JP2023071053A - フライヤー - Google Patents

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Abstract

【課題】油槽内の油量を低コストで把握可能として、足し油を適切なタイミングで行う。【解決手段】フライヤー1は、第1、第2定格油量の調理油を収容可能で、上面を開放させた油槽3と、パルス燃焼器4と、調理用温度センサ13と、第1、第2油面温度センサ11,12と、足し油タンク45と、足し油タンク45から油槽3内に調理油を補充する足し油手段(足し油管49、足し油ポンプ50、足し油電磁弁51)と、バーナコントローラ70とを含む。バーナコントローラ70は、第1調理モードでは、調理用温度センサ13と第1油面温度センサ11との検出温度の差を監視し、検出温度の差が所定の第1温度差以上である場合に足し油手段を作動させ、第2調理モードでは、調理用温度センサ13と第2油面温度センサ12との検出温度の差を監視し、検出温度の差が所定の第2温度差以上である場合に足し油手段を作動させる。【選択図】図2

Description

本開示は、調理油を上面を開放させた油槽内で加熱し、当該油槽に被調理物を投入して加熱調理する業務用のフライヤーに関する。
フライヤーは、油槽に収容した調理油をバーナやパルス燃焼器等の加熱手段によって所定の調理温度まで加熱することで、油槽に投入されたポテト等の被調理物を加熱調理する。
油槽内の調理油は、加熱調理の回数が増加すると、被調理物に吸収される油によって減少する。そこで、特許文献1には、調理油(固形油)を収容する一斗缶を器体内に配置して電気ヒータで保温すると共に、油槽内に油面の位置を検出する油面サーミスタを設けて、油面サーミスタの検出温度の低下によって油面の低下を確認すると、一斗缶から油槽に繋がる配管に設けたポンプを稼働させて所定量の調理油を足し油するようにしたフライヤーが開示されている。
特開2016-120291号公報
上記フライヤーにおいては、被調理物を一回加熱調理する度に消費される油量はおよそ一定となっているため、実際の店舗では、同じ加熱調理が所定回数実行されると自動的に足し油を行って油槽内の油量を一定の範囲内に保つように運用されることがある。
しかし、調理者が一斗缶内の調理油を直接油槽に補充する場合もあり得るため、このような補充がされても調理回数に応じて自動的に足し油が行われると、油槽内の油量が過多となってしまい、1つの油面サーミスタでは正確に検出できない。油面サーミスタを上下の高さ違いに2つ設けて油量を検出し、油量過多の場合には自動足し油を中止するように制御することも考えられるが、コストアップを招くことになる。
そこで、本開示は、油槽内の油量を低コストで把握可能として、足し油を適切なタイミングで行うことができるフライヤーを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、本開示は、所定の定格油量の調理油を収容可能で、上面を開放させた油槽と、
前記油槽に設けられ、調理油を加熱する加熱手段と、
前記油槽内に設けられて調理油の温度を検出する調理用温度センサと、
前記油槽内で前記調理用温度センサよりも高い位置で、且つ前記定格油量の調理油内の上部に設けられて調理油の温度を検出する油面温度センサと、
前記油槽の外部に設置され、調理油を貯留する足し油タンクと、
前記足し油タンクから前記油槽内に調理油を補充する足し油手段と、
前記加熱手段及び前記足し油手段を制御する制御手段と、を含み、
前記制御手段は、前記調理用温度センサの検出温度に基づいて前記加熱手段を制御すると共に、前記油面温度センサの検出温度に基づいて前記油槽内の調理油の減容の有無を判断して前記足し油手段を制御するフライヤーであって、
前記制御手段は、前記調理用温度センサと前記油面温度センサとの検出温度の差を監視し、前記検出温度の差が所定の温度差以上である場合に前記足し油手段を作動させることを特徴とする。
本開示の別の態様は、上記構成において、前記制御手段は、所定の第1定格油量で前記加熱手段を制御して被調理物を加熱調理する第1調理モードと、前記第1定格油量よりも増油された第2定格油量で前記加熱手段を制御して被調理物を加熱調理する第2調理モードとが実行可能であると共に、
前記油面温度センサは、前記油槽内で前記第1定格油量での油面位置よりも下方に配置されて調理油の温度を検出する第1油面温度センサと、
前記油槽内で前記第1定格油量での油面位置よりも上方に配置されて調理油の温度を検出する第2油面温度センサと、を含み、
前記制御手段は、前記第1調理モードの実行の際は、前記調理用温度センサと前記第1油面温度センサとの検出温度の差を監視し、前記第2調理モードの実行の際は、前記調理用温度センサと前記第2油面温度センサとの検出温度の差を監視することを特徴とする。
本開示によれば、既存の調理温度センサと油面温度センサとを利用して油槽内の油量を低コストで把握可能となると共に、2つの温度センサの検出温度の差に基づいて足し油を適切なタイミングで行うことができる。
本開示の別の態様によれば、上記効果に加えて、第1、第2油面温度センサを使い分けることで第1、第2定格油量の減容をそれぞれ把握できる。よって、定格油量が異なる第1、第2調理モードを実行するものであっても足し油を適切なタイミングで行うことができる。
フライヤーの斜視図である。 フライヤーの概略図である。 操作パネルの説明図である。 (A)は第1調理モードの調理油の収容状態、(B)は第2調理モードの超理由の収容状態をそれぞれ示す。 (A)はフィルタリングタンクへ調理油を落とし込んだ状態、(B)は増油タンクからオーバーフローした状態をそれぞれ示す。 足し油制御のフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、フライヤーの一例を示す斜視図、図2はフライヤーの概略図である。このフライヤー1は、器体2内の上部に、上面を開放させた左右一対の油槽3,3を備えている。各油槽3内の底部には、加熱手段としての左右一対のパルス燃焼器4,4がそれぞれ設けられている。各パルス燃焼器4は、油槽3の前側の内壁に設けられる燃焼室5と、燃焼室5に接続されて油槽3内を蛇行状に引き回されるテールパイプ6とを有している。
なお、各油槽3及びその燃焼系、排気系の構成は左右同じであるため、以下は主に図1の左側の油槽3について説明する。
油槽3は、第1調理部7と第2調理部8とを有している。第1調理部7は、パルス燃焼器4の上側に形成され、上下方向に開口面積が変化しない角筒状となっている。第2調理部8は、第1調理部7の上側に位置し、第1調理部7の上端から上方へ行くに従って前後左右へ拡開する逆テーパ状に形成されている。第2調理部8の上端までが調理油の収容部となる。油槽3には、ポテト等の被調理物を収納したバスケット9が投入可能となっている。パルス燃焼器4,4の上側には、バスケット9を受ける網10が設けられている。
第1調理部7の上端面よりも下側には、第1油面温度センサ11が設けられている。第1調理部7の上端面よりも上方で第2調理部8の上端面よりも下側には、第2油面温度センサ12が設けられている。油槽3内でパルス燃焼器4のテールパイプ6の近傍には、調理用温度センサ13が設けられている。各温度センサには、サーミスタが用いられている。油槽3の下部外周面には、電気ヒータ33が設けられている。
油槽3の後方で器体2の上部には、調理油を収容する増油タンク14が設けられている。増油タンク14の下面には、油槽3の後面で第2調理部8と繋がる増油管15が接続されている。増油管15には、手動操作で開閉する増油用バルブ16が設けられている。増油用バルブ16には、開閉状態を検出する増油開閉検出部(例えばリードスイッチ)55が設けられている。増油タンク14内には、収容された調理油の温度を検出する増油温度センサ17が設けられている。
増油タンク14の前面には、オーバーフロー部18が設けられている。オーバーフロー部18は、増油タンク14の前面に接続される配管や、増油タンク14の前面へ上下方向に形成される流路等によって形成される。オーバーフロー部18の上端は、増油タンク14の前面上部に形成された開口に接続されて垂下し、オーバーフロー部18の下端は、出口19を介して油槽3内の後部内面に繋がっている。よって、増油タンク14内の調理油が開口の下縁を超えると、オーバーフローした調理油は、出口19から油槽3の後部内面を伝って油槽3内に流下する。
油槽3の正面側外部には、エアチャンバ20が設けられている。エアチャンバ20内には、燃焼室5と連通する図示しない混合室が設けられている。混合室には、ガス電磁弁22を備えたガス導管21が接続されて、燃料ガスが供給される。また、混合室には、給気管23が接続されている。給気管23は、器体2の下部に設けられたファン24に接続されて、燃焼用空気が供給される。
パルス燃焼器4,4のテールパイプ6,6は、油槽3の下部で蛇行状に配設された後、エアチャンバ20から引き出される排気管25,25に接続されている。この排気管25,25は、器体2の後部に配設されるマフラー26,26を有している。マフラー26,26は、増油タンク14の後面に接触した状態で上向きに配設されて、燃焼排気を排出可能となっている。
増油タンク14及びマフラー26,26は、器体2に設けた排気管カバー27で覆われている。左右の排気管カバー27,27の前面には、保護カバー28が設けられている。保護カバー28には、バスケット9,9を吊り下げ支持するためのバスケットハンガー29,29が固定されている。オーバーフロー部18の出口19は、バスケットハンガー29の下側に設けられている。
器体2の底部には、底部にフィルタを備えたフィルタリングタンク30が設けられている。油槽3の底部には、排油管31が接続されて、排油管31を介して油槽3内の調理油をフィルタリングタンク30に排出可能となっている。排油管31には、手動操作で開弁する排油バルブ32が設けられている。
器体2の下部には、フィルタリングポンプ35が設けられている。フィルタリングポンプ35の吸込側は、フィルタリングタンク30の底部に吸込管36を介して接続されている。フィルタリングポンプ35の吐出側は、第1給油管37と第2給油管38とに分岐している。第1給油管37は、増油用バルブ16の上流側で増油管15に接続されている。第1給油管37には、手動操作で開閉する第1給油バルブ39が設けられている。第1給油バルブ39には、開閉状態を検出する給油開閉検出部(例えばリードスイッチ)56が設けられている。
第2給油管38は、油槽3の下部に接続されている。第2給油管38には、手動操作で開閉する第2給油バルブ40が設けられている。
油槽3の下方には、一斗缶を用いた足し油タンク45が設けられている。足し油タンク45は、器体2に設けた置き台46上に設置されている。置き台46には、足し油タンク45を加熱する保温ヒータ47と、足し油タンク45の温度を検出するタンク温度センサ48とが設けられている。
足し油タンク45には、足し油管49の下端が差し込まれている。足し油管49の上端は、第2調理部8よりも上方で油槽3に接続されている。足し油管49には、上流側から、足し油ポンプ50と、足し油電磁弁51とが設けられている。
器体2の正面上部には、フライコントローラ60が設けられている。フライコントローラ60は、操作パネル61を備えている。操作パネル61には、図3にも示すように、電源スイッチ62、複数の調理ボタン63,63・・、選択された調理モードやメンテナンスメニュー等の表示部64,64に加えて、調理モードを選択するモード選択ボタン65、定格量を表示する定格量表示ランプ66A,66Bが設けられている。定格量表示ランプ66Aが第1定格量、定格量表示ランプ66Bが第2定格量にそれぞれ対応している。
器体2の下部には、バーナコントローラ70が設けられている。バーナコントローラ70は、タイマー71及び記憶部72を備え、フライコントローラ60から指示される調理モードに従い、記憶部72に記憶されたプログラムに基づき、パルス燃焼器4のON/OFF制御を行って、ポテト等の被調理物の調理を行う。バーナコントローラ70には、第1、第2油面温度センサ11,12、調理用温度センサ13、増油温度センサ17、タンク温度センサ48、増油開閉検出部55、給油開閉検出部56等の検出信号が入力される。これらの検出信号や操作パネル61からの指示に基づいて、バーナコントローラ70は、パルス燃焼器4、ガス電磁弁22、ファン24、電気ヒータ33、フィルタリングポンプ35、保温ヒータ47、足し油ポンプ50、足し油電磁弁51等を制御する。
以上の如く構成されたフライヤー1においては、一度に調理する被調理物の量が、所定の第1定格量と、それよりも多い第2定格量との2種類に規定されて、第1定格量に対応する第1調理モード、第2定格量に対応する第2調理モードでそれぞれ調理可能となっている。増油タンク14内には、満杯状態(増油分)の調理油が収容されている。
(第1調理モード)
まず、第1定格量の被調理物を調理する場合、図4(A)に斜線で示すように、油槽3に、第1調理部7の上端まで調理油(第1定格油量)を貯留する。この状態で、調理者が操作パネル61の電源スイッチ62をONすると、第1油面温度センサ11で第1調理部7の上端までの調理油を確認したバーナコントローラ70は、ファン24を所定時間回転して給気した後、燃焼室5内で混合ガスを断続的に燃焼させてパルス燃焼器4をON/OFF動作させる。すなわち、燃焼室5内で混合ガスに点火して燃焼室5内で爆発燃焼させ、その燃焼に伴う燃焼室5内の圧力上昇によって燃焼排気をテールパイプ6へ強制的に排出する。そして、その燃焼排気の排出により負圧となる燃焼室5内に燃料ガスと燃焼用空気とを吸入する。このON/OFF動作が繰り返されることで、油槽3に貯留された調理油が加熱される。
バーナコントローラ70は、調理用温度センサ13から得られる検出温度を監視する。調理油の温度が所定の調理温度(例えば160℃)に到達したことを確認したら、フライコントローラ60は、操作パネル61の表示部64に調理OKの表示を出力する等して報知する。
次に、調理者がモード選択ボタン65で第1調理モードを選択する。すると、フライコントローラ60は、表示部64に第1調理モードである旨を表示させると共に、定格量表示ランプ66Aを点灯させて第1定格量であることを報知する。
この報知がなされたら、調理者は、第1定格量の被調理物を入れたバスケットを油槽3に投入する。このとき操作パネル61には、表示部64に第1調理モードの表示がなされて定格量表示ランプ66Aが点灯しているので、調理者が投入する被調理物の量を間違えるおそれは少なくなる。
そして、調理者が調理開始ボタン(ここでは左端の調理ボタン63)を押し操作すると、バーナコントローラ70は、第1定格量に対応して記憶部72に予め設定された第1調理時間とパルス燃焼器4の第1熱量とで被調理物の加熱調理を行う。そして、タイマー71によるカウントで第1調理時間がタイムアップしたら、フライコントローラ60は、アラームを鳴らして調理終了を報知する。よって、調理者はバスケット9を油槽3から引き上げる。続けて第1定格量での調理を行う場合は、被調理物を投入して調理開始ボタンを押せば、同じ制御が繰り返される。
(第1調理モードから第2調理モードへの切替)
第1調理モードから第2調理モードへ切り替える場合、増油タンク14から調理油を増油させる必要がある。
よって、調理者が増油用バルブ16を手動操作で開弁させると、図4(B)に斜線で示すように、増油タンク14内の増油分の調理油が、増油管15を介して油槽3の第2調理部8の上端まで供給され、増油タンク14は空となる。増油用バルブ16の開弁動作は、増油開閉検出部55によってバーナコントローラ70が検出する。
そして、増油用バルブ16が閉弁されてこの閉弁動作が増油開閉検出部55を介してバーナコントローラ70で検出されると、フライコントローラ60は、表示部64に第2調理モードである旨を表示すると共に、定格量表示ランプ66Aを消灯させて定格量表示ランプ66Bを点灯させ、第2定格量に切り替わったことを報知する。このモードの切替報知は、増油用バルブ16の開弁-閉弁を検出すれば直ちに行ってもよいし、開弁から閉弁までの間に所定の増油完了時間(例えば1分)をカウントし、当該時間の経過後に閉弁したことを確認してから行うようにしてもよい。閉弁後も暫くカウントする増油完了時間を設定してもよい。
一方、バーナコントローラ70は、増油開閉検出部55によって増油用バルブ16の開弁動作を検出することで、油面位置の検出を行うセンサを第2油面温度センサ12に切り替える。
よって、油槽3に供給された調理油が第2調理部8の上端(第2定格油量)に達したことを第2油面温度センサ12によって確認すると、調理用温度センサ13から得られる検出温度を監視する。そして、調理油の温度が所定の調理温度に到達したことを確認すると、フライコントローラ60は、操作パネル61の表示部64に調理OKの表示を出力する等して報知する。
この報知がなされたら、調理者は第2定格量の被調理物を入れたバスケット9を油槽3に投入する。このとき操作パネル61には、表示部64に第2調理モードの表示がなされて定格量表示ランプ66Bが点灯しているので、調理者が投入する被調理物の量を間違えるおそれは少なくなる。
そして、調理者が調理開始ボタンを押し操作すると、バーナコントローラ70は、第2定格量に対応して記憶部72に予め設定された第2調理時間と、第1調理モードの際の第1熱量よりも大きい第2熱量とで被調理物の加熱調理を行う。この第2熱量は、パルス燃焼器4に加えて電気ヒータ33も併せて作動させることで得られる。但し、電気ヒータ33を用いずに、パルス燃焼器4のみでガスインプットを大きくして第2熱量としてもよい。
タイマー71によるカウントで第2調理時間がタイムアップしたら、フライコントローラ60は、アラームを鳴らして調理終了を報知する。調理者はバスケット9を油槽3から引き上げる。続けて第2定格量での調理を行う場合は、被調理物を投入して調理開始ボタンを押せば、同じ制御が繰り返される。
(第2調理モードから第1調理モードへの切替)
第2調理モードから油量の少ない第1調理モードへ切り替える際、調理者は、図4(B)に示す第2定格油量の状態から、排油バルブ32を開弁させて、油槽3内の調理油を、図5(A)に斜線で示すように全てフィルタリングタンク30に落とし込む。
次に、第1給油管37の第1給油バルブ39を開弁状態、第2給油管38の第2給油バルブ40を閉弁状態、増油管15の増油用バルブ16を閉弁状態とする。すると、給油開閉検出部56によって第1給油バルブ39の開弁を検知したバーナコントローラ70は、フィルタリングポンプ35を駆動させる。よって、フィルタリングタンク30内の調理油が、フィルタリングされた後、第1給油管37及び増油管15を介して増油タンク14に供給される。増油タンク14が満杯になると、図5(B)に示すように、オーバーフロー部18を介して調理油が油槽3に供給される。
そして、フィルタリングタンク30が空になるまでフィルタリングを行うと、図4(A)に示すように、増油タンク14に供給された第2定格油量の調理油は、第1定格油量からの増油分のみを残してオーバーフロー部18を介して油槽3に供給される。すなわち、第1調理モードで使用される第1定格油量の調理油が油槽3に収容されることになる。
そして、フィルタリングが完了して調理者が第1給油バルブ39を閉弁させ、この閉弁を給油開閉検出部56を介してバーナコントローラ70が検出すると、フィルタリングポンプ35の駆動を停止させる。
すると、バーナコントローラ70から給油開閉検出部56による第1給油バルブ39の閉弁情報を得たフライコントローラ60は、表示部64に第1調理モードである旨を表示すると共に、定格量表示ランプ66Bを消灯させて定格量表示ランプ66Aを点灯させる。このモードの切替報知も、第1給油バルブ39の開弁-閉弁を検出すれば直ちに行ってもよいし、開弁から閉弁までの間に所定の給油完了時間(例えば1分)をカウントし、当該時間の経過後に閉弁したことを確認してから行うようにしてもよい。閉弁後も暫くカウントする給油完了時間を設定してもよい。
一方、バーナコントローラ70は、給油開閉検出部56によって第1給油バルブ39の開弁動作を検出することで、油面位置の検出を行うセンサを第1油面温度センサ11に切り替えて、前述の第1調理モードを実行する。
バーナコントローラ70は、第1、第2調理モードでの運転中は、タンク温度センサ48から得られる検出温度を監視して、足し油タンク45で所定の保温温度が維持されるように保温ヒータ47をON/OFF制御する。
そして、バーナコントローラ70は、記憶部72に記憶されたプログラムに基づき、調理モードに応じて、第1油面温度センサ11或いは第2油面温度センサ12と、調理用温度センサ13との検出温度に基づいて、各調理モードの何れかで必要な調理油の減少を検知すると、足し油タンク45から油槽3内へ足し油を行う。以下、この足し油制御について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
まず、調理が開始されると、ステップ(以下「S」と表記する)1で、選択された調理モードを確認する。ここで第1調理モードであれば、S2で、調理用温度センサ13と第1油面温度センサ11との検出温度の差を監視する。第2調理モードであれば、S3で、調理用温度センサ13と第2油面温度センサ12との検出温度の差を監視する。
第1調理モードの場合、S4で、調理用温度センサ13と第1油面温度センサ11との検出温度の差が、予め設定された所定の第1温度差以上となったか否かを判別する。ここで第1温度差以上が確認されると、油面の位置が低くなって第1調理部7での調理油が減容したと判断する。すなわち、油面が第1油面温度センサ11に近づくことで、油面上側の空気の影響を受けて第1油面温度センサ11の検出温度が低くなり、調理用温度センサ13の検出温度との差が大きくなることから、この温度差が第1温度差以上となることで、第1調理部7の調理油が相当量消費されたと見なすものである。
よって、S5で第1調理モードでの調理終了が確認されると、S6で第1足し油が実行される。この第1足し油は、足し油ポンプ50を駆動させて足し油電磁弁51を所定の第1時間だけ開弁させる。すると、足し油タンク45内で液化された調理油が足し油管49を介して油槽3に直接供給される。
なお、油槽3内に十分な調理油が収容され、調理油の油面が第1油面温度センサ11から上側へ十分離れた位置にある場合は、調理用温度センサ13と第1油面温度センサ11との周辺環境が大きく相違せず、両温度センサ13,11間の温度差も小さくなる。よって、S4の判別で検出温度の差が第1温度差以上でなければ、第1調理部7での調理油は減容していないと判断し、S7で第1調理モードでの調理終了の確認を待って本制御を終了する。調理終了でなければS4での温度差の比較を継続する。
一方、調理モードが第2調理モードの場合、S8で、調理用温度センサ13と第2油面温度センサ12との温度差が、予め設定された所定の第2温度差以上となったか否かを判別する。ここで第2温度差以上が確認されると、油面の位置が低くなって第2調理部8での調理油が減容したと判断する。すなわち、第1調理モードの場合と同様に、油面が第2油面温度センサ12に近づくことで第2油面温度センサ12の検出温度が低くなり、調理用温度センサ13の検出温度との差が大きくなることから、この温度差が第2温度差以上となることで、第2調理部8の調理油が相当量消費されたと見なすものである。
よって、S9で第2調理モードでの調理終了が確認されると、S10で第2足し油が実行される。この第2足し油は、足し油ポンプ50を駆動させて足し油電磁弁51を所定の第2時間だけ開弁させる。すると、足し油タンク45内で液化された調理油が足し油管49を介して油槽3に直接供給される。
なお、S8の判別で検出温度の差が第2温度差以上でなければ、第2調理部8での調理油は減容していないと判断し、S11で第2調理モードでの調理終了の確認を待って本制御を終了する。調理終了でなければS8での温度差の比較を継続する。
こうして各調理モードごとに2つの第1、第2油面温度センサ11,12と調理用温度センサ13との検出温度の差を監視して調理油の減容を確認し、調理油を補充するので、適切なタイミングでの足し油が可能となる。
よって、調理者が増油タンク14や足し油タンク45から調理油を直接油槽3に補充することがあっても、2つの温度センサで調理油の減容が確認されない限り足し油は行われない。すなわち、油槽3内の油量が過多となることがなくなる。
従って、各調理モードでの調理回数をカウントして所定回数に達したら自動的に足し油を行う制御を採用した場合、2つの温度センサで調理油の減容が確認されなければ自動足し油を中止する対応が可能となる。
このように、上記形態のフライヤー1は、第1、第2定格油量(所定の定格油量)の調理油を収容可能で、上面を開放させた油槽3と、油槽3に設けられ、調理油を加熱するパルス燃焼器4(加熱手段)と、油槽3内に設けられて調理油の温度を検出する調理用温度センサ13と、油槽3内で調理用温度センサ13よりも高い位置で、且つ第1、第2定格油量の調理油内の上部に設けられて調理油の温度を検出する第1、第2油面温度センサ11,12と、油槽3の外部に設置され、調理油を貯留する足し油タンク45と、足し油タンク45から油槽3内に調理油を補充する足し油管49、足し油ポンプ50、足し油電磁弁51(足し油手段)と、パルス燃焼器4及び足し油手段を制御するバーナコントローラ70(制御手段)と、を含む。バーナコントローラ70は、調理用温度センサ13の検出温度に基づいてパルス燃焼器4を制御すると共に、第1、第2油面温度センサ11,12の検出温度に基づいて油槽3内の調理油の減容の有無を判断して足し油手段を制御する。
そして、バーナコントローラ70は、調理用温度センサ13と第1、第2油面温度センサ11,12との検出温度の差を監視し、検出温度の差が所定の第1、第2温度差以上である場合に足し油手段を作動させる。
この構成によれば、既存の調理用温度センサ13と第1、第2油面温度センサ11,12とを利用して油槽3内の油量を低コストで把握可能となると共に、2つの温度センサの検出温度の差に基づいて足し油を適切なタイミングで行うことができる。
バーナコントローラ70は、所定の第1定格油量でパルス燃焼器4を制御して被調理物を加熱調理する第1調理モードと、第1定格油量よりも増油された第2定格油量でパルス燃焼器4を制御して被調理物を加熱調理する第2調理モードとが実行可能である。
また、油面温度センサは、油槽3内で第1定格油量での油面位置よりも下方に配置されて調理油の温度を検出する第1油面温度センサ11と、油槽3内で第1定格油量の油面位置よりも上方に配置されて調理油の温度を検出する第2油面温度センサ12と、を含む。
そして、バーナコントローラ70は、第1調理モードの実行の際は、調理用温度センサ13と第1油面温度センサ11との検出温度の差を監視し、第2調理モードの実行の際は、調理用温度センサ13と第2油面温度センサ12との検出温度の差を監視する。
この構成によれば、第1、第2油面温度センサ11,12を使い分けることで第1、第2定格油量の減容をそれぞれ把握できる。よって、定格油量が異なる第1、第2調理モードを実行するものであっても足し油を適切なタイミングで行うことができる。
以下、変更例について説明する。
上記形態では、調理用温度センサと第1、第2油面温度センサとの検出温度の差を、それぞれ調理モード毎に第1温度差と第2温度差と比較しているが、何れの調理モードでも比較する温度差は1つに固定してもよい。足し油の時間も調理モード毎に変えずに同じ時間としてもよい。また、検出温度の差が所定時間継続して所定の温度差以上となる場合に調理油が減容したと判断してもよい。
上記形態では、2つの調理モードに対応して2つの油面温度センサを設けているが、単一の調理モードで油面温度センサが1つのフライヤーの場合も、定格油量の調理油内の上部に設けた油面温度センサと調理用温度センサとの検出温度の差を所定の温度差と比較すればよい。
上記形態では、増油する際、増油用バルブを手動操作で開弁させる構成となっているが、増油用バルブを電磁弁として、操作パネルの操作によって増油用バルブを自動的に開弁させて増油動作させる構成としてもよい。
また、減油する際、第1給油バルブを手動操作で開弁させてフィルタリング後の調理油を増油タンクを介して油槽に戻す構成としているが、これに限らない。例えば排油バルブ及び第1給油バルブを電磁弁として操作パネルの操作によって両バルブを自動的に開弁させてフィルタリングさせる構成としてもよい。また、減油は、排油バルブのみの手動開弁操作又は自動開弁によって油槽の調理油を減少させる動作としてもよい。
フライヤーは、フライコントローラとバーナコントローラとが別々に設けられるものに限らず、フライコントローラとバーナコントローラとの両機能を有するコントローラを1つ備えるものであってもよい。
加熱手段は、パルス燃焼器のみで形成してもよいし、電気ヒータのみで形成してもよい。また、加熱手段は、油槽の外部に設けたガスバーナのみで形成してもよい。さらに、加熱手段は、パルス燃焼器と電気ヒータとの組み合わせ以外の組み合わせで形成してもよい。
上記形態では、油槽が左右一対設けられているが、油槽は1つでもよいし、逆に3つ以上あってもよい。
1・・フライヤー、2・・器体、3・・油槽、4・・パルス燃焼器、5・・燃焼室、6・・テールパイプ、7・・第1調理部、8・・第2調理部、9・・バスケット、11・・第1油面温度センサ、12・・第2油面温度センサ、13・・調理用温度センサ、14・・増油タンク、15・・増油管、16・・増油用バルブ、18・・オーバーフロー部、22・・ガス電磁弁、30・・フィルタリングタンク、35・・フィルタリングポンプ、37・・第1給油管、38・・第2給油管、39・・第1給油バルブ、40・・第2給油バルブ、55・・増油開閉検出部、56・・給油開閉検出部、60・・フライコントローラ、61・・操作パネル、62・・電源スイッチ、63・・調理ボタン、64・・表示部、65・・モード選択ボタン、66A,66B・・定格量表示ランプ、70・・バーナコントローラ、71・・タイマー、72・・記憶部。

Claims (2)

  1. 所定の定格油量の調理油を収容可能で、上面を開放させた油槽と、
    前記油槽に設けられ、調理油を加熱する加熱手段と、
    前記油槽内に設けられて調理油の温度を検出する調理用温度センサと、
    前記油槽内で前記調理用温度センサよりも高い位置で、且つ前記定格油量の調理油内の上部に設けられて調理油の温度を検出する油面温度センサと、
    前記油槽の外部に設置され、調理油を貯留する足し油タンクと、
    前記足し油タンクから前記油槽内に調理油を補充する足し油手段と、
    前記加熱手段及び前記足し油手段を制御する制御手段と、を含み、
    前記制御手段は、前記調理用温度センサの検出温度に基づいて前記加熱手段を制御すると共に、前記油面温度センサの検出温度に基づいて前記油槽内の調理油の減容の有無を判断して前記足し油手段を制御するフライヤーであって、
    前記制御手段は、前記調理用温度センサと前記油面温度センサとの検出温度の差を監視し、前記検出温度の差が所定の温度差以上である場合に前記足し油手段を作動させることを特徴とするフライヤー。
  2. 前記制御手段は、所定の第1定格油量で前記加熱手段を制御して被調理物を加熱調理する第1調理モードと、前記第1定格油量よりも増油された第2定格油量で前記加熱手段を制御して被調理物を加熱調理する第2調理モードとが実行可能であると共に、
    前記油面温度センサは、前記油槽内で前記第1定格油量での油面位置よりも下方に配置されて調理油の温度を検出する第1油面温度センサと、
    前記油槽内で前記第1定格油量での油面位置よりも上方に配置されて調理油の温度を検出する第2油面温度センサと、を含み、
    前記制御手段は、前記第1調理モードの実行の際は、前記調理用温度センサと前記第1油面温度センサとの検出温度の差を監視し、前記第2調理モードの実行の際は、前記調理用温度センサと前記第2油面温度センサとの検出温度の差を監視することを特徴とする請求項1に記載のフライヤー。
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