JP2023069930A - 蓋付き運搬用容器 - Google Patents

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瑛 永井
Akira Nagai
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Abstract

【課題】容器内への水の浸入を抑制しやすい蓋付き運搬用容器を提案する。【解決手段】蓋付き運搬用容器1は、上面に開口20を有する箱状の容器本体2と、開口20を開閉するように、容器本体2に取り付けられた蓋3と、を備える。蓋3の上面は、凹部4を有する。凹部4の底面40は、蓋3の縁に向かって下り傾斜する第一部分40aと、第一部分40aを挟むように位置し、第一部分40aに向かって下り傾斜する第二部分40b及び第三部分40cと、を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、蓋付き運搬用容器に関する。
特許文献1には、上面開放の箱形状をなしたコンテナ本体と、コンテナ本体の上面に一対の回動蓋を回動可能に組み付けたコンテナが記載されている。
特許第5748283号公報
ところで、特許文献1に記載のコンテナでは、一対の回動蓋のそれぞれの上面に凹部が設けられている。このコンテナでは、雨が降った際などに、一対の回動蓋の凹部に水が溜まり、凹部から水が溢れると、一対の回動蓋間の隙間や、各回動蓋のコンテナ本体への連結部分を通じて、コンテナ本体内まで水が入り込むおそれがある。
上記事情に鑑みて、本開示は、容器内への水の浸入を抑制しやすい蓋付き運搬用容器を提案することを、目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る一態様の蓋付き運搬用容器は、上面に開口を有する箱状の容器本体と、前記開口を開閉するように、前記容器本体に取り付けられた蓋と、を備える。前記蓋の上面は、凹部を有する。前記凹部の底面は、前記蓋の縁に向かって下り傾斜する第一部分と、前記第一部分を挟むように位置し、前記第一部分に向かって下り傾斜する第二部分及び第三部分と、を含む。
本開示に係る一態様の蓋付き運搬用容器では、容器内への水の浸入を抑制しやすい。
図1は、一実施形態の蓋付き運搬用容器を示す斜視図である。 図2は、同上の蓋付き運搬用容器の折り畳み状態を示す斜視図である。 図3は、図2のA-A線における断面図である。 図4は、同上の蓋付き運搬用容器の第一蓋を示す斜視図である。 図5は、同上の第一蓋を示す平面図である。 図6は、図5のB-B線における断面図である。 図7は、図5のC-C線における断面図である。 図8は、同上の第一蓋を裏側から見た状態を示す斜視図である。
(一実施形態)
1.概要
図1に示す一実施形態の蓋付き運搬用容器1(以下単に「容器1」という)は、上面に開口20を有する箱状の容器本体2と、開口20を開閉するように、容器本体2に取り付けられた蓋3と、を備える。蓋3の上面は、凹部4を有する。凹部4の底面40は、蓋3の縁に向かって下り傾斜する第一部分40aと、第一部分40aを挟むように位置し、第一部分40aに向かって下り傾斜する第二部分40b及び第三部分40cと、を含む。
上記構成を備える一実施形態の容器1では、蓋3の凹部4の底面40で雨水や洗浄水等の水を受けると、この水を底面40の傾斜によって、蓋3の縁へと流すことができる。ここで、一実施形態の容器1では、凹部4の底面40が、第一部分40aを挟むように位置し、第一部分40aに向かって下り傾斜する第二部分40b及び第三部分40cを含む。そのため、一実施形態の容器1では、底面40が、第一部分40aと同面積の傾斜部と、第二部分40b及び第三部分40cの合計面積と同面積でありかつこの傾斜部に向かって下り傾斜した1つの傾斜部とで構成される場合に比べて、第二部分40bと第三部分40cの傾斜を大きくしやすくて、底面40の排水性能の向上を図ることができる。そのため、一実施形態の容器1では、凹部4の底面40の傾斜によって、蓋3の上面で受けた水の流れる方向を規制できるため、容器1内への水の浸入を抑制しやすい。
2.詳細
続いて、図1から図8に示す本実施形態の容器1について図面を参照しながら、更に詳しく説明する。本実施形態の容器1では、蓋3は、全体形状が平面視矩形状である。蓋3は、蓋3の一辺に沿う第一方向に並ぶ第一蓋3aと第二蓋3bを含む。以下では、平面視矩形状の蓋3の一辺に沿う第一方向を前後方向とし、平面視において第一方向に対して直交する第二方向を左右方向とし、第一方向及び第二方向に対して直交する方向を上下方向として、容器1の各構成について説明する。
2-1.容器本体
図1に示すように、容器本体2は、上面に開口20を有する箱状である。容器本体2は、略直方体の箱状である。容器本体2は、左右方向に対して平行な長手方向と、前後方向に対して平行な短手方向とを有する。
本実施形態では、容器本体2は、図2に示すように、折り畳み可能である。図1及び図2に示すように、容器本体2は、矩形板状の底壁21と、底壁21の上方に位置する矩形枠状の口枠22と、底壁21と口枠22の間に係合可能に取り付けられる4枚の側壁23とを備える。底壁21、口枠22、及び4枚の側壁23のそれぞれは、合成樹脂製である。
4枚の側壁23は、底壁21の2つの短辺に沿った端部(つまり左右の端部)に立設された一対の第一側壁24と、底壁21の2つの長辺に沿った端部(つまり前後の端部)に立設された一対の第二側壁25とで構成される。
一対の第一側壁24のそれぞれは、1枚の板材で構成されている。一対の第一側壁24のそれぞれは、底壁21の前後の端部に対して着脱可能であり、かつ、口枠22に対して着脱可能である。一対の第一側壁24のそれぞれの一端部(下端部)には、底壁21との嵌合に用いられる嵌合構造(詳しくは凹部)が設けられている。
一対の第二側壁25のそれぞれは、回転可能に互いに連結された2枚の板材で構成されている。一対の第二側壁25のそれぞれは、2枚の板材が1枚の板状に並ぶ組み立て状態と、2枚の板材が厚み方向に積み重なる折り畳み状態とに切替可能である。一対の第二側壁25のそれぞれは、底壁21の前後の端部に対して着脱可能であり、かつ、口枠22に対して着脱可能である。一対の第二側壁25のそれぞれは、組み立て状態で、底壁21の前後の端部に立設される。一対の第二側壁25のそれぞれの下端部には、底壁21との嵌合に用いられる嵌合構造(詳しくは凹部)が設けられている。
図3に示すように、底壁21は、主体を構成する矩形板状の底壁本体210と、底壁本体210の外周縁から上方に突出した矩形枠状の下枠211と、底壁本体210の上面の外周部(下枠211の内側の部分)に設けられた嵌合構造(詳しくは凸部212)と、を一体に有する。凸部212は、底壁本体210の上面の前後の端部と左右の端部にそれぞれ設けられている。
口枠22は、図1に示すように、一対の第一側壁24の上端部に着脱可能に連結される一対の短側フレーム220と、一対の第二側壁25の上端部に着脱可能に連結される一対の長側フレーム221とを、一体に有する。
図1及び図2に示すように、一対の長側フレーム221のそれぞれの上面には、蓋3a,3bが回転可能に連結される連結部222が設けられている。一対の短側フレーム220のそれぞれの上面には、突起223が設けられている。本実施形態では、一対の短側フレーム220のそれぞれの上端部には、2つの突起223が設けられている。
容器本体2は、図1に示すように、底壁21の底壁本体210の上面の外周部に、4枚の側壁23(側壁24,25)を立設して、底壁21と4枚の側壁23とを嵌合させ、4枚の側壁23の上端部に口枠22を嵌め込むことで、箱状に組み立てることができる。
また、容器本体2は、図2及び図3に示すように、4枚の側壁23を折り畳んで、底壁21の下枠211と口枠22によって囲まれる空間に収めることで、折り畳み状態に組み立てることができる。
折り畳み状態では、底壁21の底壁本体210の上に、折り畳み状態の一対の第二側壁25が前後方向に並ぶように載っている。そして、一対の第二側壁25の上に、一対の第一側壁24が載っている。そして、蓋3a,3bは、口枠22の上面に載り、開口20を閉じている。
2-2.蓋
本実施形態では、蓋3は、全体形状が平面視矩形状である。蓋3は、前後方向に並ぶ第一蓋3aと第二蓋3bを含む。
第一蓋3aは、開口20の一部(本実施形態では後半部)を開閉するように、容器本体2に回転可能に連結されている。第二蓋3bは、開口20の残りの部分(本実施形態では前半部)を開閉するように、容器本体2に回転可能に連結されている。図2に示すように、第一蓋3aと第二蓋3bは、同一形状の蓋で構成されている。言い換えると、第一蓋3aを平面視において180度回転させたものと、第二蓋3bとが同一形状である。以下では、容器本体2の開口20の後半部を開閉する第一蓋3aについて詳しく説明する。
図4及び図5に示すように、第一蓋3aは、略矩形板状の蓋本体30と、蓋本体30の一端部(後端部)に設けられた連結部31と、を有する。連結部31は、口枠22の連結部222に回転可能に連結される。
蓋本体30の上面(つまり第一蓋3aの上面)は、下方に凹んだ凹部4を有する。本実施形態では、蓋本体30の上面には、1つの凹部4が設けられている。凹部4の底面40は、第一蓋3aの縁に向かって下り傾斜する第一部分40aと、第一部分40aを挟むように位置し、第一部分40aに向かって下り傾斜する第二部分40b及び第三部分40cと、を含む。
凹部4の底面40は、左右方向に並んだ第一領域A1と第二領域A2とを有する。第一領域A1と第二領域A2のそれぞれが、第一部分40aと第二部分40bと第三部分40cとを含む。第一領域A1の第一部分40aと、第二領域A2の第一部分40aとは、左右方向の片側と他側に向かってそれぞれ下り傾斜しており、底面40の左右方向の中央部において連続している。
本実施形態では、第一領域A1の第一部分40aと、第二領域A2の第一部分40aとは、底面40の左右方向の中間において、連続している。そのため、第一領域A1の第一部分40aと第二領域A2の第一部分40aは、左右方向の長さが互いに同じである。
蓋本体30の上面は、第一蓋3aの左右方向の縁と第一部分40aとをつなぐ第一排水溝部5aを更に有する。第一排水溝部5aの底面50aの高さは、第一部分40aの高さ以下である。本実施形態では、蓋本体30の上面には、左右2つの第一排水溝部5aが設けられている。左右2つの第一排水溝部5aのそれぞれは、凹部4の前後方向の外縁(第一蓋3aでは後縁)から前後方向の中央側(第一蓋3aでは前側)に離れて位置する。
蓋本体30のうち第一排水溝部5aの下方の部分は、平板状であり、第一排水溝部5aの底面50aの下方には、下方に突出するリブが形成されていない(図8参照)。そのため、蓋本体30のうち第一排水溝部5aの下方の部分には、樹脂成形時にひけが生じにくくて、第一排水溝部5aの底面50aには、水が溜まる窪みが形成されにくい。
蓋本体30の左右の両端部のそれぞれには、口枠22の突起223(図2参照)が嵌まり込む嵌合孔32が設けられている。嵌合孔32は、蓋本体30を上下方向(厚み方向)に貫通している。左右2つの第一排水溝部5aは、左右の嵌合孔32の後側に隣接して位置する。
蓋本体30は、第二蓋3bに隣接する側の端部(つまり前端部)に、第二蓋3bに重ねられる重ね部33を有している。重ね部33は、凹部4よりも前側に位置している。
第一蓋3aは、蓋本体30の上面のうち、第一排水溝部5aの前後方向の両縁部分をつなぐ補強部34を更に有する。補強部34は、第一排水溝部5aの底面50aから上方に離れて位置する。
凹部4は、蓋本体30の前端(つまり第二蓋3bに隣接する側の端縁)から離れた位置に配置され、かつ、蓋本体30の後端(つまり連結部31)から離れた位置に配置されている。また、凹部4は、左右の嵌合孔32から離れた位置に配置されている。
第一領域A1の各部分40a,40b,40cと、第二領域A2の各部分40a,40b,40cは、底面40の左右方向の中間を通る仮想直線に対して、線対称に設けられている。
以下では、第一領域A1の各部分40a,40b,40cについて説明する。
底面40は、平面視長方形状である。底面40の第一領域A1は、平面視長方形状である。第一領域A1は、左右方向に対して平行な長手方向と、前後方向に対して平行な短手方向とを有する。
第二部分40bと第一部分40aと第三部分40cは、この順に、前後方向に並んでいる。本実施形態では、第一部分40aは、平面視台形状であり、第二部分40bと第三部分40cは、平面視直角三角形状である。第一部分40aと第二部分40bと第三部分40cとを組み合わせると、平面視長方形状となる。
本実施形態では、第一部分40aと第二部分40bと第三部分40cのそれぞれは、平面である。第一部分40aと第二部分40bとの境界には、直線状の第一辺41が形成され、第一部分40aと第三部分40cとの境界には、直線状の第二辺42が形成されている。
第一部分40aは、底面40の左右方向外側の端辺(第一領域A1では左縁)から、底面40の左右方向の中間にわたっている。そのため、平面視台形状の第一部分40aが有する互いに平行な一組の対辺43,44は、底面40の左の端辺上と、底面40の左右方向の中間上に位置している。対辺43は、底面40の前後方向(言い換えると第一方向)の外縁(第一蓋3aでは後縁)から前後方向の中央側(第一蓋3aでは前側)に離れて位置する。対辺44は、底面40の左右方向の中間において、底面40の前縁から後縁にわたって位置する。第一辺41、対辺43、第二辺42、及び対辺44は、台形状に連続している。
第一部分40aは、左右方向において、対辺43に近い部分ほど下方に位置するように、全体が左下がりに傾斜している。そのため、第一部分40aにおいて、対辺43が最下部であり、対辺44が最上部である。第一辺41と第二辺42のそれぞれは、対辺43に近い部分ほど下方に位置するように下り傾斜している。これにより、第一部分40a上の水は、対辺43に向かって流れる。
第二部分40bは、底面40の左右方向外側の端辺(第一領域A1では左縁)から、底面40の左右方向の中間にわたっている。平面視直角三角形状の第二部分40bが有する直角な2つの辺45,46は、底面40の左の端辺上と、底面40の前側の端辺上に位置している。辺45は、底面40の左の端辺の前部に位置する。辺46は、底面40の第一領域A1の前側の端辺の全長にわたって位置する。第一辺41、辺45、及び辺46は、直角三角形状に連続している。
第二部分40bは、前後方向において、第一辺41に近い部分ほど下方に位置するように、全体が後下がりに傾斜している。そのため、第二部分40bにおいて、辺46が最上部であり、第一辺41が最下部である。辺45は、後下がりに傾斜している。第二部分40b上の水は、第一辺41に向かって流れて、第一部分40a上に流れ込む。
第三部分40cは、底面40の左右方向外側の端辺(第一領域A1では左縁)から、底面40の左右方向の中間にわたっている。平面視直角三角形状の第三部分40cが有する直角な2つの辺47,48は、底面40の左の端辺上と、底面40の後側の端辺上に位置している。辺47は、底面40の左の端辺の後部に位置する。辺48は、底面40の第一領域A1の後側の端辺の全長にわたって位置する。第二辺42、辺47、及び辺48は、直角三角形状に連続している。
第三部分40cは、前後方向において、第二辺42に近い部分ほど下方に位置するように、全体が前下がりに傾斜している。そのため、第三部分40cにおいて、辺48が最上部であり、第二辺42が最下部である。辺47は、前下がりに傾斜している。第三部分40c上の水は、第二辺42に向かって流れて、第一部分40a上に流れ込む。
第一部分40aの対辺44と第二部分40bの辺46と第三部分40cの辺48は、上下方向の位置(つまり高さ)が互いに同じであり、蓋本体30の上面のうち、凹部4の周囲の部分と、上下方向の位置(つまり高さ)が同じである。
図5及び図6に示すように、本実施形態では、第三部分40cは、第二部分40bよりも前後方向に短い。そのため、第三部分40cは、第二部分40bよりも傾斜角度が大きい(言い換えると勾配が急である)。
第一部分40aの対辺43から、第一排水溝部5aが第一蓋3aの左右方向外側の縁(左縁)に向かって延びている。
第一排水溝部5aの底面50aは、第一部分40aの対辺43に連続している。図7に示すように、底面50aは、第一蓋3aの厚み方向に対して直交する平面である。底面50aの高さは、第一部分40aの高さ以下である。そのため、第一部分40a上を対辺43に向かって流れる水は、第一排水溝部5aの底面50との境界部分において、流れが止まらず、第一蓋3aの縁の外側へ流れることができる。
底面50aは、第一蓋3aの厚み方向に対して直交する平面であるため、第一部分40aと同じ角度で下り傾斜しておらず、第一部分40aと同一平面上に位置しない。これにより、蓋本体30の外周部のうち、第一排水溝部5aがある部分において、蓋本体30の厚みが蓋本体30の縁に近い部分ほど薄くなることを防いで、蓋本体30の外周部の剛性を確保することができる。本実施形態では、蓋本体30の外周部のうち、第一排水溝部5aがある部分には補強部34が設けられているため、この補強部34によっても蓋本体30の外周部の剛性を高めることができる。
以上説明した第一領域A1の各部分40a,40b,40cと左側の第一排水溝部5aに対して線対称に、第二領域A2の各部分40a,40b,40cと右側の第一排水溝部5aとが設けられている。
第二領域A2の第一部分40aは、第一蓋3aの左右方向外側の縁(右縁)に向かって下り傾斜している。第二領域A2の第一部分40aの対辺43から右側の第一排水溝部5aが、第一蓋3aの左右方向外側の縁(右縁)に向かって延びている。蓋本体30の外周部のうち、右側の第一排水溝部5aがある部分にも、補強部34が設けられている。
第一蓋3aは、図6及び図8に示すように、第二蓋3bへの係止に用いられる複数の爪6を更に有する。複数の爪6は、重ね部33の下面から下方に突出している。
重ね部33は、図5、図6及び図8に示すように、前下がりに傾斜した平板状の左右2つの下り傾斜部330と、前上がりに傾斜した平板状の左右2つの上り傾斜部331と、非傾斜の平板状の左右2つの端部332と、を有する。
端部332、上り傾斜部331、下り傾斜部330、上り傾斜部331、下り傾斜部330、及び端部332は、この順に、左から右に並んでいる。左右2つの端部332は、左右方向の長さが同じである。左側の上り傾斜部331と右側の下り傾斜部330とは、左右方向の長さが同じである。右側の上り傾斜部331と左側の下り傾斜部330とは、左右方向の長さが同じである。右側の上り傾斜部331と左側の下り傾斜部330との境界は、蓋本体30の左右方向の中間に位置する。
2つの下り傾斜部330のそれぞれには、各下り傾斜部330を上下方向に貫通する挿通孔333が少なくとも1つ設けられている。各挿通孔333は、左右方向に長い長孔である。本実施形態では、左側の下り傾斜部330には、2つの挿通孔333が、左右方向に間隔をおいて設けられ、右側の下り傾斜部330には、1つの挿通孔333が設けられている。各挿通孔333は、対応する下り傾斜部330の後部に設けられている。
2つの上り傾斜部331のそれぞれに、少なくとも1つの爪6が設けられている。本実施形態では、左側の上り傾斜部331には、1つの爪6が設けられ、右側の上り傾斜部331には、2つの挿通孔333が左右方向に間隔をおいて設けられている。各爪6は、対応する上り傾斜部331の前部に設けられている。
各爪6は、上り傾斜部331の下面から後斜め下方に向かって突出している。つまり、各爪6は、上り傾斜部331に対して直角ではなく、先端側ほど後側(連結部31側)に位置するように傾いている。各爪6は、左右方向に延びた突条部である。各爪6は、前後方向の厚みが互いに異なる厚肉の本体部60と薄肉の補強部61とを有する。本体部60は、他の蓋(第二蓋3b)に対して引っ掛かる部分である。補強部61は、本体部60の左右方向に連続しており、本体部60を補強している。各爪6は、本体部60と補強部61とを有することで、左右方向に長く設けられている。
本体部60は、補強部61よりも前後方向の厚みが大きく、補強部61よりも後側(連結部31側)に突出している。本体部60は、上り傾斜部331の下面から後斜め下方に向かって突出しており、補強部61は、上り傾斜部331の下面から下方に向かって直角に突出している。
各爪6の左右方向の半部が本体部60であり、各爪6の左右方向の残りの半部が補強部61である。左の上り傾斜部331から突出した1つの爪6は、左半部が本体部60であり、右半部が補強部61である。右の上り傾斜部331から突出した右側の爪6は、右半部が本体部60であり、左半部が補強部61であり、左側の爪6は、左半部が本体部60であり、右半部が補強部61である。右の上り傾斜部331から突出した2つの爪6は、互いに近い側の半部が、補強部61となっている。
図2及び図3に示すように、第一蓋3aと第二蓋3bの重ね部33同士を上下に重ねた状態において、上側に位置する蓋(第一蓋3a)の3つの爪6が下側に位置する蓋(第二蓋3b)の3つの挿通孔333に入り込むように、3つの爪6と3つの挿通孔333とは、配置及び形状が設定されている。
第一蓋3aは、図6、図7及び図8に示すように、蓋本体30の下面から下方に突出した格子状のリブ7を更に有する。リブ7は、蓋本体30の下面のうち外周部を除いた残りの部分の全体に形成されている。開口20の一部を第一蓋3aで閉じた状態において、リブ7は、口枠22の内側に配置され、口枠22の上には載らないように配置されている。
格子状のリブ7は、前後方向に延び、互いに平行な複数の突条のリブ70と、左右方向に延び、互いに平行な複数の突条のリブ71とで形成されている。本実施形態では、第一蓋3aのうち重ね部33に隣接する部分には、他の部分よりも隣接するリブ70,70間の間隔と隣接するリブ71,71間の間隔を狭くしたリブ群が形成されている。これにより、第一蓋3aは、開口20を閉じた状態において、重ね部33側の部分に、上から荷重がかかっても落ち込みにくくなっている。
また、第一蓋3aは、格子状のリブ7を有することで、蓋本体30のうち、凹部4と第一排水溝部5aが設けられた薄厚の部分を補強することができて、蓋本体30の全体の変形を抑制することができる。
また、複数のリブ71のうちの一部は、第一排水溝部5aを構成する前後一対の側壁と、同一直線上に位置して連続している。これにより、第一排水溝部5aの強度の向上が図られている。
なお、リブ7は、図2に示す折り畳み状態において、口枠22内の側壁23(第一側壁24)にリブ7の下端が当たるように設けてもよい。この場合、第一蓋3aの左右方向中央部に上から外力が加わった際、第一蓋3aに反りが生じることをリブ7によって抑えることできる。またこの場合、経時変化等で第一蓋3aに反りが生じても、折り畳み状態においてリブ7が側壁23に当たることで、第一蓋3aの反りを減少させることができて、反りの影響を抑えることができる。
第一蓋3aは、図8に示すように、蓋本体30の下面の左右の縁のそれぞれから下方に突出した外周リブ8を更に有する。外周リブ8は、蓋本体30の左右の縁のうち、第一排水溝部5aの下方の平板部と重ね部33の端部332を除いた残りの部分に、左右方向の全長にわたって設けられている。外周リブ8は、第一排水溝部5aを構成する前後一対の側壁と一体であり、これにより、第一排水溝部5aの下方の平板部が外周リブ8によって補強されている。
以上説明した第一蓋3aを平面視において180度回転させたものと、第二蓋3bとが同一形状である。図2には、第二蓋3bの構成のうち、第一蓋3aの構成と共通する構成に、同じ符号を付している。
第二蓋3bの上面は、凹部4と、第二蓋3bの左右方向の縁と第二蓋3bの第一部分40aとをつなぐ第二排水溝部5bと、を有する。第二排水溝部5bは、第一蓋3aの第一排水溝部5aと同じ構造である。第二排水溝部5bは、第二蓋3bの凹部4の前後方向の外縁(詳しくは前縁)から前後方向の中央側(つまり後側)に離れて位置する。
2-3.その他
以上説明した第一蓋3a及び第二蓋3bを有する容器1では、図2及び図3に示すように、第一蓋3aと第二蓋3bとが容器本体2の開口20の全体を閉じる。このとき、例えば、第二蓋3bの重ね部33の上に第一蓋3aの重ね部33が載り、第一蓋3aの複数の爪6が第二蓋3bの複数の挿通孔333に一対一に挿入される。またこのとき、第一蓋3aの2つの下り傾斜部330の下面は、第二蓋3bの2つの上り傾斜部331の上面に面接触し、第一蓋3aの2つの上り傾斜部331の下面は、第二蓋3bの2つの下り傾斜部330の上面に面接触する。第一蓋3aの2つの端部332の下面は、第二蓋3bの2つの端部332の上面に面接触する。第一蓋3aの2つの下り傾斜部330の挿通孔333は、第二蓋3bの上り傾斜部331によって閉塞される。これより、蓋3a,3bの重ね部33の間を通じて、容器本体2内に水が浸入することを抑制できる。またこのとき、第一蓋3aと第二蓋3bのそれぞれは、口枠22の上面に載ることで姿勢が維持される。これにより、各蓋3a,3bの凹部4の底面40の各部分40a,40b,40cの水平面に対する傾斜を、設定通りの傾斜としやすい。
また、本実施形態の容器1は、複数上下方向に重ねて段積みした際に、下側の容器1の突起223上に上側の容器1の底面(底壁21の下面)が載り、下側の容器1の蓋3a,3bと上側の容器1の底面との間に隙間が生じる。本実施形態の容器1では、段積時において、下側の容器1の突起223を、上側の容器1の底面に引っ掛けて、上側の容器1の位置ズレを抑制することができる。
3.作用効果
以上説明した本実施形態の容器1では、蓋3の上面で雨水や洗浄水等の水を受けたときに、下記のように排水を行うことができる。
すなわち、本実施形態の容器1では、第一蓋3aの凹部4の底面40の第一領域A1の第二部分40b及び第三部分40c上の水は、各部分40b,40cの傾斜によって第一領域A1の第一部分40a上へと流すことができる。そして、第一部分40a上の水は、第一部分40aの傾斜によって左右方向外側(左側)へと流すことができ、左側の第一排水溝部5aを通じて、第一蓋3aの左右方向外側の縁(左縁)の外側へと流すことができる。
また、同様に、第一蓋3aの凹部4の底面40の第二領域A2の第二部分40b及び第三部分40c上の水は、各部分40b,40cの傾斜によって第二領域A2の第一部分40a上へと流すことができる。そして、第一部分40a上の水は、第一部分40aの傾斜によって左右方向外側(右側)へと流すことができ、右側の第一排水溝部5aを通じて、第一蓋3aの左右方向外側の縁(右縁)の外側へと流すことができる。
そのため、本実施形態の容器1では、第一蓋3aの凹部4と左右の第一排水溝部5aによって、第一蓋3aの連結部31、嵌合孔32及び重ね部33を避けて、排水を行うことができて、水が容器1内に浸入することを抑制することができる。また、第二蓋3bの上面で受けた水も、第一蓋3aと同様に排水を行うことができて、水が容器1内に浸入することを抑制することができる。
また、本実施形態の容器1では、凹部4の底面40が、第一部分40aを挟むように位置する第二部分40bと第三部分40cを有する。そのため、本実施形態の容器1では、底面40が、第一部分40aと同面積の傾斜部と、第二部分40b及び第三部分40cの合計面積と同面積でありかつこの傾斜部に向かって下り傾斜した1つの傾斜部とで構成される場合に比べて、第二部分40bと第三部分40cの傾斜を大きくしやすくて、底面40の排水性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態の容器1では、第二部分40bと第三部分40cの傾斜角度を大きくしやすいため、蓋3a,3bの厚みが薄い場合でも、一定以上の傾斜角度を確保しやすい。
また、本実施形態の容器1では、凹部4の底面40の部分40a,40b,40cのそれぞれが、平面であるため、所望の傾斜を付けやすくて、蓋3a,3bの排水性能を向上させやすい。
また、本実施形態の容器1では、凹部4の底面40が有する2つの領域A1,A2のそれぞれが、部分40a,40b,40cを含み、互いに異なる方向に排水することができるため、排水が速やかに行えて排水性能を向上させやすい。
また、本実施形態の容器1では、蓋3a,3bの重ね部33が複数の爪6を有しており、各爪6の本体部60が真下ではなく、重ね部33の前後方向の先端側とは反対側に斜め下方に突出している。そのため、蓋3a,3bの重ね部33を上下に重ねた状態において、重ね部33の左右方向の中央部に上から外力が加わることがあっても、上側の蓋の各爪6の本体部60が下側の蓋の各挿通孔333の縁に引っ掛かりやすくて、各蓋3a,3bの変形を抑えやすい。
また、本実施形態の容器1では、第一蓋3aと第二蓋3bが同一形状であるため、容器本体2の前後の連結部222に対して蓋3a,3bの付け間違えが生じず、組み立てがしやすい。
4.変形例
続いて、上述した一実施形態の容器1の変形例について説明する。以下に説明する各変形例は適宜組み合わせ可能である。
容器本体2は、上面に開口20を有する箱状のものであればよく、図1及び図2に示すような折り畳み可能なものに限らず、一体成型品であってもよい。
蓋3は、蓋3の上面に凹部4を有し、凹部4の底面40が第一部分40aと第二部分40bと第三部分40cを含むものであればよく、第一蓋3aと第二蓋3bとを含むものに限定されない。蓋3は、1部材で構成されてもよいし、3つ以上の部材で構成されてもよい。蓋3が1部材で構成される場合も、蓋3a,3bと同様に、蓋3の上面は、蓋3の縁と第一部分40aとをつなぐ排水溝部5を更に有し、かつ排水溝部5の底面50の高さは、第一部分40aの高さ以下であることが好ましい。
また、凹部4の底面40は、第一領域A1と第二領域A2とを有さなくてもよく、各部分40a,40b,40cを底面40の左右方向の全長にわたるように有してもよい。この場合、蓋3a,3bは、左右2つの排水溝部5a,5bのうち一方だけを有すればよい。
また、凹部4の底面40は、第一領域A1と第二領域A2との間に位置する平面部を更に有してもよく、この場合、領域A1,A2のそれぞれの第一部分40aの傾斜角度を大きくすることができる。
また、凹部4の底面40の各部分40a,40b,40cは、平面に限らず、凹曲面や凸曲面等の湾曲面であってもよい。また、各部分40a,40b,40cは、平面と湾曲面との組み合わせであってもよく、各方向に下り傾斜したものであればよい。また、部分40a,40b,40cのそれぞれは、シボ面に形成してもよい。
また、凹部4の底面40の形状は、平面視矩形状に限定されず、その他の形状であってもよい。同様に、第一部分40a、第二部分40b、及び第三部分40cの形状は、平面視台形状、平面視直角三角形状、及び平面視直角三角形状に限定されず、その他の形状であってもよい。例えば、第一部分40aは、第一辺41と第二辺42とが対辺43を介さずに直接つながった平面視三角形状であってもよい。また、第一部分40a、第二部分40b及び第三部分40cはいずれも、平面視長方形状であってもよい。また、第一部分40aは、平面視直線状であり、第二部分40b及び第三部分40cは、平面視長方形状であってもよく、すなわち、第一部分40aと第二部分40bと第三部分40cは、V字状の溝を形成してもよい。
また、排水溝部5(5a,5b)の溝幅(前後方向の長さ)は、第一部分40aの最下部の前後方向の長さと同じでなくてもよく、この長さより長くてもよいし、またこの長さより短くてもよい。排水溝部5(5a,5b)は、第一部分40aのみではなく、第二部分40bと第三部分40cのうち少なくとも一方にもつながるように設けられてもよい。
また、排水溝部5(5a,5b)の底面50(50a)は、第一部分40aの高さ以下であればよく、下り傾斜して第一部分40aと面一に連続してもよい。
また、第一部分40aに対して、第二部分40b及び第三部分40cは、角をなして連続しなくてもよく、湾曲面を介して滑らかに連続してもよい。また、第一部分40aに対して、第二部分40b及び第三部分40cは、段差を介して連続してもよい。
また、第一蓋3aと第二蓋3bは、同一形状に限定されない。各蓋3a,3bにおける凹部4の配置、形状、大きさ、又は数は異なってもよい。
また、蓋3a,3bは、容器本体2に対して取り付けられるものであればよく、回転可能ではなく、着脱可能等のその他の方法で取り付けられるものであってもよい。
(まとめ)
以上説明した一実施形態及びその変形例のように、第一態様の容器1は、下記の構成を具備する。
すなわち、第一態様の容器1は、上面に開口20を有する箱状の容器本体2と、開口20を開閉するように、容器本体2に取り付けられた蓋3と、を備える。蓋3の上面は、凹部4を有する。凹部4の底面40は、蓋3の縁に向かって下り傾斜する第一部分40aと、第一部分40aを挟むように位置し、第一部分40aに向かって下り傾斜する第二部分40b及び第三部分40cと、を含む。
上記構成を備える第一態様の容器1では、蓋3の凹部4の底面40で雨水や洗浄水等の水を受けると、この水を底面40の傾斜によって、蓋3の縁へと流すことができる。ここで、第一態様の容器1では、凹部4の底面40が、第一部分40aを挟むように位置し、第一部分40aに向かって下り傾斜する第二部分40bと第三部分40cを含む。そのため、第一態様の容器1では、底面40が、第一部分40aと同面積の傾斜部と、第二部分40b及び第三部分40cの合計面積と同面積でありかつこの傾斜部に向かって下り傾斜した1つの傾斜部とで構成される場合に比べて、第二部分40bと第三部分40cの傾斜を大きくしやすくて、底面40の排水性能の向上を図ることができる。したがって、第一態様の容器1では、凹部4の底面40の傾斜によって、蓋3の上面で受けた水の流れる方向を規制できるため、容器1内への水の浸入を抑制しやすい。
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第二態様の容器1は、第一態様の容器1の構成に加えて、下記の構成を付加的に具備する。
すなわち、第二態様の容器1では、凹部4の底面40は、一方向に並んだ第一領域A1と第二領域A2とを有する。第一領域A1と第二領域A2のそれぞれが、第一部分40aと第二部分40bと第三部分40cとを含む。第一領域A1の第一部分40aと、第二領域A2の第一部分40aとは、前記一方向の片側と他側に向かってそれぞれ下り傾斜しており、底面40の前記一方向の中央部において連続している。
上記構成を備える第二態様の容器1では、底面40で受けた水を、第一領域A1と第二領域A2によって互いに反対側に排水できるため、片側にのみ排水可能な場合に比べて、蓋3の縁の外側へと速やかに排水できて、排水性能の向上を図りやすい。
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第三態様の容器1は、第一又は第二態様の容器1の構成に加えて、下記の構成を付加的に具備する。
すなわち、第三態様の容器1では、蓋3の上面は、蓋3の縁と第一部分40aとをつなぐ排水溝部5を更に備える。排水溝部5の底面50の高さは、第一部分40aの高さ以下である。
上記構成を備える第三態様の容器1では、第一部分40a上を流れる水を、排水溝部5を通じて、蓋3の縁の外側へと排水することができる。このとき、第三態様の容器1では、排水溝部5の底面50の高さが第一部分40aの高さ以下であるため、第一部分40aから排水溝部5へと流れ込んだ水が、排水溝部5にて滞留しにくく、蓋3の縁の外側へと排水しやすい。
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第四態様の容器1は、第一から第三のいずれか1つの態様の容器1の構成に加えて、下記の構成を付加的に具備する。
すなわち、第四態様の容器1では、第一部分40aと第二部分40bと第三部分40cのそれぞれは、傾斜した平面である。
上記構成を備える第四態様の容器1では、各部分40a,40b,40cに、所望の傾斜を付けやすくて、排水性能の向上を図りやすい。
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第五態様の容器1は、第一又は第二態様の容器1の構成に加えて、下記の構成を付加的に具備する。
すなわち、第五態様の容器1では、蓋3は、全体形状が平面視矩形状である。蓋3は、蓋3の一辺に沿う第一方向に並ぶ第一蓋3aと第二蓋3bを含む。第一蓋3aの上面と第二蓋3bの上面のそれぞれが、凹部4を有する。第一蓋3aと第二蓋3bのそれぞれの第一部分40aは、前記第一方向に対して直交する第二方向に下り傾斜する。第一蓋3aの上面は、第一蓋3aの第二方向の縁と第一蓋3aの第一部分40aとをつなぐ第一排水溝部5aを有する。第二蓋3bの上面は、第二蓋3bの第二方向の縁と第二蓋3bの第一部分40aとをつなぐ第二排水溝部5bを有する。第一排水溝部5aは、第一蓋3aの凹部4の第一方向の外縁から第一方向の中央側に離れて位置する。第二排水溝部5bは、第二蓋3bの凹部4の第一方向の外縁から第一方向の中央側に離れて位置する。
上記構成を備える第五態様の容器1では、蓋3a,3bのそれぞれの凹部4で受けた水を、蓋3a,3bが並ぶ第一方向に対して直交する第二方向に、排水溝部5a,5bを通じて排水することができ、蓋3a,3bの間に水が流れ込むことを抑制できる。ここで、第五態様の容器1では、蓋3a,3bのそれぞれにおいて、排水溝部5a,5bが、凹部4の第一方向の外縁から中央側に離れて位置するため、蓋3a,3bのうち、排水溝部5a,5bが設けられた薄肉の部分が、蓋3のコーナー部分から離れて位置する。そのため、第五態様の容器1では、容器1の搬送時等に蓋3のコーナー部分が何かに衝突しても、蓋3a,3bが破損しにくい。
以上、本開示を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 蓋付き運搬用容器
2 容器本体
20 開口
3 蓋
3a 第一蓋
3b 第二蓋
4 凹部
40 底面
40a 第一部分
40b 第二部分
40c 第三部分
5 排水溝部
5a 第一排水溝部
5b 第二排水溝部
50 底面
A1 第一領域
A2 第二領域

Claims (5)

  1. 上面に開口を有する箱状の容器本体と、
    前記開口を開閉するように、前記容器本体に取り付けられた蓋と、を備え、
    前記蓋の上面は、凹部を有し、
    前記凹部の底面は、
    前記蓋の縁に向かって下り傾斜する第一部分と、
    前記第一部分を挟むように位置し、前記第一部分に向かって下り傾斜する第二部分及び第三部分と、を含む、
    ことを特徴とする蓋付き運搬用容器。
  2. 前記凹部の前記底面は、一方向に並んだ第一領域と第二領域とを有し、
    前記第一領域と前記第二領域のそれぞれが、前記第一部分と前記第二部分と前記第三部分とを含み、
    前記第一領域の前記第一部分と、前記第二領域の前記第一部分とは、前記一方向の片側と他側に向かってそれぞれ下り傾斜しており、前記底面の前記一方向の中央部において連続している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓋付き運搬用容器。
  3. 前記蓋の前記上面は、前記蓋の前記縁と前記第一部分とをつなぐ排水溝部を更に備え、
    前記排水溝部の底面の高さは、前記第一部分の高さ以下である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋付き運搬用容器。
  4. 前記第一部分と前記第二部分と前記第三部分のそれぞれは、傾斜した平面である、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の蓋付き運搬用容器。
  5. 前記蓋は、全体形状が平面視矩形状であり、
    前記蓋は、前記蓋の一辺に沿う第一方向に並ぶ第一蓋と第二蓋を含み、
    前記第一蓋の上面と前記第二蓋の上面のそれぞれが、前記凹部を有し、
    前記第一蓋と前記第二蓋のそれぞれの前記第一部分は、前記第一方向に対して直交する第二方向に下り傾斜し、
    前記第一蓋の前記上面は、前記第一蓋の前記第二方向の縁と前記第一蓋の前記第一部分とをつなぐ第一排水溝部を有し、
    前記第二蓋の前記上面は、前記第二蓋の前記第二方向の縁と前記第二蓋の前記第一部分とをつなぐ第二排水溝部を有し、
    前記第一排水溝部は、前記第一蓋の前記凹部の前記第一方向の外縁から前記第一方向の中央側に離れて位置し、
    前記第二排水溝部は、前記第二蓋の前記凹部の前記第一方向の外縁から前記第一方向の中央側に離れて位置する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋付き運搬用容器。
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