JP2022129851A - 連結体、バンド、および時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、取付作業性が良く、且つガタツキを防ぐことができる連結体、それを備えたバンド、およびそれらを備えた時計を提供する。【解決手段】時計バンド2の連結駒8に取り付けられるパイプ11と、このパイプ11にスライド可能に設けられて腕時計ケース1のバンド取付部5に連結されるスライド部材13と、このスライド部材13をスライドさせると共にパイプ11の中心軸を中心に回転させる操作レバー14と、この操作レバー14の回転動作に応じてスライド部材13を偏心させるように、連結駒8をバンド取付部5に押し付ける押付部16と、を備えている。従って、構造が簡単で、時計バンド2の取付作業性が良く、且つ操作レバー14の回転操作に応じて押付部16が連結駒8をバンド取付部5に押し付けるので、腕時計ケース1に対する時計バンド2のガタツキを防ぐことができる。【選択図】図3

Description

この発明は、腕時計、洋服、鞄、バッグなどに用いられる連結体、それを備えたバンド、およびそれらを備えた時計に関する。
例えば、腕時計のバンドにおいては、特許文献1に記載されているように、腕時計ケースのバンド取付部に取り付けられるバンドの一端部に固定部材を第1ピン部材によって取り付け、この固定部材のフック部を腕時計ケースのバンド取付部に取り付けられた第2ピン部材に引っ掛けて、バンドの一端部をバンド取付部に引き寄せて取り付ける構造のものが知られている。
特開2020-74841号公報
しかしながら、このような腕時計のバンドでは、固定部材のフック部をバンド取付部の第2ピン部材に引っ掛けて、バンドの一端部をバンド取付部に引き寄せて取り付ける構造であるかから、腕時計ケースのバンド取付部にバンドの一端部をガタつくことなく取り付けることができても、構造が複雑で、取付作業性が悪いという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、簡単な構造で、取付作業性が良く、且つガタツキを防ぐことができる連結体、それを備えたバンド、およびそれらを備えた時計を提供することである。
この発明は、連結対象および被連結対象の一方に取り付けられる筒状部材と、前記筒状部材にスライド可能に設けられて前記連結対象および前記被連結対象の他方に連結されるスライド部材と、前記スライド部材に設けられて前記スライド部材をスライドさせると共に前記筒状部材の中心軸を中心に回転させる操作部材と、前記操作部材の回転動作に応じて前記スライド部材を偏心させるように、前記連結対象および前記被連結対象の前記一方を前記他方に押し付ける押付部と、を備えていることを特徴とする連結体である。
この発明によれば、簡単な構造で、取付作業性が良く、且つガタツキを防ぐことができる。
この発明を適用した腕時計の一実施形態において、斜め下側から見た要部の拡大斜視図である。 図1に示された腕時計ケースに取り付けられる時計バンドの要部を示した拡大斜視図である。 図1に示された腕時計ケースのA-A矢視に相当する箇所において、腕時計ケースに時計バンドが取り付けられた状態における要部を示した拡大断面図である。 図1に示された腕時計ケースのB-B矢視における要部の拡大断面図である。 図2に示された時計バンドの一端部に取り付けられる連結駒を示した拡大斜視図である。 図4に示された連結体を示し、(a)はその拡大斜視図、(b)は(a)のC-C矢視における拡大断面図である。 図1に示された腕時計ケースに時計バンドの一端部を取り付けた連結体の操作レバーを連結駒の収納部に収納させた状態を示した要部の拡大斜視図である。 図7に示された腕時計ケースのD-D矢視に相当する箇所において、腕時計ケースに時計バンドが取り付けられた状態における要部を示した拡大断面図である。 この発明を適用した連結体の変形例を示した拡大断面図である。
以下、図1~図8を参照して、この発明を腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この腕時計は、図1~図3に示すように、連結対象である腕時計ケース1と、この腕時計ケース1に連結される被連結対象である時計バンド2と、を備えている。腕時計ケース1は、上ケース1aと下ケース1bとを備えている。
この腕時計ケース1の上側開口部、つまり上ケース1aの上側開口部には、図1および図3に示すように、時計ガラス3がパッキン3aを介して装着されている。この腕時計ケース1の下部、つまり下ケース1bの下部には、裏蓋4が防水リング4aを介して取り付けられている。この腕時計ケース1の内部、つまり下ケース1bの内部には、時計モジュール(図示せず)が設けられている。
この腕時計ケース1の6時側と12側、つまり下ケース1bの6時側と12時側とには、図1~図3に示すように、時計バンド2が取り付けられるバンド取付部5がそれぞれ設けられている。これらバンド取付部5は、時計バンド2の一端部の後述する連結駒8が取り付けられるように構成されている。
すなわち、このバンド取付部5は、図1、図3および図4に示すように、時計バンド2の長手方向である駒連結方向と直交する幅方向の両側部に設けられた一対の取付アーム5aを備えている。これら一対の取付アーム5aは、これらの間の間隔が時計バンド2の連結駒8の幅方向の長さとほぼ同じ大きさで形成されている。また、これら一対の取付アーム5aそれぞれには、取付孔5bが同一軸上に対応して設けられている。
一方、時計バンド2は、図2および図3に示すように、バンド本体6と、このバンド本体6の一端部に設けられた連結駒8と、を備えている。バンド本体6は、複数のバンド駒6aを複数のピン部材7によって順次連結した構造になっている。この場合、複数のバンド駒6aそれぞれは、一端部に連結凹部が設けられ、他端部に連結凸部が設けられ、連結凸部が隣接する他のバンド駒6aの連結凹部に配置され、この状態でピン部材7によって連結されるように構成されている。
この時計バンド2の連結駒8は、図1~図3および図5に示すように、複数のバンド駒6aが連結されたバンド本体6の一端部のバンド駒6aに連結されて、腕時計ケース1のバンド取付部5に連結体10によって取り付けられるように構成されている。すなわち、連結駒8は、バンド取付部5の一対の取付アーム5a間に配置される駒本体8aと、この駒本体8aに設けられてバンド取付部5から腕時計ケース1の外部に向けて突出する連結凸部8bと、を備えている。
この連結駒8の駒本体8aには、図4および図5に示すように、連結体10が挿入して取り付けられる第1挿入孔8cが、時計バンド2の幅方向に貫通して設けられている。この第1挿入孔8cは、駒本体8aがバンド取付部5の一対の取付アーム5aの間に配置された際に、一対の取付アーム5aの各取付孔5bと同一軸上で対応するように構成されている。
この場合、第1挿入孔8cは、図4および図5に示すように、内径が一対の取付アーム5aの各取付孔5bの各内径よりも大きく形成されている。また、腕時計ケース1側に位置する駒本体8aの先端面は、これに対向する腕時計ケース1の外周面と同じ形状で湾曲している。これにより、駒本体8aは、バンド取付部5の一対の取付アーム5aの間に配置された際に、駒本体8aの先端面が腕時計ケース1の外周面に密接するように形成されている。
また、この連結駒8の連結凸部8bは、図1~図3および図5に示すように、時計バンド2の長手方向と直交する幅方向の長さが駒本体8aの幅方向の長さよりも短く、且つ連結駒8に隣接するバンド駒6aの連結凹部内における幅方向の長さ(間隔)とほぼ同じ長さに形成されている。また、この連結凸部8bは、時計バンド2の長手方向の長さ(突出長さ)が連結駒8に隣接するバンド駒6aの連結凹部における時計バンド2の長手方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。
この場合、連結駒8の連結凸部8bには、図1~図3および図5に示すように、ピン部材7が挿入する第2挿入孔8dが、時計バンド2の幅方向に貫通して設けられている。これにより、連結駒8は、連結凸部8bが隣接するバンド駒6aの連結凹部に配置された状態で、ピン部材7が連結凸部8bの第2挿入孔8dに挿入され、この挿入されたピン部材7の両端部がバンド駒6aの連結凹部における両側部の連結孔6bに挿入して、隣接するバンド駒6aに取り付けられるように構成されている。
ところで、連結体10は、図1~図4および図6に示すように、ばね棒であり、時計バンド2の連結駒8の第1挿入孔8cに挿入されて取り付けられる筒状部材であるパイプ11と、このパイプ11内に配置されたばね部材12と、パイプ11内における両側部に出没方向にスライド可能に配置された一対のスライド部材13と、これら一対のスライド部材13をパイプ11の軸方向にスライドさせると共にパイプ11の中心軸を中心に回転させる操作部材である一対の操作レバー14と、を備えている。
これにより、連結体10は、図4および図6に示すように、一対のスライド部材13がばね部材12のばね力によってパイプ11の両端部から外部に向けて押し出されるように構成されている。この場合、パイプ11は、その外径が時計バンド2の連結駒8の第1挿入孔8cの内径と同じ大きさに形成されている。また、このパイプ11は、軸方向の長さが、連結駒8の連結凸部8bの幅方向の長さよりも長く、且つ駒本体8aの幅方向の長さと同じか、それよりも少し短い長さで形成されている。
このパイプ11の両端部には、図4および図6に示すように、一対のスライド部材13がパイプ11内から抜け出すのを防ぐための抜止め部11aがそれぞれカシメ加工によって設けられている。これら抜止め部11aは、内径がパイプ11の内径よりも小さく、且つバンド取付部5の一対の取付アーム5aの各取付孔5bの内径とほぼ同じ大きさで形成されている。また、このパイプ11は、連結駒8の第1挿入孔8cに挿入された際に、両側部が連結駒8の駒本体8aの両側部に設けられた切欠き部15内に配置されるように構成されている。
すなわち、パイプ11は、図3および図4に示すように、両側部が駒本体8aの両側部の各切欠き部15内に配置された際に、バンド取付部5の下側つまり時計バンド2の連結駒8における駒本体8aの下側に露出するように構成されている。この場合、切欠き部15は、操作レバー14をパイプ11の軸方向にスライドさせると共に、パイプ11の中心軸を中心に操作レバー14を回転させるためのものである。
すなわち、この切欠き部15は、図3~図5に示すように、連結駒8の連結凸部8bの両側に突出した駒本体8aの両側部にそれぞれ設けられている。つまり、この切欠き部15は、駒本体8aの両側部において、駒本体8aの下側と連結凸部8b側と駒本体8aの両端側との3方向に開放されて形成されている。
ばね部材12は、図4および図6に示すように、コイルばねであり、その外径がパイプ11の内径よりも少し小さく形成され、伸縮方向の長さ、つまり軸方向の長さがパイプ11内に配置された一対のスライド部材13間の長さよりも長く形成されている。これにより、ばね部材12は、両端部が一対のスライド部材13の各内端面に弾接して一対のスライド部材13をパイプ11の内部から外部に向けて押し出す方向に付勢するように構成されている。
一対のスライド部材13それぞれは、図4および図6に示すように、大径部13aと小径部13bとを備え、これらがステンレスなどの金属によって形成されている。大径部13aは、パイプ11の内部にスライド可能に配置されている。この大径部13aは、その外径がパイプ11の内径よりも少し小さく形成され、軸方向の長さがパイプ11の軸方向の長さの1/5程度の長さに形成されている。
この大径部13aは、図4および図6に示すように、パイプ11内の両側にそれぞれ配置されてばね部材12によって押し出される方向に付勢された際に、小径部13bとの境界に位置する段差部13cの段差面がパイプ11の抜止め部11aに当接して、パイプ11の外部に抜け出さないように構成されている。
また、スライド部材13の小径部13bは、図4および図6に示すように、一対の大径部13aの段差部13cにそれぞれ一体に設けられている。これら小径部13bは、パイプ11の両側の端部からパイプ11の外部に向けて出没可能に突出して、バンド取付部5の一対の取付アーム5aの各取付孔5bにそれぞれ同一軸上で挿入するように構成されている。
すなわち、この小径部13bは、図4および図6に示すように、その外径が大径部13aの外径よりも小さく、且つ一対の取付アーム5aの各取付孔5bの内径およびパイプ11の抜止め部11aの内径とほぼ同じか、それよりも少し小さい大きさで形成されている。また、この小径部13bは、その軸方向の長さが大径部13aの軸方向の長さの約1/2の長さで、一対の取付アーム5aにおける各取付孔5bの軸方向の長さと同じか、それよりも少し短い長さで形成されている。
これにより、小径部13bは、図4および図6に示すように、ばね部材12のばね力によって大径部13aがパイプ11の外部に向けて押された際に、パイプ11の外部に押し出されて、腕時計ケース1のバンド取付部5における一対の取付アーム5aの各取付孔5bに挿入するように構成されている。また、この小径部13bは、ばね部材12のばね力に抗して大径部13aがスライドした際に、一対の取付アーム5aの各取付孔5bから抜け出して、パイプ11の内部に押し込まれるように構成されている。
また、これら一対のスライド部材13の各大径部13aには、図4および図6に示すように、一対の操作レバー14がパイプ11の両側部に設けられた各第1開口部11bを通してそれぞれ取り付けられている。これら操作レバー14は、一対のスライド部材13をそれぞれパイプ11の内部において、ばね部材12のばね力に抗して軸方向にスライドさせると共にパイプ11の中心軸を中心に一対のスライド部材13を回転させるように構成されている。
すなわち、これら操作レバー14それぞれは、図4および図6に示すように、頭部14aと軸部14bとを備え、これらがステンレスなどの金属によって形成されている。これら操作レバー14は、各軸部14bがパイプ11の各第1開口部11bを通して各大径部13aの貫通孔13dに取り付けられるように構成されている。この場合、軸部14bは、ねじ軸で貫通孔13dのねじ孔に螺合させて取り付けられていても良く、またレーザ光線などの溶接によって貫通孔13d内に取り付けられていても良い。
この場合、第1開口部11bは、図6(a)および図6(b)に示すように、長孔であり、パイプ11の軸方向の長さがスライド部材13の小径部13bの軸方向の長さよりも長く、且つスライド部材13の大径部13aの軸方向の長さよりも短い長さで形成されている。また、この第1開口部11bは、パイプ11の軸方向と直交する幅方向の長さが、操作レバー14の軸部14bの軸径と同じか、それよりも少し長く形成されている。
ところで、この連結体10は、図2~図4、および図6に示すように、操作レバー14の回転操作に応じて、時計バンド2の連結駒8を腕時計ケース1のバンド取付部5に押し付ける押付部16を備えている。この押付部16は、半球形状に形成され、操作レバー14の軸部14bがスライド部材13の大径部13aの貫通孔13dを貫通した先端部に突出して設けられている。
また、この押付部16は、その表面が滑り性を有するポリアセタールなどの合成樹脂でコーティングされることが望ましい。この場合、パイプ11には、図4および図6に示すように、押付部16がスライド可能に挿入する第2開口部11cが第1開口部11bに対応して設けられている。この第2開口部11cは、第1開口部11bと同じ長さで同じ形状の長孔に形成されている。
一方、時計バンド2の連結駒8の両側部に設けられた各切欠き部15には、図1~図5に示すように、操作レバー14を収納する収納部15aと、操作レバー14の回転操作に応じて押付部16が押し付けられて腕時計ケース1のバンド取付部5に時計バンド2の連結駒8を押し当てるカム部15bと、が設けられている。
収納部15aは、図3および図5に示すように、連結駒8の両側部に設けられた各切欠き部15の領域内の凹部であり、連結駒8の第1挿入孔8cを中心とするほぼ扇形状に形成されている。これにより、収納部15aは、図3に示すように、操作レバー14の頭部14aが連結駒8の下側に突出した状態で、操作レバー14の軸部14bが図3において斜め上側に向けて反時計回り方向(矢印X方向)に回転した際に、図8に示すように、操作レバー14を収納するように構成されている。
この場合、収納部15aは、図8に示すように、操作レバー14が矢印X方向に回転して収納された際に、余裕をもって操作レバー14を収納するように構成されている。すなわち、この収納部15aは、操作レバー14が収納された際に、手の指先によって操作レバー14の頭部14aを操作させて収納部15a内から引き出せる程度の隙間を有するように形成されている。
カム部15bは、図3および図5に示すように、連結駒8の両側部に設けられた各切欠き部15における奥側上部の内壁面であり、操作レバー14が矢印X方向に回転して収納部15aに収納される際に、押付部16が徐々に押し付けられる湾曲したカム面を備えている。すなわち、このカム部15bは、図3に示すように、操作レバー14の頭部14aが連結駒8の下側に突出した状態のときに、押付部16の先端とカム部15bの湾曲したカム面との間の隙間が広くなるように形成されている。
また、このカム部15bは、図5および図8に示すように、操作レバー14が矢印X方向に回転して収納部15aに収納される際に、押付部16の先端とカム部15bのカム面との間の隙間が徐々に狭くなって、押付部16の先端がカム部15bのカム面に押し付けられるように形成されている。この場合、押付部16は、スライド部材13の大径部13aの外周面から突出する長さが、カム部15bのカム面の形状に応じて、所定の長さに設定されている。
すなわち、押付部16の突出した長さは、図3および図8に示すように、操作レバー14の頭部14aが連結駒8の下側に突出した状態のときに、押付部16の先端とカム部15bの湾曲したカム面との間の隙間を広くし、操作レバー14が矢印X方向に回転して収納部15aに収納される際に、押付部16の先端とカム部15bのカム面との間の隙間を徐々に狭くしてカム部15bのカム面に押し当てられる長さに設定されている。
この場合、図8に示すように、操作レバー14が矢印X方向に回転してスライド部材13の中心軸を中心に回転した際に、押付部16は、スライド部材13よりも腕時計ケース1のバンド取付部5側に位置し、押付部16の先端がバンド取付部5側に向いてカム部15bのカム面に押し当てられて、スライド部材13の中心軸方向、つまり軸心方向に対してほぼ直交する方向で、時計バンド2の連結駒8を腕時計ケース1のバンド取付部5に押し当てるように構成されている。
これにより、押付部16は、図3および図8に示すように、操作レバー14の頭部14aが連結駒8の下側に突出した状態のときは、押付部16の先端とカム部15bの湾曲したカム面との間の隙間が広く、そして、操作レバー14が矢印X方向に回転し、押付部16の先端とカム部15bのカム面との間の隙間を徐々に狭くし、操作レバー14が収納部15aに収納された際に、押付部16の先端が、腕時計ケース1のバンド取付部5側を向いて、カム部15bのカム面に押し付けられ、時計バンド2の連結駒8を腕時計ケース1のバンド取付部5に押し当てるように構成されている。
すなわち、時計バンド2の連結駒8は、図1~図3に示すように、駒本体8aが腕時計ケース1のバンド取付部5における一対の取付アーム5aの間に配置された状態で、押付部16の先端がカム部15bのカム面に押し付けられた際に、駒本体8aの両側部が一対の取付アーム5aの間に位置する腕時計ケース1の外周面に押し付けられて、駒本体8aの先端面の全域が腕時計ケース1の外周面に押し当てられるように構成されている。
この場合、時計バンド2の連結駒8は、図1~図3に示すように、押付部16の先端がカム部15bのカム面に押し付けられた際に、腕時計ケース1の外周面と同じ形状で湾曲した先端面の両側部が腕時計ケース1の外周面に押し付けられるので、駒本体8aの先端面が腕時計ケース1の外周面に密接した状態で確実に押し付けられるように構成されている。
また、カム部15bには、図5に示すように、押付部16がカム部15bに押し付けられた際に、押付部16をロックするロック部17が設けられている。このロック部17は、カム部15bのカム面に設けられた凹部であり、押付部16がカム部15bに最も強く押し付けられた際に、押付部16の先端が係合することにより、操作レバー14の不用意な回転を阻止するように形成されている。
次に、このような腕時計ケース1に時計バンド2を取り付ける場合について説明する。
この場合には、まず、時計バンド2のバンド本体6の一端部に取り付けられる連結駒8に連結体10を取り付ける。このときには、予め、連結体10のパイプ11内にばね部材12を挿入させて、パイプ11の両端部内に一対のスライド部材13を挿入させる。この状態で、パイプ11の両端部をカシメ加工によって抜止め部11aを形成する。
これにより、パイプ11内にばね部材12と一対のスライド部材13の各大径部13aとが配置された状態で、大径部13aの段差部13cがパイプ11の両端部の各抜止め部11aに当接する。このため、一対のスライド部材13の各大径部13aがパイプ11の両端部から抜け出すことなくパイプ11の両側部内に配置されて、一対のスライド部材13の各小径部13bがパイプ11の両端部から外部に突出して配置される。
この状態で、パイプ11を連結駒8の第1挿入孔8cに挿入させて、パイプ11の両側部を連結駒8の両側部に設けられた各切欠き部15内に配置させる。これにより、パイプ11の両側部に設けられた各第1開口部11bと各第2開口部11cとが各切欠き部15内に配置されて、各第1開口部11bが各切欠き部15内に露出する。
この状態で、一対の操作レバー14を一対のスライド部材13に取り付ける。このときには、パイプ11の第1開口部11bを通して、操作レバー14の軸部14bをスライド部材13の大径部13aに設けられた貫通孔13d内に挿入させ、この操作レバー14の先端の押付部16を第2開口部11cから突出させる。この状態で、操作レバー14がスライド部材13の各大径部13aに取り付けられる。これにより、連結体10が形成されて連結駒8に取り付けられる。
そして、連結駒8をバンド本体6に取り付けて、時計バンド2を形成する。このときには、予め、複数のバンド駒6aを複数のピン部材7によって順次連結させて、バンド本体6を形成する。このバンド本体6の一端部のバンド駒6aに連結駒8を取り付ける。このときには、まず、連結駒8の連結凸部8bをバンド駒6aの連結凹部内に配置させる。
この状態で、ピン部材7をバンド駒6aの連結凹部の両側の連結孔6bの一方から連結駒8の連結凸部8bの第2挿入孔8dに挿入させ、この挿入されたピン部材7をバンド駒6aの連結凹部の両側の連結孔6bの他方に挿入させる。これにより、バンド本体6の一端部のバンド駒6aに連結駒8が取り付けられ、時計バンド2が形成される。
そして、この時計バンド2を腕時計ケース1に取り付ける。このときには、まず、連結駒8に取り付けられた連結体10の一対の操作レバー14を、連結駒8の両側部の各切欠き部15内において、ばね部材12のばね力に抗して互いに接近する方向に移動させる。すると、一対の操作レバー14の各軸部14bがパイプ11の両側に設けられた各第1開口部11bに沿って移動すると共に、一対の操作レバー14の各先端の押付部16がパイプ11の両側に設けられた各第2開口部11cに沿って移動する。
これにより、パイプ11の両側部内に配置された一対のスライド部材13の各大径部13aがばね部材12のばね力に抗して互いに接近する方向にスライドし、一対のスライド部材13の各小径部13bがパイプ11の両端部内に引き込まれる。この状態で、連結駒8の駒本体8aを腕時計ケース1のバンド取付部5の一対の取付アーム5a間に配置させる。そして、連結体10の一対のスライド部材13の各小径部13bを一対の取付アーム5aの各取付孔5bに対応させる。
すると、一対のスライド部材13の各大径部13aがばね部材12のばね力によってパイプ11の外部に向けて押し出される方向にスライドして、パイプ11の両端部の各抜止め部11aに当接する。このときには、一対のスライド部材13の各小径部13bがパイプ11の両端部から押し出されて一対の取付アーム5aの各取付孔5bに挿入する。これにより、連結駒8が腕時計ケース1のバンド取付部5に取り付けられ、この連結駒8によって時計バンド2が腕時計ケース1に取り付けられる。
この状態では、一対の操作レバー14の各頭部14aが連結駒8の両側部に設けられた各切欠き部15から連結駒8の下側に突出している。このため、パイプ11の中心軸を中心に一対の操作レバー14を斜め上方に向けて図3において反時計回り(矢印X方向)に回転させて、一対の操作レバー14を各切欠き部15の収納部15a内に収納させる。これにより、一対の操作レバー14が連結駒8の外部に突出することがないので、一対の操作レバー14が邪魔になることがない。
また、このときには、一対の操作レバー14の回転動作に伴って各押付部16が各切欠き部15のカム部15bの湾曲したカム面に押し付けられて、連結駒8を腕時計ケース1のバンド取付部5に押し当てる。すなわち、操作レバー14がパイプ11の中心軸を中心に回転する際には、この操作レバー14の回転動作に伴って操作レバー14の先端の押付部16がカム部15bのカム面に徐々に押し付けられる。
この場合には、スライド部材13の大径部13aの外周面から突出する押付部16の長さが、カム部15bのカム面の形状に応じて、所定の長さに設定されている。すなわち、押付部16の突出した長さは、操作レバー14の頭部14aが連結駒8の下側に突出した状態のときに、押付部16の先端とカム部15bの湾曲したカム面との間の隙間を広くし、操作レバー14が矢印X方向に回転して収納部15aに収納される際に、押付部16の先端とカム部15bのカム面との間の隙間を徐々に狭くしてカム部15bのカム面に押し当てられる長さに設定されている。
このため、操作レバー14が回転する前の状態のときには、押付部16の先端とカム部15bのカム面との間の隙間が広く、操作レバー14が回転して収納部15aに収納される際には、押付部16の先端とカム部15bのカム面との間の隙間が徐々に狭くなって、押付部16の先端がカム部15bのカム面に押し付けられる。
そして、操作レバー14が矢印X方向に回転して収納部15a内に収納された際には、押付部16がスライド部材13よりも腕時計ケース1のバンド取付部5側に位置し、押付部16の先端が腕時計ケース1のバンド取付部5側を向いてカム部15bの湾曲したカム面に最も強く押し付けられる。
これにより、連結駒8が腕時計ケース1のバンド取付部5に確実に押し当てられる。このときには、時計バンド2の連結駒8の駒本体8aが腕時計ケース1のバンド取付部5における一対の取付アーム5aの間に配置された状態で、一対の押付部16の各先端が連結体10の各カム部15bのカム面に押し付けられて、駒本体8aの両側部が一対の取付アーム5aの間に位置する腕時計ケース1の外周面に押し付けられる。
このため、駒本体8aの先端面の全域が腕時計ケース1の外周面に押し当てられるので、連結駒8の駒本体8aの先端面がバンド取付部5の一対の取付アーム5a間に位置する腕時計ケース1の外面に押し当てられて密接する。この密接した状態で、時計バンド2が腕時計ケース1のバンド取付部5にガタツクことなく確実に取り付けられる。
このように、操作レバー14が回転して収納部15a内に収納された際には、押付部16がカム部15bのカム面に設けられたロック部17にロックされる。すなわち、このロック部17は、カム部15bのカム面に設けられた凹部であり、操作レバー14が収納部15a内に収納されて押付部16がカム部15bのカム面に最も押し付けられた際に、押付部16がロック部17に係合してロックされる。これにより、操作レバー14の不用意な回転が防げる。
次に、腕時計ケース1に取り付けられた時計バンド2を取り外して交換する場合について説明する。
この場合には、まず、パイプ11の中心軸を中心に一対の操作レバー14を矢印X方向と反対方向に回転させて、一対の操作レバー14の各頭部14aを各切欠き部15の収納部15a内から引き出す。
このときには、操作レバー14が収納部15a内に余裕をもって収納されているので、手の指先によって操作レバー14の頭部14aを操作して、パイプ11の中心軸を中心に操作レバー14を矢印X方向と反対方向に回転させることができる。これにより、操作レバー14の頭部14aを収納部15a内から容易に且つ良好に引き出せる。
このようにして、一対の操作レバー14が回転して各収納部15a内から引き出される際には、操作レバー14の先端の押付部16がロック部17から離脱して、ロック部17によるロックが解除される。そして、押付部16がカム部15bのカム面に沿って移動し、押付部16とカム部のカム面との間隔が徐々に広くなる。これにより、押付部16によるカム部15bのカム面に対する押し付けが解除され、腕時計ケース1のバンド取付部5に対する連結駒8の押し当てが解除される。
この状態で、連結駒8の両側部に設けられた各切欠き部15内において、一対の操作レバー14をばね部材12のばね力に抗して互いに接近させる方向に移動させる。このときには、一対の操作レバー14の各軸部14bがパイプ11の両側に設けられた各第1開口部11bに沿って移動すると共に、一対の操作レバー14の各先端の押付部16がパイプ11の両側に設けられた各第1開口部11bに沿って移動する。
これにより、パイプ11の両側部内に配置された一対のスライド部材13の各大径部13aがばね部材12のばね力に抗して互いに接近する方向にスライドし、一対のスライド部材13の各小径部13bが腕時計ケース1のバンド取付部5における一対の取付アーム5aの各取付孔5b内から抜け出して、パイプ11の両端部内に引き込まれる。この状態で、連結駒8の駒本体8aをバンド取付部5の一対の取付アーム5a間から取り外す。これにより、時計バンド2を腕時計ケース1から取り外して容易に交換することができる。
このように、この腕時計の連結体10によれば、被連結対象である時計バンド2の連結駒8に取り付けられる筒状部材であるパイプ11と、このパイプ11の端部内に出没方向にスライド可能に設けられて連結対象である腕時計ケース1のバンド取付部5に連結されるスライド部材13と、このスライド部材13に設けられてスライド部材13をスライドさせると共にパイプ11の中心軸を中心に回転させる操作部材である操作レバー14と、この操作レバー14の回転動作に応じて時計バンド2の連結駒8を腕時計ケース1のバンド取付部5に押し付ける押付部16と、を備えていることにより、簡単な構造で、時計バンド2の取付作業性が良く、且つ腕時計ケース1に対する時計バンド2のガタツキを防ぐことができる。
すなわち、この腕時計の連結体10では、操作レバー14の回転動作に応じて時計バンド2の連結駒8を腕時計ケース1のバンド取付部5に押し付ける押付部16を追加するだけであるから、構造が簡単で、部品点数の増加を少なく抑えることができると共に、操作レバー14をパイプ11の軸方向に移動操作させてスライド部材13をスライドさせるだけで、時計バンド2を腕時計ケース1のバンド取付部5から容易に取り外すことができるので、時計バンド2の取付作業性が良い。
また、この腕時計の連結体10では、パイプ11の中心軸を中心に操作レバー14を回転操作するだけで、押付部16が時計バンド2の連結駒8を腕時計ケース1のバンド取付部5に押し当てることができるので、腕時計ケース1のバンド取付部5に時計バンド2の連結駒8をガタつくことなく確実に且つ良好に取り付けることができる。
この場合、この連結体10では、操作レバー14がスライド部材13に軸方向と直交する方向に貫通して設けられ、押付部16がスライド部材13を貫通した操作レバー14の先端に突出して設けられていることにより、押付部16を備えていても、押付部16を別部品として設ける必要がないので、部品点数が増加することがなく、簡単な構造で、押付部16を容易に且つ良好に設けることができる。
また、この連結体10では、被連結対象である時計バンド2の連結駒8に、操作レバー14の回転操作に応じて押付部16が徐々に押し付けられるカム部15bが設けられていることにより、操作レバー14を回転操作させた際に、押付部16を連結駒8のカム部15bのカム面に徐々に押し付けることができるので、腕時計ケース1のバンド取付部5に時計バンド2の連結駒8を確実に且つ良好に押し当てることができ、これにより腕時計ケース1に対する時計バンド2のガタツキを確実に防ぐことができる。
すなわち、この連結体10では、操作レバー14が回転する前の状態のときに、押付部16とカム部15bのカム面との間の隙間が広く、操作レバー14が矢印X方向に回転して収納部15aに収納される際に、押付部16とカム部15bのカム面との間の隙間が徐々に狭くなり、操作レバー14が矢印X方向に最も回転した際に、押付部16をカム部15bの湾曲したカム面に最も強く押し付けることができるので、連結駒8を腕時計ケース1のバンド取付部5に確実に押し当てることができる。
このため、この連結体10では、連結駒8が腕時計ケース1のバンド取付部5に押し当てられた際に、連結駒8の駒本体8aの先端面をバンド取付部5の一対の取付アーム5a間に位置する腕時計ケース1の外面に確実に押し当てて密接させることができるので、時計バンド2の連結駒8を腕時計ケース1のバンド取付部5に確実に押し当てて取り付けることができ、これにより腕時計ケース1に対する時計バンド2のガタツキを確実に且つ良好に防ぐことができる。
この場合、この連結体10では、押付部16がカム部15bに押し付けられた際に、押付部16をロックするロック部17がカム部15bに設けられていることにより、押付部16をカム部15bに押し付けた状態でロック部17によってロックすることができるので、操作レバー14の不用意な回転を阻止することができ、これにより時計バンド2の連結駒8を腕時計ケース1のバンド取付部5に押し当てた状態を確実に維持し続けることができる。
すなわち、この連結体10では、ロック部17がカム部15bの湾曲したカム面に設けられた凹部であることにより、操作レバー14が矢印X方向に最も回転して押付部16がカム部15bのカム面に最も強く押し付けられた際に、押付部16をロック部17に係合させることができるので、簡単な構造で、押付部16をロック部17で確実に且つ良好にロックすることができる。
また、この連結体10では、被連結対象である時計バンド2の連結駒8に、操作レバー14を収納する収納部15aが設けられていることにより、操作レバー14が邪魔にならないように、連結駒8の収納部15a内に操作レバー14を収納させることができる。すなわち、収納部15aは、連結駒8の両側部に設けられた各切欠き部15の領域内に設けられているので、操作レバー14を収納部15a内に確実に且つ良好に収納させることができる。
さらに、この連結体10では、スライド部材13がパイプ11の両端部内にそれぞれ配置されており、操作レバー14がパイプ11の両端部内に配置されたスライド部材13にそれぞれ設けられていることにより、一対の操作レバー14を回転操作させて一対の押付部16を連結駒8の両側部に設けられた各カム部15bにそれぞれ押し付けることができるので、連結駒8を腕時計ケース1のバンド取付部5に安定した状態で均等に押し当てることができる。
また、この腕時計の時計バンド2によれば、バンド本体6の一端部のバンド駒6aに連結駒8が取り付けられ、この連結駒8に連結体10が取り付けられているので、この連結体10の操作レバー14をスライド操作させるだけで、腕時計ケース1のバンド取付部5に時計バンド2を簡単に且つ容易に取り付けることができると共に、時計バンド2を腕時計ケース1のバンド取付部5から簡単に且つ容易に取り外して交換することができる。
なお、上述した実施形態では、操作レバー14の先端に押付部16を設けた場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば図9に示された変形例のように、押付部20をスライド部材13の大径部13aに操作レバー14と位置をずらして別に設けた構造であっても良い。この場合、押付部20は、金属で形成されていても良いが、滑り性を有するポリアセタールなどの合成樹脂で形成されていることが望ましい。
また、上述した実施形態および変形例では、押付部16がステンレスなどの金属またはポリアセタールなどの合成樹脂で形成されている場合について述べたが、この発明は、これに限らず、弾力性を有する弾性部材で形成されていても良い。
また、上述した実施形態では、押付部16をロックするロック部17がカム部15bの湾曲したカム面に設けられた凹部である場合について述べたが、この発明は、これに限らず、押付部16がカム部15bのカム面に押し付けられる際に、押付部16が乗り越える凸部であっても良い。
また、上述した実施形態および変形例では、押付部16をスライド部材13の大径部13aに位置する箇所に設けた場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば押付部16を筒状部材であるパイプ11の外周面に設けても良い。この場合には、連結駒8の駒本体8aに設けられる切欠き部15をパイプ11の外周面に対応する箇所に延長させて設ければよい。
また、上述した実施形態および変形例では、押付部16を突起状に形成した場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば押付部として、筒状部材であるパイプ11の断面形状を非円形状に形成しても良い。この場合には、スライド部材13の大径部13aをパイプ11の断面形状と同じ断面形状に形成すれば良い。
また、上述した実施形態では、時計バンド2の連結駒8に連結体10を取り付けた場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば腕時計ケース1のバンド取付部に連結体10を取り付け、この連結体10によって時計バンド2の連結駒を腕時計ケース1のバンド取付部に取り付けるようにしても良い。
この場合には、腕時計ケース1のバンド取付部を凸形状に形成し、時計バンド2の連結駒にバンド取付部が配置される連結凹部を設け、この連結駒の連結凹部の両側に連結体10のスライド部材13の小径部13bが挿入する取付孔を設けた構造にすれば良い。
さらに、上述した実施形態およびその各変形例では、腕時計に適用した場合について述べたが、この発明は必ずしも腕時計である必要はなく、例えば洋服、鞄、バッグなどのバンドにも適用することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、連結対象および被連結対象の一方に取り付けられる筒状部材と、前記筒状部材にスライド可能に設けられて前記連結対象および前記被連結対象の他方に連結されるスライド部材と、前記スライド部材に設けられて前記スライド部材をスライドさせると共に前記筒状部材の中心軸を中心に回転させる操作部材と、前記操作部材の回転動作に応じて前記スライド部材を偏心させるように、前記連結対象および前記被連結対象の前記一方を前記他方に押し付ける押付部と、
を備えていることを特徴とする連結体である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の連結体において、前記操作部材は前記スライド部材の端部に設けられていることを特徴とする連結体である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の連結体において、前記押付部は、前記操作部材の回転動作に応じて、前記筒状部材の中心軸から偏心させるように、前記連結対象および前記被連結対象の前記一方を前記他方に押し付けることを特徴とする連結体である。
請求項4に記載の発明は、請求項1~3のいずれかに記載の連結体において、前記押付部は、前記操作部材の回転動作に応じて、前記スライド部材の軸心方向と略直交する方向に向けて前記連結対象および前記被連結対象の前記一方を前記他方に押し付けることを特徴とする連結体である。
請求項5に記載の発明は、請求項1~請求項4のいずれかに記載の連結体において、前記操作部材は、前記スライド部材に軸方向と直交する方向に貫通して設けられており、前記押付部は、前記操作部材が前記スライド部材を貫通した先端部に突出して設けられていることを特徴とする連結体である。
請求項6に記載の発明は、請求項1~請求項5のいずれかに記載の連結体において、前記連結対象および前記被連結対象の前記一方には、前記操作部材の回転操作に応じて前記押付部が徐々に押し付けられるカム部が設けられていることを特徴とする連結体である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の連結体において、前記カム部には、前記押付部が前記カム部に押し付けられた際に、前記押付部をロックするロック部が設けられていることを特徴とする連結体である。
請求項8に記載の発明は、請求項1~請求項7のいずれかに記載の連結体において、前記連結対象および前記被連結対象の前記一方には、前記操作部材を収納する収納部が設けられていることを特徴とする連結体である。
請求項9に記載の発明は、請求項1~請求項8のいずれかに記載の連結体において、前記スライド部材は、前記筒状部材の両端部内にそれぞれ設けられており、前記操作部材は、前記筒状部材の両端部内に設けられた前記スライド部材にそれぞれ設けられていることを特徴とする連結体である。
請求項10に記載の発明は、請求項1~請求項9のいずれかに記載の連結体において、前記押付部は、前記操作部材の回転動作に応じて前記スライド部材の中心軸を中心に回転した際に、前記スライド部材よりも前記連結対象および前記被連結対象の前記他方側に位置して、前記連結対象および前記被連結対象の前記一方を前記他方に押し付けることを特徴とする連結体である。
請求項11に記載の発明は、請求項1~請求項10のいずれかに記載された連結体を備えている前記被連結対象であることを特徴とするバンドである。
請求項12に記載の発明は、請求項1~請求項10のいずれかに記載された連結体を備えている前記連結対象であることを特徴とする時計である。
1 腕時計ケース
2 時計バンド
3 時計ガラス
4 裏蓋
5 バンド取付部
5a 取付アーム
5b 取付孔
6 バンド本体
6a バンド駒
6b 連結孔
7 ピン部材
8 連結駒
8a 駒本体
8b 連結凸部
8c 第1挿入孔
8d 第2挿入孔
10 連結体
11 パイプ
11a 抜止め部
11b 第1開口部
11c 第2開口部
12 ばね部材
13 スライド部材
13a 大径部
13b 小径部
13c 段差部
13d 貫通孔
14 操作レバー
14a 頭部
14b 軸部
15 切欠き部
15a 収納部
15b カム部
16、20 押付部
17 ロック部

Claims (12)

  1. 連結対象および被連結対象の一方に取り付けられる筒状部材と、
    前記筒状部材にスライド可能に設けられて前記連結対象および前記被連結対象の他方に連結されるスライド部材と、
    前記スライド部材に設けられて前記スライド部材をスライドさせると共に前記筒状部材の中心軸を中心に回転させる操作部材と、
    前記操作部材の回転動作に応じて前記スライド部材を偏心させるように、前記連結対象および前記被連結対象の前記一方を前記他方に押し付ける押付部と、
    を備えていることを特徴とする連結体。
  2. 請求項1に記載の連結体において、
    前記操作部材は前記スライド部材の端部に設けられている
    ことを特徴とする連結体。
  3. 請求項1又は2に記載の連結体において、
    前記押付部は、前記操作部材の回転動作に応じて、前記筒状部材の中心軸から偏心させるように前記連結対象および前記被連結対象の前記一方を前記他方に押し付ける
    ことを特徴とする連結体。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の連結体において、
    前記押付部は、前記操作部材の回転動作に応じて、前記スライド部材の軸心方向と略直交する方向に向けて前記連結対象および前記被連結対象の前記一方を前記他方に押し付ける
    ことを特徴とする連結体。
  5. 請求項1~請求項4のいずれかに記載の連結体において、
    前記操作部材は、前記スライド部材に軸方向と直交する方向に貫通して設けられており、
    前記押付部は、前記操作部材が前記スライド部材を貫通した先端部に突出して設けられている
    ことを特徴とする連結体。
  6. 請求項1~請求項5のいずれかに記載の連結体において、
    前記連結対象および前記被連結対象の前記一方には、前記操作部材の回転操作に応じて前記押付部が徐々に押し付けられるカム部が設けられている
    ことを特徴とする連結体。
  7. 請求項6に記載の連結体において、
    前記カム部には、前記押付部が前記カム部に押し付けられた際に、前記押付部をロックするロック部が設けられている
    ことを特徴とする連結体。
  8. 請求項1~請求項7のいずれかに記載の連結体において、
    前記連結対象および前記被連結対象の前記一方には、前記操作部材を収納する収納部が設けられている
    ことを特徴とする連結体。
  9. 請求項1~請求項8のいずれかに記載の連結体において、
    前記スライド部材は、前記筒状部材の両端部内にそれぞれ設けられており、
    前記操作部材は、前記筒状部材の両端部内に設けられた前記スライド部材にそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする連結体。
  10. 請求項1~請求項9のいずれかに記載の連結体において、
    前記押付部は、前記操作部材の回転動作に応じて前記スライド部材の中心軸を中心に回転した際に、前記スライド部材よりも前記連結対象および前記被連結対象の前記他方側に位置して、前記連結対象および前記被連結対象の前記一方を前記他方に押し付ける
    ことを特徴とする連結体。
  11. 請求項1~請求項10のいずれかに記載された連結体を備えている前記被連結対象であることを特徴とするバンド。
  12. 請求項1~請求項10のいずれかに記載された連結体を備えている前記連結対象であることを特徴とする時計。


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