JP2023098291A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

Figure 2023098291000001
【課題】後面衝突時における着座乗員への衝撃を緩和する。
【解決手段】車両用シート10は、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバック18と、シートバック18の骨格を構成するシートバックフレーム30と、を備えている。また、車両用シート10は、シートバックフレーム30に固定され、着座乗員の身体に装着されるシートベルトが巻取られるリトラクタ14を備えている。さらに、車両用シート10は、後面衝突時に着座乗員の背部がシートバック18をシート後方側へ向けて押圧した際に変形される変形起点部54を備えている。変形起点部54は、シートバックフレーム30において少なくともリトラクタ14が固定された部位の周辺に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1には、シートベルトを巻取るリトラクタがシートバックに設けられた車両用シートが開示されている。この文献に記載された車両用シートでは、前面衝突時にリトラクタのプリテンショナが駆動されると、慣性移動する乗員からシートベルトを介してシートバックに車両前方側への荷重が入力される。また、車両用シートには、金属製エアバッグが設けられている。金属製のエアバッグは、前面衝突時にシート下方に伸張し、車両床面に当接される。これにより、車両用シートのシート剛性が向上し、シートバックの
前倒れが防止又は抑制されるようになっている。
特開2019-123446号公報
上記特許文献1に記載された構成は、前面衝突時における車両用シートの剛性を確保するという観点では有用な構成ではあるが、後面衝突時における着座乗員への衝撃を緩和するという観点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、後面衝突時における着座乗員への衝撃を緩和することができる車両用シートを得ることが目的である。
第1の態様の車両用シートは、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、前記シートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、前記シートバックフレームに固定され、着座乗員の身体に装着されるシートベルトが巻取られるリトラクタと、前記シートバックフレームにおいて少なくとも前記リトラクタが固定された部位の周辺に設けられ、後面衝突時に着座乗員の背部が前記シートバックをシート後方側へ向けて押圧した際に変形される変形起点部と、を備えている。
第1の態様の車両用シートによれば、着座乗員の背部がシートバックによってシート後方側から支持される。ここで、車両の後面衝突時においては、着座乗員の背部がシートバックをシート後方側へ向けて押圧して、シートバックフレームの変形起点部が変形する。これにより、後面衝突時における着座乗員への衝撃を緩和することができる。
第2の態様の車両用シートは、第1の態様の車両用シートにおいて、前記シートバックフレームは、シート左右方向に間隔をあけて配置されシート上下方向に延びる左右一対のサイドフレームと、左右一対の前記サイドフレームのシート上方側の端部をシート左右方向につなぐ上フレームと、一方の前記サイドフレームのシート上方側の部分に設けられ前記リトラクタが固定されるリトラクタ固定部と、を備え、前記変形起点部が、前記上フレームにおける前記シートバックの左右方向の中心位置よりも前記リトラクタ固定部側かつ前記リトラクタ固定部よりも前記シートバックの左右方向の中心位置側に設けられている。
第2の態様の車両用シートによれば、変形起点部が、上フレームにおける上記位置に設けられている。これにより、後面衝突時に、リトラクタ固定部が設けられた側とは反対側のサイドフレームを後方側へ速やかに変位させることができる。
第3の態様の車両用シートは、第2の態様の車両用シートにおいて、前記リトラクタ固定部が設けられた側の前記サイドフレームのシート前後方向への曲げ剛性が、前記リトラクタ固定部が設けられた側とは反対側の前記サイドフレームのシート前後方向への曲げ剛性よりも高く設定されている。
第3の態様の車両用シートによれば、リトラクタ固定部が設けられた側のサイドフレームのシート前後方向への曲げ剛性が、リトラクタ固定部が設けられた側とは反対側のサイドフレームのシート前後方向への曲げ剛性よりも高く設定されている。これにより、前面衝突時にリトラクタ固定部に生じる荷重によって、リトラクタ固定部が設けられた側のサイドフレームが変形することを抑制することができる。
第4の態様の車両用シートは、第2の態様又は第3の態様の車両用シートにおいて、前記リトラクタ固定部が設けられた側とは反対側の前記サイドフレームのシート下方側の部分には、後面衝突時に着座乗員の背部が前記シートバックをシート後方側へ向けて押圧した際に変形される第2変形起点部が設けられている。
第4の態様の車両用シートによれば、後面衝突時に着座乗員の背部がシートバックをシート後方側へ向けて押圧した際に、上フレームの変形起点部が変形することに加えて、リトラクタ固定部が設けられた側とは反対側のサイドフレームの第2変形起点部が変形する。これにより、後面衝突時に、リトラクタ固定部が設けられた側とは反対側のサイドフレームを後方側へより一層変位させることができる。
第5の態様の車両用シートは、第4の態様の車両用シートにおいて、前記シートバックフレームは、シート左右方向の両側部分が左右一対の前記サイドフレームのシート上方側の部分にそれぞれ接合されていると共に上方側の部分が前記上フレームに接合された上部プレート部材を備えており、前記上部プレート部材には、前記リトラクタ固定部が設けられ、シート前方側から見て、前記上部プレート部材における前記変形起点部と前記第2変形起点部とをつなぐ線上には、後面衝突時に着座乗員の背部が前記シートバックをシート後方側へ向けて押圧した際に変形される第3変形起点部が設けられている。
第5の態様の車両用シートによれば、後面衝突時に着座乗員の背部がシートバックを後方側へ向けて押圧した際に、上部プレート部材の第3変形起点部が変形する。これにより、上側プレート部材が、変形起点部及び第2変形起点部の変形の妨げになることを抑制することができる。
第6の態様の車両用シートは、第2の態様~第5の態様のいずれか1つの態様の車両用シートにおいて、前記上フレームは筒状に形成されており、前記変形起点部は、前記上フレームにおけるシート後方側の部位に形成された窪みとなっている。
第6の態様の車両用シートによれば、上フレームの一部に窪みを設けるという単純な構成により、後面衝突時における着座乗員への衝撃を緩和することができる。
本発明に係る車両用シートは、後面衝突時における着座乗員への衝撃を緩和することができる、という優れた効果を有する。
本実施形態の車両用シートを示す正面図である。 本実施形態の車両用シートのフレーム等を示す正面図である。 シートバックフレームの上フレームにおいて変形起点部が設けられた部分を上下方向及び前後方向に沿って切断した断面を示す断面図である。 図2に示された4-4線に沿って切断したシートバックフレーム等の断面を示す断面図である。
図1~図4を用いて、本発明の実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、図中に示す矢印FR、矢印UP、矢印LH及び矢印RHは、車両用シートに着座した乗員から見たシート前方側、上方側、左側及び右側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、シート前後方向の前後、シート上下方向の上下、シート左右方向の左右を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態の車両用シート10は、シートベルト12を巻取るリトラクタ14がシートバック18に設けられたベルトインシートと呼ばれるタイプの車両用シートである。この車両用シート10は、着座乗員の臀部を下方側から支持するシートクッション16と、着座乗員の背部を後方側から支持するシートバック18と、着座乗員の頭部を後方側から支持するヘッドレスト20と、備えている。
図1及び図2に示されるように、シートクッション16は、当該シートクッション16の骨格を構成するシートクッションフレーム22と、シートクッションフレーム22に取付けられていると共に着座乗員側の面が表皮材に覆われたシートクッションパッド24と、を含んで構成されている。シートクッション16の右側には、シートベルト12が挿通されたタングプレート26が係合するバックル28が固定されている。また、シートクッション16の左側には、シートベルト12においてリトラクタ14に係止された側とは反対側の端部が固定されている。
シートバック18は、当該シートバック18の骨格を構成するシートバックフレーム30と、シートバックフレーム30に取付けられていると共に表皮材に覆われたシートバックパッド32と、を含んで構成されている。このシートバック18の内部における左上方側には、リトラクタ14が設けられている。そして、シートベルト12は、シートバック18の左上端部に設けられた図示しないスルーアンカ等の開口部からシートバック18の前方側に引出されている。そして、シートベルト12が挿通されたタングプレート26がバックル28に係合されることで、シートベルト12が着座乗員に装着されるようになっている。ここで、本実施形態のシートベルト12は、着座乗員の胸部に沿って斜めに掛け渡されるショルダベルト部と、着座乗員の腰部に沿って左右方向に掛け渡されるラップベルト部と、を有する3点式のシートベルト装置34の一部を構成している。なお、シートベルト装置34は、シートベルト12、リトラクタ14、タングプレート26及びバックル28等を含んで構成されている。
ヘッドレスト20は、当該ヘッドレスト20の骨格を構成する図示しないヘッドレストステーと、ヘッドレストステーに取付けられていると共に表皮材に覆われたヘッドレストパッド38と、を含んで構成されている。
次に、シートバックフレーム30の細部の構成について説明する。
図2に示されるように、シートバックフレーム30は、左右方向に間隔をあけて配置され上下方向に延びる左右一対のサイドフレーム40、42と、左右一対のサイドフレーム40、42の上方側の端部を左右方向につなぐ上フレーム44と、を備えている。
右側のサイドフレーム42は、一例として鋼鈑材にプレス加工等が施されることによって形成されている。右側のサイドフレーム42の上端部は、後述する上フレーム44の右側の端部が接合される上フレーム接合部42Aとなっている。また、右側のサイドフレーム42の下端部は、シートクッションフレーム22の右後端部に回動可能に支持されている。
左側のサイドフレーム40は、一例として鋼鈑材にプレス加工等が施されることによって形成されている。左側のサイドフレーム40の上端部は、右側のサイドフレーム42の上フレーム接合部42Aに対して上方側に位置しており、後述する上フレーム44の左側の端部が接合される上フレーム接合部40Aとなっている。また、左側のサイドフレーム40の下端部は、シートクッションフレーム22の左後端部に回動可能に支持されている。また、左側のサイドフレーム40の上フレーム接合部40Aの後方側には、リトラクタ14が設けられている。
ここで、左側のサイドフレーム40には、車両の前面衝突時に着座乗員が前方側へ慣性移動することに伴う荷重がシートベルト12、リトラクタ14及び後述する上部プレート部材48を介して入力される。そのため、本実施形態では、左側のサイドフレーム40の前後方向への曲げ剛性が、右側のサイドフレーム42の前後方向への曲げ剛性よりも高くなっている。なお、一例として、左側のサイドフレーム40を形成する部材の厚みを右側のサイドフレーム42を形成する部材の厚みよりも厚くすることにより、左側のサイドフレーム40の前後方向への曲げ剛性を右側のサイドフレーム42の前後方向への曲げ剛性よりも高く設定することができる。また、左側のサイドフレーム40を補強する補強部材を設けることによっても、左側のサイドフレーム40の前後方向への曲げ剛性を右側のサイドフレーム42の前後方向への曲げ剛性よりも高く設定することができる。
上フレーム44は、円筒状に形成された鋼材に曲げ加工等が施されることによって形成されている。この上フレーム44は、左右方向に延びる第1筒状部44Aと、第1筒状部44Aの右側の端部から下方側へ向けて屈曲して延びる第2筒状部44Bと、を備えている。第1筒状部44Aの左側の端部は、左側のサイドフレーム40の上フレーム接合部40Aに接合されている。また、第2筒状部44Bの下側の端部は、右側のサイドフレーム42の上フレーム接合部42Aに接合されている。なお、上フレーム44の第1筒状部44Aには、図示しないヘッドレストステーが係合される左右一対のヘッドレスト係合部46が固定されている。
また、シートバックフレーム30は、鋼鈑材にプレス加工が施されること等によって形成された上部プレート部材48を備えている。この上部プレート部材48は、左右一対のサイドフレーム40、42の上端側の間に左右方向に掛け渡されるように設けられている。上部プレート部材48の左右の両側部分は、左右一対のサイドフレーム40、42の上端側の部分に接合されている。また、上部プレート部材48の上方側の部分は、上フレーム44に接合されている。また、上部プレート部材48の左側の端部には、リトラクタ14が固定されるリトラクタ固定部48Aが設けられている。このリトラクタ固定部48Aは、左側のサイドフレーム40の上フレーム接合部40Aに隣接して設けられている。
また、シートバックフレーム30は、鋼鈑材にプレス加工が施されること等によって形成された下部プレート部材50を備えている。この下部プレート部材50は、左右一対のサイドフレーム40、42の下端側の間に左右方向に掛け渡されるように設けられている。下部プレート部材50の左右の両側部分は、左右一対のサイドフレーム40、42の下端側の部分に接合されている。
左右一対のサイドフレーム40、42の間には、図示しないランバープレートが設けられている。このランバープレートの上端部は、上部プレート部材48に係止されており、ランバープレートの下端部は、下部プレート部材50に係止されている。
ところで、リトラクタ14がシートバック18に設けられたベルトインシート(本実施形態の車両用シート10)では、リトラクタ14がシートバック18に設けられていない車両用シートと比べてシートバックフレーム30の前後方向への剛性が高くなっている。そのため、車両の後面衝突時に、着座乗員の背部がシートバック18をシート後方側へ向けて押圧した際に、シートバックフレーム30を変形させることが難しい。その結果、後面衝突時における着座乗員への衝撃を緩和することが難しくなる。そこで、本実施形態では、車両の後面衝突時に、着座乗員の背部がシートバック18をシート後方側へ向けて押圧した際に、シートバックフレーム30を後述する変形起点部54、第2変形起点部56及び第3変形起点部58を変形起点として変形させるようにしている。
ここで、図2に示されるように、車両用シート10を前方側から見て、上方側から下方側へ向かうにつれて左側から右側へ傾斜している直線でかつ後述する変形起点部54を通過する直線を変形軸線L1と呼ぶことにする。
図2及び図3に示されるように、上フレーム44の第1筒状部44Aの左側の部分には、変形起点部としての変形起点部54が設けられている。この変形起点部54は、第1筒状部44Aにおけるシートバック18の左右方向の中心位置L2よりもリトラクタ固定部48A側かつリトラクタ固定部48Aよりもシートバック18の左右方向の中心位置L2側に設けられている。図3に示されるように、変形起点部54は、第1筒状部44Aにおけるシート後方側の部位に形成された窪みである。これにより、第1筒状部44Aに窪みが形成された場合の断面係数が、当該窪みが形成されていない場合(丸型形状)の断面係数と比べて小さくなっている。なお、第1筒状部44Aにおいて変形起点部54としての窪みが形成された部分の断面形状は略D字状の断面となっている。
図2に示されるように、右側のサイドフレーム42の下方側の部分には、第2変形起点部56が設けられている。これにより、右側のサイドフレーム42に第2変形起点部56が設けられた場合の断面係数が、当該第2変形起点部56が設けられていない場合の断面係数と比べて小さくなっている。ここで、図4には、変形軸線L1を通りかつ前後方向と平行な面に沿って切断したシートバックフレーム30の断面が示されている。この図においては、第2変形起点部56が設けられた場合の右側のサイドフレーム42が実線で示されており、第2変形起点部56が設けられていない場合の右側のサイドフレーム42が二点鎖線で示されている。
上部プレート部材48には、第3変形起点部58が設けられている。これにより、上部プレート部材48に第3変形起点部58が設けられた場合の断面係数が、当該第3変形起点部58が設けられていない場合の断面係数と比べて小さくなっている。ここで、図4においては、第3変形起点部58が設けられた場合の上部プレート部材48が実線で示されており、第3変形起点部58が設けられていない場合の上部プレート部材48が二点鎖線で示されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の車両用シート10を備えた車両が後面衝突すると、着座乗員の背部がシートバック18をシート後方側へ向けて押圧する。そして、着座乗員の背部がシートバック18をシート後方側へ向けて押圧する力が所定値を超えると、シートバックフレーム30の変形起点部54、第2変形起点部56及び第3変形起点部58が変形する。これにより、シートバックフレーム30を前方側から見て、シートバックフレーム30において変形軸線L1よりも右側の部分が後方側へ向けて変位する。その結果、後面衝突時における着座乗員への衝撃を緩和することができる。
また、本実施形態では、変形起点部54が、上フレーム44の第1筒状部44Aにおけるシートバック18の左右方向の中心位置L2よりもリトラクタ固定部48A側かつリトラクタ固定部48Aよりもシートバック18の左右方向の中心位置L2側に設けられている。これにより、後面衝突時に、右側のサイドフレーム42を後方側へ速やかに変位させることができる。また、変形起点部54は、上フレーム44の第1筒状部44Aにおけるシート後方側の部位に形成された窪みとなっている。このように、上フレーム44の一部に窪みを設けるという単純な構成により、後面衝突時における着座乗員への衝撃を緩和することができる。なお、窪みに代えて開口部等を変形起点部54としてもよい。
これに加えて、本実施形態では、後面衝突時に着座乗員の背部がシートバック18を後方側へ向けて押圧した際に、上フレーム44の変形起点部54が変形することに加えて、右側のサイドフレーム42の第2変形起点部56が変形する。これにより、後面衝突時に、右側のサイドフレーム42を後方側へより一層変位させることができる。
さらに、本実施形態では、後面衝突時に着座乗員の背部がシートバック18を後方側へ向けて押圧した際に、上部プレート部材48の第3変形起点部58が変形する。これにより、上部プレート部材48が、変形起点部54及び第2変形起点部56の変形の妨げになることを抑制することができる。
また、本実施形態では、左側のサイドフレーム40の前後方向への曲げ剛性が、右側のサイドフレーム42の前後方向への曲げ剛性よりも高くなっている。これにより、前面衝突時に左側のサイドフレーム40が変形することを抑制することができる。
なお、本実施形態では、変形起点部54に加えて第2変形起点部56及び第3変形起点部58を設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。第2変形起点部56及び第3変形起点部58を設けるか否かについては、シートバックフレーム30の各部の剛性を考慮して適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、変形起点部54が、上フレーム44の第1筒状部44Aにおけるシートバック18の左右方向の中心位置L2よりもリトラクタ固定部48A側かつリトラクタ固定部48Aよりもシートバック18の左右方向の中心位置L2側に設けられている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。変形起点部54の位置はリトラクタ固定部48Aの位置等を考慮して適宜設定すればよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用シート
12 シートベルト
14 リトラクタ
18 シートバック
30 シートバックフレーム
40 サイドフレーム
42 サイドフレーム
48 上部プレート部材
48A リトラクタ固定部
54 変形起点部
56 第2変形起点部
58 第3変形起点部

Claims (6)

  1. 着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、
    前記シートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、
    前記シートバックフレームに固定され、着座乗員の身体に装着されるシートベルトが巻取られるリトラクタと、
    前記シートバックフレームにおいて少なくとも前記リトラクタが固定された部位の周辺に設けられ、後面衝突時に着座乗員の背部が前記シートバックをシート後方側へ向けて押圧した際に変形される変形起点部と、
    を備えた車両用シート。
  2. 前記シートバックフレームは、シート左右方向に間隔をあけて配置されシート上下方向に延びる左右一対のサイドフレームと、左右一対の前記サイドフレームのシート上方側の端部をシート左右方向につなぐ上フレームと、一方の前記サイドフレームのシート上方側の部分に隣接して設けられ前記リトラクタが固定されるリトラクタ固定部と、を備え、
    前記変形起点部が、前記上フレームにおける前記シートバックの左右方向の中心位置よりも前記リトラクタ固定部側かつ前記リトラクタ固定部よりも前記シートバックの左右方向の中心位置側に設けられている請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記リトラクタ固定部が設けられた側の前記サイドフレームのシート前後方向への曲げ剛性が、前記リトラクタ固定部が設けられた側とは反対側の前記サイドフレームのシート前後方向への曲げ剛性よりも高く設定されている請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記リトラクタ固定部が設けられた側とは反対側の前記サイドフレームのシート下方側の部分には、後面衝突時に着座乗員の背部が前記シートバックをシート後方側へ向けて押圧した際に変形される第2変形起点部が設けられている請求項2又は請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記シートバックフレームは、シート左右方向の両側部分が左右一対の前記サイドフレームのシート上方側の部分にそれぞれ接合されていると共に上方側の部分が前記上フレームに接合された上部プレート部材を備えており、
    前記上部プレート部材には、前記リトラクタ固定部が設けられ、
    シート前方側から見て、前記上部プレート部材における前記変形起点部と前記第2変形起点部とをつなぐ線上には、後面衝突時に着座乗員の背部が前記シートバックをシート後方側へ向けて押圧した際に変形される第3変形起点部が設けられている請求項4に記載の車両用シート。
  6. 前記上フレームは筒状に形成されており、
    前記変形起点部は、前記上フレームにおけるシート後方側の部位に形成された窪みとなっている請求項2~請求項5のいずれか1項に記載の車両用シート。
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