JP2023080455A - 画像形成装置および画像処理システム - Google Patents

Abstract

【課題】 基準画像を検品装置に登録し、登録した基準画像を用いて印刷物の検品を行う印刷システムにおいて、検品のジョブキャンセルを受信した場合に、不要な基準画像が検品装置に残ってしまう。【解決手段】 本発明は、ジョブを生成するコントローラと通信可能な画像形成装置であって、コントローラから第１のジョブを受け付けると、前記第１のジョブから画像を取得し、前記画像から作成した基準画像の登録をし、コントローラから第２のジョブを受け付けると、検品処理を実行する。そしてコントローラから前記第２のジョブに対するキャンセル指示を受け付けると、登録手段にて登録した基準画像を削除するように制御することを特徴とする。【選択図】 図５

Description

本発明は、画像形成装置および画像処理システムに関する。

近年、印刷装置により印刷された用紙を搬送中に検品装置によって検品（検査）可能とした印刷システムが知られている。印刷用紙の検品では、実行した印刷ジョブの出力物（印刷用紙）を画像解析し、検品装置に登録されている基準画像と比較することで印刷用紙が正常であるか否かを判定する。

印刷装置と検品装置で構成される印刷システムにより、ユーザは所望の印刷出力物を得ることが可能となるが、一方で検品するために基準画像を登録したり、対応した基準画像を探す作業を行ったりする必要がある。また、基準画像作成には時間がかかるため、印刷に時間がかかるという問題もある。そこで、特許文献１には、登録されている基準画像を検索することのできる検品システムが提案されている。

特開２０１９－１６１３４５号公報

特許文献１の構成により、印刷ジョブの再印刷等で基準画像を再登録する必要なく、基準画像を探す作業も自動的に行われ、印刷作業の効率が上がる。しかしながら、基準画像を自動的に検品装置に登録し、そのまま印刷と検品を行う構成の場合、ユーザが基準画像登録をあまり意識しないことから、知らないうちに検品装置に基準画像が蓄積され、検品装置の記憶容量を圧迫する可能性が上がる。特に検品印刷ジョブをジョブキャンセルした場合に、不要な基準画像が検品装置に残ってしまうとより検品装置の記憶容量を圧迫し、さらにユーザがどの基準画像が不要で削除すべきか判断しなければならず、余計な作業を行うことになってしまうという問題がある。

本発明は、上述の問題点の少なくとも一つを鑑みてなされたものである。本実施形態の一つの目的は、ジョブキャンセル時等にユーザが意識して基準画像を消す必要がなく、検品装置の記憶領域を活用することが可能な仕組みを提供することである。

本発明の画像形成装置は、ジョブを生成するコントローラと通信可能な画像形成装置であって、前記コントローラから第１のジョブを受け付けると、前記第１のジョブから画像を取得し、前記画像から作成した基準画像の登録をする登録手段と、前記コントローラから第２のジョブを受け付けると、検品処理を実行し、前記コントローラから前記第２のジョブに対するキャンセル指示を受け付けると、前記登録手段にて登録した基準画像を削除するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。

本発明の一つの側面によれば、ジョブキャンセル時等にユーザが意識して基準画像を消す必要がなく、検品装置の記憶領域を活用することが可能な印刷システムを提供することが可能である。

印刷システムのハード構成の全体図の一例 印刷システムのシステム構成を表すブロック図の一例 画像形成装置のメカ断面図を表した模式図の一例 外部コントローラの印刷ジョブの検品判断の流れを示すフローチャートの一例である。 外部コントローラの印刷ジョブキャンセルの流れを示すフローチャートの一例である。 自動検品ジョブの基準画像削除設定ウィンドウの一例である。 基準画像を消すか残すか選択可能にした場合の外部コントローラの印刷ジョブキャンセルの流れを示すフローチャートの一例である。 自動検品ジョブのジョブキャンセル時の基準画像削除選択ウィンドウの一例である。

添付図面を参照して本発明の各実施例を詳しく説明する。なお、以下の実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また各実施例で説明されている特徴の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。本実施形態における外部コントローラは、画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド、プリントサーバ、ＤＦＥなどと呼ばれることもある。画像形成装置は、複合機、マルチファンクションペリフェラル、ＭＦＰと呼ばれることもある。

以下本実施形態の前提技術を説明する。検査では、検品装置が読み取った画像データと、検品装置に登録されている正解画像データを比較して検品結果の判定を行う。検品装置による検査により、例えばバーコードや罫線の欠け、画像抜け、印刷汚れ、ページ抜け、色ずれなどを検出することが可能である。次に検査の流れについて説明する。予め画像を基準画像として検品装置に登録しておき、その基準画像を指定して印刷し、検査を行う構成がある。基準画像の登録方法は少なくとも２通り存在する。一つ目は、実際の印刷物をスキャンして作成した画像を正解画像として登録する方法である。この構成は、基準画像に対して検査領域を設定する等、基準画像をプレビューしながら細かく検査設定する場合に有効である。２つめの方法として、画像データを基準画像として自動的に検品装置に登録し、そのまま印刷と検査を行う構成がある。この構成は、例えば印刷物の汚れ検査等、細かい検査項目を設定せずに検査を行う場合にユーザが検査をあまり意識せずに印刷を行うことができる。

（実施例１）
図１は、本実施形態に係る画像処理システムのハード構成の全体図である。画像処理システムは、画像形成装置１０１と外部コントローラ１０２を備える。画像形成装置１０１と外部コントローラ１０２は内部ＬＡＮ１０５とビデオケーブル１０６を介して通信可能に接続されている。外部コントローラ１０２は外部ＬＡＮ１０４を介してＰＣ１０３と通信可能に接続されている。そして、ＰＣ１０３から外部コントローラ１０２に対して印刷指示が行われる。

ＰＣ１０３には印刷データを外部コントローラ１０２で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行うユーザは各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバはユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ１０２に対して印刷データを送信する。外部コントローラ１０２はＰＣ１０３から印刷指示を受け取ると、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置１０１に対して印刷データを投入し印刷指示を行う。外部コントローラ１０２は、画像形成装置１０１に対して内部ＬＡＮ１０５で印刷データを投入し、ビデオケーブル１０６でラスタライズされた画像データを投入する。

次に画像形成装置１０１について説明する。画像形成装置１０１には複数の異なる機能を持つ装置が接続され、製本などの複雑な印刷処理が可能なように構成されている。

印刷装置１０７は、印刷装置１０７の下部にある給紙部から搬送される用紙に対してトナーを用いて画像を形成する。なお、ここでは用紙を例に説明するが、印刷媒体であれば用紙以外のものでもよい。例えば、包装容器の包装などのシートなどでもよい。

この印刷装置１０７の構成及び動作原理は次のとおりである。画像データに応じて変調された、レーザ光などの光線をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。

このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙に、そのトナー像を転写する。この一連の画像形成プロセスをイエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック（Ｋ）のトナーに対して順次実行することにより、用紙上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上の用紙は定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写された用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解して用紙に定着させる。インサータ１０８は、挿入紙を挿入するための装置である。印刷装置１０７で印刷され搬送された用紙群に対して、任意の位置で１０８から用紙を挿入することができる。

検品装置１０９は、搬送された用紙（印刷物）の画像を読み取り、生成した画像データと、予め登録された基準画像データ（正解画像データ、リファレンスデータ）と比較することで、印刷された印刷物が正常かどうかを判定するための装置である。ＣＰＵ２３８は、撮影部２４０によって撮影された画像と、ＨＤＤ２７２に保存された基準画像と比較し、印刷された画像が正常かどうかを判断する。具体的には、基準画像と撮影部２４０により撮影されて得られたスキャン画像とから、特徴となる点を抽出し、抽出した特徴点をもとに、基準画像とスキャン画像との位置合わせを行う。位置合わせを行った画像におけるスキャン画像における検査対象画素の画素値（輝度値）と、正解画像における比較対象画素の画素値（輝度値）との差分が閾値以下であれば、ＣＰＵ２３８は検査対象画素を合格と判定する。なお、閾値は検査レベル毎に異なるものとする。この検査は、各スキャン画像に対応する基準画像ごとに検査が進む。

すべての画素の検査が終了すると、不合格と判定された画素の合計が合格閾値以下かどうかを判定し、スキャン画像が正常か否かを判断する。不合格と判定された画素の合計が合格閾値以下であれば、ＣＰＵ２３８は、スキャン画像を正常と判定する。不合格と判定された画素の合計が合格閾値を超えていれば、ＣＰＵ２３８は、スキャンが画像を正常ではないと判定する。なお、正常か否か判定された印刷物は、例えば、正常な印刷物とエラーが生じた印刷物とで分別して排出される。

本実施例において、検品装置で実施する印刷された印刷物が正常かどうかを判定する機能のことを検品処理と呼び、検品装置１０９を有する画像形成装置１０１は、検品機能を有している。

大容量スタッカ１１０は、大容量の用紙を積載することが可能な装置である。フィニッシャ１１１は、搬送された用紙に対してフィニッシング処理を加える装置である。フィニッシャ１１１は、設定に応じてステイプルやパンチ、中綴じ製本などのフィニッシング処理を行うことが可能であり、排紙トレイに排紙する。

図１で説明した印刷システムは画像形成装置１０１に外部コントローラ１０２が接続された構成であるが、本発明は外部コントローラ１０２の接続された構成に限定されない。すなわち、画像形成装置１０１を外部ＬＡＮ１０４に接続し、ＰＣ１０３から、画像形成装置１０１が処理可能な印刷データを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置１０１において、データ解析やラスタライズ処理が行われ、印刷処理が実行される。

図２は、画像形成装置１０１、外部コントローラ１０２、及びＰＣ１０３のシステム構成を表すブロック図である。

まず画像形成装置１０１の印刷装置１０７の構成について説明する。画像形成装置１０１の印刷装置１０７は、通信Ｉ／Ｆ２１７、ＬＡＮＩ／Ｆ２１８、ビデオＩ／Ｆ２２０、ＨＤＤ２２１、ＣＰＵ２２２、メモリ２２３、操作部２２４、ディスプレイ２２５で構成される。さらに画像形成装置１０１の印刷装置１０７は、原稿露光部２２６、レーザ露光部２２７、作像部２２８、定着部２２９、給紙部２３０を備える。それぞれの構成要素はシステムバス２３１を介して接続される。

通信Ｉ／Ｆ２１７は、通信ケーブル２５４を介してインサータ１０８、検品装置１０９、大容量スタッカ１１０、及びフィニッシャ１１１と接続され、それぞれの装置の制御のための通信が行われる。

ＬＡＮＩ／Ｆ２１８は、内部ＬＡＮ１０５を介して外部コントローラ１０２と接続され、印刷データなどの通信が行われる。

ビデオＩ／Ｆ２２０は、ビデオケーブル１０６を介して外部コントローラ１０２と接続され、ラスタライズされた画像データなどの通信が行われる。

ＨＤＤ２２１は、プログラムやデータが保存された記憶装置である。ＣＰＵ２２２はＨＤＤ２２１に保存されたプログラム等に基づいて、画像処理制御や印刷の制御を包括的に行う。メモリ２２３は、ＣＰＵ２２２が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。

操作部２２４は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ２２５には、画像処理装置の設定情報や印刷ジョブの処理状況などが表示される。原稿露光部２２６は、コピー機能やスキャン機能を使用する際に原稿を読み込む処理を行う。ユーザにより設置された用紙に対して露光ランプを照らしながらＣＣＤカメラで画像を撮影することで原稿データを読み込む。

レーザ露光部２２７は、トナー像を転写するために感光ドラムにレーザ光を照射するための一次帯電や、レーザ露光を行う装置である。レーザ露光部２２７においては、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電が行われる。次にレーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射される。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。作像部２２８は、用紙に対してトナーを転写するための装置であり、現像ユニット、転写ユニット、トナー補給部等により構成され、感光ドラム上のトナーを用紙に転写する。

現像ユニットにおいては、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットにおいては、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーを用紙に転写する二次転写が行われる。定着部２２９は用紙上のトナーを熱と圧力で用紙に溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。給紙部２３０は用紙を給紙するための装置であり、ローラーや各種センサーにより用紙の給紙動作、搬送動作が制御される。

次に画像形成装置１０１のインサータ１０８の構成について説明する。画像形成装置１０１のインサータ１０８は、通信Ｉ／Ｆ２３２、ＣＰＵ２３３、メモリ２３４、給紙制御部２３５で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス２３６を介して接続される。通信Ｉ／Ｆ２３２は通信ケーブル２５４を介して印刷装置１０７と接続され、制御に必要な通信が行われる。ＣＰＵ２３３は、メモリ２３４に格納された制御プログラムに応じて、給紙に必要な各種制御を行う。メモリ２３４は、制御プログラムが保存された記憶装置である。給紙制御部２３５は、ＣＰＵ２２２からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、インサータの給紙部や印刷装置１０７から搬送された用紙の給紙、搬送を制御する。

次に画像形成装置１０１の検品装置１０９の構成について説明する。画像形成装置１０１の検品装置１０９は、通信Ｉ／Ｆ２３７、ＣＰＵ２３８、メモリ２３９、撮影部２４０、表示部２４１、操作部２４２、ＨＤＤ２７２で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス２４３を介して接続される。通信Ｉ／Ｆ２３７は通信ケーブル２５４を介して印刷装置１０７と接続され、制御に必要な通信が行われる。

また、検品に使用する基準画像もこの通信ケーブル２５４、通信Ｉ／Ｆ２３７を介して印刷装置１０７から受信し、ＨＤＤ２７２に保存される。ＣＰＵ２３８は、メモリ２３９に格納された制御プログラムに応じて、検品に必要な各種制御を行う。メモリ２３９は、制御プログラムが保存された記憶装置である。

撮影部２４０は、ＣＰＵ２３８の指示に基づき、搬送された用紙を撮影する。これは搬送された用紙をスキャンするように構成されていてもよいＣＰＵ２３８は、撮影部２４０によって撮影されたスキャン画像と、ＨＤＤ２７２に保存された基準画像と比較し、印刷された画像（印刷物）が正常かどうかを判断する。表示部２４１は、検品結果や設定画面などが表示される。操作部２４２は、ユーザによって操作され、検品装置１０９の設定変更や基準画像の登録などの指示を受け付ける。ＨＤＤ２７２は、基準画像を記憶する。なお、ＨＤＤ２７２を配しない場合には、ＨＤＤ２２１に基準画像を記憶し、印刷された画像が正常か否かを判断する処理を行う際に、ＨＤＤ２２１からメモリ２３９に基準画像を読み出して用いる構成であってもよい。

次に画像形成装置１０１の大容量スタッカ１１０の構成について説明する。画像形成装置１０１の大容量スタッカ１１０は、通信Ｉ／Ｆ２４４、ＣＰＵ２４５、メモリ２４６、排紙制御部２４７で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス２４８を介して接続される。通信Ｉ／Ｆ２４４は通信ケーブル２５４を介して印刷装置１０７と接続され、制御に必要な通信が行われる。ＣＰＵ２４５は、メモリ２４６に格納された制御プログラムに応じて、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ２４６は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部２４７は、ＣＰＵ２４５からの指示に基づき、搬送された用紙をスタックトレイ、エスケープトレイ、または後続のフィニッシャ１１１に搬送する制御を行う。

次に画像形成装置１０１のフィニッシャ１１１の構成について説明する。画像形成装置１０１のフィニッシャ１１１は、通信Ｉ／Ｆ２４９、ＣＰＵ２５０、メモリ２５１、排紙制御部２５２、フィニッシング処理部２５３で構成される。それぞれの構成要素はシステムバス２５５を介して接続される。通信Ｉ／Ｆ２４９は通信ケーブル２５４を介して印刷装置１０７と接続され、制御に必要な通信が行われる。ＣＰＵ２５０は、メモリ２５１に格納された制御プログラムに応じて、フィニッシングや排紙に必要な各種制御を行う。メモリ２５１は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部２５２は、ＣＰＵ２５０からの指示に基づき、用紙の搬送、排紙を制御する。フィニッシング処理部２５３は、ＣＰＵ２５０からの指示に基づき、ステイプルやパンチ、中綴じ製本等のフィニッシング処理を制御する。

次に外部コントローラ１０２の構成について説明する。外部コントローラ１０２は、ＣＰＵ２０８、メモリ２０９、ＨＤＤ２１０、キーボード２１１、ディスプレイ２１２、ＬＡＮＩ／Ｆ２１３，ＬＡＮＩ／Ｆ２１４、ビデオＩ／Ｆ２１５で構成され、システムバス２１６を通して接続されている。ＣＰＵ２０８は、ＨＤＤ２１０に保存されたプログラムやデータに基づいてＰＣ１０３からの印刷データの受信、ＲＩＰ処理、画像形成装置１０１への印刷ジョブの送信などの処理を包括的に実行する。

メモリ２０９は、ＣＰＵ２０８が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。ＨＤＤ２１０には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード２１１は、外部コントローラ１０２の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ２１２には、外部コントローラ１０２の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示される。ＬＡＮＩ／Ｆ２１３は、外部ＬＡＮ１０４を介してＰＣ１０３と接続され、印刷指示などの通信が行われる。ＬＡＮＩ／Ｆ２１４は、内部ＬＡＮ１０５を介して画像形成装置１０１と接続され、印刷指示として印刷ジョブなどの通信が行われる。ビデオＩ／Ｆ２１５は、ビデオケーブル１０６を介して画像形成装置１０１と接続され、ラスタライズされた画像データなどの通信が行われる。

次にＰＣ１０３の構成について説明する。ＰＣ１０３は、ＣＰＵ２０１、メモリ２０２、ＨＤＤ２０３、キーボード２０４、ディスプレイ２０５、ＬＡＮＩ／Ｆ２０６で構成され、システムバス２０７を介して接続されている。ＣＰＵ２０１は、ＨＤＤ２０３に保存された文書処理プログラム等に基づいて印刷データの作成や印刷指示を実行する。

またＣＰＵ２０１は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ２０２は、ＣＰＵ２０１が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。ＨＤＤ２０３には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード２０４はＰＣ１０３の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ２０５には、ＰＣ１０３の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示される。ＬＡＮＩ／Ｆ２０６は、外部ＬＡＮ１０４と接続されており、印刷指示などの通信が行われる。

以上の説明において、外部コントローラ１０２と画像形成装置１０１は内部ＬＡＮ１０５とビデオケーブル１０６が接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブルのみの接続構成でもよい。また、メモリ２０２、メモリ２０９、メモリ２２３、メモリ２３４、メモリ２３９、メモリ２４６、メモリ２５１はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。たとえば、揮発性のＲＡＭ、不揮発性のＲＯＭ、内蔵ＨＤＤ、外付けＨＤＤ、ＵＳＢメモリなどで代替した構成でもよい。

図３は、画像形成装置１０１のメカ断面図である。１０７は用紙に印刷する画像を形成する印刷装置である。給紙デッキ３０１および給紙デッキ３０２は、各種用紙を収容しておくことが可能である。各給紙デッキには格納している用紙の情報（用紙サイズ、用紙タイプ）を印刷装置１０７の操作部２２４から設定できる。

各給紙デッキでは、収容された用紙の最上位の用紙一枚のみを分離し、用紙搬送パス３０３へ搬送することが可能である。現像ステーション３０４～３０７は、カラー画像を形成するために、それぞれＹ、Ｍ、Ｃ、Ｋの有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト３０８に一次転写され、中間転写ベルト３０８は図を時計回りに回転し、二次転写位置３０９で用紙搬送パス３０３から搬送されてきた用紙へとトナー像が転写される。

ディスプレイ２２５は、画像形成装置１０１の印刷状況や設定のための情報を表示する。定着ユニット３１１はトナー像を用紙へ定着させる。定着ユニット３１１は加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間を用紙が通過することにより、トナーを溶融・圧着することで用紙にトナー像を定着させる。定着ユニット３１１を抜けた用紙は用紙搬送パス３１２を通って用紙搬送パス３１５へと搬送される。

用紙の種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、定着ユニット３１１を通過した後、上の用紙搬送パスを使って第２定着ユニット３１３へと搬送される。第２定着ユニット３１３において、追加の溶融・圧着が施された後、用紙搬送パス３１４を通って用紙搬送パス３１５へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、用紙反転パス３１６へと用紙を搬送し、用紙反転パス３１６で反転した後、両面搬送パス３１７へと用紙が搬送され、二次転写位置３０９で２面目の画像転写が行われる。

インサータ１０８は挿入用紙を挿入する。インサータ１０８はインサータトレイ３２１を備え、用紙搬送パス３２２を通じて、インサータトレイ３２１に給紙された用紙を搬送パスへ合流させる。これにより、印刷装置１０７から搬送される一連の用紙群に、任意の位置で用紙を挿入させて後続装置へ搬送させることが可能となる。

インサータ１０８を通過した用紙は検品装置１０９へ搬送される。検品装置１０９内にはカメラ３３１、３３２が対向する形で配置される。カメラ３３１は用紙の上面を、カメラ３３２は用紙の下面を読み取るためのカメラである。検品装置１０９は、用紙搬送パス３３３に搬送された用紙が所定に位置に到達したタイミングで、カメラ３３１、カメラ３３２を用いて印刷物をスキャンすることにより用紙の画像を読み取り、スキャンしたスキャン画像が正常であるかを判断することができる。表示部２４１には検品装置１０９によって行われた検品結果などが表示される。

大容量スタッカ１１０は大容量の用紙を積載することが可能な大容量スタッカである。大容量スタッカ１１０は、検品装置１０９によって正常な用紙（印刷物）と判定された用紙を積載するトレイとして、スタックトレイ３４１を有する。検品装置１０９を通過した用紙は用紙搬送パス３４４を通して大容量スタッカ１１０に入力されてくる。用紙は用紙搬送パス３４４から用紙搬送パス３４５を経由して、スタックトレイ３４１に積載される。

さらにスタッカ３４０は、排紙トレイとしてエスケープトレイ３４６を有する。エスケープトレイ３４６は、検品装置１０９によってエラーが生じた用紙（印刷物）と判定された用紙を排出するために使用される排紙トレイである。エスケープトレイ３４６に出力する場合は、用紙搬送パス３４４から用紙搬送パス３４７を経由してエスケープトレイ３４６へ用紙が搬送される。なお大容量スタッカ１１０の後段の後処理装置へ用紙を搬送する場合には、用紙搬送パス３４８を経由して用紙が搬送される。反転部３４９は用紙を反転する。この反転部３４９は、用紙をスタックトレイ３４１に積載する場合に使用される。入力された用紙の向きと出力時点での用紙の向きが同一となるように、スタックトレイ３４１に積載する場合には反転部３４９で一度用紙を反転させる。エスケープトレイ３４６や、後続の後処理装置へ搬送する場合は、積載時にフリップせずにそのまま用紙を排出するため、反転部３４９での反転動作は行わない。

フィニッシャ１１１はユーザに指定された機能に応じ、搬送された用紙に対してフィニッシング処理を加える装置である。フィニッシャ１１１では、具体的にはステイプル（１個所・２箇所綴じ）やパンチ（２穴・３穴）や中とじ製本等のフィニッシング機能を有する。フィニッシャ１１１は、排紙トレイ３５１と排紙トレイ３５２を備える。用紙搬送パス３５３を経由して排紙トレイ３５１に出力される。ただし用紙搬送パス３５３ではステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。

ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合は、用紙搬送パス３５４を経由して処理部３５５でユーザに指定されたフィニッシング機能が実行され、排紙トレイ３５２へ出力される。排紙トレイ３５１および３５２はそれぞれ昇降することが可能であり、排紙トレイ３５１を下降させ、処理部３５５でフィニッシング処理した用紙を排紙トレイ３５１へ積載するように動作することも可能である。中とじ製本が指定された場合には中とじ処理部３５６で、用紙中央にステイプル処理をした後、用紙を二つ折りにして用紙搬送パス３５７を経由して中とじ製本トレイ３５８へ出力される。中とじ製本トレイ３５８はベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ３５８上に積載された中とじ製本束は左側へ搬送される構成となっている。

図４（Ａ）は、本実施例における外部コントローラ１０２の印刷ジョブを実行する流れを示すフローチャートである。また、図４（Ｂ）は、本実施例における画像形成装置１０１の印刷ジョブを実行する流れを示すフローチャートである。なお、図中のＳ４０１～Ｓ４０８及びＳ４１１～Ｓ４１７は各ステップを表す。

Ｓ４０１では、外部コントローラ１０２がＰＣ１０３から印刷データを受信する。

Ｓ４０２では、Ｓ４０１で受信した印刷データから画像を取得し、画像形成装置１０１で印刷するための印刷ジョブを生成する。このジョブ生成では、出力形態に合わせたＲＩＰ処理や、画像形成装置で実行するフィニッシング処理用のジョブの設定等を行う。

Ｓ４０３では、Ｓ４０１で受信した印刷データの設定で検品設定がされているかどうかを判断し、検品設定されていたらＳ４０４に進み、検品設定されていなければＳ４０８に進む。

Ｓ４０４では、Ｓ４０１で受信した印刷データの設定で検品用の基準画像ＩＤが設定されているかどうかを判断する。基準画像ＩＤが設定されている場合、既に検品用の基準画像は検品装置１０９のＨＤＤ２７２に登録されており、基準画像の登録は不要であることを示している。本実施例においては、基準画像ＩＤが設定されているかどうかで基準画像の登録の要否を決定している。しかし、明示的に基準画像を印刷ジョブ中に自動的に作成して、その作成した基準画像を使用して検品をする自動基準画像作成といったパラメータを追加してもかまわない。Ｓ４０４では、基準画像ＩＤが指定されている場合は基準画像登録を行う必要がないためＳ４０８に進み、基準画像ＩＤが指定されていない場合はＳ４０５に進む。

Ｓ４０５では、画像形成装置１０１に送信するための基準画像登録ジョブを生成する。実際には、Ｓ４０２でＲＩＰ処理を行った画像を基準画像登録ジョブの画像として使用する。

Ｓ４０６では、画像形成装置１０１に基準画像登録ジョブを送信する。

Ｓ４０６で外部コントローラ１０２から画像形成装置１０１に基準画像登録ジョブが送信されてからの画像形成装置１０１でのフローを説明する。

Ｓ４１１で、画像形成装置１０１は基準画像登録ジョブを受信すると、Ｓ４１２にて基準画像登録用の画像処理を行う。

続いて、Ｓ４１３にて、検品装置１０９のＨＤＤ２７２に基準画像を保存し、登録した基準画像を指定するための基準画像ＩＤを発行する。

続いて、Ｓ４１４にて、発行した基準画像ＩＤを外部コントローラ１０２に送信する。本実施例においては、基準画像ＩＤは基準画像登録ジョブの一連の基準画像群に対して１つのＩＤを発行することにしているが、１枚の画像に対して１つのＩＤを追加で発行してもかまわない。また、基準画像ＩＤは、必ずしもＩＤ番号である必要はなく、基準画像に対して、該当の基準画像を識別可能な識別情報であればよい。

続いて、図４（Ａ）に戻り、基準画像ＩＤが画像形成装置１０１から外部コントローラ１０２に送信されてからのフローの説明に戻る。

Ｓ４０６では、基準画像登録ジョブの完了時に画像形成装置１０１から基準画像ＩＤを受け取る。Ｓ４０７では、Ｓ４０６で受け取った基準画像ＩＤを印刷データに設定する。本実施例において、今回基準画像を作成したかどうかがわかるデータを印刷データに保持しておくこととしている。Ｓ４０８では、印刷ジョブを画像形成装置１０１に送信する。

Ｓ４１５にて、印刷ジョブが外部コントローラ１０２から画像形成装置１０１に送信されると、Ｓ４１６にて、画像形成装置１０１は印刷ジョブの実行を行う。

本実施例においては、基準画像登録が完了してから印刷ジョブを開始するよう説明を行った。しかし、が、Ｓ４０６で基準画像登録ジョブの登録開始時に画像形成装置１０１から基準画像ＩＤを受け取るように構成して、基準画像登録ジョブと印刷ジョブを並行して動作させるように構成してもかまわない。

また、本実施例においては、外部コントローラ１０２で基準画像登録ジョブと印刷ジョブに分けて画像形成装置１０１に送信しているが、画像形成装置１０１で基準画像登録ジョブと印刷ジョブに分けるよう構成してもかまわない。

図５は、本実施例における外部コントローラ１０２の印刷ジョブキャンセルの流れを示すフローチャートである。なお、図中のＳ５０１～Ｓ５０８は各ステップを表す。

Ｓ５０１では、ＰＣ１０３からの指示やキーボード２１１からの外部コントローラ１０２の操作による指示により、外部コントローラ１０２が印刷ジョブのキャンセル指示を受信する。

なお、ユーザからのジョブキャンセル指示は、画像形成装置１０１の操作部２２４およびディスプレイ２２５から受け取るように構成してもよい。その場合、画像形成装置１０１は、ジョブキャンセル指示を受信すると、ジョブの一時停止を行い、外部コントローラ１０２にジョブキャンセルを通知する。

Ｓ５０２では、ジョブキャンセル指示された印刷ジョブに検品設定されているかどうかを判断し、検品設定されている場合はＳ５０３に進み、検品設定されていない場合はＳ５０８に進む。

Ｓ５０３では、Ｓ４０４の判断で基準画像ＩＤが指定されていたかどうかを判断する。基準画像ＩＤが明示的に指定されていたジョブの場合は、Ｓ４０５～Ｓ４０６の基準画像登録処理が動作せず、基準画像登録途中という状態がないため、Ｓ５０７に進む。基準画像ＩＤが明示的に指定されていなかったジョブの場合は、Ｓ５０４に進む。

Ｓ５０４では、基準画像登録ジョブ、すなわち図４のＳ４０５～Ｓ４０６が完了したかどうかを判断し、完了している場合はＳ５０６に進み、完了していない場合はＳ５０５に進む。

Ｓ５０５では、基準画像登録ジョブのキャンセルを画像形成装置１０１に指示し、途中まで登録されている検品装置１０９のＨＤＤ２７２上の基準画像の削除を画像形成装置１０１に指示する。

Ｓ５０６では、既に基準画像登録は完了しているため、検品装置１０９のＨＤＤ２７２上の基準画像の削除を画像形成装置１０１に指示する。

Ｓ５０７では、印刷ジョブを生成したかどうかを判断し、印刷ジョブが存在する場合はＳ５０８に進み、印刷ジョブが存在しない場合は終了する。

Ｓ５０８では、画像形成装置１０１に対して、印刷ジョブキャンセルを指示して、印刷中の印刷ジョブをジョブキャンセルする。

本実施例では、Ｓ５０８の印刷ジョブのキャンセルは、外部コントローラ１０２が判断し、画像形成装置１０１にキャンセルを指示するように構成したが、印刷ジョブのキャンセルは、画像形成装置１０１が判断しキャンセルを行うように構成してもよい。例えば、画像形成装置１０１の操作部２２４でジョブのキャンセルを受け取ると、画像形成装置１０１は、印刷ジョブを受信していた場合に印刷ジョブに対してキャンセル処理を進める。画像形成装置１０１で印刷ジョブのキャンセル処理が進む場合は、図５のＳ５０８にて、ジョブキャンセルの指示を行わない。

以上に説明した処理を行うことにより、基準画像を自動的に検品装置に登録し、そのまま印刷と検品を行う構成において、ジョブキャンセル時にユーザが意識して基準画像を消す必要がなく、検品装置の記憶容量フルを防止することができる。

（実施例２）
実施例１では、基準画像を自動的に検品装置に登録し、そのまま印刷と検品を行うジョブ（以降、自動検品ジョブと呼ぶ）において、印刷ジョブキャンセル時には必ず基準画像を消すことにより、検品装置の記憶フルを防止した。しかしながら、印刷設定を間違えて印刷ジョブを投入してしまった場合のように、ジョブキャンセルしてすぐ投入し直したい場合もある。ジョブの投入し直しにおいては、例えば部数を設定し直して印刷するなど再度ＲＩＰをしなくても良いこともあり、その場合、再度基準画像を作り直して登録する分、印刷効率が落ちてしまうことがある。そこで、実施例２では、自動検品ジョブのジョブキャンセル時に基準画像を削除するかどうかを予め設定しておき、その設定に応じて消すか残すかを判断する。

図６は、本実施例における自動検品ジョブの基準画像を削除するかを設定する設定画面である。この画面は、予め外部コントローラ１０２に設定しておくための設定画面６０１である。

画面６０１は自動検品ジョブのジョブキャンセル時の基準画像を削除するかを設定する設定画面であり、設定画面６０１は、ＣＰＵ２０１によりＰＣ１０３のディスプレイ２０５に表示される。また、設定画面６０１は、ＣＰＵ２２２により外部コントローラ１０２のディスプレイ２２５に表示されるように表示制御してもよい。画面６０１で選択した設定は、外部コントローラ１０２のＨＤＤ２１０に記憶される。ボタン６０２は「ＯＮ」キーであり、自動検品ジョブのジョブキャンセル時に基準画像を削除する場合に選択する。ボタン６０３は「ＯＦＦ」キーであり、自動検品ジョブのジョブキャンセル時に基準画像を残す場合に選択する。ボタン６０２とボタン６０３はトグル表示となっており、選択された方のキーが反転表示される。図６では、「ＯＮ」キー６０２が選択された状態である。６０４は「ＯＫ」キーであり、画面６０１で設定した内容をＨＤＤ２１０に保存してウィンドウを閉じる。画面６０１で設定した内容を保存したくない場合は６０５のキーを押下して画面を閉じる。

図７は、本実施例における基準画像を消すか残すか選択可能にした場合の外部コントローラ１０２の印刷ジョブキャンセルの流れを示すフローチャートである。なお、図中のＳ７０１～Ｓ７１１は各ステップを表す。

Ｓ７０１では、ＰＣ１０３からの指示やキーボード２１１からの外部コントローラ１０２の操作による指示により、外部コントローラ１０２が印刷ジョブのキャンセル指示を受信する。例えば、ユーザが、キーボード２１１を操作、ここでは、１つジョブを選択したとする。選択されたジョブに対応するジョブＩＤが特定されて、ジョブキャンセル指示に対して付加される。ユーザは、ジョブを複数選択可能であり、複数のジョブをまとめてキャンセルできる。

変形例として、当該ジョブキャンセル指示が、外部コントローラ１０２により受信される。あるいは、操作部２２４を指定してキャンセル対象のジョブを複数のジョブの中から選択する。ユーザは、ジョブを複数選択可能であり、複数のジョブをまとめてキャンセルできる。次に、選択されたジョブに対応するジョブＩＤが特定され、ジョブＩＤが、ジョブキャンセル指示に対して付加される。当該キャンセル指示は、外部コントローラ１０２に対して送信され、Ｓ７０１で外部コントローラ１０２において受信される。

Ｓ７０２では、ジョブキャンセル指示された印刷ジョブに検品設定されているかどうかを判断し、検品設定されている場合はＳ７０３に進み、検品設定されていない場合はＳ７０９に進む。

Ｓ７０３では、Ｓ４０４の判断で基準画像ＩＤが指定されていたかどうかを判断する。基準画像ＩＤが明示的に指定されていたジョブの場合は自動検品ジョブではないため、基準画像を消す必要はなく、Ｓ７０９に進む。基準画像ＩＤが明示的に指定されていなかったジョブの場合は自動検品ジョブであり、Ｓ７０４に進む。

Ｓ７０４では、予め６０１のウィンドウで設定されている基準画像削除設定を判断し、基準画像削除がＯＮに設定されている場合はＳ７０６に進み、ＯＦＦに設定されている場合はＳ７０５に進む。

Ｓ７０５では、基準画像登録ジョブ、すなわち図４のＳ４０５～Ｓ４０６が完了したかどうかを判断し、完了している場合はＳ７０７に進み、完了していない場合はＳ７０５に戻る。この処理により、基準画像が登録完了するまで待ち、基準画像を残すことができる。

Ｓ７０６では、Ｓ７０５と同様に基準画像登録ジョブが完了したかどうかを判断し、完了していた場合はＳ７０８に進み、完了していなかった場合はＳ７０７に進む。

Ｓ７０７では、基準画像登録ジョブのキャンセルを画像形成装置１０１に指示し、途中まで登録されている検品装置１０９のＨＤＤ２７２上の基準画像の削除を画像形成装置１０１に指示する。

Ｓ７０８では、既に基準画像登録は完了しているため、検品装置１０９のＨＤＤ２７２上の基準画像の削除を画像形成装置１０１に指示する。

Ｓ７０９では、印刷ジョブを生成したかどうかを判断し、印刷ジョブが存在する場合はＳ７１０に進み、印刷ジョブが存在しない場合はＳ７１１に移行する。

Ｓ７１０では、画像形成装置１０１に対して、印刷ジョブキャンセルを指示して、印刷中の印刷ジョブをジョブキャンセルする。

Ｓ７１１では、印刷ジョブを画像形成装置１０１に対して送信しないよう制御する。なお、Ｓ７１１では、印刷ジョブを生成しないように制御するようにしてもよい。なお、キャンセル対象のジョブが複数指定されている場合には、複数のジョブに対応する複数の基準画像を削除するように構成できる。

以上に説明した処理を行うことにより、自動検品ジョブのジョブキャンセル時に基準画像を消すか残すか選択することが可能となる。

（実施例３）
実施例２では、自動検品ジョブのジョブキャンセル時に基準画像を消すか残すかを予め設定することを可能としたが、キャンセルの状況によって、ジョブ毎に基準画像を削除した方が良いか否かが異なる場合がある。例えば、実施例２で例に挙げた部数変更などは再度ＲＩＰする必要はなく、基準画像の再利用が可能であるため、基準画像を残してその基準画像を指定して印刷ジョブを再度投入する方が効率的である。しかしながら、例えば１ページに複数ページ画像を縮小してレイアウトするページレイアウト機能などを設定し忘れた場合などは、再度ＲＩＰする必要があるため、基準画像は再利用できない。従って、再度ＲＩＰが必要な場合は、基準画像を削除すべきである。そのため、実施例３では、自動検品ジョブのジョブキャンセル時に基準画像の削除設定ウィンドウを表示し、ユーザに選択させることでジョブ毎に選択可能とする。

図８は、本実施例における自動検品ジョブのジョブキャンセル時の基準画像を削除するかを選択する選択画面である。

画面８０１は自動検品ジョブのジョブキャンセル時の基準画像を削除するかを選択する選択画面（選択ウィンドウ）であり、印刷ジョブをキャンセルする時にＣＰＵ２０１によりＰＣ１０３のディスプレイ２０５に表示される。また、設定画面６０１は、ＣＰＵ２２２により外部コントローラ１０２のディスプレイ２２５に表示されるようにしてもよい。画面８０１は自動検品ジョブのジョブキャンセル時のみ表示され、検品しない印刷ジョブや明示的に基準画像ＩＤ指定した印刷ジョブの場合には表示されない。ボタン８０２は「ＹＥＳ」キーであり、基準画像を削除する場合に選択する。ボタン８０２を選択すると、画面８０１が閉じるとともに、基準画像が削除され、印刷ジョブがジョブキャンセルされる。８０３は「ＮＯ」キーであり、基準画像を残す場合に選択する。８０３を選択すると、画面８０１が閉じるとともに、印刷ジョブがジョブキャンセルされる。このとき、基準画像登録中であれば、基準画像登録が完了してからジョブキャンセルされる。ジョブキャンセルをやめる場合は８０４のキーを押下して画面を閉じる。この画面８０１での指示は、図７のＳ７０１で受信したジョブキャンセルのデータ内で指定され、Ｓ７０４で判断される。

以上に説明した処理を行うことにより、自動検品ジョブのジョブキャンセル時にジョブ毎に基準画像の削除選択が可能となり、より柔軟で効率的な自動検品ジョブ操作が可能となる。もちろん、自動検品ジョブのジョブキャンセル時に６０１のウィンドウを表示するかどうかを予め設定可能にしてもかまわない。変形例としては、複数のジョブがキャンセル指示された場合、ジョブＡの基準画像は削除し、ジョブＢの基準画像は削除しないという指示が可能な入力部を画面として提供するようにしてもよい。若しくは、デバイス設定として、ジョブキャンセル時には、キャンセルされたジョブの基準画像を一律削除するようにも設定可能としてもよい。

本実施形態によれば、印刷ジョブを処理するコントローラの一例として外部コントローラ１０２を説明した。当該外部コントローラと通信可能な画像形成装置の一例として画像形成装置１０１を説明した。これらの装置を含むシステムの制御方法を説明した。具体的には、外部コントローラ１０２は、ジョブを受信すると、前記ジョブに対応付けて登録された基準画像に基づく検品処理の実行を制御する。検品処理は、外部コントローラ１０２が指示して、検品装置１０９が前述のように行う。

そして、受信して処理を開始したジョブに対するキャンセル指示を外部コントローラ１０２が受信して受け付ける。そうすると、登録された検品処理のための基準画像を削除する。この処理は、外部コントローラ１０２の制御のもと、ＣＰＵ２２２が実行する。

１０１ 画像形成装置
１０７ 印刷装置
１０９ 検品装置
２２２ ＣＰＵ

Claims (17)

1. ジョブを生成するコントローラと通信可能な画像形成装置であって、
   前記コントローラから第１のジョブを受け付けると、前記第１のジョブから画像を取得し、前記画像から作成した基準画像の登録をする登録手段と、
   前記コントローラから第２のジョブを受け付けると、検品処理を実行し、
   前記コントローラから前記第２のジョブに対するキャンセル指示を受け付けると、前記登録手段にて登録した基準画像を削除するように制御する制御手段と、
   を有する画像形成装置。
2. 前記第２のジョブに対するキャンセル指示を受け付けると、前記制御手段は、前記検品処理を実行しないよう制御する
   ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
3. 前記第１のジョブは、前記登録手段に基準画像と登録させるための基準画像登録ジョブである
   ことを特徴とする請求項１または２に記載の画像形成装置。
4. 前記第２のジョブは、前記検品処理を実行させるための検品ジョブである
   ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の画像形成装置。
5. 前記第２のジョブから取得した画像を印刷媒体に印刷する印刷手段と、
   前記印刷手段にて前記画像を印刷した印刷物を読み込み、スキャン画像を生成する生成手段と、
   前記スキャン画像と前記登録手段で登録した基準画像とに基づいて、前記印刷物を検品する検品手段と、
   を備え、
   前記第２のジョブを受け付けると実行する検品処理は、前記検品手段によって前記印刷物を検品する処理である
   ことを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の画像形成装置。
6. 前記検品手段は、前記生成手段により生成されたスキャン画像と、前記登録手段に登録された前記スキャン画像に対応する基準画像とに基づき、前記印刷物を検品する
   ことを特徴とする請求項５に記載の画像形成装置。
7. 前記基準画像は、前記画像にＲＩＰ処理を行った画像データからなる
   ことを特徴とする請求項１乃至６のいずれか１項に記載の画像形成装置。
8. 前記基準画像を登録すると、前記基準画像に対して識別情報を発行し、前記識別情報を前記コントローラに送信する送信手段を有し、
   前記第２のジョブは、前記識別情報を付したジョブである
   ことを特徴とする請求項１乃至７のいずれか１項に記載の画像形成装置。
9. 前記第２のジョブは、前記第１のジョブが前記画像形成装置で実行されたあとに、前記コントローラから送信される
   ことを特徴とする請求項１乃至８のいずれか１項に記載の画像形成装置。
10. ジョブを生成するコントローラと通信可能な画像形成装置であって、
    前記コントローラから第１のジョブを受け付けると、前記第１のジョブから画像を取得し、前記画像から作成した基準画像の登録をする登録ステップと、
    前記コントローラから第２のジョブを受け付けると、検品処理を実行し、
    前記コントローラから前記第２のジョブに対するキャンセル指示を受け付けると、前記登録手段にて登録した基準画像を削除するように制御する制御ステップと、
    を有する画像形成装置の制御方法。
11. 検品機能を有する画像形成装置と通信可能なコントローラであって、
    前記画像形成装置に基準画像を登録させるための第１のジョブを前記画像形成装置に送信する第１送信手段と、
    前記画像形成装置から前記基準画像に対する識別情報を受信する受信手段と、
    前記画像形成装置に検品処理を実行させるための前記受信手段で受信した前記識別情報を付した第２のジョブを前記画像形成装置に送信する第２送信手段と、
    前記第２のジョブに対するキャンセルがあると、前記画像形成装置に登録された前記基準画像を削除するようキャンセル指示を前記画像形成装置に送信する第３送信手段と、
    を有することを特徴とするコントローラ。
12. 前記第２のジョブに対してキャンセルがあると、登録された前記基準画像の削除を行うかを設定する設定手段を有し、
    前記設定手段にて、前記基準画像の削除を行わない設定にされた場合は、前記画像形成装置に登録された前記基準画像を削除するようキャンセル指示を前記画像処理装置に送信しない
    ことを特徴とする請求項１１に記載のコントローラ。
13. 前記コントローラは、外部装置と通信可能であり、
    前記外部装置から、印刷を行う画像を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した画像から、前記第１ジョブおよび前記第２ジョブを生成するジョブ生成手段と、
    を有することを特徴とする請求項１１または１２に記載のコントローラ。
14. 前記前記第２のジョブに対するキャンセルは、前記外部装置から受信する
    ことを特徴とする請求項１３に記載のコントローラ。
15. 登録された前記基準画像の削除を行うかの選択画面を表示する表示制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項１１または１４に記載のコントローラ。
16. 検品機能を有する画像形成装置と通信可能なコントローラであって、
    前記画像形成装置に基準画像と登録させるための第１のジョブを送信する第１送信ステップと、
    前記画像形成装置から前記基準画像に対する識別情報を受信する受信ステップと、
    前記画像形成装置に検品処理を実行させるための前記受信手段で受信した前記識別情報を付した第２のジョブを送信する第２送信ステップと、
    前記第２のジョブのキャンセル指示があると、前記画像形成装置に登録された前記基準画像を削除するようキャンセル指示を前記画像形成装置に送信する第３送信ステップと、
    を有することを特徴とするコントローラの制御方法。
17. ジョブを処理するコントローラと通信可能な画像形成装置を含むシステムの制御方法であって、
    ジョブを受信すると、前記ジョブに対応付けて登録された基準画像に基づく検品処理の実行を制御し、
    前記ジョブに対するキャンセル指示を受け付けると、前記登録された前記検品処理のための基準画像を削除する処理をコンピュータに実行させる制御方法。

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