JP6718147B2 - 撮像レンズ、撮像レンズユニット及び撮像装置 - Google Patents

撮像レンズ、撮像レンズユニット及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、近赤外用の撮像レンズ、並びに、これを組み込んだ撮像レンズユニット及び撮像装置に関する。
ドライバーの視線や居眠りを検知する車載レンズが開発されている。このようなドライバーモニター用のレンズには、主に近赤外光学系が用いられる。ドライバーモニター用のレンズは、車載レンズの中でも画角が比較的狭いため、携帯電話機用のレンズのような構成となるが、固定焦点で環境温度変化に強いものが必要とされている。近赤外光用のレンズとして、3枚構成というレンズ枚数が少ないものが公知となっている(例えば、特許文献1及び2参照)。なお、可視光用のレンズではあるが、3枚構成というレンズ枚数が少ないものが公知となっている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献1に記載のレンズは、全て樹脂製のレンズで構成されており、環境温度変化に対応しにくいものとなっている。特許文献2に記載のレンズは、全長が比較的大きなものとなっている。特許文献3に記載のレンズは、第2レンズの焦点距離と第3レンズの焦点距離との比が比較的小さく、温度変化を考慮した場合に各レンズのパワーが強くなりすぎており、温度変化時に諸収差が発生して解像性能の劣化が生じやすくなる。
国際公開公報2013/021659号 特開2014−167497号公報 特開2004−252312号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、環境温度変化に対応しつつ、安定した解像性能を発揮できる撮像レンズを提供することを目的とする。
また、本発明は、上記撮像レンズを組み込んだ撮像レンズユニット及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズは、近赤外光を結像させる撮像レンズであって、物体側から順に、正の第1レンズと、正の第2レンズと、第3レンズとから実質的になり、第1レンズは、ガラス製であり、第2及び第3レンズは、樹脂製であり、第2及び第3レンズは、少なくとも1面に非球面をそれぞれ有し、下記条件式を満たす。
1.7≦nd1≦2.2 … (1)
10≦νd1≦50 … (2)
1e−6≦α1≦1.2e−5 … (3)
0.1≦d1/TL≦0.25 … (4)
−0.7≦f2/f3≦0.2 … (5)
0.35≦Y/TL≦0.7 … (6)
ここで、値nd1は第1レンズのd線屈折率であり、値νd1は第1レンズのアッベ数であり、値α1は第1レンズにおける1Kあたりの線膨張係数であり、値d1は第1レンズの軸上厚であり、値TLは光学全長であり、値f2は第2レンズの焦点距離であり、値f3は第3レンズの焦点距離であり、値Yは最大像高である。なお、光学全長については、第3レンズと像面との間に平行平板を配置する場合は空気換算長とする。また、第3レンズは、負、正、及びほぼノンパワーのいずれでもよい。また、条件式(3)において、10のべき乗数(例えば1.2×10−5)をe(例えば1.2e−5)を用いて表すものとする。
上記撮像レンズによれば、近赤外光を撮像することで、種々のセンシングを行うことができる。また、撮像レンズを物体側から正の第1レンズ、正の第2レンズ、及び第3レンズからなる構成とすることで、テレフォトタイプに近い構成となり、光学全長を短縮しやすい。また、第1レンズをガラス製とし、第2及び第3レンズを樹脂製とすることで、環境温度が変化しても性能変動を抑えることができ、自動車の車内やモバイル機器等の過酷な温度環境下でも安定した解像性能を発揮できる。また、条件式(1)及び(2)を満たすレンズ材料をパワーの強い第1レンズに用いることで、光学全長を短縮し、かつ曲率半径を大きくすることができ、球面収差やコマ収差の発生を抑制することができる。また、条件式(3)を満たすことで、高温又は低温変化時にレンズのパワー変化を小さくでき、焦点位置ずれを抑えることができる。また、条件式(4)の値d1/TLの上限を下回ることで、像面湾曲を抑えることが容易となる。一方、条件式(4)の値d1/TLの下限を上回ることで、球面収差を補正することが容易となる。また、条件式(5)を満たすことで、温度変化時に、第2及び第3レンズのパワー変化が大きくならず、焦点位置ずれや像面湾曲が発生することを抑制し、結果として解像力の低下を防ぐことができる。また、条件式(6)の値Y/TLの上限を下回ることで、各レンズのパワーが強くなりすぎず、温度変化時に諸収差が発生して解像性能劣化が激しくなることを防ぎ、レンズの誤差感度が高くならず、生産性が低下することを防ぐことができる。一方、条件式(6)の値Y/TLの下限を上回ることで、レンズのサイズが大きくなりすぎず、設置自由度を維持し、本撮像レンズを搭載できる機器が限定されない。
条件式(4)及び(6)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
0.12≦d1/TL≦0.25 … (4)'
0.35≦Y/TL≦0.45 … (6)'
本発明の具体的な側面では、上記撮像レンズは、下記条件式を満たす。
1.52≦nd2≦1.7 … (7)
1.52≦nd3≦1.7 … (8)
|nd2−nd3|≦0.05 … (9)
ここで、値nd2は第2レンズのd線屈折率であり、値nd3は第3レンズのd線屈折率である。
条件式(7)〜(9)を満たすレンズ材料を第2及び第3レンズに用いることで、ペッツバール和を小さくし、非点隔差を抑制することができる。
本発明の別の側面では、上記撮像レンズは、下記条件式を満たす。
Fn≦3.5 … (10)
ここで、値Fnは全系のFナンバーである。
条件式(10)を満たす場合、各レンズのパワーが強まるため、球面収差やコマ収差が増大し、温度変化時の焦点位置ずれや像面湾曲変動がより大きくなる傾向にある。そのため、上記条件式(10)を満たす場合には、上記条件式(1)〜(6)による効果が、より発揮される。
条件式(10)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
Fn≦2.8 … (10)'
本発明のさらに別の側面では、上記撮像レンズは、下記条件式を満たす。
1≦f1/f≦2 … (11)
ここで、値f1は第1レンズの焦点距離であり、値fは全系の焦点距離である。
条件式(11)の値f1/fの上限を下回ることで、球面収差及びコマ収差の補正が十分となる。一方、条件式(11)の値f1/fの下限を上回ることで、軸上色収差の補正が容易となる。
条件式(11)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
1.2≦f1/f≦2 … (11)'
本発明のさらに別の側面では、上記撮像レンズは、下記条件式を満たす。
0.6≦f1/f2≦2.5 … (12)
ここで、値f1は第1レンズの焦点距離であり、値f2は第2レンズの焦点距離である。
条件式(12)の値f1/f2の上限を下回ることで、温度変化時に第2レンズのパワー変化が大きくなりすぎて、焦点位置ずれが大きく発生することを防ぐことができる。一方、条件式(12)の値f1/f2の下限を上回ることで、軸上色収差の補正が容易となる。
条件式(12)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
1.1≦f1/f2≦2.3 … (12)'
本発明のさらに別の側面では、上記撮像レンズは、下記条件式を満たす。
0.8≦f1/f23≦5 … (13)
ここで、値f1は第1レンズの焦点距離であり、値f23は第2及び第3レンズの合成焦点距離である。
条件式(13)の値f1/f23の上限を下回ることで、レンズのサイズが大きくなりすぎず、設置自由度を維持するため、本撮像レンズを搭載できる機器が限定されない。一方、条件式(13)の値f1/f23の下限を上回ることで、第1レンズのパワーが大きくなりすぎず、球面収差及びコマ収差を十分に補正することができる。
条件式(13)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
0.8≦f1/f23≦1.5 … (13)'
本発明のさらに別の側面では、第1レンズは、両面に球面を有する。この場合、第1レンズを球面で構成することで、成形金型が不要となり、コストダウンを図ることができる。
本発明のさらに別の側面では、第1レンズと第2レンズとの間に開口絞りを有する。この配置とすることで、倍率色収差を補正しやすくなる。また、この配置とすることで、歪曲収差の制御が行いやすいため、歪曲形状が変曲点を持たない自然な形状としやすくなる。
本発明のさらに別の側面では、上記撮像レンズは、下記条件式を満たす。
−1.9≦(L1R1+L1R2)/(L1R1−L1R2)≦−1 … (14)
ここで、値L1R1は第1レンズの物体側面の曲率半径であり、値L1R2は第1レンズの像側面の曲率半径である。
条件式(14)の値(L1R1+L1R2)/(L1R1−L1R2)の上限を下回ることで、球面収差の補正が容易となる。一方、条件式(14)の値(L1R1+L1R2)/(L1R1−L1R2)の下限を上回ることで、非点収差を抑制することができる。
条件式(14)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
−1.9≦(L1R1+L1R2)/(L1R1−L1R2)≦−1.5 … (14)'
上記目的を達成するため、本発明に係るレンズユニットは、上述した撮像レンズと、撮像レンズを保持するレンズホルダーとを備える。
上記レンズユニットは、上述した撮像レンズを備えており、環境温度変化に対応しつつ、安定した解像性能を発揮できる。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像装置は、上述した撮像レンズと、撮像レンズによる像が投影される撮像素子とを備える。
上記撮像装置では、上述した撮像レンズを備えており、環境温度変化に対応しつつ、安定した解像性能を発揮した撮影が可能になる。
本発明の一実施形態の撮像レンズを備える撮像装置を説明する図である。 実施例1の撮像レンズ等の断面図である。 (A)〜(C)は、実施例1の撮像レンズの縦収差図である。 (A)〜(E)は、実施例1の撮像レンズの横収差図である。 実施例2の撮像レンズ等の断面図である。 (A)〜(C)は、実施例2の撮像レンズの縦収差図である。 (A)〜(E)は、実施例2の撮像レンズの横収差図である。 実施例3の撮像レンズ等の断面図である。 (A)〜(C)は、実施例3の撮像レンズの縦収差図である。 (A)〜(E)は、実施例3の撮像レンズの横収差図である。 実施例4の撮像レンズ等の断面図である。 (A)〜(C)は、実施例4の撮像レンズの縦収差図である。 (A)〜(E)は、実施例4の撮像レンズの横収差図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置100を示す断面図である。撮像装置100は、画像信号を形成するためのカメラモジュール30と、カメラモジュール30を動作させることにより撮像装置100としての機能を発揮させる処理部60とを備える。
カメラモジュール30は、撮像レンズ10を内蔵するレンズユニット40と、撮像レンズ10によって形成された被写体像を画像信号に変換するセンサー部50とを備える。
レンズユニット40は、撮像レンズ10と、撮像レンズ10を組み込んだ鏡筒41とを備える。詳細は後述するが、撮像レンズ10は、第1レンズL1と、第2レンズL2と、第3レンズL3とで構成されている。鏡筒41は、樹脂、金属、樹脂にグラスファイバーを混合したもの等で形成され、レンズ等を内部に収納し保持している。鏡筒41を金属や、樹脂にクラスファイバーを混合したもので形成する場合、樹脂よりも膨張しにくく、撮像レンズ10を安定して固定することができる。鏡筒41は、物体側からの光線束を入射させる開口OPを有する。
撮像レンズ10を構成する第1〜第3レンズL1〜L3は、そのフランジ部又は外周部において鏡筒41の内面側に直接的又は間接的に保持されており、光軸AX方向及び光軸AXに垂直な方向に関しての位置決めがなされている。
センサー部50は、撮像レンズ10によって形成された被写体像を光電変換する撮像素子(固体撮像素子)51(例えば、CMOS型のイメージセンサー)と、この撮像素子51を背後から支持するとともに配線、周辺回路等を設けた基板52とを備える。センサー部50は、鏡筒41内に保持され、光軸AXに対して位置決めして固定されている。
撮像素子(固体撮像素子)51は、撮像面Iとしての光電変換部51aを有し、その周囲には、不図示の信号処理回路が形成されている。光電変換部51aには、画素つまり光電変換素子が2次元的に配置されている。なお、撮像素子51は、上述のCMOS型のイメージセンサーに限るものでなく、CCD等の他のものを適用したものであってもよい。
処理部60は、駆動部61と、入力部62と、記憶部63と、表示部64と、制御部68とを備える。駆動部61は、制御部68から撮像素子51を駆動するための電圧やクロック信号の供給を受けて撮像素子51に付随する回路へ出力することによって、撮像素子51を動作させている。また、駆動部61は、制御部68の制御下で撮像素子51からのデジタル画素信号をそのまま或いは加工して外部回路へ出力する。入力部62は、ユーザーの操作を受け付ける部分であり、記憶部63は、撮像装置100の動作に必要な情報、カメラモジュール30によって取得した画像データ等を保管する部分であり、表示部64は、ユーザーに提示すべき情報、撮影した画像等を表示する部分である。制御部68は、駆動部61、入力部62、記憶部63、表示部64等の動作を統括的に制御しており、例えばカメラモジュール30によって得た画像データに対して種々の画像処理を行うことができる。
なお、詳細な説明を省略するが、処理部60の具体的な機能は、本撮像装置100が組み込まれる機器の用途に応じて適宜調整される。本実施形態の撮像装置100は、例えばドライバーモニターのために近赤外光学系を採用したものであり、ドライバーの視線や居眠りを検知する用途に用いられる。撮像装置100を組み込んだドライバーモニターシステムの光源としては、例えば近赤外線LED等を用いることができる。撮像装置100に搭載される撮像レンズ10は、車載レンズの中では画角が比較的狭いため携帯用レンズのような構成となるが、固定焦点で環境温度変化に対応する必要があり、後述するように、最も物体側の第1レンズL1にガラスを用いている。なお、撮像装置100は、ドライバーモニターシステムの他に人の体の動き等を認識するカメラ等に組み込むこともできる。
以下、図1を参照して、実施形態の撮像レンズ10の詳細について説明する。なお、図1で例示した撮像レンズ10は、後述する実施例1の撮像レンズ10Aと同一の構成となっている。
図示の撮像レンズ10は、撮像素子51の撮像面Iに被写体像を結像させる撮像レンズである。
撮像レンズ10は、物体側から順に、正の第1レンズL1と、正の第2レンズL2と、第3レンズL3とから実質的になる。第1レンズL1は、ガラス製のレンズであり、少なくとも1面に球面又は非球面を有する。温度変化時の焦点位置変動や性能劣化を抑えるため、影響の大きい第1レンズL1をガラスとしている。なお、第1レンズL1は、両面に球面を有することがより望ましい。第1レンズL1を球面で構成することで、成形金型が不要となり、コストダウンを図ることができる。第2及び第3レンズL2,L3は、樹脂製のレンズであり、少なくとも1面に非球面をそれぞれ有している。第2及び第3レンズL2,L3を樹脂製とすることにより、低コスト化を実現している。なお、第3レンズL3は、負、正、及びほぼノンパワーのいずれでもよい。
第1レンズL1と第2レンズL2との間には、開口絞りSTが設けられている。この配置とすることで、倍率色収差を補正しやすくなる。また、この配置とすることで、歪曲収差の制御が行いやすいため、歪曲形状が変曲点を持たない自然な形状としやすくなる。
なお、レンズユニット40とセンサー部50との間には、平行平板であるフィルターFを配置することができる。フィルターFは、例えば近赤外光(700nm〜1000nm、好ましくは800nm〜900nm)を透過させるバンドパスフィルターであり、近赤外光以外の光が入射することを阻止するものとなっている。
また、撮像レンズ10は、以下の条件式(1)〜(6)を満たす。
1.7≦nd1≦2.2 … (1)
10≦νd1≦50 … (2)
1e−6≦α1≦1.2e−5 … (3)
0.1≦d1/TL≦0.25 … (4)
−0.7≦f2/f3≦0.2 … (5)
0.35≦Y/TL≦0.7 … (6)
ここで、値nd1は第1レンズL1のd線屈折率であり、値νd1は第1レンズL1のアッベ数であり、値α1は第1レンズL1における1Kあたりの線膨張係数であり、値d1は第1レンズL1の軸上厚であり、値TLは光学全長であり、値f2は第2レンズL2の焦点距離であり、値f3は第3レンズL3の焦点距離であり、値Yは最大像高である。なお、光学全長については、第3レンズL3と像面(撮像面Iに相当)との間に平行平板(例えばフィルターF)を配置する場合は空気換算長とする。また、条件式(3)において、10のべき乗数(例えば1.2×10−5)をe(例えば1.2e−5)を用いて表すものとする。
条件式(1)及び(2)を満たすレンズ材料をパワーの強い第1レンズL1に用いることで、光学全長を短縮し、かつ曲率半径を大きくすることができ、球面収差やコマ収差の発生を抑制することができる。条件式(1)及び(2)を満たすような第1レンズL1は、高屈折・高分散材料となり、色収差が発生しやすくなるが、本撮像レンズ10は近赤外光を結像させるものであるので、色収差補正については他の収差補正よりも優先する必要はない。また、条件式(3)を満たすことで、高温又は低温変化時にレンズのパワー変化を小さくでき、焦点位置ずれを抑えることができる。また、条件式(4)の値d1/TLの上限を下回ることで、像面湾曲を抑えることが容易となる。一方、条件式(4)の値d1/TLの下限を上回ることで、球面収差を補正することが容易となる。近赤外(700nm〜1000nm、好ましくは800nm〜900nm付近)の光学系においては、可視光の光学系と比べて、色収差よりも球面収差やコマ収差の補正が重要となる。そのため、条件式(1)〜(4)を満たすように、第1レンズL1に高屈折・高分散材料を使用して曲率を緩め、かつ厚みを適切に設定することで、全長短縮と収差性能、生産性を両立できる。また、条件式(5)を満たすことで、温度変化時に、第2及び第3レンズL2,L3のパワー変化が大きくならず、焦点位置ずれや像面湾曲が発生することを抑制し、結果として解像力の低下を防ぐことができる。つまり、第2及び第3レンズL2,L3の焦点距離比を適切に規定することで、温度変化時の性能変動を相殺する構成としている。また、条件式(6)の値Y/TLの上限を下回ることで、各レンズのパワーが強くなりすぎず、温度変化時に諸収差が発生して解像性能劣化が激しくなることを防ぎ、レンズの誤差感度が高くならず、生産性が低下することを防ぐことができる。一方、条件式(6)の値Y/TLの下限を上回ることで、レンズL1〜L3のサイズが大きくなりすぎず、設置自由度を維持し、本撮像レンズ10を搭載できる機器が限定されない。
条件式(4)及び(6)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
0.12≦d1/TL≦0.25 … (4)'
0.35≦Y/TL≦0.45 … (6)'
また、撮像レンズ10は、上記条件式(1)〜(6)に追加して以下の条件式(7)〜(9)を満たすことが望ましい。
1.52≦nd2≦1.7 … (7)
1.52≦nd3≦1.7 … (8)
|nd2−nd3|≦0.05 … (9)
ここで、値nd2は第2レンズL2のd線屈折率であり、値nd3は第3レンズL3のd線屈折率である。
条件式(7)〜(9)を満たすレンズ材料を第2及び第3レンズL2,L3に用いることで、ペッツバール和を小さくし、非点隔差を抑制することができる。
また、撮像レンズ10は、条件式(1)〜(6)に追加して以下の条件式(10)を満たすことが望ましい。
Fn≦3.5 … (10)
ここで、値Fnは全系のFナンバーである。
条件式(10)を満たす場合、各レンズL1〜L3のパワーが強まるため、球面収差やコマ収差が増大し、温度変化時の焦点位置ずれや像面湾曲変動がより大きくなる傾向にある。そのため、上記条件式(10)を満たす場合には、上記条件式(1)〜(6)による効果が、より発揮される。
条件式(10)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
Fn≦2.8 … (10)'
また、撮像レンズ10は、条件式(1)〜(6)に追加して以下の条件式(11)を満たすことが望ましい。
1≦f1/f≦2 … (11)
ここで、値f1は第1レンズL1の焦点距離であり、値fは全系の焦点距離である。
条件式(11)の値f1/fの上限を下回ることで、球面収差及びコマ収差の補正が十分となる。一方、条件式(11)の値f1/fの下限を上回ることで、軸上色収差の補正が容易となる。
条件式(11)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
1.2≦f1/f≦2 … (11)'
また、撮像レンズ10は、条件式(1)〜(6)に追加して以下の条件式(12)を満たすことが望ましい。
0.6≦f1/f2≦2.5 … (12)
ここで、値f1は第1レンズL1の焦点距離であり、値f2は第2レンズL2の焦点距離である。
条件式(12)の値f1/f2の上限を下回ることで、温度変化時に第2レンズL2のパワー変化が大きくなりすぎて、焦点位置ずれが大きく発生することを防ぐことができる。一方、条件式(12)の値f1/f2の下限を上回ることで、軸上色収差の補正が容易となる。
条件式(12)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
1.1≦f1/f2≦2.3 … (12)'
また、撮像レンズ10は、条件式(1)〜(6)に追加して以下の条件式(13)を満たすことが望ましい。
0.8≦f1/f23≦5 … (13)
ここで、値f1は第1レンズL1の焦点距離であり、値f23は第2及び第3レンズL2,L3の合成焦点距離である。
条件式(13)の値f1/f23の上限を下回ることで、レンズL1〜L3のサイズが大きくなりすぎず、設置自由度を維持するため、本撮像レンズ10を搭載できる機器が限定されない。一方、条件式(13)の値f1/f23の下限を上回ることで、第1レンズL1のパワーが大きくなりすぎず、球面収差及びコマ収差を十分に補正することができる。
条件式(13)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
0.8≦f1/f23≦1.5 … (13)'
また、撮像レンズ10は、条件式(1)〜(6)に追加して以下の条件式(14)を満たすことが望ましい。
−1.9≦(L1R1+L1R2)/(L1R1−L1R2)≦−1 … (14)
ここで、値L1R1は第1レンズL1の物体側面の曲率半径であり、値L1R2は第1レンズL1の像側面の曲率半径である。条件式(14)を満たすレンズ形状は、例えば一方のレンズ面が平面であり、他方のレンズ面が凸面又は凹面であるものや、両レンズ面が凸面又は凹面であるものである。
条件式(14)の値(L1R1+L1R2)/(L1R1−L1R2)の上限を下回ることで、球面収差の補正が容易となる。一方、条件式(14)の値(L1R1+L1R2)/(L1R1−L1R2)の下限を上回ることで、非点収差を抑制することができる。
条件式(14)については、以下の範囲とすることがより望ましい。
−1.9≦(L1R1+L1R2)/(L1R1−L1R2)≦−1.5 … (14)'
以上説明した撮像レンズ10では、近赤外光を撮像することで、種々のセンシングを行うことができる。近赤外光を用いることで、撮像レンズ10は、明暗の環境に関係なく安定して性能を発揮することができる。また、撮像レンズ10を物体側から正の第1レンズL1、正の第2レンズL2、及び第3レンズL3からなる構成とすることで、テレフォトタイプに近い構成となり、光学全長を短縮しやすい。また、第1レンズL1をガラス製とし、第2及び第3レンズL3を樹脂製とすることで、環境温度が変化しても性能変動を抑えることができ、自動車の車内やモバイル機器等の過酷な温度環境下でも安定した解像性能を発揮できる。
〔実施例〕
以下、本発明の撮像レンズの実施例を示す。各実施例に使用する記号は下記の通りである。なお、長さに関するものの単位は「mm」であり、角度の単位は「°(度)」である。また、焦点距離Flは、計算波長が950nmのものである。
Fl :撮像レンズ全系の焦点距離
Fno :Fナンバー
w :半画角
ymax:最大像高
TL :光学全長(最も物体側のレンズ面から撮像面までの光軸上距離)
BF :バックフォーカス
R :曲率半径
D :軸上面間隔
nd :レンズ材料のd線に対する屈折率
νd :レンズ材料のアッベ数
各実施例において、各面番号の後に「*」が記載されている面が非球面形状を有する面であり、非球面の形状は、面の頂点を原点とし、光軸方向にX軸をとり、光軸と垂直方向の高さをhとして以下の「数1」で表す。
Figure 0006718147
ただし、
Ai:i次の非球面係数
R:曲率半径
K:円錐定数
〔実施例1〕
実施例1の撮像レンズのレンズ面のデータを以下の表1に示す。なお、以下の表1等において、面番号を「Surf.N」で表し、開口絞りSTを「ST」で表し、無限大を「INF」で表し、物体面を「object」で表し、撮像面I(又は結像面)を「image」で表している。面番号に付した「*」は非球面を表す。
〔表1〕
Surf.N R(mm) D(mm) nd νd
object INF 660.000
1 6.118 1.137 1.91082 35.25
2(ST) 22.151 1.587
3* -2.456 1.877 1.54440 55.89
4* -1.694 0.200
5* 5.803 1.990 1.54440 55.89
6* 2.629 2.248
image INF
実施例1のレンズ面の非球面係数を以下の表2に示す。なお、これ以降(表のレンズデータを含む)において、10のべき乗数(例えば2.5×10−02)をe(例えば2.5e−02)を用いて表すものとする。
〔表2〕
第3面
K=-4.9940e-001, A4=-2.0122e-002, A6=1.1780e-002, A8=-1.5542e-002,
A10=7.9382e-003, A12=-1.3242e-003, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第4面
K=-3.6452e+000, A4=-6.1685e-002, A6=2.2789e-002, A8=-7.5424e-003,
A10=1.2976e-003, A12=-8.3285e-005, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第5面
K=-3.9475e+001, A4=1.8755e-002, A6=-4.6788e-003, A8=6.6919e-004,
A10=-4.6793e-005, A12=1.2705e-006, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第6面
K=-6.9480e+000, A4=-3.3850e-003, A6=3.3928e-004, A8=-1.7154e-004,
A10=2.4108e-005, A12=-1.0191e-006, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
実施例1の撮像レンズの全系の焦点距離(Fl)、Fナンバー(Fno)、半画角(w)、最大像高(ymax)、光学全長(TL)、及びバックフォーカス(BF)を以下の表3に示す。
〔表3〕
Fl:5.190(mm)
Fno.:2.600
w:33.275(°)
ymax:3.150(mm)
TL:8.913(mm)
BF:2.122(mm)
実施例1の撮像レンズを構成する各レンズの焦点距離を以下の表4に示す。各焦点距離は、計算波長が950nmのものである(以降の実施例も同様)。
〔表4〕
レンズ番号 焦点距離(mm)
1 9.223
2 5.495
3 -11.506
図2は、実施例1の撮像レンズ10Aの断面図である。実施例1の撮像レンズ10Aは、物体側より順に、正の第1レンズL1と、正の第2レンズL2と、負の第3レンズL3とからなる。第1レンズL1は、ガラス製レンズであり、第2レンズL2及び第3レンズL3は、樹脂製レンズである。第1レンズL1の光学面は、両面とも球面を有する。第2及び第3レンズL2,L3の光学面は、両面とも非球面を有する。第1レンズL1と第2レンズL2との間(具体的には、第1レンズL1の像側面上)には、開口絞りSTが配置されている。第3レンズL3と撮像素子51との間には、適当な厚さのフィルターFが配置されている。フィルターFは、バンドパスフィルター、撮像素子51のシールガラス等を想定した平行平板である。符号Iは、撮像素子51の被投影面である撮像面を示す(以降の実施例でも同様)。
図3(A)〜3(C)は、撮像レンズ10Aの収差図(球面収差、非点収差、及び歪曲収差)である。なお、上記球面収差図において、Fn2.6はFナンバーを表す。また、上記非点収差図では、実線がサジタル像面を表し、点線がタンジェンシャル像面を表すものとする(以降の実施例も同様)。
図4(A)〜4(E)は、撮像レンズ10Aの像高を変化させた場合(具体的には、像高比0.0、0.2、0.4、0.6、及び0.8)の横収差(tangential面内、sagittal面内)を示している(以降の実施例も同様)。
〔実施例2〕
実施例2の撮像レンズのレンズ面のデータを以下の表5に示す。なお、実施例2は、本発明に属さない。
〔表5〕
Surf.N R(mm) D(mm) nd νd
object INF INF
1* 4.390 1.919 1.77250 49.62
2* 17.107 0.100
3(ST) INF 1.328
4* -2.084 1.942 1.58550 29.91
5* -2.007 0.200
6* 3.367 1.990 1.54440 55.89
7* 2.597 1.542
image INF

実施例2のレンズ面の非球面係数を以下の表6に示す。
〔表6〕
第1面
K=1.5038e+000, A4=-2.2667e-003, A6=-1.4519e-005, A8=-1.1723e-004,
A10=1.8795e-006, A12=0.0000e+000, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第2面
K=-1.3101e+003, A4=2.5145e-002, A6=-3.4630e-002, A8=2.5694e-002,
A10=-8.4135e-003, A12=0.0000e+000, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第4面
K=7.5217e-001, A4=-4.9557e-003, A6=-2.1153e-002, A8=1.4280e-002,
A10=-5.3518e-003, A12=6.6138e-004, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第5面
K=-4.5191e-001, A4=-2.8245e-002, A6=1.3747e-002, A8=-4.2107e-003,
A10=6.5194e-004, A12=-4.4321e-005, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第6面
K=-1.4106e+001, A4=-1.4943e-003, A6=2.0180e-003, A8=-3.6518e-004,
A10=3.1288e-005, A12=-1.1597e-006, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第7面
K=-8.6082e-001, A4=-3.0300e-002, A6=3.1635e-003, A8=-1.6371e-004,
A10=-3.6245e-006, A12=3.5302e-007, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
実施例2の撮像レンズの全系の焦点距離、Fナンバー、半画角、最大像高、光学全長、及びバックフォーカスを以下の表7に示す。
〔表7〕
Fl:5.069(mm)
Fno.:2.000
w:28.502(°)
ymax:2.800(mm)
TL:8.932(mm)
BF:1.453(mm)
実施例2の撮像レンズを構成する各レンズの焦点距離を以下の表8に示す。
〔表8〕
レンズ番号 焦点距離(mm)
1 7.323
2 9.445
3 -212.411
図5は、実施例2の撮像レンズ10Bの断面図である。実施例2の撮像レンズ10Bは、物体側より順に、正の第1レンズL1と、正の第2レンズL2と、負の第3レンズL3とからなる。第1レンズL1は、ガラス製レンズであり、第2レンズL2及び第3レンズL3は、樹脂製レンズである。第1レンズL1の光学面は、両面とも非球面を有する。第2及び第3レンズL2,L3の光学面は、両面とも非球面を有する。第1レンズL1と第2レンズL2との間には、開口絞りSTが配置されている。第3レンズL3と撮像素子51との間には、適当な厚さのフィルターFが配置されている。フィルターFは、バンドパスフィルター、撮像素子51のシールガラス等を想定した平行平板である。
図6(A)〜6(C)は、撮像レンズ10Bの収差図(球面収差、非点収差、及び歪曲収差)である。
図7(A)〜7(E)は、撮像レンズ10Bの像高を変化させた場合の横収差(tangential面内、sagittal面内)を示している。
〔実施例3〕
実施例3の撮像レンズのレンズ面のデータを以下の表9に示す。
〔表9〕
Surf.N R(mm) D(mm) nd νd
object INF INF
1 5.906 1.552 2.00100 29.13
2(ST) 21.838 1.820
3* -3.079 2.080 1.54440 55.89
4* -1.491 0.200
5* 7.531 1.562 1.54440 55.89
6* 1.967 1.472
image INF
実施例3のレンズ面の非球面係数を以下の表10に示す。
〔表10〕
第3面
K=7.4293e-002, A4=-2.6845e-002, A6=1.2571e-002, A8=-1.5988e-002,
A10=7.2999e-003, A12=-1.2345e-003, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第4面
K=-3.3643e+000, A4=-6.1544e-002, A6=2.2720e-002, A8=-7.5593e-003,
A10=1.2827e-003, A12=-8.7677e-005, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第5面
K=-4.5545e+001, A4=1.5078e-002, A6=-4.5020e-003, A8=6.8638e-004,
A10=-4.6898e-005, A12=9.1785e-007, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第6面
K=-4.8968e+000, A4=-5.0413e-003, A6=1.5861e-004, A8=-1.5008e-004,
A10=2.5224e-005, A12=-1.1919e-006, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
実施例3の撮像レンズの全系の焦点距離、Fナンバー、半画角、最大像高、光学全長、及びバックフォーカスを以下の表11に示す。
〔表11〕
Fl:4.904(mm)
Fno.:2.600
w:30.853(°)
ymax:3.150(mm)
TL:8.572(mm)
BF:1.358(mm)
実施例3の撮像レンズを構成する各レンズの焦点距離を以下の表12に示す。
〔表12〕
レンズ番号 焦点距離(mm)
1 7.963
2 3.714
3 -5.522
図8は、実施例3の撮像レンズ10Cの断面図である。実施例3の撮像レンズ10Cは、物体側より順に、正の第1レンズL1と、正の第2レンズL2と、負の第3レンズL3とからなる。第1レンズL1は、ガラス製レンズであり、第2レンズL2及び第3レンズL3は、樹脂製レンズである。第1レンズL1の光学面は、両面とも球面を有する。第2及び第3レンズL2,L3の光学面は、両面とも非球面を有する。第1レンズL1と第2レンズL2との間(具体的には、第1レンズL1の像側面上)には、開口絞りSTが配置されている。第3レンズL3と撮像素子51との間には、適当な厚さのフィルターFが配置されている。フィルターFは、バンドパスフィルター、撮像素子51のシールガラス等を想定した平行平板である。
図9(A)〜9(C)は、撮像レンズ10Cの収差図(球面収差、非点収差、及び歪曲収差)である。
図10(A)〜10(E)は、撮像レンズ10Cの像高を変化させた場合の横収差(tangential面内、sagittal面内)を示している。
〔実施例4〕
実施例4の撮像レンズのレンズ面のデータを以下の表13に示す。
〔表13〕
Surf.N R(mm) D(mm) nd νd
object INF 500.000
1* 4.485 1.916 1.77250 49.62
2*(ST) 20.195 1.619
3* -1.970 1.562 1.58550 29.91
4* -1.967 0.200
5* 3.060 1.763 1.53550 56.00
6* 2.640 1.668
image INF
実施例4のレンズ面の非球面係数を以下の表14に示す。
〔表14〕
第1面
K=1.0599e+000, A4=-1.6265e-003, A6=1.7815e-005, A8=-6.7414e-005,
A10=-6.8342e-008, A12=0.0000e+000, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第2面
K=-2.4605e+003, A4=3.0739e-002, A6=-5.2625e-002, A8=5.2496e-002,
A10=-2.2110e-002, A12=0.0000e+000, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第3面
K=4.4158e-001, A4=4.4327e-003, A6=-2.3396e-002, A8=1.4962e-002,
A10=-4.5827e-003, A12=8.6769e-004, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第4面
K=-3.7738e-001, A4=-2.9414e-002, A6=1.3947e-002, A8=-4.2646e-003,
A10=6.7690e-004, A12=-3.5015e-005, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第5面
K=-1.0543e+001, A4=-6.1386e-003, A6=2.4524e-003, A8=-4.0706e-004,
A10=3.6501e-005, A12=-1.7439e-006, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
第6面
K=-8.8316e-001, A4=-3.2951e-002, A6=3.1160e-003, A8=-1.6281e-004,
A10=-3.5184e-006, A12=3.5577e-007, A14=0.0000e+000, A16=0.0000e+000,
A18=0.0000e+000, A20=0.0000e+000
実施例4の撮像レンズの全系の焦点距離、Fナンバー、半画角、最大像高、光学全長、及びバックフォーカスを以下の表15に示す。
〔表15〕
Fl:5.161(mm)
Fno.:2.600
w:30.238(°)
ymax:3.150(mm)
TL:8.641(mm)
BF:1.582(mm)
実施例4の撮像レンズを構成する各レンズの焦点距離を以下の表16に示す。
〔表16〕
レンズ番号 焦点距離(mm)
1 7.234
2 12.001
3 82.044
図11は、実施例4の撮像レンズ10Dの断面図である。実施例4の撮像レンズ10Dは、物体側より順に、正の第1レンズL1と、正の第2レンズL2と、正の第3レンズL3とからなる。第1レンズL1は、ガラス製レンズであり、第2レンズL2及び第3レンズL3は、樹脂製レンズである。第1レンズL1の光学面は、両面とも非球面を有する。第2及び第3レンズL2,L3の光学面は、両面とも非球面を有する。第1レンズL1と第2レンズL2との間(具体的には、第1レンズL1の像側面上)には、開口絞りSTが配置されている。第3レンズL3と撮像素子51との間には、適当な厚さのフィルターFが配置されている。フィルターFは、バンドパスフィルター、撮像素子51のシールガラス等を想定した平行平板である。
図12(A)〜12(C)は、撮像レンズ10Dの収差図(球面収差、非点収差、及び歪曲収差)である。
図13(A)〜13(E)は、撮像レンズ10Dの像高を変化させた場合の横収差(tangential面内、sagittal面内)を示している。
以下の表17は、参考のため、各条件式(1)〜(14)に対応する各実施例1〜4の値をまとめたものである。
〔表17〕
Figure 0006718147
以上、実施形態に係る撮像レンズ等について説明したが、本発明に係る撮像レンズ10等は上記実施形態に限るものではない。例えば、撮像レンズ10は、実質的にパワーを持たないその他の光学素子(例えばレンズ)をさらに有するものであってもよい。
また、上記撮像装置100において、レンズユニット40とセンサー部50との間に、フィルターFを配置したが、フィルターFを設けなくてもよい。
AX…光軸、 F…フィルター、 I…撮像面、 L1,L2,L3…レンズ、 OP…開口、 10,10A,10B,10C,10D…撮像レンズ、 30…カメラモジュール、 40…レンズユニット、 41…鏡筒、 50…センサー部、 51…撮像素子、 51a…光電変換部、 52…基板、 60…処理部、 61…駆動部、 62…入力部、 63…記憶部、 64…表示部、 68…制御部、 100…撮像装置

Claims (11)

  1. 近赤外光を結像させる撮像レンズであって、
    物体側から順に、正の第1レンズと、正の第2レンズと、第3レンズとから実質的になり、
    前記第1レンズは、ガラス製であり、
    前記第2及び第3レンズは、樹脂製であり、
    前記第2及び第3レンズは、少なくとも1面に非球面をそれぞれ有し、
    下記条件式を満たすことを特徴とする撮像レンズ。
    1.7≦nd1≦2.2 … (1)
    10≦νd1≦50 … (2)
    1e−6≦α1≦1.2e−5 … (3)
    0.1≦d1/TL≦0.25 … (4)
    −0.7≦f2/f3≦0.2 … (5)
    0.35≦Y/TL≦0.7 … (6)
    ここで、
    nd1:前記第1レンズのd線屈折率
    νd1:前記第1レンズのアッベ数
    α1:前記第1レンズにおける1Kあたりの線膨張係数
    d1:前記第1レンズの軸上厚
    TL:光学全長
    f2:前記第2レンズの焦点距離
    f3:前記第3レンズの焦点距離
    Y:最大像高
  2. 下記条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
    1.52≦nd2≦1.7 … (7)
    1.52≦nd3≦1.7 … (8)
    |nd2−nd3|≦0.05 … (9)
    ここで、
    nd2:前記第2レンズのd線屈折率
    nd3:前記第3レンズのd線屈折率
  3. 下記条件式を満たすことを特徴とする請求項1及び2のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    Fn≦3.5 … (10)
    ここで、
    Fn:全系のFナンバー
  4. 下記条件式を満たすことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    1≦f1/f≦2 … (11)
    ここで、
    f1:前記第1レンズの焦点距離
    f:全系の焦点距離
  5. 下記条件式を満たすことを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    0.6≦f1/f2≦2.5 … (12)
    ここで、
    f1:前記第1レンズの焦点距離
    f2:前記第2レンズの焦点距離
  6. 下記条件式を満たすことを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    0.8≦f1/f23≦5 … (13)
    ここで、
    f1:前記第1レンズの焦点距離
    f23:前記第2及び第3レンズの合成焦点距離
  7. 前記第1レンズは、両面に球面を有することを特徴とする請求項1から6までのいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  8. 前記第1レンズと前記第2レンズとの間に開口絞りを有することを特徴とする請求項1から7までのいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  9. 下記条件式を満たすことを特徴とする請求項1から8までのいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    −1.9≦(L1R1+L1R2)/(L1R1−L1R2)≦−1 … (14)
    ここで、
    L1R1:前記第1レンズの物体側面の曲率半径
    L1R2:前記第1レンズの像側面の曲率半径
  10. 請求項1から9までのいずれか一項に記載の撮像レンズと、
    前記撮像レンズを保持する鏡筒と、
    を備えることを特徴とする撮像レンズユニット。
  11. 請求項1から9までのいずれか一項に記載の撮像レンズと、
    前記撮像レンズによる像が投影される撮像素子と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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