JP6734772B2 - 電磁継電器 - Google Patents
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Description
一方、コイルへの通電を遮断すると可動接点が設けられている可動接点バネの弾性作用(復元力)によって可動接点が固定接点から離反する。これにより、固定接点端子、および可動接点端子の通電が遮断される。
θ<8.7°
を満たすように設定されていることを特徴とする。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、電磁継電器1の側面図である。図2は、電磁継電器1の正面図である。
電磁継電器1は、例えば車両に搭載されているランプ(Lamp)の点灯・消灯を行うために用いられるものである。
図1、図2に示すように、電磁継電器1は、ベース部2と、ベース部2の一面2a側に設けられたコイル4と、ベース部2とコイル4との間に設けられている接点部3と、ベース部2のコイル4とは反対側に突設されたコイル端子8、可動接点端子10、および固定接点端子12と、コイル端子8に接続されているレジスタ16と、コイル4を覆う四角箱状のカバー17と、を備えている。
ベース部2は、絶縁性を有する樹脂により略長方形の平板形状に形成されている。ベース部2の長手方向一端側(図1における左側、図2における紙面手前側)には、短手方向両側に、それぞれベース部2の長手方向に沿って長いコイル端子用スリット7が形成されている。これらコイル端子用スリット7に、それぞれコイル端子8が挿入、または圧入される。
さらに、ベース部2の長手方向略中央には、ベース部2の短手方向に沿って長い固定接点端子用スリット11が形成されている。この固定接点端子用スリット11に、固定接点端子12が挿入、または圧入される。
この他、ベース部2の一面2a側には、レジスタ16を収納するための凹部(不図示)が形成されている。
図3は、電磁継電器1を各端子8,9,10(コイル端子8、可動接点端子10、固定接点端子12)側からみた斜視図であって、一部の部品を取り外した状態を示している。
図1〜図3に示すように、ヨーク19には磁路が形成されるようになっており、金属板にプレス加工を施して屈曲形成されている。すなわち、ヨーク19は、ベース部2と所定の間隔をあけて対向する上壁19aと、上壁19aの第2支柱6側端から上壁19aに対して略垂直に屈曲延出する縦壁19bと、を有している。さらに、ヨーク19は、上壁19aと縦壁19bとが連なる方向が長くなるように形成されている。
コイル4は、鉄心18に外嵌固定されているコイルボビン14と、コイルボビン14に巻回されたコイル線材15と、により構成されている。
コイルボビン14は、樹脂等の絶縁性を有する材料により形成されている。コイルボビン14は、鉄心18に外嵌された円筒状のボビン本体(不図示)と、ボビン本体の軸方向両端に設けられ、径方向外側に張り出すように形成された2つの外フランジ部72,73(上外フランジ部72、下外フランジ部73)と、が一体成形されたものである。
また、2つの外フランジ部72,73のうち、ベース部2側に配置された下外フランジ部73には、ベース部2に形成されているコイル端子用スリット7に対応する位置に、それぞれコイル端子支持部74が一体成形されている。コイル端子支持部74は、略四角筒状に形成され、且つコイル端子8の基端が圧入可能なようにベース部2側に向かって突出形成されている。
コイル端子8は、略長板状に形成されている。また、コイル端子8は、ベース部2の面方向と直交する方向、つまり、鉄心18(コイルボビン14)の軸心C1方向に沿って延出されている。さらに、コイル端子8は、ベース部2の面方向に沿う断面形状がコイル端子用スリット7の延在方向(ベース部2の長手方向)に沿うように形成されている。そして、コイル端子8は、ベース部2のコイル端子用スリット7に挿通されている。
このような接続片82に、導出溝76を介して導出されたコイル線材15の端末部15aが係止され、例えばヒュージングにより固定されている。これにより、コイル線材15とコイル端子8とが接続される。また、接続片82に、レジスタ16が例えばヒュージングにより固定されている。
図4は、接点部3の概略構成図である。
図3、図4に示すように、ベース部2とコイル4との間に設けられている接点部3は、固定接点端子12に接続されている固定接点22と、固定接点22と鉄心18の軸心C1方向で対向するように配置されている可動接点21と、固定接点22に対して可動接点21を接離可能に支持する可動接点バネ20と、可動接点21の移動を規制するストッパ50と、を主構成としている。
そして、第2延出部36cの先端側に、固定接点22が取付けられている。また、立設部36bの大部分には、開口部37が形成されている。この開口部37には、可動接点バネ20が挿通されている。
連結部31bは、各垂設部31aとの接続部分になる両端が、それぞれカシメ、または溶接により、ヨーク19の縦壁19bに固定されている。また、一対の垂設部31aは僅かに屈曲しながら延び、その先端がアーム部32に接続される。
支持片33は、その短手方向の幅が一対のアーム部32に跨る幅に形成されている。そして、支持片33は、アーム部32の先端から斜め下方に延出されている。また、支持片33が、内部接点部36の開口部37に挿通されている。支持片33の先端側は、内部接点部36の第2延出部36cとベース部2の一面2aとの間に介在されている。
このような支持片33の先端側に、可動接点21が取付けられている。これにより、可動接点21は、固定接点22に対して所定間隔をあけて対向配置される。
θ1<8.7° ・・・(1)
を満たすように形成されている。
このような構成のもと、可動接点バネ20によって、可動接点21は、固定接点22に対して軸心C1方向に沿って当接離反する。
ストッパ50は、金属板にプレス加工を施してL字状に形成されている。すなわち、ストッパ50は、可動接点21の下方に所定間隔をあけて配置されているストッパ本体51と、ストッパ本体51におけるヨーク19の縦壁19b側端(図4における右側端)からベース部2側に向かって屈曲延出する固定部52と、が一体成形されたものである。この固定部52がベース部2に差し込まれ、ベース部2にストッパ50が固定される。
さらに具体的には、鉄心18の軸心C1に直交する平面を仮想平面P1としたとき、この仮想平面P1に対するストッパ本体51の一面51aの角度θ2は、
θ2=1° ・・・(2)
を満たすように設定されている。
次に、電磁継電器1の動作について説明する。
コイル4のコイル線材15に通電を行っていない状態では、接点部3を構成している可動接点21と固定接点22とが離反している(以下、可動接点21の離反状態という)。電磁継電器1の起動前における可動接点21の離反状態では、可動接点21は、固定接点22に離反していると共に、ストッパ50とも離反している。
これに対し、コイル端子8に電流を供給すると(以下、コイル端子8に供給される電流を一次電流という)、このコイル端子8を介してコイル線材15に電流が流れ、鉄心18が励磁される。
可動接点バネ20は、ヨーク19の縦壁19bを介して可動接点端子10と電気的に接続されているので、可動接点端子10と固定接点端子12とが電気的に接続される。これにより、外部電源(不図示)の電流が負荷(不図示、例えばランプ)に供給される。なお、以下の説明において、可動接点端子10、および固定接点端子12に供給される電流を二次電流という。
ここで、可動接点21が接続状態から離反状態へと移行する際、可動接点バネ20のバネ力の勢いで、ストッパ本体51の一面51aに可動接点21が当接する。これにより、可動接点21がベース部2に接触することなく、可動接点21の移動が規制される。また、可動接点21の移動が規制されるので、可動接点バネ20の弾性変形が大きくなりすぎることも防止できる。
また、ストッパ50は、ストッパ本体51の一面51aが可動接点バネ20の傾斜に対応するように、傾斜されている。つまり、ストッパ50は、鉄心18の軸心C1に直交する仮想平面P1に対するストッパ本体51の一面51aの角度θ2が、上記式(2)を満たすように形成されている。このため、可動接点21が接続状態から離反状態へと移行する際、ストッパ本体51の一面51aに当接する可動接点21の衝撃が緩和される。
したがって、ストッパ本体51の一面51aに可動接点21が当接した際のバウンドが抑制され、チャタリングの発生が防止される。以下、より具体的に説明する。
ここで、図5中、(1)〜(4)で示す各グラフの条件について、以下に詳述する。
(1)の条件:可動接点バネ20の形状が上記式(1)を満たすように形成されておらず、且つストッパ50の形状が上記式(2)を満たすように形成されていない。
(2)の条件:可動接点バネ20の形状が上記式(1)を満たすように形成されておらず、且つストッパ50の形状が上記式(2)を満たすように形成されている。
(3)の条件:可動接点バネ20の形状が上記式(1)を満たすように形成されており、且つストッパ50の形状が上記式(2)を満たすように形成されていない。ここで、角度θ1は、θ1=6.25°に設定されている。
(4)の条件:可動接点バネ20の形状が上記式(1)を満たすように形成されており、且つストッパ50の形状が上記式(2)を満たすように形成されている。ここで、角度θ1は、θ1=6.25°に設定されている。
このため、電磁継電器1のチャタリングの発生をできる限り抑制できる。
さらに、ストッパ50を設けることにより、可動接点21が接続状態から離反状態へと移行する際、ベース部2の一面2aに可動接点21が接触してしまうことも防止できる。このため、可動接点21やベース部2が損傷してしまうことを防止できる。
例えば、電磁継電器1は、車両に搭載されているランプ(Lamp)の点灯・消灯を行うために用いられるものである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな電機機器に電磁継電器1を採用することが可能である。
Claims (3)
- コイルボビンを介してコイル線材が巻回されている鉄心と、
前記鉄心を支持し、且つ該鉄心と共に磁路を形成するヨークと、
固定接点が設けられている固定接点端子と、
前記固定接点の前記コイルボビンとは反対側に設けられ、前記固定接点に対向配置された可動接点と、
前記ヨークに一端が取付けられていると共に、他端に前記可動接点が設けられ、該可動接点を前記固定接点に対して接離可能に支持している可動接点バネと、
前記可動接点の前記固定接点とは反対側に設けられ、前記可動接点の前記固定接点から離間する方向への移動を、一面に前記可動接点を当接させて規制する板状のストッパと、
を備え、
前記ストッパは、前記可動接点バネの前記他端寄りで前記可動接点バネと対向する前記一面の他端側よりも前記可動接点バネの前記一端側で前記可動接点バネと対向する前記一面の一端側が前記鉄心から離間するように、前記鉄心の軸心に直交する方向に対して傾斜している
ことを特徴とする電磁継電器。 - 前記可動接点バネは、
前記鉄心の軸線方向に沿って延び前記一端を構成すると共に前記ヨークに取り付けられる取付座と、
前記取付座の前記一端とは反対側端から前記鉄心の軸心に直交する方向に屈曲延出するアーム部と、
前記アーム部の先端から該アーム部に対して前記鉄心から離間する方向に傾斜して延出する支持片と、
が一体成形されたものである
ことを特徴とする請求項1に記載の電磁継電器。 - 前記支持片の前記アーム部に対する角度θは、
θ<8.7°
を満たすように設定されている
ことを特徴とする請求項2に記載の電磁継電器。
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