JP2023103081A - 電磁継電器 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023103081000001
【課題】端子を接続する前の状態において相手側部材に対する傾きを抑制可能とする。
【解決手段】電磁継電器100は、固定接点と、可動接点と、電磁駆動部と、ハウジング1と、接点端子41と、コイル端子40と、を備える。電磁駆動部は、コイルへの通電に応じて可動接点を固定接点に対して移動させる。ハウジング1は、固定接点、可動接点、及び電磁駆動部を収容する。接点端子41は、固定接点と可動接点とのうちのいずれか一方とつながっている。接点端子41は、ハウジング1から下方へ突出する。コイル端子40は、コイルとつながっている。コイル端子40は、ハウジング1から下方へ突出する。接点端子41とコイル端子40とのうちの少なくとも一方は特定端子5である。特定端子5は、特定端子5の上端と下端との間に変形部53を有する。
【選択図】図1

Description

本開示は、一般に、電磁継電器に関する。本開示は、より詳細には、ハウジングから突出する接点端子及びコイル端子を備えた電磁継電器に関する。
特許文献1には、電磁継電器が開示されている。この電磁継電器は、可動接触片及び固定接触片を固着した絶縁性のベースハウジングと、ベースハウジングに組み付けられる操作電磁石と、ケースとから構成されている。
可動接触片は基部を備えている。基部の下端には、回路基板に接続される基板接続部が下方に向けて突出形成されている。また、基部の左端縁には、先端後面に可動接点を有する弾性ばね片が左方向に向けて延出している。
固定接触片は、基部を有している。基部の下端には、回路基板に接続される基板接続部が下方に向けて突出形成されている。また、基部の左端縁には、可動接点の対向面に固定接点を有する平板部が左方向に向けて延出している。
操作電磁石は、平板状継鉄と、巻枠と、アーマチュアとを備えている。巻枠は、平板状継鉄の胴部の上下縁及び背面を覆うように胴部に取り付けられる巻胴部を備えている。巻胴部の周囲には、励磁コイルが巻回されている。励磁コイルの両端は、一対のコイル端子のそれぞれに接続されるようになっている。一対のコイル端子は、ベースハウジングの略矩形板部の左端側のレールの両端に形成された一対の貫通孔に、挿入される。
ケースは、ベースハウジング及びベースハウジング上に組みつけられた操作電磁石を覆う収容空間が内部に形成された略矩形状部材である。
特開2003-115248号公報
特許文献1に開示されている電磁継電器は、回路基板のような相手側部材に固定して使用される。例えば、電磁継電器の端子を相手側部材の貫通孔に差し込み、端子を相手側部材に半田付けすることで、電磁継電器が相手側部材に固定される。
しかしながら、このような従来の電磁継電器では、端子を相手側部材に半田付け等により接続する前の状態において、相手側部材又は電磁継電器に衝撃が加えられたり相手側部材又は電磁継電器が振動したりすると、電磁継電器が相手側部材に対して傾く場合があり、また、傾きが大きくなると電磁継電器が倒れる場合もあった。
本開示の目的は、端子を接続する前の状態において相手側部材に対する傾きを抑制可能な電磁継電器を提供することにある。
本開示の一態様の電磁継電器は、固定接点と、可動接点と、電磁駆動部と、ハウジングと、接点端子と、コイル端子と、を備える。前記可動接点は、前記固定接点と接触する接触位置と前記固定接点から離れた離間位置との間で移動する。前記電磁駆動部は、コイルを有する。前記電磁駆動部は、前記コイルへの通電に応じて前記可動接点を前記固定接点に対して移動させる。前記ハウジングは、前記固定接点、前記可動接点、及び前記電磁駆動部を収容する。前記接点端子は、前記固定接点と前記可動接点とのうちのいずれか一方とつながっている。前記接点端子は、前記ハウジングから下方へ突出する。前記コイル端子は、前記コイルとつながっている。前記コイル端子は、前記ハウジングから下方へ突出する。前記接点端子と前記コイル端子とのうちの少なくとも一方は特定端子である。前記特定端子は、前記特定端子の上端と下端との間に変形部を有する。
本開示によれば、端子を接続する前の状態において相手側部材に対する傾きを抑制可能な電磁継電器を提供可能である、という利点がある。
図1は、一実施形態の電磁継電器の正面図である。 図2は、同上の電磁継電器の右側面図である。 図3は、同上の電磁継電器の下面図である。 図4は、同上の電磁継電器の斜め前方から見た分解斜視図である。 図5は、同上の電磁継電器の斜め前方から見た分解斜視図である。 図6は、同上の電磁継電器の要部の斜め前方から見た分解斜視図である。 図7は、図1のVII-VII線矢視断面図である。 図8は、図1のVIII-VIII線矢視断面図である。 図9は、図3のIX-IX線矢視断面図である。 図10は、図1のX-X線矢視断面図である。 図11は、図1のXI-XI線矢視断面図である。 図12は、図1のXII-XII線矢視断面図である。 図13は、同上の電磁継電器の特定端子の斜視図である。 図14は、同上の電磁継電器の通常端子の斜視図である。 図15は、同上の電磁継電器を基板に配置した状態の一部破断した正面図である。 図16は、同上の電磁継電器を基板に配置した状態の一部破断した右側面図である。 図17は、比較例の電磁継電器を基板に配置した状態の一部破断した正面図である。 図18は、比較例の電磁継電器を基板に配置した状態の一部破断した右側面図である。 図19は、変形例1の電磁継電器の特定端子の斜視図である。 図20は、変形例2の電磁継電器の特定端子の斜視図である。 図21は、変形例3の電磁継電器を基板に配置した状態の要部の一部破断した正面図である。 図22は、同上の電磁継電器を基板に配置した状態で基板を下から見た図である。 図23は、一変形例の電磁継電器を基板に配置した状態の要部の一部破断した正面図である。 図24は、同上の電磁継電器を基板に配置した状態の要部の一部破断した右側面図である。
以下、実施形態の電磁継電器について、図面を用いて説明する。下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
図1~図6に示すように、本実施形態の電磁継電器100は、ハウジング1と、固定接点231と、可動接点271と、電磁駆動部3と、接点端子41と、コイル端子40と、を備える。
本実施形態の電磁継電器100は、例えば、100mm×50mm程度のサイズの基板に載置可能な、比較的に小型の装置である。
電磁継電器100は、例えば、相手側部材としての基板9(図15、図16参照)のスルーホール90に電磁継電器100の接点端子41及びコイル端子40を挿入し、接点端子41及びコイル端子40を基板9に半田付けすることで、基板9に固定(接続)される。
可動接点271は、接触位置と離間位置との間で移動する。接触位置は、固定接点231と接触する可動接点271の位置である。離間位置は、固定接点231から離れた可動接点271の位置である。
電磁駆動部3は、コイル33を有する。電磁駆動部3は、コイル33への通電に応じて可動接点271を固定接点231に対して移動させる。
ハウジング1は、固定接点231、可動接点271、及び電磁駆動部3を収容する(図9参照)。
接点端子41は、固定接点231と可動接点271とのうちのいずれか一方(図6に示すように、本実施形態では固定接点231)とつながっている。接点端子41は、ハウジング1から下方へ突出する。コイル端子40は、コイル33とつながっている。コイル端子40は、ハウジング1から下方へ突出する。
接点端子41とコイル端子40とのうちの少なくとも一方(ここでは、接点端子41)は、特定端子5である。図13に示すように、特定端子5は、特定端子5の上端51と下端52との間に変形部53を有している。
変形部53は、上から下に向かって(或いは下から上に向かって)その断面が変化している。本開示において、「端子の断面」とは、端子が沿って延びる軸(後述の第1軸A1)と直交する仮想面での、端子の断面を意味する。本開示において、「端子の断面が変化する」とは、端子の断面形状が変化することと、端子の断面形状の長手軸の方向が変化することと、第1軸A1と直交する平面P1内での端子の断面の位置が変化することと、のうちの少なくとも1つを含むことを意味する。
変形部53は、特定端子5の上端51とは異なる断面を有している。本開示において、「特定端子5の上端51の断面と異なる」とは、特定端子5の上端51に対して断面形状が異なることと、特定端子5の上端に対して断面形状の長手軸の方向が異なることと、特定端子5の上端51に対して、第1軸A1と直交する平面P1内での断面の位置が異なることと、のうちの少なくとも1つを含むことを意味する。
図13からわかるように、変形部53(変形部53全体)を、第1軸A1と直交する仮想面へ投影した投影領域の面積は、特定端子5の上端51の部分を同仮想面へ投影した投影領域の面積よりも、大きい。
本実施形態の電磁継電器100は、変形部53を有する特定端子5を備えているので、特定端子5を備えていない比較例の電磁継電器と比較して、基板9等の相手側部材に対する傾き(ハウジング1の傾き)を抑制可能となる、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態の電磁継電器100について、図面を参照してより詳細に説明する。以下では、接点端子41及びコイル端子40がハウジング1から突出する向きを「下」ともいい、その反対を「上」ともいい、上下に沿って延びる仮想軸を第1軸A1ともいう。また、接点端子41から見てコイル端子40が位置する側を「右」、コイル端子40から見て接点端子41が位置する側を「左」ともいい、接点端子41とコイル端子40とが沿って並ぶ仮想軸であって第1軸A1と直交する軸を第2軸A2ともいう。また、第1軸A1及び第2軸A2の両方と直交する仮想軸を第3軸A3ともいう。本実施形態では、固定接点231と可動接点271とは第3軸A3に沿って対向しており、以下では、可動接点271から見て固定接点231が位置する側を「前」、固定接点231から見て可動接点271が位置する側を「後」ともいう。ただし、これらの向きは、説明の便宜上のものであって、電磁継電器100が使用される際の向きを限定するものではない。
電磁継電器100は、いわゆるヒンジ型リレーである。図1~図6に示すように、電磁継電器100は、固定接点231及び可動接点271を含む接点装置2と、コイル33を含む電磁駆動部3と、ハウジング1と、を備えている。また、電磁継電器100は、固定接点端子45と、可動接点端子46と、2つのコイル端子40,40と、を更に備えている。
(2.1)ハウジング
ハウジング1は、略直方体状である。
図1~図5に示すように、ハウジング1は、ベース11とカバー15とを備えている。ベース11は、樹脂製である。カバー15は、樹脂製である。図4、図5に示すように、ベース11は、接点装置2及び電磁駆動部3を保持する。カバー15は、接点装置2及び電磁駆動部3を保持したベース11を覆うように、ベース11に取り付けられる。ハウジング1の内部領域に、接点装置2の固定接点231及び可動接点271、並びに電磁駆動部3が配置される。すなわち、ハウジング1は、固定接点231、可動接点271、及び電磁駆動部3を収容する。
図6に示すように、ベース11は、基底部12と、隔壁13と、を一体に有している。
基底部12は、第1軸A1に沿って厚さを有し、第3軸A3に沿った寸法よりも第2軸A2に沿った寸法の方が大きな矩形の板状である。
隔壁13は、基底部12の上面から第1軸A1に沿って上方へ立ち上がる壁状である。図4、図6に示すように、接点装置2は、隔壁13の前側に配置される。また、図5、図6に示すように、電磁駆動部3は、隔壁13の後側に配置される。隔壁13によって、接点装置2と電磁駆動部3とが電気的に絶縁される。
図6に示すように、隔壁13の前面において下側の中央部分には、後方へ凹んだ凹所131が形成されている。接点装置2は、この凹所131に配置される。
また、図5に示すように、隔壁13の後面において上下の中央には、左右へ延びる分離壁14が後方へ突出するように形成されている。電磁駆動部3のうちのコイル33は、分離壁14よりも上側に配置され、電磁駆動部3のうちの接極子37(後述)は、分離壁14よりも下側に配置される。分離壁14によって、接極子37がコイル33から物理的に分離されており、接極子37とコイル33との間の絶縁距離の増加が図られている。
図6に示すように、隔壁13において、左右の中央における分離壁14よりも下側には、前後に貫通する貫通孔132が形成されている。貫通孔132の形状は、移動体38の突部381(後述)が挿通可能な形状であり、例えば矩形状である。
図4、図5に示すように、カバー15は、下面が開口した中空の矩形箱状である。カバー15は、ベース11を上方から覆うようにベース11に組み付けられる。カバー15の前壁及び後壁の下面には、下方へ突出する脚部16が、一対ずつ計二対形成されている。
接点装置2及び電磁駆動部3が組み付けられたベース11をカバー15で覆った状態で、ベース11の基底部12の裏面側に接着剤101(図3~図5参照)を塗布することで、ベース11にカバー15が固定される。
図2に示すように、ハウジング1の第1軸A1に沿った寸法D1(高さ)は、第3軸A3に沿った寸法D3(幅)よりも大きい。ここでは、ハウジング1の高さは、ハウジング1の幅の2倍以上であり、2.5倍程度であってもよい。
図3に示すように、ハウジング1の第2軸A2に沿った寸法D2(長さ)は、第3軸A3に沿った寸法D3(幅)よりも大きい。ここでは、ハウジング1の長さは、ハウジング1の幅の2倍以上であり、特に3倍以上であり、4倍程度であってもよい。これにより、電磁継電器100の狭幅化を実現できる。
(2.2)接点装置
図4、図6に示すように、接点装置2は、固定部材21と、可動部材25と、を備えている。
固定部材21は、導電性を有している。固定部材21は、例えば金属製である。固定部材21は、厚さを有する板状である。図6に示すように、固定部材21は、固定片22と、接点片23と、を一体に有している。
固定片22は、固定部材21をベース11に固定するための部分である。固定片22は、板状の板部221と、板部221の下端から後方及び左方へ突出する突出部222と、突出部222の前端から前方へ突出するように略C字状に湾曲する湾曲部223と、を有する。固定片22は、板部221の上端が、ベース11の隔壁13の前面に形成された保持凹所111内に配置され、突出部222が、ベース11の隔壁13の前面に形成された圧入凹所112に挿入(圧入)されることで、ベース11に固定される。湾曲部223の下壁は、ベース11の下面を覆う。
接点片23は、固定片22の板部221の右側面から右方へ突出する板状である。接点片23の後面には、固定接点231が設けられている。固定接点231は、接点片23の右端に設けられている。
固定接点231は、接点片23とは別部材から形成されて接点片23に固定されている。ただし、これに限らず、固定接点231が接点片23と一体に形成されてもよく、例えば、接点片23を構成する板部材の後面を固定接点231として利用してもよい。
可動部材25は、導電性を有している。可動部材25は、例えば金属製である。可動部材25は、厚さを有する板状である。図6に示すように、可動部材25は、固定片26と、作動片27と、ばね片28と、を一体に有している。
固定片26は、可動部材25をベース11に固定するための部分である。固定片26は、板状の板部261と、板部261の下側部分の左右両端から後方へ突出する一対の突出部262と、板部261の下端から前方へ突出するように略C字状に湾曲する湾曲部263と、を有する。固定片26は、一対の突出部262が、ベース11の隔壁13の前面に形成された一対の圧入凹所113に挿入(圧入)されることで、ベース11に固定される。湾曲部263の下壁は、ベース11の下面を覆う。
作動片27は、作動片27の左端部分がベース11の隔壁13の貫通孔132と対向する位置に、配置されている。
また、作動片27は、固定部材21の接点片23の後面と対向する。作動片27の前面には、可動接点271が設けられている。可動接点271は、作動片27の右端に設けられている。可動接点271は、第3軸A3に沿って前後に固定接点231と対向する。可動接点271は、固定接点231と接触する接触位置と固定接点231から離れた離間位置との間で移動する。
作動片27には、作動片27の右端から左に延びるスリット272が形成されている。これにより、作動片27の右端は、上下に分かれた二股状となっている。スリット272によって分かれた作動片27の上側部分及び下側部分のそれぞれに、可動接点271が設けられている。
可動接点271は、作動片27とは別部材から形成されて作動片27に固定されている。ただし、これに限らず、可動接点271が作動片27と一体に形成されてもよく、例えば作動片27を構成する板部材の前面を可動接点271として利用してもよい。
ばね片28は、いわゆる板ばねである。ばね片28は、固定片26の板部261の右側面と作動片27の左側面との間をつないでいる。
ばね片28のばね性を確保するために、可動部材25の厚さは、固定部材21の厚さよりも薄い。
可動接点271及び固定接点231は、ハウジング1内において、中央よりも下側に配置されている。これにより、可動接点及び固定接点がハウジング内において中央よりも上側にある場合と比較して、可動接点271及び固定接点231を含む電路の長さを短くすることが可能となる。また、可動接点271と固定接点231とが接触する接触位置と、電磁継電器100が相手側部材と接触する接触位置(例えば、図15に示すように、脚部16と基板9との接触箇所)と、の間の距離が短くなる。これにより、可動接点271が固定接点231に接触する際の、電磁継電器100と相手側部材との接触箇所を中心とするトルクの大きさを、小さくすることが可能となる。
(2.3)電磁駆動部
図4~図6に示すように、電磁駆動部3は、鉄心31と、コイルボビン32と、コイル33と、2つのコイル接続部材34,34と、接極子37と、移動体38と、を備えている。
鉄心31は、磁性材料から形成されている。鉄心31は、第3軸A3に厚さを有する薄板状である。鉄心31は、第2軸A2に沿って左右に延びる胴部311と、胴部311の左端から第1軸A1に沿って下方へ延びる第1脚部312と、胴部311の右端から第1軸A1に沿って下方へ延びる第2脚部313と、を有しており、下側が開口した略C字状に形成されている。
コイルボビン32は、樹脂製である。コイルボビン32は、例えば液晶ポリマー(LCP)で形成されている。コイルボビン32は、主部321と、一対の鍔部322,322と、第1延設部323と、第2延設部324と、を一体に有している。
主部321は、前方に開放され第2軸A2と直交する断面が略C字状の溝状である。主部321は、第2軸A2に沿って左右に延びている。
一対の鍔部322,322は、主部321の左右の両端に形成されている。
第1延設部323は、主部321の左端から左方へ延びている。第1延設部323は、前方及び下方に開放された溝状である。第1延設部323の溝と主部321の溝とはつながっている。第1延設部323の後面の下端には、下方へ突出する板状の規制片325が設けられている。
第2延設部324は、主部321の右端から右方へ延びた後に下方へ延びている。第2延設部324は、前方に開放された溝状である。第2延設部324の溝と主部321の溝とはつながっている。第2延設部324の後面の下端には、下方へ突出する板状の位置決め片326が設けられている。第3軸A3において、位置決め片326の前面は、規制片325の前面よりも前側に位置している。
コイルボビン32の溝(主部321、第1延設部323、及び第2延設部324の溝)に鉄心31が嵌め込まれる(圧入される)ことで、鉄心31がコイルボビン32に保持される。
コイルボビン32の第2延設部324の上壁には、第3軸A3に沿って前後に貫通する一対の貫通孔327,327が形成されている。コイルボビン32の第2延設部324の右壁の前面には、後方へ凹んだ保持凹所328が形成され、コイルボビン32の右側の鍔部322の前面には、後方へ凹んだ保持凹所328が形成されている。
コイル33は、例えば銅線を巻き回して中空の筒状に形成される。コイル33は、コイルボビン32の溝に鉄心31が嵌め込まれた状態で、鉄心31の胴部311及びコイルボビン32の主部321の周りに巻き回される。
2つのコイル接続部材34,34は、導電性を有している。2つのコイル接続部材34,34は、例えば金属製である。2つのコイル接続部材34,34は、コイル33を2つのコイル端子40,40とそれぞれ接続するための部分である。以下では、2つのコイル接続部材34,34のうち、相対的に内側(本実施形態では、左側)のものを「第1コイル接続部材35」、相対的に外側(本実施形態では、右側)のものを「第2コイル接続部材36」ともいう。
第1コイル接続部材35は、第1延設片351と、第1絡げ部352と、第1保持片353と、を一体に有している。第1延設片351は、第3軸A3に沿って厚さを有し第1軸A1に沿って延びる板状である。第1絡げ部352は、第1延設片351の上端から第3軸A3に沿って後方へ突出する棒状である。第1保持片353は、第1延設片351の左側面において上下の途中から後方へ突出する板状である。
第2コイル接続部材36は、第2延設片361と、第2絡げ部362と、第2保持片363と、を一体に有している。第2延設片361は、第3軸A3に沿って厚さを有し第1軸A1に沿って延びる板状である。第2絡げ部362は、第2延設片361の上端から第3軸A3に沿って後方へ突出する棒状である。第2保持片363は、第2延設片361の右側面において上下の途中から後方へ突出する板状である。
第1コイル接続部材35及び第2コイル接続部材36は、コイルボビン32に保持される。コイルボビン32の第2延設部324の一対の貫通孔327,327の一方(左側の貫通孔327)に第1絡げ部352が前方から挿入され、鍔部322の保持凹所328に第1保持片353が前方から挿入(圧入)されることで、第1コイル接続部材35がコイルボビン32に保持される。また、コイルボビン32の第2延設部324の一対の貫通孔327,327の他方(右側の貫通孔327)に第2絡げ部362が前方から挿入され、第2延設部324の保持凹所328に第2保持片363が前方から挿入(圧入)されることで、第2コイル接続部材36がコイルボビン32に保持される。
第1コイル接続部材35の第1絡げ部352に、コイル33の第1端が接続される。第2コイル接続部材36の第2絡げ部362に、コイル33の第2端が接続される。図5に示すように、コイルボビン32の右側の鍔部322には切り欠き329が形成されており、切り欠き329を介してコイル33から引き出された銅線の両端が、第1絡げ部352及び第2絡げ部362とそれぞれ接続される。
接極子37は、磁性材料により形成されている。接極子37は、第3軸A3に沿って厚さを有し第2軸A2に沿って延びる矩形の板状である。
接極子37は、接極子37の右端部分を揺動軸として、前後に揺動するように配置されている。具体的には、接極子37の右端部分は、鉄心31の第2脚部313とコイルボビン32の位置決め片326との間に位置している。第2脚部313と位置決め片326との間の距離(第3軸A3に沿った寸法)は、接極子37の右端部分の厚さ(第3軸A3に沿った寸法)とほぼ同じ(僅かに大きい)である。これにより、接極子37の右端部分の第3軸A3に沿った前後の移動が規制される。一方、接極子37の左端部分は、鉄心31の第1脚部312とコイルボビン32の規制片325との間に位置している。図7に示すように、第1脚部312と規制片325との間の距離(第3軸A3に沿った寸法)は、接極子37の左端部分の厚さ(第3軸A3に沿った寸法)よりも大きい。これにより、接極子37の左端部分は、第3軸A3に沿って前後に移動可能である。ただし、接極子37の左端部分の前方への過度な移動は第1脚部312によって規制され、後方への過度な移動は規制片325によって規制される。
移動体38は、樹脂製である。移動体38は、例えば液晶ポリマーで形成されている。移動体38は、接極子37の左右の中央部分を覆う筒状である。移動体38は、例えば、接極子37をインサート品とする樹脂成形品である。
移動体38の前面には、前方に突出する突部381が形成されている。突部381は、ベース11の隔壁13の貫通孔132に後方から挿入され、隔壁13の凹所131内へ露出する。接極子37の前後の移動に応じて、凹所131内への突部381の突出量が変化する。
突部381の前端は、可動部材25の作動片27の後面と対向する。接極子37の前方への移動に応じて突部381が前方へ移動すると、突部381に押されて作動片27が前方へ移動し、可動接点271が固定接点231と接触する。
(2.4)端子
図1~図3、図6に示すように、電磁継電器100は、固定接点端子45、可動接点端子46、及び2つのコイル端子40,40を備えている。
固定接点端子45は、導電性を有している。固定接点端子45は、例えば金属製である。図6、図8に示すように、固定接点端子45は、固定部材21とつながっている。固定接点端子45は、固定部材21の固定片22の湾曲部223から、下方へ延びている。固定接点端子45は、下側の先端に先細り形状を有している。
本実施形態では、固定接点端子45は、固定部材21と一体に形成されている。例えば、一枚の金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工を施すことで、固定部材21と固定接点端子45とが一体に形成される。
可動接点端子46は、導電性を有している。可動接点端子46は、例えば金属製である。図6、図7に示すように、可動接点端子46は、可動部材25とつながっている。可動接点端子46は、可動部材25の固定片26の湾曲部263から、下方へ延びている。可動接点端子46は、下側の先端に先細り形状を有している。
本実施形態では、可動接点端子46は、可動部材25と一体に形成されている。例えば、一枚の金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工を施すことで、可動部材25と可動接点端子46とが一体に形成される。
上述のように可動部材25の厚さは固定部材21の厚さよりも薄いので、可動接点端子46の厚さは固定接点端子45の厚さよりも薄い。
以下では、固定接点端子45と可動接点端子46とのうち、相対的に内側に位置している接点端子(本実施形態では、右側に位置している固定接点端子45)を「第1接点端子41」、相対的に外側に位置している接点端子(本実施形態では、左側に位置している可動接点端子46)を「第2接点端子42」ともいう。
図8、図9に示すように、第1接点端子41(固定接点端子45)は、上端411及び下端412を有している。第1接点端子41(固定接点端子45)の上端411は、第1接点端子41において、固定部材21の固定片22の湾曲部223とつながっている部分である。第1接点端子41(固定接点端子45)の下端412は、先細り形状が形成されている部分よりも上側の、第1接点端子41の下端部分である。
図7、図9に示すように、第2接点端子42(可動接点端子46)は、上端421及び下端422を有している。第2接点端子42(可動接点端子46)の上端421は、第2接点端子42において、可動部材25の固定片26の湾曲部263とつながっている部分である。第2接点端子42(可動接点端子46)の下端422は、先細り形状が形成されている部分よりも上側の、第2接点端子42の下端部分である。
2つのコイル端子40,40の各々は、導電性を有している。2つのコイル端子40,40の各々は、例えば金属製である。図6に示すように、2つのコイル端子40,40は、2つのコイル接続部材34,34とそれぞれつながっている。以下では、2つのコイル端子40,40のうち、相対的に内側(本実施形態では、左側)に位置しているものを「第1コイル端子43」、相対的に外側(本実施形態では、右側)に位置しているものを「第2コイル端子44」ともいう。
図6、図9に示すように、第1コイル端子43は、第1コイル接続部材35とつながっている。第1コイル端子43は、第1コイル接続部材35の第1延設片351の下端から、下方へ延びている。第1コイル端子43は、下側の先端に面取り(湾曲)形状を有している。
図9に示すように、第1コイル端子43の上端431は、第1コイル端子43において、第1コイル接続部材35の第1延設片351とつながっている部分である。第1コイル端子43の下端432は、面取り形状が形成されている部分よりも上側の、第1コイル端子43の下端部分である。
第1コイル端子43は、第1延設片351よりも、第2軸A2に沿った寸法(幅)が小さい。本実施形態では、第1コイル端子43は、第1コイル接続部材35と一体に形成されている。
図6、図9に示すように、第2コイル端子44は、第2コイル接続部材36とつながっている。第2コイル端子44は、第2コイル接続部材36の第2延設片361の下端から、下方へ延びている。第2コイル端子44は、下側の先端に面取り(湾曲)形状を有している。
図9に示すように、第2コイル端子44の上端441は、第2コイル端子44において、第2コイル接続部材36の第2延設片361とつながっている部分である。第2コイル端子44の下端442は、面取り形状が形成されている部分よりも上側の、第2コイル端子44の下端部分である。
第2コイル端子44は、第2延設片361よりも、第2軸A2に沿った寸法(幅)が小さい。本実施形態では、第2コイル端子44は、第2コイル接続部材36と一体に形成されている。
図1~図3、図9に示すように、固定接点端子45(第1接点端子41)、可動接点端子46(第2接点端子42)、第1コイル端子43、及び第2コイル端子44の各々は、ハウジング1の下面から下方へ突出している。
本実施形態の電磁継電器100では、可動接点端子46(第2接点端子42)、固定接点端子45(第1接点端子41)、第1コイル端子43、及び第2コイル端子44が、第2軸A2に沿ってこの順に並んでいる。図3に示すように、可動接点端子46(第2接点端子42)、固定接点端子45(第1接点端子41)、第1コイル端子43、及び第2コイル端子44は、第3軸A3において同じ位置にある。すなわち、第2接点端子42(可動接点端子46)、第1接点端子41(固定接点端子45)、第1コイル端子43、及び第2コイル端子44は、ハウジング1の下面において、一直線(図3の仮想線L1参照)上に並んで配置されている。また、ハウジング1の下面は、長方形状である。そして、第2接点端子42(可動接点端子46)、第1接点端子41(固定接点端子45)、第1コイル端子43、及び第2コイル端子44は、ハウジング1の下面の短手軸(第3軸A3)の一方側、ここでは前側、に寄って配置されている。
図10に示すように、本実施形態の電磁継電器100では、第1接点端子41(固定接点端子45)の上端411の断面形状、第2接点端子42(可動接点端子46)の上端421の断面形状、第1コイル端子43の上端431の断面形状、及び第2コイル端子44の上端441の断面形状は、それぞれ長方形である。本開示において、「端子の断面形状」とは、端子が沿って延びる軸(第1軸A1)と直交する仮想面での、端子の断面の形状を意味する。また、図10に示すように、第1接点端子41(固定接点端子45)の上端411の断面形状の長手軸B11、第2接点端子42(可動接点端子46)の上端421の断面形状の長手軸B21、第1コイル端子43の上端431の断面形状の長手軸B31、及び第2コイル端子44の上端441の断面形状の長手軸B41は、いずれも、第2軸A2に沿っている。言い換えれば、上から見て、第1接点端子41(固定接点端子45)の上端411の断面形状の長手軸B11、第2接点端子42(可動接点端子46)の上端421の断面形状の長手軸B21、第1コイル端子43の上端431の断面形状の長手軸B31、及び第2コイル端子44の上端441の断面形状の長手軸B41が、いずれも、第1接点端子41、第2接点端子42、第1コイル端子43、及び第2コイル端子44が並ぶ軸(第2軸A2)に沿っている。
本実施形態の電磁継電器100では、第1接点端子41(固定接点端子45)、第2接点端子42(可動接点端子46)、第1コイル端子43、及び第2コイル端子44のうちの少なくとも一つは、特定端子5である。本実施形態の電磁継電器100では、第1接点端子41(固定接点端子45)が特定端子5である。上述のように、特定端子5は、上端51と下端52との間に、変形部53を有している。
図13に示すように、本実施形態の電磁継電器100では、特定端子5(第1接点端子41)の変形部53は、ひねり形状54を有している。
ひねり形状54とは、変形部53の断面の形状を維持しつつ、断面形状の長手軸の向きが、上から下に向かって(第1軸A1に沿って)徐々に変化する形状である。図10~図12から、特定端子5である第1接点端子41(固定接点端子45)の断面形状の長手軸の向きが、徐々に変化していることがわかる。ここでは、上から下に向かって、ひねり形状54(変形部53)の上端531での断面形状の長手軸に対するひねり形状54の断面形状の長手軸の交差角度が、徐々に変化(増加)している。つまり、ひねり形状54の断面形状の長手軸が、ひねり形状54(変形部53)の上端531での断面形状の長手軸に対して、上から下に向かって回転している。ここでの交差角度は、特定端子5の中心軸を中心とする角度である。
ひねり形状54は、ひねり角を有している。ひねり角とは、ひねり形状54の断面形状の長手軸が回転する向きに沿って測った、ひねり形状54(変形部53)の上端531の断面形状の長手軸から下端532の断面形状の長手軸までの角度である。ひねり形状54のひねり角は、40度以上であってもよく、60度以上であってもよく、90度以上であってもよく、180度以上であってもよい。ひねり角が40度以上であれば、相手側部材に対する電磁継電器100の傾きを抑制する機能を発揮するのに十分である。ひねり形状54のひねり角の上限は、特に限定されない。ひねり形状54のひねり角は、例えば90度であってもよい。
本実施形態の電磁継電器100では、ひねり形状54のひねり方向は、下から見て、変形部53の断面形状の長手軸が上から下へ向かって反時計回りに回転する方向である。
図10、図12からわかるように、上から見て、特定端子5である第1接点端子41の上端411の断面形状の長手軸B11(図10参照)は、下端412の断面形状の長手軸B12(図12参照)と交差している。すなわち、上から見て、特定端子5(固定接点端子45)の上端51の断面形状の長手軸C1は、特定端子5の下端52の断面形状の長手軸C2に対して交差している。特定端子5において、上端51の断面形状の長手軸と下端52の断面形状の長手軸との間の交差角度は、40度以上であってもよく、60度以上であってもよい。
本実施形態の電磁継電器100では、特定端子5である第1接点端子41において、上端411の断面形状の長手軸B11と下端412の断面形状の長手軸B12との間の交差角度は、90度である。すなわち、上から見て、特定端子5の上端51の断面形状の長手軸C1は、特定端子5の下端52の断面形状の長手軸C2と直交している。
本実施形態の電磁継電器100では、第1接点端子41(固定接点端子45)以外の端子、すなわち第2接点端子42(可動接点端子46)、第1コイル端子43、及び第2コイル端子44は、いずれも、上端61から下端62まで断面が一定の端子(図14参照;以下、「通常端子6」ともいう)である。通常端子6は、変形部53に対応する形状を含まない。言い換えれば、第2接点端子42(可動接点端子46)は、上端421と下端422との間に変形部53に対応する形状を含まずに上下に延びている。また、第1コイル端子43は、上端431と下端432との間に変形部53に対応する形状を含まずに上下に延びている。また、第2コイル端子44は、上端441と下端442との間に変形部53に対応する形状を含まずに上下に延びている。
図10~図12から、通常端子6である第2接点端子42、第1コイル端子43、及び第2コイル端子44の各々の断面形状の長手軸の向きは、一定である(変化しない)ことがわかる。また、図10、図12からわかるように、上から見て、通常端子6である第2接点端子42の上端421の断面形状の長手軸B21は、下端422の断面形状の長手軸B22と一致している。また、通常端子6である第1コイル端子43の上端431の断面形状の長手軸B31は、下端432の断面形状の長手軸B32と一致している。また、通常端子6である第2コイル端子44の上端441の断面形状の長手軸B41は、下端442の断面形状の長手軸B42と一致している。
特定端子5は、通常端子6とは異なる形状(変形部53)を有する端子である、とも言える。変形部53は、例えば、通常端子6の一部を加工(例えばひねり加工)して変形させることで形成され得る。ただし、これに限らず、変形加工を施すことなく、変形部53を有する形状の特定端子5が製造されてもよい。
図1に示すように、本実施形態の電磁継電器100では、変形部53は、ハウジング1の外部にある。より詳細には、変形部53は、ハウジング1の最下端よりも下側の位置にある。ハウジング1の最下端は、例えば、電磁継電器100を基板9等の相手側部材に配置した状態で、ハウジング1の下端において相手側部材と接触する部分である。ハウジング1の最下端は、ここでは、カバー15の脚部16の下端である。本実施形態の電磁継電器100では、変形部53の全体がハウジング1の最下端より下側の位置にあるが、変形部53の少なくとも一部(少なくとも下端部分)がハウジング1の最下端より下側の位置にあってもよい。
(2.5)動作
以下、電磁継電器100の動作について簡単に説明する。
まず、2つのコイル端子40,40の間に電圧が印加されておらずコイル33に電流が流れていない(通電されていない)場合には、可動部材25のばね片28の付勢力によって、作動片27は相対的に後方に位置し、可動接点271は固定接点231から離れている。また、接極子37及び移動体38は、突部381を介して作動片27から後方へ押されており、接極子37の左端部分が相対的に後方の位置(規制片325に近い位置)に位置している。
2つのコイル端子40,40の間に電圧が印加されてコイル33に電流が流れる(通電される)と、コイル33が励磁され、接極子37の左端部分と鉄心31の第1脚部312との間に磁気的な吸引力が発生して、接極子37の左端部分が第1脚部312に吸引される。すなわち、接極子37及び移動体38が、接極子37の右端部分を回転軸として、(上から見て反時計回りに)回転する。
移動体38の回転によって突部381が前方へ移動し、突部381に押されることで、作動片27が前方へ移動する。これにより、作動片27の前面に設けられた可動接点271が固定接点231と接触し、可動接点端子46と固定接点端子45との間の電路が形成される。
一方、2つのコイル端子40,40の間の電圧印加を解除(通電を解除)すると、可動部材25のばね片28の付勢力によって、作動片27は後方に移動し、可動接点271が固定接点231から離れる。これにより、可動接点端子46と固定接点端子45との間の電路が遮断される。また、作動片27によって突部381が押されることで、接極子37及び移動体38も後方に移動する。
(2.6)利点
本実施形態の電磁継電器100の利点について、比較例の電磁継電器200との比較を交えて説明する。
比較例の電磁継電器200は、本実施形態の電磁継電器100と同様の基本構成を有している。ただし、比較例の電磁継電器200は、図17、図18に示すように、第1接点端子41(固定接点端子45)も通常端子6であって、特定端子5を有していない点で、本実施形態の電磁継電器100と相違する。比較例の電磁継電器200において、本実施形態の電磁継電器100と同様の構成については、共通の符号を付して説明を省略する。
比較例の電磁継電器200は、図17、図18に示すように、4つの端子41,42,43,44を、基板9の4つのスルーホール90にそれぞれ差し込み、その状態で端子41,42,43,44を基板9に半田付けすることで、基板9に固定(接続)される。
比較例の電磁継電器200では、端子41,42,43,44を基板9に半田付けする前の状態で、ハウジング1又は基板9に対して第2軸A2に沿った力(図17の左向き又は右向きの衝撃、振動等)が加えられる場合がある。ここで、比較例の電磁継電器200では、図17に示すように、第1接点端子41の第2軸A2に沿った寸法(幅)は、スルーホール90の径とほぼ同じ(僅かに小さい)であり、第2接点端子42の第2軸A2に沿った寸法(幅)は、スルーホール90の径とほぼ同じ(僅かに小さい)である。そのため、比較例の電磁継電器200では、ハウジング1又は基板9に対して第2軸A2に沿った力(衝撃、振動等)が加えられても、第1接点端子41及び/又は第2接点端子42がスルーホール90の壁面とすぐに接触する。また、比較例の電磁継電器200では、例えば、左側の脚部16を支点としてハウジング1が第3軸A3周りで図17の反時計回りに回転したとしても、僅かな角度回転しただけで、第2コイル端子44がスルーホール90の壁面に接触する。そのため、比較例の電磁継電器200では、第3軸A3を回転軸とする回転は起こり難く、この向きでの基板9に対するハウジング1の傾きは起こり難い。
また、比較例の電磁継電器200では、端子41,42,43,44を基板9に半田付けする前の状態で、ハウジング1又は基板9に対して第3軸A3に沿った力(図18の左向き又は右向きの衝撃、振動等)が加えられる場合がある。比較例の電磁継電器200では、図18に示すように、通常端子6である第1接点端子41、第2接点端子42、第1コイル端子43及び第2コイル端子44の各々は、断面形状の長手軸が第2軸A2に沿った板状であって、各端子41,42,43,44の第3軸A3に沿った寸法(厚さ)は、スルーホール90の径よりも小さい。そのため、比較例の電磁継電器200では、ハウジング1又は基板9に対して第3軸A3に沿った力(衝撃、振動等)が加えられた場合、第2軸A2を回転軸として回転する可能性がある。そのため、比較例の電磁継電器200は、基板9に対して傾く可能性がある(図18の二点鎖線参照)。また、電磁継電器200の傾きが大きくなると、端子41,42,43,44がスルーホール90から抜けて、電磁継電器200が倒れる可能性がある。
一方、本実施形態の電磁継電器100も、図15、図16に示すように4つの端子41,42,43,44を、基板9の4つのスルーホール90にそれぞれ差し込み、その状態で端子41,42,43,44を基板9に半田付けすることで、基板9に固定(接続)される。
図15、図16に示すように、本実施形態の電磁継電器100では、特定端子5である第1接点端子41の変形部53の少なくとも一部は、基板9のスルーホール90の内部に位置する。すなわち、ハウジング1の最下端(脚部16の下端)が基板9の上面91に接触した状態で、変形部53の上端531が、基板9の下面92よりも上側に位置し、変形部53の下端532が、基板9の上面91よりも下側に位置する。
また、本実施形態の電磁継電器100では、変形部53の上端531が、スルーホール90の内部に位置する。すなわち、ハウジング1の最下端が基板9の上面91に接触した状態で、変形部53の上端531が、基板9の上面91よりも下側かつ基板9の下面92よりも上側に位置する。
また、本実施形態の電磁継電器100では、変形部53の下端532が、スルーホール90の内部に位置する。すなわち、ハウジング1の最下端が基板9の上面91に接触した状態で、変形部53の下端532が、基板9の上面91よりも下側かつ基板9の下面92よりも上側に位置する。
また、本実施形態の電磁継電器100では、変形部53の全体が、スルーホール90の内部に位置する。すなわち、ハウジング1の最下端が基板9の上面91に接触した状態で、変形部53の上端531が基板9の上面91よりも下側に位置し、変形部53の下端532が基板9の下面92よりも上側に位置する。
本実施形態の電磁継電器100でも、比較例の電磁継電器200と同様、端子41,42,43,44を基板9に半田付けする前の状態で、ハウジング1又は基板9に対して第2軸A2に沿った力(図15の左向き又は右向きの衝撃、振動等)が加えられる場合がある。ここで、本実施形態の電磁継電器100では、図15に示すように、特定端子5である第1接点端子41の変形部53の上端531がスルーホール90内に位置しており、変形部53の上端531における、第1接点端子41の第2軸A2に沿った寸法(幅)は、スルーホール90の径とほぼ同じ(僅かに小さい)である。また、第2接点端子42の第2軸A2に沿った寸法(幅)は、スルーホール90の径とほぼ同じ(僅かに小さい)である。そのため、ハウジング1又は基板9に対して第2軸A2に沿った力(衝撃、振動等)が加えられても、第1接点端子41(変形部53の上端531)及び/又は第2接点端子42がスルーホール90の壁面とすぐに接触する。また、本実施形態の電磁継電器100では、例えば、左側の脚部16を支点としてハウジング1が第3軸A3周りで図15の反時計回りに回転したとしても、僅かな角度回転しただけで第2コイル端子44がスルーホール90の壁面に接触する。そのため、本実施形態の電磁継電器100では、比較例の電磁継電器200と同様、第3軸A3を回転軸とする回転は起こり難く、この向きでの基板9に対するハウジング1の傾きは起こり難い。
また、本実施形態の電磁継電器100でも、比較例の電磁継電器200と同様、端子41,42,43,44を基板9に半田付けする前の状態で、ハウジング1又は基板9に対して第3軸A3に沿った力(図16の左向き又は右向きの衝撃、振動等)が加えられる場合がある。本実施形態の電磁継電器100では、図16に示すように、特定端子5である第1接点端子41の変形部53の下端532がスルーホール90内に位置しており、変形部53の下端532における、第1接点端子41の第3軸A3に沿った寸法(幅)は、スルーホール90の径とほぼ同じ(僅かに小さい)である。そのため、ハウジング1又は基板9に対して第3軸A3に沿った力(衝撃、振動等)が加えられても、第1接点端子41(変形部53の下端532)がスルーホール90の壁面とすぐに接触する(図16の二点鎖線参照)。そのため、本実施形態の電磁継電器100では、第2軸A2を回転軸とする回転も起こり難く、この向きでの基板9に対するハウジング1の傾きも起こり難い。
このように、本実施形態の電磁継電器100は、第3軸A3を回転軸とする傾きを抑制できるだけでなく、第2軸A2を回転軸とする傾きも抑制することが可能となる。要するに、本実施形態の電磁継電器100は、端子(接点端子41、コイル端子40)を接続する前の状態において、相手側部材(基板9)に対する傾き(ハウジング1の傾き)を抑制可能となる、という利点がある。
また、本実施形態の電磁継電器100では、第1接点端子41が特定端子5である。通常、第1接点端子41は、コイル端子40よりも流れる電流量が多いため、コイル端子40よりも幅が広い。本実施形態の電磁継電器100では、コイル端子40に比べて幅の広い第1接点端子41が変形部53を有していることで、相手側部材に対する傾き(ハウジング1の傾き)を更に抑制可能となる。
また、本実施形態の電磁継電器100では、第1接点端子41及び第1コイル端子43は、第2接点端子42と第2コイル端子44との間に位置している。すなわち、電磁継電器100では、特定端子5である第1接点端子41は、それぞれ通常端子6である第2接点端子42と第2コイル端子44との間に位置している。これにより、4つの端子41,42,43,44のうちで最も外側の端子42,44が特定端子5である場合と比較して、第3軸A3を回転軸とするハウジング1の傾きを抑制することが可能となる。具体的に説明すると、例えば、第2接点端子42が特定端子5であって、変形部53の上端531が基板9の上面91よりも上側に位置している場合、第2軸A2において、基板9のスルーホール90の上側の開口面と第2接点端子42(特定端子5)との間に比較的大きな隙間が生じる可能性がある。そのため、第3軸A3を回転軸とするハウジング1の傾きが発生する可能性がある。これに対して、4つの端子41,42,43,44のうちで最も外側の端子42,44が通常端子6であれば、第2軸A2において、基板9のスルーホール90の上側の開口面と第2接点端子42(通常端子6)との間の隙間G1が小さい(図15参照)。これにより、第3軸A3を回転軸とするハウジング1の傾きを抑制することが可能となる。
(3)変形例
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。以下では、上記実施形態を「基本例」と呼ぶこともある。上記の基本例及び以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(3.1)変形例1
変形例1の電磁継電器100について、図19を参照して説明する。変形例1の電磁継電器100において、基本例の電磁継電器100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
変形例1の電磁継電器100では、図19に示すように、特定端子5の変形部53は、突形状55を有している。
突形状55とは、第1軸A1と直交する平面P1内において、その断面が、特定端子5の上端51の断面の位置とは異なる位置にある形状を意味する。本変形例の突形状55は、上から下に向かって、第1軸A1と直交する平面P1内での変形部53の断面の位置が変化している。図19に示すように、本変形例の突形状55は、変形部53の断面の形状を維持しつつ、上から下に向かって、第1軸A1と直交する平面P1内での変形部53の断面の位置が変化している。
変形例1の電磁継電器100では、突形状55の断面の位置が、上から下に向かって第3軸A3(特定端子5の厚さに沿った軸)に沿って徐々に変化(移動)している。ここでは特に、突形状55の断面の位置が、上から下に向かって、徐々に前へ移動した後に徐々に後へ移動している。そして、第1軸A1と直交する平面P1内において、変形部53の上端531の断面の位置と下端532の断面の位置とが同じ位置にある。
変形例1の電磁継電器100では、変形部53の突形状55は、曲げ形状56を有している。曲げ形状とは、通常端子6の一部を曲げることによって形成され得る形状である。図19に示すように、変形例1の電磁継電器100では、曲げ形状56は、左から見て略C字状である。ただし、これに限らず、曲げ形状56は、左から見て角括弧形状又は小なり記号形状等、他の形状であってもよい。
変形例1の突形状55の変形部53を有する特定端子5でも、第2軸A2を回転軸とするハウジング1の傾きを、抑制することが可能である。
(3.2)変形例2
変形例2の電磁継電器100について、図20を参照して説明する。変形例2の電磁継電器100において、基本例の電磁継電器100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
変形例2の電磁継電器100では、図20に示すように、特定端子5の変形部53は、突形状55を有している。
変形例2の電磁継電器100では、変形部53の突形状55は、第1軸A1における中央部分が第3軸A3に沿って突出した突部57を有している。突部57を有する突形状55では、上端の位置と中央の位置とで、第1軸A1と直交する平面P1内での変形部53の断面の形状が異なっている。具体的には、突部57を有する突形状55は、中央の位置の厚さ(第3軸A3に沿った寸法)が、上端の位置の厚さよりも大きい。
変形例2の突形状55は、例えば、通常端子6に突部57を取り付けることで形成され得る。突部57の材料は特に限定されず、絶縁体であってよいし、非絶縁体(導体又は半導体)であってもよい。
変形例2の突形状55の変形部53を有する特定端子5でも、第2軸A2を回転軸とするハウジング1の傾きを、抑制することが可能である。
(3.3)変形例3
変形例3の電磁継電器100について、図21、図22を参照して説明する。変形例3の電磁継電器100において、基本例の電磁継電器100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
変形例3の電磁継電器100では、特定端子5である第1接点端子41(固定接点端子45)の変形部53が、ハウジング1の内部にある点で、基本例の電磁継電器100と相違する。
すなわち、図21に示すように、変形部53の上端531及び下端532は、ハウジング1の内部に位置している。変形部53は、ひねり角が90度のひねり形状54を有している。そのため、第1接点端子41においてハウジング1から突出している部分の全体において、断面形状の長手軸が、第3軸A3に沿っている。
変形例3の変形部53を有する特定端子5でも、第2軸A2を回転軸とするハウジング1の傾きを、抑制することが可能である。
また、変形例3の電磁継電器100では、第1接点端子41においてハウジング1から突出している部分の全体において、断面形状の長手軸が、第3軸A3に沿っている。そのため、第1接点端子41が挿入されるスルーホールとして、図22に示すように、第3軸A3に沿った長手軸を有する長孔状のスルーホール99を採用することが可能となる。
(3.4)その他の変形例
一変形例において、図23、図24に示すように、変形部53の少なくとも一部が基板9の下面92よりも下側に位置していてもよく、変形部53の全体(変形部53の上端531)が基板9の下面92よりも下側に位置していてもよい。この場合、例えば、第2軸A2を回転軸とするハウジング1の傾きによって特定端子5が上方に移動したとしても、変形部53が、基板9におけるスルーホール90の下開口面の縁部と接触することで、特定端子5がスルーホール90から抜けるのが防止される。
一変形例において、第1コイル端子43が特定端子5であってもよい。
一変形例において、最も外側の端子(第2接点端子42又は第2コイル端子44)が特定端子5であってもよい。
一変形例において、電磁継電器100は、特定端子5を1つのみ備える構成に限られず、2つ以上の特定端子5を備えていてもよい。電磁継電器100は、全ての端子が特定端子5であってもよい。
一変形例において、電磁継電器100が備える端子の数は、4つに限られない。例えば、電磁継電器100は、可動接点271と固定接点231との組からなる接点装置2を2つ以上備えてもよく、その場合、電磁継電器100は、可動接点端子46及び/又は固定接点端子45を2つ以上備えていてもよい。
一変形例において、電磁継電器100が備える複数の端子は、第2軸A2に沿った直線L1上に位置していない端子を含んでもよい。例えば、第1接点端子41及び第2接点端子42がハウジング1の下面の左前部分に配置され、第1コイル端子43及び第2コイル端子44がハウジング1の下面の右後部分に配置されることで、複数の端子が対角に配置されていてもよい。
一変形例において、特定端子5は、長手軸を有していれば、その断面形状が長方形でなくてもよく、例えば、四隅が面取りされた長方形状であってもよいし、長方形以外の四角形状であってもよいし、三角形状、五角形等の他の多角形状であってもよいし、楕円状であってもよい。
一変形例において、第1接点端子41及び/又は第2接点端子42は、先細り形状を有していなくてもよいし、第1コイル端子43及び/又は第2コイル端子44は、面取り形状を有していなくてもよい。
一変形例において、電磁継電器100が接続される相手側部材は基板9に限られず、例えば端子台等であってもよい。
一変形例において、接点装置2は、コイル33の通電時に可動接点271が固定接点231と接触する構造(いわゆるa接点)に限られず、コイル33の非通電時に可動接点271が固定接点231と接触する構造(いわゆるb接点)であってもよい。接点装置2は、いわゆるc接点構造を有していてもよい。
一変形例において、変形部53のひねり形状54のひねり方向は、下から見て、変形部53の断面形状の長手軸が上から下へ向かって時計回りに回転する方向であってもよい。
一変形例において、変形部53は、1つの連続したひねり形状54を有している構造に限られず、上下において離れた2つ以上のひねり形状54を有していてもよい。2つ以上のひねり形状54を有している場合、他のひねり形状54とはひねり方向が反対のひねり形状54があってもよい。
一変形例において、特定端子は、異なる形状(例えばひねり形状54と突形状55)を有する複数の変形部53を有していてもよい。
一変形例において、特定端子5は、第1軸A1と直交する仮想面へ投影した場合に、上端51の位置と下端52の位置とが異なっていてもよい。
(4)態様
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように、本明細書には以下の態様が開示されている。
第1の態様の電磁継電器(100)は、固定接点(231)と、可動接点(271)と、電磁駆動部(3)と、ハウジング(1)と、接点端子(41)と、コイル端子(40)と、を備える。可動接点(271)は、固定接点(231)と接触する接触位置と固定接点(231)から離れた離間位置との間で移動する。電磁駆動部(3)は、コイル(33)を有する。電磁駆動部(3)は、コイル(33)への通電に応じて可動接点(271)を固定接点(231)に対して移動させる。ハウジング(1)は、固定接点(231)、可動接点(271)、及び電磁駆動部(3)を収容する。接点端子(41)は、固定接点(231)と可動接点(271)とのうちのいずれか一方とつながっている。接点端子(41)は、ハウジング(1)から下方へ突出する。コイル端子(40)は、コイル(33)とつながっている。コイル端子(40)は、ハウジング(1)から下方へ突出する。接点端子(41)とコイル端子(40)とのうちの少なくとも一方は特定端子(5)である。特定端子(5)は、特定端子(5)の上端(51)と下端(52)との間に変形部(53)を有する。
この態様によれば、端子(接点端子41、コイル端子40)を相手側部材(例えば基板9)に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを抑制可能となる。
第2の態様の電磁継電器(100)では、第1の態様において、変形部(53)は、ひねり形状(54)を有する。
この態様によれば、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを更に抑制可能となる。
第3の態様の電磁継電器(100)では、第1又は第2の態様において、特定端子(5)の上端(51)の断面形状及び特定端子(5)の下端(52)の断面形状が、それぞれ長方形である。上から見て、特定端子(5)の上端(51)の断面形状の長手軸(C1)は、特定端子(5)の下端(52)の断面形状の長手軸(C2)に対して交差している。
この態様によれば、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを更に抑制可能となる。
第4の態様の電磁継電器(100)では、第3の態様において、上から見て、特定端子(5)の上端(51)の断面形状の長手軸(C1)は、特定端子(5)の下端(52)の断面形状の長手軸(C2)と直交している。
この態様によれば、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを更に抑制可能となる。
第5の態様の電磁継電器(100)では、第1~第4のいずれか1つの態様において、変形部(53)は、突形状(55)を有する。
この態様によれば、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを更に抑制可能となる。
第6の態様の電磁継電器(100)では、第5の態様において、突形状(55)は、曲げ形状(56)を有する。
この態様によれば、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを更に抑制可能となる。
第7の態様の電磁継電器(100)では、第1~第6の態様において、変形部(53)は、ハウジング(1)の内部にある。
この態様によれば、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを抑制可能となる。また、相手側部材としての基板(9)のスルーホールとして、特定端子(5)の長手方向に沿ったスルーホール(99)を採用可能となる。
第8の態様の電磁継電器(100)では、第1~第7の態様において、変形部(53)は、ハウジング(1)の外部にある。
この態様によれば、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを更に抑制可能となる。
第9の態様の電磁継電器(100)では、第8の態様において、変形部(53)は、ハウジング(1)の最下端よりも下側の位置にある。
この態様によれば、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを更に抑制可能となる。
第10の態様の電磁継電器(100)は、第1~第9のいずれか1つの態様において、接点端子(41)としての第1接点端子(41)に加えて、第2接点端子(42)を更に備える。第2接点端子(42)は、固定接点(231)と可動接点(271)とのうちの他方とつながっておりハウジング(1)から下方へ突出する。第2接点端子(42)は、上端(421)と下端(422)との間に変形部(53)に対応する形状を含まずに上下に延びている。
この態様によれば、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを更に抑制可能となる。また、第2接点端子(42)が特定端子(5)である場合と比較して、第2接点端子(42)が変形部(53)を有するように第2接点端子(42)を加工する工程が不要となる。
第11の態様の電磁継電器(100)は、第10の態様において、コイル(33)の第1端とつながっているコイル端子(40)としての第1コイル端子(43)に加えて、第2コイル端子(44)を更に備える。第2コイル端子(44)は、コイル(33)の第2端とつながっており、ハウジング(1)から下方へ突出する。第2コイル端子(44)は、上端(441)と下端(442)との間に変形部(53)に対応する形状を含まずに上下に延びている。第1接点端子(41)及び第1コイル端子(43)は、第2接点端子(42)と第2コイル端子(44)との間に位置する。
この態様によれば、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを更に抑制可能となる。また、第2コイル端子(44)が特定端子(5)である場合と比較して、第2コイル端子(44)が変形部(53)を有するように第2コイル端子(44)を加工する工程が不要となる。
第12の態様の電磁継電器(100)は、第1~第11のいずれか1つの態様において、接点端子(41)としての第1接点端子(41)、及びコイル(33)の第1端とつながっているコイル端子(40)としての第1コイル端子(43)に加えて、第2接点端子(42)と第2コイル端子(44)とを更に備える。第2接点端子(42)は、固定接点(231)と可動接点(271)とのうちの他方とつながっておりハウジング(1)から下方へ突出する。第2コイル端子(44)は、コイル(33)の第2端とつながっておりハウジング(1)から下方へ突出する。第1接点端子(41)、第2接点端子(42)、第1コイル端子(43)、及び第2コイル端子(44)は、ハウジング(1)の下面において一直線(L1)上に並んで配置されている。
この態様によれば、第1接点端子(41)、第2接点端子(42)、第1コイル端子(43)、及び第2コイル端子(44)が並んでいる軸を回転軸とする傾きが生じやすいハウジング(1)であっても、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを抑制可能となる。
第13の態様の電磁継電器(100)では、第12の態様において、ハウジング(1)の下面は、長方形状である。第1接点端子(41)、第2接点端子(42)、第1コイル端子(43)、及び第2コイル端子(44)は、ハウジング(1)の下面の短手軸の一方側(前側)に寄って配置されている。
この態様によれば、第1接点端子(41)、第2接点端子(42)、第1コイル端子(43)、及び第2コイル端子(44)が並んでいる軸を回転軸とする傾きが生じやすいハウジング(1)であっても、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを抑制可能となる。
第14の態様の電磁継電器(100)では、第12又は第13の態様において、第1接点端子(41)の上端の断面形状、第2接点端子(42)の上端の断面形状、第1コイル端子(43)の上端の断面形状、及び第2コイル端子(44)の上端の断面形状が、それぞれ長方形である。上から見て、第1接点端子(41)の上端の断面形状の長手軸(B11)、第2接点端子(42)の上端の断面形状の長手軸(B21)、第1コイル端子(43)の上端の断面形状の長手軸(B31)、及び第2コイル端子(44)の上端の断面形状の長手軸(B41)が、いずれも、第1接点端子(41)、第2接点端子(42)、第1コイル端子(43)、及び第2コイル端子(44)が並ぶ軸(第2軸A2)に沿っている。
この態様によれば、第1接点端子(41)、第2接点端子(42)、第1コイル端子(43)、及び第2コイル端子(44)が並んでいる軸(第2軸A2)を回転軸とする傾きが生じやすいハウジング(1)であっても、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを抑制可能となる。
第15の態様の電磁継電器(100)では、第1~第14のいずれか1つの態様において、接点端子(41)は、特定端子(5)である。
この態様によれば、コイル端子(40)よりも幅の大きな接点端子(41)が変形部(53)を有していることで、端子を相手側部材に接続する前の状態において、相手側部材に対するハウジング(1)の傾きを更に抑制可能となる。
100 電磁継電器
1 ハウジング
231 固定接点
271 可動接点
3 電磁駆動部
33 コイル
40 コイル端子
41 接点端子、第1接点端子
42 第2接点端子
421 上端
422 下端
43 第1コイル端子
44 第2コイル端子
441 上端
442 下端
5 特定端子
51 上端
52 下端
53 変形部
54 ひねり形状
55 突形状
56 曲げ形状
B11,B21,B31,B41,C1,C2 長手軸
L1 直線(仮想線)

Claims (15)

  1. 固定接点と、
    前記固定接点と接触する接触位置と前記固定接点から離れた離間位置との間で移動する可動接点と、
    コイルを有し、前記コイルへの通電に応じて前記可動接点を前記固定接点に対して移動させる電磁駆動部と、
    前記固定接点、前記可動接点、及び前記電磁駆動部を収容するハウジングと、
    前記固定接点と前記可動接点とのうちのいずれか一方とつながっており、前記ハウジングから下方へ突出する接点端子と、
    前記コイルとつながっており、前記ハウジングから下方へ突出するコイル端子と、
    を備え、
    前記接点端子と前記コイル端子とのうちの少なくとも一方は特定端子であり、
    前記特定端子は、前記特定端子の上端と下端との間に変形部を有する、
    電磁継電器。
  2. 前記変形部は、ひねり形状を有する、
    請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 前記特定端子の前記上端の断面形状及び前記特定端子の前記下端の断面形状が、それぞれ長方形であり、
    上から見て、前記特定端子の前記上端の前記断面形状の長手軸は、前記特定端子の前記下端の前記断面形状の長手軸に対して交差している、
    請求項1又は2に記載の電磁継電器。
  4. 上から見て、前記特定端子の前記上端の前記断面形状の前記長手軸は、前記特定端子の前記下端の前記断面形状の前記長手軸と直交している、
    請求項3に記載の電磁継電器。
  5. 前記変形部は、突形状を有する、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  6. 前記突形状は、曲げ形状を有する、
    請求項5に記載の電磁継電器。
  7. 前記変形部は、前記ハウジングの内部にある、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  8. 前記変形部は、前記ハウジングの外部にある、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  9. 前記変形部は、前記ハウジングの最下端よりも下側の位置にある、
    請求項8に記載の電磁継電器。
  10. 前記接点端子としての第1接点端子に加えて、前記固定接点と前記可動接点とのうちの他方とつながっており前記ハウジングから下方へ突出する第2接点端子を更に備え、
    前記第2接点端子は、上端と下端との間に前記変形部に対応する形状を含まずに上下に延びている、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  11. 前記コイルの第1端とつながっている前記コイル端子としての第1コイル端子に加えて、前記コイルの第2端とつながっており、前記ハウジングから下方へ突出する第2コイル端子を更に備え、
    前記第2コイル端子は、上端と下端との間に前記変形部に対応する形状を含まずに上下に延びており、
    前記第1接点端子及び前記第1コイル端子は、前記第2接点端子と前記第2コイル端子との間に位置する、
    請求項10に記載の電磁継電器。
  12. 前記接点端子としての第1接点端子、及び前記コイルの第1端とつながっている前記コイル端子としての第1コイル端子に加えて、前記固定接点と前記可動接点とのうちの他方とつながっており前記ハウジングから下方へ突出する第2接点端子と、前記コイルの第2端とつながっており前記ハウジングから下方へ突出する第2コイル端子と、
    を更に備え、
    前記第1接点端子、前記第2接点端子、前記第1コイル端子、及び前記第2コイル端子は、前記ハウジングの下面において一直線上に並んで配置されている、
    請求項1~11のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  13. 前記ハウジングの前記下面は、長方形状であり、
    前記第1接点端子、前記第2接点端子、前記第1コイル端子、及び前記第2コイル端子は、前記ハウジングの前記下面の短手軸の一方側に寄って配置されている、
    請求項12に記載の電磁継電器。
  14. 前記第1接点端子の上端の断面形状、前記第2接点端子の上端の断面形状、前記第1コイル端子の上端の断面形状、及び前記第2コイル端子の上端の断面形状が、それぞれ長方形であり、
    上から見て、前記第1接点端子の前記上端の前記断面形状の長手軸、前記第2接点端子の前記上端の前記断面形状の長手軸、前記第1コイル端子の前記上端の前記断面形状の長手軸、及び前記第2コイル端子の前記上端の前記断面形状の長手軸が、いずれも、前記第1接点端子、前記第2接点端子、前記第1コイル端子、及び前記第2コイル端子が並ぶ軸に沿っている、
    請求項12又は13に記載の電磁継電器。
  15. 前記接点端子は、前記特定端子である、
    請求項1~14のいずれか1項に記載の電磁継電器。
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