JP2023079532A - ワーク取出し装置およびワーク取出し方法 - Google Patents

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Masahide Koyama
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Abstract

【課題】ワーク積層体のワーク同士が密着している状態であっても、ワーク積層体の最上部に位置するワークのみを確実に取り出すことができるようにする。【解決手段】ワーク積層体2Gを昇降させてワーク積層体2Gの最上部に位置する第1ワーク2aを所定の保持高さに位置させる4つの昇降部12と、第1ワーク2aが保持高さに位置した状態で、第1ワーク2aの下面に接触している第2ワーク2bの横方向の移動を規制する移動規制部13と、保持高さに位置した第1ワーク2aを側方から保持する保持部14と、第1ワーク2aを保持した保持部14を横方向に移動させて第1ワーク2aを第2ワーク2bに対して相対移動させる保持部移動機構15を備える。昇降部12は、保持部移動機構15が第1ワーク2aを保持した保持部14を横方向に移動させた後、ワーク積層体2Gを下降させてワーク積層体2Gから第1ワーク2aを分離させる。【選択図】図11

Description

本発明は、矩形平板状の複数のワークが上下方向に重ねられて成るワーク積層体からその最上部に位置するワークを取り出すワーク取出し装置およびワーク取出し方法に関する。
従来、基板等の矩形平板状の複数のワークが上下方向に重ねられて成るワーク積層体からその最上部に位置するワークを取り出すワーク取出し装置は、基板に部品を実装して実装基板を製造する部品実装装置における基板供給部等に用いられている。このようなワーク取出し装置としては、例えば、吸着面を下方に向けた複数の吸着パッドによってワーク積層体の最上部に位置するワークを吸着して取り出す構成のものが知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開平5-304393号公報
しかしながら、ワーク積層体を構成する個々の上下に隣接するワークはワーク同士で密着していることが多く、ワーク積層体の最上部に位置するワークのみを取り出したつもりであっても、そのワークの下面に他のワークがくっついてしまっているケースがあるという問題点があった。
そこで本発明は、ワーク積層体のワーク同士が密着している状態であっても、ワーク積層体の最上部に位置するワークのみを確実に取り出すことができるワーク取出し装置およびワーク取出し方法を提供することを目的とする。
本発明のワーク取出し装置は、矩形平板状の複数のワークが上下方向に重ねられて成るワーク積層体からその最上部に位置する第1ワークを取り出すワーク取出し装置であって、前記ワーク積層体を昇降させて前記第1ワークを所定の保持高さに位置させる昇降機構と、前記第1ワークが前記保持高さに位置した状態で、前記第1ワークの下面に接触している第2ワークの横方向の移動を規制する移動規制部と、前記保持高さに位置した前記第1ワークを側方から保持する保持部と、前記第1ワークを保持した前記保持部を横方向に移動させて前記第1ワークを前記第2ワークに対して相対移動させる保持部移動機構と、を備え、前記昇降機構は、前記保持部移動機構が前記第1ワークを保持した前記保持部を横方向に移動させた後、前記ワーク積層体を下降させて前記ワーク積層体から前記第1ワークを分離させる。
本発明のワーク取出し方法は、矩形平板状の複数のワークが上下方向に重ねられて成るワーク積層体からその最上部に位置する第1ワークを取り出すワーク取出し方法であって、前記ワーク積層体を昇降させて前記第1ワークを所定の保持高さに位置させる位置決め工程と、前記保持高さに位置された前記第1ワークの下面に接触している第2ワークの移動が規制された状態で前記第1ワークを側方から保持する保持工程と、前記保持工程で保持した第1ワークを前記第2ワークに対して横方向に相対移動させる相対移動工程と、前記相対移動工程で前記第1ワークが横方向に移動された後、前記ワーク積層体を下降させて前記ワーク積層体から前記第1ワークを分離させる分離工程と、を有する。
本発明によれば、ワーク積層体のワーク同士が密着している状態であっても、ワーク積層体の最上部に位置するワークのみを確実に取り出すことができる。
本発明の一実施の形態におけるワーク取出し装置の斜視図 本発明の一実施の形態におけるワーク取出し装置の側面図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるワーク取出し装置の平面図 ワーク取出し装置が備える(a)移動規制部と前側保持部の斜視図(b)移動規制部と後側保持部の斜視図 (a)(b)ワーク取出し装置の一部の側面図 (a)(b)(c)ワーク取出し装置が備える前側保持部の動作説明図 (a)(b)ワーク取出し装置が備える後側保持部の動作説明図 本発明の一実施の形態におけるワーク取出し装置の制御系統を示すブロック図 (a)(b)第1ワークを保持高さに位置させる手順を説明する図 (a)(b)(c)第1ワークを保持高さに位置させる手順を説明する図 (a)(b)(c)第1ワークをワーク積層体から分離させる手順を説明する図 保持部により第1ワークを保持した状態を示すワーク取出装置の斜視図 (a)(b)(c)搬送コンベアによりワークを搬出する手順を示す図 搬送コンベアによりワークを搬出している状態を示すワーク取出装置の斜視図 (a)(b)搬送コンベアを退避位置に位置させる手順を示す図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1および図2は本発明の一実施の形態におけるワーク取出し装置1を示している。ワーク取出し装置1は、基板等の矩形平板状の複数のワーク2が上下方向に積み重ねられて成るワーク積層体2Gから最上部に位置するワーク2(「第1ワーク2a」と称する)を分離して取り出し、水平方向に搬出する装置である。本実施の形態ではワーク積層体2Gから取り出した第1ワーク2aを搬出する水平方向を左右方向とし、これをX方向とする。また前後方向をY方向とし、上下方向をZ方向とする。
図1および図2において、ワーク取出し装置1は、基台11、昇降部12、移動規制部13、保持部14、保持部移動機構15および搬送コンベア16を主な構成要素としている。
昇降部12は基台11の前後左右の4箇所に設けられている。各昇降部12はZ方向に延びた支柱21、モータまたはシリンダから成る昇降アクチュエータ22および支柱21に支持されて上方に延びた支持ロッド23を備えている。支持ロッド23は昇降アクチュエータ22に駆動されて上下方向に移動する。
4つの昇降部12は、4つの支持ロッド23によりワーク積層体2Gの下面(ワーク積層体2Gの最下部に位置するワーク2の下面)を下方から支持し、4つの昇降アクチュエータ22により4つの支持ロッド23を上下方向に移動させることによって、ワーク積層体2Gを昇降させる。すなわち本実施の形態において、4つの昇降部12はワーク積層体2Gを昇降させる昇降機構となっている。
4つの支持ロッド23はそれぞれの上端部23Tにおいて、ワーク積層体2Gの下面の四隅(四つの隅部)を支持する(図1、図2及び図3(a),(b))。4つの昇降アクチュエータ22は独立して作動させることができ、これにより4つの支持ロッド23により支持したワーク積層体2Gの4つの隅部の高さを個別に調整することが可能である。
図1および図2において、4つの昇降部12の上方にはX方向に延びた前側ベース部24Aと後側ベース部24Bが設けられている。前側ベース部24Aは前側に位置する2つの昇降部12の支柱21によって支持されており、後側ベース部24Bは後側に位置する2つの昇降部12の支柱21によって支持されている。
図1において、4つの支柱21それぞれにはガイド部材25が設けられている。各ガイド部材25はZ方向に延びており、支柱21と支持ロッド23の間に位置している。4つのガイド部材25はそれぞれ断面がL字形状を有しており(図1)、ワーク積層体2Gの4つの隅部を外側からガイドする。
図1および図3(a),(b)において、移動規制部13は、前側ベース部24Aと後側ベース部24Bにそれぞれ2つずつ設けられている。前側ベース部24Aに設けられた2つの移動規制部13(前側の移動規制部13)は前側に位置する2つのガイド部材25の間に位置しており、後側ベース部24Bに設けられた2つの移動規制部13(後側の移動規制部13)は後側に位置する2つのガイド部材25の間に位置している。
図4(a)は前側の移動規制部13を示しており、図4(b)は後側の移動規制部13を示している。前側の移動規制部13は後方に面した規制面13Tを有しており、後側の移動規制部13は前方に面した規制面13Tを有している。図3(a),(b)および図5(a),(b)に示すように、前側の移動規制部13と後側の移動規制部13は規制面13T同士が互いに向かい合うように配置されている。
図1および図3(a),(b)において、保持部14は、前側ベース部24Aに設けられた2つの移動規制部13の上に設置された2つの前側保持部14Aと、後側ベース部24Bに設けられた2つの移動規制部13の上に設置された2つの後側保持部14Bから成る(図4(a),(b)も参照)。各前側保持部14Aはその前側保持部14Aが設置された前側の移動規制部13に対してY方向にスライド自在であり、各後側保持部14Bはその後側保持部14Bが設置された後側の移動規制部13に対してY方向にスライド自在である。
図4(a),(b)において、前側保持部14Aと後側保持部14Bはそれぞれ、互いに向かい合う端面(以下、「保持面14T」と称する)と、保持面14Tの上部から互いに向い合う方向に突出して延びた突出部14Sを有している。保持面14Tと突出部14Sの下面14UはL字形状になっている(図6(a),(b),(c)および図7(a),(b)も参照)。
前側保持部14Aと後側保持部14Bは、4つの昇降部12によって昇降されるワーク積層体2Gの最上部に位置するワーク2(すなわち第1ワーク2a)が所定の高さ(以下、「保持高さ」と称する)に位置した状態で、前側保持部14Aの保持面14Tと後側保持部14Bの保持面14Tが第1ワーク2aの側面と対向する位置に位置している。
前側の移動規制部13と後側の移動規制部13は、第1ワーク2aが保持高さに位置した状態で、第1ワーク2aの下面に接触しているワーク2(「第2ワーク2b」と称する)の高さに位置する。詳細には、前側の移動規制部13の規制面13Tと後側の移動規制部13の規制面13Tがそれぞれ、第2ワーク2bの側面に側方から対向する位置に位置する。
図1,図2,図3(a),(b)および図5(a),(b)おいて、保持部移動機構15は、前側ベース部24Aの上面に設けられた前側保持部移動機構15Aと、後側ベース部24Bの上面に設けられた後側保持部移動機構15Bから成る。前側保持部移動機構15Aは2つの前側保持部14AをそれぞれY方向に移動させ、後側保持部移動機構15Bは2つの後側保持部14BをそれぞれY方向に移動させる。
前側保持部移動機構15Aは、前側保持部14Aを、その保持面14Tが前側の移動規制部13の規制面13Tよりも前方に位置する後退位置(図6(a))と、保持面14Tが規制面13Tよりも後方に位置する保持位置(図6(b))と、保持面14Tが保持位置よりも更に後方に位置する押込み位置(図6(c))との間で移動させる。後側保持部移動機構15Bは、後側保持部14Bを、その保持面14Tが後側の移動規制部13の規制面13Tよりも後方に位置する後退位置(図7(a))と、保持面14Tが規制面13Tよりも前方に位置する保持位置(図7(b))との間で移動させる。
図1、図2および図3において、搬送コンベア16は、前側ベース部24Aと後側ベース部24Bのそれぞれに設けられている。これら前後一対の搬送コンベア16はX方向に延びた形状を有している。前側ベース部24Aと後側ベース部24Bのそれぞれにはコンベア進退シリンダ26が設けられている(図1、図2および図3)。前側の搬送コンベア16は前側ベース部24Aに設けられたコンベア進退シリンダ26によってY方向に移動され、後側の搬送コンベア16は後側ベース部24Bに設けられたコンベア進退シリンダ26によってY方向に移動される。
前後の搬送コンベア16はそれぞれ、ワーク積層体2Gの昇降領域のY方向の外側に位置する退避位置(図3(a)および図5(a))と、ワーク積層体2Gの昇降領域のY方向の内側に位置する進出位置(図3(b)および図5(b))との間で移動自在である。一対のコンベア進退シリンダ26は同期して作動し、前後の搬送コンベア16を同時に進出位置または退避位置に位置させる。
図8において、ワーク取出し装置1が備える制御装置30は、昇降アクチュエータ22、前側保持部移動機構15A、後側保持部移動機構15B、コンベア進退シリンダ26および搬送コンベア16の各動作を制御する。昇降アクチュエータ22は制御装置30に制御されて4つの支持ロッド23を上下方向に移動させ、4つの支持ロッド23によって支持したワーク積層体2Gを昇降させる。前側保持部移動機構15Aと後側保持部移動機構15Bは制御装置30に制御されて動作し、前側保持部14Aと後側保持部14BをそれぞれY方向に移動させる。コンベア進退シリンダ26は制御装置30に制御されて動作し、前後の搬送コンベア16をそれぞれY方向に進退させる。搬送コンベア16は制御装置30に制御されて動作し、後述するように、ワーク積層体2Gから取り出されたワーク2(第1ワーク2a)をX方向に搬送してワーク取出し装置1から搬出する。
図1および図3(a),(b)において、前側ベース部24Aと後側ベース部24Bそれぞれには光センサ31が設けられている。光センサ31は前側ベース部24Aと後側ベース部24Bそれぞれに2つずつ設けられている。
前側ベース部24Aと後側ベース部24Bに設けられた4つの光センサ31は4つの昇降部12のそれぞれに対応している。すなわち、前方左側の光センサ31は前方左側の昇降部12に対応しており、前方右側の光センサ31は前方右側の昇降部12に対応している。また、後方左側の光センサ31は後方左側の昇降部12に対応しており、後方右側の光センサ31は後方右側の昇降部12に対応している。
各光センサ31は制御装置30に制御されて検査光31LをY方向(ワーク積層体2Gが昇降される側に向かう方向)に投光する(図3(a),(b)および図5(a),(b))。そして、その投光した検査光31Lが保持高さに位置したワーク2の側面において反射された場合には、その反射光を受光することによって、検査光31Lの位置(すなわち保持高さの位置)にワーク2が存在することを検知する。
本実施の形態では、4つの支持ロッド23によって支持されたワーク積層体2Gを上昇させていき(図9(a)→図9(b))、検査光31Lの反射光を受光した光センサ31に対応する昇降部12の昇降アクチュエータ22を停止させる。これにより、第1ワーク2aの四つの隅部のうち、保持高さに達した隅部はそれ以上上昇しないことから、4つの昇降アクチュエータ22の作動が停止した時点において、第1ワーク2aは水平姿勢で保持高さに位置する(図9(b))。このため、ワーク積層体2Gの上昇を開始する当初において、第1ワーク2aが水平姿勢から傾いていたとしても(図10(a))、反射光を受光した光センサ31に対応する昇降アクチュエータ22の動作を停止させていくことにより(図10(b)→図10(c))、第1ワーク2aを水平姿勢で保持高さに位置させることができる(図10(c))。
このように本実施の形態において4つの光センサ31は、昇降機構(4つの昇降部12)によって昇降されるワーク積層体2Gのうち第1ワーク2aが保持高さに位置した状態を検出する検出手段となっており、昇降機構は、これら検出手段としての4つの光センサ31からの検出情報に基づいて第1ワーク2aが保持高さに位置するようにワーク積層体2Gを昇降させるようになっている。
次に、上記構成のワーク取出し装置1によって、4つの支持ロッド23によって支持されたワーク積層体2Gから最上部に位置するワーク2(第1ワーク2a)を取り出すワーク取出し作業の実行手順を説明する。ワーク取出し作業では先ず、制御装置30は、前側保持部移動機構15Aと後側保持部移動機構15Bを制御して、前側保持部14Aと後側保持部14Bをともに後退位置に位置させておく。また、コンベア進退シリンダ26を制御して、前後の搬送コンベア16をそれぞれ退避位置に位置させておく(図9(a))。そして、4つの昇降アクチュエータ22を制御して、4つの支持ロッド23により支持されたたワーク積層体2Gの上面(第1ワーク2aの上面)を、保持高さよりも低い位置に位置させておく。
制御装置30は、ワーク積層体2Gの上面を保持高さよりも低い位置に位置させたら、4つの昇降アクチュエータ22を作動させて、ワーク積層体2Gを上昇させていく(図9(a)→図9(b))。そして、前述の要領により、すなわち、第1ワーク2aの四つの隅部それぞれが光センサ31によって検出された時点で対応する昇降アクチュエータ22の作動を停止させることにより、第1ワーク2aを保持高さに位置させる。これにより第1ワーク2aは保持高さに位置決めされた状態となる(図9(b)。位置決め工程)。
第1ワーク2aが保持高さに位置したら、制御装置30は、前側保持部移動機構15Aと後側保持部移動機構15Bを作動させて、前側保持部14Aと後側保持部14Bをそれぞれ後退位置から保持位置に位置させる(図9(b)→図11(a))。これにより第1ワーク2aは保持部14を構成する2つの前側保持部14Aと2つの後側保持部14Bとによって側方から挟まれ、保持部14によって保持された状態となる(図11(a)および図12。保持工程)。
第1ワーク2aが保持部14によって保持された状態では、2つの前側保持部14Aの保持面14Tと2つの後側保持部14Bの保持面14Tはそれぞれ第1ワーク2aの側面に当接する。また、突出部14Sの下面14Uは第1ワーク2aの上面の上方に位置する(図11(a)および図12)。
保持部14(2つの前側保持部14Aと2つの後側保持部14B)によって第1ワーク2aが保持されたら、制御装置30は、前側保持部移動機構15Aおよび後側保持部移動機構15Bを作動させて、前側保持部14Aを保持位置から押込み位置に移動させるとともに、後側保持部14Bを保持位置から後退位置に移動させることによって、第1ワーク2aを第2ワーク2bに対して横方向(ワーク2の面内方向)に相対移動させる(図11(a)→図11(b)。相対移動工程)。これにより第1ワーク2aは保持部14によって保持(前側保持部14Aと後側保持部14Bによって挟まれた)状態のまま、第1ワーク2aの下面に接触している第2ワーク2bに対して横方向にスライドする。これにより第1ワーク2aと第2ワーク2bが密着していた場合であっても、その密着状態は解消される。
制御装置30は、第1ワーク2aを保持した保持部14を横方向に移動させることによって、第1ワーク2aと第2ワーク2bの密着状態を解消したら、制御装置30は、4つの昇降アクチュエータ22を作動させて、4つの支持ロッド23を下降させる(図11(b)→図11(c))。これによりワーク積層体2Gは保持部14によって保持された状態の第1ワーク2aを残して下降するので、第2ワーク2bから(すなわち第1ワーク2aを除いた残りのワーク積層体2G)から第1ワーク2aが分離される(図11(c)。分離工程)。
上記のようにワーク積層体2G(第1ワーク2aを除いた残りのワーク積層体2G)が下降するとき、第1ワーク2aと第2ワーク2bとの間の密着状態は予め解消されているので、第1ワーク2aは第2ワーク2b(残りのワーク積層体2G)からスムーズに分離する。従って、ワーク積層体2Gを下降させたときに、第2ワーク2b(更には第2ワーク2bの下面に密着している他のワーク2)が第1ワーク2aの下面にくっついたままとなったり、下降されるワーク積層体2Gによって第1ワーク2aが下方に引っ張られて前側保持部14Aと後側保持部14Bの間から脱落してしまったりするような事態が発生することを防止できる。
制御装置30は、ワーク積層体2Gを下降させたら、前側保持部移動機構15Aと後側保持部移動機構15Bを作動させて、前側保持部14Aを押込み位置から保持位置に移動させるとともに、後側保持部14Bを後退位置から保持位置に移動させる(図11(c)→図13(a))。これにより第1ワーク2aは元の位置(ワーク積層体2Gの最上部にあった位置)に戻る(図13(a))。
第1ワーク2aが元の位置に戻ったら、制御装置30は一対のコンベア進退シリンダ26を作動させて、前後の搬送コンベア16をそれぞれ進出位置に進出させる(図13(a)→図13(b))。これにより一対の搬送コンベア16は保持部14によって保持された第1ワーク2aと、4つの昇降アクチュエータ22によって下降されたワーク積層体2G(残りのワーク積層体2G)との間に進出した状態となる(図13(b)。コンベア進出工程)。
制御装置30は、前後の搬送コンベア16を第1ワーク2aとワーク積層体2Gとの間に進出させたら、前側保持部移動機構15Aと後側保持部移動機構15Bを作動させ、前側保持部14Aと後側保持部14Bをそれぞれ後退位置に位置させることによって、保持部14による第1ワーク2aの保持を解除する(図13(b)→図13(c))。これにより第1ワーク2aは落下し、第1ワーク2aの両端部が前後の搬送コンベア16によって支持された状態となる(図13(c)。ワーク落下工程)。
第1ワーク2aが一対の搬送コンベア16によって支持されたら、制御装置30は一対の搬送コンベア16を同期して作動させ、ワーク積層体2Gから分離させた第1ワーク2aを水平方向に搬送することによって(図14中に示す矢印F)、第1ワーク2aをワーク取出し装置1の外部に搬出する(搬出工程)。これによりワーク取出し作業が終了する。
制御装置30はワーク取出し作業が終了したら、一対のコンベア進退シリンダ26を作動させて、一対の搬送コンベア16をそれぞれ退避位置に位置させる(図15(a)→図15(b))。これによりワーク取出し作業を引き続き行うことが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態におけるワーク取出し装置1は、昇降部12によりワーク積層体2Gを昇降させて、ワーク積層体2Gの最上部に位置するワーク2(第1ワーク2a)を所定の保持高さに位置させたら(位置決め工程)、その第1ワーク2aを保持部14(前側保持部14Aおよび後側保持部14B)によって保持し(保持工程)、第1ワーク2aの下面に接触しているワーク2(第2ワーク)の横方向の移動を規制した状態で、保持部14を横方向に移動させるようになっている(相対移動工程)。これにより第1ワーク2aは第2ワーク2bに対して横方向に相対移動(スライド)し、第1ワーク2aと第2ワーク2bの間が密着していたとしても、その密着状態は解消されるので、その後に昇降部12によってワーク積層体2Gを下降させたとき(分離工程)、第1ワーク2aはワーク積層体2Gからスムーズに分離する。このため本実施の形態におけるワーク取出し装置1によれば、ワーク積層体2Gのワーク2同士が密着している状態であっても、ワーク積層体2Gの最上部に位置するワーク2(第1ワーク2a)のみを確実に取り出すことができる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されず、種々の変形等が可能である。例えば、上述の実施の形態において、昇降機構(4つの昇降部12)によって昇降されるワーク積層体2Gのうち第1ワーク2aが保持高さに位置した状態を検出する検出手段は非接触型のセンサ(光センサ31)であったが、検出手段はリミットスイッチなどの接触型のセンサであってもよい。或いは、昇降部12によって昇降されるワーク積層体2Gのうち第1ワーク2aが所定の保持高さに位置した状態を検出手段によって検出して第1ワーク2aを保持高さに位置決めするのではなく、前側保持部14Aと後側保持部14Bをそれぞれ保持位置に位置させた状態でワーク積層体2Gを上昇させ、第1ワーク2aの上面を前側保持部14Aと後側保持部14Bそれぞれの下面14Uに当接させることで第1ワーク2aを保持高さに位置決めするようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、第1ワーク2aを第2ワーク2bに対してスライドさせた後、残りのワーク積層体2Gを下降させてから第1ワーク2aをもとの位置(ワーク積層体2Gの最上部にあった位置)に戻すようにしていたが、第1ワーク2aを第2ワーク2bに対してスライドさせた後、第1ワーク2aを元の位置に戻してから残りのワーク積層体2Gを下降させるようにしてもよい。
ワーク積層体のワーク同士が密着している状態であっても、ワーク積層体の最上部に位置するワークのみを確実に取り出すことができるワーク取出し装置およびワーク取出し方法を提供する。
1 ワーク取出し装置
2 ワーク
2a 第1ワーク
2b 第2ワーク
2G ワーク積層体
12 昇降部(昇降機構)
13 移動規制部
14 保持部
14A 前側保持部
14B 後側保持部
15 保持部移動機構
15A 前側保持部移動機構
15B 後側保持部移動機構
16 搬送コンベア
22 昇降アクチュエータ
23 支持ロッド
24A 前側ベース部
24B 後側ベース部
25 ガイド部材
26 コンベア進退シリンダ
31 光センサ(検出手段)

Claims (6)

  1. 矩形平板状の複数のワークが上下方向に重ねられて成るワーク積層体からその最上部に位置する第1ワークを取り出すワーク取出し装置であって、
    前記ワーク積層体を昇降させて前記第1ワークを所定の保持高さに位置させる昇降機構と、
    前記第1ワークが前記保持高さに位置した状態で、前記第1ワークの下面に接触している第2ワークの横方向の移動を規制する移動規制部と、
    前記保持高さに位置した前記第1ワークを側方から保持する保持部と、
    前記第1ワークを保持した前記保持部を横方向に移動させて前記第1ワークを前記第2ワークに対して相対移動させる保持部移動機構と、を備え、
    前記昇降機構は、前記保持部移動機構が前記第1ワークを保持した前記保持部を横方向に移動させた後、前記ワーク積層体を下降させて前記ワーク積層体から前記第1ワークを分離させる、ワーク取出し装置。
  2. 前記保持部によって保持された前記第1ワークと前記昇降機構によって下降された前記ワーク積層体との間に進出する搬送コンベアを備え、前記保持部は前記搬送コンベアが進出した後、前記第1ワークの保持を解除して前記第1ワークを前記搬送コンベアに落下させ、前記搬送コンベアは前記保持部から受け取った前記第1ワークを搬出する、請求項1に記載のワーク取出し装置。
  3. 前記昇降機構によって昇降される前記ワーク積層体のうち前記第1ワークが前記保持高さに位置した状態を検出する検出手段を備え、前記昇降機構は、前記検出手段からの検出情報に基づいて前記第1ワークが前記保持高さに位置するように前記ワーク積層体を昇降させる、請求項1または2に記載のワーク取出し装置。
  4. 前記検出手段は前記第1ワークの四隅それぞれの高さが前記保持高さに位置した状態を検出する4つの光センサから成る、請求項3に記載のワーク取出し装置。
  5. 矩形平板状の複数のワークが上下方向に重ねられて成るワーク積層体からその最上部に位置する第1ワークを取り出すワーク取出し方法であって、
    前記ワーク積層体を昇降させて前記第1ワークを所定の保持高さに位置させる位置決め工程と、
    前記保持高さに位置された前記第1ワークの下面に接触している第2ワークの移動が規制された状態で前記第1ワークを側方から保持する保持工程と、
    前記保持工程で保持した第1ワークを前記第2ワークに対して横方向に相対移動させる相対移動工程と、
    前記相対移動工程で前記第1ワークが横方向に移動された後、前記ワーク積層体を下降させて前記ワーク積層体から前記第1ワークを分離させる分離工程と、
    を有するワーク取出し方法。
  6. 前記相対移動工程で保持されて横方向に移動された前記第1ワークと前記分離工程で下降された前記ワーク積層体との間に搬送コンベアを進出させるコンベア進出工程と、前記搬送コンベアを進出させた後、前記第1ワークの保持を解除して前記第1ワークを前記搬送コンベアに落下させるワーク落下工程と、前記第1ワークを前記搬送コンベアに落下させた後、前記搬送コンベアに前記第1ワークを搬出させる搬出工程と、を有する請求項5に記載のワーク取出し方法。
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