JP2023088674A - タイヤ用ゴム組成物及びタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐スコーチ性と耐ブルーム性とを両立したタイヤ用ゴム組成物を提供する。【解決手段】ゴム成分と、アミン系老化防止剤と、加硫遅延剤とを含み、前記アミン系老化防止剤が特定のp-フェニルジアミンであり、前記アミン系老化防止剤の含有量が前記ゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上であり、前記加硫遅延剤が特定のスルホンアミドであり、前記加硫遅延剤の含有量が前記ゴム成分100質量部に対して0.005質量部以上であることを特徴とする、タイヤ用ゴム組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物及びタイヤに関するものである。
一般に、タイヤを構成する各種ゴム部材は、オゾン存在下等の外気環境の影響を受けて劣化することがあり、該劣化が進行すると、クラック(亀裂)等を生じる場合がある。このような問題への対応として、タイヤを構成する各種ゴム部材には、老化防止剤を含むゴム組成物が適用されていることが多い。
例えば、下記特許文献1には、特定のキノリン系老化防止剤と、N-フェニル-N’-(1,3-ジメチルブチル)-p-フェニレンジアミン(老化防止剤6PPD)とを選定して配合したゴム組成物をタイヤの表面を構成するゴムに適用することで、タイヤ表面のクラックと変色を抑制できることが開示されている。
国際公開第2018/056384号
しかしながら、上記特許文献1で使用されているN-フェニル-N’-(1,3-ジメチルブチル)-p-フェニレンジアミン(老化防止剤6PPD)は、環境への影響が生じる可能性があり、ヨーロッパ法規の今後の規制可能性も考慮し、より環境に低負荷な老化防止剤を用いることが望まれている。
これに対して、本発明者は、老化防止剤6PPDと同様にフェニレンジアミン部分を有しつつも、フェニレンジアミン部分以外には二重結合を有しない特定構造のアミン系老化防止剤を使用することを想到した。しかしながら、本発明者が検討したところ、かかる特定構造のアミン系老化防止剤をゴム組成物に配合すると、早期加硫(スコーチ)が起こり、ゴム組成物の混錬時の作業性に問題あることが分かった。
これに対して、ゴム組成物の早期加硫(スコーチ)を抑制する手段として、加硫遅延剤を使用する技術が知られている。しかしながら、本発明者が検討したところ、上述の特定構造のアミン系老化防止剤と共に、N-シクロヘキシルチオフタルイミド等の一般的な加硫遅延剤を使用すると、ゴム組成物から加硫遅延剤がブルームしてしまい、ゴム組成物の粘着性(タック)が低下し、ゴム組成物の成形時の作業性に問題があることが分かった。
そこで、本発明は、上記の課題を解決し、耐スコーチ性と耐ブルーム性とを両立したタイヤ用ゴム組成物を提供することを課題とする。
また、本発明は、かかるゴム組成物を用いた、生産性に優れるタイヤを提供することを更なる課題とする。
上記課題を解決する本発明の要旨構成は、以下の通りである。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分と、アミン系老化防止剤と、加硫遅延剤と、を含み、
前記アミン系老化防止剤が、下記一般式(1):
Figure 2023088674000001
[式中、R及びRは、それぞれ独立して一価の飽和炭化水素基である]で表され、
前記アミン系老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上であり、
前記加硫遅延剤が、下記一般式(2):
Figure 2023088674000002
[式中、R及びRは、それぞれ独立して置換又は非置換の一価の芳香族炭化水素基であり、Rは、ハロゲンで置換されたアルキル基である]で表され、
前記加硫遅延剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.005質量部以上であることを特徴とする。
かかる本発明のタイヤ用ゴム組成物は、耐スコーチ性と耐ブルーム性とを両立することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物の好適例においては、前記加硫遅延剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.01~3.5質量部である。この場合、ゴム組成物の耐スコーチ性と耐ブルーム性とを高度に両立できる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物の他の好適例においては、上記一般式(1)中のR及びRが、それぞれ独立して炭素数1~20の鎖状又は環状の一価の飽和炭化水素基である。この場合、ゴム組成物の耐オゾン性が更に向上する。
本発明のタイヤ用ゴム組成物において、前記加硫遅延剤は、分子量が300以上800以下であることが好ましい。この場合、ゴム組成物の耐ブルーム性と耐スコーチ性が更に向上する。
本発明のタイヤ用ゴム組成物において、前記加硫遅延剤は、炭素数が13~30であることが好ましい。この場合も、ゴム組成物の耐ブルーム性と耐スコーチ性が更に向上する。
また、本発明のタイヤは、上記のタイヤ用ゴム組成物からなるゴム部材を具えることを特徴とする。かかる本発明のタイヤは、生産性に優れる。
本発明によれば、耐スコーチ性と耐ブルーム性とを両立したタイヤ用ゴム組成物を提供することができる。
また、本発明によれば、かかるゴム組成物を用いた、生産性に優れるタイヤを提供することができる。
以下に、本発明のタイヤ用ゴム組成物及びタイヤを、その実施形態に基づき、詳細に例示説明する。
<タイヤ用ゴム組成物>
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分と、アミン系老化防止剤と、加硫遅延剤と、を含む、そして、本発明のタイヤ用ゴム組成物においては、前記アミン系老化防止剤が、下記一般式(1):
Figure 2023088674000003
[式中、R及びRは、それぞれ独立して一価の飽和炭化水素基である]で表され、前記アミン系老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上であり、また、前記加硫遅延剤が、下記一般式(2):
Figure 2023088674000004
[式中、R及びRは、それぞれ独立して置換又は非置換の一価の芳香族炭化水素基であり、Rは、ハロゲンで置換されたアルキル基である]で表され、前記加硫遅延剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.005質量部以上であることを特徴とする。
本発明のタイヤ用ゴム組成物においては、上記一般式(1)で表されるアミン系老化防止剤をゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上含むことで、ゴム組成物の耐オゾン性を十分に確保することができ、特には、老化後のゴム組成物の切断時伸び(EB)及び引張強さ(TB)の低下を抑制することができる。
また、本発明のタイヤ用ゴム組成物においては、上記一般式(2)で表される加硫遅延剤をゴム成分100質量部に対して0.005質量部以上含むことで、ゴム組成物の早期加硫(スコーチ)を抑制することができ、ゴム組成物の混錬時の作業性を向上させることができる。また、上記一般式(2)で表される加硫遅延剤は、上記一般式(1)で表されるアミン系老化防止剤と組み合わせて使用しても、ブルームし難いため、ゴム組成物の耐ブルーム性を十分に確保して、ゴム組成物の粘着性(タック)の低下を抑制できる。
従って、本発明のタイヤ用ゴム組成物は、十分な耐オゾン性を有しつつ、耐スコーチ性と耐ブルーム性とを両立することができ、混錬時と成形時の双方の作業性に優れる。
(ゴム成分)
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分を含み、該ゴム成分が、組成物にゴム弾性をもたらす。該ゴム成分としては、ジエン系ゴムが好ましく、イソプレン骨格ゴム、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、クロロプレンゴム(CR)が更に好ましい。ここで、イソプレン骨格ゴムは、イソプレン単位を主たる骨格とするゴムであり、具体的には、天然ゴム(NR)、合成イソプレンゴム(IR)等が挙られる。前記ゴム成分が、イソプレン骨格ゴム、スチレン-ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴムからなる群から選択される少なくとも1種を含む場合、ゴム組成物のゴム弾性が優れ、タイヤ用途により好適なゴム組成物となる。また、前記ゴム成分が、イソプレン骨格ゴム、スチレン-ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴムからなる群から選択される少なくとも1種を含む場合、本発明の効果(アミン系老化防止剤による耐オゾン性の向上効果、加硫遅延剤による耐スコーチ性と耐ブルーム性の向上効果)が顕著に現れ易い。ゴム成分中の、イソプレン骨格ゴム、スチレン-ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム等のジエン系ゴムの含有率は、80質量%以上が好ましく、90質量%以上が更に好ましく、100質量%でもよい。前記ゴム成分は、1種単独でもよいし、2種以上のブレンドでもよい。
(アミン系老化防止剤)
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、アミン系老化防止剤を含み、該アミン系老化防止剤は、上記一般式(1)で表される。一般式(1)で表されるアミン系老化防止剤は、N-フェニル-N’-(1,3-ジメチルブチル)-p-フェニレンジアミン(老化防止剤6PPD)と同様にフェニレンジアミン部分を含むものの、該フェニレンジアミン部分以外には二重結合を有しない点で、老化防止剤6PPDと異なる。また、一般式(1)で表されるアミン系老化防止剤は、ゴム組成物の耐オゾン性を向上させ、老化後の切断時伸び(EB)及び引張強さ(TB)の維持率の低下を抑制する作用を有する。
上記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立して一価の飽和炭化水素基である。RとRは、同一でも異なってもよいが、合成上の観点から、同一であることが好ましい。
前記一価の飽和炭化水素基の炭素数は、1~20が好ましく、3~10が更に好ましく、6及び7が特に好ましい。飽和炭化水素基の炭素数が20以下であると、単位質量当たりのモル数が大きくなるため、老化防止効果が大きくなり、ゴム組成物の耐オゾン性が向上する。
上記一般式(1)中のR及びRは、ゴム組成物の耐オゾン性を更に向上させる観点から、それぞれ独立して炭素数1~20の鎖状又は環状の一価の飽和炭化水素基であることが好ましい。
前記一価の飽和炭化水素基としては、アルキル基、シクロアルキル基が挙げられ、アルキル基は、直鎖状でも、分岐鎖状でもよく、また、シクロアルキル基には、置換基として更にアルキル基等が結合していてもよい。
前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、1,2-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1-メチルペンチル基、2-メチルペンチル基、3-メチルペンチル基、4-メチルペンチル基、1,2-ジメチルペンチル基、1,3-ジメチルペンチル基、1,4-ジメチルペンチル基、2,3-ジメチルペンチル基、2,4-ジメチルペンチル基、3,4-ジメチルペンチル基、n-ヘキシル基、1-メチルヘキシル基、2-メチルヘキシル基、各種オクチル基、各種デシル基、各種ドデシル基等が挙げられ、これらの中でも、1,4-ジメチルペンチル基が好ましい。
前記シクロアルキル基としては、シクロペンチル基、メチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられ、これらの中でも、シクロヘキシル基が好ましい。
上記一般式(1)で表されるアミン系老化防止剤として、具体的には、N,N’-ビス(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミン(老化防止剤77PD)、N,N’-ビス(1-エチル-3-メチルペンチル)-p-フェニレンジアミン、N,N’-ジシクロヘキシル-p-フェニレンジアミン(老化防止剤CCPD)等が挙げられ、これらの中でも、N,N’-ビス(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミン(老化防止剤77PD)、N,N’-ジシクロヘキシル-p-フェニレンジアミン(老化防止剤CCPD)が好ましく、N,N’-ビス(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミン(老化防止剤77PD)が特に好ましい。前記アミン系老化防止剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記アミン系老化防止剤の含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上であり、また、11質量部以下が好ましい。アミン系老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.1質量部未満であると、ゴム組成物の耐オゾン性を十分に確保することができず、特には、老化後のゴム組成物の切断時伸び(EB)及び引張強さ(TB)の低下を十分に抑制することができない。また、アミン系老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して11質量部以下であると、耐オゾン性以外のゴム物性(発熱性等)への悪影響が小さくなり、タイヤ用途により好適となる。前記アミン系老化防止剤の含有量は、耐オゾン性を向上させる観点から、前記ゴム成分100質量部に対して0.5質量部以上が好ましく、1質量部以上が更に好ましく、また、他のゴム物性へ影響を更に抑制する観点から、前記ゴム成分100質量部に対して10質量部以下が更に好ましく、8質量部以下がより一層好ましい。
(加硫遅延剤)
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、加硫遅延剤を含み、該加硫遅延剤は、上記一般式(2)で表される。一般式(2)で表される加硫遅延剤は、ゴム組成物の早期加硫(スコーチ)を抑制する作用を有しつつ、上記一般式(1)で表されるアミン系老化防止剤と組み合わせて使用しても、ブルームし難い。そのため、一般式(2)の加硫遅延剤をゴム組成物に配合することで、ゴム組成物の早期加硫(スコーチ)を抑制しつつ、ゴム組成物の粘着性(タック)の低下も抑制でき、ゴム組成物の混錬時と成形時の双方の作業性を向上させることができる。
上記一般式(2)中、R及びRは、それぞれ独立して置換又は非置換の一価の芳香族炭化水素基である。RとRは、同一でも異なってもよいが、合成上の観点から、同一であることが好ましい。
前記一価の芳香族炭化水素基の炭素数は、6~20が好ましく、6~10が更に好ましく、6が特に好ましい。芳香族炭化水素基の炭素数が20以下であると、単位質量当たりのモル数が大きくなるため、加硫遅延効果が大きくなり、ゴム組成物の耐スコーチ性が向上する。
前記一価の芳香族炭化水素基としては、アリール基、アラルキル基が挙げられる。
前記アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、デュリル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントリル基、ターフェニル基、ピレニル基、フェナントレニル基等が挙げられ、これらの中でも、フェニル基が好ましい。
前記アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。
前記一価の芳香族炭化水素基中の水素原子は、置換基で置換されていても、置換基で置換されていなくてもよい。ここで、置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基;ビニル基、1-プロペニル基、アリル基、ブテニル基、スチリル基等のアルケニル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等のアルコキシ基;アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等のアシル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のハロゲン原子;塩化メチル基、臭化メチル基、ヨウ化メチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等のハロアルキル基;ニトロ基等が挙げられる。
上記一般式(2)中、Rは、ハロゲンで置換されたアルキル基(ハロアルキル基)である。
前記ハロゲンで置換されたアルキル基の炭素数は、1~10が好ましく、1~4が更に好ましく、1が特に好ましい。ハロゲンで置換されたアルキル基の炭素数が10以下であると、単位質量当たりのモル数が大きくなるため、加硫遅延効果が大きくなり、ゴム組成物の耐スコーチ性が向上する。
また、前記ハロゲンで置換されたアルキル基において、ハロゲンによる置換数は、1~10が好ましく、1~5が更に好ましく、3が特に好ましい。
前記ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ、これらの中でも、塩素が好ましい。
前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等が挙げられ、これらの中でも、メチル基が好ましい。
また、ハロゲンで置換されたアルキル基として、具体的には、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、フルオロエチル基、クロロエチル基、ブロモエチル基等が挙げられ、これらの中でも、トリクロロメチル基が好ましい。
前記加硫遅延剤は、分子量が300以上800以下であることが好ましい。加硫遅延剤の分子量が300以上であると、加硫遅延剤が更にブルームし難くなり、ゴム組成物の耐ブルーム性が更に向上する。また、加硫遅延剤の分子量が800以下であると、単位質量当たりのモル数が大きくなるため、加硫遅延効果が大きくなり、ゴム組成物の耐スコーチ性が更に向上する。耐スコーチ性の観点から、加硫遅延剤の分子量は、700以下がより好ましく、600以下が更に好ましく、500以下がより一層好ましい。
前記加硫遅延剤は、炭素数が13~30であることが好ましい。加硫遅延剤の炭素数が13以上であると、加硫遅延剤が更にブルームし難くなり、ゴム組成物の耐ブルーム性が更に向上する。また、加硫遅延剤の炭素数が30以下であると、単位質量当たりのモル数が大きくなるため、加硫遅延効果が大きくなり、ゴム組成物の耐スコーチ性が更に向上する。耐スコーチ性の観点から、加硫遅延剤の炭素数は、25以下がより好ましく、20以下が更に好ましく、15以下がより一層好ましい。
上記一般式(2)で表される加硫遅延剤として、具体的には、N-フェニル-N-(モノクロロメチルチオ)ベンゼンスルホンアミド、N-フェニル-N-(ジクロロメチルチオ)ベンゼンスルホンアミド、N-フェニル-N-(トリクロロメチルチオ)ベンゼンスルホンアミド、N-フェニル-N-(トリクロロエチルチオ)ベンゼンスルホンアミド、N-フェニル-N-(トリクロロプロピルチオ)ベンゼンスルホンアミド、N-フェニル-N-(モノクロロメチルチオ)トルエンスルホンアミド、N-フェニル-N-(ジクロロメチルチオ)トルエンスルホンアミド、N-フェニル-N-(トリクロロメチルチオ)トルエンスルホンアミド等が挙げられ、これらの中でも、N-フェニル-N-(トリクロロメチルチオ)ベンゼンスルホンアミド(「N-フェニル-N-(トリクロロメチルスルフェニル)-ベンゼンスルホンアミド」とも呼ばれる。)が好ましい。前記加硫遅延剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記加硫遅延剤の含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して0.005質量部以上であり、0.01質量部以上が好ましく、また、3.5質量部以下が好ましい。加硫遅延剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.005質量部未満であると、ゴム組成物の早期加硫(スコーチ)を十分に抑制できない一方、0.01質量部以上であると、ゴム組成物の早期加硫(スコーチ)を更に抑制でき、ゴム組成物の耐スコーチ性が更に向上する。また、加硫遅延剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して3.5質量部以下であると、加硫遅延剤が更にブルームし難くなり、ゴム組成物の耐ブルーム性が更に向上する。そして、加硫遅延剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.01~3.5質量部であると、耐スコーチ性と耐ブルーム性とを高度に両立できる。
(キノリン系老化防止剤)
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、キノリン系老化防止剤を含んでもよい。該キノリン系老化防止剤は、キノリン部分又はその誘導体部分(ジヒドロキノリン部分等)を有する老化防止剤である。該キノリン系老化防止剤は、ゴム組成物の耐オゾン性を向上させる作用を有する。
前記キノリン系老化防止剤は、ジヒドロキノリン部分を有することが好ましく、1,2-ジヒドロキノリン部分を有することが更に好ましい。
前記キノリン系老化防止剤として、具体的には、2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリンの重合体(老化防止剤TMDQ)、6-エトキシ-2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン、6-アニリノ-2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン等が挙げられる。
前記キノリン系老化防止剤は、2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリンの重合体(老化防止剤TMDQ)を含むことが好ましい。2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリンの重合体を含むキノリン系老化防止剤は、ゴム組成物の耐オゾン性を向上させる効果が高く、また、ゴム組成物を変色させ難いという利点も有する。
なお、2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリンの重合体としては、2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリンの二量体、三量体、四量体等が挙げられる。
前記キノリン系老化防止剤の含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して0.1~5質量部であることが好ましい。キノリン系老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上であると、ゴム組成物の耐オゾン性が更に向上する。一方、キノリン系老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して5質量部以下であると、耐オゾン性以外のゴム物性(発熱性等)への悪影響を抑制することができ、タイヤ用途により好適となる。前記キノリン系老化防止剤の含有量は、耐オゾン性の観点から、前記ゴム成分100質量部に対して0.3質量部以上が好ましく、0.5質量部以上が更に好ましく、また、他のゴム物性へ影響の観点から、前記ゴム成分100質量部に対して4質量部以下が好ましく、3質量部以下が更に好ましい。
(ワックス)
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、更にワックスを含んでもよい。ゴム組成物がワックスを含む場合、ゴム組成物の耐オゾン性が更に向上する。
前記ワックスとしては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
前記ワックスの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して0.1~5質量部であることが好ましい。ワックスの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上であると、ゴム組成物の耐オゾン性が更に向上する。また、ワックスの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して5質量部以下であると、耐オゾン性以外のゴム物性への影響が小さい。前記ワックスの含有量は、耐オゾン性の観点から、前記ゴム成分100質量部に対して0.5質量部以上が更に好ましく、1質量部以上がより一層好ましく、また、他のゴム物性への影響の観点から、前記ゴム成分100質量部に対して4質量部以下が更に好ましく、3質量部以下がより一層好ましい。
(硫黄)
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、硫黄を含むことが好ましい。ゴム組成物が硫黄を含むことで、加硫可能となり、ゴム組成物の耐久性(特には、切断時伸び(EB)、引張強さ(TB))が向上する。
前記硫黄としては、種々の硫黄を使用できるが、不溶性硫黄よりも普通の硫黄(可溶性硫黄(粉末硫黄)等)が好ましく、また、オイルトリート硫黄等も好ましい。ここで、不溶性硫黄は、二硫化炭素に対して不溶な硫黄(無定形の高分子硫黄)であり、可溶性硫黄(粉末硫黄)は、二硫化炭素に対して可溶な硫黄である。
前記硫黄の含有量は、ゴム成分100質量部に対して0.1~10質量部の範囲が好ましく、1~5質量部の範囲が更に好ましい。硫黄の含有量がゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上であれば、加硫ゴムの耐久性を確保でき、また、ゴム成分100質量部に対して10質量部以下であれば、ゴム弾性を十分に確保できる。
(その他)
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、既述のゴム成分、アミン系老化防止剤、加硫遅延剤、キノリン系老化防止剤、ワックス、及び硫黄の他にも、必要に応じて、ゴム工業界で通常使用される各種成分、例えば、充填剤(シリカ、カーボンブラック、炭酸カルシウム等)、シランカップリング剤、軟化剤、加工助剤、樹脂、界面活性剤、有機酸(ステアリン酸等)、酸化亜鉛(亜鉛華)、加硫促進剤、硫黄以外の加硫剤等を、本発明の目的を害しない範囲内で適宜選択して含有していてもよい。これら配合剤としては、市販品を好適に使用することができる。
なお、上記一般式(1)で表されるアミン系老化防止剤は、任意の担体に担持されていてもよい。例えば、上記一般式(1)で表されるアミン系老化防止剤は、シリカ、炭酸カルシウム等の無機充填剤に担持されていてもよい。
また、上記一般式(1)で表されるアミン系老化防止剤は、ゴム成分と共にマスターバッチを構成してもよい。ここで、マスターバッチとする際に用いるゴム成分は、特に限定されるものではなく、天然ゴム(NR)等のジエン系ゴムでもよいし、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)等であってもよい。
また、上記一般式(1)で表されるアミン系老化防止剤は、有機酸との塩としてもよい。ここで、塩とする際に用いる有機酸としては、特に限定されるものではないが、ステアリン酸等が挙げられる。
(ゴム組成物の製造方法)
前記ゴム組成物の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、既述のゴム成分、アミン系老化防止剤及び加硫遅延剤に、必要に応じて適宜選択した各種成分を配合して、混練り、熱入れ、押出等することにより製造することができる。また、得られたゴム組成物を加硫することで、加硫ゴムとすることができる。
前記混練りの条件としては、特に制限はなく、混練り装置の投入体積やローターの回転速度、ラム圧等、及び混練り温度や混練り時間、混練り装置の種類等の諸条件について目的に応じて適宜に選択することができる。混練り装置としては、通常、ゴム組成物の混練りに用いるバンバリーミキサーやインターミックス、ニーダー、ロール等が挙げられる。
前記熱入れの条件についても、特に制限はなく、熱入れ温度や熱入れ時間、熱入れ装置等の諸条件について目的に応じて適宜に選択することができる。該熱入れ装置としては、通常、ゴム組成物の熱入れに用いる熱入れロール機等が挙げられる。
前記押出の条件についても、特に制限はなく、押出時間や押出速度、押出装置、押出温度等の諸条件について目的に応じて適宜に選択することができる。押出装置としては、通常、ゴム組成物の押出に用いる押出機等が挙げられる。押出温度は、適宜に決定することができる。
前記加硫を行う装置や方式、条件等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜に選択することができる。加硫を行う装置としては、通常、ゴム組成物の加硫に用いる金型による成形加硫機等が挙げられる。加硫の条件として、その温度は、例えば100~190℃程度である。
<タイヤ>
本発明のタイヤは、上述のタイヤ用ゴム組成物からなるゴム部材を具えることを特徴とする。本発明のタイヤは、前記タイヤ用ゴム組成物からなるゴム部材を具えるため、生産性に優れる。また、本発明のタイヤは、耐オゾン性に優れ、老化後の耐久性にも優れる。更に、本発明のタイヤは、環境に優しいという利点も有する。
上記のタイヤ用ゴム組成物を適用するゴム部材としては、タイヤ表面を構成する、サイドゴム、トレッドゴム、インナーライナー等が好適に挙げられる。なお、上記のタイヤ用ゴム組成物を適用するゴム部材は、タイヤの内部を構成するゴム部材であってもよく、かかるゴム部材としては、ビードフィラー、カーカスやベルト等の補強部材のコーティングゴム等が挙げられる。
本発明のタイヤは、適用するタイヤの種類に応じ、未加硫のゴム組成物を用いて成形後に加硫して得てもよく、又は予備加硫工程等を経た半加硫ゴムを用いて成形後、さらに本加硫して得てもよい。なお、本発明のタイヤは、好ましくは空気入りタイヤであり、空気入りタイヤに充填する気体としては、通常の或いは酸素分圧を調整した空気の他、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスを用いることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
<ゴム組成物の調製>
表1及び表2に示す配合処方に従い、ゴム組成物を製造した。
Figure 2023088674000005
*1 NR: 天然ゴム
*2 BR: ブタジエンゴム、シス-1,4結合量=96質量%以上
*3 カーボンブラック: 旭カーボン株式会社製、商品名「旭#65」
*4 ワックス: マイクロクリスタリンワックス、日本精鑞株式会社製の商品名「オゾエース0280」と日本精鑞株式会社製の商品名「オゾエース0701」の合計量
*5 老化防止剤6PPD: 一般式(1)中のR及びRの一方が不飽和炭化水素基(フェニル基)であるアミン系老化防止剤、N-フェニル-N’-(1,3-ジメチルブチル)-p-フェニレンジアミン、住友化学株式会社製、商品名「アンチゲン6C」
*6 老化防止剤77PD: 一般式(1)中のR及びRが飽和炭化水素基(1,4-ジメチルペンチル基)であるアミン系老化防止剤、N,N’-ビス(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミン、EASTMAN社製、商品名「Santoflex 77PD」
*7 加硫遅延剤A: N-シクロヘキシルチオフタルイミド、東レ・ファインケミカル株式会社製、商品名「リターダーCTP」
*8 加硫遅延剤B: 一般式(2)中のR及びRが芳香族炭化水素基(フェニル基)で且つRがハロゲンで置換されたアルキル基(トリクロロメチル基)である加硫遅延剤、N-フェニル-N-(トリクロロメチルスルフェニル)-ベンゼンスルホンアミド、ランクセス株式会社製、商品名「VulkalentE/C」
*9 老化防止剤TMDQ: キノリン系老化防止剤、2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン重合体
*10 ステアリン酸: 日油株式会社製、商品名「桐印ステアリン酸」
*11 硫黄: 細井化学工業株式会社製、商品名「HK200-5」、5%オイル
*12 その他薬品: ハクスイテック株式会社製の酸化亜鉛と三新化学工業株式会社製の商品名「サンセラーCM-G」を少なくとも含む総量
<評価>
得られたゴム組成物に対して、下記の方法で、スコーチタイム及びタック性を評価した。結果を表2に示す。
(1)スコーチタイム
JIS-K6300-1に準拠し、130℃にてスコーチタイムを測定した。
スコーチタイムの値が大きい程、ゴム焼けが起こり難く、耐スコーチ性に優れ、加工安定性が良好であることを示す。
比較例1で得たゴム組成物のスコーチタイムを100として、スコーチタイムの相対値を指数表示した。結果を表2に示す。
(2)タック性
得られたタイヤ用ゴム組成物を、シート状試料(厚さ2mm)に未加硫のまま成形し、4日間放置した後、未加硫での接着性の評価を実施した。評価は、室温にてピックアップ式タッキネス計(東洋精機(株)製ピクマタックメーター)を用いて行った。評価については、比較例2の値を100とする指数として「タック性」の欄に記載した。この指数が大きい程、タック性(粘着力)が高く、加工性に優れていることを意味する。
Figure 2023088674000006
表2の結果から、各実施例のゴム組成物は、いずれも、スコーチタイム、タック性ともに優れていることが分かる。また、各実施例のゴム組成物は、いずれも、タック性が高いことから、耐ブルーム性に優れることが分かる。

Claims (6)

  1. ゴム成分と、アミン系老化防止剤と、加硫遅延剤と、を含み、
    前記アミン系老化防止剤が、下記一般式(1):
    Figure 2023088674000007
    [式中、R及びRは、それぞれ独立して一価の飽和炭化水素基である]で表され、
    前記アミン系老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上であり、
    前記加硫遅延剤が、下記一般式(2):
    Figure 2023088674000008
    [式中、R及びRは、それぞれ独立して置換又は非置換の一価の芳香族炭化水素基であり、Rは、ハロゲンで置換されたアルキル基である]で表され、
    前記加硫遅延剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.005質量部以上であることを特徴とする、タイヤ用ゴム組成物。
  2. 前記加硫遅延剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.01~3.5質量部である、請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 上記一般式(1)中のR及びRが、それぞれ独立して炭素数1~20の鎖状又は環状の一価の飽和炭化水素基である、請求項1又は2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 前記加硫遅延剤は、分子量が300以上800以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  5. 前記加硫遅延剤は、炭素数が13~30である、請求項1~4のいずれか一項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載のタイヤ用ゴム組成物からなるゴム部材を具えることを特徴とする、タイヤ。
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