JP2023092314A - 作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行機体に連結された対地作業装置をローリング操作するローリング操作機構が備えられた作業機において、ローリング操作の中立状態での対地作業装置をふらつき難くする。
【解決手段】ローリング操作機構20に、機体左右方向に変位可能に支持されるローリング操作部23、ローリング操作部23を変位操作するローリングアクチュエータ24、ローリング操作部23を対地作業装置の左横側部分19aに左弾機32を介して連動させる左連動機構30、ローリング操作部23を対地作業装置の右横側部分19bに右弾機42を介して連動させる右連動機構40が備えられている。左弾機32および右弾機42は、ローリング操作部23の中立状態において弾性復元力を有している。
【選択図】図3
【解決手段】ローリング操作機構20に、機体左右方向に変位可能に支持されるローリング操作部23、ローリング操作部23を変位操作するローリングアクチュエータ24、ローリング操作部23を対地作業装置の左横側部分19aに左弾機32を介して連動させる左連動機構30、ローリング操作部23を対地作業装置の右横側部分19bに右弾機42を介して連動させる右連動機構40が備えられている。左弾機32および右弾機42は、ローリング操作部23の中立状態において弾性復元力を有している。
【選択図】図3
Description
本発明は、走行機体と、走行機体に機体前後向き軸芯周りでローリング可能に連結された対地作業装置と、対地作業装置をローリング操作するローリング操作機構と、が備えられた作業機に関する。
上記した作業機には、ローリング操作機構に、走行機体側の部分に機体左右方向に変位可能に支持されるローリング操作部、ローリング操作部を変位操作するローリングアクチュエータ、ローリング操作部を対地作業装置の左横側部分に左弾機を介して連動させる左連動機構、および、ローリング操作部を対地作業装置の右横側部分に右弾機を介して連動させる右連動機構が備えられたものがある。
この種の作業機としては、たとえば特許文献1に示される乗用型田植機がある。この乗用型田植機では、走行機体にローリング可能に連結された対地作業装置(苗植付装置)が備えられている。走行機体側の部分(後部リンク部材)に機体左右方向に変位可能に支持されるローリング操作部(駆動アーム)、ローリング操作部を変位操作するローリングアクチュエータ(ローリングモータ)、ローリング操作部を対地作業装置の左横側部分(横枠の左箇所)に左弾機(融通用スプリング)を介して連動させる左連動機構、ローリング操作部を対地作業装置の右横側部分(横枠の右箇所)に右弾機(融通用スプリング)を介して連動させる右連動機構が備えられている。
従来、ローリング操作部が中立状態であるとき、対地作業装置にこれを振れさす方向の操作力が作用すると、走行機体から対地作業装置に伝わる振動に起因する操作力など弱い操作力であっても、対地作業装置がふらついてしまい、苗植付装置では左右の苗植え深さが異なるなど対地作業装置の作業仕上がりが悪くなる。
本発明は、ローリング操作部が中立状態にある際の対地作業装置をふらつき難くできる作業機を提供する。
本発明による作業機は、
走行機体と、前記走行機体に機体前後向き軸芯周りでローリング可能に連結された対地作業装置と、前記対地作業装置をローリング操作するローリング操作機構と、が備えられ、前記ローリング操作機構に、走行機体側の部分に機体左右方向に変位可能に支持されるローリング操作部、前記ローリング操作部を変位操作するローリングアクチュエータ、前記ローリング操作部を前記対地作業装置の左横側部分に左弾機を介して連動させる左連動機構、および、前記ローリング操作部を前記対地作業装置の右横側部分に右弾機を介して連動させる右連動機構が備えられ、前記左弾機および前記右弾機は、前記ローリング操作部の中立状態において弾性復元力を有している。
走行機体と、前記走行機体に機体前後向き軸芯周りでローリング可能に連結された対地作業装置と、前記対地作業装置をローリング操作するローリング操作機構と、が備えられ、前記ローリング操作機構に、走行機体側の部分に機体左右方向に変位可能に支持されるローリング操作部、前記ローリング操作部を変位操作するローリングアクチュエータ、前記ローリング操作部を前記対地作業装置の左横側部分に左弾機を介して連動させる左連動機構、および、前記ローリング操作部を前記対地作業装置の右横側部分に右弾機を介して連動させる右連動機構が備えられ、前記左弾機および前記右弾機は、前記ローリング操作部の中立状態において弾性復元力を有している。
本構成によると、対地作業装置を振れさす操作力に対して左弾機あるいは右弾機が弾性復元力を有する状態で抵抗するので、対地作業装置にこれを振れさす方向の操作力が作用しても、左弾機および右弾機が抵抗し得る弱い操作力であれば、対地作業装置が振れ動かされない。つまり、ローリング操作部のローリング操作力が対地作業装置に伝達される際、左弾機および右弾機の弾性変形によって若干の連動融通を発生させることができながら、ローリング操作部が中立状態にある際の対地作業装置をふらつき難くできる。
本発明においては、
前記左弾機の弾性復元力を調節可能な左復元力調節部が備えられ、前記右弾機の弾性復元力を調節可能な右復元力調節部が備えられていると好適である。
前記左弾機の弾性復元力を調節可能な左復元力調節部が備えられ、前記右弾機の弾性復元力を調節可能な右復元力調節部が備えられていると好適である。
本構成によると、左弾機および右弾機の弾性復元力を調節できるので、たとえば対地作業装置における左側の荷重と右側の荷重とが異なる場合でも、左弾機の弾性復元力を左側の荷重に適応した強さに調節し、右弾機の弾性復元力を右側の荷重に適応した強さに調節して対地作業装置をふらつき難くできる。
本発明においては、
前記左連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される左連動杆、前記左連動杆の他端部を摺動可能に支持する状態で前記左横側部分に連結される左連結部材が備えられ、前記左弾機は、前記左連動杆の一端部に備えられたばね受け部と、前記左連結部材に備えられたばね受け部とに挟まれる状態で前記左連動杆に外嵌する左コイルスプリングであり、前記左復元力調節部は、前記左連動杆の前記ばね受け部と、前記左連結部材の前記ばね受け部と、の間隔を変更することによって前記左コイルスプリングの圧縮弾性変形量を変更するように構成され、前記右連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される右連動杆、前記右連動杆の他端部を摺動可能に支持する状態で前記右横側部分に連結される右連結部材が備えられ、前記右弾機は、前記右連動杆の一端部に備えられたばね受け部と、前記右連結部材に備えられたばね受け部とに挟まれる状態で前記右連動杆に外嵌する右コイルスプリングであり、前記右復元力調節部は、前記右連動杆の前記ばね受け部と、前記右連結部材の前記ばね受け部と、の間隔を変更することによって前記右コイルスプリングの圧縮弾性変形量を変更するように構成されていると好適である。
前記左連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される左連動杆、前記左連動杆の他端部を摺動可能に支持する状態で前記左横側部分に連結される左連結部材が備えられ、前記左弾機は、前記左連動杆の一端部に備えられたばね受け部と、前記左連結部材に備えられたばね受け部とに挟まれる状態で前記左連動杆に外嵌する左コイルスプリングであり、前記左復元力調節部は、前記左連動杆の前記ばね受け部と、前記左連結部材の前記ばね受け部と、の間隔を変更することによって前記左コイルスプリングの圧縮弾性変形量を変更するように構成され、前記右連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される右連動杆、前記右連動杆の他端部を摺動可能に支持する状態で前記右横側部分に連結される右連結部材が備えられ、前記右弾機は、前記右連動杆の一端部に備えられたばね受け部と、前記右連結部材に備えられたばね受け部とに挟まれる状態で前記右連動杆に外嵌する右コイルスプリングであり、前記右復元力調節部は、前記右連動杆の前記ばね受け部と、前記右連結部材の前記ばね受け部と、の間隔を変更することによって前記右コイルスプリングの圧縮弾性変形量を変更するように構成されていると好適である。
本構成によると、ローリング操作部がローリングアクチュエータによって操作されると、左連動杆がローリング操作部によって左コイルスプリングの方に押し操作されて左コイルスプリングを押し操作し、左コイルスプリングが弾性復元力を有する状態で左連結部材を押し操作してローリング操作部のローリング操作力が左横側部分に伝達される。ローリング操作部がローリングアクチュエータによって操作されると、右連動杆がローリング操作部によって右コイルスプリングの方に押し操作されて右コイルスプリングを押し操作し、右コイルスプリングが弾性復元力を有する状態で右連結部材を押し操作してローリング操作部のローリング操作力が右横側部分に伝達されるので、ローリング操作部のローリング操作力を左横側部分および右横側部分にしっかり伝達できる。
左弾機が左コイルスプリングであるので、左復元力調節部の構造を、左連動杆のばね受け部と、左連結部材のばね受け部との間隔を変更するだけの簡素な構造で済ませることができる。右弾機が右コイルスプリングであるので、右復元力調節部の構造を、右連動杆のばね受け部と、右連結部材のばね受け部との間隔を変更するだけの簡素な構造で済ませることができる。
本発明においては、
前記左連動機構が前記ローリング操作部のローリング操作力を前記左横側部分に伝達するとき、前記ローリング操作部と前記右連動機構との相対移動を許容する右連動融通部が備えられ、前記右連動機構が前記ローリング操作部のローリング操作力を前記右横側部分に伝達するとき、前記ローリング操作部と前記左連動機構との相対移動を許容する左連動融通部が備えられていると好適である。
前記左連動機構が前記ローリング操作部のローリング操作力を前記左横側部分に伝達するとき、前記ローリング操作部と前記右連動機構との相対移動を許容する右連動融通部が備えられ、前記右連動機構が前記ローリング操作部のローリング操作力を前記右横側部分に伝達するとき、前記ローリング操作部と前記左連動機構との相対移動を許容する左連動融通部が備えられていると好適である。
本構成によると、ローリング操作部のローリング操作力が左横側部分に伝達されて対地作業装置のローリング操作が行われるとき、ローリング操作部と右連動機構とが右連動融通部によって相対移動して対地作業装置の右横側の荷重がローリング操作部に掛からず、ローリング操作部のローリング操作力が右横側部分に伝達されて対地作業装置のローリング操作が行われるとき、ローリング操作部と左連動機構とが左連動融通部によって相対移動して対地作業装置の左横側の荷重がローリング操作部に掛からないので、ローリング操作部のローリング操作力が左横側部分に伝達されるとき、対地作業装置の右横側の荷重がローリング操作部に掛かり、ローリング操作部のローリング操作力が右横側部分に伝達されるとき、対地作業装置の左横側の荷重がローリング操作部に掛かるものに比べ、出力が小さいローリングアクチュエータを採用することができる。
本発明においては、
前記左連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される左連動杆が備えられ、前記左連動融通部は、前記左連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との一方に設けられ、前記左連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との他方が摺動可能に係合する左長孔を備え、前記右連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される右連動杆が備えられ、前記右連動融通部は、前記右連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との一方に設けられ、前記右連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との他方が摺動可能に係合する右長孔を備えていると好適である。
前記左連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される左連動杆が備えられ、前記左連動融通部は、前記左連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との一方に設けられ、前記左連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との他方が摺動可能に係合する左長孔を備え、前記右連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される右連動杆が備えられ、前記右連動融通部は、前記右連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との一方に設けられ、前記右連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との他方が摺動可能に係合する右長孔を備えていると好適である。
本構成によると、左連動杆の一端部とローリング操作部との一方に、左連動杆の一端部とローリング操作部との他方が摺動可能に係合する左長孔を備えるだけの簡素な構造によって左連動融通部を得ることができる。右連動杆の一端部とローリング操作部との一方に、右連動杆の一端部とローリング操作部との他方が摺動可能に係合する右長孔を備えるだけの簡素な構造によって右連動融通部を得ることができる。
本発明においては、
前記ローリング操作部の複数箇所に設けた複数の磁気発生部、および、前記複数の磁気発生部のそれぞれを検出することによって前記ローリング操作部の操作位置を検出する磁気センサが備えられていると好適である。
前記ローリング操作部の複数箇所に設けた複数の磁気発生部、および、前記複数の磁気発生部のそれぞれを検出することによって前記ローリング操作部の操作位置を検出する磁気センサが備えられていると好適である。
本構成によると、複数の磁気発生部よりも数少ない磁気センサによってローリング操作部の複数の操作位置を検出するので、数少ない磁気センサを備える簡素な構造の検出機構によってローリング操作部の複数の操作位置を検出することができる。
本発明においては、
前記走行機体から上下揺動可能に延びる上部リンクおよび下部リンク、前記上部リンクの遊端部および前記下部リンクの遊端部に連結され、かつ、前記対地作業装置をローリング可能に支持する後部リンクを有し、前記対地作業装置を前記走行機体に昇降可能に連結するリンク機構が備えられ、前記磁気センサを収容する操作ケースが前記後部リンクに支持されていると好適である。
前記走行機体から上下揺動可能に延びる上部リンクおよび下部リンク、前記上部リンクの遊端部および前記下部リンクの遊端部に連結され、かつ、前記対地作業装置をローリング可能に支持する後部リンクを有し、前記対地作業装置を前記走行機体に昇降可能に連結するリンク機構が備えられ、前記磁気センサを収容する操作ケースが前記後部リンクに支持されていると好適である。
本構成によると、後部リンクを操作ケースの支持部材に活用するので、操作ケースの支持構造を簡素に済ませることができる。
本発明においては、
前記ローリング操作部が前記操作ケースの外周部のうちの第1外周部分に支持され、前記磁気センサから延びる電線が、前記操作ケースの外周部のうち前記第1外周部分が向いている方向とは異なる方向を向いている第2外周部分に沿わせて配線されている請求項8に記載の作業機。
前記ローリング操作部が前記操作ケースの外周部のうちの第1外周部分に支持され、前記磁気センサから延びる電線が、前記操作ケースの外周部のうち前記第1外周部分が向いている方向とは異なる方向を向いている第2外周部分に沿わせて配線されている請求項8に記載の作業機。
本構成によると、電線を第1外周部分に配線するのに比べ、電線が可動部材であるローリング操作部に触れないように配慮する必要がないので、電線を配線し易い。
本発明においては、
前記操作ケースは、前記対地作業装置が最下降操作位置に位置したとき、前記上部リンクの上方に前記上部リンクに沿って位置する状態で前記後部リンクに支持されていると好適である。
前記操作ケースは、前記対地作業装置が最下降操作位置に位置したとき、前記上部リンクの上方に前記上部リンクに沿って位置する状態で前記後部リンクに支持されていると好適である。
本構成によると、操作ケースを上部リンクに位置させるべく上部リンクの上方に設ける必要があるスペースの高さを、操作ケースが上部リンクに対して非平行な姿勢で上部リンクの上方に位置するのに比して低く済ませることができるので、上部リンクの上方に対地作業装置の装置部分が位置する場合でも、上部リンクと装置部分との間のスペースに操作ケースを設置し易い。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、乗用型田植機(「作業機」の一例)の走行機体に関し、図1,2などに示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、図2に示されるLの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
なお、以下の説明では、乗用型田植機(「作業機」の一例)の走行機体に関し、図1,2などに示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、図2に示されるLの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
〔乗用型田植機の全体〕
図1に示されるように、乗用型田植機は、左右一対の前車輪1が揺動操向可能かつ駆動可能に備えられ、左右一対の後車輪2が駆動可能に備えられた走行機体3を有している。走行機体3の前部に、エンジン(図示せず)が備えられた原動部4が形成されている。走行機体3の後部に、運転部5が形成されている。運転部5には、運転座席6、前車輪1を操向操作するステアリングホィール7が備えられている。走行機体3の後部に苗植付装置10が連結されている。苗植付装置10の走行機体3への連結は、走行機体3の後部に備えられたリンク機構8の遊端部に苗植付装置10の装置フレーム11の前部を連結することによって行われている。リンク機構8は、機体フレーム9に上下揺動可能に支持されている。リンク機構8に、機体フレーム9とリンク機構8の後部リンク8aと、に連結された昇降シリンダ8bが備えられている。苗植付装置10は、リンク機構8が昇降シリンダ8bの伸縮作動によって昇降されることによって下降作業状態と上昇非作業状態とに亘って昇降操作される。
図1に示されるように、乗用型田植機は、左右一対の前車輪1が揺動操向可能かつ駆動可能に備えられ、左右一対の後車輪2が駆動可能に備えられた走行機体3を有している。走行機体3の前部に、エンジン(図示せず)が備えられた原動部4が形成されている。走行機体3の後部に、運転部5が形成されている。運転部5には、運転座席6、前車輪1を操向操作するステアリングホィール7が備えられている。走行機体3の後部に苗植付装置10が連結されている。苗植付装置10の走行機体3への連結は、走行機体3の後部に備えられたリンク機構8の遊端部に苗植付装置10の装置フレーム11の前部を連結することによって行われている。リンク機構8は、機体フレーム9に上下揺動可能に支持されている。リンク機構8に、機体フレーム9とリンク機構8の後部リンク8aと、に連結された昇降シリンダ8bが備えられている。苗植付装置10は、リンク機構8が昇降シリンダ8bの伸縮作動によって昇降されることによって下降作業状態と上昇非作業状態とに亘って昇降操作される。
〔苗植付装置〕
図1,2に示されるように、苗植付装置10には、装置左右方向に沿って延びるメインフレーム11a、メインフレーム11aの装置左右方向での複数箇所から装置後方に向かって延びる複数の植付駆動ケース11bを有する装置フレーム11が備えられている。各植付駆動ケース11bの後部の両横側部に苗植付機構12が駆動可能に支持されている。本実施形態では、4つの植付駆動ケース11b、8つの苗植付機構12が備えられているが、3つ以下、あるいは、4つ以上の植付駆動ケース11bを備え、7つ以下、あるいは、9つ以上の苗植付機構12を備えるものでもよい。装置フレーム11の前部に、苗載台13が後下がりの傾斜姿勢で支持されている。苗載台13は、8つの苗植付機構12に供給する苗を載置する8つの苗載置部13aを備える状態で装置左右方向に往復摺動可能に支持されている。苗載台13の下部を摺動可能に案内する摺動ガイドレール14が装置フレーム11に支持されている。摺動ガイドレール14のうち8つの苗植付機構12のそれぞれに対応する部位に苗取出口15が備えられている。装置フレーム11の下部に、装置左右方向に並ぶ複数の接地フロート16が支持されている。
図1,2に示されるように、苗植付装置10には、装置左右方向に沿って延びるメインフレーム11a、メインフレーム11aの装置左右方向での複数箇所から装置後方に向かって延びる複数の植付駆動ケース11bを有する装置フレーム11が備えられている。各植付駆動ケース11bの後部の両横側部に苗植付機構12が駆動可能に支持されている。本実施形態では、4つの植付駆動ケース11b、8つの苗植付機構12が備えられているが、3つ以下、あるいは、4つ以上の植付駆動ケース11bを備え、7つ以下、あるいは、9つ以上の苗植付機構12を備えるものでもよい。装置フレーム11の前部に、苗載台13が後下がりの傾斜姿勢で支持されている。苗載台13は、8つの苗植付機構12に供給する苗を載置する8つの苗載置部13aを備える状態で装置左右方向に往復摺動可能に支持されている。苗載台13の下部を摺動可能に案内する摺動ガイドレール14が装置フレーム11に支持されている。摺動ガイドレール14のうち8つの苗植付機構12のそれぞれに対応する部位に苗取出口15が備えられている。装置フレーム11の下部に、装置左右方向に並ぶ複数の接地フロート16が支持されている。
苗植付装置10においては、装置フレーム11の前部に備えられたフィードケース17(図2参照)にエンジンからの動力が回転軸18(図1参照)によって入力され、入力された動力がフィードケース17から各植付駆動ケース11bに伝達され、植付駆動ケース11bに伝達された動力によって4つの植付駆動ケース11bそれぞれの2つの苗植付機構12が駆動される。8つの苗植付機構12のそれぞれは、駆動されると、一対の苗植付爪12a(図1参照)よって交互に、苗取出口15において苗載置部13aから苗を取り出し、取出した苗を圃場に下降搬送し、圃場のうち接地フロート16によって整地された箇所に苗を植え付ける苗植え運動を行う。苗載台13は、苗載台13とフィードケース17とに亘って設けられた苗横送り機構(図示せず)によって苗植付機構12の苗植え運動に連動させて、摺動ガイドレール14によって案内されて装置左右方向に往復移送され、苗載置部13aに載置されている苗を苗取出口15に対して装置左右方向に往復移動させる。各苗植付機構12における苗植付爪12aによる苗取出しが苗載置部13aに載置されている苗の横幅方向での一端側から他端側に向けて順次に行われる。
〔苗植付装置のローリング制御〕
苗植付装置10は、走行機体3に機体前後向き軸芯X(図2参照)周りでローリング可能な状態で連結されている。具体的には、図1に示されるように、走行機体3の後部に備えられたリンク機構8は、機体フレーム9から機体後方向きに上下揺動可能に延びる上部リンク8cおよび下部リンク8d、上部リンク8cの遊端部および下部リンク8d遊端部に連結された後部リンク8aを有している。装置フレーム11の前部における装置左右方向での中央部にフィードケース17が備えられている。フィードケース17が後部リンク8aに機体前後向き軸芯X周りに回動可能に支持され、装置フレーム11が後部リンク8aに機体前後向き軸芯X周りにローリング可能に支持されている。
苗植付装置10は、走行機体3に機体前後向き軸芯X(図2参照)周りでローリング可能な状態で連結されている。具体的には、図1に示されるように、走行機体3の後部に備えられたリンク機構8は、機体フレーム9から機体後方向きに上下揺動可能に延びる上部リンク8cおよび下部リンク8d、上部リンク8cの遊端部および下部リンク8d遊端部に連結された後部リンク8aを有している。装置フレーム11の前部における装置左右方向での中央部にフィードケース17が備えられている。フィードケース17が後部リンク8aに機体前後向き軸芯X周りに回動可能に支持され、装置フレーム11が後部リンク8aに機体前後向き軸芯X周りにローリング可能に支持されている。
図1,2に示されるように、苗載台13よりも前側に、走行機体3に対して苗植付装置10をローリング操作するローリング操作機構20が設けられている。図3に示されるように、ローリング操作機構20に制御装置21が連係され、制御装置21には、苗植付装置10の左右傾斜角を検出する傾斜角センサ22が連係されている。制御装置21は、傾斜角センサ22の検出結果を基にローリング操作機構20を制御し、苗植付装置10の左右姿勢が水平あるいは水平に近い姿勢になるようにローリング操作機構20に苗植付装置10のローリング操作を行わせるように構成されている。圃場耕盤の凹凸などによって走行機体3が左右に傾斜しても、苗植付装置10に左右の苗植え付け深さが同じあるいはほぼ同じになる苗植え作業を行わせることができる。図2に示される左右のバランスプリング56は、苗植付装置10を支持するリンク機構8の遊端部と苗載台13の横端側部分とに連結され、苗載台13の左右移送にかかわらず苗植付装置10の左側重量と右側重量とがバランスするように重量バランスを図るものである。
〔ローリング操作機構〕
図3に示されるように、ローリング操作機構20は、ローリング操作部としての扇形ギヤ23、扇形ギヤ23を揺動操作するローリングアクチュエータとしてのローリングモータ24、扇形ギヤ23を苗植付装置10の左横側部分19aに連動させる左連動機構30、扇形ギヤ23を苗植付装置10の右横側部分19bに連動させる右連動機構40を備えている。図6,7に示されるように、扇形ギヤ23と、扇形ギヤ23を支持する支持部としての操作ケース25とにわたり、扇形ギヤ23の操作位置を検出する操作位置検出機構50が設けられている。
図3に示されるように、ローリング操作機構20は、ローリング操作部としての扇形ギヤ23、扇形ギヤ23を揺動操作するローリングアクチュエータとしてのローリングモータ24、扇形ギヤ23を苗植付装置10の左横側部分19aに連動させる左連動機構30、扇形ギヤ23を苗植付装置10の右横側部分19bに連動させる右連動機構40を備えている。図6,7に示されるように、扇形ギヤ23と、扇形ギヤ23を支持する支持部としての操作ケース25とにわたり、扇形ギヤ23の操作位置を検出する操作位置検出機構50が設けられている。
図2,3,4に示されるように、苗植付装置10の左横側部分19aは、装置左右方向に沿って延びる状態で装置フレーム11に備えられた横フレーム19のうち機体左右方向での中心よりも左端側に位置する部分によって構成されている。苗植付装置10の右横側部分19bは、横フレーム19のうち機体左右方向での中心よりも右端側に位置する部分によって構成されている。横フレーム19は、苗載台13を装置左右方向に移動可能に支持する支持フレーム11cを構成している。支持フレーム11cは、メインフレーム11aの左右端部に立設された左右の支柱フレーム11d、および、左右の支柱フレーム11dの上部に架設された横フレーム19によって構成されている。
図3,5に示されるように、扇形ギヤ23は、走行機体側の部分としての後部リンク8aに支持されている。図3,5,6に示されるように、扇形ギヤ23の後部リンク8aへの支持は、後部リンク8aの上部に支持部としての操作ケース25が備えられ、扇形ギヤ23を操作ケース25に支持することによって行われている。扇形ギヤ23の操作ケース25への支持は、扇形ギヤ23の支軸23aを操作ケース25の第1外周部分25aに備えられたボス部25bに支持することによって行われている。扇形ギヤ23は、支軸23aの軸心Pを揺動支点にして機体左右方向に揺動変位可能な状態で後部リンク8aのうちの支持部である操作ケース25に支持されている。
ローリングモータ24は、電動モータによって構成されている。ローリングモータ24は、図3,5,6に示されるように、操作ケース25の第1外周部分25aに扇形ギヤ23と共に支持されている。扇形ギヤ23およびローリングモータ24は、操作ケース25の外部に支持されている。本実施形態では、扇形ギヤ23およびローリングモータ24を操作ケース25の第1外周部分25aに支持しているが、扇形ギヤ23およびローリングモータ24を操作ケース25の異なる外周部分に振り分けて支持するものでもよい。操作ケース25は、図5,6に示されるように、後部リンク8aに支持される上ケース部25u、上ケース部25uに下方から嵌合され、上ケース部25uの下向き開口を閉じ、かつ、操作ケース25の内部に磁気センサ51を収容するスペースを形成する下ケース部25dを備えている。
ローリングモータ24は、図3,5,6に示されるように、扇形ギヤ23に噛み合う出力ギヤ24aを備えている。ローリングモータ24は、制御装置21によって制御されることにより、出力ギヤ24aによって扇形ギヤ23を機体左右方向に揺動変位操作する。
本実施形態では、ローリング操作部は、扇形ギヤ23によって構成され、ローリングアクチュエータは、電動モータで成るローリングモータ24によって構成されているが、これに限らない。ローリング操作部としては、ラックとピニオンのうちのラックを採用するなど、機体左右方向にスライド変位可能なものでもよい。ローリングアクチュエータとしては、伸縮作動によってローリング操作部を操作するシリンダなどの採用が可能である。本実施形態では、扇形ギヤ23およびローリングモータ24を支持する支持部は、操作ケース25によって構成されているが、支持部としては、一枚の板状部材、溝形状の部材などどのような形状の部材を採用するものでもよい。
図1,5に示されるように、操作ケース25は、苗植付装置10が最下降操作位置に位置したとき、上部リンク8cの上方に上部リンク8cに沿って位置する状態で後部リンク8aに支持されている。苗植付装置10が最下降操作位置に位置すると、苗載台13のうち上部リンク8cの上方に位置する部分13bと上部リンク8cとの間隔が最も狭くなるが、操作ケース25、扇形ギヤ23、ローリングモータ24を上部リンク8cと苗載台13との間のスペースに設け易い。
〔左連動機構〕
図3に示されるように、左連動機構30は、扇形ギヤ23を左横側部分19aに連動させる左連動杆31、左弾機としての左コイルスプリング32、および、左連結部材33を備え、扇形ギヤ23のローリング操作力を左連動杆31、左コイルスプリング32および左連結部材33を介して左横側部分19aに伝達するように構成されている。
図3に示されるように、左連動機構30は、扇形ギヤ23を左横側部分19aに連動させる左連動杆31、左弾機としての左コイルスプリング32、および、左連結部材33を備え、扇形ギヤ23のローリング操作力を左連動杆31、左コイルスプリング32および左連結部材33を介して左横側部分19aに伝達するように構成されている。
具体的には、図3,6に示されるように、左連動杆31の一端部31aが扇形ギヤ23に連結されている。左連動杆31の一端部31aは、操作ケース25に対して扇形ギヤ23が位置する側において扇形ギヤ23に連結されている。左連動杆31の一端部31aの扇形ギヤ23への連結は、一端部31aを扇形ギヤ23に備えられた連結軸26に支持することによって行われている。左連結部材33は、左連動杆31の他端部31bを支持孔33aによって摺動可能に支持する状態で左横側部分19aに連結されている。左コイルスプリング32は、左連動杆31の一端部31aに備えられたばね受け部31cと、左連結部材33に備えられたばね受け部33bとによって挟まれる状態で左連動杆31に外嵌されている。左コイルスプリング32は、扇形ギヤ23の中立状態において弾性復元力を有するように予め弾性変形された状態、いわゆる初期弾性変形を有する状態で左連動杆31のばね受け部31cと、左連結部材33のばね受け部33bとによって挟まれている。
左連動杆31は、図3,4に示されるように、一端部31aおよびばね受け部31cを形成する板状部31T、板状部31Tから左連結部材33に向かって伸び、他端部31bを形成するロッド部31Lを備えている。左連動杆31のばね受け部31cは、板状部31Tのロッド部側の端部に備えられた折り曲げ端部によって構成されている。左連結部材33のばね受け部33bは、支持孔33aを有する板状部分によって構成されている。左連動杆31のばね受け部31c、および、左連結部材33のばね受け部33bは、ばね受け部31c,33bと左コイルスプリング32の端部との間に位置するばね受け部材34を介して左コイルスプリング32を受け止めるように構成されている。ばね受け部材34には、ロッド部31Lが挿通する貫通孔が備えられている。
〔右連動機構〕
図3に示されるように、右連動機構40は、扇形ギヤ23を右横側部分19bに連動させる右連動杆41、右弾機としての右コイルスプリング42、および、右連結部材43を備え、扇形ギヤ23のローリング操作力を右連動杆41、右コイルスプリング42および右連結部材43を介して右横側部分19bに伝達するように構成されている。
図3に示されるように、右連動機構40は、扇形ギヤ23を右横側部分19bに連動させる右連動杆41、右弾機としての右コイルスプリング42、および、右連結部材43を備え、扇形ギヤ23のローリング操作力を右連動杆41、右コイルスプリング42および右連結部材43を介して右横側部分19bに伝達するように構成されている。
具体的には、図3,6に示されるように、右連動杆41の一端部41aが扇形ギヤ23に連結されている。右連動杆41の一端部41aは、操作ケース25に対して扇形ギヤ23が位置する側において扇形ギヤ23に連結されている。右連動杆41の一端部41aの扇形ギヤ23への連結は、一端部41aを扇形ギヤ23に備えられた連結軸26に支持することによって行われている。右連結部材43は、右連動杆41の他端部41bを支持孔43aによって摺動可能に支持する状態で右横側部分19bに連結されている。右コイルスプリング42は、右連動杆41の一端部41aに備えられたばね受け部41cと、右連結部材43に備えられたばね受け部43bとによって挟まれる状態で右連動杆41に外嵌されている。右コイルスプリング42は、扇形ギヤ23の中立状態において弾性復元力を有するように予め弾性変形された状態、いわゆる初期弾性変形を有する状態で右連動杆41のばね受け部41cと、右連結部材43のばね受け部43bとによって挟まれている。
右連動杆41は、図3,4に示されるように、一端部41aおよびばね受け部41cを形成する板状部41T、板状部41Tから右連結部材43に向かって伸び、他端部41bを形成するロッド部41Lを備えている。右連動杆41のばね受け部41cは、板状部41Tのロッド部側の端部に備えられた折り曲げ端部によって構成されている。右連結部材43のばね受け部43bは、支持孔43aを有する板状部分によって構成されている。右連動杆41のばね受け部41c、および、右連結部材43のばね受け部43bは、ばね受け部41c,43bと右コイルスプリング42の端部との間に位置するばね受け部材44を介して左コイルスプリング32を受け止めるように構成されている。ばね受け部材44には、ロッド部41Lが挿通する貫通孔が備えられている。
図8に示されるように、本実施形態では、扇形ギヤ23の中立状態での連結軸26から左横側部分19aまでの距離L1と、扇形ギヤ23の中立状態での連結軸26から右横側部分19bまでの距離L2とが同じになるように構成されているが、これに限らない。左連動機構30および右連動機構40としは、左連動機構30における距離L1と、右連動機構40における距離L2とが相違するものでもよい。
本実施形態では、左弾機として左コイルスプリング32が採用され、右弾機として右コイルスプリング42が採用されているが、これに限らない。左弾機および右弾機としては、皿ばね、渦巻きばね、ゴム材など各種の弾性部材の採用が可能である。
〔扇形ギヤにおける左連動杆および右連動杆の支持〕
図3,6に示されるように、左連動杆31の一端部31aの扇形ギヤ23への支持は、左連動杆31の一端部31aに左連結孔36(図4参照)を設け、一端部31aを左連結孔36によって扇形ギヤ23の連結軸26に外嵌させることによって行われている。右連動杆41の一端部41aの扇形ギヤ23への支持は、右連動杆41の一端部41aに右連結孔46(図4参照)を設け、一端部41aを右連結孔46によって扇形ギヤ23の連結軸26に外嵌させることによって行われている。左連動杆31の一端部31aと、右連動杆41の一端部41aとは、連結軸26の軸芯に沿う方向に並ぶ状態で連結軸26に外嵌している。
図3,6に示されるように、左連動杆31の一端部31aの扇形ギヤ23への支持は、左連動杆31の一端部31aに左連結孔36(図4参照)を設け、一端部31aを左連結孔36によって扇形ギヤ23の連結軸26に外嵌させることによって行われている。右連動杆41の一端部41aの扇形ギヤ23への支持は、右連動杆41の一端部41aに右連結孔46(図4参照)を設け、一端部41aを右連結孔46によって扇形ギヤ23の連結軸26に外嵌させることによって行われている。左連動杆31の一端部31aと、右連動杆41の一端部41aとは、連結軸26の軸芯に沿う方向に並ぶ状態で連結軸26に外嵌している。
図6に示されるように、連結軸26のうち左連動杆31の一端部31aが外嵌する第1軸部分26aと、左連動杆31とに亘り、左連動杆31の一端部31aが第1軸部分26aに対して連結軸26の軸芯に沿う方向に位置ずれすることを許容する左連結融通部27が設けられている。具体的には、図4,6に示されるように、左連結融通部27は、第1軸部分26aの連結軸26の軸芯に沿う方向での長さを左連動杆31の一端部31aの厚さよりも長くし、左連結孔36を左連動杆31の軸芯に沿う方向に長い左長孔にすることによって構成されている。
図6に示されるように、連結軸26のうち右連動杆41の一端部41aが外嵌する第2軸部分26bと、右連動杆41とに亘り、右連動杆41の一端部41aが第2軸部分26bに対して連結軸26の軸芯に沿う方向に位置ずれすることを許容する右連結融通部28が設けられている。具体的には、図4,6に示されるように、右連結融通部28は、第2軸部分26bの連結軸26の軸芯に沿う方向での長さを一端部41aの厚さよりも長くし、右連結孔46を右連動杆41の軸芯に沿う方向に長い右長孔にすることによって構成されている。
図6に示されるように、第1軸部分26aと第2軸部分26bとの間に、連結軸26の直径方向外側に向かって突出する鍔部26cが備えられている。鍔部26cは、左連動杆31の一端部31aと右連動杆41の一端部41aとが寄り合っても、左連動杆31の一端部31aと右連動杆41の一端部41aとを連結軸26の軸芯に沿う方向に離間させるように構成されている。
図6に示されるように、第1軸部分26a、第2軸部分26bおよび鍔部26cは、連結軸26に外嵌するブシュ部材29によって構成されている。ブシュ部材29は、樹脂製である。ブシュ部材29は、連結軸26の軸芯に沿う方向に2つの分割ブシュ部材29a,29bに分割されている。2つの分割ブシュ部材29a,29bの一方の分割ブシュ部材2aに、第1軸部分26a、および、鍔部26cのうち第1軸部分26aにつながる分割鍔部が備えられている。2つの分割ブシュ部材29a,29bの他方の分割ブシュ部材2bに、第2軸部分26b、および、鍔部26cのうち第2軸部分26bにつながる分割鍔部が備えられている。本実施形態では、ブシュ部材29は、2つの分割ブシュ部材29a,29bに分割されているが、ブシュ部材29としは、分割されていないブシュ部材の採用が可能である。
本実施形態では、左連動杆31の一端部31aおよび右連動杆41の一端部41aが同一の連結軸26に支持されているが、扇形ギヤ23に左連結軸と右連結軸とが別々に備えられ、左連動杆31の一端部31aが左連結軸に支持され、右連動杆41の一端部41aが右連結軸に支持されるものでもよい。
〔連動融通部〕
図3に示されるように、左連動機構30に左連動融通部35が備えられている。右連動機構40が扇形ギヤ23のローリング操作力を右横側部分19bに伝達するとき、左連動融通部35によって扇形ギヤ23と左連動機構30との相対移動が許容され、扇形ギヤ23のローリング操作力が左横側部分19aに伝達されないように構成されている。右連動機構40に、右連動融通部45が備えられている。左連動機構30が扇形ギヤ23のローリング操作力を左横側部分19aに伝達するとき、右連動融通部45によって扇形ギヤ23と右連動機構40との相対移動が許容され、扇形ギヤ23のローリング操作力が右横側部分19bに伝達されないように構成されている。
図3に示されるように、左連動機構30に左連動融通部35が備えられている。右連動機構40が扇形ギヤ23のローリング操作力を右横側部分19bに伝達するとき、左連動融通部35によって扇形ギヤ23と左連動機構30との相対移動が許容され、扇形ギヤ23のローリング操作力が左横側部分19aに伝達されないように構成されている。右連動機構40に、右連動融通部45が備えられている。左連動機構30が扇形ギヤ23のローリング操作力を左横側部分19aに伝達するとき、右連動融通部45によって扇形ギヤ23と右連動機構40との相対移動が許容され、扇形ギヤ23のローリング操作力が右横側部分19bに伝達されないように構成されている。
具体的には、図3,4に示されるように、左連動融通部35は、左連動杆31の一端部31aに設けられた左連結孔36を備えている。左連結孔36は、左連動杆31の軸心に沿った方向に長い左長孔に形成されている。左連結孔36には、扇形ギヤ23が摺動可能に係合するように構成されている。左連結孔36への扇形ギヤ23の摺動可能な係合は、左連結孔36(左長孔)に連結軸26を摺動可能に係入させることによって行われている。
図3,4に示されるように、右連動融通部45は、右連動杆41の一端部41aに設けられた右連結孔46を備えている。右連結孔46は、右連動杆41の軸心に沿った方向に長い右長孔に形成されている。右連結孔46(右長孔)には、扇形ギヤ23が摺動可能に係合するように構成されている。右連結孔46への扇形ギヤ23の摺動可能な係合は、右連結孔46(左長孔)に連結軸26を摺動可能に係入させることによって行われている。
扇形ギヤ23が矢印A(図3参照)で示される揺動方向に操作されると、連結軸26が左連結孔36(左長孔)の左側端部に位置して左連動杆31が連結軸26によって機体左方向に押し操作され、扇形ギヤ23のローリング操作力が左連動機構30によって左横側部分19aに伝達される。このとき、連結軸26が右連動杆41の右連結孔46(右長孔)を機体左方向に移動し、扇形ギヤ23のローリング操作力が右連動杆41に伝達されず、扇形ギヤ23のローリング操作力が右横側部分19bに伝達されない。
扇形ギヤ23が矢印B(図3参照)で示される揺動方向に操作されると、連結軸26が右連結孔46(右長孔)の右側端部に位置して右連動杆41が連結軸26によって機体右方向に押し操作され、扇形ギヤ23のローリング操作力が右連動機構40によって右横側部分19bに伝達される。このとき、連結軸26が左連動杆31の左連結孔36(左長孔)を機体右方向に移動し、扇形ギヤ23のローリング操作力が左連動杆31に伝達されず、扇形ギヤ23のローリング操作力が左横側部分19aに伝達されない。
本実施形態では、左連動融通部35は、左連動杆31の一端部31aに、扇形ギヤ23が摺動可能に係合する左連結孔36(左長孔)を備えているが、左連動杆31の一端部31aが摺動可能に係合する左長孔を扇形ギヤ23(ローリング操作部)に備えるものでもよい。本実施形態では、右連動融通部45は、右連動杆41の一端部41aに、扇形ギヤ23が摺動可能に係合する右連結孔46(右長孔)を備えているが、右連動杆41の一端部41aが摺動可能に係合する右長孔を扇形ギヤ23(ローリング操作部)に、備えるものでもよい。
〔操作位置検出機構〕
図5,6,7に示されるように、扇形ギヤ23と操作ケース25とに亘り、扇形ギヤ23の操作位置を検出する操作位置検出機構50が設けられている。
図5,6,7に示されるように、扇形ギヤ23と操作ケース25とに亘り、扇形ギヤ23の操作位置を検出する操作位置検出機構50が設けられている。
図5,6,7に示されるように、操作位置検出機構50は、扇形ギヤ23の2箇所に設けられた磁気発生部52、および、操作ケース25に設けられた磁気センサ51を備えている。2箇所の磁気発生部52は、扇形ギヤ23に取付けた磁石によって構成されている。磁気センサ51は、図6,7に示されるように、操作ケース25に収容されている。操作ケース25の第1外周部分25aに、磁気センサ51による磁気発生部52の検出を可能にする検出口53が開口されている。
図5,6に示されるように、扇形ギヤ23は、操作ケース25の外周部のうちの第1外周部分25aに支持されている。図5,7に示されるように、磁気センサ51から制御装置21に向けて延びる電線54は、操作ケース25の外周部のうち第1外周部分25aが向いている方向とは異なる方向を向いている第2外周部分としての側面部分25cに備えられた引出し口55から操作ケース25の外部に出て側面部分25cに沿う状態で配線されている。
操作位置検出機構50においては、扇形ギヤ23が揺動操作され、2箇所の磁気発生部52の一方の磁気発生部52が検出口53を介して磁気センサ51に対向し、磁気発生部52が磁気センサ51によって検出されると、扇形ギヤ23が揺動操作範囲の一方の操作限界である操作位置に位置したと検出され、2箇所の磁気発生部52の他方の磁気発生部52が検出口53を介して磁気センサ51に対向し、磁気発生部52が磁気センサ51によって検出されると、扇形ギヤ23が揺動操作範囲の他方の操作限界である操作位置に位置したと検出される。検出結果としての電気信号が磁気センサ51から制御装置21に送信される。
本実施形態では、扇形ギヤ23の2箇所に磁気発生部52を設けているが、3箇所以上に磁気発生部52を設け、扇形ギヤ23の3つ以上の操作位置を検出するものでもよい。
ローリング操作機構20においては、扇形ギヤ23が中立状態にあるとき、苗植付装置10にこれを振れさす方向の操作力が作用しても、左コイルスプリング32および右コイルスプリング42が弾性復元力を有する状態で対抗し、苗植付装置10のふらつきが左コイルスプリング32および右コイルスプリング42によって抑制される。
ローリングモータ24が制御装置21によって制御され、扇形ギヤ23がローリングモータ24によって矢印Aで示される揺動方向(左揺動方向)、あるいは、矢印Bで示される揺動方向(右揺動方向)に操作される。扇形ギヤ23の矢印Aで示される揺動方向(左揺動方向)への揺動操作、および、扇形ギヤ23の矢印Bで示される揺動方向(右揺動方向)への揺動操作は、苗植付装置10の左右姿勢が水平あるいは水平に近い姿勢になったことが傾斜角センサ22によって検出されるまで行われる。扇形ギヤ23の矢印Aで示される揺動方向(左揺動方向)への揺動操作は、扇形ギヤ23が揺動操作限界の操作位置になったことが操作位置検出機構50において2箇所の磁気発生部52の一方の磁気発生部52と磁気センサ51とによって検出されるまで行うことが可能である。扇形ギヤ23の矢印Bで示される揺動方向(右揺動方向)への揺動操作は、扇形ギヤ23が揺動操作限界の操作位置になったことが操作位置検出機構50において2個所の磁気発生部52の他方の磁気発生部52と磁気センサ51とによって検出されるまで行うことが可能である。
図9に示されるように、扇形ギヤ23が左揺動方向に揺動操作されると、扇形ギヤ23のローリング操作力が左連動機構30によって左横側部分19aに伝達される。すなわち、左連動杆31が連結軸26によって機体左方向に押し操作され、扇形ギヤ23のローリング操作力が左連動杆31から左コイルスプリング32に伝達され、左コイルスプリング32から左連結部材33に伝達されて左横側部分19aが左連結部材33によって押し操作され、苗植付装置10を機体前後向き軸芯Xをローリング支点にして左周りにローリングさせるローリング操作が行われる。左コイルスプリング32は、扇形ギヤ23のローリング操作力によって若干圧縮変形されながらローリング操作力を左連結部材33に伝達し、扇形ギヤ23と左横側部分19aとが若干の連動融通がある状態で連動される。苗植付装置10の左周りのローリング操作が行われるとき、右連動融通部45の作用によって扇形ギヤ23のローリング操作力が右連動杆41に伝達されなくて右横側部分19bに伝達されず、苗植付装置10の右横側を引き上げる負荷が扇形ギヤ23に掛からない。しかし、苗植付装置10が左周りにローリング操作されると、このローリング操作に伴って苗植付装置10の右横側部分19bが上昇揺動し、右横側部分19bによって右連結部材43および右コイルスプリング42を介して右連動杆41が扇形ギヤ23の方に押し操作され、連結軸26が右連動杆41の右連結孔46(右長孔)における右端側部分に位置する状態になる。
扇形ギヤ23が右揺動方向に揺動操作されると、扇形ギヤ23のローリング操作力が右連動機構40によって右横側部分19bに伝達される。すなわち、右連動杆41が連結軸26によって機体右方向に押し操作され、扇形ギヤ23のローリング操作力が右連動杆41から右コイルスプリング42に伝達され、右コイルスプリング42から右連結部材43に伝達されて右横側部分19bが右連結部材43によって押し操作され、苗植付装置10を機体前後向き軸芯Xをローリング支点にして右周りにローリングさせるローリング操作が行われる。右コイルスプリング42は、扇形ギヤ23のローリング操作力によって若干圧縮変形されながらローリング操作力を右連結部材43に伝達し、扇形ギヤ23と左横側部分19aとが若干の連動融通がある状態で連動される。苗植付装置10の右周りのローリング操作が行われるとき、左連動融通部35の作用によって扇形ギヤ23のローリング操作力が左連動杆31に伝達されなくて左横側部分19aに伝達されず、苗植付装置10の左横側を引き上げる負荷が扇形ギヤ23に掛からない。しかし、苗植付装置10が右周りにローリング操作されると、このローリング操作に伴って苗植付装置10の左横側部分19aが上昇揺動し、左横側部分19aによって左連結部材33および左コイルスプリング32を介して左連動杆31が扇形ギヤ23の方に押し操作され、連結軸26が左連動杆31の左連結孔36(左長孔)における左端側部分に位置する状態になる。
扇形ギヤ23が揺動操作されると、左連動杆31の一端部31aおよび右連動杆41の一端部41aを支持する連結軸26が前後方向に移動するなどに起因し、左連動杆31および右連動杆41を扇形ギヤ23の中立状態での姿勢に対して傾動させる操作力が左連動杆31および右連動杆41に作用する。しかし、左連動杆31の一端部31aが第1軸部分26aに対してずれ動くことが左連結融通部27によって許容され、左連動機構30が無理な姿勢になることが左連結融通部27によって防止される。右連動杆41の一端部41aが第2軸部分26bに対してずれ動くことが右連結融通部28によって許容され、右連動機構40が無理な姿勢になることが右連結融通部28によって防止される。左連動杆31の一端部31aおよび右連動杆41の一端部41aがずれ動いても、左連動杆31と右連動杆41とが当たらないように、左連動杆31の一端部31aと右連動杆41の一端部41aとが鍔部26cによって離間される。
〔復元力調節部〕
図4に示されるように、左連動機構30に、左復元力調節部37が備えられ、扇形ギヤ23の中立状態における左コイルスプリング32の弾性復元力を左復元力調節部37によって調節できるように構成されている。
図4に示されるように、左連動機構30に、左復元力調節部37が備えられ、扇形ギヤ23の中立状態における左コイルスプリング32の弾性復元力を左復元力調節部37によって調節できるように構成されている。
具体的には、図4に示されるように、左復元力調節部37は、左連結部材33が左横側部分19aに連結ボルト38によって脱着可能に連結されるように構成し、左横側部分19aに、連結ボルト38の付け替えを行う複数の取付孔39を機体左右方向に沿わせて並ぶ状態で設けることによって構成されている。
左復元力調節部37においては、連結ボルト38を複数の取付孔39から選択した取付孔39に付け替えて左横側部分19aにおける左連結部材33の連結位置が変更されることにより、左連動杆31のばね受け部31cと、左連結部材33のばね受け部33bとの間隔が変更されて左コイルスプリング32の圧縮弾性変形量が変更され、左コイルスプリング32の復元力調節が行われる。左コイルスプリング32の弾性復元力の調節を行った場合、左連結部材33のばね受け部33bに対して左コイルスプリング32が位置する側とは反対側において左連動杆31のロッド部31Lに係合しているねじ孔部材31eを回転調節し、ロッド部31Lがばね受け部33bから左コイルスプリング側とは反対側に突出する長さを調節する。すなわち、ばね受け部31cとばね受け部33bとの間隔の変化にかかわらず、扇形ギヤ23の中立状態において左連動杆31の左連結孔36(左長孔)における左コイルスプリング側(左側)の端部に連結軸26が位置するように調節する。
図4に示されるように、右連動機構40に、右復元力調節部47が備えられ、扇形ギヤ23の中立状態における右コイルスプリング42の弾性復元力を右復元力調節部47によって調節できるように構成されている。
具体的には、図4に示されるように、右復元力調節部47は、左復元力調節部37と同様に、右連結部材43が右横側部分19bに連結ボルト48によって脱着可能に連結されるように構成し、右横側部分19bに、連結ボルト48の付け替えを行う複数の取付孔49を機体左右方向に沿わせて並ぶ状態で設けることによって構成されている。
右復元力調節部47においては、連結ボルト48を複数の取付孔49から選択した取付孔49に付け替えて右横側部分19bにおける右連結部材43の連結位置が変更されることにより、右連動杆41のばね受け部41cと、右連結部材43のばね受け部43bとの間隔が変更されて右コイルスプリング42の圧縮弾性変形量が変更され、右コイルスプリング42の復元力調節が行われる。右コイルスプリング42の弾性復元力の調節を行った場合、右連結部材43のばね受け部43bに対して右コイルスプリング42が位置する側とは反対側において右連動杆41のロッド部41Lに係合しているねじ孔部材41eを回転調節し、ロッド部41Lがばね受け部43bから右コイルスプリング側とは反対側に突出する長さを調節する。すなわち、ばね受け部41cとばね受け部43bとの間隔の変化にかかわらず、扇形ギヤ23の中立状態において右連動杆41の右連結孔46(左長孔)における右コイルスプリング側(右側)の端部に連結軸26が位置するように調節する。
本実施形態では、左復元力調節部37として、左横側部分19aにおける左連結部材33の位置調節を行う構成を採用しているが、左連結部材33においてばね受け部33bの位置調節を行う構成、あるいは、左連動杆31においてばね受け部31cの位置調節を行う構成の採用が可能である。本実施形態では、右復元力調節部47として、右横側部分19bにおける右連結部材43の位置調節を行う構成を採用しているが、右連結部材43においてばね受け部43bの位置調節を行う構成、あるいは、右連動杆41においてばね受け部41cの位置調節を行う構成の採用が可能である。
〔別実施形態〕
上記した実施形態では、対地作業装置として苗植付装置が採用された例を示したが、対地作業装置としては、稲、麦など各種の種子を圃場に播種する播種作業、あるいは、肥料を圃場に散布する施肥作業など各種の対地作業を行う装置を採用したものでもよい。
上記した実施形態では、対地作業装置として苗植付装置が採用された例を示したが、対地作業装置としては、稲、麦など各種の種子を圃場に播種する播種作業、あるいは、肥料を圃場に散布する施肥作業など各種の対地作業を行う装置を採用したものでもよい。
本発明は、走行機体に機体前後向き軸芯周りでローリング可能に連結された対地作業装置と、対地作業装置をローリング操作するローリング操作機構と、が備えられた作業機に適用できる。
3 走行機体
8a 後部リンク(走行機体側の部分)
8c 上部リンク
8d 下部リンク
10 苗植付装置(対地作業装置)
19a 左横側部分
19b 右横側部分
20 ローリング操作機構
23 扇形ギヤ(ローリング操作部)
24 ローリングモータ(ローリングアクチュエータ)
26 連結軸
25 操作ケース(支持部)
25a 第1外周部分
25c 側面部分(第2外周部分)
30 左連動機構
31 左連動杆
31c ばね受け部
32 左コイルスプリング(左弾機)
33 左連結部材
33b ばね受け部
35 左連動融通部
36 左連結孔(左長孔)
37 左復元力調節部
40 右連動機構
41 右連動杆
41c ばね受け部
42 右コイルスプリング(右弾機)
43 右連結部材
43b ばね受け部
45 右連動融通部
46 右連結孔(右長孔)
47 右復元力調節部
51 磁気センサ
52 磁気発生部
54 電線
8a 後部リンク(走行機体側の部分)
8c 上部リンク
8d 下部リンク
10 苗植付装置(対地作業装置)
19a 左横側部分
19b 右横側部分
20 ローリング操作機構
23 扇形ギヤ(ローリング操作部)
24 ローリングモータ(ローリングアクチュエータ)
26 連結軸
25 操作ケース(支持部)
25a 第1外周部分
25c 側面部分(第2外周部分)
30 左連動機構
31 左連動杆
31c ばね受け部
32 左コイルスプリング(左弾機)
33 左連結部材
33b ばね受け部
35 左連動融通部
36 左連結孔(左長孔)
37 左復元力調節部
40 右連動機構
41 右連動杆
41c ばね受け部
42 右コイルスプリング(右弾機)
43 右連結部材
43b ばね受け部
45 右連動融通部
46 右連結孔(右長孔)
47 右復元力調節部
51 磁気センサ
52 磁気発生部
54 電線
Claims (9)
- 走行機体と、
前記走行機体に機体前後向き軸芯周りでローリング可能に連結された対地作業装置と、
前記対地作業装置をローリング操作するローリング操作機構と、が備えられ、
前記ローリング操作機構に、走行機体側の部分に機体左右方向に変位可能に支持されるローリング操作部、前記ローリング操作部を変位操作するローリングアクチュエータ、前記ローリング操作部を前記対地作業装置の左横側部分に左弾機を介して連動させる左連動機構、および、前記ローリング操作部を前記対地作業装置の右横側部分に右弾機を介して連動させる右連動機構が備えられ、
前記左弾機および前記右弾機は、前記ローリング操作部の中立状態において弾性復元力を有している作業機。 - 前記左弾機の弾性復元力を調節可能な左復元力調節部が備えられ、
前記右弾機の弾性復元力を調節可能な右復元力調節部が備えられている請求項1に記載の作業機。 - 前記左連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される左連動杆、前記左連動杆の他端部を摺動可能に支持する状態で前記左横側部分に連結される左連結部材が備えられ、
前記左弾機は、前記左連動杆の一端部に備えられたばね受け部と、前記左連結部材に備えられたばね受け部とに挟まれる状態で前記左連動杆に外嵌する左コイルスプリングであり、
前記左復元力調節部は、前記左連動杆の前記ばね受け部と、前記左連結部材の前記ばね受け部と、の間隔を変更することによって前記左コイルスプリングの圧縮弾性変形量を変更するように構成され、
前記右連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される右連動杆、前記右連動杆の他端部を摺動可能に支持する状態で前記右横側部分に連結される右連結部材が備えられ、
前記右弾機は、前記右連動杆の一端部に備えられたばね受け部と、前記右連結部材に備えられたばね受け部とに挟まれる状態で前記右連動杆に外嵌する右コイルスプリングであり、
前記右復元力調節部は、前記右連動杆の前記ばね受け部と、前記右連結部材の前記ばね受け部と、の間隔を変更することによって前記右コイルスプリングの圧縮弾性変形量を変更するように構成されている請求項2に記載の作業機。 - 前記左連動機構が前記ローリング操作部のローリング操作力を前記左横側部分に伝達するとき、前記ローリング操作部と前記右連動機構との相対移動を許容する右連動融通部が備えられ、
前記右連動機構が前記ローリング操作部のローリング操作力を前記右横側部分に伝達するとき、前記ローリング操作部と前記左連動機構との相対移動を許容する左連動融通部が備えられている請求項1から3のいずれか一項に記載の作業機。 - 前記左連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される左連動杆が備えられ、
前記左連動融通部は、前記左連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との一方に設けられ、前記左連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との他方が摺動可能に係合する左長孔を備え、
前記右連動機構に、前記ローリング操作部に一端部が連結される右連動杆が備えられ、
前記右連動融通部は、前記右連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との一方に設けられ、前記右連動杆の前記一端部と前記ローリング操作部との他方が摺動可能に係合する右長孔を備えている請求項4に記載の作業機。 - 前記ローリング操作部の複数箇所に設けた複数の磁気発生部、および、前記複数の磁気発生部のそれぞれを検出することによって前記ローリング操作部の操作位置を検出する磁気センサが備えられている請求項1から5のいずれか一項に記載の作業機。
- 前記走行機体から上下揺動可能に延びる上部リンクおよび下部リンク、前記上部リンクの遊端部および前記下部リンクの遊端部に連結され、かつ、前記対地作業装置をローリング可能に支持する後部リンクを有し、前記対地作業装置を前記走行機体に昇降可能に連結するリンク機構が備えられ、
前記磁気センサを収容する操作ケースが前記後部リンクに支持されている請求項6に記載の作業機。 - 前記ローリング操作部が前記操作ケースの外周部のうちの第1外周部分に支持され、
前記磁気センサから延びる電線が、前記操作ケースの外周部のうち前記第1外周部分が向いている方向と異なる方向を向いている第2外周部分に沿わせて配線されている請求項7に記載の作業機。 - 前記操作ケースは、前記対地作業装置が最下降操作位置に位置したとき、前記上部リンクの上方に前記上部リンクに沿って位置する状態で前記後部リンクに支持されている請求項7または8に記載の作業機。
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KR102238820B1 (ko) * | 2015-06-23 | 2021-04-12 | 엘에스엠트론 주식회사 | 농작업차량의 수평 제어 시스템 및 이를 이용한 수평 제어 방법 |
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