JP2023080692A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転にともなう室外機の振動によって、消音器と配管部材との好適な接続が妨げられることを抑制できる空気調和装置を提案する。【解決手段】空気調和装置は、室外機と、室内機とを備える。室外機は、第1ケーシングと、加湿ユニットと、第1配管部材220と、消音器230とを有する。第1ケーシングは、側板210sを有する。加湿ユニットは、外気を取り込んで室内へと送る。第1配管部材220は、一端が加湿ユニットに接続され、加湿ユニットから送られた空気が通過する。消音器230は、第1配管部材220の他端に接続され、加湿ユニットから放射され第1配管部材220を伝わった音を低減する。消音器230は、側板210sに対して固定されている。【選択図】図6

Description

空気調和装置に関する。
特許文献1(特開2004-69173号公報)は、外気を取り込んで室内機へと送る送風装置(加湿ユニット)と、室内機へと送られる空気が通る搬送経路と、搬送経路を伝わる音を低減する消音器(マフラー)とを有する空気調和装置を開示している。特許文献1において、消音器は、搬送経路を構成する配管部材の途中に設けられ、室外機の側板と、側板を覆うカバーとの間に収容されている。
空気調和装置の運転にともない室外機に発生する振動が室外機の近傍に設けられた消音器に作用することで、消音器の姿勢が当初の状態から変化して、消音器と配管部材との好適な接続が妨げられる恐れがある。
本開示は、運転にともなう室外機の振動によって、消音器と配管部材との好適な接続が妨げられることを抑制できる空気調和装置を提案する。
第1観点の空気調和装置は、室外機と、室内機とを備える。室外機は、第1ケーシングと、加湿ユニットと、配管部材と、消音器とを有する。ケーシングは、側板を有する。加湿ユニットは、外気を取り込んで室内へと送る。配管部材は、一端が加湿ユニットに接続され、加湿ユニットから送られた空気が通過する。消音器は、配管部材の他端に接続され、加湿ユニットから放射され配管部材を伝わった音を低減する。消音器は、側板に対して固定されている。
本空気調和装置では、消音器が室外機の側板に対して固定されているため、運転にともなう室外機の振動によって、消音器の姿勢が当初の状態から変化することが抑制される。この結果、消音器と配管部材との好適な接続が維持される。
したがって、本空気調和装置によれば、運転にともなう室外機の振動によって、消音器と配管部材との好適な接続が妨げられることが抑制される。
第2観点の空気調和装置は、第1観点の空気調和装置であって、消音器が、取付板を介して側板に固定されている。
本空気調和装置では、取付板によって、消音器が側板から離間できる。このため、加湿ユニットから送られた空気を消音器へ送る配管部材に設ける屈曲(アール)の径を、消音器と側板とが離間していない場合と比べて大きく確保できる。これにより、空気調和装置によれば、配管部材を通過する空気が勢いよく配管部材の内面に衝突して発生する音(衝突音)に起因する騒音を抑制することができる。
第3観点の空気調和装置は、第2観点の空気調和装置であって、取付板が、第1固定部材により側板に固定されている。
本空気調和装置では、消音器は、側板に確実に固定される。
第4観点の空気調和装置は、第3観点の空気調和装置であって、取付板が、複数の第1固定部材により側板に固定されている。複数の第1固定部材は、互いに鉛直方向及び水平方向のいずれにおいても重ならない位置に配置されている。
本空気調和装置では、取付板は、鉛直方向及び水平方向のどちらへの振動に対しても消音器の姿勢の変化を抑制できる。
第5観点の空気調和装置は、第3観点または第4観点の空気調和装置であって、消音器が、複数の第2固定部材により取付板に固定されている。
第6観点の空気調和装置は、第5観点の空気調和装置であって、複数の第2固定部材が、互いに鉛直方向及び水平方向のいずれにおいても重ならない位置に配置されている。
本空気調和装置では、消音器は、鉛直方向及び水平方向のどちらへの振動に対しても姿勢の変化が抑制される。
第7観点の空気調和装置は、第1観点から第6観点の空気調和装置の1つであって、室外機が、側板と、消音器とを覆うカバーをさらに備える。
本空気調和装置では、消音器等の側板に取り付けられた部材が外部に露出しないため、これらの部材の耐候性が確保される。
第8観点の空気調和装置は、第7観点の空気調和装置であって、室外機が、閉鎖弁をさらに備える。カバーは、閉鎖弁をさらに覆う。カバーは、消音器と、閉鎖弁との間を隔てる仕切板を有する。
本空気調和装置では、消音器が収容される空間と、閉鎖弁が収容される空間とが隔てられる。このため、閉鎖弁を流れる高温の冷媒により温度が上昇した空気が消音器に直接触れることで、消音材が加熱されることが抑制される。
第9観点の空気調和装置は、第8観点の空気調和装置であって、仕切板が、消音器が収容される空間と、閉鎖弁が収容される空間とをつなぐスリットが形成されている。
本空気調和装置では、消音器を流れる空気により加熱された空間の空気が空間及び開口を通ってカバーの外部へ流出するため、消音材の温度上昇が抑制される。
第10観点の空気調和装置は、第7観点から第9観点の空気調和装置の1つであって、カバーが、仕切板から消音器の鉛直方向下方に向かって突出する突出部を有する。
本空気調和装置では、室外機の振動等により消音器が配管部材から抜けることが抑制される。
第11観点の空気調和装置は、第7観点から第10観点の空気調和装置の1つであって、カバーが、消音器と対向する面に断熱部を有する。
本空気調和装置では、日照等にともなうカバーの温度上昇により、消音器の消音材が加熱されることが抑制される。
第12観点の空気調和装置は、第7観点から第11観点の空気調和装置の1つであって、カバーが、消音器と対向する面に緩衝部を有する。
本空気調和装置では、消音器に伝わった室外機の振動が緩衝部によって吸収されるため、消音器の姿勢が当初の状態から変化することがより効果的に抑制される。
第13観点の空気調和装置は、第1観点から第12観点の空気調和装置の1つであって、室外機が、側板に開口が形成されている。開口は、遮蔽板により一部が閉塞されている。遮蔽板は、部分的に切り取るための第1ガイド溝が形成されている。
本空気調和装置では、空気調和装置の設置時等に設置作業者等が消音器の有無に応じて遮蔽板の大きさを変えることができる。このため、消音器の有無に応じて異なる大きさの遮蔽板を準備する必要がないため、空気調和装置の製造コストが抑制される。
第14観点の空気調和装置は、第1観点から第13観点の空気調和装置の1つであって、配管部材が、部分的に切り取るための第2ガイド溝が形成されている。
本空気調和装置では、空気調和装置1の設置時等に設置作業者等が消音器の位置に応じて第1配管部材の長さを変えることができる。このため、空気調和装置1の設置場所に応じて異なる大きさの配管部材を準備する必要がないため、空気調和装置1の製造コストが抑制される。
図1は、一実施形態に係る空気調和装置1の全体構成を示す図である。 図2は、冷媒回路100及び加湿ユニット3の概略を示す図である。 図3は、制御部9の制御ブロック図である。 図4は、室外機2の斜視図である。 図5は、室外機2の右側側面図である。 図6は、側板210sに取り付けられた部材の分解斜視図である。 図7は、消音器230の断面図である。 図8は、カバー260の側板210sに対向する面を示した斜視図である。 図9は、変形例C及び変形例Dに係る空気調和装置1のカバー260を示した図である。 図10は、変形例Eに係る空気調和装置1の遮蔽板240を示した斜視図である。 図11は、変形例Fに係る空気調和装置1の第1配管部材220を示した斜視図である。 図12は、変形例Gに係る空気調和装置1の室外機2の右側側面図である。
(1)全体構成
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷媒サイクルによって、対象空間である部屋RMの内部(室内)の空調を行う。空気調和装置1は、主として、室外機2と、室内機4と、液冷媒連絡管5と、ガス冷媒連絡管6と、第2配管部材7と、リモコン8と、制御部9と、を有している。詳細は後述するが、室外機2は、加湿ユニット3を有する。
液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6は、室外機2と、室内機4とを接続する。室外機2と、室内機4と、液冷媒連絡管5と、ガス冷媒連絡管6と、は冷媒配管により環状に接続されて、冷媒回路100を構成する。冷媒回路100は、内部に冷媒が封入されている。
第2配管部材7は、加湿ユニット3と、室内機4とを接続する。第2配管部材7は、加湿ユニット3から室内機4へ向かって部屋RMの外部の空気である外気を送るホース状の配管である。第2配管部材7は、例えば、軟質樹脂を用いて製造される。加湿ユニット3から室内機4へ送られる外気には、外気に加湿をした加湿空気が含まれる。
詳細は後述するが、制御部9は、空気調和装置1の各機器を制御して、暖房運転、冷房運転、及び加湿運転等の空調運転を行う。
以下の説明で用いる上、下、前、後、左、右の各方向は、図1、図4から図10、図13に矢印で示された方向に従う。
(2)詳細構成
(2-1)室外機
室外機2は、部屋RMの外部(室外。例えば、建物の屋上や建物の外壁面近傍等。)に設置されている。室外機2は、主として、第1ケーシング210と、圧縮機211と、四路切換弁212と、熱源熱交換器213と、熱源膨張弁214と、室外ファン215と、閉鎖弁216と、第1配管部材220と、消音器230と、遮蔽板240と、取付板250と、カバー260と、加湿ユニット3とを有している。
(2-1-1)第1ケーシング
第1ケーシング210は、略直方体形状の筐体である。第1ケーシング210は、圧縮機211と、四路切換弁212と、熱源熱交換器213と、熱源膨張弁214と、室外ファン215とを内部に収容する。第1ケーシング210は、正面板210fと、2つの側板210sと、天板210tとを有する。
第1ケーシング210は、ケーシングの一例である。
正面板210fは、熱交換後の空気を吹き出すための開口である吹出口210faが形成されている。吹出口210faは、グリルにより覆われている。
天板210tは、第1配管部材220を通すための開口210taが形成されている。
2つの側板210sの一方は、開口210saと、ボルト孔210sbと、ボルト孔210scとが形成されている。本実施形態では、右側の側板210sに開口210sa、ボルト孔210sb、及びボルト孔210scが形成され、消音器230等が取り付けられた例を説明するが、これらは左側の側板210sに取り付けられてもよい。以下では、側板210sとよぶ場合、右側の側板210sを示すこととする。
開口210saは、第1配管部材220を通すために、側板210sの上方に形成された開口である。ボルト孔210sbは、遮蔽板240を固定するためのボルト240aが締結されるボルト孔である。ボルト孔210scは、取付板250を固定するためのボルト250aが締結されるボルト孔である。
(2-1-2)圧縮機
圧縮機211は、冷媒回路100において、低圧の冷媒を吸入側211aから吸入して、高圧になるまで圧縮した後、吐出側211bから吐出する。圧縮機211は、圧縮要素(図示省略)と、圧縮要素を回転駆動する圧縮機モータ(図示省略)を有する。圧縮機モータは、インバータ等を介して、制御部9により回転数が制御される。圧縮機211の容量は、制御部9が圧縮機モータの回転数を変えることにより制御される。
(2-1-3)四路切換弁
四路切換弁212は、冷媒回路100において、冷媒の流れの方向を切り換える。四路切換弁212は、第1ポートP1と、第2ポートP2と、第3ポートP3と、第4ポートP4と、を有する。四路切換弁212は、制御部9により、第1ポートP1と第4ポートP4が互いに連通して第2ポートP2と第3ポートP3が互いに連通する第1状態(図2において破線で示す状態)と、第1ポートP1と第2ポートP2が互いに連通して第3ポートP3と第4ポートP4が互いに連通する第2状態(図2において実線で示す状態)との間で切り換えられる。
第1ポートP1は、圧縮機211の吐出側211bに接続されている。第2ポートP2は、熱源熱交換器213のガス側に接続されている。第3ポートP3は、圧縮機211の吸入側211aに接続されている。第4ポートP4は、ガス冷媒連絡管6に接続されている。
(2-1-4)熱源熱交換器
熱源熱交換器213は、冷媒と外気との熱交換を行う熱交換器である。熱源熱交換器213の一端は、熱源膨張弁214に接続されている。熱源熱交換器213の他端は、四路切換弁212の第2ポートP2に接続されている。
(2-1-5)熱源膨張弁
熱源膨張弁214は、冷媒回路100において、冷媒を減圧する膨張機構である。熱源膨張弁214は、液冷媒連絡管5と、熱源熱交換器213の液側との間に設けられる。熱源膨張弁214は、開度制御が可能な電動膨張弁である。熱源膨張弁214の開度は、制御部9により制御される。
(2-1-6)室外ファン
室外ファン215は、気流を生成し、外気を熱源熱交換器213に送る。室外ファン215が外気を熱源熱交換器213に送ることにより、熱源熱交換器213内の冷媒と外気との熱交換が促される。室外ファン215は、室外ファンモータ215aによって回転駆動される。室外ファン215の風量は、制御部9が室外ファンモータ215aの回転数を変えることにより制御される。
(2-1-7)閉鎖弁
閉鎖弁216は、手動で開閉される弁であり、例えば、空気調和装置1の設置時等に設置作業者によって開閉される。閉鎖弁216は、液側閉鎖弁216aと、ガス側閉鎖弁216bとを含む。液側閉鎖弁216aは、冷媒回路100において、熱源膨張弁214と液冷媒連絡管5との間に設けられる弁である。ガス側閉鎖弁216bは、冷媒回路100において、四路切換弁212の第4ポートP4とガス冷媒連絡管6との間に設けられる弁である。液側閉鎖弁216aとガス側閉鎖弁216bとを総称して、閉鎖弁216とよぶ。
本実施形態では、閉鎖弁216は、側板210sの下方において、液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6を接続可能に第1ケーシング210から突き出している。
(2-1-8)第1配管部材
第1配管部材220は、加湿ユニット3の給気ファン313(後述)から送られた空気を、消音器230を介して第2配管部材7へ送るダクトである。第1配管部材220は、一端が加湿ユニット3の給気ファン313に接続され、他端が消音器230に接続される。第1配管部材220は、例えば、硬質樹脂を用いて製造される。
第1配管部材220は、配管部材の一例である。
本実施形態では、第1配管部材220は、第1ケーシング210の天板210tに形成された開口210ta及び側板210sに形成された開口210saを通るように配置される。第1配管部材220の他端は、第1ケーシング210の右側側方において消音器230に接続される。
第1配管部材220は、ボルト220aを挿入するためのボルト孔220bが形成されている。
(2-1-9)消音器
消音器230は、加湿ユニット3から送られた空気が通過するとともに、加湿ユニット3から放射され第1配管部材220の内部を伝わった音を低減する部材である。消音器230は、略円筒形状の本体ケーシング230aと、本体ケーシング230aに収容された消音材230bとを有する。
本体ケーシング230aは、内部へ空気が流入する流入口230a1と、内部から空気が流出する流出口230a2とを有する。流入口230a1及び流出口230a2は、円筒形状である。流入口230a1は、本体ケーシング230aの上方に形成されている。流出口230a2は、本体ケーシング230aの下方に形成されている。
流入口230a1と第1配管部材220とは、第1配管部材220の他端が流入口230a1に挿入されることにより接続される。流出口230a2と第2配管部材7とは、流出口230a2が第2配管部材7の一端に挿入されることにより接続される。
本体ケーシング230aと、流入口230a1と、流出口230a2とは、上下方向に伸びる直線Cにおいて、本体ケーシング230aの軸中心c1と、流入口230a1の軸中心c2と、流出口230a2の軸中心c3とが重なるように形成されている。言い換えると、消音器230の本体ケーシング230aは、側板210sの平面視において、直線Cに対してシンメトリとなっている(図7参照)。
消音材230bは、音のエネルギーを吸収する材質である。本体ケーシング230aに収容された消音材230bは、本体ケーシング230aの内部に消音材230bに囲まれた円柱状の流路230b1を形成する。
加湿ユニット3から放射され第1配管部材220の内部を伝わる音は、流入口230a1から流路230b1に入り、流路230b1を通過する際に消音材230bによってエネルギーの大部分が吸収される。この結果、第1配管部材220の内部を伝わった音は、消音器230の内部で音量が低減される。
本体ケーシング230aは、外表面から突出する板状の支持部230cを2つ備える。支持部230cは、ボルト230dが挿入される孔が形成されている。2つの支持部230cは、上下方向に並んで設けられる。消音器230は、図6に示されるように、2つの支持部230cのそれぞれに挿入されたボルト230dが取付板250に締結されることにより、取付板250に対して固定される。
(2-1-10)遮蔽板
遮蔽板240は、第1配管部材220と開口210saとの間に生じる隙間の少なくとも一部を塞ぐ板状の部材である。遮蔽板240は、図5に示されるように、側板210sのボルト孔210sbに螺合されるボルト240aによって側板210sに固定される。
遮蔽板240は、ボルト240aを挿入するためのボルト孔240bが形成されている。
(2-1-11)取付板
取付板250は、消音器230を側板210sに対して固定するための板状の部材である。取付板250は、図5に示されるように、側板210sのボルト孔210scに締結されるボルト250aによって側板210sに固定される。
取付板250は、ボルト250aを挿入するためのボルト孔250bとが形成されている。取付板250は、第1配管部材220を固定するためのボルト220aを締結するためのボルト孔250cと、消音器230を固定するための2つのボルト230dを締結するための2つのボルト孔250dが形成されている。
ボルト250aは、第1固定部材の一例である。
(2-1-12)カバー
カバー260は、閉鎖弁216と、側板210sと、消音器230と、遮蔽板240と、取付板250とを覆う部材である。カバー260は、フランジ260aと、カバー本体260bとを有する。フランジ260aは、側板210sの外縁の少なくとも一部に接触するように形成されたフランジである。カバー本体260bは、フランジ260aから第1ケーシング210の外方に向かって膨らんで、閉鎖弁216と、側板210sと、消音器230と、遮蔽板240と、取付板250とを覆う。カバー本体260bは、仕切板260cと、開口260dとが形成されている。なお、図5では、便宜上、カバー260の外縁のみを点線で示す。
仕切板260cは、カバー本体260bと側板210sとが形成する空間を、消音器230が収容される空間S1と閉鎖弁216が収容される空間S2とに仕切る。仕切板26cは、カバー本体260bの側板210sと対向する面に形成されている。仕切板26cは、空間S1と空間S2とをつなぐ複数のスリット260c1と、第2配管部材7を通すための開口260c2とが形成されている。さらに、仕切板260cは、開口260c2を形成する端部から消音器230の下部に向かって突出する突出部260c3を有する。
突出部260c3は、仕切板260cから消音器230の鉛直方向下方に向かって突出するように設けられる。突出部260c3は、消音器230が第1配管部材220から抜けることを抑制するために設けられる。突出部260c3は、カバー260が側板210sに取り付けられた状態で、消音器230の下部に接触するか、または、消音器230の下部との間にわずかな隙間を空けるように形成される。
開口260dは、第2配管部材7を通してカバー260の外部へ出すための開口である。本実施形態では、開口260dは、カバー本体260bの後ろ側の面に形成されている。
(2-1-13)加湿ユニット
加湿ユニット3は、外気を取り込んで室内(より詳細には、室内機4)に送る装置である。ここでいう外気は、外気に加湿をした加湿空気を含む。加湿ユニット3は、第1ケーシング210の天板210tの上部に一体的に設けられる。加湿ユニット3は、第2ケーシング310と、加湿ロータ311と、ヒータ312と、給気ファン313と、吸着ファン314と、第1経路315と、第2経路316とを有する。
加湿ユニット3は、送風装置の一例である。
(2-1-14)第2ケーシング
第2ケーシング310は、略直方体形状の筐体である。第2ケーシング310は、加湿ロータ311と、ヒータ312と、給気ファン313と、吸着ファン314と、第1経路315と、第2経路316とを内部に収容する。第2ケーシング310は、正面板310fと、底板310bとを有する。
正面板310fは、後述する、第1取込口315a、第2取込口316a、及び第2排出口316cである開口310faが形成されている。
底板310bは、第1ケーシング210の開口210taと連通する開口310baが形成されている。
(2-1-15)加湿ロータ
加湿ロータ311は、外気中の水分を吸着するとともに、加熱されることで吸着した水分を放出する調湿用ロータである。加湿ロータ311は、ハニカム構造を有し、略円盤状の外形を有している。加湿ロータ63は、常温で空気中の水分を吸着し、加熱された空気等に曝されて温度上昇すると水分を放出する材質を用いて製造される。加湿ロータ63の材質は、限定するものではないが、例えばシリカゲルやゼオライト等の吸着剤である。
加湿ロータ311は、加湿ユニット3の内部において周方向に回転可能に設けられており、ロータ駆動モータ311aによって回転させられる。ロータ駆動モータ311aは、制御部9により制御される。
(2-1-16)ヒータ
ヒータ312は、加湿ロータ311を加熱する。具体的には、ヒータ312は、第1経路315に設けられ、第1経路315を通って加湿ロータ311へと送られる外気を加熱する。加熱された外気は、加湿ロータ311へ送られる。ヒータ312は、制御部9により制御される。
(2-1-17)給気ファン
給気ファン313は、外気を第1経路315に流入させるとともに、外気を第1配管部材220に送る。給気ファン313は、制御部9により制御される。
(2-1-18)吸着ファン
吸着ファン314は、外気を第2経路316に流入させる。吸着ファン314は、制御部9により制御される。
(2-1-19)第1経路
第1経路315は、加湿ロータ311を通過させた外気を、給気ファン313へ送る通気経路である。具体的には、第1経路315は、図2に示されるように、第1取込口315aと、ヒータ312と、加湿部315bと、第1排出口315cとをこの順で結ぶ経路である。
第1取込口315aは、第2ケーシング310に形成された開口である。外気は、第1取込口315aを通って第1経路315に流入する。
加湿部315bは、加湿ロータ311の周方向における所定範囲が露出する部分である。加湿ロータ311に吸着された水分は、加湿部315bを通過するヒータ312で加熱された外気に放出される。
第1排出口315cは、給気ファン313に接続されている。外気は、第1排出口315cを通って給気ファン313に流入する。
(2-1-20)第2経路
第2経路316は、流入した外気に含まれる水分を加湿ロータ311に吸着させる通気経路である。具体的には、第2経路316は、図2に示されるように、第2取込口316aと、吸着部316bと、吸着ファン314と、第2排出口316cとをこの順で結ぶ経路である。
第2取込口316aは、第2ケーシング310に形成された開口である。外気は、第2取込口316aを通って第2経路316に流入する。
吸着部316bは、加湿ロータ311の周方向における所定範囲が露出する部分である。吸着部316bにおいて露出する範囲は、加湿部315bにおいて露出する範囲とは異なる。第2経路316に流入した外気に含まれる水分は、吸着部316bにおいて加湿ロータ311に吸着される。
第2排出口316cは、第2ケーシング310に形成された開口である。加湿ロータ311に水分が吸着された外気は、第2排出口316cを通って第2経路316から(言い換えると加湿ロータ311から)流出する。
(2-2)室内機
室内機4は、部屋RMにおいて壁WLに掛けて設置される壁掛け型の室内空調機である。室内機4は、主として、第3ケーシング410と、利用熱交換器411と、室内ファン412と、第3配管部材413とを有している。なお、室内機4は、壁掛け型の室内空調機に限定されない。室内機4は、例えば、天井埋め込み型の室内空調機や、床置き型の室内空調機であってもよい
(2-2-1)第3ケーシング
第3ケーシング410は、略直方体形状の筐体である。第3ケーシング410は、利用熱交換器411と、室内ファン412と、室内ファン412と、第3配管部材413を内部に収容する。第3ケーシング410は、利用熱交換器411において冷媒と熱交換を行った空気が吹き出す開口である吹出口410aが下方に形成されている。
(2-2-2)利用熱交換器
利用熱交換器411は、冷媒回路100において、冷媒と室内の空気との熱交換を行う。利用熱交換器411の一端は、液冷媒連絡管5に接続されている。利用熱交換器411の他端は、ガス冷媒連絡管6に接続されている。
(2-2-3)室内ファン
室内ファン412は、気流を生成する。室内ファン412が気流を生成することで、室内の空気が利用熱交換器411を通過する。室内の空気が利用熱交換器411を通過することにより、利用熱交換器411の冷媒と外気との熱交換が促される。
室内ファン412は、室内ファンモータ412aによって回転駆動される。室内ファン412の風量は、制御部9が室内ファンモータ412aの回転数を変えることにより制御される。
(2-2-4)第3配管部材
第3配管部材413は、加湿ユニット3から送られた外気を、室内機4の内部の所定の箇所に送るダクトである。第3配管部材413の一端は、第2配管部材7に接続されている。第3配管部材413の他端は、室内機4の内部の所定の箇所に配置される。加湿ユニット3から送られた外気は、第2配管部材7及び第3配管部材413を通って、第3配管部材413の他端から室内機4の内部へ送られる。
(2-3)リモコン
リモコン8は、ユーザーから暖房運転、冷房運転、及び加湿運転等の実行指示、空気調和装置1の停止指示、並びに設定温度Ts等の設定値を受け付け、受け付けた結果を制御信号として制御部9に送信する。
(2-4)制御部
制御部9は、主に、圧縮機211と、四路切換弁212と、熱源膨張弁214と、室外ファン215と、室内ファン412と、ロータ駆動モータ311aと、ヒータ312と、給気ファン313と、吸着ファン314と、リモコン8とに制御信号を送受信可能に接続されている。詳細は後述するが、制御部9は、圧縮機211と、四路切換弁212と、熱源膨張弁214と、室外ファン215と、室内ファン412と、をそれぞれ運転制御することで冷媒回路100を制御する。
制御部9は、典型的には、制御演算装置と、記憶装置と(いずれも図示省略)、を備えるコンピュータにより実現される。制御演算装置は、CPU又はGPUといったプロセッサである。制御演算装置は、記憶装置に記憶されている制御プログラムを読み出し、この制御プログラムにしたがって運転制御を行う。さらに、制御演算装置は、制御プログラムしたがって、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。
なお、図2は概略図である。制御部9は、室外機2の内部に設けられた室外制御部と、室内機4の内部に設けられた室内制御部とにより構成され、室外制御部と室内制御部とが互いに制御信号を送受信可能な通信線で接続されてもよい。
(3)空調運転
次に、制御部9が実行する空調運転である、暖房運転、冷房運転、及び加湿運転について説明する。
(3-1)暖房運転
制御部9は、リモコン8から暖房運転の実行指示についての制御信号を受信すると暖房運転を開始する。暖房運転に際して、制御部9は、四路切換弁212を第1状態へ切り換える(図2の破線参照)。さらに、制御部9は、熱源膨張弁214を、リモコン8から受信した設定温度Tsに対応する開度とし、圧縮機211を運転し、室内ファン412を回転駆動する。これにより、熱源熱交換器213が冷媒の蒸発器として機能し、かつ、利用熱交換器411が冷媒の凝縮器として機能する。
暖房運転の間、冷媒回路100は、次のように機能する。圧縮機211から吐出された高圧の冷媒は、利用熱交換器411で、室内ファン412によって送られる室内の空気と熱交換して凝縮する。これにより、室内の空気は、加熱され、調和空気として室内に排出される。凝縮した冷媒は、熱源膨張弁214を通過して減圧された後、熱源熱交換器213で、室外ファン215によって送られる外気と熱交換して蒸発する。熱源熱交換器213を通過した冷媒は、圧縮機211へ吸入されて圧縮される。
(3-2)冷房運転
制御部9は、リモコン8から冷房運転の実行指示についての制御信号を受信すると冷房運転を開始する。冷房運転に際して、制御部9は、四路切換弁212を第2状態へ切り換える(図1の実線参照)。さらに、制御部9は、熱源膨張弁214を、リモコン8から受信した設定温度Tsに対応する開度とし、圧縮機211を運転し、室内ファン412を回転駆動する。これにより、熱源熱交換器213が冷媒の凝縮器として機能し、かつ、利用熱交換器411が冷媒の蒸発器として機能する。
冷房運転の間、冷媒回路100は、次のように機能する。圧縮機211から吐出された高圧の冷媒は、熱源熱交換器213で、室外ファン215によって送られる外気と熱交換して凝縮する。凝縮した冷媒は、熱源膨張弁214を通過して減圧された後、利用熱交換器411で、室内ファン412によって送られる室内の空気と熱交換して蒸発する。これにより、室内の空気は冷却され、調和空気として室内に排出される。利用熱交換器411を通過した冷媒は、圧縮機211へ吸入されて圧縮される。
(3-3)加湿運転
加湿運転は、取り込んだ外気を加湿した加湿空気を用いて調和空気を加湿する空調運転である。制御部9は、リモコン8から加湿運転の実行指示についての制御信号を受信すると加湿運転を開始する。加湿運転に際して、制御部9は、ロータ駆動モータ311aにより加湿ロータ311を回転させ、給気ファン313及び吸着ファン314に送風をさせ、ヒータ312に第1経路315を流れる外気を加熱させ、室内ファン412を回転駆動する。加湿運転が実行されている間、冷媒回路100は、暖房運転又は冷房運転を実行することができる。
加湿運転の間、加湿ユニット3は、次のように機能する。吸着ファン314が回転することにより第2取込口316aから第2経路316に外気が流入する。第2経路316に流入した外気は、吸着部316bにおいて、回転する加湿ロータ311の所定範囲を通過する。外気が加湿ロータ311を通過することで、外気に含まれる水分が加湿ロータ311に吸着される。加湿ロータ311に水分が吸着された外気は、第2排出口316cから加湿ユニット3の外部へ排出される。
給気ファン313が回転することにより第1取込口315aから第1経路315に外気が流入する。第1経路315に流入した外気は、ヒータ312で加熱された後、加湿部315bにおいて、回転する加湿ロータ311の所定範囲を通過する。加熱された外気が加湿ロータ311を通過することで、加熱された加湿ロータ311から、吸着部316bにおいて吸着された水分が放出される。この結果、加湿ロータ311を通過した外気は加湿されて加湿空気となり、第1排出口315cを経由して給気ファン313に流入する。給気ファン313に流入した加湿空気は、第1配管部材220に送られた後、消音器230、第2配管部材7を順に通って室内機4の第3配管部材413へ流入する。第3配管部材413へ流入した加湿空気は、第3配管部材413の端部から第3ケーシング410の内部へ吹き出される。給気ダクト38から吹き出された加湿空気は、利用熱交換器411を通過する気流と一体となる。この結果、室内機4からは、加湿された調和空気が吹き出される。
なお、詳細な説明は省略するが、空気調和装置1は、加湿ユニット3が外気を加湿することなく部屋RMに送る給気運転を実行可能であってもよい。
(4)特徴
(4-1)
空気調和装置1は、室外機2と、室内機4とを備える。室外機2は、第1ケーシング210と、加湿ユニット3と、第1配管部材220と、消音器230とを有する。第1ケーシング210は、側板210sを有する。加湿ユニット3は、外気を取り込んで室内へと送る。第1配管部材220は、一端が加湿ユニット3に接続され、加湿ユニット3から送られた空気が通過する。消音器230は、第1配管部材220の他端に接続され、加湿ユニット3から放射され第1配管部材220を伝わった音を低減する。消音器230は、側板210sに対して固定されている。
空気調和装置1によれば、消音器230が室外機2の側板210sに対して固定されているため、運転にともなう室外機2の振動によって、消音器230の姿勢が当初の状態から変化することが抑制される。この結果、消音器230と第1配管部材220との好適な接続が維持される。
したがって、空気調和装置1によれば、運転にともなう室外機2の振動によって、消音器230と第1配管部材220との好適な接続が妨げられることが抑制される。
ここで、「固定」とは、運転にともなう室外機2の振動によって姿勢が変化しない状態にあることをいう。本実施形態では、ボルト230dの締結による固定を例として挙げたが、消音器230を運転にともなう室外機2の振動によっても姿勢が変化しない状態とできれば「固定」の方法はこれに限定されず、例えば、室外機2は、係合や接着等によって固定されてもよい。
(4-2)
消音器230は、取付板250を介して側板210sに固定されている。
空気調和装置1によれば、取付板250によって、消音器230が側板210sから離間できる。このため、加湿ユニット3から送られた空気を消音器230へ送る第1配管部材220に設ける屈曲(アール)の径を、消音器230と側板210sとが離間していない場合と比べて大きく確保できる。これにより、空気調和装置1によれば、第1配管部材220を通過する空気が勢いよく第1配管部材220の内面に衝突して発生する音(衝突音)に起因する騒音を抑制することができる。
(4-3)
取付板250は、ボルト250aにより側板210sに固定されている。
これにより、空気調和装置1によれば、取付板250は、側板210sに確実に固定される。
(4-4)
消音器230は、複数のボルト230dにより取付板250に固定されている。
これにより、空気調和装置1によれば、消音器230は、取付板250に確実に固定される。特に、消音器230が複数のボルト230dにより取付板250に多点で固定されるため、より強固に固定される。 (4-5)
室外機2は、側板210sと、消音器230とを覆うカバー260をさらに備える。
これにより、空気調和装置1によれば、消音器230等の側板210sに取り付けられた部材が外部に露出しないため、これらの部材の対候性が確保される。
(4-6)
室外機2は、閉鎖弁216をさらに備える。カバー260は、閉鎖弁216をさらに覆い、消音器230と、閉鎖弁216との間を隔てる仕切板260cを有する。
これにより、空気調和装置1によれば、消音器230が収容される空間S1と、閉鎖弁216が収容される空間S2とが隔てられる。このため、閉鎖弁216を流れる高温の冷媒により温度が上昇した空気が消音器230に直接触れることで、消音材230bが加熱されることが抑制される。
(4-7)
仕切板260cは、消音器230が収容される空間S1と、閉鎖弁216が収容される空間S2とをつなぐスリット260c1が形成されている、
これにより、空気調和装置1によれば、消音器230を流れる空気により加熱された空間S1の空気が空間S2及び開口260dを通ってカバー260の外部へ流出するため、消音材230bの温度上昇が抑制される。
(4-8)
カバー260は、仕切板260cから消音器230の鉛直方向下方に向かって突出する突出部260c3を有する。
突出部260c3が、カバー260が側板210sに取り付けられた状態で、消音器230の下部に接触するか、または、消音器230の下部との間にわずかな隙間を空けるように形成されることにより、消音器230の下方への移動が規制される。これにより、空気調和装置1によれば、室外機2の振動等により消音器230が第1配管部材220から抜けることが抑制される。
(5)変形例
(5-1)変形例A
取付板250を側板210sに固定する複数のボルト250aは、複数設けられてもよい。この場合取付板250を側板210sに固定する複数のボルト250aは、互いに鉛直方向及び水平方向のいずれにおいても重ならない位置に配置されてもよい。
これにより、取付板250は、鉛直方向及び水平方向のどちらへの振動に対しても消音器230の姿勢の変化を抑制できる。
同様の理由から、消音器230を取付板250に固定する複数のボルト230dも、互いに鉛直方向及び水平方向のいずれにおいても重ならない位置に配置されてもよい。
(5-2)変形例B
消音器230は、第1ケーシング210の側板210sに、取付板250を介することなく、直接固定されてもよい。この場合、消音器230は、複数のボルト230dを側板210sに締結することにより、側板210sに固定することができる。
変形例Aと同様の理由から、この場合も、複数のボルト230dは、互いに鉛直方向及び水平方向のいずれにおいても重ならない位置に配置されてもよい。
変形例Bに係る空気調和装置1のボルト230dは、第2固定部材の一例である。
(5-3)変形例C
カバー260は、消音器230と対向する面に断熱部260eを有していてもよい。変形例Cに係る空気調和装置1では、図9に示されるように、カバー260は、カバー本体260bの消音器230と対向する面に、カバー本体260bと消音器230とを断熱する断熱部260eを有する。断熱部260eは、断熱材を用いて製造されている。
これにより、日照等にともなうカバー260の温度上昇により、消音器230の消音材230bが加熱されることが抑制される。
(5-4)変形例D
カバー260は、消音器230と対向する面に緩衝部260fを有していてもよい。変形例Dに係る空気調和装置1では、図9に示されるように、カバー260は、カバー本体260bの消音器230と対向する面に、消音器230に接触して、消音器230の振動を吸収する緩衝部260fを有する。緩衝部260fは、振動を吸収する緩衝部材を用いて製造される。
これにより、消音器230に伝わった室外機2の振動が緩衝部260fによって吸収されるため、消音器230の姿勢が当初の状態から変化することがより効果的に抑制される。
(5-5)変形例E
遮蔽板240は、遮蔽板240を部分的に切り取るための第1ガイド溝240cが形成されていてもよい。変形例Eに係る空気調和装置1では、図10に示されるように、遮蔽板240は、側板210sの開口210saを全て塞ぐことができる大きさに形成される。第1ガイド溝240cは、第1ガイド溝240cに沿って一部が切り取られた遮蔽板240が第1配管部材220と開口210saとの間に生じる隙間を塞ぐことができる大きさとなるように形成される。
これにより、空気調和装置1の設置時等に設置作業者等が消音器230の有無に応じて遮蔽板240の大きさを変えることができる。このため、消音器230の有無に応じて異なる大きさの遮蔽板240を準備する必要がないため、空気調和装置1の製造コストが抑制される。
(5-6)変形例F
第1配管部材220は、第1配管部材220を部分的に切り取るための第2ガイド溝220cが形成されていてもよい。変形例Fに係る空気調和装置1では、図11に示されるように、第1配管部材220は、両端の近傍に、第1配管部材220の延伸方向の周りに円周状の第2ガイド溝220cが形成されている。第1配管部材220は、第2ガイド溝220cに沿って第1配管部材220の端部が切り取られることにより長さが変わる。
これにより、空気調和装置1の設置時等に設置作業者等が消音器230の位置に応じて第1配管部材220の長さを変えることができる。このため、空気調和装置1の設置場所に応じて異なる大きさの第1配管部材220を準備する必要がないため、空気調和装置1の製造コストが抑制される。
(5-7)変形例G
消音器230は、カバー260の外方において側板210sに固定されてもよい。
変形例Gに係る空気調和装置1では、図12に示されるように、消音器230はカバー260の後方において側板210sに固定される。なお、図12では、便宜上、カバー260の一部を透過させて示す。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 空気調和装置
100 冷媒回路
2 室外機
210 第1ケーシング(ケーシング)
210s 側板
210sa 開口
216 閉鎖弁
220 第1配管部材(配管部材)
220c 第2ガイド溝
230 消音器
230a 本体ケーシング
230a1 流入口
230a2 流出口
230d ボルト(第2固定部材)
240 遮蔽板
240c 第1ガイド溝
250 取付板
250a ボルト(第1固定部材)
260 カバー
260c 仕切板
260c1 スリット
260c3 突出部
260e 断熱部
260f 緩衝部
3 加湿ユニット(送風装置)
4 室内機
5 液冷媒連絡管
6 ガス冷媒連絡管
7 第2配管部材
8 リモコン
9 制御部
c2 流入口の軸中心
c3 流出口の軸中心
S1 消音器230が収容される空間
S2 閉鎖弁216が収容される空間
RM 部屋
特開2004-69173号公報

Claims (14)

  1. 室外機(2)と、室内機(4)とを備える空気調和装置(1)であって、
    前記室外機は、
    側板(210s)を有するケーシング(210)と、
    外気を取り込んで室内へと送る送風装置(3)と、
    一端が前記送風装置に接続され、前記送風装置から送られた空気が通過する配管部材(220)と、
    前記配管部材の他端に接続され、前記送風装置から放射され前記配管部材を伝わった音を低減する消音器(230)と
    を有し、
    前記消音器は、
    前記側板に対して固定されている、
    空気調和装置。
  2. 前記消音器は、
    取付板(250)を介して前記側板に固定されている、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記取付板は、
    第1固定部材(250a)により前記側板に固定されている、
    請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記取付板は、
    複数の前記第1固定部材により前記側板に固定されており、
    複数の前記第1固定部材は、
    互いに鉛直方向及び水平方向のいずれにおいても重ならない位置に配置されている、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記消音器は、
    複数の第2固定部材(230d)により前記取付板に固定されている、
    請求項3または4に記載の空気調和装置。
  6. 複数の前記第2固定部材は、
    互いに鉛直方向及び水平方向のいずれにおいても重ならない位置に配置されている、
    請求項5に記載の空気調和装置。
  7. 前記室外機は、
    前記側板と、前記消音器とを覆うカバー(260)をさらに備える、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  8. 前記室外機は、
    閉鎖弁(216)をさらに備え、
    前記カバーは、
    前記閉鎖弁をさらに覆い、
    前記消音器と、前記閉鎖弁との間を隔てる仕切板(260c)を有する、
    請求項7に記載の空気調和装置。
  9. 前記仕切板は、
    前記消音器が収容される空間(S1)と、前記閉鎖弁が収容される空間(S2)とをつなぐスリット(260c1)が形成されている、
    請求項8に記載の空気調和装置。
  10. 前記カバーは、
    前記仕切板から前記消音器の鉛直方向下方に向かって突出する突出部(260c3)を有する、
    請求項7から9のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  11. 前記カバーは、
    前記消音器と対向する面に断熱部(260e)を有する、
    請求項7から10のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  12. 前記カバーは、
    前記消音器と対向する面に緩衝部(260f)を有する、
    請求項7から11のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  13. 前記室外機は、
    前記側板に開口(210sa)が形成され、
    前記開口は、
    遮蔽板(240)により一部が閉塞され、
    前記遮蔽板は、
    部分的に切り取るための第1ガイド溝(240c)が形成されている、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  14. 前記配管部材は、
    部分的に切り取るための第2ガイド溝(220c)が形成されている、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の空気調和装置。
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