WO2024014187A1 - 撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体 - Google Patents

撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体 Download PDF

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Abstract

高解像度を達成することができ、且つ、小型化された撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体を提供する。撮像レンズ系は、物体側から像側に向かって順に、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第1レンズ(L1)、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第2レンズ(L2)、像側面が像側に凸面を向けた正のパワーを有する第3レンズ(L3)、絞り(STOP)、物体側面が物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第4レンズ(L4)、接合レンズを構成し、一方が負のパワーを有し他方が正のパワーを有する第5レンズ(L5)及び第6レンズ(L6)、からなり、第1レンズ(L1)、第3レンズ(L3)、第4レンズ(L4)、光学系全体の焦点距離をそれぞれf1、f3、f4、f、第4レンズ(L4)のd線のアッベ数をνd4と定義したときに、条件式(1)~(4)を満足する。

Description

撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体
 本発明は、撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体に関する。
 近年、車両に搭載される車載カメラや監視カメラにはセンシング機能が求められるようになってきており、撮像素子の解像度が高くなり、大型化しつつある。これに伴い、車載カメラ等に搭載される撮像レンズ系も大きくなる傾向にある。具体的には、撮像レンズ系の第1レンズ(最も物体側のレンズ)の口径が大きくなる傾向にある。例えば、特許文献1には、車載カメラ等に搭載される6枚のレンズからなる撮像レンズ系が記載されており、その第1レンズの口径(有効径)は、撮像素子の対角の長さの約3倍程度となっており、比較的大きい光学系となっている。
特開2016-057562号公報
 一方、近年、車両の周囲の全方位センシングの要求により、車載カメラがサイドミラー等の空間的に制限のある位置に取り付けられるようになりつつある。そのため、車載カメラの小型化が求められつつある。さらに、車載カメラがサイドミラーの代わりに取り付けられる場合もあり、車載カメラのさらなる小型化が求められている。特許文献1に記載の撮像レンズ系は比較的大きな光学系となっており、車載カメラの小型化の要求にこたえることが難しい。
 本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、高解像度を達成することができ、且つ、小型化された撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体を提供することを目的とする。
 一実施形態の撮像レンズ系は、物体側から像側に向かって順に、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第1レンズ、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第2レンズ、像側面が像側に凸面を向けた正のパワーを有する第3レンズ、絞り、物体側面が物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第4レンズ、接合レンズを構成し、一方が負のパワーを有し他方が正のパワーを有する第5レンズ及び第6レンズ、からなり、
 前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記第4レンズのd線のアッベ数をνd4、前記第3レンズの焦点距離をf3、光学系全体の焦点距離をfと定義したときに、以下の条件式(1)~(4)を満足する。
   -5.0<f1/f<-3.0・・・(1)
   2.7<f4/f<3.1・・・(2)
   νd4>60・・・(3)
   6.0<f3/f<10.0・・・(4)
 本発明によれば、高解像度を達成することができ、且つ、小型化された撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体を提供することができる。
実施例1に係るカメラモジュール及び撮像レンズ系の構成を示す断面図である。 実施例1の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)である。 実施例1の撮像レンズ系における像面湾曲図である。 実施例1の撮像レンズ系における歪曲収差図である。 実施例1の撮像レンズ系における倍率色収差図である。 実施例2に係るカメラモジュール及び撮像レンズ系の構成を示す断面図である。 実施例2の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)である。 実施例2の撮像レンズ系における像面湾曲図である。 実施例2の撮像レンズ系における歪曲収差図である。 実施例2の撮像レンズ系における倍率色収差図である。 実施例3に係るカメラモジュール及び撮像レンズ系の構成を示す断面図である。 実施例3の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)である。 実施例3の撮像レンズ系における像面湾曲図である。 実施例3の撮像レンズ系における歪曲収差図である。 実施例3の撮像レンズ系における倍率色収差図である。 実施例4に係るカメラモジュール及び撮像レンズ系の構成を示す断面図である。 実施例4の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)である。 実施例4の撮像レンズ系における像面湾曲図である。 実施例4の撮像レンズ系における歪曲収差図である。 実施例4の撮像レンズ系における倍率色収差図である。 実施例5に係るカメラモジュール及び撮像レンズ系の構成を示す断面図である。 実施例5の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)である。 実施例5の撮像レンズ系における像面湾曲図である。 実施例5の撮像レンズ系における歪曲収差図である。 実施例5の撮像レンズ系における倍率色収差図である。 本発明の一実施の形態に係るカメラモジュールを備える車載システムが搭載される車両の概略図である。 図11の車載システムを構成する撮像装置の構成を示すブロック図である。
 以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明するが、本実施形態は、特にセンシングシステムにおいて信頼性の高いシステムを実現でき、強靭なインフラの開発に貢献するものであり、国連の提唱する持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」の、「9.1 すべての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するために、地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラを開発する。」をターゲットとするものである。
 また、本実施形態は、第1レンズに使用する硝材の体積をより小さくすることができるとともに、第1レンズの口径を小さくすることによって発生する収差を、撮像レンズ系を構成するレンズ枚数を増やさずに補正することができ、国連の提唱する持続可能な開発目標の「12.持続可能な消費と生産のパターンを確保する」の「12.8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。」をターゲットとするものである。
 (実施の形態1:撮像レンズ系)
 実施の形態1に係る撮像レンズ系は、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第1レンズ、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第2レンズ、像側面が像側に凸面を向けた正のパワーを有する第3レンズ、絞り、物体側面が物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第4レンズ、接合レンズを構成し、一方が負のパワーを有し他方が正のパワーを有する第5レンズ及び第6レンズ、からなり、
 第1レンズの焦点距離をf1、第4レンズの焦点距離をf4、第4レンズのd線のアッベ数をνd4、第3レンズの焦点距離をf3、光学系全体の焦点距離をfと定義したときに、以下の条件式(1)~(4)を満足する。
   -5.0<f1/f<-3.0・・・(1)
   2.7<f4/f<3.1・・・(2)
   νd4>60・・・(3)
   6.0<f3/f<10.0・・・(4)
 これにより、高解像度を達成することができ、且つ、小型化された撮像レンズ系を提供することができる。
 具体的には、第1レンズのパワーが条件式(1)を満足するように比較的強いことにより、第1レンズの小口径化を実現することができ、光学系を小型化することができる。より具体的には、f1/fの値が-3.0以上の場合、光学系全体の焦点距離に対して第1レンズの焦点距離が長すぎ、換言すれば、第1レンズのパワーが弱すぎ、第1レンズの口径が大きくなり、撮像レンズ系を確実に小型化することができない。一方、f1/fの値が-5.0以下の場合、光学系全体の焦点距離に対して第1レンズの焦点距離が短すぎ、換言すれば、第1レンズのパワーが強すぎ、第1レンズの小口径化は図れるが、第1レンズにおいて発生する倍率色収差が大きくなりすぎて、撮像レンズ系の結像性能が悪化してしまう。f1/fの値は、より好ましくは-3.15以上、-3.70以下である。
 また、第4レンズのパワーが条件式(2)を満足することにより、より確実に高解像度を達成することができる。具体的には、f4/fの値が3.1以上の場合、光学系全体の焦点距離に対して第4レンズの焦点距離が長すぎ、換言すれば、第4レンズのパワーが弱すぎ、光学系の全長が長くなってしまい、撮像レンズ系を確実に小型化することができない。一方、f4/fの値が2.7以下の場合、光学系全体の焦点距離に対して第4レンズの焦点距離が短すぎ、換言すれば、第4レンズのパワーが強すぎ、光学系の全長が短くなってしまい、結像性能の誤差感度が高くなり、製造誤差が発生しやすくなってしまう。f4/fの値は、より好ましくは2.75以上、2.95以下である。
 また、第4レンズのアッベ数νd4が条件式(3)を満足することにより、第1レンズで発生する倍率色収差を補正することができ、高解像度を実現することができる。具体的には、第4レンズのアッベ数νd4が60以下の場合、第1レンズで発生した倍率色収差を十分に補正することができない。第4レンズのアッベ数νd4は、より好ましくは63より大きく、さらに好ましくは68より大きい。
 また、第3レンズのパワーが条件式(4)を満足することにより、入射瞳から絞りまでの距離(第1レンズの物体側面から絞りまでの光軸上の距離)を短くすることができ、光学系を小型化することができる。具体的には、f3/fの値が10.0以上の場合、光学系全体の焦点距離に対して第3レンズの焦点距離が長すぎ、換言すれば、第3レンズのパワーが弱すぎ、第1レンズと絞りとの間が広がり、第1レンズの口径が大きくする必要が発生し、撮像レンズ系を小型化することができない。一方、f3/fの値が6.0以下の場合、光学系全体の焦点距離に対して第3レンズの焦点距離が短すぎ、換言すれば、第3レンズのパワーが強すぎ、第1レンズと絞りとの間が狭くなり、第1レンズの小口径化は図れるが、第1レンズにおいて発生する倍率色収差が大きくなりすぎて、撮像レンズ系の結像性能が悪化してしまう。f3/fの値は、より好ましくは6.5以上、9.5以下、さらに好ましくは8.0以上、9.0以下である。
 よって、高解像度を達成することができ、且つ、小型化された撮像レンズ系を提供することができる。
 また、撮像レンズ系は、第1レンズの物体側面から撮像素子の結像面までの光軸上の距離をTTL、光学系全体の焦点距離をfと定義したときに、下記の条件式(5)を満足することが好ましい。
   9<TTL/f<11・・・(5)
 上記の条件式(5)を満足することにより、撮像レンズ系を確実に小型化することができる。具体的には、TTL/fの値が11以上の場合、撮像レンズ系を確実に小型化することができない。一方、TTL/fの値が9以下の場合、各レンズの小型化が必要となり、製造の難易度が高くなり、製造の歩留まりが悪化し、部品コストが高くなってしまう。TTL/fの値は、より好ましくは9.3以上、10.5以下、さらに好ましくは9.5以上、10.0以下である。
 また、撮像レンズ系は、第5レンズの焦点距離をf5、光学系全体の焦点距離をfと定義したときに、下記の条件式(6)を満足することが好ましい。
   10.0<|f5/f|<30.0・・・(6)
 上記の条件式(6)を満足することにより、第4レンズに条件式(2)及び条件式(3)を満たす硝材を用いることによって発生する軸上色収差を好適に補正することができる。具体的には、|f5/f|の値が30.0以上の場合、第5レンズのパワーが弱すぎ、軸上色収差を十分に補正することができず、撮像レンズ系の解像性能が劣化してしまう。一方、|f5/f|の値が10.0以下の場合、第5レンズのパワーが強すぎ、軸上色収差の補正が過剰となり、撮像レンズ系の解像性能が劣化してしまう。|f5/f|の値は、より好ましくは13.0以上、28.5以下、さらに好ましくは14.5以上、22.0以下である。
 また、第1レンズのd線屈折率をnd1と定義したときに、下記の条件式(7)を満足することが好ましい。
   nd1>1.8・・・(7)
 上記の条件式(7)を満足することにより、第1レンズの小口径化を図ることができる。具体的には、nd1の値が1.8以下の場合、第1レンズのパワーが弱すぎ、第1レンズの小口径化を実現することができない。nd1の値は、より好ましくは1.83以上、さらに好ましくは1.84以上である。
 また、第1レンズと第4レンズはガラスレンズであり、第2レンズ、第3レンズ、第5レンズ、及び第6レンズはプラスチックレンズであることが好ましい。
 第1レンズをガラスレンズとすることにより、対候性に優れた撮像レンズ系を提供することができる。
 また、第4レンズをガラスレンズとすることにより、環境の温度変化によるフォーカスシフトが低減された撮像レンズ系を提供することができる。具体的には、第4レンズにガラスレンズを用いることにより、第4レンズの硝材としてd線に対する相対屈折率の温度係数dnd4/dTが0未満の硝材を選択することができる。これにより、第4レンズ自体の温度変化によるフォーカスシフト量によって、環境の温度変化による鏡筒の光軸方向における伸縮に起因する第1レンズの物体側のレンズ面から撮像素子の結像面までの距離の変化(フォーカスシフト量)を相殺することができる。特に、車載向けの撮像レンズ系では、高温の際、鏡筒が光軸方向に伸びることにより、撮像素子の結像面が撮像レンズ系から離れていってしまうが、第4レンズが高温になった際に第4レンズの焦点が像側へシフトすることによって、撮像レンズ系の結像性能を維持することができる。
 一方、第2レンズ、第3レンズ、第5レンズ、第6レンズをプラスチックレンズとすることにより、製造コストを低減することができる。
 また、第2レンズの物体側面及び像側面は非球面形状を有し、第2レンズの物体側面は変曲点を有することが好ましい。
 第1レンズを小口径化することによって、画角と撮像素子に結像された像の像高との関係(以下、「画角特性」と称する。)が調整しにくくなるという欠点がある。しかし、第2レンズの物体側面が変曲点を有することにより、画角特性を調整しやすくすることができる。これにより、広角な撮像レンズ系において問題となる周辺光量の低下を抑えることが可能となる。具体的には、第2レンズの物体側面が変曲点を有することにより、例えば、敢えて、結像面において周辺の倍率が小さくなるように結像させることが可能となり、周辺光量の低下を抑制することができる。
 (実施の形態2:カメラモジュール)
 実施の形態2に係るカメラモジュールは、上述の撮像レンズ系と、当該撮像レンズ系の焦点位置に配置され、撮像レンズ系を通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子と、を備える。これにより、高解像度を達成することができ、且つ、小型化されたカメラモジュールを提供することができる。
 次に、実施の形態1に係る撮像レンズ系及び実施の形態2に係るカメラモジュールに対応する実施例について、図面を参照して説明する。
 (実施例1)
 図1は、実施例1のカメラモジュール10の構成を示す断面図である。具体的には、カメラモジュール10は、撮像レンズ系11と、撮像素子12と、を備える。撮像レンズ系11と撮像素子12とは筐体(不図示)に収容されている。
 撮像素子12は、受光した光を電気信号に変換する素子であり、例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが用いられる。撮像素子12は、撮像レンズ系11の結像位置(焦点位置)に配置されている。
 実施例1に係る撮像レンズ系11は、物体側から像側に向かって順に、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3からなる前群Gfと、開口絞り(STOP)と、第4レンズL4、第5レンズL5、第6レンズL6からなる後群Grと、からなる。撮像レンズ系11の結像面はIMGで示されている。第1レンズL1、第4レンズL4は、ガラスレンズである。第2レンズL2、第3レンズL3、第5レンズL5、第6レンズL6はプラスチックレンズである。
 なお、撮像レンズ系11と撮像素子12との間には、必要に応じて、光学フィルタ(赤外線カットフィルタ、可視・赤外光バンドパスフィルタ等)が配置される。本明細書では、撮像レンズ系11と撮像素子12との間に、赤外線カットフィルタ(IRCF)が配置された例を挙げて説明する。
 第1レンズL1は、負のパワーを有するガラスレンズである。第1レンズL1の物体側面S1は、物体側に凸面を向けた球面形状を有する。第1レンズL1の像側面S2は、像側に凹面を向けた球面形状を有する。
 第2レンズL2は、負のパワーを有するプラスチックレンズである。第2レンズL2の物体側面S3は、変曲点を有する非球面形状を有する。具体的には、第2レンズL2の物体側面S3は、中央部において物体側に凹面を向けており、周辺部において物体側に凸面を向けた形状を有する。また、第2レンズL2の像側面S4は、像側に凹面を向けた非球面形状を有する。
 第3レンズL3は、正のパワーを有するプラスチックレンズである。第3レンズL3の物体側面S5は、物体側に凹面を向けた非球面形状を有する。また、第3レンズL3の像側面S6は、像側に凸面を向けた非球面形状を有する。
 絞りSTOPは、レンズ系のF値(Fナンバ、Fno)を決める絞りである。絞りSTOPは、第3レンズL3と第4レンズL4との間に配置される。
 第4レンズL4は、正のパワーを有するガラスレンズである。第4レンズL4の物体側面S9は、物体側に凸面を向けた球面形状を有する。また、第4レンズL4の像側面S10は、像側に凸面を向けた球面形状を有する。
 第5レンズL5は、負のパワーを有するプラスチックレンズである。第5レンズL5の物体側面S11は、物体側に凸面を向けた非球面形状を有する。また、第5レンズL5の像側面S12は、像側に凹面を向けた非球面形状を有する。
 第6レンズL6は、正のパワーを有するプラスチックレンズである。第6レンズL6の物体側面S13は、物体側に凸面を向けた非球面形状を有する。また、第6レンズL6の像側面S14は、像側に凸面を向けた非球面形状を有する。
 第5レンズL5と第6レンズL6は、接合レンズを構成している。すなわち、第5レンズL5の像側面S12と第6レンズL6の物体側面S13とが接している。第5レンズL5と第6レンズL6は、軸上厚み0.020mmの接着層で接合されている。
 赤外線カットフィルタ(IRCF)は、赤外領域の光をカットするためのフィルタである。赤外線カットフィルタは、撮像レンズ系11の設計時には、撮像レンズ系11と一体として扱われる。しかし、赤外線カットフィルタは、撮像レンズ系11の必須の構成要素ではない。赤外線カットフィルタは、第6レンズL6の像側に配置されている。
 また、赤外線カットフィルタと撮像素子12との間に、撮像素子12へのごみ付着防止のため、センサーカバーガラスが配置されてもよい。
 表1に、実施例1の撮像レンズ系11における、各レンズ面のレンズデータを示す。表1では、レンズデータとして、各面の曲率半径(mm)、中心光軸における面間隔(mm)、有効径(mm)、d線に対する屈折率nd、d線に対するアッベ数νdを提示している。また、表1において、「*印」がついた面は、非球面であることを示している。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 レンズ面に採用される非球面形状は、zをサグ量、cを曲率半径の逆数、kを円錐係数、rを光軸OAからの光線高さとして、4次、6次、8次、10次、12次、14次、16次の非球面係数をそれぞれα、α、α、α10、α12、α14、α16としたときに、次式により表わされる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 表2に、実施例1の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。なお、表2において、例えば「-2.843E-03」は、「-2.843×10-3」を意味する。以下の表についても数値の表現は同様である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003
 次に、収差について図面を用いて説明する。図2A~図2Dは、実施例1の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差図を示す。図2A~図2Dに示すように、実施例1の撮像レンズ系11では、Fナンバが2.0であり、半画角が103°である。
 また、図2Aの縦収差図において、横軸は光線が光軸OAと交わる位置を示し、縦軸は入射瞳上における光線の通過高さを示す。また、図2Aは、d線、C線、F線によるシミュレーション結果を示している。
 また、図2Bの像面湾曲図において、横軸は光軸OA方向の距離を示し、縦軸は像高(画角)を示す。また、図2Bの像面湾曲図において、Sagはサジタル光線束における結像位置を示し、Tanはタンジェンシャル光線束における結像位置を示す。また、図2Bは、d線によるシミュレーション結果を示している。
 また、図2Cの歪曲収差図において、横軸は像の歪曲収差(%)を示し、縦軸は像高(画角)を示す。また、図2Cは、d線の光線によるシミュレーション結果を示している。
 また、図2Dの倍率色収差図において、横軸は倍率色収差量を示し、縦軸は像高(画角)を示す。また、図2Dは、d線、C線、F線によるシミュレーション結果を示している。
 (実施例2)
 図3は、実施例2に係るカメラモジュール10を示す断面図である。実施例2に係る撮像レンズ系11は、実施例1と同様のレンズ構成を有するため、その説明を省略する。以下、実施例2に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
 表3に、実施例2に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表3に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000004
 表4に、実施例2の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表4において、レンズ面に採用される非球面形状は、実施例1と同様の式にて表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000005
 図4A~図4Dに、実施例2の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差図を示す。図4A~図4Dに示す各収差図についての説明は図2A~図2Dと同様であるため、その説明を省略する。
 (実施例3)
 図5は、実施例3に係るカメラモジュール10を示す断面図である。実施例3に係る撮像レンズ系11は、実施例1と同様のレンズ構成を有するため、その説明を省略する。以下、実施例3に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
 表5に、実施例3に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表5に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000006
 表6に、実施例3の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表6において、レンズ面に採用される非球面形状は、実施例1と同様の式にて表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000007
 図6A~図6Dに、実施例3の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差図を示す。図6A~図6Dに示す各収差図についての説明は図2A~図2Dと同様であるため、その説明を省略する。
 (実施例4)
 図7は、実施例4に係るカメラモジュール10を示す断面図である。実施例4に係る撮像レンズ系11は、実施例1と同様のレンズ構成を有するため、その説明を省略する。以下、実施例4に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
 表7に、実施例4に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表7に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000008
 表8に、実施例4の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表8において、レンズ面に採用される非球面形状は、実施例1と同様の式にて表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000009
 図8A~図8Dに、実施例4の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差図を示す。図8A~図8Dに示す各収差図についての説明は図2A~図2Dと同様であるため、その説明を省略する。
 (実施例5)
 図9は、実施例5に係るカメラモジュール10を示す断面図である。実施例5に係る撮像レンズ系11は、第2レンズL2の物体側面S3が、物体側に凸形状を有する点が、実施例1と異なる。実施例5に係る撮像レンズ系11のその他の構成は、実施例1と同様のレンズ構成を有するため、その説明を省略する。以下、実施例5に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
 表9に、実施例5に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表9に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000010
 表10に、実施例5の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表10において、レンズ面に採用される非球面形状は、実施例1と同様の式にて表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000011
 図10A~図10Dに、実施例5の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図、倍率色収差図を示す。図10A~図10Dに示す各収差図についての説明は図2A~図2Dと同様であるため、その説明を省略する。
 表11に、撮像レンズ系11の撮像レンズ系11の光学全長TTL、撮像レンズ系11の光学系全体の焦点距離f、第1レンズL1の焦点距離f1、第2レンズL2の焦点距離f2、第3レンズL3の焦点距離f3、第4レンズL4の焦点距離f4、第5レンズL5の焦点距離f5、第6レンズL6の焦点距離f6、f1/fの値、f2/fの値、f3/fの値、f4/fの値、f5/fの値、f6/fの値、TTL/fの値、第1レンズL1のd線屈折率nd1、第4レンズのd線のアッベ数νd4を示している。表11において、焦点距離、光学全長の単位はいずれもmmである。また、11に示す焦点距離、全長は、550nmの波長の光線を用いて計算した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000012
 実施例1~5において、第1レンズL1のパワーが条件式(1)を満足するように比較的強いことにより、第1レンズL1の小口径化を実現することができ、光学系を小型化することができる。具体的には、f1/fの値が-3.0より小さいため、第1レンズの口径を小さくすることができ、撮像レンズ系を確実に小型化することができる。また、f1/fの値が-5.0より大きいため、第1レンズL1において発生する倍率色収差が好適な範囲に抑えられており、撮像レンズ系11の結像性能の悪化を避けることができる。実際、実施例1~5において、図2D、図4D、図6D、図8D、図10Dに示すように、倍率色収差を好適に低減できている。
 また、第4レンズL4のパワーが条件式(2)を満足することにより、より確実に高解像度を達成することができる。具体的には、f4/fの値が2.7より大きいため、結像性能の誤差感度が高くなるのを防ぎ、製造誤差が発生しやすくなるのを回避できる。また、f4/fの値が3.1未満であるため、光学系の全長が長くなるのを回避することができ、撮像レンズ系11を確実に小型化することができる。
 また、第4レンズL4のアッベ数νd4が条件式(3)を満足することにより、第1レンズL1で発生する倍率色収差を補正することができ、高解像度を実現することができる。実際、実施例1~5において、図2D、図4D、図6D、図8D、図10Dに示すように、倍率色収差を好適に低減できている。
 また、第3レンズL3のパワーが条件式(4)を満足することにより、入射瞳から絞りまでの距離を短くすることができ、光学系を小型化することができる。具体的には、f3/fの値が10.0未満であるため、第1レンズL1と絞りとの間が広がるのを防ぎ、第1レンズL1の小口径化を実現でき、撮像レンズ系11を小型化することができる。また、f3/fの値が6.0より大きいため、第1レンズL1において発生する倍率色収差が大きくなりすぎることを抑制でき、撮像レンズ系11の結像性能の悪化を回避できる。よって、高解像度を達成することができ、且つ、小型化された撮像レンズ系11を提供することができる。実際に、実施例1~5に係る撮像レンズ系11において、第1レンズL1の口径(有効径)は、撮像素子12の対角の長さの約2倍弱となっており、撮像レンズ系11の小型化が図れている。また、実施例1~5に係る撮像レンズ系11は、図2A~図2D、図4A~図4D、図6A~図6D、図8A~図8D、図10A~図10Dに示すように、球面収差、像面湾曲、歪曲収差、倍率色収差を好適に低減し、結像性能に優れ、高解像度を実現できている。
 また、実施例1~5において、撮像レンズ系11は、上記の条件式(5)を満足している。これにより、撮像レンズ系を確実に小型化することができる。
 また、実施例1~5において、撮像レンズ系11は、上記の条件式(6)を満足している。これにより、第4レンズL4によって発生する軸上色収差を好適に補正することができる。実際、実施例1~5に係る撮像レンズ系11は、図2A~図2D、図4A~図4D、図6A~図6D、図8A~図8D、図10A~図10Dに示すように、球面収差、像面湾曲、歪曲収差を好適に低減し、結像性能に優れ、高解像度を実現できている。
 また、実施例1~5において、撮像レンズ系11は、上記の条件式(7)を満足している。これにより、第1レンズL1の小口径化を図ることができる。
 また、実施例1~5において、第1レンズL1と第4レンズL4はガラスレンズであり、第2レンズL2、第3レンズL3、第5レンズL5、及び第6レンズL6はプラスチックレンズである。第1レンズL1をガラスレンズとすることにより、対候性に優れた撮像レンズ系11を提供することができる。また、第4レンズL4をガラスレンズとすることにより、環境の温度変化によるフォーカスシフトが低減された撮像レンズ系11を提供することができる。表12に、実施例1~5の撮像レンズ系11の焦点距離fの環境の温度変化に伴うフォーカスシフト量(μm)を示す。表12は、常温25℃における焦点距離fからのフォーカスシフト量が示されている。また、表10に示す焦点距離fのフォーカスシフト量の算出に用いられたバレル及びハウジングの材料は、三菱エンジニアリングプラスチックス社製のRenyXL1027Uである。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000013
 また、第2レンズL2、第3レンズL3、第5レンズL5、第6レンズL6をプラスチックレンズとすることにより、製造コストを低減することができる。
 また、実施例1~5において、第2レンズL2の物体側面S3及び像側面S4は非球面形状を有し、第2レンズL2の物体側面S3は変曲点を有している。これにより、画角特性を調整しやすくなり、広角な撮像レンズ系において問題となる周辺光量の低下を抑えることが可能となる。
 また、カメラモジュール10が撮像レンズ系11を備え、撮像レンズ系11が小型化され、自動運転における画像認識に必要な十分な解像度を有することにより、カメラモジュール10の小型化及び高精度なセンシングを達成することができる。
 (実施の形態3)
 図11は、実施の形態1又は実施の形態2に係る撮像レンズ系11とこれを通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子12とを含む撮像装置50を備える車載システムが搭載される車両40の概略図である。図示のように、撮像装置50は車両40に搭載することができ、図11は、車両40における撮像装置50の搭載位置を例示する配置例である。車両40に搭載される撮像装置50は、車載カメラと呼ぶこともでき、車両40の種々の場所に設置することができる。例えば、第1の撮像装置50aは、車両40が走行する際の前方を監視するカメラとして、フロントバンパー又はその近傍に配置されてもよい。また、前方を監視する第2の撮像装置50bは、車両40の車室内のルームミラー(Inner Rearview Mirror)の近傍に配置されてもよい。第3の撮像装置50cは、運転者の運転状況を監視するカメラとしてダッシュボード上又はインスツルメントパネル内等に配置されてもよい。第4の撮像装置50dは、車両40の後方モニター用に車両40の後部に設置されてもよい。撮像装置50a、50bはフロントカメラと呼ぶことができる。第3の撮像装置50cは、インカメラと呼ぶことができる。第4の撮像装置50dはリアカメラと呼ぶことができる。撮像装置50は、これらに限られず、左後ろ側方を撮像する左サイドカメラおよび右後ろ側方を撮像する右サイドカメラ等、種々の位置に設置される撮像装置を含む。
 撮像装置50により撮像された画像の画像信号は、車両40内の情報処理装置42および/または表示装置43等に出力され得る。これらの情報処理装置42および表示装置43は、撮像装置50と共に車載システムを構成する。車両40内の情報処理装置42は、撮像装置50により取得される画像信号を処理し、前記撮像画像の中の各種対象物の認識を認識して運転者の運転を支援する装置を含む。また、情報処理装置42は、例えば、ナビゲーション装置、衝突被害軽減ブレーキ装置、車間距離制御装置、および、車線逸脱警報装置等を含むが、これらに限定されない。表示装置43は、情報処理装置42により処理されて出力される画像を表示するが、撮像装置50から直接に画像信号を受信することもできる。また、表示装置43は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、および、無機ELディスプレイを採用し得るが、これらに限定されない。表示装置43は、リアカメラ等の運転者から視認しづらい位置の画像を撮像する撮像装置50から出力された画像信号を、運転者等の乗員に対して表示することができる。
 図12には、図11の車載システムを構成する撮像装置50の構成が示される。図示のように、一実施の形態に係る撮像装置50は、制御部52と、記憶部54と、カメラモジュール10とを備える。
 制御部52は、カメラモジュール10を制御するとともに、カメラモジュール10の撮像素子12から出力される電気信号を処理する。この制御部52は例えばプロセッサとして構成されてもよい。また、制御部52は1つ以上のプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および、特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでもよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(Integrated Circuit)を含んでもよい。特定用途向けICは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)とも称される。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイスを含んでもよい。プログラマブルロジックデバイスは、PLD(Programmable Logic Device)とも称される。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでもよい。制御部52は、1つ以上のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、および、SiP(System In a Package)のいずれかであってもよい。
 記憶部54は、撮像装置50の動作に係る各種情報又はパラメータを記憶する。記憶部54は、例えば半導体メモリ等で構成されてもよい。記憶部54は、制御部52のワークメモリとして機能してもよい。記憶部54は、撮像画像を記憶してもよい。記憶部54は、制御部52が撮像画像に基づく検出処理を行なうための各種パラメータ等を記憶してもよい。記憶部54は制御部52に含まれてもよい。
 前述したように、カメラモジュール10は、撮像レンズ系11を介して結像する被写体像を撮像素子12で撮像し、撮像した画像を出力する。カメラモジュール10で撮像された画像は、撮像画像とも称される。
 撮像素子12は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)等で構成されてよい。撮像素子12は、複数の画素が並ぶ撮像面を有する。各画素は、入射した光量に応じて電流又は電圧で特定される信号を出力する。各画素が出力する信号は、撮像データとも称される。
 撮像データは、全ての画素についてカメラモジュール10で読み出され、撮像画像として制御部52に取り込まれてもよい。全ての画素について読み出された撮像画像は、最大撮像画像とも称される。撮像データは、一部の画素についてカメラモジュール10で読み出され、撮像画像として取り込まれてもよい。言い換えれば、撮像データは、所定の取り込み範囲の画素から読み出されてもよい。所定の取り込み範囲の画素から読み出された撮像データは、撮像画像として取り込まれてもよい。所定の取り込み範囲は、制御部52によって設定されてもよい。カメラモジュール10は、制御部52から所定の取り込み範囲を取得してもよい。撮像素子12は、撮像レンズ系11を介して結像する被写体像のうち所定の取り込み範囲の画像を撮像してもよい。
 なお、本発明は上記実施例に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本発明の撮像レンズ系の用途は、車載カメラや監視カメラに限定されるものではなく、携帯電話等の小型電子機器に搭載する等の他の用途にも用いることができる。
 この出願は、2022年7月15日に出願された日本出願特願2022-113780を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
 高解像度を達成することができ、且つ、小型化された撮像レンズ系、カメラモジュール、車載システム、移動体を提供することができる。
10 カメラモジュール
11 撮像レンズ系
12 撮像素子
40 車両(移動体)
42 情報処理装置(処理装置)
43 表示装置(出力装置)
50 撮像装置
52 制御部
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
STOP 絞り
Gf 前群
Gr 後群
IRCF 赤外線カットフィルタ
IMG 結像面
OA 光軸

Claims (19)

  1.  物体側から像側に向かって順に、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第1レンズ、像側面が像側に凹面を向けた負のパワーを有する第2レンズ、像側面が像側に凸面を向けた正のパワーを有する第3レンズ、絞り、物体側面が物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第4レンズ、接合レンズを構成し、一方が負のパワーを有し他方が正のパワーを有する第5レンズ及び第6レンズ、からなり、
     前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記第4レンズのd線のアッベ数をνd4、前記第3レンズの焦点距離をf3、光学系全体の焦点距離をfと定義したときに、以下の条件式(1)~(4)を満足することを特徴とする、
     撮像レンズ系。
       -5.0<f1/f<-3.0・・・(1)
       2.7<f4/f<3.1・・・(2)
       νd4>60・・・(3)
       6.0<f3/f<10.0・・・(4)
  2.  前記第1レンズの物体側面から撮像素子の結像面までの光軸上の距離をTTL、光学系全体の焦点距離をfと定義したときに、下記の条件式(5)を満足することを特徴とする、請求項1に記載の撮像レンズ系。
       9<TTL/f<11・・・(5)
  3.  前記第5レンズの焦点距離をf5、光学系全体の焦点距離をfと定義したときに、下記の条件式(6)を満足することを特徴とする、請求項1に記載の撮像レンズ系。
       10.0<|f5/f|<30.0・・・(6)
  4.  前記第5レンズの焦点距離をf5、光学系全体の焦点距離をfと定義したときに、下記の条件式(6)を満足することを特徴とする、請求項2に記載の撮像レンズ系。
       10.0<|f5/f|<30.0・・・(6)
  5.  前記第1レンズのd線屈折率をnd1と定義したときに、下記の条件式(7)を満足することを特徴とする、請求項1に記載の撮像レンズ系。
       nd1>1.8・・・(7)
  6.  前記第1レンズのd線屈折率をnd1と定義したときに、下記の条件式(7)を満足することを特徴とする、請求項2に記載の撮像レンズ系。
       nd1>1.8・・・(7)
  7.  前記第1レンズのd線屈折率をnd1と定義したときに、下記の条件式(7)を満足することを特徴とする、請求項3に記載の撮像レンズ系。
       nd1>1.8・・・(7)
  8.  前記第1レンズと前記第4レンズはガラスレンズであり、
     前記第2レンズ、前記第3レンズ、前記第5レンズ、及び前記第6レンズはプラスチックレンズである、
     請求項1に記載の撮像レンズ系。
  9.  前記第1レンズと前記第4レンズはガラスレンズであり、
     前記第2レンズ、前記第3レンズ、前記第5レンズ、及び前記第6レンズはプラスチックレンズである、
     請求項2に記載の撮像レンズ系。
  10.  前記第1レンズと前記第4レンズはガラスレンズであり、
     前記第2レンズ、前記第3レンズ、前記第5レンズ、及び前記第6レンズはプラスチックレンズである、
     請求項3に記載の撮像レンズ系。
  11.  前記第1レンズと前記第4レンズはガラスレンズであり、
     前記第2レンズ、前記第3レンズ、前記第5レンズ、及び前記第6レンズはプラスチックレンズである、
     請求項5に記載の撮像レンズ系。
  12.  前記第2レンズの物体側面及び像側面は非球面形状を有し、前記第2レンズの物体側面は変曲点を有することを特徴とする、請求項1に記載の撮像レンズ系。
  13.  前記第2レンズの物体側面及び像側面は非球面形状を有し、前記第2レンズの物体側面は変曲点を有することを特徴とする、請求項2に記載の撮像レンズ系。
  14.  前記第2レンズの物体側面及び像側面は非球面形状を有し、前記第2レンズの物体側面は変曲点を有することを特徴とする、請求項3に記載の撮像レンズ系。
  15.  前記第2レンズの物体側面及び像側面は非球面形状を有し、前記第2レンズの物体側面は変曲点を有することを特徴とする、請求項5に記載の撮像レンズ系。
  16.  前記第2レンズの物体側面及び像側面は非球面形状を有し、前記第2レンズの物体側面は変曲点を有することを特徴とする、請求項8に記載の撮像レンズ系。
  17.  請求項1~16の何れか一項に記載の撮像レンズ系と、前記撮像レンズ系を通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子とを備えることを特徴とするカメラモジュール。
  18.  車両に搭載される車載システムであって、
     請求項17に記載のカメラモジュールと、
     前記カメラモジュールの前記撮像素子から出力される撮像画像を処理して、前記撮像画像の中の対象物の認識を行う情報処理装置と、
     を備えることを特徴とする車載システム。
  19.  請求項18に記載の車載システムを搭載した移動体であって、
     前記車載システムは、乗員への情報を出力する出力装置をさらに備え、
     前記情報処理装置は前記対象物の認識情報を前記出力装置に出力するように構成されていることを特徴とする移動体。
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