JP2023090978A - 連結体、バンド、および時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 着脱作業が簡単にできる連結体、それを備えたバンド、およびそれらを備えた時計を提供する。【解決手段】 バンド本体12に設けられて取付孔18を有する取付部材である取付駒15と、取付孔18に挿入された筒状部であるパイプ部20内でスライドするスライド部22がレバー部23を備えてパイプ部20の端部から出没可能に突出して腕時計ケース1に取り付けられる連結部材16と、を備え、取付駒15には、レバー部23がスライド可能に挿入するスリット孔25が取付孔18の一端部から他端部に亘って設けられている。従って、取付駒15の取付孔18に連結部材16のパイプ部20を挿入させる際に、レバー部23を取付駒15のスリット孔25に挿入させることができると共に、取付孔18の両端部におけるいずれの端部からでもパイプ部20を挿入させることができる。このため、取付駒15に対する連結部材16の着脱作業が簡単で、バンド交換が簡単にできる。【選択図】 図5

Description

この発明は、腕時計、洋服、鞄、バッグなどに用いられる連結体、それを備えたバンド、およびそれらを備えた時計に関する。
例えば、腕時計のバンドにおいては、特許文献1に記載されているように、バンド本体の端部に取り付けられた取付駒に取付孔を設け、この取付孔にばね棒と称する連結部材を挿入させ、この連結部材によって取付駒を腕時計ケースに取り付けるようにした構造のものが知られている。
特開平11-146804号公報
このようなバンドの連結部材は、パイプの両端部内にスライド部がスライド可能に設けられ、これらスライド部のうちの一方にレバー部が設けられ、このレバー部がパイプに設けられたスリット状のガイド孔に沿って移動することにより、一方のスライド部をスライドさせてパイプの端部から出没させるように構成されている。
このようなバンドは、バンド本体の端部に取り付けられた取付駒に連結部材を取り付けるために、取付孔の軸方向における取付駒の一端部にレバー部が挿入する挿入孔を取付孔の軸方向に沿って設け、取付駒の取付孔に連結部材のパイプを挿入する際に、取付駒の一端部に設けられた挿入孔にレバー部を挿入させ、この状態でレバー部が設けられていないパイプの端部をCリングなどの抜止め部材によって取付駒の取付孔に固定するように構成されている。
しかしながら、このような腕時計のバンドでは、取付駒の一端部に設けられた挿入孔にレバー部を挿入させながら取付駒の取付孔に連結部材のパイプを挿入させて、抜止め部材によってパイプを取付駒の取付孔内に固定する構造であるから、連結部材の取付作業および取外し作業が煩雑で面倒であるという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、着脱作業が簡単にできる連結体、それを備えたバンド、およびそれらを備えた時計を提供することである。
この発明は、連結対象と被連結対象との一方に設けられて取付孔を有する取付部材と、前記取付孔に挿入された筒状部内でスライド可能なスライド部がレバー部を備えて前記筒状部の端部から突出して前記連結対象と前記被連結対象との他方に取り付けられる連結部材と、を備え、前記取付部材には、前記レバー部がスライド可能なスリット孔が前記取付孔の一端部から他端部に亘って設けられていることを特徴とする連結体である。
この発明によれば、着脱作業が簡単にできる。
この発明を腕時計に適用した一実施形態を示した拡大斜視図である。 図1に示された腕時計の拡大裏面図である。 図1に示された腕時計のA-A矢視における要部の拡大断面図である。 図1に示された腕時計ケースを裏面側から見た拡大斜視図である。 図1に示された腕時計における時計バンドの要部を示し、(a)はその拡大斜視図、(b)はその拡大側面図である。 図5に示された時計バンドの要部において、連結部材のレバー部を時計バンドの裏面側に向けて回転移動させた状態を示し、(a)はその拡大正面図、(b)はその拡大側面図である。 図5(a)に示された時計バンドの取付駒から連結部材を取り外した状態を示した要部の拡大斜視図である。 図6に示された連結部材を示し、(a)はその拡大斜視図、(b)は(a)のB-B矢視における拡大断面図である。
以下、図1~図8を参照して、この発明を腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この腕時計は、図1および図2に示すように、被連結対象である腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の12時側と6時側とには、時計バンド2が取り付けられるバンド取付部3がそれぞれ設けられている。また、この腕時計ケース1の2時側、4時側、8時側および10時側には、押釦スイッチ4がそれぞれ設けられている。
この場合、この腕時計ケース1は、図3に示すように、下ケース5と上ケース6と外装ケース7とを備えている。下ケース5は、金属または硬質の合成樹脂、例えばポリアミド樹脂にガラス繊維またはカーボン繊維を混入させた剛性の高い硬質の合成樹脂によって形成されている。上ケース6は、ステンレスやチタン合金などの金属によって形成されている。
この上ケース6は、図3に示すように、下ケース5の上部に防水リング6aを介して配置される構造になっている。外装ケース7は、上ケース6の上部外周に取り付けられるほぼリング状の第1装飾ケース7aと、この第1装飾ケース7aの上部に取り付けられて上ケース6の上部を覆うほぼリング状の第2装飾ケース7bと、を備えている。
これにより、腕時計ケース1は、図3に示すように、下ケース5の上部に上ケース6が防水リング6aを介して配置され、この上ケース6の上部外周に外装ケース7の第1装飾ケース7aが配置されると共に、この第1装飾ケース7aの上部に外装ケース7の第2装飾ケース7bが配置され、この状態で複数のビス6bによって下ケース5と上ケース6と外装ケース7とが相互に取り付けられた構造になっている。
この腕時計ケース1の上部開口部、つまり上ケース6の上部開口部には、図1~図3に示すように、時計ガラス8がパッキン8aを介して取り付けられている。この時計ガラス8の下側に位置する腕時計ケース1の内部つまり上ケース6の内部には、見切り部材9が設けられている。また、この腕時計ケース1の下部つまり下ケース5の下部には、裏蓋10が防水リング10aを介して複数のビス10bによって取り付けられている。
この腕時計ケース1の内部つまり下ケース5の内部には、図3に示すように、時計モジュール11が設けられている。この時計モジュール11は、図示しないが、指針を運針させる時計ムーブメント、時刻などの情報を電気光学的に表示する表示パネル、これらを電気的に駆動する回路部などの時計機能に必要な各種の部品を備えている。
ところで、時計バンド2は、図1~図3に示すように、連結対象であるバンド本体12が連結体13によって被連結対象である腕時計ケース1のバンド取付部3に取り付けられるように構成されている。この場合、腕時計ケース1のバンド取付部3は、下ケース5と上ケース6との各外周部における12時側と6時側とにそれぞれ設けられた一対の取付突起部3aを備えている。これら一対の取付突起部3aには、図4に示すように、ピン連結孔3bがそれぞれ同一軸上に対応して設けられている。
また、バンド本体12は、図1および図2に示すように、金属製の複数のバンド駒12aを順次連結したものであるが、合成樹脂によって形成されていても良い。連結体13は、図3、図5および図6に示すように、バンド本体12の端部にピン部材14によって取り付けられる取付部材である取付駒15と、この取付駒15に取り付けられて取付駒15を腕時計ケース1のバンド取付部3に取り付ける連結部材16と、を備えている。
取付駒15は、図3、図5~図7に示すように、腕時計ケース1のバンド取付部3における一対の取付突起部3a間に配置されて腕時計ケース1の外周面に対面する一端部15aと、バンド本体12の端部のバンド駒12aに設けられた凹部12b内に配置されてバンド本体12の端部のバンド駒12aに取り付けられる他端部15bと、を備えている。
すなわち、この取付駒15は、図3、図5~図7に示すように、一端部15aの厚み(高さ)が腕時計ケース1の厚み、つまり腕時計ケース1の外周面の上下方向の長さ(高さ)とほぼ同じ大きさで、他端部15bの厚みがバンド本体12の厚みとほぼ同じで、他端部15bが一端部15aよりも薄く形成されている。これにより、取付駒15は、一端部15aの上部から他端部15bの上部に向けて次第に低くなるように傾斜し、全体がほぼ直角三角の柱状片に形成されている。
この場合、取付駒15の他端部15bには、図3、図5~図7に示すように、ピン部材14が挿入するピン取付孔17がバンド本体12の長手方向と直交する短手方向に貫通して設けられている。ピン部材14は、軸方向の長さがバンド本体12の端部のバンド駒12aにおけるバンド本体12の短手方向の長さと同じ長さで形成されている。
これにより、この取付駒15の他端部15bは、図3、図5~図7に示すように、バンド本体12の端部のバンド駒12aにおける凹部12b間に配置された際に、バンド本体12の短手方向におけるバンド駒12aの凹部12bの両側部にそれぞれ設けられた各ピン挿入孔12cに同一軸上で対応するように構成されている。
また、この取付駒15の他端部15bは、図3、図5~図7に示すように、バンド本体12の端部のバンド駒12aの凹部12b内に配置された状態で、バンド本体12の短手方向におけるバンド駒12aの凹部12bの両側部における一方のピン挿入孔12cからピン部材14が取付駒15の他端部15bのピン取付孔17に挿入されてバンド駒12aの凹部12bの両側部における他方のピン挿入孔12cに挿入されることにより、バンド本体12の端部のバンド駒12aに取り付けられるように構成されている。
一方、取付駒15の一端部15aには、図3、図5~図7に示すように、連結部材16のパイプ部20が挿入する取付孔18がバンド本体12の短手方向に貫通して設けられている。この取付孔18は、取付駒15の一端部15aが腕時計ケース1のバンド取付部3における一対の取付突起部3a間に配置された際に、一対の取付突起部3aにそれぞれ設けられた各ピン連結孔3bと同一軸上に対応するように形成されている。
連結部材16は、図3、図6および図8に示すように、腕時計ケース1のバンド取付部3に取付駒15を取り付けるためのばね棒であり、筒状部であるパイプ部20と、このパイプ部20内に配置されたばね部材21と、パイプ部20内における両側部にスライド可能に配置された一対のスライド部22と、これら一対のスライド部22をパイプ部20の軸方向にそれぞれスライドさせるための一対のレバー部23と、を備えている。
これにより、連結部材16は、図3、図6および図8に示すように、一対のスライド部22がばね部材21のばね力によってパイプ部20の両端部から外部に向けて押し出されるように構成されている。この場合、パイプ部20は、その外径が取付駒15の取付孔18の内径と同じ大きさで、軸方向の長さが取付孔18の軸方向の長さと同じか、それよりも少し短い長さで形成されている。
ばね部材21は、図8(b)に示すように、コイルばねであり、その外径がパイプ部20の内径よりも少し小さく形成されている。このばね部材21は、自由状態における伸縮方向の長さつまり軸方向の長さが、パイプ部20の両端部から押し出される方向に移動した状態における一対のスライド部22間の長さ、つまり一対のスライド部22の各内端部間の長さよりも長く形成されている。これにより、ばね部材21は、両端部が一対のスライド部22の各内端部に弾接して一対のスライド部22をパイプ部20の内部から外部に向けて押し出す方向に付勢するように構成されている。
一対のスライド部22それぞれは、図8(a)および図8(b)に示すように、大径のスライド本体22aと小径の突出部22bとを備えている。スライド本体22aは、パイプ部20の内部にスライド可能に配置されている。このスライド本体22aは、その外径がパイプ部20の内径と同じか、それよりも少し小さく形成され、軸方向の長さがパイプ部20の軸方向の長さの約1/3の長さで形成されている。
また、このスライド本体22aは、図8(b)に示すように、パイプ部20内の両側部にそれぞれ配置されてばね部材21によって押し出される方向に付勢された際に、外部側の端部の縁部がパイプ部20の両端の各縁部にカシメ加工によって設けられた抜止め部20aに当接してパイプ部20の外部に抜け出さないように構成されている。
一対のスライド部22の各突出部22bは、図8(a)および図8(b)に示すように、一対のスライド本体22aの外端部にスライド本体22aと同一軸上でそれぞれ一体に設けられている。この突出部22bは、パイプ部20の両端の抜止め部材20aに当接することなく、パイプ部20の両側の端部からパイプ部20の外部に出没可能に突出するように構成されている。
すなわち、この突出部22bは、図8(a)および図8(b)に示すように、その外径がスライド本体22aの外径よりも小さく、且つパイプ部20の両端の抜止め部材20aの内径よりも小さい大きさで、図4に示された腕時計ケース1のバンド取付部3における一対の取付突起部3aの各ピン連結孔3bの内径とほぼ同じ大きさに形成されている。また、この突出部22bは、その軸方向の長さがスライド本体22aの長さの約1/3の長さで、一対の取付突起部3aにおけるピン連結孔3bの軸方向の長さとほぼ同じ長さに形成される。
これにより、突出部22bは、図8(a)および図8(b)に示すように、ばね部材21のばね力によってスライド本体22aがパイプ部20の外部に向けて押された際に、パイプ部20の外部に押し出されて、図4に示された腕時計ケース1のバンド取付部3における一対の取付突起部3aの各ピン連結孔3bにそれぞれ挿入するように構成されている。また、この突出部22bは、ばね部材21のばね力に抗してパイプ部20の内部に向けて移動した際に、一対の取付突起部3aの各ピン連結孔3bから抜け出してパイプ部20の内部に押し込まれるように構成されている。
ところで、一対のスライド部22の各スライド本体22aには、図8(a)および図8(b)に示すように、レバー部23がそれぞれ取り付けられている。これら一対のレバー部23は、一対のスライド部22の各スライド本体22aをそれぞれパイプ部20の内部においてその軸方向にスライドさせるためのものである。
すなわち、一対のレバー部23それぞれは、図8(a)および図8(b)に示すように、ほぼ円柱状の頭部23aと丸棒状の軸部23bとを備え、軸部23bがパイプ部20の両側部に設けられた各開口部24を通してスライド本体22aの軸取付孔22cに溶接やねじ止めなどによって取り付けられるように構成されている。
この場合、パイプ部20の両側部に設けられた各開口部24は、図8(a)および図8(b)に示すように、それぞれパイプ部20の両端部の縁部からパイプ部20の軸方向に沿って長い長孔に形成されている。すなわち、これら各開口部24は、パイプ部20の軸方向における長さが、スライド部22のスライド本体22aにおける軸方向の長さよりも少し短く形成されている。また、これら各開口部24は、パイプ部20の軸方向と直交する径方向の長さがレバー部23の軸部23bの外径(直径)と同じか、それよりも少し長く形成されている。
また、これら各開口部24は、図8(a)および図8(b)に示すように、一対のスライド部22の各突出部22bがばね部材21のばね力によってパイプ部20の外部にそれぞれ押し出されて、一対のスライド本体22aの各外端部の縁部がパイプ部20の両端部に設けられた抜止め部20aに当接した状態のときに、一対のレバー部23の各軸部23bがパイプ部20の両端側に位置する各外端部にそれぞれ接近して配置されるように形成されている。
また、これら各開口部24は、図8(a)および図8(b)に示された一対のスライド部22の各突出部22bがばね部材21のばね力に抗してパイプ部20の内部にそれぞれ押し込まれた状態のときに、一対のレバー部23の各軸部23bがパイプ部20の軸方向における中間部側に位置する各内端部にそれぞれ接近または当接して配置されるように形成されている。
ところで、連結体13における取付駒15の一端部15aには、図3、図5~図7に示すように、パイプ部20を取付駒15の取付孔18内に挿入させる際に、連結部材16の一対のレバー部23がスライド可能に挿入するスリット孔25が、取付孔18の全長つまり取付孔18の一端部から他端部に亘って設けられている。
すなわち、このスリット孔25は、図3、図5~図7に示すように、取付孔18の軸方向と直交する幅方向の長さが、取付孔18の内径よりも小さく、且つ連結部材16の一対のレバー部23の各軸部23bの外径とほぼ同じか、それよりも少し広い長さで形成されている。これにより、パイプ部20は、取付孔18内に配置された際に、スリット孔25を通して取付孔18内からその軸方向と直交する方向つまり腕時計ケース1の外周面に向けて抜け出さないように構成されている。
また、このスリット孔25は、図3、図5~図7に示すように、腕時計ケース1のバンド取付部3における一対の取付突起部3a間に位置する腕時計ケース1の外周面に対向する取付駒15の一端部15aの対向面と取付孔18の内周面との間に設けられて、取付駒15の一端部15aの対向面に開放されている。これにより、スリット孔25は、取付駒15が腕時計ケース1のバンド取付部3における一対の取付突起部3a間に配置された際に、腕時計ケース1の外周面によって塞がれるように構成されている。
また、取付駒15の一端部15aには、図5~図7に示すように、連結部材16の一対のレバー部23が取付孔18の中心軸を中心に回転移動して取付孔18の軸方向に移動可能に配置される一対の切欠き部26が設けられている。すなわち、これら一対の切欠き部26は、一対のレバー部23が取付孔18の中心軸を中心に回転移動する第1切欠き部26aと、一対のレバー部23が回転移動した際に取付孔18の軸方向に移動可能に配置される第2切欠き部26bと、を備えている。
この場合、第1切欠き部26aは、図5~図7に示すように、スリット孔25に対応する箇所における腕時計ケース1の外周面に対向する取付駒15の一端部15aの対向面と取付孔18の内周面との間に設けられている。第2切欠き部26bは、取付駒15の下面と取付孔18の内周面との間に設けられて、取付駒15の下面側つまり腕時計ケース1の裏面側である下面側に開放されている。これにより、一対のレバー部23は、一対の第1切欠き部26a内において取付孔18の中心軸を中心に回転移動して、一対の第2切欠き部26b内に配置された際に、取付駒15の下面側つまり腕時計ケース1の下面側に露出して配置される。
また、一対の切欠き部26は、図5~図7に示すように、取付孔18の軸方向の長さが、一対のスライド部22における各突出部22bの軸方向の長さよりも長く、且つパイプ部20の両側部に設けられた各開口部24の軸方向の長さよりも短く形成されている。これにより、一対のレバー部23は、一対の切欠き部26内に配置された際に、一対の切欠き部26の領域内のみで取付孔18の軸方向に移動する。このため、パイプ部20は、取付駒15の取付孔18内から抜け出さないように構成されている。
この場合、一対の切欠き部26の各第2切欠き部26bは、図5~図7に示すように、一対のスライド部22がばね部材21のばね力によってパイプ部20の外部にそれぞれ押し出された際に、図2に示すように、一対のレバー部23がバンド取付部3の一対の取付突起部3aに向けて移動して接近するように形成されている。
また、一対の切欠き部26の各第2切欠き部26bは、図5~図7に示すように、一対のスライド部22の各突出部22bがばね部材21のばね力に抗してパイプ部20の内部にそれぞれ押し込まれた際に、一対のレバー部23がバンド取付部3の一対の取付突起部3aから離れて、パイプ部20の軸方向における中間部側に位置する各第2切欠き部26bの各内端部に向けてそれぞれ移動して接近するように形成されている。
一方、取付駒15の一端部15aには、図3~図7に示すように、腕時計ケース1に設けられた係止部27に係合する係合部28が設けられている。この係合部28は、取付駒15の一端部15aにおける対向面の上部に設けられて取付駒15の対向面と取付駒15の上面とに開放された切欠き凹部28aと、この切欠き凹部28aの底部に設けられたほぼ山形状の係合凸部28bと、を備えている。
腕時計ケース1の係止部27は、図3~図7に示すように、バンド取付部3の一対の取付突起部3a間に位置する腕時計ケース1の外周部に設けられて取付駒15の係合部28の切欠き凹部28a内に配置される係止凸部27aと、この係止凸部27aの下面に設けられて取付駒15の係合部28の係合凸部28bが係合するほぼ谷形状の係止凹部27bと、を備えている。
これにより、取付駒15は、図3に示すように、バンド取付部3の一対の取付突起部3a間に配置された際に、取付駒15に設けられた係合部28の切欠き凹部28aに腕時計ケース1のバンド取付部3に設けられた係止部27の係止凸部27aが配置され、係合部28のほぼ山形状の係合凸部28bが係止部27のほぼ谷形状の係止凹部27bに係合して、腕時計ケース1に対して取付駒15がガタつかないように構成されている。
ところで、取付駒15は、ステンレスやチタン合金などの金属粉末を焼結させた焼結金属によって形成されている。すなわち、この取付駒15は、金属射出成形(MIM)によってステンレスやチタン合金などの金属粉末を流動性の樹脂に混入させて、成形用金型内に充填させ、この状態で焼結処理によって樹脂を蒸発させて金属粉末を焼結させることにより形成されている。これにより、取付駒15は、高い強度をもって形成されている。
次に、このような腕時計の腕時計ケース1に時計バンド2を取り付ける場合について説明する。
この場合には、予め、腕時計ケース1を組み立てる。このときには、まず、上ケース6内に見切り部材9を取り付けた後、上ケース6の上部開口部に時計ガラス8をパッキン8aと共に取り付ける。この状態で、下ケース5の上部に上ケース6を防水リング6aと共に配置させる。
そして、この上ケース6の上部外周に外装ケース7の第1装飾ケース7aを配置させ、この第1装飾ケース7aの上部に外装ケース7の第2装飾ケース7bを配置させる。この状態で、下ケース5、上ケース6、外装ケース7の第1装飾ケース7a,および外装ケース7の第2装飾ケース7bを複数のビス6bによって相互に取り付ける。これにより、腕時計ケース1が組み立てられる。
この状態で、腕時計ケース1内に時計モジュール11を組み付けて、腕時計ケース1の下ケース5の外周に押釦スイッチ4を取り付ける。この後、腕時計ケース1の下ケース5の下部に裏蓋10を防水リング10aと共に取り付ける。これにより、腕時計が組み立てられる。そして、時計バンド2のバンド本体12を組み立てる。このときには、金属製のバンド駒12aを順次連結する。
この状態で、腕時計ケース1に時計バンド2を連結体13によって取り付ける。この場合には、まず、連結体13の取付駒15に連結部材16を取り付ける。このときには、予め、取付駒15を成形する。すなわち、金属射出成形(MIM)によってステンレスやチタン合金などの金属粉末を流動性の樹脂に混入させて、成形用金型内に充填させ、この状態で焼結処理によって樹脂を蒸発させて金属粉末を焼結させる。これにより、取付駒15が高い強度をもって成形されている。
このように成形された取付駒15は、一端部15aに取付孔18、スリット孔25、一対の切欠き部26、および係合部28が形成され、他端部15bにピン取付孔17が形成されている。また、連結部材16を組み立てる場合には、まず、一対のスライド部22の各スライド本体部22aにそれぞれレバー部23をそれぞれ取り付ける。このときには、スライド本体22aの軸取付孔22cにレバー部23の軸部23bを溶接やねじ止めなどによって取り付ける。
そして、連結部材16のパイプ部20内にばね部材21を挿入させて、パイプ部20内にその両側からそれぞれスライド部22のスライド本体22aを挿入させる。このときには、スライド部22に設けられたレバー部23をパイプ部20の両端部に設けられた各開口部24内に配置させる。この状態で、パイプ部20の両端部をカシメしてパイプ部20の両端部に抜止め部20aを形成する。これにより、パイプ部20内からスライド部22が抜け出すことなく取り付けられて、連結部材16が組み立てられる。
この状態で、連結部材16を取付駒15に取り付ける。このときには、連結部材16のパイプ部20を取付駒15の取付孔18に挿入させると共に、一対のレバー部23の各軸部23bをスリット孔25に挿入させる。この場合には、取付孔18の両端部のうち、いずれか一方の端部からパイプ部20を挿入させれば良い。
すなわち、取付孔18の一方の端部から取付孔18内にパイプ部20を挿入させると、一対のレバー部23のうち、挿入側のレバー部23の軸部23bがスリット孔25に挿入する。そして、パイプ部20が取付孔18の他方の端部側に近づくと、他方のレバー部23が取付孔18の一方の端部に近づく。この状態で、パイプ部20が取付孔18内に更に押し込まれると、他方のレバー部23の軸部23bが一方のレバー部23と共にスリット孔25内に挿入される。
このときには、一対のレバー部23が取付駒15の一対の切欠き部26に対応して配置される。この状態で、取付孔18の中心軸を中心に一対のレバー部23を回転移動させる。このときには、一対の切欠き部26の各第1切欠き部26a内において一対のレバー部23が取付孔18の中心軸を中心に回転移動して、一対の切欠き部26の各第2切欠き部26b内に取付孔18の軸方向に移動可能に配置される。
この状態では、一対のレバー部23が一対の切欠き部26の各第2切欠き部26bの領域内のみで取付孔18の軸方向に移動するため、パイプ部20が取付駒15の取付孔18内から抜け出すことがない。また、この状態では、一対のレバー部23が取付駒15の下面側に露出して配置され、パイプ部20がスリット孔25を通して取付孔18内からその軸方向と直交する方向に抜け出すことがない。これにより、連結部材16が取付駒15に取り付けられる。
そして、この連結体13の取付駒15をバンド本体12に取り付ける。このときには、取付駒15の他端部15bをバンド本体12の端部のバンド駒12aに設けられた凹部12b内に配置させて、取付駒15のピン取付孔17をバンド駒12aの凹部12bの両側部に設けられた各ピン挿入孔12cに同一軸上に対応させる。
この状態で、ピン部材14をバンド駒12aの凹部12bの両側部における一方のピン挿入孔12cから取付駒15のピン取付孔17内に挿入させて、バンド駒12aの凹部12bの両側部における他方のピン挿入孔12cに挿入させる。これにより、取付駒15がバンド本体12の端部のバンド駒12aに取り付けられ、時計バンド2が組み立てられる。
この時計バンド2を腕時計ケース1のバンド取付部3に取り付ける場合には、取付駒15に取り付けられた連結部材16の一対のレバー部23をばね部材21のばね力に抗して互いに接近する方向に移動させて、一対のスライド部22の各突出部22bをパイプ部20内に引き込む。
この状態で、取付駒15をバンド取付部3の一対の取付突起部3a間に配置させて、取付駒15の係合部28を腕時計ケース1のバンド取付部3に設けられた係止部27に係合させると共に、一対のスライド部22の各突出部22bを一対の取付突起部3aに設けられた各ピン連結孔3bに対応させる。
この場合、取付駒15の係合部28を腕時計ケース1のバンド取付部3に設けられた係止部27に係合させた際には、取付駒15に設けられた係合部28の切欠き凹部28aに、腕時計ケース1のバンド取付部3に設けられた係止部27の係止凸部27aが配置され、係合部28のほぼ山形状の係合凸部28bが係止部27のほぼ谷形状の係止凹部27bに係合する。これにより、腕時計ケース1に対する取付駒15のガタツキが防げる。
また、一対のスライド部22の各突出部22bを一対の取付突起部3aに設けられた各ピン連結孔3bに対応させた際には、一対のスライド部22がばね部材21のばね力によってパイプ部20内から押し出される方向にスライドして、一対のスライド部22の各突出部22bが一対の取付突起部3aの各ピン連結孔3bに挿入される。これにより、取付駒15が連結部材16によってバンド取付部3に取り付けられるので、時計バンド2が腕時計ケース1のバンド取付部3に取り付けられる。
この状態では、取付駒15のスリット孔25が一対の取付突起部3a間に位置する腕時計ケース1の外周部によって塞がれる。このため、取付駒15にスリット孔25が取付孔18の一端部から他端部の全長に亘って設けられていても、腕時計ケース1の外部から見えることがないので、外観性およびデザイン性の向上が図れる。
また、この状態では、一対のレバー部23が取付駒15の一対の切欠き部26の各第2切欠き部26b内に取付孔18の軸方向に移動可能に配置されて取付駒15の下側つまり腕時計ケース1の下側に露出して配置される。これにより、時計バンド2がバンド取付部3に取り付けられた状態で、一対のレバー部23を一対の切欠き部26の各第2切欠き部26bの領域内で取付孔18の軸方向に移動させることができる。
次に、時計バンド2を腕時計ケース1のバンド取付部3から取り外す場合について説明する。
この場合には、取付駒15の一対の切欠き部26の各第2切欠き部26b内に配置された一対のレバー部23をばね部材21のばね力に抗して互いに接近する方向に移動させる。
すると、一対のスライド部22の各スライド本体22aがパイプ部20の内部側に向けてスライドし、一対のスライド部22の各突出部22bが腕時計ケース1のバンド取付部における一対の取付突起部3aの各ピン連結孔3b内から抜け出してパイプ部20内に引き込まれる。これにより、取付駒15がバンド取付部3の一対の取付突起部3a間から簡単に取り外され、時計バンド2を腕時計ケース1のバンド取付部3から容易に取り外すことができる。
また、連結部材16を取付駒15から取り外す場合には、取付駒15の一対の切欠き部26の各第2切欠き部26b内に配置された一対のレバー部23を回転移動させて、パイプ部20のスリット孔25に配置させる。このときには、取付孔18の中心軸を中心に一対のレバー部23を一対の切欠き部26の各第1切欠き部26a内で回転移動させる。
これにより、一対のレバー部23の各軸部23bがパイプ部20のスリット孔25に配置される。この状態で、パイプ部20を取付駒15の取付孔18内から抜き出す。このときには、一対のレバー部23の各軸部23bが取付駒15のスリット孔25内を移動するので、簡単にパイプ部20が取付駒15の取付孔18内から抜き出される。
このように、この腕時計の連結体13によれば、連結対象であるバンド本体12に取り付けられ、且つ取付孔18を有する取付部材である取付駒15と、取付孔18に挿入された筒状部であるパイプ部20内でスライドするスライド部22がレバー部23を備えてパイプ部20の端部から出没可能に突出して被連結対象である腕時計ケース1に取り付けられる連結部材16と、を備え、取付駒15には、レバー部23がスライド可能に挿入するスリット孔25が、取付孔18の一端部から他端部に亘って設けられていることにより、取付駒15に対する連結部材16の着脱作業が簡単にできる。
すなわち、この腕時計の連結体13では、取付駒15にレバー部23がスライド可能に挿入するスリット孔25が取付孔18の一端部から他端部に亘って設けられていることにより、取付駒15の取付孔18に連結部材16のパイプ部20を挿入させる際に、レバー部23を取付駒15のスリット孔25に挿入させて移動させることができ、これにより連結部材16を取付駒15に簡単に取り付けることができると共に、連結部材16を取付駒15から簡単に取り外すことができるので、バンド交換が容易にできる。
また、この連結体13では、取付駒15にスリット孔25が取付孔18の一端部から他端部に亘って設けられていることにより、取付駒15の取付孔18に連結部材16のパイプ部20を挿入させる際に、取付孔18の両端部におけるいずれの端部からでもパイプ部20を挿入させることができるので、これによっても取付駒15に対する連結部材16の着脱作業を簡単に行うことができる。
この場合、この連結体13では、スライド部22がパイプ部20内の両端部にそれぞれ配置され、これらスライド部22にレバー部23がそれぞれ設けられていることにより、これらのレバー部23を取付孔18の軸方向に沿って移動させて、パイプ部20内の両端部にそれぞれ配置された各スライド部22をパイプ部20内でスライドさせることができ、これによりスライド部22のスライド操作性を向上させることができるので、バンド交換が簡単にできる。
この場合、この連結体13では、パイプ部20内の両端部に配置された各スライド部22に各レバー部23がそれぞれ設けられていても、取付駒15にスリット孔25が取付孔18の一端部から他端部に亘って設けられているので、取付駒15の取付孔18に連結部材16のパイプ部20を挿入させる際に、取付孔18の両端部におけるいずれの端部からでもパイプ部20を挿入させることができると共に、スリット孔25の両端部におけるいずれの端部からでも各レバー部23を挿入させることができる。
また、この連結体13では、取付駒15のスリット孔25が腕時計ケース1によって塞がれることにより、取付駒15にスリット孔25が取付孔18の一端部から他端部に亘って設けられていても、腕時計ケース1のバンド取付部3に取り付けられた際に、スリット孔25を腕時計ケース1によって外部から見えないように隠すことができ、これにより外観性およびデザイン性を向上させることができる。
また、この連結体13では、取付駒15に連結部材16のレバー部23が取付孔18の中心軸を中心に回転移動して取付孔18の軸方向にスライド可能に配置される切欠き部26が設けられていることにより、レバー部23を切欠き部26の領域内のみでスライドさせることができ、これによりパイプ部20が取付駒15の取付孔18内から抜け出さないようにすることができる。
すなわち、この連結体13の切欠き部26は、レバー部23が取付孔18の中心軸を中心に回転移動する第1切欠き部26aと、レバー部23が回転移動した際に取付孔18の軸方向に移動可能に配置される第2切欠き部26bと、を備えているので、取付孔18の中心軸を中心にレバー部23を第1切欠き部26a内において回転移動させることができると共に、回転移動したレバー部23を第2切欠き部26bの領域内のみで取付孔18の軸方向に沿って移動可能に配置させることができ、これによりパイプ部20が取付駒15の取付孔18内から抜け出さないようにすることができる。
また、この連結体13では、レバー部23が取付駒15の切欠き部26に配置されて腕時計ケース1の裏面側である下部側に露出して配置されることにより、取付駒15のスリット孔25が腕時計ケース1によって塞がれていても、レバー部23を切欠き部26内において取付孔18の軸方向に移動させることができるので、取付駒15を腕時計ケース1のバンド取付部3から簡単に取り外すことができ、これによりバンド交換が容易にできる。
また、この連結体13では、取付駒15が腕時計ケース1に設けられた係止部27に係合する係合部28を備えていることにより、取付駒15をバンド取付部3の一対の取付突起部3a間に配置させた際に、取付駒15の係合部28を腕時計ケース1のバンド取付部3に設けられた係止部27に係合させることができ、これにより腕時計ケース1に対する取付駒15のガタツキを確実に防ぐことができる。
すなわち、この連結体13では、取付駒15の係合部28を腕時計ケース1のバンド取付部3に設けられた係止部27に係合させた際に、取付駒15に設けられた係合部28の切欠き凹部28aに、腕時計ケース1のバンド取付部3に設けられた係止部27の係止凸部27aを配置させて、係合部28のほぼ山形状の係合凸部28bを係止部27のほぼ谷形状の係止凹部27bに係合させることができ、これにより腕時計ケース1に対する取付駒15のガタツキを確実に防ぐことができる。
さらに、この連結体13では、取付駒15がステンレスやチタン合金などの金属粉末を焼結させた焼結金属で形成されていることにより、取付駒15を高い強度で形成することができる。すなわち、この取付駒15は、金属射出成形(MIM)によってステンレスやチタン合金などの金属粉末を流動性の樹脂に混入させて、成形用金型内に充填させ、この状態で焼結処理により樹脂を蒸発させて金属粉末を焼結させることによって形成されているの、取付駒15の形状が複雑であっても、簡単に製作することができる。
なお、上述した実施形態では、連結部材16のレバー部23がパイプ部20内の両端部に設けられた一対のスライド部22にそれぞれ設けられている場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えばレバー部23を一対のスライド部22のうちの一方のみに設けた構造であって良い。
また、上述した実施形態では、取付駒15にスリット孔25と切欠き部26とを設けた場合について述べたが、この発明は、必ずしも切欠き部26を設ける必要はなく、スリット孔25のみを設けた構造であっても良い。この場合には、スリット孔25を腕時計ケース1の外周面で隠す必要はなく、スリット孔25を腕時計ケース1の裏面側に対応する取付駒15の下側に開放させて露出させるようにすれば良い。
また、上述した実施形態では、取付駒15に係合部28を設け、腕時計ケース1のバンド取付部3に係止部27を設けた場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば、取付駒15に係止部27を設け、腕時計ケース1のバンド取付部3に係合部28を設けた構造であっても良い。
さらに、上述した実施形態では、取付駒15が金属粉末を焼結させた焼結金属で形成した場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば取付駒15が合成樹脂で形成されていても良い。
また、上述した実施形態では、取付駒15がバンド本体12の端部のバンド駒12aに取り付けられて連結部材16によって腕時計ケース1のバンド取付部3に取り付けられる場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば腕時計ケース1のバンド取付部3に取付駒15を設け、この取付駒15を連結部材16によってバンド本体12の端部のバンド駒12aに取り付けるようにしても良い。
なお、上述した実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、この発明は必ずしも腕時計である必要はなく、例えば、洋服、鞄、バッグなどに用いられるバンドにも適用することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、連結対象と被連結対象との一方に設けられて取付孔を有する取付部材と、前記取付孔に挿入された筒状部内でスライド可能なスライド部がレバー部を備えて前記筒状部の端部から突出して前記連結対象と前記被連結対象との他方に取り付けられる連結部材と、を備え、前記取付部材には、前記レバー部がスライド可能なスリット孔が前記取付孔の一端部から他端部に亘って設けられていることを特徴とする連結体である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の連結体において、前記スライド部は、前記筒状部内の両端部に配置されており、前記レバー部は、前記スライド部にそれぞれ設けられていることを特徴とする連結体である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の連結体において、前記取付部材の前記スリット孔は、前記連結対象と前記被連結対象との前記他方によって塞がれることを特徴とする連結体である。
請求項4に記載の発明は、請求項1~請求項3のいずれかに記載の連結体において、前記取付部材には、前記連結部材の前記レバー部が前記取付孔の中心軸を中心に回転移動して前記取付孔の軸方向に移動可能に配置される切欠き部が設けられていることを特徴とする連結体である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の連結体において、前記レバー部は、前記取付部材の前記切欠き部に配置されて前記連結対象と前記被連結対象との裏面側に露出して配置されることを特徴とする連結体である。
請求項6に記載の発明は、請求項1~請求項5のいずれかに記載の連結体において、前記取付部材は、前記連結対象と前記被連結対象との前記他方に設けられた係止部に係合する係合部を備えていることを特徴とする連結体である。
請求項7に記載の発明は、請求項1~請求項6のいずれかに記載の連結体において、前記取付部材は、金属粉末を焼結させた焼結金属で形成されていることを特徴とする連結体である。
請求項8に記載の発明は、請求項1~請求項7のいずれかに記載された連結体を備えている前記連結対象であることを特徴とするバンドである。
請求項9に記載の発明は、請求項1~請求項7のいずれかに記載された連結体を備えている前記被連結対象であることを特徴とする時計である。
1 腕時計ケース
2 時計バンド
3 バンド取付部
3a 取付突起部
3b ピン連結孔
8 時計ガラス
10 裏蓋
11 時計モジュール
12 バンド本体
12a バンド駒
12b 凹部
12c ピン挿入孔
13 連結体
14 ピン部材
15 取付駒
15a 一端部
15b 他端部
16 連結部材
17 ピン取付孔
18 取付孔
20 パイプ部
20a 抜止め部材
21 ばね部材
22 スライド部
22a スライド本体
22b 突出部
22c 軸取付孔
23 レバー部
23a 頭部
23b 軸部
24 開口部
25 スリット孔
26 切欠き部
26a 第1切欠き部
26b 第2切欠き部
27 係止部
27a 係止凸部
27b 係止凹部
28 係合部
28a 切欠き凹部
28b 係合凸部

Claims (9)

  1. 連結対象と被連結対象との一方に設けられて取付孔を有する取付部材と、
    前記取付孔に挿入された筒状部内でスライド可能なスライド部がレバー部を備えて前記筒状部の端部から突出して前記連結対象と前記被連結対象との他方に取り付けられる連結部材と、
    を備え、
    前記取付部材には、前記レバー部がスライド可能なスリット孔が前記取付孔の一端部から他端部に亘って設けられている
    ことを特徴とする連結体。
  2. 請求項1に記載の連結体において、
    前記スライド部は、前記筒状部内の両端部に配置されており、
    前記レバー部は、前記スライド部にそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする連結体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の連結体において、
    前記取付部材の前記スリット孔は、前記連結対象と前記被連結対象との前記他方によって塞がれる
    ことを特徴とする連結体。
  4. 請求項1~請求項3のいずれかに記載の連結体において、
    前記取付部材には、前記連結部材の前記レバー部が前記取付孔の中心軸を中心に回転移動して前記取付孔の軸方向に移動可能に配置される切欠き部が設けられている
    ことを特徴とする連結体。
  5. 請求項4に記載の連結体において、
    前記レバー部は、前記取付部材の前記切欠き部に配置されて前記連結対象と前記被連結対象との裏面側に露出して配置される
    ことを特徴とする連結体。
  6. 請求項1~請求項5のいずれかに記載の連結体において、
    前記取付部材は、前記連結対象と前記被連結対象との前記他方に設けられた係止部に係合する係合部を備えている
    ことを特徴とする連結体。
  7. 請求項1~請求項6のいずれかに記載の連結体において、
    前記取付部材は、金属粉末を焼結させた焼結金属で形成されている
    ことを特徴とする連結体。
  8. 請求項1~請求項7のいずれかに記載された連結体を備えている前記連結対象である
    ことを特徴とするバンド。
  9. 請求項1~請求項7のいずれかに記載された連結体を備えている前記被連結対象である
    ことを特徴とする時計。


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