JP2023090392A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が複雑化することを抑制しつつ、後突時に車両用シートを変位可能にする。【解決手段】車両用シート10は、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、を有するシート本体を備えている。また、車両用シートは、シートクッションに対してシート下方側に設けられていると共にシートクッションとシート上下方向に連結されたベース部42を備えている。ベース部42は、シートクッションのシート前方側の部位のシート下方側において直接又は間接的に車体に固定される前側固定部64と、前側固定部64のまわりに形成された第1開口部76及び第2開口部78と、を備えている。また、ベース部42は、第1開口部76及び第2開口部78の周縁が変形することで車体と離間する【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1には、衝撃吸収モードが得られるシートのマウント構造が開示されている。この文献に記載された構造では、車両のシートがシートマウントブラケット等を介して車体のクロスメンバに固定されている。そして、後突時にシートマウントブラケットを変形させることにより、シートが変位するようになっている。
特開2001-63430号公報
ところで、上記特許文献1に記載された構成は、後突時に車両用シート(シート)を変位させることができるという観点では有用な構成ではあるが、構成が複雑化することを抑制するという観点では改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、構成が複雑化することを抑制しつつ、後突時に車両用シートを変位可能にすることを本発明の課題とする。
第1の態様の車両用シートは、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、を有するシート本体と、前記シートクッションに対してシート下方側に設けられていると共に前記シートクッションとシート上下方向に連結され、前記シートクッションのシート前方側の部位のシート下方側において直接又は間接的に車体に固定される前側固定部と、該前側固定部のまわりに形成された開口部と、を有し、前記開口部の周縁が変形することで車体と離間するベース部と、を備えている。
第1の態様の車両用シートによれば、車両が後突(後面衝突)すると、着座乗員の背部がシート本体のシートバックをシート後方側へ向けて押圧する。これにより、ベース部の前側固定部及びその周辺には、シート上方側への荷重が入力される。また、シート上方側への荷重が前側固定部及びその周辺に入力されると、ベース部が開口部を変形起点として変形すると共に、ベース部において前側固定部と対応する部分が車体から離間する。その結果、シート本体がシート後方側へ傾くように変位する。このように、前側固定部のまわりに開口部を形成するという単純な構成により、後突時に車両用シートを変位させることができる。
第2の態様の車両用シートは、第1の態様の車両用シートにおいて、前記ベース部と前記シートクッションのシート前方側の部位とを連結する前側連結部材を備え、前記ベース部には、前記前側連結部材が取付けられる前側連結部材取付部が設けられ、前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート前方側には、前記前側固定部及び前記開口部が設けられ、前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート後方側には、直接又は間接的に車体に固定される第2前側固定部が設けられている。
第2の態様の車両用シートによれば、車両が後突(後面衝突)すると、着座乗員の背部がシート本体のシートバックをシート後方側へ向けて押圧する。これにより、ベース部の前側連結部材取付部には、シート上方側への荷重が入力される。これに加えて、ベース部の前側固定部及びその周辺にも、シート上方側への荷重が入力される。また、シート上方側への荷重が前側固定部及びその周辺に入力されると、ベース部が開口部を変形起点として変形する。その結果、ベース部において前側固定部と対応する部分が車体から離間して、シート本体がシート後方側へ傾くように変位する。ここで、ベース部が開口部を変形起点として変形したとしても、ベース部の第2前側固定部の車体への固定状態は保たれる。これにより、後突時におけるベース部と車体との固定状態を安定させることができる。
第3の態様の車両用シートは、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、を有するシート本体と、前記シートクッションに対してシート下方側に設けられたベース部と、前記ベース部と前記シートクッションのシート前方側の部位とを連結する前側連結部材と、を備え、前記ベース部には、前記前側連結部材が取付けられる前側連結部材取付部が設けられ、前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート後方側には、直接又は間接的に車体に固定される前側固定部が設けられ、前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート前方側には、シート上方側への荷重が前記前側連結部材取付部に入力された際に車体と離間する離間部が設けられている。
第3の態様の車両用シートによれば、車両が後突(後面衝突)すると、着座乗員の背部がシート本体のシートバックをシート後方側へ向けて押圧する。これにより、ベース部の前側連結部材取付部には、シート上方側への荷重が入力される。シート上方側への荷重が前側連結部材取付部に入力されると、ベース部の離間部が車体と離間する。その結果、シート本体がシート後方側へ傾くように変位する。このように、ベース部の離間部を車体に固定しないという単純な構成により、後突時に車両用シートを変位させることができる。また、ベース部の離間部が車体と離間したとしても、ベース部の前側固定部の車体への固定状態は保たれる。これにより、後突時におけるベース部と車体との固定状態を安定させることができる。
第4の態様の車両用シートは、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、を有するシート本体と、前記シートクッションに対してシート下方側に設けられていると共に前記シートクッションとシート上下方向に連結され、前記シートクッションのシート前方側の部位のシート下方側において直接又は間接的に車体に係止される係止部を有し、該係止部が変形することで車体と離間するベース部と、を備えている。
第4の態様の車両用シートによれば、車両が後突(後面衝突)すると、着座乗員の背部がシート本体のシートバックをシート後方側へ向けて押圧する。これにより、ベース部の係止部には、シート上方側への荷重が入力される。また、シート上方側への荷重が係止部に入力されると、係止部が変形して、ベース部において係止部と対応する部分が車体と離間する。その結果、シート本体がシート後方側へ傾くように変位する。このように、係止部を変形させるという単純な構成により、後突時に車両用シートを変位させることができる。
第5の態様の車両用シートは、第4の形態の車両用シートにおいて、前記ベース部と前記シートクッションのシート前方側の部位とを連結する前側連結部材を備え、前記ベース部には、前記前側連結部材が取付けられる前側連結部材取付部が設けられ、前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート前方側には、前記係止部が設けられ、前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート後方側には、直接又は間接的に車体に固定される前側固定部が設けられている。
第5の態様の車両用シートによれば、車両が後突(後面衝突)すると、着座乗員の背部がシート本体のシートバックをシート後方側へ向けて押圧する。これにより、ベース部の前側連結部材取付部には、シート上方側への荷重が入力される。シート上方側への荷重が前側連結部材取付部に入力されると、ベース部の係止部が変形されて、ベース部において係止部と対応する部分が車体と離間する。その結果、シート本体がシート後方側へ傾くように変位する。このように、ベース部の係止部を変形させるという単純な構成により、後突時に車両用シートを変位させることができる。また、ベース部の係止部が変形されて車体と離間したとしても、ベース部の前側固定部の車体への固定状態は保たれる。これにより、後突時におけるベース部と車体との固定状態を安定させることができる。
本発明では、構成が複雑化することを抑制しつつ、後突時に車両用シートを変位可能にすることができる。
車両用シートを模式的に示す側面図である。 ベース部の前端部及びその周辺を示す斜視図である。 ベース部の前端部及びその周辺を示す側面図である。 他の形態1のベース部の前端部及びその周辺を示す斜視図である。 他の形態2のベース部の前端部及びその周辺を示す側面図である。
図1~図3を用いて、本発明の実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、図中に示す矢印FR、矢印UP、矢印LH及び矢印RHは、車両用シートに着座した乗員から見たシート前方側、上方側、左側及び右側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、シート前後方向の前後、シート上下方向の上下、シート左右方向の左右を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態の車両用シート10は、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッション12と、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバック14と、を備えている。シートクッション12及びシートバック14は、シート本体15を構成している。また、車両用シート10は、シート本体15を上下方向に変位可能に支持する昇降機構16と、シート本体15を前後方向に変位可能に支持するスライド機構17と、を備えている。
シートクッション12は、当該シートクッション12の骨格を構成するクッションフレーム18に表皮材に覆われたクッションパッド20が取り付けられること等により形成されている。クッションフレーム18は、左右方向に間隔をあけて配置され前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム22と、左右一対のサイドフレーム22の前側を左右方向に連結する前接続パイプ24と、左右一対のサイドフレーム22の後側を左右方向に連結する後接続パイプ26と、を備えている。
左右一対のサイドフレーム22は、一例として鋼鈑材にプレス加工等が施されることにより形成されており、左右方向を厚み方向として前後方向に延在する板状の側壁部28を備えている。側壁部28の前側には、前接続パイプ24が挿通される挿通孔30が形成されている。また、側壁部28の後側には、後接続パイプ26が挿通される挿通孔32が形成されている。
前接続パイプ24は、円筒状に形成された金属製のパイプである。この前接続パイプ24の左右方向の両端部は、左右一対のサイドフレーム22の側壁部28に形成された挿通孔30にそれぞれ挿通されている。なお、前接続パイプ24の左右方向の両端がカシメられること等により、前接続パイプ24の左右方向の両端部が挿通孔30から抜け出さないようになっている。これにより、左右一対のサイドフレーム22の前部が、前接続パイプ24によって左右方向に連結されている。
後接続パイプ26は、前接続パイプ24と同様に円筒状に形成された金属製のパイプである。この後接続パイプ26の左右方向の両端部は、左右一対のサイドフレーム22の側壁部28に形成された挿通孔32にそれぞれ挿通されている。なお、後接続パイプ26の左右方向の両端がカシメられることにより、後接続パイプ26の左右方向の両端部が挿通孔32から抜け出さないようになっている。これにより、左右一対のサイドフレーム22の後部が、後接続パイプ26によって左右方向に連結されている。また、後接続パイプ26は、挿通孔32を軸受け部分として回転可能となっている。
シートバック14は、当該シートバック14の骨格を構成するバックフレーム34に表皮材に覆われたバックパッド36が取り付けられること等により形成されている。バックフレーム34は、左右方向に間隔をあけて配置され上下方向にのびる左右一対のサイドフレーム38と、左右一対のサイドフレーム38の上端側を左右方向につなぐ上フレーム40と、を備えている。左右一対のサイドフレーム38の下端部は、クッションフレーム18の左右一対のサイドフレーム22の後端部に図示しないリクライニング機構を介して回動可能に連結及び支持されている。これにより、シートバック14をシートクッション12に対して前後方向に傾動させることが可能となっている。
昇降機構16は、シートクッション12の下方側に設けられた左右一対のベース部42を備えている。また、昇降機構16は、クッションフレーム18の前接続パイプ24(シートクッション12のシート前方側の部位)と左右一対のベース部42とをそれぞれ上下方向に連結する左右一対の前側連結部材44を備えている。さらに、昇降機構16は、クッションフレーム18の後接続パイプ26(シートクッション12のシート後方側の部位)と左右一対のベース部42とをそれぞれ上下方向に連結する左右一対の後側連結部材46を備えている。そして、図示しない操作部が操作されて、左右一対の前側連結部材44及び左右一対の後側連結部材46が傾動することで、シートクッション12(シート本体15)が上下方向へ移動するようになっている。なお、所定の位置に移動されたシートクッション12の上下方向の位置は、ブレーキ機構48によって保たれるようになっている。
図1及び図2に示されるように、スライド機構17は、車体のフロア50に固定される左右一対のロアレール52と、左右一対のロアレール52にそれぞれ支持された左右一対のアッパレール54と、を含んで構成されている。前述の左右一対のベース部42は、左右一対のアッパレール54にそれぞれ固定されている。そして、左右一対のアッパレール54が左右一対のロアレール52に対して前後方向にスライドすることで、シート本体15が前後方向に移動するようになっている。なお、操作レバー56を操作している状態では、左右一対のアッパレール54の左右一対のロアレール52に対するスライドが許容されるようになっている。また、操作レバー56を操作していない状態では、左右一対のアッパレール54の左右一対のロアレール52に対するスライドが制限されるようになっている。
次に、本実施形態の要部の構成である左右一対のベース部42の前端側の構成について説明する。左右一対のベース部42の前端側の構成は、左右方向に対称の構成となっている。そのため、以下においては、左側のベース部42の前端側の構成について説明し、右側のベース部42の前端側の構成について説明は省略する。
図2及び図3に示されるように、ベース部42は、上下方向を厚み方向として前後方向及び左右方向に延在する底壁部58を備えている。この底壁部58を上方側から見た形状は、前後方向を長手方向とする矩形状に形成されていると共に、底壁部58の前端は円弧状に湾曲している。底壁部58の前端部は、ボルト60及びこのボルト60に螺合されるナット62を介してアッパレール54に固定される前側固定部64となっている。また、底壁部58の前端側かつ後述する左右一対の前側連結部材取付部72に対して後方側の部分は、ボルト60及びこのボルト60に螺合されるナット62を介してアッパレール54に固定される第2前側固定部66となっている。
また、ベース部42は、底壁部58の左右の両端から上方側へ向けて屈曲して延びる左右一対の第1フランジ部68と、底壁部58の前端から上方側へ向けて屈曲して延びる第2フランジ部70と、を備えている。第2フランジ部70の左右の両側は、左右一対の第1フランジ部68とつながっている。
また、ベース部42は、前側固定部64に対して後方側かつ第2前側固定部66に対して前方側において左右一対の第1フランジ部68から上方側へ向けてそれぞれ突出する左右一対の前側連結部材取付部72を備えている。左右一対の前側連結部材取付部72には、前側連結部材44の下端部が、ピン部材74を介して回動可能に取付けられている。
ベース部42における前側固定部64の前方側の左右方向の中央部には、開口部としての第1開口部76が形成されている。この第1開口部76を上方側から見た形状は、左右方向を長手方向とする矩形状となっている。また、第1開口部76の左右方向への寸法は、前方側へ向かうにつれて次第に大きくなっている。
また、ベース部42における前側固定部64の後方側の左右方向の中央部には、開口部としての第2開口部78が形成されている。この第2開口部78を上方側から見た形状は、左右方向を長手方向とする長孔状となっている。また、第2開口部78を上方側から見た形状は、前側固定部64側が凹状となるように湾曲した形状となっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の車両用シート10によれば、車両が後突(後面衝突)すると、着座乗員の背部がシート本体15のシートバック14をシート後方側へ向けて押圧する。これにより、図3に示されるように、ベース部42の左右一対の前側連結部材取付部72には、シート上方側への荷重F1が前側連結部材44を介して入力される。
シート上方側への荷重F1がベース部42の左右一対の前側連結部材取付部72に入力されると、ベース部42の前側固定部64及びその周辺にも、シート上方側への荷重F2が入力される。また、シート上方側への荷重F2が前側固定部64及びその周辺に入力されると、ベース部42が第1開口部76の縁及び第2開口部78の縁を変形起点として変形する。一例として、本実施形態では、ベース部42が第1開口部76の縁及び第2開口部78の縁を変形起点として変形すると、ベース部42における前側固定部64の左右の両側部分80(図2参照)が破断して、ベース部42の前端部42Aがアッパレール54に固定されていない状態となる。そして、左右一対の前側連結部材取付部72を含むベース部42の前端部42Aが、アッパレール54と離間することにより、シート本体15が後方側へ傾くように変位する。このように、本実施形態では、前側固定部64のまわりに第1開口部76及び第2開口部78を形成するという単純な構成により、後突時に車両用シート10(シート本体15)を変位させることができる。なお、本実施形態では、ベース部42における前側固定部64の左右の両側部分80(図2参照)が破断することにより、前側固定部64がボルト60及びナット62と共にアッパレール54側に残るようになっている。
また、本実施形態では、後突時にシート本体15を変位させることができることにより、
後突時にブレーキ機構48(図1参照)に加わる荷重を低減することができる。
また、本実施形態では、ベース部42における前側固定部64の左右の両側部分80が破断して、ベース部42の前端部42Aがアッパレール54に固定されていない状態となったとしても、ベース部42の第2前側固定部66がアッパレール54に固定された状態は保たれる。これにより、後突時におけるベース部42とアッパレール54との固定状態を安定させることができ、シート本体15の過剰な変位を抑制することができる。
なお、以上説明した例では、第2前側固定部66をアッパレール54に固定した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第2前側固定部66と対応する部分をアッパレール54に固定しない構成としてもよい。この場合、シート本体15の過剰な変位を抑制する他の構成を適用すればよい。
(他の形態の構成)
次に、他の形態の左右一対のベース部42の前端側の構成について説明する。なお、他の形態の左右一対のベース部42の前端側において、前述の実施形態で説明した部材及び部分と対応する部材及び部分には、前述の実施形態で説明した部材及び部分と同じ符号を付して、その説明を省略することがある。
図4に示された形態は、ベース部42の前端部42Aがアッパレール54にボルト60及びナット62を介して固定されていないことを除いては、前述の実施形態と同様に構成されている。なお、本形態においては、ベース部42の前端部42Aを離間部82と呼ぶことにする。
詳述すると、本形態の構成では、前述の実施形態の前側固定部64と対応する部分においてボルト60が挿通される挿通孔が形成されていない構成となっていると共に、第1開口部76及び第2開口部78がベース部42に形成されていない構成となっている。また、本形態の構成では、前述の実施形態の第2前側固定部64と対応する部位は、ボルト60及びこのボルト60に螺合されるナット62を介してアッパレール54に固定される前側固定部84となっている。
以上説明した本形態の構成では、シート上方側への荷重がベース部42の左右一対の前側連結部材取付部72に入力されると、ベース部42の離間部82がアッパレール54と上下方向に離間する。その結果、シート本体15がシート後方側へ傾くように変位する。このように、ベース部42の離間部82をアッパレール54に固定しないという単純な構成により、後突時に車両用シート10(シート本体15)を変位させることができる。また、ベース部42の離間部82がアッパレール54と離間したとしても、ベース部42の前側固定部84がアッパレール54に固定された状態は保たれる。これにより、後突時におけるベース部42とアッパレール54との固定状態を安定させることができ、シート本体15の過剰な変位を抑制することができる。
図5に示された形態は、ベース部42の前端部42Aがアッパレール54に係止されていることを除いては、前述の実施形態と同様に構成されている。
詳述すると、本形態の構成では、ベース部42の前端部42Aには、係止部86が設けられている。この係止部86は、底壁部58の一部が下方側へ切り起されること等により形成されている。また、アッパレール54には、係止部86が挿入される係止孔88が形成されている。そして、係止部86が係止孔88に挿入された状態で、係止部86の先端側が係止孔88の縁部に係止されることで、ベース部42の前端部42Aがアッパレール54に係止されるようになっている。
以上説明した本形態の構成では、シート上方側への荷重がベース部42の左右一対の前側連結部材取付部72に入力されると、ベース部42の係止部86が変形されて、当該係止部86が係止孔88から抜け出す。この際に、ベース部42の前端部42Aがアッパレール54と上下方向に離間する。その結果、シート本体15がシート後方側へ傾くように変位する。このように、ベース部42の係止部86を変形させるという単純な構成により、後突時に車両用シート10(シート本体15)を変位させることができる。また、ベース部42の前端部42Aがアッパレール54と離間したとしても、ベース部42の前側固定部84がアッパレール54に固定された状態は保たれる。これにより、後突時におけるベース部42とアッパレール54との固定状態を安定させることができ、シート本体15の過剰な変位を抑制することができる。なお、本形態では、前側固定部84をアッパレール54に固定した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、前側固定部84と対応する部分をアッパレール54に固定しない構成としてもよい。この場合、シート本体15の過剰な変位を抑制する他の構成を適用すればよい。
なお、以上説明した例では、ベース部42をアッパレール54及びロアレール52を介して車体のフロア50に固定又は固定及び係止した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ベース部42を車体のフロア50に直接固定又は固定及び係止した構成としてもよい。
また、以上説明した例では、昇降機構16を設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、昇降機構16を設けない構成としてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
15 シート本体
42 ベース部
44 前側連結部材
64 前側固定部
66 第2前側固定部
72 前側連結部材取付部
76 第1開口部(開口部)
78 第2開口部(開口部)
82 離間部
84 前側固定部
86 係止部

Claims (5)

  1. 着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、を有するシート本体と、
    前記シートクッションに対してシート下方側に設けられていると共に前記シートクッションとシート上下方向に連結され、前記シートクッションのシート前方側の部位のシート下方側において直接又は間接的に車体に固定される前側固定部と、該前側固定部のまわりに形成された開口部と、を有し、前記開口部の周縁が変形することで車体と離間するベース部と、
    を備えた車両用シート。
  2. 前記ベース部と前記シートクッションのシート前方側の部位とを連結する前側連結部材を備え、
    前記ベース部には、前記前側連結部材が取付けられる前側連結部材取付部が設けられ、
    前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート前方側には、前記前側固定部及び前記開口部が設けられ、
    前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート後方側には、直接又は間接的に車体に固定される第2前側固定部が設けられている請求項1に記載の車両用シート。
  3. 着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、を有するシート本体と、
    前記シートクッションに対してシート下方側に設けられたベース部と、
    前記ベース部と前記シートクッションのシート前方側の部位とを連結する前側連結部材と、
    を備え、
    前記ベース部には、前記前側連結部材が取付けられる前側連結部材取付部が設けられ、
    前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート後方側には、直接又は間接的に車体に固定される前側固定部が設けられ、
    前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート前方側には、シート上方側への荷重が前記前側連結部材取付部に入力された際に車体と離間する離間部が設けられている車両用シート。
  4. 着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、を有するシート本体と、
    前記シートクッションに対してシート下方側に設けられていると共に前記シートクッションとシート上下方向に連結され、前記シートクッションのシート前方側の部位のシート下方側において直接又は間接的に車体に係止される係止部を有し、該係止部が変形することで車体と離間するベース部と、
    を備えた車両用シート。
  5. 前記ベース部と前記シートクッションのシート前方側の部位とを連結する前側連結部材を備え、
    前記ベース部には、前記前側連結部材が取付けられる前側連結部材取付部が設けられ、
    前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート前方側には、前記係止部が設けられ、
    前記ベース部における前記前側連結部材取付部に対してシート後方側には、直接又は間接的に車体に固定される前側固定部が設けられている請求項4に記載の車両用シート。
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