JP2023073861A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、半導体装置に関する。
本願発明の背景技術として、下記の特許文献1では、フィン1とフィン2の相対変位より、フィン2はモジュール側面に倣って変形し、フィン2とモジュールとの隙間を低減させる構成が開示されている。
ロウ付け・FSW(Friction Stir Welding)を用いた従来のフィン内蔵水路では、フィンのクリアランスをなくせるので高熱伝達率であるが、それぞれ回路体である複数の回路体パッケージの厚みのバラつきに追従する機能がなく、熱伝導性材料のTIM(Thermal Interface Material)が厚膜化して、パッケージの冷却性が落ちる課題が生まれる。さらに、回路体パッケージの厚みのバラツキによる冷却性能の劣化を防止するために、フィンとそれをカバーする部品との接合部に厳しい寸法精度が必要となり、高価になる課題がある。
これを踏まえて本発明は、構成部品の低コスト化とパッケージの厚みのバラツキ解消とによって生産性を向上させ、高放熱性を維持できる水路構造を有した半導体装置を提供することが目的である。
本発明の半導体装置は、半導体素子を有する複数のパワーモジュールと、前記複数のパワーモジュールの放熱面側に放熱部材を介して配置され、かつ放熱フィンを有する、複数の放熱ベースと、複数の開口部を有するフレームと、前記放熱ベース及び前記フレームを覆うことで冷媒流路を形成するカバーと、を備え、前記複数の放熱ベースは、前記複数の開口部をそれぞれ塞いでおり、前記カバーは、前記放熱フィンに接触する面に弾性の付勢部を有し、前記放熱ベースを前記パワーモジュールに向かって加圧することで付勢する。
生産性と放熱性とを両立する半導体装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
(図1)
半導体装置100は、半導体素子を備えるパワーモジュールに対して両面から冷却する水路周辺の構造を有しているが、この水路は、弾性付勢部1を備えたカバー2によって形成されている。接続部材15や水路の構造については後述する。
半導体装置100は、半導体素子を備えるパワーモジュールに対して両面から冷却する水路周辺の構造を有しているが、この水路は、弾性付勢部1を備えたカバー2によって形成されている。接続部材15や水路の構造については後述する。
(図2)
カバー2は、一部が弾性付勢部1となっており、弾性付勢部1それぞれが各パワーモジュール3に対応する位置に設けられている。それぞれの弾性付勢部1に対応して放熱フィン9が配置され、製造過程でカバー2が加圧されることで、弾性付勢部1と放熱フィン9密着している。放熱フィン9を間にして、弾性付勢部1に対向する位置には放熱ベース12が配置されている。
カバー2は、一部が弾性付勢部1となっており、弾性付勢部1それぞれが各パワーモジュール3に対応する位置に設けられている。それぞれの弾性付勢部1に対応して放熱フィン9が配置され、製造過程でカバー2が加圧されることで、弾性付勢部1と放熱フィン9密着している。放熱フィン9を間にして、弾性付勢部1に対向する位置には放熱ベース12が配置されている。
弾性付勢部1と放熱フィン9と放熱ベース12とによって、流路22が形成されている。流路22には、流路出入口11から流入する冷媒が流れている。両面冷却するパワーモジュール3の場合、配管部品10を通って、反対側の流路22aにも冷媒を流入させている。
放熱ベース12は、フレーム8に設けられた貫通孔8aに搭載され、放熱ベース12とフレーム8の隙間を接合部材7(シール部材)で充填して塞ぐことで、密着性を向上させている。また、放熱ベース12は、パワーモジュール3に対して絶縁させ、放熱させるために、パワーモジュール3の放熱面側に、絶縁部材6と放熱部材5(TIM)とを介して、パワーモジュール3に接している。放熱部材5は、例えば樹脂やグリスなどの素材である。放熱ベース12には、1つにつき1つのパワーモジュール3が対応している。シール部材7は、接着剤、ゴム弾性材、ロウ材などであり、製造過程におけるカバー2への加圧時に、放熱ベース12からパワーモジュール3への方向に変形可能な材質である。
放熱フィン9は、1つの放熱ベース12に備えた放熱フィン9で半導体装置100が3相分のパワーモジュール3すべてに対応するような構造も可能であるが、その構造を採用すると製造過程での加圧でゆがむ可能性が高くなり、さらに、カバー2と放熱フィン9との間にクリアランスが発生することで、流路22の冷媒が漏れ出る可能性がある。そのため、放熱ベース12を6つに分割して、個別のパワーモジュール3にそれぞれ放熱フィン9が対応するような構成にすることで、全体のゆがみを低減している。また、6つに放熱フィン9を分割することで、精度が高く加工がしやすい放熱フィン9を生産できるため、半導体装置100の生産性も上がる。
半導体装置100は、複数の放熱フィン9および放熱ベース12によって、パワーモジュール3の開口部を塞いでいる構造である。この開口部とはフレーム8によって形成され、それぞれのパワーモジュール3に対して設けられた貫通孔8aである。これにより、接合信頼性を向上させている。
このようにすることで、従来生じていた放熱フィン9の歪みによる放熱フィン9の先端部分に起こる空隙(クリアランス)を、水路カバー2に設けた弾性付勢部1の弾性変形によって低減させつつ、放熱フィン9とパワーモジュール3の密着性を向上させている。この弾性付勢部1の弾性変形は、複数のパワーモジュール3の厚み公差を吸収している。また同様に、この弾性付勢部1の弾性変形による密着性の向上が、カバー2と放熱フィン9との間に生じるクリアランスから発生する可能性のある冷媒のバイパス流を低減させ、かつ流路22に流れる冷媒の流速を向上させて、装置100の冷却性能(熱伝達率)を向上させている。また、放熱フィン9がパワーモジュール3に向かって加圧されることにより、TIM5を最薄化し、耐振動性を向上させている。
(図3)
弾性付勢部1の弾性変形より、パワーモジュール3(パッケージ)へ加圧している過程を示している。付勢前の弾性付勢部1は、アルミやばね弾性材などの材質で、カバー2に波状で形成されている(図3(a))。ここに接続部材15によるカバー2とフレーム8との締結が行われることで、弾性付勢部1は変形する。弾性付勢部1の変形後は、弾性付勢部1と放熱フィン9との接触面積が増える(図3(b))。放熱フィン9は、アルミや銅などの高熱伝導部材で形成される。接続部材15は、ねじなどの固定部材である。
弾性付勢部1の弾性変形より、パワーモジュール3(パッケージ)へ加圧している過程を示している。付勢前の弾性付勢部1は、アルミやばね弾性材などの材質で、カバー2に波状で形成されている(図3(a))。ここに接続部材15によるカバー2とフレーム8との締結が行われることで、弾性付勢部1は変形する。弾性付勢部1の変形後は、弾性付勢部1と放熱フィン9との接触面積が増える(図3(b))。放熱フィン9は、アルミや銅などの高熱伝導部材で形成される。接続部材15は、ねじなどの固定部材である。
パワーモジュール3は、個別パッケージでないものであれば、FSWや溶接でフレーム8と接合される形態でも本発明に適用可能である。接続部材15による接続はねじでなくてもよい。また、放熱フィン9とカバー2の間をロウ付けしてもよい。また、付勢する側から半導体装置100に搭載されている別の構成部品を用いてカバー2を付勢し、押さえる構成でもよい。
接続部材15は、弾性付勢部1の四隅にねじ締結される(図1参照)。これにより弾性付勢部1は、複数のパワーモジュール3に対して、加圧力を確保できる。また、放熱ベース12は、接合信頼性を向上できる。
このようにすることで、弾性付勢部1に放熱フィン9が接地され、作動ノイズを低減できるため、ノイズ対策や振動抑制ができる。
(従来との比較による発明効果の検証)
従来用いられてきた構造である、押出フィンにロウ付けの構成で、ねじ締めをすることで組み立てる構造と、本発明で用いられる構造である、板金ケースに鍛造ピンフィンと液状シール部材との構成で、ねじ締めをすることで組み立てする構造と、を比較検証した。コスト面は、本発明の3分割された放熱フィン9により、従来よりも低減できていた。放熱フィン9の熱伝達率については同等であった。各パワーモジュール3のTIM5の厚みのばらつきについては、従来技術では目標のバラツキ数値(160um)以下には改善できなかったが、本発明では目標数値以下に改善することが達成でき、バラツキを低減できたことがわかった。
従来用いられてきた構造である、押出フィンにロウ付けの構成で、ねじ締めをすることで組み立てる構造と、本発明で用いられる構造である、板金ケースに鍛造ピンフィンと液状シール部材との構成で、ねじ締めをすることで組み立てする構造と、を比較検証した。コスト面は、本発明の3分割された放熱フィン9により、従来よりも低減できていた。放熱フィン9の熱伝達率については同等であった。各パワーモジュール3のTIM5の厚みのばらつきについては、従来技術では目標のバラツキ数値(160um)以下には改善できなかったが、本発明では目標数値以下に改善することが達成でき、バラツキを低減できたことがわかった。
(第1変形例)
(図4)
パワーモジュール3は、半導体素子18、第1回路体17、第2回路体19、によって構成されている。パワーモジュール3は、第1回路体17、第2回路体19、を放熱回路体として用いることで、放熱ベース12と放熱フィン9を介して両面から冷却できる。
(図4)
パワーモジュール3は、半導体素子18、第1回路体17、第2回路体19、によって構成されている。パワーモジュール3は、第1回路体17、第2回路体19、を放熱回路体として用いることで、放熱ベース12と放熱フィン9を介して両面から冷却できる。
(第2変形例)
(図5)
放熱ベース12にはそれぞれ、複数のパワーモジュール3、4が同時に対応して配置される。放熱ベース12は、多数の小型化パワーモジュール3、4に対応する際、パワーモジュール3、4への加圧力を維持しつつ、その接合部への圧力を低減できるため、信頼性を向上させることができる。
(図5)
放熱ベース12にはそれぞれ、複数のパワーモジュール3、4が同時に対応して配置される。放熱ベース12は、多数の小型化パワーモジュール3、4に対応する際、パワーモジュール3、4への加圧力を維持しつつ、その接合部への圧力を低減できるため、信頼性を向上させることができる。
(第3変形例)
(図6)
パワーモジュール3は、基板貫通孔20a(基板開口部)を有したプリント基板20に実装されることで、プリント基板20を含めた組み立て性や放熱性も向上させることができ、さらに、後述の基準面21を取りやすくすることができる。
(図6)
パワーモジュール3は、基板貫通孔20a(基板開口部)を有したプリント基板20に実装されることで、プリント基板20を含めた組み立て性や放熱性も向上させることができ、さらに、後述の基準面21を取りやすくすることができる。
(第4変形例)
(図7)
パワーモジュール3は、前述したようにプリント基板20に実装され、その下側の面は所定の基準面21に揃えて配置される。これにより、パワーモジュール3の下側の面を統一した高さに設定することが可能になり、1つの放熱ベース12に対して複数のパワーモジュール3を配置することが可能となる。一方、基準面21とはパワーモジュール3を介して反対側の上面では、個々のパワーモジュール3の厚み公差が出るため、均一面とはならない。そこで、基準面21と反対側の上面では、1つの放熱ベース12に対してパワーモジュール3を1つずつ配置することで、カバー2の加圧時にパワーモジュール3の一方側で、弾性付勢部1によりパワーモジュール3の厚み公差(バラツキ)を吸収することができるようにしている。
(図7)
パワーモジュール3は、前述したようにプリント基板20に実装され、その下側の面は所定の基準面21に揃えて配置される。これにより、パワーモジュール3の下側の面を統一した高さに設定することが可能になり、1つの放熱ベース12に対して複数のパワーモジュール3を配置することが可能となる。一方、基準面21とはパワーモジュール3を介して反対側の上面では、個々のパワーモジュール3の厚み公差が出るため、均一面とはならない。そこで、基準面21と反対側の上面では、1つの放熱ベース12に対してパワーモジュール3を1つずつ配置することで、カバー2の加圧時にパワーモジュール3の一方側で、弾性付勢部1によりパワーモジュール3の厚み公差(バラツキ)を吸収することができるようにしている。
(半導体装置の流路構造)
(図8)
流路22は、プリント基板20上にU字型(図8ではU字の底の部分が右側になる)に配置され、流路入口11aと流路出口11bは基板20の同一側(図8では左側)に設置されている。また、流路入口11aから流れる流路22と、流路出口11bに向かって流れる流路22とは、左右均等に配置されている。これにより、プリント基板20の床面積を低減している。
(図8)
流路22は、プリント基板20上にU字型(図8ではU字の底の部分が右側になる)に配置され、流路入口11aと流路出口11bは基板20の同一側(図8では左側)に設置されている。また、流路入口11aから流れる流路22と、流路出口11bに向かって流れる流路22とは、左右均等に配置されている。これにより、プリント基板20の床面積を低減している。
流路入口11aから流れる流路22は、パワーモジュール3の半導体素子のうち、放熱量が大きいIGBT3b側に配置される。一方で、流路出口11bに向かう流路22は、パワーモジュール3のうち放熱量が小さいダイオード3a側に配置される。これにより、冷却効果を向上させている。
(第5変形例)
(図9)
流路22は、SiC(silicon carbide)など均一冷却が必要な半導体素子18が基板20に搭載されている場合、U字型の流路22は、半導体素子18が集まり、かつ発熱量が大きい方の流路22a側と、半導体素子18の配置が流路22a側に比べると少なく、且つ発熱量が低い方の流路22b側と、に分かれている。この時、流路入口11aから流入する冷媒が流れる流路22aの流路幅は、基板20の反対側で逆向きに流れる流路22bよりも流路幅が大きい。また、半導体素子18の近くを通らない流路22bは放熱フィン9が設けられていない。これにより、圧損が低減される。
(図9)
流路22は、SiC(silicon carbide)など均一冷却が必要な半導体素子18が基板20に搭載されている場合、U字型の流路22は、半導体素子18が集まり、かつ発熱量が大きい方の流路22a側と、半導体素子18の配置が流路22a側に比べると少なく、且つ発熱量が低い方の流路22b側と、に分かれている。この時、流路入口11aから流入する冷媒が流れる流路22aの流路幅は、基板20の反対側で逆向きに流れる流路22bよりも流路幅が大きい。また、半導体素子18の近くを通らない流路22bは放熱フィン9が設けられていない。これにより、圧損が低減される。
(第6変形例)
(図10)
放熱フィン9の先端には、弾性部材24が配置される。これにより、放熱フィン9に対して弾性部材24を介してカバー2が加圧されることで、カバー2の弾性付勢部1の変形量が不足している時に、弾性部材24が隙間(クリアランス)を補充することができ、密着性を高めることで、冷却性能を向上させることができる。
(図10)
放熱フィン9の先端には、弾性部材24が配置される。これにより、放熱フィン9に対して弾性部材24を介してカバー2が加圧されることで、カバー2の弾性付勢部1の変形量が不足している時に、弾性部材24が隙間(クリアランス)を補充することができ、密着性を高めることで、冷却性能を向上させることができる。
(第7変形例)
(図11)
放熱フィン9は、ロウ材25などでカバー2に接合される。これにより、カバー2への加圧時に放熱フィン9先端にできる隙間(クリアランス)をロウ材25が補充することで隙間を低減し、放熱フィン9の高さのばらつきを吸収できる。
(図11)
放熱フィン9は、ロウ材25などでカバー2に接合される。これにより、カバー2への加圧時に放熱フィン9先端にできる隙間(クリアランス)をロウ材25が補充することで隙間を低減し、放熱フィン9の高さのばらつきを吸収できる。
(第8変形例)
(図12)
放熱フィン9は、それぞれ複数のフィン部を有し、このうち中央側に配置されているフィン部9aよりもその外周側に配置されている部フィン9bの高さのほうが大きい。このようにすることで、カバー2の加圧時に弾性付勢部1の変形量が小さい時、放熱フィン9先端部分に生じる隙間(クリアランス)を低減できる。
(図12)
放熱フィン9は、それぞれ複数のフィン部を有し、このうち中央側に配置されているフィン部9aよりもその外周側に配置されている部フィン9bの高さのほうが大きい。このようにすることで、カバー2の加圧時に弾性付勢部1の変形量が小さい時、放熱フィン9先端部分に生じる隙間(クリアランス)を低減できる。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)半導体装置100は、半導体素子18を有する複数のパワーモジュール3と、複数のパワーモジュール3の放熱面側に放熱部材5を介して配置され、かつ放熱フィン9を有する、複数の放熱ベース12と、複数の開口部8aを有するフレーム8と、放熱ベース12及びフレーム8を覆うことで冷媒流路を形成するカバー2と、を備えている。この半導体装置100において、複数の放熱ベース12は、複数の開口部8aをそれぞれ塞いでおり、カバー2は、放熱フィン9に接触する面に弾性の付勢部1を有し、放熱ベース12をパワーモジュール3に向かって加圧することで付勢する。このようにしたことで、生産性と放熱性とを両立する半導体装置100を提供できる。
(2)放熱ベース12は、シール部材7を介して開口部8aを塞いでおり、シール部材7は、放熱ベース12からパワーモジュール3への方向に変形可能な材質である。このようにしたことで、開口部8aの密着性を向上させている。
(3)放熱ベース12は、パワーモジュール3の両面に配置される。このようにしたことで、冷却性能を向上させている。
(4)付勢部1の周辺の四隅には、ねじ締結部15がそれぞれ設けられている。このようにしたことで、加圧力を確保し、接続信頼性を向上させている。
(5)放熱ベース12は、開口部8aを塞いでいる。このようにしたことで、接合信頼性を向上させている。
(6)1つの放熱ベース12に対して、パワーモジュール3、4が複数配置される。このようにしたことで、加圧力を維持しつつ、その接合部への圧力を低減できるため、信頼性を向上させることができる。
(7)複数のパワーモジュール3、4は、プリント基板20に実装される。このようにしたことで、組み立て性や放熱性も向上させることができ、さらに、基準面21を取りやすくすることができる。
(8)複数のパワーモジュール3,4は、一方の面側を所定の基準面21に合わせるように、プリント基板20に実装され、複数のパワーモジュール3,4の一方の面側では、1つの放熱ベースに対してパワーモジュール3,4が複数配置され、複数のパワーモジュール3,4の他方の面側では、1つの放熱ベースに対してパワーモジュール3(4)が1つずつ配置される。このようにしたことで、カバー2の加圧時にパワーモジュール3の一方側で、パワーモジュール3の厚み公差(バラツキ)を吸収できるようにしている。
(9)複数のパワーモジュール3a,3bは互いに発熱量が異なり、冷媒流路22は、発熱が大きい方のパワーモジュール3bから発熱小さい方のパワーモジュール3aに向けて、流路が形成されている。このようにしたことで、冷却効果を向上させている。
(10)冷媒流路22は、互いに逆向きに流れる流路22a、22bをそれぞれ有し、流路のうち、一方の流路22aはもう一方の流路22bよりも、流路幅が大きい。このようにしたことで、圧損が低減される。
(11)放熱フィン9とカバー2との間には、弾性部材24が配置される。このようにしたことで、冷却性能を向上させることができる。
(12)放熱フィン9とカバー2の間には、ロウ材25が配置される。このようにしたことで、放熱フィン9の高さのばらつきを吸収できる。
(13)放熱フィン9は複数のフィン部9a、9bを有し、放熱フィン9が有するフィン部9a、9bのうち、外周側のフィン部9bは中央側のフィン部9aよりもフィンの高さが大きい。このようにしたことで、カバー2の加圧時に弾性付勢部1の変形量が小さい時、放熱フィン9先端部分に生じる隙間(クリアランス)を低減できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や他の構成を組み合わせることができる。また本発明は、上記の実施形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。
100:半導体装置
1:弾性付勢部
2:カバー
3、4:パワーモジュール
3a:ダイオード
3b:IGBT
5:放熱部材(TIM)
6:絶縁部材
7:接合部材(シール部材)
8:フレーム
8a:貫通孔(開口部)
9:放熱フィン
9a:短いフィン部
9b:長いフィン部
10:配管部品
11:流路出入口
11a:流路入口
11b:流路出口
12:放熱ベース
14:固定部材
15:接続部材
16:封止部材(シール部材)
17:第1回路体
18:半導体素子
19:第2回路体
20:プリント基板
20a:基板貫通孔(基板開口部)
21:基準面
22:流路
22a:太い流路
22b:狭い流路
23:SiC
24:弾性部材
25:ロウ材
1:弾性付勢部
2:カバー
3、4:パワーモジュール
3a:ダイオード
3b:IGBT
5:放熱部材(TIM)
6:絶縁部材
7:接合部材(シール部材)
8:フレーム
8a:貫通孔(開口部)
9:放熱フィン
9a:短いフィン部
9b:長いフィン部
10:配管部品
11:流路出入口
11a:流路入口
11b:流路出口
12:放熱ベース
14:固定部材
15:接続部材
16:封止部材(シール部材)
17:第1回路体
18:半導体素子
19:第2回路体
20:プリント基板
20a:基板貫通孔(基板開口部)
21:基準面
22:流路
22a:太い流路
22b:狭い流路
23:SiC
24:弾性部材
25:ロウ材
Claims (13)
- 半導体素子を有する複数のパワーモジュールと、
前記複数のパワーモジュールの放熱面側に放熱部材を介して配置され、かつ放熱フィンを有する、複数の放熱ベースと、
複数の開口部を有するフレームと、
前記放熱ベース及び前記フレームを覆うことで冷媒流路を形成するカバーと、を備え、
前記複数の放熱ベースは、前記複数の開口部をそれぞれ塞いでおり、
前記カバーは、前記放熱フィンに接触する面に弾性の付勢部を有し、前記放熱ベースを前記パワーモジュールに向かって加圧することで付勢する
半導体装置。 - 請求項1に記載された半導体装置において、
前記放熱ベースは、シール部材を介して前記開口部を塞いでおり、
前記シール部材は、当該放熱ベースから前記パワーモジュールへの方向に変形可能な材質である
半導体装置。 - 請求項1に記載された半導体装置において、
前記放熱ベースは前記パワーモジュールの両面に配置される
半導体装置。 - 請求項1に記載された半導体装置において、
前記付勢部の周辺の四隅には、ねじ締結部がそれぞれ設けられている
半導体装置。 - 請求項1に記載された半導体装置において、
前記放熱ベースは、前記開口部を塞いでいる
半導体装置。 - 請求項1に記載された半導体装置において、
1つの前記放熱ベースに対して、前記パワーモジュールが複数配置される
半導体装置。 - 請求項1に記載された半導体装置において、
前記複数のパワーモジュールは、プリント基板に実装される
半導体装置。 - 請求項7に記載された半導体装置において、
前記複数のパワーモジュールは、一方の面側を所定の基準面に合わせるように、前記プリント基板に実装され、
前記複数のパワーモジュールの前記一方の面側では、1つの前記放熱ベースに対して前記パワーモジュールが複数配置され、
前記複数のパワーモジュールの他方の面側では、1つの前記放熱ベースに対して前記パワーモジュールが1つずつ配置される
半導体装置。 - 請求項1に記載された半導体装置において、
前記複数のパワーモジュールは互いに発熱量が異なり、
前記冷媒流路は、発熱が大きい方の当該パワーモジュールから発熱小さい方の当該パワーモジュールに向けて、流路が形成されている
半導体装置。 - 請求項1に記載された半導体装置において、
前記冷媒流路は、互いに逆向きに流れる流路をそれぞれ有し、
前記流路のうち、一方の前記流路はもう一方の前記流路よりも、流路幅が大きい
半導体装置。 - 請求項1に記載された半導体装置において、
前記放熱フィンと前記カバーとの間には、弾性部材が配置される
半導体装置。 - 請求項1に記載された半導体装置において、
前記放熱フィンと前記カバーの間には、ロウ材が配置される
半導体装置。 - 請求項1に記載された半導体装置において、
前記放熱フィンは複数のフィン部を有し、
前記放熱フィンが有するフィン部のうち、外周側の当該フィン部は中央側の当該フィン部よりもフィンの高さが大きい
半導体装置。
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