JP2009024134A - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐オゾン性と耐屈曲亀裂性能等の他の特性を維持したまま外観を向上する。
【解決手段】ジエン系ゴムを含むゴム成分に、N,N’−ビス−(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミンを配合し、かつ、ワックスを実質的に含まないことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物である。N,N’−ビス−(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミンは、ゴム成分100重量部に対して1〜5重量部配合されることが好ましい。該ゴム組成物は、サイドウォールゴム部に好適に用いられる。
【選択図】なし

Description

本発明は、主として空気入りタイヤに用いられるタイヤ用ゴム組成物、及び、それを用いた空気入りタイヤに関するものである。
従来より、タイヤ用ゴム組成物においては、大気中のオゾンによるゴムの亀裂防止、すなわち、オゾン劣化防止のために、ワックスが配合されている。ワックスは、ゴム表面に析出することで耐オゾン性能を発揮するものであるが、析出によりタイヤ表面が白色化するため、特にタイヤのサイドウォールに用いた場合に、外観が著しく悪化するという問題がある。
そこで、サイドウォールにおける白色化による外観悪化を改善するために、種々の方策が提案されている。例えば、下記特許文献1には、サイドウォールゴム部を2層構造にして、外層と内層とでゴムポリマーの不飽和度の割合を特定し、また、両層に配合されるフェニレンジアミン系老化防止剤とワックスの配合量を所定量以下に抑えることが提案されている。
下記特許文献2には、ジエン系ゴムからなるゴム成分に配合するワックスに関し、ワックスを構成するノルマルパラフィンとイソパラフィンの比率や炭素数分布を規定して、耐クラック性と外観向上の両立を図ることが提案されている。
下記特許文献3には、ジエン系ゴムに対し、ブチルゴムやハロゲン化ブチルゴムなどの非ジエン系ゴムをブレンドし、充填剤とともにマスターバッチ化した後に、該マスターバッチにジエン系ゴムを添加し混練してゴム組成物を調製すること、また、該ゴム組成物に、老化防止剤やワックスを配合しないことが提案され、これにより、外観性と耐オゾン性を向上させることが開示されている。
下記特許文献4には、サイドウォールにおけるタイヤ本体外面を、ワックス、老化防止剤及びシリコーンオイルを実質的に含まず、かつ、カーボンブラック、無機鉱物及びタルクのいずれかを含むゴム被覆層で覆うことが提案されている。
特開平10−035212号公報 特開2003−213043号公報 特開2005−272719号公報 特開2006−290288号公報
上記特許文献1や4に見られるように、サイドウォールゴム部を2層構造とすることで白色化を防止する方策は、製造工数が非常に大きくなり、コストアップにつながる。また、上記特許文献2のような特定のワックスの使用は、ブルームしたワックスが目立ち難いだけであり、ワックス自体を配合している限り、白色化する。
一方、従来のワックスや老化防止剤を含まない配合では、耐オゾン性を確保するために、ブチルゴムやハロゲン化ブチルゴムなどの非ジエン系ゴムをブレンドするため、これらを含まない配合と比べると、特にカットグロス(耐屈曲亀裂性能)等が低下する傾向にある。
このように従来技術では、ワックスを含まない配合の場合には、コストや工数がネックとなったり、耐オゾン性や他の特性を維持することが難しいという問題があった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、耐オゾン性と耐屈曲亀裂性能等の他の特性を維持したまま外観を向上することができるタイヤ用ゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明に係るタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴムを含むゴム成分に、N,N’−ビス−(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミンを配合し、かつ、ワックスを実質的に含まないことを特徴とするものである。
該ゴム組成物は、空気入りタイヤにおける種々のゴム部に用いることができるが、特に外観が問題となりやすいサイドウォール用として用いられることが好ましい。従って、本発明は、また、該ゴム組成物からなるサイドウォールゴム部を備える空気入りタイヤを提供するものである。
本発明によれば、白色化の原因であるワックスを実質的に含まないことにより、タイヤ表面における白色化を抑えて外観を向上することができる。
ワックスの効能は耐オゾン性であり、単純に削減するとオゾン劣化してしまうが、本発明では、N,N’−ビス−(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミンという特定の老化防止剤を配合したことにより、ワックス未添加による耐オゾン性の低下を補うことができる。しかも、この老化防止剤は、他のアミン系老化防止剤のようなゴム表面への析出による着色の問題も少ないことから、タイヤ表面の黒色度を上げて外観を向上することができる。
また、ワックス未添加による耐オゾン性の低下を上記特定の老化防止剤により補うため、ゴム成分としてジエン系ゴムを用いることができ、耐屈曲亀裂性能等の他の特性を維持することができる。
以下、本発明の実施に関連する事項について詳細に説明する。
本発明のゴム組成物に用いられるゴム成分は、ジエン系ゴムを含むものである。ジエン系ゴムとしては、特に限定されず、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレンゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエンゴムなどの各種ジエン系ゴムを用いることができ、これらはそれぞれ単独で用いても2種以上併用してもよい。
ゴム成分には、上記ジエン系ゴムとともに、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム(例えば、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)、塩素化ブチルゴム(Cl−IIR))、エチレンプロピレンゴム(EPM、EPDM)などの非ジエン系ゴムを配合してもよい。但し、これらの非ジエン系ゴムをブレンドすると、耐屈曲亀裂性能などの物性が損なわれるので、非ジエン系ゴムのブレンド比率はできるだけ小さいことが好ましい。すなわち、ゴム成分は、ジエン系ゴム80重量%以上であることが好ましく、より好ましくはジエン系ゴム単独である。
本発明のゴム組成物においては、白色の原因となるワックスは実質的に含まない。すなわち、白色の原因はワックスがゴム表面に析出するためなので、これを防止するために、ワックスを配合成分から除外する。後記実施例に示すように、ワックスは、ゴム成分100重量部に対して0.5重量部程度まで減量しても白色化が見られる。そのため、白色化を完全に抑えるためには、ワックスを無しにする必要がある。よって、ゴム組成物は、ワックスを全く含んでないことが望ましいが、ゴム成分100重量部に対して0.1重量部未満であれば不可避的に含有してもよい。
ゴム組成物の成分から除外される上記ワックスとは、具体的には、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスである。
本発明のゴム組成物には、ワックス未添加による耐オゾン性の低下を補うために、N,N’−ビス−(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン(N,N'-bis-(1,4-dimethylpentyl)-p-phenylenediamine。以下、老化防止剤77PDという。)が配合される。
かかる老化防止剤77PDは、ゴム組成物中に侵入してきた酸素に対するラジカルキャッチャーとして機能するアミン系老化防止剤の一種であるが、他のアミン系老化防止剤のようなゴム表面への析出による着色の問題が少ない。すなわち、他のアミン系老化防止剤では、ゴム表面に析出して、黒色のゴム表面を茶褐色等に着色することがあるが、老化防止剤77PDであると、このような問題をほぼ生じない。一方、一般に非汚染性といわれる非アミン系老化防止剤では、ワックス未添加による耐オゾン性の低下を十分に補うことができない。従って、老化防止剤77PDであると、ワックス未添加による耐オゾン性の低下を補いながら、タイヤ表面の黒色度を上げて外観を向上することができる。
該老化防止剤77PDは、ゴム成分100重量部に対して1〜5重量部配合されることが好ましく、より好ましくは1.5〜3重量部である。該老化防止剤77PDの配合量が少なすぎると、耐オゾン性の低下を補う効果が不十分となり、逆に多すぎると、モジュラスや硬さなどの物性が低下する。
本発明のゴム組成物には、前記老化防止剤77PDとともに、他の老化防止剤を併用してもよい。他の老化防止剤としては、N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン(6C)、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン(DPPD)などのアミン系老化防止剤が、酸化劣化防止効果の点から好ましいが、着色による外観不良を抑制する観点より、その配合量はできるだけ少量にとどめるべきであり、詳細には、ゴム成分100重量部に対して4重量部以下に配合することが好ましい。
本発明のゴム組成物には、タイヤ表面の黒色化等のために、充填剤としてカーボンブラックが配合されることが好ましい。カーボンブラックの配合量は特に限定されないが、ゴム成分100重量部に対して、20〜200重量部、より好ましくは20〜100重量部である。充填剤としては、カーボンブラックとともに、シリカ、タルク、クレーなどの無機充填剤を併用してもよい。
本発明に係るゴム組成物には、上記の各成分の他に、亜鉛華、ステアリン酸、オイルなどの軟化剤、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤など、タイヤ用組成物に通常配合される各種添加剤を配合することができる。ゴム組成物の混合は、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ローラーなどの公知の混練機を用いて行うことができる。
本発明のゴム組成物は、空気入りタイヤのトレッド部やサイドウォール部を構成するゴムとして好ましく用いられる。特には、サイドウォール用ゴムとして用いることである。かかるサイドウォールゴム部を備える空気入りタイヤは、常法に従い製造することができ、その際、例として、上記ゴム組成物からなるシート状の未加硫ゴムを作製し、該未加硫ゴムをカーカスの外側に貼り付けてグリーンタイヤを作製し、これをモールド内で加硫成形することにより、製造することができる。
上記のように本発明によれば、ワックスを添加する代わりに、老化防止剤77PDを配合することにより、ワックスの主目的である耐オゾン性を犠牲にすることなく、白色化しない黒色のゴムを得ることができる。一般に、ゴム表面に光沢のある(表面粗さが小さい)ものほど黒色度が高いが、その一方で、光沢のあるものほど、ワックスの析出による白色化が顕著である。そのため、表面粗さの小さい(例えば、算術平均表面粗さ(Ra)が1.5μm以下。)タイヤ表面(特に、そのサイドウォール表面)において、本発明による改善効果は非常に大きく、良好な製品外観を維持することができる。ここで、算術平均表面粗さは、触針式表面粗さ計を用いて、JIS B0601(触針式表面粗さ測定器)の規定に準拠し測定される単位長さ当たりの表面凹凸程度の算術平均粗さである。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(第1の実施例)
バンバリーミキサーを使用し、下記表1に示す配合に従い、タイヤサイドウォール用ゴム組成物を調製した。表1中の各成分の詳細は以下の通りである。
・天然ゴム:RSS3号、
・ブタジエンゴム:JSR(株)製「BR01」、
・カーボンブラック:昭和キャボット(株)製「ショウブラックN330」、
・ワックス:日本精蝋(株)製「オゾエース0355」。
・老化防止剤77PD:N,N’−ビス−(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、LANXESS社製「Vulkanox4030」、
・老化防止剤DPPD:N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、大内新興化学工業(株)製「ノクラックDP」、
・老化防止剤DTBMP:2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、大内新興化学工業(株)製「ノクラック200」、
・老化防止剤MBI:2−メルカプトベンゾイミダゾール、大内新興化学工業(株)製「ノクラックMB」、
・老化防止剤6C:N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン(6PPD)、大内新興化学工業(株)製「ノクラック6C」。
また、各ゴム組成物には、共通配合として、ゴム成分100重量部に対し、ステアリン酸(日本油脂(株)製「ステアリン酸N50」)2重量部、亜鉛華(堺化学工業(株)製「亜鉛華1号」)3重量部、オイル((株)ジャパンエナジー製「プロセスオイルX140」)10重量部、硫黄(細井化学工業(株)製「粉末硫黄」)2重量部、加硫促進剤(三新化学工業(株)製「サンセラーNS」)1重量部を配合した。
各ゴム組成物を160℃で30分間加硫して加硫ゴム片を作製し、各加硫ゴム片について、物性(100%、300%モジュラス、引張強さ、切断時伸び、引裂強さ、硬さ、反発弾性率)と、耐オゾン性能と、耐屈曲亀裂性能と、外観性を評価した。各評価の測定方法は以下の通りである。
・モジュラス、引張強さ、切断時伸び:JIS K6251に準拠した引張試験により測定(ダンベル状3号形)。
・引裂強さ:JIS K6252に準拠して測定(クレセント形試験片)。
・硬さ:JIS K6253に準拠して、タイプAデュロメータ(A型)を用いて、23℃で硬さを測定。
・反発弾性率:JIS K6255に準拠して、リュプケ式反発弾性試験装置を用いて測定。
・耐オゾン性能:JIS K6259に準拠し、加硫ゴム片(長さ60mm×幅10mm×厚み2.0mm)を30%伸張させ、オゾン濃度50pphmにて24時間放置させる静的オゾン劣化試験を行った(雰囲気温度40℃)。また、同JIS規格に準拠し、オゾン濃度50pphm、雰囲気温度40℃にて、24時間、0〜20%で往復運動伸長させて動的オゾン劣化試験を行った。試験後のクラックの発生状態を目視により観察し、下記の基準で耐オゾン性能を評価した。
○:クラックの発生なし、
△:微細なクラックあり、
×:大きなクラックあり。
・耐屈曲亀裂性能:JIS K6260(デマチャ屈曲亀裂試験)に準拠した屈曲亀裂発生試験と屈曲亀裂成長試験を実施し、亀裂発生試験については、3級に達するまでの屈曲回数を、亀裂成長試験については、亀裂2mm成長するまでの屈曲回数を、それぞれ求めた。
・外観性:加硫ゴム片(長さ150mm×幅150mm×厚み2.0mm)を40℃に温度調節したギアーオーブン中に入れて45日間放置し、その後、加硫ゴム片の表面を目視により観察して、下記の基準で外観性を評価した。
○:表面が黒い、又は白色化ないし変色が認められない、
△:わずかに白色又は茶褐色等に変色した、
×:明らかに白色又は茶褐色等に変色した。
Figure 2009024134
結果は表1に示す通りであり、ワックスを配合した比較例1,2では白色化が認められ、外観が損なわれていた。特に、ワックスの添加部数を0.5phr程度まで減量した比較例2においても白色化が見られた。
これに対し、実施例1〜3では、ワックスを未添加とすることで白色化することなく外観性に優れていた。また、老化防止剤77PDを配合することで、ワックス未添加のジエン系ゴム配合であるにもかかわらず、耐オゾン性がコントロールである比較例1と同等以上に維持されており、耐屈曲亀裂性能も維持されていた。なお、老化防止剤77PDの配合量が6phrである実施例3ではモジュラス及び硬さがやや低下しており、これらの物性を保持するためには、老化防止剤77PDの配合量は5phr以下であることが好ましい。
ワックスの代わりに老化防止剤6Cを増量した比較例3では、耐オゾン性の維持効果が不十分であり、また、ゴム表面が茶褐色に変色して外観が損なわれた。また、ワックスの代わりに、他のアミン系老化防止剤である老化防止剤DPPDを配合した比較例4では、耐オゾン性の維持効果に優れたものの、ゴム表面が変色して外観が損なわれた。
また、非アミン系老化防止剤として、フェノール系老化防止剤DTBMPを配合した比較例5や、老化防止剤MBIを配合した比較例6では、外観性は優れていたものの、耐オゾン性の維持効果が不十分であった。
以上のことから、ワックスの代わりに添加する老化防止剤として、老化防止剤77PDは、耐オゾン性及び外観の点で特有の効果を持つことが分かる。
(光沢度の測定)
実施例1〜3及び比較例1の各加硫ゴム片(長さ150mm×幅150mm×厚み2.0mm)について、40℃に温度調節したギアーオーブン中で所定期間放置しながら、経日後のゴム表面の光沢度を測定するとともに、目視にて外観を評価した。
光沢度の測定は、光沢度計(MINOLTA製「Uni−Gloss60」)を用いて行った。数値が高い方が光沢があり、白色化が少ないことを意味する。
結果を下記表2と図1に示す。ワックスを配合した比較例1では、初期の値から既に光沢度がやや低く、ワックスなしのものよりも白色化していた。しかも、経日により、ワックス有りの比較例1では、ワックスの析出により光沢度が更に低下していった。これに対し、ワックス無しの実施例1〜3では、いずれも45日経過後も光沢度が初期値とほとんど変化しておらず、白色化していなかった。
Figure 2009024134
(第2の実施例)
バンバリーミキサーを使用し、下記表3に示す配合に従い、タイヤトレッド用ゴム組成物を調製した。表3中の各成分の詳細は以下のものを除いて、上記第1の実施例と同じである。
・スチレンブタジエンゴム:JSR(株)製「1500」、
・カーボンブラック:昭和キャボット(株)製「ショウブラックN330T」。
また、各ゴム組成物には、共通配合として、ゴム成分100重量部に対し、ステアリン酸(日本油脂(株)製「ステアリン酸N50」)2重量部、亜鉛華(堺化学工業(株)製「亜鉛華1号」)3重量部、オイル((株)ジャパンエナジー製「プロセスオイルX140」)15重量部、硫黄(細井化学工業(株)製「粉末硫黄」)2.5重量部、加硫促進剤(三新化学工業(株)製「サンセラーNS」)1.5重量部を配合した。
各ゴム組成物について、第1の実施例と同様にして、物性(100%、300%モジュラス、引張強さ、切断時伸び、引裂強さ、硬さ、反発弾性率)と、耐オゾン性能と、外観性を評価した。結果は表3に示す通りである。
Figure 2009024134
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、空気入りタイヤのトレッドやサイドウォールなどの種々のゴム部に用いることができ、特に、サイドウォールを構成するゴムとして特に好適に利用することができる。
ゴム表面の光沢度の経日変化を示すグラフである。

Claims (3)

  1. ジエン系ゴムを含むゴム成分に、N,N’−ビス−(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミンを配合し、かつ、ワックスを実質的に含まないことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
  2. 前記ゴム成分100重量部に対して、N,N’−ビス−(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミンを1〜5重量部含有する、請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 請求項1又は2記載のゴム組成物からなるサイドウォールゴム部を備える空気入りタイヤ。
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