JP2023072869A - 軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】セパレータの破損を抑制することが可能な軸受を提供する。【解決手段】軸受は、円環状の第1軌道面を外周面に有する第1軌道部材と、第1軌道面に対向する円環状の第2軌道面を内周面に有する第2軌道部材と、第1軌道面および第2軌道面に沿う円環状の転走路において第1軌道面および第2軌道面に接触するように周方向に並べて配置される複数の円筒ころと、円筒ころに対して周方向に隣接して配置されるセパレータと、を備えている。セパレータは、円筒状の形状を有している。セパレータには、中心軸を含む断面における形状が円弧状である溝壁面により規定される環状の溝が外周面に形成されている。セパレータは、周方向に隣接する円筒ころの外周面に対して溝壁面が接触するように配置されている。上記溝壁面の曲率半径は、上記外周面の曲率半径よりも大きい。【選択図】図5

Description

本開示は、軸受に関する。
従来から、内側軌道面を外周面に有する内輪と、当該内側軌道面に対向する外側軌道面を内周面に有する外輪と、当該内側軌道面および当該外側軌道面に沿った円環状の転走路において周方向に並べて配置される複数の転動体と、周方向に隣接する転動体の間に配置されるセパレータとを備えた軸受が知られている。この種の技術が、例えば特許文献1および特許文献2に開示されている。
特許文献1には、転動体であるローラおよびセパレータが、上記転走路において周方向に交互に並べて配置されるクロスローラ軸受が開示されている。特許文献2には、転動体であるボールおよび円柱状のセパレータが、上記転走路において周方向に交互に並べて配置される玉軸受が開示されている。
特開2009-287587号公報 特開2006-22864号公報
特許文献1および特許文献2に開示される軸受では、転動体との接触に起因してセパレータの表面に圧痕などの損傷が生じる可能性がある。したがって、従来の軸受では、転動体との接触に起因するセパレータの破損を抑制するという点において改善の余地がある。
本開示の目的は、セパレータの破損を抑制することが可能な軸受を提供することである。
本開示に従った軸受は、円環状の第1軌道面を外周面に有する第1軌道部材と、第1軌道面に対向する円環状の第2軌道面を内周面に有する第2軌道部材と、第1軌道面および第2軌道面に沿う円環状の転走路において第1軌道面および第2軌道面に接触するように周方向に並べて配置される複数の円筒ころと、円筒ころに対して周方向に隣接して配置されるセパレータと、を備えている。セパレータは、円筒状の形状を有している。セパレータには、中心軸を含む断面における形状が円弧状である溝壁面により規定される環状の溝が外周面に形成されている。セパレータは、周方向に隣接する円筒ころの外周面に対して溝壁面が接触するように配置されている。上記溝壁面の曲率半径は、上記外周面の曲率半径よりも大きい。
本開示によれば、セパレータの破損を抑制することが可能な軸受を提供することができる。
図1は、実施の形態に係る軸受の構成を全体的に示す斜視図である。 図2は、実施の形態に係る軸受の径方向に沿った断面図である。 図3は、実施の形態に係る軸受において第2軌道部材が取り外された状態を示す斜視図である。 図4は、実施の形態におけるセパレータの構成を全体的に示す斜視図である。 図5は、実施の形態におけるセパレータの中心軸を含む断面図である。
[実施形態の概要]
本開示に従った軸受は、円環状の第1軌道面を外周面に有する第1軌道部材と、第1軌道面に対向する円環状の第2軌道面を内周面に有する第2軌道部材と、第1軌道面および第2軌道面に沿う円環状の転走路において第1軌道面および第2軌道面に接触するように周方向に並べて配置される複数の円筒ころと、円筒ころに対して周方向に隣接して配置されるセパレータと、を備えている。セパレータは、円筒状の形状を有している。セパレータには、中心軸を含む断面における形状が円弧状である溝壁面により規定される環状の溝が外周面に形成されている。セパレータは、周方向に隣接する円筒ころの外周面に対して溝壁面が接触するように配置されている。上記溝壁面の曲率半径は、上記外周面の曲率半径よりも大きい。
上記軸受では、セパレータの溝壁面の曲率半径が、円筒ころの外周面の曲率半径よりも大きくなっている。このため、上記溝壁面の曲率半径が上記外周面の曲率半径と同じである場合に比べて、円筒ころとの接触に起因してセパレータの溝壁面に圧痕などの損傷が生じるのを抑制することができる。したがって、上記軸受によれば、従来の軸受に比べてセパレータの破損を抑制することが可能になる。
上記軸受において、セパレータは、上記中心軸を含む断面において、第1角部と、第1角部に対してセパレータの対角線上に位置する第2角部と、を含んでいてもよい。上記中心軸を含むセパレータの断面において、上記対角線の長さは、セパレータの外径以上であってもよい。この構成によれば、上記対角線の長さがセパレータの外径未満である場合に比べて、セパレータの転倒を抑制することができる。
上記軸受において、第1軌道面は、円筒ころの外周面が接触する第1接触面と、円筒ころの端面が接触し、第1接触面の内径側端部において第1接触面に連なり、第1接触面に対して直交する第2接触面と、を含んでいてもよい。第2軌道面は、円筒ころの外周面が接触する第3接触面と、円筒ころの端面が接触し、第3接触面の内径側端部において第3接触面に連なり、第3接触面に対して直交する第4接触面と、を含んでいてもよい。セパレータの周方向の両側には、円筒ころがそれぞれ配置されていてもよい。セパレータは、周方向の両側に配置される円筒ころによって溝壁面において接触するように挟まれることにより、外周面が第4接触面に対向するとともに第2接触面に対して離間し、中心軸が延びる方向の第1端面が第1接触面に対向するとともに第1端面と反対の第2端面が第3接触面に対向してもよい。この構成によれば、軌道面との接触に起因するセパレータの摩耗を抑制することができる。
上記軸受において、複数の円筒ころは、幅方向に離間する複数の列を形成するように配置されていてもよい。
[実施形態の具体例]
次に、本開示の軸受の具体的な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
まず、本実施の形態に係る軸受1の構成を、図1~図5に基づいて説明する。図1は、軸受1の構成を全体的に示す斜視図である。図2は、軸受1の径方向D2に沿った断面図である。図3は、軸受1において第2軌道部材20(外輪)が取り外された状態を示す斜視図である。図4は、セパレータ40の構成を全体的に示す斜視図である。図5は、セパレータ40の中心軸を含む断面図である。
軸受1は、転動体として複数の円筒ころ30を備える転がり軸受である。図1に示すように、本実施の形態に係る軸受1は、円環形状を有する第1軌道部材10(内輪)と、第1軌道部材10よりも径が大きい円環形状を有するとともに第1軌道部材10を取り囲む第2軌道部材20(外輪)とを主に備えている。第1軌道部材10の幅方向D1の長さは、第2軌道部材20の幅方向D1の長さと略同じである。
図2に示すように、第1軌道部材10は、円環状の第1内周面11と、径方向D2において第1内周面11と反対を向く円環状の第1外周面12とを有している。第1軌道部材10は、円環状の第1軌道面13を第1外周面12に有している。本実施の形態では、複数(2つ)の第1軌道面13が、幅方向D1に互いに離間して形成されているが、これに限定されない。第1軌道面13は、単列で形成されていてもよい。
第1軌道面13は、第1接触面13Aと、第1接触面13Aの内径側端部において第1接触面13Aに連なる第2接触面13Bとを含む。図2に示すように、第2接触面13Bは、軸受1の径方向D2に沿った断面において、第1接触面13Aに対して直交し、第1接触面13AとともにV字形状の溝を規定する。第1接触面13Aおよび第2接触面13Bは、上記溝の底部において繋がっている。図2に示すように、本実施の形態における第1接触面13Aおよび第2接触面13Bは、軸受1の径方向D2に沿った断面において、幅方向D1および径方向D2の両方向に対して約45°の角度を成して傾斜している。第1接触面13Aには、円筒ころ30の外周面が接触する。第2接触面13Bには、円筒ころ30のうち第1中心軸A1(転動軸)が延びる方向における第1端面が接触する。
図2に示すように、第2軌道部材20は、円環状の第2内周面21と、径方向D2において第2内周面21と反対を向く円環状の第2外周面22とを有している。第2軌道部材20は、円環状の第2軌道面23を第2内周面21に有している。第2軌道面23は、第1軌道面13を取り囲むとともに、第1軌道面13に対して径方向D2に対向する。
第2軌道面23は、第3接触面23Aと、第3接触面23Aの内径側端部において第3接触面23Aに連なる第4接触面23Bとを含む。図2に示すように、第4接触面23Bは、軸受1の径方向D2に沿った断面において、第3接触面23Aに対して直交し、第3接触面23AとともにV字形状の溝を規定する。第3接触面23Aおよび第4接触面23Bは、上記溝の底部において繋がっている。図2に示すように、本実施の形態における第3接触面23Aおよび第4接触面23Bは、軸受1の径方向D2に沿った断面において、幅方向D1および径方向D2の両方向に対して約45°の角度を成して傾斜している。第3接触面23Aには、円筒ころ30の外周面が接触する。第4接触面23Bには、円筒ころ30のうち第1中心軸A1が延びる方向における第2端面(上記第1端面と反対の端面)が接触する。
図2に示すように、本実施の形態における第3接触面23Aは、軸受1の径方向D2に沿った断面において、第1接触面13Aに対して平行である。一方、本実施の形態における第4接触面23Bは、軸受1の径方向D2に沿った断面において、第2接触面13Bに対して平行である。
第1軌道部材10と第2軌道部材20との間には、第1軌道面13および第2軌道面23に沿う円環状の転走路(空間)が形成されている。図2に示すように、軸受1は、上記転走路において第1軌道面13および第2軌道面23に接触するように周方向に並べて配置される複数の円筒ころ30を備えている。
円筒ころ30は、仮想の第1中心軸A1を含むとともに、第1中心軸A1を取り囲む円環状の外周面30Aを含む。図2に示すように、本実施の形態における円筒ころ30の第1中心軸A1は、軸受1の径方向D2に沿った断面において、幅方向D1および径方向D2の両方向に対して約45°の角度を成して傾斜している。
本実施の形態では、複数の円筒ころ30は、幅方向D1に離間する複数の列(第1環状列および第2環状列)を形成するように配置されている。各々の環状列において、複数の円筒ころ30の第1中心軸A1の向きは同じになっている。一方、図2に示すように、軸受1の径方向D2に沿った断面において、第1環状列を構成する円筒ころ30(図2中の左側の円筒ころ30、以下「第1円筒ころ」とも称する)の第1中心軸A1は、第2環状列を構成する円筒ころ30(図2中の右側の円筒ころ30、以下「第2円筒ころ」とも称する)の第1中心軸A1に対して直交している。より具体的には、第1円筒ころの外周面が接触する第1接触面13A(図2中の左側の第1接触面13A)は、第2円筒ころの外周面が接触する第1接触面13A(図2中の右側の第1接触面13A)に対して直交する。
軸受1は、円筒ころ30に対して周方向に隣接して配置される複数のセパレータ40をさらに備えている(図3)。図3に示すように、本実施の形態における円筒ころ30およびセパレータ40は、第1外周面12の周方向の全体にわたって交互に並べて配置されている。すなわち、セパレータ40の周方向の両側には、円筒ころ30がそれぞれ配置されている。図3に示すように、周方向に隣接する円筒ころ30およびセパレータ40は、中心軸同士が互いに直交するとともに、互いに接触した状態で配置されている。
図4および図5に示すように、セパレータ40は、円筒状の形状を有しており、仮想の第2中心軸A2を含むとともに第2中心軸A2を取り囲む円環状の外周面43を含む。本実施の形態におけるセパレータ40は、径方向および軸方向のいずれにおいても円筒ころ30に比べて小さくなっている。図5に示すように、セパレータ40の軸方向D3の両端面には、第1凹部41および第2凹部42がそれぞれ形成されている。本実施の形態における第1凹部41および第2凹部42は、軸方向D3に見て円形を有している。図5に示すように、本実施の形態における第1凹部41および第2凹部42の各底部は、セパレータ40の軸方向D3の中央部よりも端面の近くに位置しているが、これに限定されない。図3に示すように、セパレータ40は、周方向に隣接する円筒ころ30の外周面30Aに対して接触するとともに、周方向に隣接する円筒ころ30の第1中心軸A1(図2)に対して第2中心軸A2(図4)が直交するように配置されている。セパレータの「円筒状の形状」とは、本実施の形態のように端面に凹部が形成されるものであってもよいし、当該凹部が形成されないものであってもよい。第1凹部41および第2凹部42の壁面はテーパー面であってもよいし、第1凹部41および第2凹部42の底面は半球面であってもよい。また第1凹部41および第2凹部42は、軸方向D3において互いに連通していてもよい。
図4および図5に示すように、セパレータ40には、第2中心軸A2を含む断面における形状が径方向D4の内向きに膨らむ円弧状である溝壁面46により規定される環状の溝47が外周面43に形成されている。本実施の形態における溝壁面46は、トロイダル面となっている。セパレータ40の外周面43は、第1環状面44と、第2環状面45と、軸方向D3において第1環状面44および第2環状面45の間に位置する溝壁面46とを含む。
第1環状面44および第2環状面45は、第2中心軸A2を取り囲む円環状の面である。図5に示すように、第2中心軸A2を含む断面において、第1環状面44および第2環状面45は、軸方向D3に対して平行である。溝壁面46の底部は、第2中心軸A2を含む断面において、第1環状面44および第2環状面45よりも径方向D4の内側に位置している。溝壁面46は、セパレータ40の周方向の全体にわたって形成されている。図3に示すように、セパレータ40は、外周面43を円筒ころ30の外周面30Aに向けるとともに、周方向に隣接する円筒ころ30の外周面30Aに対して溝壁面46が接触するように配置されている。
図5には、溝壁面46が円周の一部分を構成する仮想の円C1が示されている。第2中心軸A2を含むセパレータ40の断面における溝壁面46の曲率半径r1は、円筒ころ30の外周面30Aの曲率半径r2(図3)よりも大きくなっている。溝壁面46の曲率半径r1は、セパレータ40の周方向の全体にわたって略一定となっている。このため、円筒ころ30の外周面30Aは、セパレータ40の溝壁面46の全体には接触せず、部分的に接触する。
図5に示すように、セパレータ40は、第2中心軸A2を含む断面において、第1角部40Aと、第1角部40Aに対してセパレータ40の対角線L1上に位置する第2角部40Bとを含む。本実施の形態では、第2中心軸A2を含むセパレータ40の断面において、対角線L1の長さは、セパレータ40の外径L2以上となっている。ここで、「外径L2」は、セパレータ40の最大径、すなわち第1環状面44または第2環状面45の外径を意味する。別の観点から説明すると、セパレータ40は、2つの円筒ころ30の間に配置される状態において、転倒可能なサイズ(図2の断面においてセパレータ40が90°以上回転可能なサイズ)よりも大きいサイズを有している。またセパレータ40は、2つの円筒ころ30の間において転倒可能な上記サイズに対して、径方向および軸方向の両方向において1.1倍以下のサイズを有していてもよい。図5に示すように、第2中心軸A2を含むセパレータ40の断面において、対角線L1は、第1凹部41および第2凹部42のいずれも通過していない。
図3に示すように、セパレータ40は、周方向の両側に配置される円筒ころ30によって溝壁面46において接触するように挟まれている。これにより、図2に示すように、セパレータ40は、外周面が第4接触面23Bに対向するとともに第2接触面13Bに対して離間し、中心軸(円筒軸)が延びる方向の第1端面が第1接触面13Aに対向するとともに当該第1端面と反対の第2端面が第3接触面23Aに対向する。
以上の通り、本実施の形態に係る軸受1では、セパレータ40の溝壁面46の曲率半径r1が、円筒ころ30の外周面30Aの曲率半径r2よりも大きくなっている。このため、溝壁面46の曲率半径r1が円筒ころ30の外周面30Aの曲率半径r2と同じである場合に比べて、円筒ころ30との接触に起因してセパレータ40の溝壁面46に圧痕などの損傷が生じるのを抑制することができる。したがって、本実施の形態に係る軸受1によれば、セパレータ40の破損を抑制することができる。しかも、本実施の形態に係る軸受1では、円筒ころ30よりもサイズが小さいセパレータ40を採用することにより、円筒ころ30の数を増やすことができる。これにより、軸受1の耐荷重性能の向上を図ることも可能である。
ここで、その他実施の形態について説明する。
上記実施の形態では、第1軌道部材10が円環形状を有する場合を一例として説明したが、これに限定されない。例えば、第1軌道部材は、スタッドであってもよい。すなわち、本開示の軸受は、カムフォロアにおいても適用することが可能である。
上記実施の形態に係る軸受1において、第1軌道面13および第2軌道面23の間に形成される上記転走路に円筒ころ30を投入するための投入口が、第2軌道部材20を径方向D2に貫通するように形成されていてもよい。この場合、この投入口が蓋部材(図示しない)によって塞がれる。またこの蓋部材は、ピンなどの固定部材によって第2軌道部材20に対して固定されてもよい。
上記実施の形態では、円筒ころ30およびセパレータ40が軌道全周にわたって交互に配置される場合を一例として説明したが、これに限定されない。例えば、周方向に並ぶ2つの円筒ころ30の間に、複数のセパレータ40が配置されていてもよい。
上記実施の形態では、セパレータ40の外周面43が溝壁面46だけでなく第1環状面44および第2環状面45を含む場合を一例として説明したが、これに限定されない。例えば、セパレータ40の外周面43の全体が溝壁面46であってもよい。
上記実施の形態では、セパレータ40の対角線L1の長さがセパレータ40の外径L2以上である場合を一例として説明したが、これに限定されない。対角線L1の長さは、外径L2と同じであってもよいし、外径L2未満であってもよい。またセパレータ40において、第1凹部41および第2凹部42のうち一方または両方が省略されてもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 軸受、10 第1軌道部材、11 第1内周面、12 第1外周面、13 第1軌道面、13A 第1接触面、13B 第2接触面、20 第2軌道部材、21 第2内周面、22 第2外周面、23 第2軌道面、23A 第3接触面、23B 第4接触面、30A,43 外周面、40 セパレータ、40A 第1角部、40B 第2角部、41 第1凹部、42 第2凹部、44 第1環状面、45 第2環状面、46 溝壁面、47 溝、A1 第1中心軸、A2 第2中心軸、C1 円、D1 幅方向、D2,D4 径方向、D3 軸方向、L1 対角線、L2 外径、r1,r2 曲率半径。

Claims (4)

  1. 円環状の第1軌道面を外周面に有する第1軌道部材と、
    前記第1軌道面に対向する円環状の第2軌道面を内周面に有する第2軌道部材と、
    前記第1軌道面および前記第2軌道面に沿う円環状の転走路において前記第1軌道面および前記第2軌道面に接触するように周方向に並べて配置される複数の円筒ころと、
    前記円筒ころに対して前記周方向に隣接して配置されるセパレータと、を備え、
    前記セパレータは、円筒状の形状を有しており、
    前記セパレータには、中心軸を含む断面における形状が円弧状である溝壁面により規定される環状の溝が外周面に形成されており、
    前記セパレータは、前記周方向に隣接する前記円筒ころの外周面に対して前記溝壁面が接触するように配置され、
    前記溝壁面の曲率半径は、前記外周面の曲率半径よりも大きい、軸受。
  2. 前記セパレータは、前記中心軸を含む断面において、
    第1角部と、
    前記第1角部に対して前記セパレータの対角線上に位置する第2角部と、を含み、
    前記中心軸を含む前記セパレータの断面において、前記対角線の長さは、前記セパレータの外径以上である、請求項1に記載の軸受。
  3. 前記第1軌道面は、
    前記円筒ころの外周面が接触する第1接触面と、
    前記円筒ころの端面が接触し、前記第1接触面の内径側端部において前記第1接触面に連なり、前記第1接触面に対して直交する第2接触面と、を含み、
    前記第2軌道面は、
    前記円筒ころの外周面が接触する第3接触面と、
    前記円筒ころの端面が接触し、前記第3接触面の内径側端部において前記第3接触面に連なり、前記第3接触面に対して直交する第4接触面と、を含み、
    前記セパレータの前記周方向の両側には、前記円筒ころがそれぞれ配置されており、
    前記セパレータは、前記周方向の両側に配置される前記円筒ころによって前記溝壁面において接触するように挟まれることにより、前記外周面が前記第4接触面に対向するとともに前記第2接触面に対して離間し、前記中心軸が延びる方向の第1端面が前記第1接触面に対向するとともに前記第1端面と反対の第2端面が前記第3接触面に対向する、請求項1または請求項2に記載の軸受。
  4. 前記複数の円筒ころは、幅方向に離間する複数の列を形成するように配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の軸受。
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