JP2023103776A - 撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体 - Google Patents

撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを抑えながらも、十分な明るさを有する撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体を提供すること。【解決手段】撮像レンズ系11は、物体側から順に、物体側面が物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第1レンズL1、物体側面が物体側に凸面を向けた負のパワーを有する第2レンズL2、像側面が像側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカスレンズである第3レンズL3、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第4レンズL4、正のパワーを有する両凸レンズである第5レンズL5、物体側面が物体側に凸面を向けた第6レンズL6からなり、以下の条件式(1)~(3)を満足する。nd1>1.77・・・(1)nd2>1.77・・・(2)0.8<f3/f<12.0・・・(3)【選択図】図1

Description

本発明は、撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体に関する。
近年、車両に搭載される車載用カメラでは、撮像素子の高解像度化が進み、撮像レンズ系にも各種収差の少ない良好な光学性能が求められている。また、当該車載用カメラには、人や物に対する検知機能が付加されてきており、そのような車載用カメラは昼夜問わず当該検知機能を使用することから、F値の小さい明るい撮像レンズ系が同時に求められている。
例えば、特許文献1には、監視用カメラや車載カメラに搭載される撮像レンズ系であって、7枚のレンズからなり、F値が1.4の明るい撮像レンズ系が記載されている。
また、特許文献2には、監視用カメラ等に搭載される撮像レンズ系であって、6枚のレンズからなり、F値が2.88の撮像レンズ系が記載されている。
また、特許文献3には、監視用カメラや車載カメラに搭載される撮像レンズ系であって、6枚のレンズからなり、F値が2.28の撮像レンズ系が記載されている。
特開2012-220741号公報 特開2015-111192号公報 特開2017-102183号公報
しかしながら、特許文献1に記載された撮像レンズ系は、7枚のレンズからなり、コストが高くなってしまうという問題がある。また、特許文献2、3に記載された撮像レンズ系のF値は大きく、明るさが十分ではないため、センサの検知時間が長くなり、自動運転等に求められる瞬時のセンシング機能の要請にこたえることができない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、コストを抑えながらも、十分な明るさを有する撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体を提供することを目的とする。
一実施形態の撮像レンズ系は、物体側から像側に向かって順に、物体側面が物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第1レンズ、物体側面が物体側に凸面を向けた負のパワーを有する第2レンズ、像側面が像側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカスレンズである第3レンズ、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第4レンズ、正のパワーを有する両凸レンズである第5レンズ、物体側面が物体側に凸面を向けた第6レンズからなり、前記第1レンズのd線屈折率をnd1、前記第2レンズのd線屈折率をnd2、前記第3レンズの焦点距離をf3、光学系全体の焦点距離をfと定義したときに、以下の条件式(1)~(3)を満足する。
nd1>1.77・・・(1)
nd2>1.77・・・(2)
0.8<f3/f<12.0・・・(3)
本発明によれば、コストを抑えながらも、十分な明るさを有する撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体を提供することができる。
実施例1に係るカメラモジュール及び撮像レンズ系の構成を示す断面図である。 実施例1の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差である。 実施例2に係るカメラモジュール及び撮像レンズ系の構成を示す断面図である。 実施例2の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差である。 実施例3に係るカメラモジュール及び撮像レンズ系の構成を示す断面図である。 実施例3の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差である。 実施例4に係るカメラモジュール及び撮像レンズ系の構成を示す断面図である。 実施例4の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差である。 実施例5に係るカメラモジュール及び撮像レンズ系の構成を示す断面図である。 実施例5の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差である。 実施例6に係るカメラモジュール及び撮像レンズ系の構成を示す断面図である。 実施例6の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差である。 本発明の一実施の形態に係るカメラモジュールを備える車載システムが搭載される車両の概略図である。 図13の車載システムを構成する撮像装置の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明するが、本実施形態は、特にセンシングシステムにおいて信頼性の高いシステムを実現でき、強靭なインフラの開発に貢献するものであり、国連の提唱する持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」の、「9.1 すべての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するために、地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラを開発する。」をターゲットとするものである。
(実施の形態1:撮像レンズ系)
実施の形態1に係る撮像レンズ系は、物体側から像側に向かって順に、物体側面が物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第1レンズ、物体側面が物体側に凸面を向けた負のパワーを有する第2レンズ、像側面が像側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカスレンズである第3レンズと、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第4レンズ、正のパワーを有する両凸レンズである第5レンズ、物体側面が物体側に凸面を向けた第6レンズとからなる。
また、実施の形態1に係る撮像レンズ系では、第1レンズのd線屈折率をnd1、第2レンズのd線屈折率をnd2、第3レンズの焦点距離をf3、光学系全体の焦点距離をfと定義したときに、以下の条件式(1)~(3)を満足する。
nd1>1.77・・・(1)
nd2>1.77・・・(2)
0.8<f3/f<12.0・・・(3)
これにより、コストを抑えながらも、十分な明るさを有する撮像レンズ系を提供することができる。
具体的には、第1レンズと第2レンズに屈折率の高い硝材を適用することにより、第1レンズと第2レンズのパワーを強くすることができ、歪曲収差や像面湾曲を補正することができる。そのため、より沢山の光を撮像レンズ系に取り入れることが可能となる。したがって、解像度が十分に高く十分に明るい撮像レンズ系を達成することができる。
また、光学系全体の焦点距離に対し、第3レンズの焦点距離を所定の範囲に制御することにより、光学系全体のパワーに対する第3レンズのパワーを好適な範囲とすることができ、歪曲収差や像面湾曲を補正することができる。そのため、より沢山の光を撮像レンズ系に取り入れることが可能となる。したがって、解像度が十分に高く十分に明るい撮像レンズ系を達成することができる。
また、撮像レンズ系を6枚のレンズから構成でき、コストを低減することができる。よって、コストを抑えながらも、十分な明るさを有する撮像レンズ系及びカメラモジュールを提供することができる。
より具体的には、上記の条件式(1)を満足することにより、第1レンズの正のパワーを強くすることができ、歪曲収差、像面湾曲等の諸収差を補正することができる。換言すれば、第1レンズのd線屈折率nd1が1.77以下の場合、歪曲収差、像面湾曲等の諸収差を十分に補正することができず、十分な明るさを有する撮像レンズ系を達成することができない。第1レンズのd線屈折率nd1は、好ましくは1.80より大きく、より好ましくは1.83より大きく、好適には1.86より大きい。
また、上記の条件式(2)を満足することにより、第2レンズの負のパワーを強くすることができ、歪曲収差、像面湾曲等の諸収差を補正することができる。換言すれば、第2レンズのd線屈折率nd2が1.77以下の場合、歪曲収差、像面湾曲等の諸収差を十分に補正することができず、十分な明るさを有する撮像レンズ系を達成することができない。第2レンズのd線屈折率nd2は、好ましくは1.80より大きく、より好ましくは1.83より大きく、好適には1.86より大きい。
また、条件式(3)を満足することにより、光学系全体のパワーに対する第3レンズのパワーを好適な範囲とすることができ、歪曲収差、像面湾曲等の諸収差を補正することができる。f3/fが12.0以上である場合、歪曲収差、像面湾曲等の諸収差を十分に補正できず、十分な明るさを有する撮像レンズ系を達成することができない。一方、f3/fが0.8以下である場合、歪曲収差、像面湾曲等の諸収差を過剰に補正することになり、撮像レンズ系の解像度が低下してしまい、そのため、十分な明るさを有する撮像レンズ系を達成することができない。f3/fの値は、好ましくは1.0より大きく、より好ましくは1.4より大きく、好適には1.5より大きい。また、f3/fの値は、好ましくは10.1より小さく、より好ましくは9.3より小さく、好適には4.4より小さい。
また、第4レンズのアッベ数をνd4と定義したときに、以下の条件式(4)を満足することが好ましい。
νd4<24・・・(4)
上記の条件式(2)を満足することにより、軸上色収差を補正することができる。そのため、より沢山の光を撮像レンズ系に取り入れることが可能となる。したがって、解像度が十分に高く十分に明るい撮像レンズ系を達成することができる。νd4は、より好ましくは18より小さい。
また、第3レンズの物体側面及び像側面は非球面形状を有し、第6レンズの物体側面及び像側面は非球面形状を有することが好ましい。
第3レンズの物体側面及び像側面が非球面形状を有することにより、主収差を効果的に補正することができ、高解像度を有する撮像レンズ系を実現することができる。
また、第6レンズの物体側面及び像側面が非球面形状を有することにより、主収差を効果的に補正することができ、高解像度を有する撮像レンズ系を実現することができる。
また、第6レンズの焦点距離をf6と定義したときに、以下の条件式(5)を満足することが好ましい。
|f6/f|>3.5・・・(5)
上記の条件式(5)を満足することにより、像面湾曲を補正することができ、高解像度を有する撮像レンズ系を実現することができる。具体的には、|f6/f|の値が3.5以下の場合、第6レンズのパワーが強くなりすぎ、像面湾曲等の諸収差を過剰に補正することになり、撮像レンズ系の解像度が低下してしまい、そのため、十分な明るさを有する撮像レンズ系を達成することができない。|f6/f|の値は、より好ましくは3.8以上である。
また、第5レンズのd線における相対屈折率の温度係数をdNd5/dtと定義したとき、20℃以上40℃以下の範囲において、以下の条件式(6)を満足することが好ましい。
dNd5/dt(×10-6/℃)<0・・・(6)
条件式(6)を満足することにより、温度変化による撮像レンズ系の全体の焦点距離fのズレを抑制することができる。換言すれば、第5レンズの材料として、相対屈折率の温度係数dNd5/dtが0未満の硝材を選択することにより、温度変化による撮像レンズ系の全体の焦点距離fのズレを補正することができる。具体的には、dNd5/dtの値が上記条件式(6)を満たす場合、第5レンズ自体の温度変化によるフォーカスシフト量が、撮像レンズ系のレンズを保持するバレルの線膨張率とホルダの線膨張率との差と、温度変化による第1レンズの物体側のレンズ面から撮像素子の結像面までの距離の変化(フォーカスシフト量)とを相殺することができる。これにより、第5レンズによって、温度変化による撮像レンズ系の全体の焦点距離fのズレを補正することができる。dNd5/dtは、より好ましくは-0.5未満、好適には-2.0未満である。
また、第3レンズと第4レンズとの間に絞りが配置されることが好ましい。
第3レンズと第4レンズとの間に絞りが配置されることにより、好適な収差補正を行うことができる。絞りが第2レンズと第3レンズとの間に配置される場合、前群は2枚のレンズから構成されることとなり、横収差、像面湾曲等の諸収差を十分に補正することができなくなり、F値が十分に小さく十分に明るい撮像レンズ系を実現することが難しくなる。また、絞りが第5レンズと第6レンズとの間に配置される場合、後群は1枚のレンズから構成されることとなり、横収差、像面湾曲等の諸収差を十分に補正することができなくなり、F値が十分に小さく十分に明るい撮像レンズ系を実現することが難しくなる。
また、第4レンズと前記第5レンズとは接合レンズを構成することが好ましい。
第4レンズと前記第5レンズとが接合レンズを構成することにより、当該接合レンズによって軸上色収差及び倍率色収差といった色収差を補正することができる。これにより、解像度が十分に高く十分に明るい撮像レンズ系を達成することができる。
また、第4レンズと第5レンズとから構成される接合レンズの焦点距離をf45と定義したときに、以下の条件式(7)を満足することが好ましい。
1.2<f45/f<2.2・・・(7)
上記の条件式(7)を満足することにより、軸上色収差及び倍率色収差といった色収差を補正することができ、解像度が十分に高く十分に明るい撮像レンズ系を達成することができる。具体的には、f45/fの値が2.2以上の場合、接合レンズの正のパワーが弱くなりすぎ、色収差を十分に補正することができない。一方、f45/fの値が1.2以下の場合、接合レンズの正のパワーが強くなりすぎ、色収差を過剰に補正することになってしまう。f45/fの値は、好ましくは1.25以上、より好ましくは1.30以上、好適には1.35より大きい。また、f45/fの値は、好ましくは2.10以下、より好ましくは1.64以下、好適には1.56以下である。
第1レンズL1~第6レンズL6は、ガラスで形成されてもよい。なお、第2レンズL2~第6レンズL6は、プラスチックで形成されてもよい。
(実施の形態2:カメラモジュール)
実施の形態2に係るカメラモジュールは、上述の撮像レンズ系と、当該撮像レンズ系の焦点位置に配置され、撮像レンズ系を通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子と、を備える。これにより、コストを抑えながらも、十分な明るさを有するカメラモジュールを提供することができる。
次に、実施の形態1に係る撮像レンズ系及び実施の形態2に係るカメラモジュールに対応する実施例について、図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は、実施例1のカメラモジュール10の構成を示す断面図である。具体的には、カメラモジュール10は、撮像レンズ系11と、撮像素子12と、を備える。撮像レンズ系11と撮像素子12とは筐体(不図示)に収容されている。
撮像素子12は、受光した光を電気信号に変換する素子であり、例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが用いられる。撮像素子12は、撮像レンズ系11の結像位置(焦点位置)に配置されている。
実施例1に係る撮像レンズ系11は、物体側から像側に向かって順に、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3からなる前群Gfと、開口絞り(STOP)と、第4レンズL4、第5レンズL5、第6レンズL6からなる後群Grと、からなる。撮像レンズ系11の結像面はIMGで示されている。第1レンズL1~第6レンズL6は、ガラスレンズである。
なお、撮像レンズ系11と撮像素子12との間には、必要に応じて、光学フィルタ(赤外線カットフィルタ、可視・赤外光バンドバスフィルタ等)が配置される。本明細書では、撮像レンズ系11と撮像素子12との間に、赤外線カットフィルタ(IRCF)が配置された例を挙げて説明する。
第1レンズL1は、正のパワーを有するガラスレンズである。第1レンズL1の物体側面S1は、物体側に凸面を向けた球面形状を有する。第1レンズL1の像側面S2は、像側に凹面を向けた球面形状を有する。
第2レンズL2は、負のパワーを有するガラスレンズである。第2レンズL2の物体側面S3は、物体側に凸面を向けた球面形状を有する。また、第2レンズL2の像側面S4は、像側に凹面を向けた球面形状を有する。
第3レンズL3は、正のパワーを有するガラスレンズである。第3レンズL3の物体側面S5は、物体側に凹面を向けた非球面形状を有する。また、第3レンズL3の像側面S6は、像面側に凸面を向けた非球面形状を有する。
絞りSTOPは、レンズ系のF値(Fナンバ、Fno)を決める絞りである。絞りSTOPは、第3レンズL3と第4レンズL4との間に配置される。
第4レンズL4は、負のパワーを有するガラスレンズである。第4レンズL4の物体側面S9は、物体側に凸面を向けた球面形状を有する。また、第4レンズL4の像側面S10は、像面側に凹面を向けた球面形状を有する。
第5レンズL5は、正のパワーを有するガラスレンズである。第5レンズL5の物体側面S11は、物体側に凸面を向けた球面形状を有する。また、第5レンズL5の像側面S12は、像面側に凸面を向けた球面形状を有する。
第6レンズL6は、正のパワーを有するガラスレンズである。第6レンズL6の物体側面S13は、物体側に凸面を向けた非球面形状を有する。また、第6レンズL6の像側面S14は、像面側に凹面を向けた非球面形状を有する。
第4レンズL4と第5レンズL5は、接合レンズを構成している。すなわち、第4レンズL4の像側面S10と第5レンズL5の物体側面S11とが接している。第4レンズL4と第5レンズL5は、軸上厚み0.020mmの接着層で接合されている。
赤外線カットフィルタ(IRCF)は、赤外領域の光をカットするためのフィルタである。赤外線カットフィルタは、撮像レンズ系11の設計時には、撮像レンズ系11と一体として扱われる。しかし、赤外線カットフィルタは、撮像レンズ系11の必須の構成要素ではない。赤外線カットフィルタは、第6レンズL6の像側に配置されている。
また、赤外線カットフィルタと撮像素子12との間に、撮像素子12へのごみ付着防止のため、センサーカバーガラスが配置されてもよい。
表1に、実施例1の撮像レンズ系11における、各レンズ面のレンズデータを示す。表1では、レンズデータとして、各面の曲率半径(mm)、中心光軸における面間隔(mm)、d線に対する屈折率nd、d線に対するアッベ数νdを提示している。また、表1において、「*印」がついた面は、非球面であることを示している。
Figure 2023103776000002
レンズ面に採用される非球面形状は、zをサグ量、cを曲率半径の逆数、kを円錐係数、rを光軸OAからの光線高さとして、4次、6次、8次、10次、12次、14次、16次の非球面係数をそれぞれα4、α6、α8、α10、α12、α14、α16としたときに、次式により表わされる。
Figure 2023103776000003
表2に、実施例1の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。なお、表2において、例えば「-1.918528E-06」は、「-1.918528×10-6」を意味する。以下の表についても数値の表現は同様である。
Figure 2023103776000004
次に、収差について図面を用いて説明する。図2は、実施例1の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差図を示す。図2に示すように、実施例1の撮像レンズ系11では、Fナンバが1.56であり、半画角が18.8°である。
また、図2(A)の縦収差図において、横軸は光線が光軸OAと交わる位置を示し、縦軸は入射瞳上における光線の通過高さを示す。また、図2(A)は、d線、C線、F線によるシミュレーション結果を示している。
また、図2(B)の像面湾曲図において、横軸は光軸OA方向の距離を示し、縦軸は像高(画角)を示す。また、図2(B)の像面湾曲図において、Sagはサジタル光線束における結像位置を示し、Tanはタンジェンシャル光線束における結像位置を示す。また、図2(B)は、d線によるシミュレーション結果を示している。
また、図2(C)の歪曲収差図において、横軸は像の歪曲収差(%)を示し、縦軸は像高(画角)を示す。また、図2(C)は、d線の光線によるシミュレーション結果を示している。
また、図2(D)の倍率色収差図において、横軸は倍率色収差量を示し、縦軸は像高(画角)を示す。
(実施例2)
図3は、実施例2に係るカメラモジュール10を示す断面図である。実施例2に係る撮像レンズ系11は、実施例1と同様のレンズ構成を有するため、その説明を省略する。以下、実施例2に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
表3に、実施例2に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表3に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。
Figure 2023103776000005
表4に、実施例2の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表4において、レンズ面に採用される非球面形状は、実施例1と同様の式にて表される。
Figure 2023103776000006
図4に、実施例2の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差図を示す。図4に示すように、実施例2の撮像レンズ系11では、Fナンバが1.58であり、半画角が19.4°である。図4に示す各収差図についての説明は図2と同様であるため、その説明を省略する。
(実施例3)
図5は、実施例3に係るカメラモジュール10を示す断面図である。実施例3に係る撮像レンズ系11は、実施例1と同様のレンズ構成を有するため、その説明を省略する。以下、実施例3に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
表5に、実施例3に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表5に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。
Figure 2023103776000007
表6に、実施例3の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表6において、レンズ面に採用される非球面形状は、実施例1と同様の式にて表される。
Figure 2023103776000008
図6に、実施例3の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差図を示す。図6に示すように、実施例3の撮像レンズ系11では、Fナンバが1.56であり、半画角が18.8°である。図6に示す各収差図についての説明は図2と同様であるため、その説明を省略する。
(実施例4)
図7は、実施例4に係るカメラモジュール10を示す断面図である。実施例4に係る撮像レンズ系11は、第4レンズL4の物体側面S9が物体側に凹面を向けた球面形状である点が実施例1と異なる。以下、実施例4に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
表7に、実施例4に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表7に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。
Figure 2023103776000009
表8に、実施例4の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表8において、レンズ面に採用される非球面形状は、実施例1と同様の式にて表される。
Figure 2023103776000010
図8に、実施例4の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差図を示す。図8に示すように、実施例4の撮像レンズ系11では、Fナンバが1.57であり、半画角が19.2°である。図8に示す各収差図についての説明は図2と同様であるため、その説明を省略する。
(実施例5)
図9は、実施例5に係るカメラモジュール10を示す断面図である。実施例1と同様のレンズ構成を有するため、その説明を省略する。以下、実施例5に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
表9に、実施例5に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表9に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。
Figure 2023103776000011
表10に、実施例5の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表10において、レンズ面に採用される非球面形状は、実施例1と同様の式にて表される。
Figure 2023103776000012
図10に、実施例5の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差図を示す。図10に示すように、実施例5の撮像レンズ系11では、Fナンバが1.60であり、半画角が19.3°である。図10に示す各収差図についての説明は図2と同様であるため、その説明を省略する。
(実施例6)
図11は、実施例6に係るカメラモジュール10を示す断面図である。実施例6に係る撮像レンズ系11は、実施例1と同様のレンズ構成を有するため、その説明を省略する。以下、実施例6に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
表11に、実施例6に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表11に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。
Figure 2023103776000013
表12に、実施例6の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表12において、レンズ面に採用される非球面形状は、実施例1と同様の式にて表される。
Figure 2023103776000014
図12に、実施例6の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差図を示す。図12に示すように、実施例6の撮像レンズ系11では、Fナンバが1.55であり、半画角が19.1°である。図12に示す各収差図についての説明は図2と同様であるため、その説明を省略する。
表13に、撮像レンズ系11のFナンバ、撮像レンズ系11の全画角、撮像レンズ系11の光学全長、撮像レンズ系11の光学系全体の焦点距離f、第1レンズL1のd線屈折率nd1、第2レンズL2のd線屈折率nd2、f3/fの値、第4レンズL4のアッベ数νd4、f6/fの値、dNd5/dtの値、f45/fの値、第1レンズL1の焦点距離f1、第2レンズL2の焦点距離f2、第3レンズL3の焦点距離f3、第4レンズL4の焦点距離f4、第5レンズL5の焦点距離f5、第6レンズL6の焦点距離f6、第4レンズL4と第5レンズL5の合成焦点距離f45を示している。表13において、焦点距離、光学全長の単位はいずれもmmである。また、画角の単位は°である。また、表13に示す焦点距離、全長は、550nmの波長の光線を用いて計算した。
Figure 2023103776000015
実施例1~6において、撮像レンズ系11は、上記の条件式(1)、(2)の数値範囲を満足している。これにより、第1レンズと第2レンズに屈折率の高い硝材を適用することにより、第1レンズと第2レンズのパワーを強くすることができ、歪曲収差や像面湾曲を補正することができる。また、実施例1~6において、撮像レンズ系は、上記の条件式(3)の数値範囲を満足している。これにより、光学系全体のパワーに対する第3レンズのパワーを好適な範囲とすることができ、歪曲収差や像面湾曲を補正することができる。そのため、より沢山の光を撮像レンズ系に取り入れることが可能となる。したがって、解像度が十分に高く十分に明るい撮像レンズ系を達成することができる。実際、実施例1~6に係る撮像レンズ系11は、図2、図4、図6、図8、図10、図12に示すように、球面収差、歪曲収差、像面湾曲を好適に低減し、結像性能に優れ、高解像度を実現できている。
また、撮像レンズ系を6枚のレンズから構成でき、コストを低減することができる。よって、コストを抑えながらも、十分な明るさを有する撮像レンズ系及びカメラモジュールを提供することができる。
また、実施例1~6において、撮像レンズ系11は、上記の条件式(4)の数値範囲を満足している。これにより、軸上色収差を補正することができる。そのため、より沢山の光を撮像レンズ系に取り入れることが可能となる。したがって、解像度が十分に高く十分に明るい撮像レンズ系を達成することができる。実際、実施例1~6に係る撮像レンズ系11は、図2、図4、図6、図8、図10、図12に示すように、色収差を好適に低減し、結像性能に優れ、高解像度を実現できている。
また、実施例1~6において、第3レンズL3の物体側面及び像側面、並びに第6レンズL6の物体側面及び像側面は非球面形状を有している。これにより、主収差を効果的に補正することができ、高解像度を有する撮像レンズ系を実現することができる。実際、実施例1~6に係る撮像レンズ系11は、図2、図4、図6、図8、図10、図12に示すように、各収差を好適に低減し、結像性能に優れ、高解像度を実現できている。
また、実施例1~6において、撮像レンズ系11は、上記の条件式(5)の数値範囲を満足している。これにより、像面湾曲を補正することができ、高解像度を有し、十分な明るさを有する撮像レンズ系を実現することができる。実際、実施例1~6に係る撮像レンズ系11は、図2、図4、図6、図8、図10、図12に示すように、像面湾曲を好適に低減し、結像性能に優れ、高解像度を実現できている。
また、実施例1~6において、撮像レンズ系11は、上記の条件式(6)の数値範囲を満足している。これにより、温度変化による撮像レンズ系11の全体の焦点距離fのズレを抑制することができる。表14に、実施例1~6の撮像レンズ系11の焦点距離fの環境の温度変化に伴うフォーカスシフト量(μm)を示す。表14は、常温25℃における焦点距離fからのフォーカスシフト量が示されている。
Figure 2023103776000016
表14に示すように、実施例1~6に係る撮像レンズ系11の環境の温度変化に伴う焦点距離fのフォーカスシフト量は、-40℃以上105℃以下において、±10μm程度に抑えられている。したがって、実施例1~6において、温度変化による撮像レンズ系11の全体の焦点距離fのズレを抑制することができている。
また、実施例1~6において、第3レンズL3と第4レンズL4との間に絞りが配置されている。これにより、横収差、像面湾曲等の諸収差を十分に補正することができる。実際、実施例1~6に係る撮像レンズ系11は、図2、図4、図6、図8、図10、図12に示すように、像面湾曲、倍率色収差を好適に低減し、結像性能に優れ、高解像度を実現できている。
また、実施例1~6において、第4レンズL4と第5レンズL5とは接合レンズを構成している。これにより、当該接合レンズによって軸上色収差及び倍率色収差といった色収差を補正することができる。実際、実施例1~6に係る撮像レンズ系11は、図2、図4、図6、図8、図10、図12に示すように、倍率色収差を好適に低減し、結像性能に優れ、高解像度を実現できている。
また、実施例1~6において、上記の条件式(7)の数値範囲を満足している。これにより、軸上色収差及び倍率色収差といった色収差を補正することができ、解像度が十分に高く十分に明るい撮像レンズ系を達成することができる。実際、実施例1~6に係る撮像レンズ系11は、図2、図4、図6、図8、図10、図12に示すように、倍率色収差を好適に低減し、結像性能に優れ、高解像度を実現できている。
また、カメラモジュール10が撮像レンズ系11を備えることにより、カメラモジュール10のコストを抑えることができ、撮像レンズ系11が自動運転における画像認識に必要な十分な明るさを有することにより、カメラモジュール10のセンシングをより高精度にすることができる。
(実施の形態3)
図13は、実施の形態1又は実施の形態2に係る撮像レンズ系11とこれを通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子12とを含む撮像装置50を備える車載システムが搭載される車両40の概略図である。図示のように、撮像装置50は車両40に搭載することができ、図13は、車両40における撮像装置50の搭載位置を例示する配置例である。車両40に搭載される撮像装置50は、車載カメラと呼ぶこともでき、車両40の種々の場所に設置することができる。例えば、第1の撮像装置50aは、車両40が走行する際の前方を監視するカメラとして、フロントバンパー又はその近傍に配置されてもよい。また、前方を監視する第2の撮像装置50bは、車両40の車室内のルームミラー(Inner Rearview Mirror)の近傍に配置されてもよい。第3の撮像装置50cは、運転者の運転状況を監視するカメラとしてダッシュボード上又はインスツルメントパネル内等に配置されてもよい。第4の撮像装置50dは、車両40の後方モニター用に車両40の後部に設置されてもよい。撮像装置50a、50bはフロントカメラと呼ぶことができる。第3の撮像装置50cは、インカメラと呼ぶことができる。第4の撮像装置50dはリアカメラと呼ぶことができる。撮像装置50は、これらに限られず、左後ろ側方を撮像する左サイドカメラおよび右後ろ側方を撮像する右サイドカメラ等、種々の位置に設置される撮像装置を含む。
撮像装置50により撮像された画像の画像信号は、車両40内の情報処理装置42および/または表示装置43等に出力され得る。これらの情報処理装置42および表示装置43は、撮像装置50と共に車載システムを構成する。車両40内の情報処理装置42は、撮像装置50により取得される画像信号を処理し、前記撮像画像の中の各種対象物の認識を認識して運転者の運転を支援する装置を含む。また、情報処理装置42は、例えば、ナビゲーション装置、衝突被害軽減ブレーキ装置、車間距離制御装置、および、車線逸脱警報装置等を含むが、これらに限定されない。表示装置43は、情報処理装置42により処理されて出力される画像を表示するが、撮像装置50から直接に画像信号を受信することもできる。また、表示装置43は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、および、無機ELディスプレイを採用し得るが、これらに限定されない。表示装置43は、リアカメラ等の運転者から視認しづらい位置の画像を撮像する撮像装置50から出力された画像信号を、運転者に対して表示することができる。
図14には、図13の車載システムを構成する撮像装置50の構成が示される。図示のように、一実施の形態に係る撮像装置50は、制御部52と、記憶部54と、カメラモジュール10とを備える。
制御部52は、カメラモジュール10を制御するとともに、カメラモジュール10の撮像素子12から出力される電気信号を処理する。この制御部52は例えばプロセッサとして構成されてもよい。また、制御部52は1つ以上のプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および、特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでもよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(Integrated Circuit)を含んでもよい。特定用途向けICは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)とも称される。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイスを含んでもよい。プログラマブルロジックデバイスは、PLD(Programmable Logic Device)とも称される。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでもよい。制御部52は、1つ以上のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、および、SiP(System In a Package)のいずれかであってもよい。
記憶部54は、撮像装置50の動作に係る各種情報又はパラメータを記憶する。記憶部54は、例えば半導体メモリ等で構成されてもよい。記憶部54は、制御部52のワークメモリとして機能してもよい。記憶部54は、撮像画像を記憶してもよい。記憶部54は、制御部52が撮像画像に基づく検出処理を行なうための各種パラメータ等を記憶してもよい。記憶部54は制御部52に含まれてもよい。
前述したように、カメラモジュール10は、撮像レンズ系11を介して結像する被写体像を撮像素子12で撮像し、撮像した画像を出力する。カメラモジュール10で撮像された画像は、撮像画像とも称される。
撮像素子12は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)等で構成されてよい。撮像素子12は、複数の画素が並ぶ撮像面を有する。各画素は、入射した光量に応じて電流又は電圧で特定される信号を出力する。各画素が出力する信号は、撮像データとも称される。
撮像データは、全ての画素についてカメラモジュール10で読み出され、撮像画像として制御部52に取り込まれてもよい。全ての画素について読み出された撮像画像は、最大撮像画像とも称される。撮像データは、一部の画素についてカメラモジュール10で読み出され、撮像画像として取り込まれてもよい。言い換えれば、撮像データは、所定の取り込み範囲の画素から読み出されてもよい。所定の取り込み範囲の画素から読み出された撮像データは、撮像画像として取り込まれてもよい。所定の取り込み範囲は、制御部52によって設定されてもよい。カメラモジュール10は、制御部52から所定の取り込み範囲を取得してもよい。撮像素子12は、撮像レンズ系11を介して結像する被写体像のうち所定の取り込み範囲の画像を撮像してもよい。
なお、本発明は上記実施例に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本発明の撮像レンズ系の用途は、車載カメラや監視カメラに限定されるものではなく、携帯電話等の小型電子機器に搭載する等の他の用途にも用いることができる。
10 カメラモジュール
11 撮像レンズ系
12 撮像素子
40 車両(移動体)
42 情報処理装置(処理装置)
43 表示装置(出力装置)
50 撮像装置
52 制御部
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
STOP 絞り
Gf 前群
Gr 後群
IRCF 赤外線カットフィルタ
IMG 結像面
OA 光軸

Claims (11)

  1. 物体側から像側に向かって順に、物体側面が物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第1レンズ、物体側面が物体側に凸面を向けた負のパワーを有する第2レンズ、像側面が像側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカスレンズである第3レンズ、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第4レンズ、正のパワーを有する両凸レンズである第5レンズ、物体側面が物体側に凸面を向けた第6レンズからなり、
    前記第1レンズのd線屈折率をnd1、前記第2レンズのd線屈折率をnd2、前記第3レンズの焦点距離をf3、光学系全体の焦点距離をfと定義したときに、以下の条件式(1)~(3)を満足することを特徴とする、撮像レンズ系。
    nd1>1.77・・・(1)
    nd2>1.77・・・(2)
    0.8<f3/f<12.0・・・(3)
  2. 前記第4レンズのアッベ数をνd4と定義したときに、以下の条件式(4)を満足することを特徴とする、請求項1に記載の撮像レンズ系。
    νd4<24・・・(4)
  3. 前記第3レンズの物体側面及び像側面は非球面形状を有し、
    前記第6レンズの物体側面及び像側面は非球面形状を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の撮像レンズ系。
  4. 前記第6レンズの焦点距離をf6と定義したときに、以下の条件式(5)を満足することを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の撮像レンズ系。
    |f6/f|>3.5・・・(5)
  5. 前記第5レンズのd線における相対屈折率の温度係数をdNd5/dtと定義したとき、20℃以上40℃以下の範囲において、以下の条件式(6)を満足することを特徴とする、請求項1~4の何れか一項に記載の撮像レンズ系。
    dNd5/dt(×10-6/℃)<0・・・(6)
  6. 前記第3レンズと前記第4レンズとの間に絞りが配置されたことを特徴とする、請求項1~5の何れか一項に記載の撮像レンズ系。
  7. 前記第4レンズと前記第5レンズとは接合レンズを構成することを特徴とする、請求項1~6の何れか一項に記載の撮像レンズ系。
  8. 前記第4レンズと前記第5レンズとから構成される接合レンズの焦点距離をf45と定義したときに、以下の条件式(7)を満足することを特徴とする、請求項1~7の何れか一項に記載の撮像レンズ系。
    1.2<f45/f<2.2・・・(7)
  9. 請求項1~8の何れか一項に記載の撮像レンズ系と、前記撮像レンズ系を通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子とを備えることを特徴とするカメラモジュール。
  10. 車両に搭載される車載システムであって、
    請求項9に記載のカメラモジュールと、
    前記カメラモジュールの前記撮像素子から出力される撮像画像を処理して、前記撮像画像の中の対象物の認識を行う情報処理装置と、
    を備えることを特徴とする車載システム。
  11. 請求項10に記載の車載システムを搭載した移動体であって、
    前記車載システムは、乗員への情報を出力する出力装置をさらに備え、
    前記情報処理装置は前記対象物の認識情報を前記出力装置に出力するように構成されていることを特徴とする移動体。
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