示すように、ローダのおける前後方向(封止金型への搬入・搬出方向と一致する方向)に、ワーク保持機構と成形品保持機構とを並設する構成が検討されている。しかし、前後方向に長いローダ形状となってしまうため、特に大きなワークを想定した場合、片持ち支持構造上、オーバーハングが長くなってしまい、強度確保のために大型化してしまうという課題が新たに生じ得る。一方、ローダのおける上面と下面とにそれぞれワーク保持機構と成形品保持機構とを設ける構成も検討されている。しかし、上下に厚いローダ形状となってしまうため、上型と下型との離間距離が大きくなり、型開閉に時間がかかってしまうという課題が新たに生じ得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、ローダを用いてワークを封止金型内へ搬入して、封止金型から成形品を搬出する一連の工程におけるタクトタイムを短縮し、生産性を向上させることが可能であると共に、装置構成の簡素化を図ることが可能な樹脂封止装置を提供することを目的とする。
本発明は、一実施形態として以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る樹脂封止装置は、上型及び下型を有する封止金型を備えたプレス装置を用いて、ワークを樹脂により封止して成形品に加工する樹脂封止装置であって、ガイドに沿って左右方向に往復動して、前記ワーク及び前記成形品の搬送を行うローダを備え、前記ローダは、前後方向に移動可能に構成されて前記ワークを前記封止金型内へ搬入するインローダ部と、前後方向に移動可能に構成されて前記成形品を前記封止金型外へ搬出するアウトローダ部と、を有し、前記インローダ部及び前記アウトローダ部は、左右方向に沿って並列に配設されていることを要件とする。
これによれば、インローダ部にワークを保持させた状態で、アウトローダ部によって封止金型内から成形品を搬出することができる。その後、インローダ部が封止金型と一致する位置まで僅かに移動させるだけで、インローダ部によって封止金型内へワークを搬入することができる。したがって、ワークの搬入及び成形品の搬出を行う工程におけるタクトタイムを短縮することができる。
また、前記インローダ部は、下面に前記ワークを保持するワーク保持部を有し、前記アウトローダ部は、下面に前記成形品を保持する成形品保持部を有することが好ましい。これによれば、上型にキャビティが設けられ、且つ、下型にワーク保持部が設けられた封止金型を備える装置構成において、一つのローダにワークを保持するワーク保持部と、成形品を保持する成形品保持部とを並列配置で設ける構成を実現することができる。
また、前記ワークの予備加熱を行うワークヒータをさらに備え、前記ワークヒータは、前記ガイドに沿った所定位置において前記ローダよりも下方の位置に配設されており、前記ローダは、前記インローダ部の前記ワーク保持部に保持された前記ワークが前記ワークヒータに向けて露出するように構成されていることが好ましい。これによれば、インローダ部の下面に配設されたワーク保持部にワークが保持された状態で、ワークヒータによる当該ワークの予備加熱が可能となる。
また、前記ローダは、前記インローダ部を上下に昇降させる第1昇降機構と、前記インローダ部の前記ワーク保持部に保持された前記ワークを前記ワークヒータに押圧させる押圧機構とを有することが好ましい。これによれば、特に、ガラスパネルを用いて構成されているワーク等に対して圧力をかけた状態で予備加熱を行うことができるため、当該ワークの割損を防止することができる。
また、前記押圧機構は、前記ワークを前記ワークヒータに押圧させる圧力を押圧中に段階的に変化可能なように構成されていることが好ましい。これによれば、特に、ガラスパネルを用いて構成されているワーク等に対して予備加熱を行う際に、より一層の割損防止を図ることができる。
また、前記ローダは、前記アウトローダ部を上下に昇降させる第2昇降機構と、前記第1昇降機構及び前記第2昇降機構の両方の駆動を行う一個のモータと、を有することが好ましい。これによれば、第1昇降機構及び第2昇降機構の駆動源となるモータが一個で共用できるため、構造の簡素化及び装置のコストダウンを図ることができる。
前記プレス装置は二台が配設されており、前記ローダは一台が配設されており、前記プレス装置及び前記ローダの作動制御御を行う制御部を備え、前記制御部は、二台の前記プレス装置におけるそれぞれの樹脂封止工程を時間的にずらして実施すると共に、二台の前記プレス装置に対する前記ワークの搬入及び前記成形品の搬出を一台の前記ローダを用いて実施する制御を行うことが好ましい。これによれば、一台のプレス装置で成形している間に、別のプレス装置におけるワークの搬入及び成形品の搬出を、一台のローダによって実施できるため、二台のローダを別々に独立して駆動させる構成等が不要となり、装置の簡素化及びコストダウンを図ることができる。
本発明によれば、特に、ローダを用いたワークの搬入及び成形品の搬出動作を効率化することによって、樹脂封止を行う一連の工程におけるタクトタイムを短縮し、生産性の向上を図ることができる。また、装置構成の簡素化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る樹脂封止装置の例を示す平面図である。 図1の樹脂封止装置の封止金型の例を示す正面断面図である。 図1の樹脂封止装置のローダの例を示す正面断面図である。
(全体構成)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る樹脂封止装置1の例を示す平面図(概略図)である。尚、説明の便宜上、図中において矢印により樹脂封止装置1における前後、左右、上下の方向を説明する場合がある。また、各実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰返しの説明は省略する場合がある。
本実施形態に係る樹脂封止装置1は、上型204及び下型206を備える封止金型202を用いて、ワーク(被成形品)Wを樹脂封止する装置である。以下、樹脂封止装置1として、下型206でワークWを保持し、対応する配置で上型204に設けられたキャビティ208(金型面204aを一部含む)をリリースフィルム(以下、単に「フィルム」と称する場合がある)Fで覆って、上型204と下型206とのクランプ動作を行い、ワークWを樹脂Rで封止する圧縮成形装置を例に挙げて説明する。
先ず、成形対象であるワークWは、基材Waに複数個の電子部品Wbが行列状に搭載された構成を備えている。より具体的には、基材Waの例として、長方形状、円形状等に形成された樹脂基板、セラミックス基板、金属基板、キャリアプレート、リードフレーム、ウェハ等の板状部材が挙げられる。また、電子部品Wbの例として、半導体チップ、MEMSチップ、受動素子、放熱板、導電部材、スペーサ等が挙げられる。但し、これらに限定されるものではない。
基材Waに電子部品Wbを搭載する方法の例として、ワイヤボンディング実装、フリップチップ実装等による搭載方法がある。あるいは、樹脂封止後に成形品Wpから基材(ガラス製や金属製のキャリアプレート)Waを剥離する構成の場合には、熱剥離性を有する粘着テープや紫外線照射により硬化する紫外線硬化性樹脂を用いて電子部品Wbを貼付ける方法もある。
一方、樹脂Rの例として、液状の熱硬化性樹脂(例えば、フィラー含有のエポキシ系樹脂等)が用いられる。尚、樹脂Rは、上記の状態に限定されるものではなく、粒状(顆粒状、粉砕状、粉末状等の総称として用いる)、板状、シート状等、他の状態(形状)であってもよく、エポキシ系熱硬化性樹脂以外の樹脂であってもよい。
また、フィルムFの例として、耐熱性、剥離容易性、柔軟性、伸展性に優れたフィルム材、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(ポリテトラフルオロエチレン重合体)、PET、FEP、フッ素含浸ガラスクロス、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリジン等が好適に用いられる。本実施形態においては、フィルムFとしてロール状のフィルムが用いられる。尚、他の例として、短冊状のフィルムを用いる構成としてもよい(不図示)。
続いて、本実施形態に係る樹脂封止装置1の概要について説明する。図1に示すように、樹脂封止装置1は、樹脂封止対象のワークW及び樹脂Rの供給(前工程からの送り込みを含む)を主に行うワークユニット100A、ワークWを樹脂封止して成形品Wpへの加工を主に行うプレスユニット100B、樹脂封止後の成形品Wpの収納(次工程への送り出しを含む)を主に行う成形品ユニット100Cを主要構成として備えている。さらに、各ユニット間を移動して、ワークW、樹脂R、及び成形品Wpの搬送を行う搬送機構100Dを備えている。尚、各機構の作動制御を行う制御部150がワーク供給ユニット100Aに配置されているが、他のユニットに配置される構成としてもよい。
尚、樹脂封止装置1は、ユニットの構成を変えることによって、全体の構成態様を変更することができる。例えば、図1に示す構成は、プレスユニット100Bを二台設置した例であるが、プレスユニット100Bを一台のみ設置する、あるいは三台以上設置する構成等も可能である。また、他のユニットを追加設置する構成等も可能である(いずれも不図示)。
(ワークユニット)
続いて、樹脂封止装置1が備えるワークユニット100Aについて詳しく説明する。
ワークユニット100Aは、一例として、ワークWの収容に用いられるワークストッカ102と、ワークWを載置する供給テーブル104とを備えている。これにより、公知のプッシャ等(不図示)を用いてワークWがワークストッカ102から取り出され、供給テーブル104上に載置される構成となっている。尚、ワークストッカ102には、公知のスタックマガジン、スリットマガジン等が用いられ、複数個のワークWを一括して収容可能となっている。
あるいは、他の例として、前工程を実施する他のユニットから移動装置(コンベア等)を用いてワークWが搬送され、供給テーブル104上に載置される構成としてもよい(不図示)。
また、ワークユニット100A(他のユニットとしてもよい)には、供給テーブル104上(別途、樹脂散布テーブルを設けてもよい)に載置されたワークWの上面に樹脂Rを供給するディスペンサ(不図示)が設けられている。ワークWは、上面に樹脂Rが載置された状態で、ローダ122によって、封止金型202へ搬送される。但し、これに限定されるものではなく、ワークWとは別に、樹脂Rを直接、封止金型202内へ搬入する樹脂ローダを備える構成としてもよい(不図示)。
尚、ワークユニット100A等において、ワークWの外観検査を行う検査機構を備える構成としてもよい(いずれも不図示)。
(プレスユニット)
続いて、樹脂封止装置1が備えるプレスユニット100Bについて詳しく説明する。ここで、図2に樹脂封止装置1の封止金型202の正面断面図(概略図)を示す。
プレスユニット100Bは、開閉される一対の金型(例えば、複数のブロック、プレート、ピラー等やその他の部材が組み付けられたもの)を有する封止金型202を備えている。本実施形態においては、一対の金型として、鉛直方向上方側の上型204と、下方側の下型206とを備えている。この上型204と下型206とが相互に接近・離反することで型閉じ・型開きがなされる構成となっている。すなわち、鉛直方向(上下方向)が型開閉方向となる。
尚、封止金型202は、公知のプレス装置250によって型開閉が行われる。例えば、プレス装置250は、一対のプラテンと、一対のプラテンが架設される複数の連結機構(タイバーや柱部)と、プラテンを可動(昇降)させる駆動源(例えば、電動モータ)及び駆動伝達機構(例えば、ボールねじやトグルリンク機構)等を備えて構成されている(いずれも不図示)。また、封止金型202は、当該プレス装置250の一対のプラテンの間に配設されている。本実施形態においては、固定型となる上型204が固定プラテン(連結機構に固定されるプラテン)に組み付けられ、可動型となる下型206が可動プラテン(連結機構に沿って昇降するプラテン)に組み付けられている。但し、この構成に限定されるものではない。
次に、封止金型202の上型204について詳しく説明する。図2に示すように、上型204は、上プレート222、キャビティ駒226、クランパー228等を備え、これらが組み付けられて構成されている。本実施形態においては、上型204の下面(下型206側の面)にキャビティ208が設けられている。
より具体的に、キャビティ駒226は、上プレート222の下面に対して固定して組み付けられる。一方、クランパー228は、キャビティ駒226を囲うように環状に構成されると共に、付勢部材232を介して、上プレート222の下面に対して離間(フローティング)して上下動可能に組み付けられる。このキャビティ駒226がキャビティ208の奥部(底部)を構成し、クランパー228がキャビティ208の側部を構成する。尚、本実施形態においては、一つの上型204にキャビティ208が一つ設けられている。但し、この構成に限定されるものではなく、左右方向(もしくは前後方向)に複数並設される構成としてもよい。
また、本実施形態においては、フィルム供給機構214(後述)から供給されるフィルムFを上型204に吸引保持する吸着機構が設けられている。この吸着機構は、一例として、クランパー228を貫通して配設された吸引路230a、230b、及び上プレート222、キャビティ駒226を貫通して配設された吸引路230cを介して吸引装置(不図示)に連通している。尚、クランパー228の内周面とキャビティ駒226の外周面との間には、シール部材234(例えば、Oリング)が配設されている。
このように、キャビティ208の内面、及び上型204の金型面204a(一部)を覆うフィルムFを設けることにより、成形品Wpの上面における樹脂Rの部分を容易に剥離させることができるため、成形品Wpを封止金型202(上型204)から容易に取り出すことが可能となる。
また、本実施形態においては、上型204を所定温度に加熱する上型加熱機構が設けられている。この上型加熱機構は、ヒータ(例えば、電熱線ヒータ)、温度センサ、電源等(いずれも不図示)を備えており、制御部150によって加熱制御が行われる。一例として、ヒータは、上プレート222やこれらを収容する金型ベース(不図示)に内蔵され、主に上型204全体及び樹脂Rに熱を加える構成となっている(後述)。これにより、上型204が所定温度(例えば、100℃~200℃)に調整されて加熱される。
また、本実施形態においては、ロール状でシート面に開口(孔)の無いフィルムFを封止金型202の内部へ搬送(供給)するフィルム供給機構214が設けられている。このフィルム供給機構214は、未使用のフィルムFが巻出し部214Aから送り出されて型開きした封止金型202に供給され、封止金型202で樹脂封止に使用された後、使用済みのフィルムFとして巻取り部214Bで巻取られる構成となっている。尚、巻出し部214Aと巻取り部214Bとは左右方向において逆に配置してもよい(不図示)。
次に、封止金型202の下型206について詳しく説明する。図2に示すように、下型206は、下プレート224、保持プレート236等を備え、これらが組み付けられて構成されている。ここで、保持プレート236は、下プレート224の上面(上型204側の面)に対して固定して組み付けられている。
また、本実施形態においては、ワークWを保持プレート236の上面(すなわち、金型面206a)における所定位置に保持するワーク保持部205が設けられている。このワーク保持部205は、一例として、保持プレート236及び下プレート224を貫通して配設された吸引路240aを介して吸引装置(不図示)に連通している。尚、吸引路240aを備える構成と並設して、ワークWの外周を挟持する保持爪を備える構成としてもよい(不図示)。
本実施形態においては、前述の上型204の構成(キャビティ208が一つ設けられる構成)に対応して、一つの下型206にワーク保持部205が一つ設けられて、ワークWを一つずつ樹脂封止する構成となっている。但し、この構成に限定されるものではない。
また、本実施形態においては、下型206を所定温度に加熱する下型加熱機構が設けられている。この下型加熱機構は、ヒータ(例えば、電熱線ヒータ)、温度センサ、電源等(いずれも不図示)を備えており、制御部150によって加熱制御が行われる。一例として、ヒータは、下プレート224やこれらを収容する金型ベース(不図示)に内蔵され、主に下型206全体及びワークWに熱を加える構成となっている。これにより、下型206が所定温度(例えば、100℃~200℃)に調整されて加熱される。
また、プレスユニット100Bは、ローダ122(詳細は後述)によって搬送されるワークWを下面側(基材Wa側)から加熱するワークヒータ116を備えている(尚、ワークヒータ116を備えない構成とすることもできる)。本実施形態に係るワークヒータ116は、ガイド120に沿った左右方向の所定位置(本実施形態では、ローダ122のインローダ部124と封止金型202とが左右方向で一致する位置)で、且つ、ローダ122に対して鉛直方向の下方位置に配設されている。
一例として、ワークヒータ116は、上面が平面状に形成されて、所定温度に昇温・維持可能な加熱テーブル117を有している。この構成によれば、ローダ122を用いてワークWの下面を加熱テーブル117に当接させて、当該ワークWを加熱させることができる。したがって、ワークWが封止金型202内へ搬入される前に予備加熱をしておくことができる。尚、加熱テーブル117を昇温させる機構として、公知の加熱機構(例えば、電熱線ヒータ、シーズヒータ、等)が用いられる。
あるいは、他の例として、ワークヒータ116は、上面に赤外線ヒータもしくは電熱線ヒータ等を備えて、ローダ122に保持されたワークWを非接触で加熱させる構成としてもよい(不図示)。
(成形品ユニット)
続いて、樹脂封止装置1が備える成形品ユニット100Cについて詳しく説明する。
成形品ユニット100Cは、一例として、成形品Wpを載置する収容テーブル114と、成形品Wpの収容に用いられる成形品ストッカ112とを備えている。これにより、ローダ122を用いて搬送された成形品Wpが、公知のピックアップ等(不図示)を用いて収容テーブル114上に載置された後、公知のプッシャ等(不図示)を用いて成形品ストッカ112に搬入される構成となっている。尚、成形品ストッカ112には、公知のスタックマガジン、スリットマガジン等が用いられ、複数個の成形品Wpを一括して収容可能となっている。
あるいは、他の例として、収容テーブル114上から移動装置(コンベア等)を用いて成形品Wpが搬送され、次工程を実施する他のユニットへ移動させる構成としてもよい(不図示)。
尚、成形品ユニット100C等において、成形品Wpの外観検査を行う検査機構等を備える構成としてもよい(不図示)。
(搬送機構)
続いて、樹脂封止装置1が備える搬送機構100Dについて詳しく説明する。
一例として、搬送機構100Dは、ガイド120に沿って左右方向に往復動可能に構成されて、ワークW及び樹脂Rをプレスユニット100Bへ搬入する共に成形品Wpをプレスユニット100Bから搬出する一台のローダ122を備えている。ここで、図3にローダ122の正面断面図(図1のIII-III線断面図)を示す。
具体的に、ローダ122は、ワークWを保持するインローダ部124と、成形品Wpを保持するアウトローダ部126と、を備えている。これにより、ローダ122は、ワークユニット100A(一例として、供給テーブル104)においてワークW(樹脂Rが載置された状態)を受け取って、プレスユニット100Bへ搬送する作用をなす。さらに、プレスユニット100Bにおいて成形品Wpを受け取って、成形品ユニット100C(一例として、収容テーブル114)へ搬送する作用をなす。尚、公知のピックアップ機構等を適宜、併用してもよい。
ここで、インローダ部124は、ワークWを保持可能なワーク保持部125を有する共に、ローダ122の本体に対して前後方向に移動可能に構成されている。これにより、供給テーブル104に保持されたワークW(樹脂Rが載置された状態)をワーク保持部125で受け取って保持し、封止金型202内へ搬入して下型206へ載置することができる。
また、アウトローダ部126は、成形品Wpを保持可能な成形品保持部127を有する共に、ローダ122の本体に対して前後方向に移動可能に構成されている。これにより、上型204に保持された成形品Wpを成形品保持部127で受け取って保持し、封止金型202外へ搬出して収容テーブル114へ載置することができる。
さらに、インローダ部124及びアウトローダ部126は、図1に示すように、左右方向に沿って並列に(すなわち、左右方向に並んで)配置されている。
上記の構成を備えるローダ122によれば、前述の課題の解決が可能となる。すなわち、左右方向にインローダ部124及びアウトローダ部126が並設されるローダ122の構成により、インローダ部124にワークWを保持させた状態で、アウトローダ部126によって封止金型202内から成形品Wpを搬出することができる。その後、インローダ部124が封止金型202と左右方向において一致する位置まで僅かに(すなわち、インローダ部124とアウトローダ部126との中心間程度の距離を)移動させるだけで、インローダ部124によって封止金型202内へワークWを搬入することができる。したがって、従来の構成、すなわち、一つの保持部を有する一台のローダによってワークの搬入及び成形品の搬出の両方を行う構成と比較して、一連の工程におけるタクトタイムを大幅に短縮することができ、生産性を向上させることが可能となる。特に、プレスユニット100Bの台数が増加する程、より大きな効果を得ることができる。
さらに、一台のローダにワーク保持機構と、成形品保持機構とを別個に設ける従来の構成に対しても有利な効果を得ることができる。例えば、それらをローダの前後方向に配置する従来の構成と比較して、装置構成の小型化・簡素化を図ることができ、装置コストの低減を図ることができる。あるいは、それらをローダの上面及び下面に配置する従来の構成と比較して、型開閉時間の短縮を図ることができ、タクトタイムの短縮を図ることができる。特に、二台以上のプレス装置250を用いて、大判のワークWの樹脂封止(成形)を行う場合には、成形に3分~10分程度の時間がかかる。この点、本実施形態によれば、一台のプレス装置250で成形している間に、別のプレス装置250におけるワークWの搬入及び成形品Wpの搬出を、一台のローダ122によって実施できるため、例えば二台のローダ(インローダ及びアウトローダ)を別々に独立して駆動させる構成等が不要となる。このように、一台のプレス装置250で成形している間に、他のプレス装置250におけるワークWの搬入及び成形品Wpの搬出を行える点が大きな利点となる。したがって、例えば、三台以上のプレス装置を備える場合(不図示)等であっても、各プレス装置における樹脂封止工程の実施タイミングをずらすことによって、一台のローダによる搬送(ワークWの搬入及び成形品Wpの搬出)が可能となる。
ここで、本実施形態に係るローダ122は、図3に示すように、インローダ部124の下面にワークWを保持するワーク保持部125が設けられており、アウトローダ部126の下面に成形品Wpを保持する成形品保持部127が設けられている。例えば、ワーク保持部125は、チャック125A及び支持部(枠体等)125Bを有してワークWを挟持する構成とし、成形品保持部127は、チャック127A及び支持部(枠体等)127Bを有して成形品Wpを挟持する構成としているが、これに限定されるものではなく、吸引装置に連通する吸引孔を有して吸着する構成等としてもよい(不図示)。また、それぞれ、一個のワークW及び成形品Wpを保持する構成としているが、これに限定されるものではなく、複数個のワークW及び成形品Wpを保持する構成としてもよい(不図示)。
上記の構成によれば、上型204にキャビティ208が設けられ、且つ、下型206にワーク保持部205が設けられた封止金型202を備える装置構成において、一つのローダ122にワークWを保持するワーク保持部125と、成形品Wpを保持する成形品保持部127とを並列配置で設ける構成を実現することができる。
また、ローダ122は、前述のプレスユニット100Bに配設されるワークヒータ116によってワークWの予備加熱を行うために、以下の構成を備えている。具体的に、ローダ122は、インローダ部124のワーク保持部125に保持されたワークW(この場合は、下面)がワークヒータ116に向けて露出するように構成されている。この構成によれば、ワーク保持部125に保持されたワークWを、ワークヒータ116の発する熱によって加熱(予備加熱)することができる。
前述の通り、本実施形態に係るワークヒータ116は、ワークWの下面を当接させて加熱する加熱テーブル117を備えている。この構成に対応して、本実施形態に係るローダ122は、インローダ部124(全体もしくはワーク保持部125)を上下に昇降させる第1昇降機構131と、インローダ部124のワーク保持部125に保持されたワークWをワークヒータ116(この場合は、加熱テーブル117の上面)に押圧させる押圧機構133とを備えている。この構成によれば、特に、ワークWがガラスパネルを用いて構成されている場合等、圧力をかけた状態で予備加熱を行うことができ、ワークWの割損を防止することができる。尚、変形例として、第1昇降機構が押圧機構を兼用する構成としてもよいし、押圧機構を備えない構成としてもよい(不図示)。
また、上記の押圧機構133は、ワークWをワークヒータ116に押圧させる圧力を押圧中に段階的に変化可能なように構成されていることが好ましい(換言すれば、制御部150が、ワークWをワークヒータ116に押圧させる圧力を押圧中に段階的に変化させる制御を行う構成となっている)。これにより、段階的に圧力を変化させながらワークWの予備加熱を行うことができるため、特に、上記のようなガラスパネルを用いて構成されているワークWに対して、より一層の割損防止を図ることができる。
一方、ローダ122は、アウトローダ部126(全体もしくは成形品保持部127)を上下に昇降させる第2昇降機構132を備えている。これにより、封止金型202(この場合は、上型204)に保持された樹脂封止後の成形品Wpを受け取って保持し、搬送することができる。
本実施形態においては、第1昇降機構131と第2昇降機構132との両方を、一個の駆動源(一例として、モータ134)によって駆動する構成としている。この構成によれば、第1昇降機構131及び第2昇降機構132の駆動源を一個のモータ134で共用できるため、装置構造の簡素化とコストダウンを図ることができる。但し、これに限定されるものではなく、第1昇降機構131と第2昇降機構132とをそれぞれ別の駆動源によって駆動する構成としてもよい(不図示)。
(樹脂封止動作)
続いて、本実施形態に係る樹脂封止装置1を用いて樹脂封止を行う動作について説明する。ここでは、一個の上型204に一組のキャビティ208を設けると共に、一個の下型206に一個のワークWを配置して樹脂封止を行い、一個の成形品Wpを得る構成を例に挙げる。但し、この構成に限定されるものではなく、複数個のワークWを配置して、樹脂封止する構成としてもよい。
準備工程として、上型加熱機構によって、上型204を所定温度(例えば、100℃~200℃)に調整して加熱する加熱工程(上型加熱工程)を実施する。また、下型加熱機構によって、下型206を所定温度(例えば、100℃~200℃)に調整して加熱する加熱工程(下型加熱工程)を実施する。さらに、フィルム供給機構214によって、巻出し部214Aから巻取り部214BへフィルムFを搬送して(送り出して)封止金型202における所定位置(上型204と下型206との間の位置)にフィルムFを供給する工程(フィルム供給工程)を実施する。
次いで、公知のプッシャ等(不図示)によって、ワークストッカ102からワークWを一つずつ搬出し、供給テーブル104上へ載置する工程を実施する(尚、公知のピックアップ機構等を併用してもよい)。あるいは、前述の通り、前工程の実施ユニットからワークWを送り込んで供給テーブル104上へ載置する工程としてもよい。
次いで、供給テーブル104上に載置したワークWの上面に、ディスペンサ(不図示)から規定量の樹脂Rを供給して載置する工程(樹脂供給工程)を実施する。尚、樹脂供給工程は、供給テーブル104上ではなく、樹脂散布テーブル(不図示)を別途設けて、その上で実施してもよく、あるいは、別ユニット(例えば、前工程の実施ユニット等)において実施してもよい。
次いで、ローダ122によってワークWをプレスユニット100Bへ搬送する工程(ワーク搬送工程)を実施する。より詳しくは、インローダ部124が供給テーブル104と左右方向で一致する位置となるようにローダ122が移動する。次いで、供給テーブル104上に載置されたワークW(本実施形態においては、樹脂Rが載置された状態)を、インローダ部124が保持する。次いで、インローダ部124がワークヒータ116と左右方向で一致する位置(本実施形態においては、封止金型202の位置とも左右方向で一致する)となるようにローダ122が移動する。次いで、停止した状態のローダ122において、ワーク保持部125がワークヒータ116と前後方向で一致する位置となるようにインローダ部124が移動する(あるいは、ローダ122が停止した位置において、ワーク保持部125とワークヒータ116とが一致するように設定してもよい)。次いで、インローダ部124の第1昇降機構131及び押圧機構133を駆動して、ワークWを降下させてその下面をワークヒータ116の加熱テーブル117の上面に当接させ、ワークWに応じた圧力(段階的に変化させてもよい)を印加して、当該ワークWを予備加熱する。このとき、加熱テーブル117は、あらかじめワークWに応じた所定温度まで昇温した状態としておく。尚、上記の予備加熱工程は省略することもできる。
次いで、ローダ122によってワークWを封止金型202内へ搬入して下型206にセットする工程(ワークセット工程)を実施する。より詳しくは、ワーク保持部125が封止金型202(本実施形態においては、下型206)と前後方向で一致する位置となるようにインローダ部124を移動する。次いで、インローダ部124のワーク保持部125に保持されたワークWを、下型206におけるワーク保持部205に載置する。
次いで、封止金型202の型閉じを行い、上型204と下型206とでワークWをクランプして樹脂封止する工程(樹脂封止工程)を実施する。このとき、キャビティ208において、キャビティ駒226が相対的に下降して、ワークWに対して樹脂Rを加熱加圧する。これにより、樹脂Rが熱硬化して樹脂封止(圧縮成形)が行われ、成形品Wpが形成される。
ここで、本実施形態においては、樹脂封止工程を実施している間に、第2回目のワーク搬送工程を実施する。
次いで、封止金型202の型開きを行い、ローダ122によって、成形品Wpを封止金型202内から取り出す工程(成形品取り出し工程)を実施する。より詳しくは、アウトローダ部126が封止金型202と左右方向で一致する位置となるようにローダ122が移動する。次いで、成形品保持部127が封止金型202(本実施形態においては、上型204)と前後方向で一致する位置となるようにアウトローダ部126が移動する。次いで、上型204に保持された成形品Wpを、アウトローダ部126の成形品保持部127が受け取って保持する。次いで、成形品Wpを保持した状態のアウトローダ部126がローダ122の所定収容位置(最前位置)へ戻るように移動する。上記の構成によれば、インローダ部124にワークWを保持させた状態で、アウトローダ部126によって封止金型202内から成形品Wpを搬出することができる。
尚、成形品取り出し工程と並行して(もしくは、その後に)、フィルム供給機構214によって、巻出し部214Aから巻取り部214BへフィルムFを搬送することにより、使用済みフィルムFを送り出す工程を実施する。
ここで、本実施形態においては、成形品取り出し工程を実施した後に、第2回目のワークセット工程を実施する。このとき、上記の成形品取り出し工程の実施により、ローダ122は、アウトローダ部126が封止金型202と左右方向で一致する位置で停止しているが、第2回目のワークセット工程の開始により、ローダ122は、インローダ部124が封止金型202と左右方向で一致する位置に移動する。上記の構成によれば、ローダ122を、インローダ部124が封止金型202と一致する位置まで僅かな距離(インローダ部124とアウトローダ部126との中心間の距離)移動させるだけで、インローダ部124によって封止金型202内へワークWを搬入することができる。したがって、従来の一つの保持部を有する一台のローダによってワークの搬入及び成形品の搬出の両方を行う構成と比較して、一連の工程におけるタクトタイムを大幅に短縮することができ、生産性を向上させることが可能となる。特に、プレスユニット100Bの台数が増加する程、より大きな効果を得ることができる。
次いで、ローダ122によって、成形品Wpを成形品ユニット100Cへ搬送する工程(成形品搬送工程)を実施する。より詳しくは、成形品Wpを保持した状態のアウトローダ部126が収容テーブル114と左右方向で一致する位置となるようにローダ122が移動する。次いで、アウトローダ部126が成形品Wpを、収容テーブル114上に載置する(尚、公知のピックアップ機構等を併用してもよい)。また、上記の成形品搬送工程の途中において、成形品Wpのポストキュアを行う工程等を設けてもよい。
次いで、公知のプッシャ等(不図示)によって、成形品Wpを成形品ストッカ112へ搬入する工程を実施する。あるいは、前述の通り、収容テーブル114上の成形品Wpを次工程の実施ユニットへ送り出す工程としてもよい。
以上が樹脂封止装置1を用いて行う樹脂封止の一連の動作となる。但し、上記の工程は一例であって、支障がない限り先後順の変更や並行実施が可能である。例えば、本実施形態においては、二台のプレスユニット100Bを備える構成であるため、上記の動作を並行して実施することで、効率的な成形品形成が可能となる。具体的に、プレスユニット100Bが二台(すなわち、プレス装置250が二台)配設され、且つ、ローダ122が一台配設される本実施形態の場合、制御部150は、二台のプレス装置250用いて実施するそれぞれの樹脂封止工程を時間的にずらして(完全に同一タイミングとならないようにして)実施する制御を行い、且つ、一台のローダを用いて実施する二台のプレス装置250に対するワークWの搬入及び成形品Wpの搬出を時間的にずらして(完全に同一タイミングとならないようにして)実施する制御を行う。
以上、説明した通り、本発明に係る樹脂封止装置によれば、特に、ローダを用いたワークの搬入及び成形品の搬出動作を効率化することによって、樹脂封止を行う一連の工程におけるタクトタイムを短縮し、生産性の向上を図ることができる。また、装置構成の簡素化を図ることができる。
尚、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。特に、上型にキャビティを備える圧縮成形装置を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ローダの上にワークを保持させて上型に供給し、上型から成形品を取出す構成にも適用可能である。さらに、トランスファー成形方式の樹脂封止装置等にも適用可能である。また、一回のプレスで成形されるワークの数も一個に限定されるものではない。
1 樹脂封止装置
116 ワークヒータ
122 ローダ
124 インローダ部
126 アウトローダ部
202 封止金型
250 プレス装置
W ワーク

Claims (7)

  1. 上型及び下型を有する封止金型を備えたプレス装置を用いて、ワークを樹脂により封止して成形品に加工する樹脂封止装置であって、
    ガイドに沿って左右方向に往復動して、前記ワーク及び前記成形品の搬送を行うローダを備え、
    前記ローダは、前後方向に移動可能に構成されて前記ワークを前記封止金型内へ搬入するインローダ部と、前後方向に移動可能に構成されて前記成形品を前記封止金型外へ搬出するアウトローダ部と、を有し、
    前記インローダ部及び前記アウトローダ部は、左右方向に沿って並列に配設されていること
    を特徴とする樹脂封止装置。
  2. 前記インローダ部は、下面に前記ワークを保持するワーク保持部を有し、
    前記アウトローダ部は、下面に前記成形品を保持する成形品保持部を有すること
    を特徴とする請求項1記載の樹脂封止装置。
  3. 前記ワークの予備加熱を行うワークヒータをさらに備え、
    前記ワークヒータは、前記ガイドに沿った所定位置において前記ローダよりも下方の位置に配設されており、
    前記ローダは、前記インローダ部の前記ワーク保持部に保持された前記ワークが前記ワークヒータに向けて露出するように構成されていること
    を特徴とする請求項2記載の樹脂封止装置。
  4. 前記ローダは、前記インローダ部を上下に昇降させる第1昇降機構と、前記インローダ部の前記ワーク保持部に保持された前記ワークを前記ワークヒータに押圧させる押圧機構とを有すること
    を特徴とする請求項3記載の樹脂封止装置。
  5. 前記押圧機構は、前記ワークを前記ワークヒータに押圧させる圧力を押圧中に段階的に変化可能なように構成されていること
    を特徴とする請求項4記載の樹脂封止装置。
  6. 前記ローダは、前記アウトローダ部を上下に昇降させる第2昇降機構と、前記第1昇降機構及び前記第2昇降機構の両方の駆動を行う一個のモータと、を有すること
    を特徴とする請求項5記載の樹脂封止装置。
  7. 前記プレス装置は二台が配設されており、
    前記ローダは一台が配設されており、
    前記プレス装置及び前記ローダの作動制御御を行う制御部を備え、
    前記制御部は、二台の前記プレス装置におけるそれぞれの樹脂封止工程を時間的にずらして実施すると共に、二台の前記プレス装置に対する前記ワークの搬入及び前記成形品の搬出を一台の前記ローダを用いて実施する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の樹脂封止装置。
JP2022006076A 2022-01-19 2022-01-19 樹脂封止装置 Pending JP2023105331A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022006076A JP2023105331A (ja) 2022-01-19 2022-01-19 樹脂封止装置
CN202280068362.7A CN118103190A (zh) 2022-01-19 2022-08-23 树脂密封装置
KR1020247010826A KR20240049837A (ko) 2022-01-19 2022-08-23 수지 봉지 장치
PCT/JP2022/031652 WO2023139825A1 (ja) 2022-01-19 2022-08-23 樹脂封止装置
TW111136411A TW202330243A (zh) 2022-01-19 2022-09-26 樹脂密封裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022006076A JP2023105331A (ja) 2022-01-19 2022-01-19 樹脂封止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023105331A true JP2023105331A (ja) 2023-07-31

Family

ID=87348508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022006076A Pending JP2023105331A (ja) 2022-01-19 2022-01-19 樹脂封止装置

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP2023105331A (ja)
KR (1) KR20240049837A (ja)
CN (1) CN118103190A (ja)
TW (1) TW202330243A (ja)
WO (1) WO2023139825A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2694509B2 (ja) * 1994-05-19 1997-12-24 トーワ株式会社 電子部品の樹脂封止成形方法
JP3531249B2 (ja) * 1994-11-18 2004-05-24 株式会社村田製作所 自動モールド装置
JP7121763B2 (ja) * 2020-02-14 2022-08-18 アピックヤマダ株式会社 樹脂モールド装置及び樹脂モールド方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20240049837A (ko) 2024-04-17
WO2023139825A1 (ja) 2023-07-27
CN118103190A (zh) 2024-05-28
TW202330243A (zh) 2023-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2023013150A1 (ja) 圧縮成形装置及び圧縮成形方法
JP4791851B2 (ja) 電子部品の樹脂封止成形装置
JP2015013371A (ja) 樹脂封止方法および圧縮成形装置
WO2020137386A1 (ja) 樹脂モールド装置
JP2023062616A (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
WO2023139825A1 (ja) 樹脂封止装置
TWI786515B (zh) 樹脂模製裝置及樹脂模製方法
TW202249128A (zh) 樹脂密封裝置以及樹脂密封方法
JP2006156796A (ja) 半導体チップの樹脂封止成形方法、及び、装置
WO2023105840A1 (ja) 樹脂封止装置及び封止金型
WO2023105841A1 (ja) 樹脂封止装置及び封止金型
WO2023149016A1 (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
WO2024047916A1 (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
WO2023084824A1 (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
US20230382022A1 (en) Resin sealing apparatus
JP2023106688A (ja) 圧縮成形装置及び圧縮成形方法
WO2023144856A1 (ja) 樹脂封止装置、封止金型、及び樹脂封止方法
WO2023062885A1 (ja) 圧縮成形装置
JP2023169779A (ja) 圧縮成形装置及び圧縮成形方法
JP2023170999A (ja) 圧縮成形装置及び圧縮成形方法
TW202210266A (zh) 樹脂密封裝置