JP2023097371A - マットの抗菌加工方法 - Google Patents

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Shinya Nakamura
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知弘 塩本
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Abstract

Figure 2023097371000001
【課題】マットの新品に対してもレンタル品に対しても簡単に抗菌性を付与でき、しかも、パイル全体に対して抗菌性を付与できる、マットの抗菌加工方法を、提供すること。
【解決手段】基布にパイルがタフトされてなるマット原反が、ゴム材料からなるマット基材の表面に接合されて構成された、マット1を、抗菌加工する方法であって、マット1を水で濯ぐ濯ぎ工程と、マット1を脱水して乾燥する脱水乾燥工程と、をこの順で有しており、濯ぎ工程の途中において、抗菌剤を、マット1の重量に対する所定割合の量だけ、水の中に投与する、ことを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、マットに抗菌性を付与するための加工方法に関する。
感染症の影響により、マットに対しても、高い衛生性が要望されるようになっている。ところで、マットに対して、抗菌性を付与するためには、例えば、次のような方法が知られている。
(a)パイルに抗菌剤を練り込む。
(b)パイル表面に抗菌剤を塗布する。
特開2010-150708号公報 特開平11-254号公報
しかしながら、上記(a)の方法では、マットのレンタル品に対して抗菌性を再付与することが不可能である。なお、マットのレンタル品とは、任意の所定期間使用された後に回収されたマットを言う。また、上記(b)の方法では、マットのパイルの先端部表面には抗菌性が付与されるが、パイルの基端部表面には抗菌性が付与されにくく、それ故、十分な抗菌性を付与できない恐れがあり、また、塗布作業をマット一枚ごとに行う必要があるため、抗菌性の付与作業が面倒である。
本発明は、マットの新品に対してもレンタル品に対しても簡単に抗菌性を付与でき、しかも、パイル全体に対して抗菌性を付与できる、マットの抗菌加工方法を、提供することを目的としている。
本発明は、基布にパイルがタフトされてなるマット原反が、ゴム材料からなるマット基材の表面に接合されて構成された、マットを、抗菌加工する方法であって、
前記マットを水で濯ぐ濯ぎ工程と、
前記マットを脱水して乾燥する脱水乾燥工程と、
をこの順で有しており、
前記濯ぎ工程の途中において、抗菌剤を、前記マットの重量に対する所定割合の量だけ、前記水の中に投与する、
ことを特徴としている。
本発明によれば、マットの新品に対してもレンタル品に対しても簡単に抗菌性を付与でき、しかも、パイル全体に対して抗菌性を付与できる。
本発明が対象とするマットの断面略図である。 本発明のマットの抗菌加工方法の実施の様子を示す略図である。
本発明は、マットに対して抗菌性を付与する抗菌加工方法である。
本発明が対象とするマットは、新品のマットでもよく、市場から回収したレンタル品のマットでもよい。
本発明が対象とするマットは、断面略図である図1に示されるような、基布22にパイル21がタフトされてなるマット原反2が、ゴム材料からなるマット基材3の表面31に接合されて構成されたマット1である。なお、パイル21は、図1に示されるカットパイルのみに限るものではなく、一部に又は全部にループパイルを含んでもよい。パイルを構成する繊維素材としては、例えば、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、アクリル等を、使用できる。ゴム材料は、例えば、NBRである。
マットが新品である場合には、本発明の抗菌加工方法は、マットを水で濯ぐ濯ぎ工程と、マットを脱水して乾燥する脱水乾燥工程と、をこの順で有しており、濯ぎ工程の途中において、抗菌剤を、マットの重量に対する所定割合の量だけ、水の中に投与する、ことを特徴としている。
マットが市場から回収したレンタル品である場合には、本発明の抗菌加工方法は、マットを洗浄する洗浄工程と、マットを水で濯ぐ濯ぎ工程と、マットを脱水して乾燥する脱水乾燥工程と、をこの順で有しており、濯ぎ工程の途中において、抗菌剤を、マットの重量に対する所定割合の量だけ、水の中に投与する、ことを特徴としている。
図2は、本発明のマットの抗菌加工方法の実施の様子を示す略図である。図2では、洗浄工程及び濯ぎ工程をバッチ式洗濯機5によって実施している。洗濯機5は、新品又はレンタル品のマット1を洗濯槽51に投入するための横開閉式の扉52と、洗剤、抗菌剤等の薬剤を洗濯槽51に投入するための開閉式の投入口53と、を有している。本発明の抗菌加工方法では、マット1を洗濯槽51内で濯いでいる際に、投入口53から抗菌剤を投入し、濯ぎ作業を続行する。
投与する抗菌剤としては、ジデシルジメチルアンモニウム塩を使用できる。
投与する抗菌剤の所定割合は、0.05~2.0%owfである。
本発明の抗菌加工方法によれば、次のような作用効果を発揮できる。
(1)抗菌剤がパイルの先端部表面だけでなく基端部表面にも付着するので、マット原反のパイル全体に抗菌性を付与できる。したがって、マットに対して十分な抗菌性を付与できる。
(2)濯ぎ工程の途中に抗菌剤を投与するだけであるので、マットの新品に対してもレンタル品に対しても、簡単に抗菌性を付与できる。
(3)濯ぎ工程の途中に抗菌剤を投与するだけであるので、抗菌性を付与するための別の装置を不要にできる。
(4)ゴム材料からなるマット基材には抗菌剤が付着しないので、マットを床面に敷設した際に床面が抗菌剤によって汚染されるのを、防止できる。
更に、新品のマットに対して塵埃吸着性を付与する場合、又は、市場から回収したレンタル品に対して改めて塵埃吸着性を付与する場合には、本発明の抗菌加工方法は、脱水乾燥工程の後に、パイルに対して塵埃用吸着剤を塗布する塗布工程を、有している。塵埃用吸着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、油系吸着剤等を、使用できる。塗布は、スプレー法、ロールコーター法等によって実施できる。
本発明の抗菌加工方法によれば、パイルに付与された抗菌性を、塵埃用吸着剤を塗布した後でも、維持できる。
<1>マットA、Bを作製し、これら新品のマットA、Bのそれぞれに対して、本発明の抗菌加工方法を実施した。これらを実施例1、2とする。そして、実施例1、2の抗菌加工後のマットに対して、抗菌性試験を実施した。
[マットA]
具体的には、次のとおりに作製した。
(パイル糸)
・BCFナイロン
・原糸… 1600デシテックス/68フィラメント
(フィラメント繊度…23.5デシテックス)
・パイル糸
・太さ…3200デシテックス(原糸×2本)
・撚り…下撚り240回/上撚り180回
(マット原反)
・基布…ポリエステル不織布:120g/m
・タフト条件
・ゲージ方向:5/32(インチ/ニードル数)
・ステッチ方向:7.0(ステッチ数/インチ)
・パイル長…10.5mm
・パイル目付量:750g/m
(マットの作製)
上記マット原反を90cm×75cmの大きさに裁断し、それに下記のゴムシートを下記の条件で接合して、マット原反にマット基材が接合されてなるマットを作製した。
ゴムシート:未加硫NBRラバー(加硫薬剤配合)、1.5mm厚
加圧条件:3kg/cm
加硫条件:170℃×12分
[マットB]
具体的には、次のとおりに作製した。
(パイル糸)
290デニール(320dt)の太さの6,6-ナイロンモノフィラメント糸を、9本用意して、1束とした。これを、2束用意した。次に、その2束に、捲縮加工を施した後、50回/mで撚り合わせて撚糸を作製した。そして、その撚糸を、加湿下、130℃で15分間加熱して、熱セットした。こうしてパイル糸を得た。
(マット原反)
・基布…ポリエステル不織布:120g/m
・タフト条件
・ゲージ方向:6.4個/インチ
・ステッチ方向:8個/インチ
・パイル長…12mm
・パイル目付量:900g/m
・パイル形状
・カットパイル(50%)
・ループパイル(50%)
(マットの作製)
上記マット原反を90cm×75cmの大きさに裁断し、それに下記のゴムシートを下記の条件で接合して、マット原反にマット基材が接合されてなるマットを作製した。
ゴムシート:未加硫NBRラバー(加硫薬剤配合)、1.5mm厚
加圧条件:3kg/cm
加硫条件:170℃×12分
[実施例1]
・洗濯槽11内に、50kgのマットAと250リットルの水とを投入し、濯ぎを、常温で1分間×2回、実施した。その後、洗濯槽11内に、抗菌剤であるジデシルジメチルアンモニウム塩を0.05%owfの量だけ投入し、更に、濯ぎを5分間実施した後、脱水した。その後、洗濯槽11からマットAを取り出して、乾燥した。
[実施例2]
・マットBに対して、実施例1と同様に、抗菌加工方法を実施した。
[抗菌性試験]
(試験内容)
・試験方法…JIS L1902(菌液吸収法)
・対象菌種…黄色ブドウ球菌
(試験結果)
実施例1、2における抗菌加工後のマットA、Bのパイルの抗菌活性値は、表1に示されるとおりであった。
Figure 2023097371000002
表1に示されるように、抗菌加工後のマットA、Bは、2.0以上の抗菌活性値を有しているので、十分な抗菌性を有している。したがって、実施例1、2の抗菌加工方法によれば、新品のマットに対して、十分な抗菌性を簡単に付与できた。
<2>マットA、Bを、一定期間(ここでは3年間)、同じ条件下で、レンタル使用に供し、その後、回収し、これらレンタル品のマットA、Bのそれぞれに対して、本発明の抗菌加工方法を実施した。これらを実施例3、4とする。そして、実施例3、4の抗菌加工後のマットに対して、抗菌性試験を実施した。
[実施例3]
・洗濯槽11内に、50kgのマットAと250リットルの水とを投入し、更に、洗浄剤を投入して、洗浄作業を、pH11の下で60℃で15分間実施した。次に、濯ぎを、1分間×3回、実施した。その後、洗濯槽11内に、抗菌剤であるジデシルジメチルアンモニウム塩を0.05%owfの量だけ投入し、更に、濯ぎを5分間実施した後、脱水した。その後、洗濯槽11からマットAを取り出して、90℃で30分間乾燥した。
[実施例4]
・マットBに対して、実施例3と同様に、抗菌加工方法を実施した。
[抗菌性試験]
(試験内容)
上記と同じである。
(試験結果)
実施例3、4における抗菌加工後のマットA、Bのパイルの抗菌活性値は、表2に示されるとおりであった。
Figure 2023097371000003
表2に示されるように、抗菌加工後のマットA、Bは、2.0以上の抗菌活性値を有しているので、十分な抗菌性を有している。したがって、実施例3、4の抗菌加工方法によれば、レンタル品のマットに対して、十分な抗菌性を簡単に付与できた。
<3>マットAを作製し、この新品のマットAに対して、本発明の抗菌加工方法を実施した。但し、用いる抗菌剤の量として、0.05、0.10、0.30、0.50、1.00、2.00%owfの6つの場合を設定した。これらを実施例5~10とする。そして、実施例5~10の抗菌加工後のマットに対して、抗菌性試験を実施した。
[実施例5]
・洗濯槽11内に、50kgのマットAと250リットルの水とを投入し、濯ぎを、常温で1分間×2回、実施した。その後、洗濯槽11内に、抗菌剤であるジデシルジメチルアンモニウム塩を0.05%owfの量だけ投入し、更に、濯ぎを5分間実施した後、脱水した。その後、洗濯槽11からマットAを取り出して、乾燥した。
[実施例6]
・抗菌剤の量を0.10%owfとし、その他は実施例5と同様に、マットAに対して、抗菌加工方法を実施した。
[実施例7]
・抗菌剤の量を0.30%owfとし、その他は実施例5と同様に、マットAに対して、抗菌加工方法を実施した。
[実施例8]
・抗菌剤の量を0.50%owfとし、その他は実施例5と同様に、マットAに対して、抗菌加工方法を実施した。
[実施例9]
・抗菌剤の量を1.00%owfとし、その他は実施例5と同様に、マットAに対して、抗菌加工方法を実施した。
[実施例10]
・抗菌剤の量を2.00%owfとし、その他は実施例5と同様に、マットAに対して、抗菌加工方法を実施した。
[抗菌性試験]
(試験内容)
上記と同じである。
(試験結果)
実施例5~10における抗菌加工後のマットAのパイルの抗菌活性値は、表3に示されるとおりであった。
Figure 2023097371000004
表3に示されるように、抗菌剤の量が0.05~2.00%owfであれば、抗菌加工後のマットAは、2.0以上の抗菌活性値を有している。したがって、本発明の抗菌加工方法は、用いる抗菌剤の量が0.05~2.00%owfであれば、所望の効果を発揮できる。
<4>マットBに対して、本発明の抗菌加工方法を実施した。但し、マットBに用いる抗菌剤の量として、0.1、0.3%owfの2つの場合を設定し、また、脱水乾燥作業の後に、パイルの表面に塵埃用吸着剤を塗布した。これらを実施例11、12とする。そして、実施例11、12の抗菌加工後のマットに対して、抗菌性試験を実施した。
[実施例11]
・洗濯槽11内に、50kgのマットBと250リットルの水とを投入し、濯ぎを、常温で1分間×2回、実施した。その後、洗濯槽11内に、抗菌剤であるジデシルジメチルアンモニウム塩を0.1%owfの量だけ投入し、更に、濯ぎを5分間実施した後、脱水した。次に、洗濯槽11からマットBを取り出して、乾燥した。その後、マットBのパイルの表面に、塵埃用吸着剤であるアクリル系粘着剤を、水溶液の状態で、スプレー法によって塗布した。
[実施例12]
・抗菌剤の量を0.3%owfとし、その他は実施例11と同様に、マットBに対して、抗菌加工方法を実施した。
[抗菌性試験]
(試験内容)
上記と同じである。
(試験結果)
実施例11、12における抗菌加工後のマットBのパイルの抗菌活性値は、表4に示されるとおりであった。
Figure 2023097371000005
表4に示されるように、抗菌加工後すなわち塵埃用吸着剤塗布後のマットBは、2.0以上の抗菌活性値を有しているので、十分な抗菌性を有している。したがって、実施例11、12の抗菌加工方法によれば、塵埃用吸着剤が付着した状態であっても十分な抗菌性を発揮できるマットを、得ることができた。
<5>新品のマットA、Bを用いて、ゴム材料からなるマット基材に対する抗菌剤の付着性を調べた。具体的には、マットAのパイル、マットBのパイル、及びマットAのマット基材、のそれぞれに対する抗菌剤の付着性を調べた。これらを実施例13~15とする。
[実施例13]
抗菌剤の量を0.35%owfとし、その他は実施例11と同様にして、マットAに対して抗菌加工方法を実施した。そして、マットAのパイルを0.050~0.055gだけ採取してバイアル瓶に入れた。次に、バイアル瓶にメタノールを10ml入れ、パイルに付着している抗菌剤の抽出作業を、55℃に設定した加温振盪器で2時間行った。そして、抽出液をメタノール:水=1:1の溶液で希釈して、抽出液中の抗菌剤の濃度を、高速液体クロマトグラフ質量分析装置を用いて、測定した。
[実施例14]
抗菌剤の量を0.35%owfとし、その他は実施例11と同様にして、マットBに対して抗菌加工方法を実施した。そして、マットBのパイルを採取して、実施例13の場合と同様に処理した。
[実施例15]
抗菌剤の量を0.35%owfとし、その他は実施例11と同様にして、マットAに対して抗菌加工方法を実施した。そして、マットAからマット基材を0.050~0.055gだけ採取してバイアル瓶に入れた。次に、バイアル瓶にメタノールを10ml入れ、マット基材に付着している抗菌剤の抽出作業を、55℃に設定した加温振盪器で2時間行った。そして、抽出液をメタノール:水=1:1の溶液で希釈して、抽出液中の抗菌剤の濃度を、高速液体クロマトグラフ質量分析装置を用いて、測定した。
測定結果は、表5に示されるとおりであった。
Figure 2023097371000006
表5から明らかなように、大部分の抗菌剤はパイルに付着しており、マット基材に付着する抗菌剤は極めて少量であった。
<6>マットA、Bを作製し、この新品のマットA、Bに対して、本発明の抗菌加工方法を実施し、更に、特殊洗浄を実施した。但し、抗菌加工方法において用いる抗菌剤の量として、0.30、0.50、1.00%owfの3つの場合を設定した。そして、抗菌加工後と特殊洗浄後のマットに対して、抗菌性試験を実施した。これらを実施例16~21とする。
[実施例16]
(抗菌加工)
・洗濯槽11内に、50kgのマットAと250リットルの水とを投入し、濯ぎを、常温で1分間×2回、実施した。その後、洗濯槽11内に、抗菌剤であるジデシルジメチルアンモニウム塩を0.30%owfの量だけ投入し、更に、濯ぎを5分間実施した後、脱水した。その後、洗濯槽11からマットAを取り出して、乾燥した。
(特殊洗浄)
・洗濯槽11内に、抗菌加工後の50kgのマットAと250リットルの水とを投入し、更に、漂白剤である過炭酸ナトリウムを1.00%owsの量だけ投入して、70℃で20分間、漂白作業を実施した。その後、濯ぎを、常温で1分間×2回、実施した後、脱水した。その後、洗濯槽11からマットAを取り出して、乾燥した。
[実施例17]
(抗菌加工)
・抗菌剤の量を0.50%owfとし、その他は実施例16と同様に、マットAに対して、抗菌加工方法を実施した。
(特殊洗浄)
・抗菌加工後のマットAに対して、実施例16と同様に、特殊洗浄を実施した。
[実施例18]
(抗菌加工)
・抗菌剤の量を1.00%owfとし、その他は実施例16と同様に、マットAに対して、抗菌加工方法を実施した。
(特殊洗浄)
・抗菌加工後のマットAに対して、実施例16と同様に、特殊洗浄を実施した。
[実施例19]
(抗菌加工)
・抗菌剤の量を0.30%owfとし、その他は実施例16と同様に、マットBに対して、抗菌加工方法を実施した。
(特殊洗浄)
・抗菌加工後のマットBに対して、実施例16と同様に、特殊洗浄を実施した。
[実施例20]
(抗菌加工)
・抗菌剤の量を0.50%owfとし、その他は実施例16と同様に、マットBに対して、抗菌加工方法を実施した。
(特殊洗浄)
・抗菌加工後のマットBに対して、実施例16と同様に、特殊洗浄を実施した。
[実施例21]
(抗菌加工)
・抗菌剤の量を1.00%owfとし、その他は実施例16と同様に、マットBに対して、抗菌加工方法を実施した。
(特殊洗浄)
・抗菌加工後のマットBに対して、実施例16と同様に、特殊洗浄を実施した。
[抗菌性試験]
(試験内容)
上記と同じである。
(試験結果)
実施例16~21における抗菌加工後及び特殊洗浄後のマットA、Bのパイルの抗菌活性値は、表6に示されるとおりであった。
Figure 2023097371000007
表6から明らかなように、マットA、Bに対して抗菌加工を施した後に漂白のような特殊洗浄を実施しても、抗菌活性値は低下していない。したがって、本発明の抗菌加工方法によれば、抗菌加工後に特殊洗浄を実施した場合でも、マットの抗菌性を維持できる。
<7>マットA、Bを、一定期間(ここでは3年間)、同じ条件下で、レンタル使用に供し、その後、回収し、これらレンタル品のマットA、Bのそれぞれに対して、本発明の抗菌加工方法を実施し、更に、特殊洗浄を実施した。これらを実施例22、23とする。
[実施例22]
(抗菌加工)
・洗濯槽11内に、50kgのマットAと250リットルの水とを投入し、更に、洗浄剤を投入して、洗浄作業を、pH11の下で60℃で15分間実施した。次に、濯ぎを、常温で1分間×3回、実施した。その後、洗濯槽11内に、抗菌剤であるジデシルジメチルアンモニウム塩を0.30%owfの量だけ投入し、更に、濯ぎを5分間実施した後、脱水した。その後、洗濯槽11からマットAを取り出して、乾燥した。
(特殊洗浄)
・洗濯槽11内に、抗菌加工後の50kgのマットAと250リットルの水とを投入し、更に、漂白剤である過炭酸ナトリウムを1.00%owsの量だけ投入して、70℃で20分間、漂白作業を実施した。その後、濯ぎを、常温で1分間×2回、実施した後、脱水した。その後、洗濯槽11からマットAを取り出して、乾燥した。
[実施例23]
・マットBに対して、実施例22と同様に、抗菌加工及び特殊洗浄を実施した。
[抗菌性試験]
(試験内容)
上記と同じである。
(試験結果)
実施例22、23における抗菌加工後及び特殊洗浄後のマットA、Bのパイルの抗菌活性値は、表7に示されるとおりであった。
Figure 2023097371000008
表7から明らかなように、レンタル品のマットA、Bに対して抗菌加工を施した後に漂白のような特殊洗浄を実施しても、抗菌活性値は低下していない。したがって、本発明の抗菌加工方法によれば、抗菌加工後に特殊洗浄を実施した場合でも、レンタル品のマットの抗菌性を維持できる。
なお、特殊洗浄に用いる漂白剤は、過炭酸ナトリウムに限るものではなく、その他の漂白剤でもよく、特に酸素系漂白剤が好ましい。
本発明のマットの抗菌加工方法は、マットに対して簡単に抗菌性を付与できるので、産業上の利用価値が大である。
1 マット
2 マット原反
21 パイル
22 基布
3 マット基材
31 表面

Claims (5)

  1. 基布にパイルがタフトされてなるマット原反が、ゴム材料からなるマット基材の表面に接合されて構成された、マットを、抗菌加工する方法であって、
    前記マットを水で濯ぐ濯ぎ工程と、
    前記マットを脱水して乾燥する脱水乾燥工程と、
    をこの順で有しており、
    前記濯ぎ工程の途中において、抗菌剤を、前記マットの重量に対する所定割合の量だけ、前記水の中に投与する、
    ことを特徴とする、マットの抗菌加工方法。
  2. 前記濯ぎ工程の前に、前記マットを洗浄する洗浄工程を、有している、
    請求項1記載のマットの抗菌加工方法。
  3. 前記脱水乾燥工程の後に、前記パイルに対して塵埃用吸着剤を塗布する塗布工程を、有している、
    請求項1又は2に記載のマットの抗菌加工方法。
  4. 前記抗菌剤が、ジデシルジメチルアンモニウム塩である、
    請求項1~3の何れか一つに記載のマットの抗菌加工方法。
  5. 前記所定割合の量が、0.05~2.00%owfである、
    請求項1~4の何れか一つに記載のマットの抗菌加工方法。
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